ソマリア大隊
ソマリア大隊 | |
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Батальон «Сомали» | |
袖の記章 大隊旗 | |
忠誠 |
ドネツク人民共和国 → ロシア |
兵科 | 分離主義集団 |
上級部隊 | 第1軍団(ロシア併合後) |
彩色 | 黒、青、赤、白 |
主な戦歴 |
ドンバス戦争 マリウポリの戦い |
指揮 | |
著名な司令官 |
ミハイル「ギビ」トルスティフ † ティムール・クリルキン (Bajkot) |
ソマリア大隊(ソマリアだいたい、ロシア語: Батальон «Сомали»)は、ドンバス戦争と2022年のロシアによるウクライナ侵攻でウクライナ軍と戦ってきた、ウクライナ東部の自称国家「ドネツク人民共和国」が擁する分離主義者の軍部隊。大隊の正式名称は、第1独立戦車大隊ソマリア(旧称:第1独立大隊戦術群ソマリア)である[1]。大隊には「ソマリア」の名がつけられているが、これは、ソマリア大隊元司令官ミハイル・トルスティフ(通称ギビ)によると、大隊のメンバーはソマリ人と同じくらい恐れ知らずだからだという[2]。ギビによると、大隊メンバーの70%が以前に第1スラビャンスク旅団で戦っていた[3]。
大隊はドネツィクとマキイフカに常駐している[1]。現在の司令官はティムール・クリルキン[4]。
歴史
[編集]ソマリア大隊は2014年に結成され、ドンバス戦争に参加した。もともとはウクライナ東部の自称独立国「ドネツク人民共和国」の国防省傘下の特別任務部隊であった[5]。2015年、ドネツク人民共和国とルハンシク人民共和国の二つの自称独立国および両国が擁するすべての軍事部隊は、ウクライナ最高裁判所によってテロ組織に指定された[6][7]。それ以来、ウクライナ保安庁は、部隊メンバーを拘束するために彼らを追ってきていた[8][9]。
2017年2月、部隊の指揮官であるミハイル・トルスティフ(「ギビ」)は、自身のオフィスにいる際にRPOロケットランチャーを撃たれて暗殺された。ギビはマレーシア航空17便撃墜事件の下手人を知っていたために味方から殺されたか、もしくはウクライナ軍に殺害されたと主張されている[5]。
大隊は、 2022年のロシアによるウクライナ侵攻の際に、ロシア軍と共にマリウポリ包囲戦に参加した[10]。4月、ドネツク人民共和国の指導者であるデニス・プシーリンは、マリウポリでの行動に対して、ソマリア大隊の司令官であるティムール・クリルキン中佐とローマン・ボロビョフ上級大尉にメダルを授与した[10]。プシーリンは、彼が「ナチス」と呼んだ250人以上のウクライナ兵を殺害した部隊を率いていたと述べた。しかし、メディアは、ボロビョフ自身がネオナチに関連する当て布(バルクナットと、第3SS装甲師団が使用したトーテンコップ)を着けていることを指摘した[10][11]。
装備
[編集]大隊は、T-64およびT-72戦車、 BMP-1、BTR-70、MT-LB、BRDM-2装甲戦闘車両の他にも、支援砲兵、迫撃砲、輸送車両を保有している[1]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c “1-й Отдельный танковый батальон «Сомали», в/ч 08809” (ロシア語). Stopterror.in.ua (30 October 2015). 8 Feb 2017閲覧。
- ^ “The Battle of Ilovaisk: Details of a Massacre Inside Rebel-Held Eastern Ukraine”. Newsweek (4 November 2014). 8 Feb 2017閲覧。
- ^ “Another day with Givi 14/10/14”. YouTube. 16 Oct 2014閲覧。
- ^ ХАНАРИН (2022年4月3日). “Донбасскому комбату «Сомали» Тимуру Курилкину присвоили звание Героя ДНР и передали Орден Мужества от Путина” (ロシア語). donetsk.kp.ru. 2022年4月4日閲覧。
- ^ a b Šmíd, Tomáš & Šmídová, Alexandra. (2021). Anti-government Non-state Armed Actors in the Conflict in Eastern Ukraine. Czech Journal of International Relations, Volume 56, Issue 2. pp.45-46.
- ^ “Про Заяву Верховної Ради України "Про визнання Україною юрисдикції Міжнародного кримінального суду щодо скоєння злочинів проти людяності та воєнних злочинів вищими посадовими особами Російської Федерації та керівниками терористичних організацій "ДНР" та "ЛНР", які призвели до особливо тяжких наслідків та масового вбивства українських громадян"]” (ウクライナ語). Verkhovna Rada. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ “Постанова Верховного Суду щодо визнання діяльності терористичною” (ウクライナ語). Supreme Court of Ukraine. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ “Leader of "Brianka USSR" terrorist group is convicted to 15-year imprisonment”. Security Service of Ukraine. 29 October 2021閲覧。
- ^ “Donetsk region: SBU uncovers militant who mined six bridges”. Security Service of Ukraine. 29 October 2021閲覧。
- ^ a b c “Pro-Russian Fighter With Nazi Patches Gets Medal for Killing 'Nazis'”. Newsweek. (5 April 2022)
- ^ “A soldier with neo-Nazi symbols on his arm was given a medal by a Russia-backed separatist republic for killing Ukrainian 'nationalists'”. Business Insider. (6 April 2022)