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オクサナ・バウリナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Оксана Баулина

オクサナ・バウリナ
2017年3月27日
生誕 (1979-11-01) 1979年11月1日
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国クラスノヤルスク地方
死没 2022年3月23日(2022-03-23)(42歳没)
 ウクライナキエフ
死因 ロシア軍による砲撃
国籍 ロシアの旗 ロシア
職業 ジャーナリスト
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オクサナ・ヴィークトロヴナ・バウリナロシア語: Оксана Викторовна Баулина[1]1979年11月1日 - 2022年3月23日)は、ロシアジャーナリスト2022年に勃発したロシアのウクライナ侵攻を現地取材中ロシア軍により殺害された。

経歴

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『InStyle』、『タイムアウト』、『グラマー』などの雑誌で記者として働いた[2]

2013年モスクワ市長選挙ロシア語版ではアレクセイ・ナワリヌイ陣営に参加して写真やビデオのキャンペーンの作成にあたった[3]

2016年にナワリヌイの創設した反汚職基金ロシア語版にも参加し、ナワリヌイのYouTubeチャンネルのディレクターを務めた。リューボフ・ソボルロシア語版ニコライ・ラスキンロシア語版らとともに朝テレビ番組「サボテン(Кактус)」を立ち上げた[4][5]

2017年プーチン政権への抗議運動ロシア語版を取り上げた際に放送が中断されて逮捕される言論弾圧を受けた[4][6][7]。「反汚職基金」も非合法化されたためロシア出国を余儀なくされ、国外からロシアの政治汚職追及を続けた[8]

ポーランドワルシャワに居住を移し、ラジオ・フリー・ヨーロッパメディアゾナなどと協力してベルサットTVポーランド語版で「Вот так」という番組を始めた[9]。2021年11月以降は『ザ・インサイダー』誌で働いていた。2022年2月24日に勃発したウクライナ侵攻において同紙の記者としてロシア軍が侵攻中のウクライナを取材したが、2022年3月23日にキエフのポジリスキー広場ウクライナ語版において被害の様子を取材していたところ、ロシア軍のロケット弾の砲撃で殺害された[1][2][8]

『ザ・インサイダー』誌がバウリナの死を発表した。同僚は「強い道徳感をもつジャーナリストだった」と追悼した。同誌は「今後もロシアの戦争犯罪を含め、ウクライナの戦争に関する報道を続ける。今も住宅地の無差別砲撃で民間人やジャーナリストが殺害されている」と声明した[8]

ロシアで投獄中のナワリヌイの広報は「勇気あふれる誠実で素晴らしいジャーナリストだった」と哀悼を表明した[8][10]

国際NPO「ジャーナリスト保護委員会」によれば3月中にウクライナで死亡したジャーナリストはバウリナで5人目になるという[8]

出典

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  1. ^ a b Гибель российской журналистки в Киеве: в МВД рассказали детали”. www.unian.net. 2022年3月24日閲覧。
  2. ^ a b Kornfield, M., Shammas, B. (2022年3月24日). “‘Amazingly brave’ Russian journalist is at least the fifth reporter to die covering war in Ukraine”. Washington Post. 2022年3月31日閲覧。
  3. ^ «Я адчуваю сорам і агіду»: Былыя валанцёры Навальнага пра тое, што адбываецца зараз | Жыццё 2022”. Woman kind style. 2022年3月24日閲覧。
  4. ^ a b Миронов, Ф. (2017年4月4日). “Журналист Оксана Баулина О неделе в спецприемнике в Бирюлево и «подростковом бунте»”. アフィシャロシア語版. 2022年3月24日閲覧。
  5. ^ Денисова, И. (2017年4月24日). “Навальный Live. За кадром”. ラジオ・フリー・ヨーロッパ. 2022年3月24日閲覧。
  6. ^ Восемь сотрудников ФБК приговорены к административному аресту и штрафам”. インテルファクス通信 (2017年3月28日). 2022年3月24日閲覧。
  7. ^ Sebastian, C. (2017年6月11日). “Alexey Navalny and Russia’s YouTube insurgency”. AP通信. 2022年3月24日閲覧。
  8. ^ a b c d e “ロシア人ジャーナリスト、砲撃で死亡 ウクライナ首都で取材中”. CNN. (2022年3月24日). https://www.cnn.co.jp/world/35185305.html 2022年3月31日閲覧。 
  9. ^ Joanna Fomina (24 October 2021). Political Dissent and Democratic Remittances: The Activities of Russian Migrants in Europe. Taylor & Francis. p. 63. ISBN 9781000479669
  10. ^ Навальный о гибели Оксаны Баулиной: «Воры и бандиты из Кремля убили её»”. YouTube-канал «Навальный LIVE» (2022年3月25日). 2022年3月25日閲覧。