イーゴリ・オシポフ
イーゴリ・ウラジミロヴィチ・オシポフ | |
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海軍少将時代のオシポフ(2016年) | |
生誕 | 1973年3月6日 ソビエト連邦カザフ共和国コスタナイ州フェドロフ地区ノボシュムノエ |
所属組織 | ソビエト連邦 ロシア |
部門 | ソビエト連邦海軍 ロシア海軍 |
軍歴 | 1990–現在 |
最終階級 | 海軍大将 |
指揮 | カスピ小艦隊 黒海艦隊 |
受賞 | 海軍功労勲章 |
イーゴリ・ウラジミロヴィチ・オシポフ(ロシア語: Игорь Владимирович Осипов、1973年3月6日 - )は、ロシア海軍の将校。
2018年にはロシア連邦軍参謀本部の副参謀長となり、2019年5月には黒海艦隊の司令官に就任した。2021年から海軍大将の階級を保持している。
キャリア
[編集]オシポフは、1973年3月6日に、ソビエト連邦カザフ共和国の一部だったコスタナイ州フョードロフ地区にあるノボシュムノエ村で生まれた[1]。1995年にサンクトペテルブルクの潜水艦高等海軍学校を卒業した[2]。オシポフの士官としての最初の任務は、太平洋艦隊のグリシャ型コルベット「MPK-221」の兵器指揮官として1995年8月に始まった[2]。MPK-221は、プリモルスキー小艦隊の第47旅団の第11対潜水艦分隊に所属しており、ルースキー島とパリ湾をカバーする哨戒エリアを担当していた。その後、同分隊の別のグリシャ型コルベット「MPK-17」の司令官補となった(1996年8月から1998年7月まで)[2]。
1998年7月から2000年7月まで、オシポフは、ウラジオストクとマリー・ウリス湾周辺の海域を担当する第165水上艦艇旅団第11分隊所属の「MPK-61」を指揮した[2]。2000年7月から2001年12月まで、第11分隊の参謀長を務め、2001年12月から2002年9月まで同分隊の指揮を執った[3]。オシポフはクズネツォフ海軍大学校で研究に着手し、2004年に卒業、2004年6月から2007年1月まで第165水上艦艇旅団の参謀長を務め、2007年1月から2011年8月まで同旅団の司令官を務めた[1][2][3]。
オシポフは、2012年にロシア連邦軍参謀本部軍事アカデミーを卒業し、同年6月にバルチック艦隊のバルチースク海軍基地の参謀長と第一副司令官に任命され、2012年10月から2015年5月まで同基地の司令官を務めた[2]。2015年5月、カスピ小艦隊の司令官に任命された[4]。2016年9月から2018年8月まで、太平洋艦隊の参謀長と第一副司令官、2018年8月から2019年5月までロシア連邦軍参謀本部の副参謀長を務め、2018年に海軍中将に昇進した[2]。2019年5月8日のロシア連邦大統領令により、黒海艦隊の司令官に任命され[3]、2021年6月11日に海軍大将に昇進した[5]。
2022年2月、オシポフは、「ウクライナの領土保全、主権、独立、およびウクライナの安定と安全を損ない、脅かす行動と政策を積極的に支持し、実行する責任がある」として、欧州連合の制裁リストに追加された[6]。
2022年8月17日、RIAノーボスチは、関係筋の情報として、黒海艦隊の司令官に副司令官を務めていたビクトル・ソコロフが就任したと伝えた[7][8][9]。イギリスの国防情報参謀部によると、オシポフは、2022年4月14日に黒海艦隊の旗艦「モスクワ」が沈没した後、ロシアの黒海艦隊司令官を解任された可能性が高いという[10]。
キャリアを通じて、オシポフは海軍功労勲章とさまざまな部門のメダルを授与された。既婚で、娘がいる[1][11]。
脚注
[編集]- ^ a b c “Осипов Игорь Владимирович” (Russian). Ministry of Defence of the Russian Federation. 21 August 2019閲覧。
- ^ a b c d e f g “Осипов, Игорь Владимирович: Командующий Черноморским флотом” (Russian). TASS (22 May 2015). 21 August 2019閲覧。
- ^ a b c “Осипов Игорь Владимирович” (Russian). ruspekh.ru. 21 August 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。21 August 2019閲覧。
- ^ “В Каспийской флотилии назначен третий за два года командующий” (Russian). FederalPress (22 May 2015). 21 August 2019閲覧。
- ^ “Указ Президента РФ №355 от 11 июня 2021 года” (Russian). prezident.org (11 June 2021). 22 June 2021閲覧。
- ^ (英語) Council Decision (CFSP) 2022/265 of 23 February 2022 amending Decision 2014/145/CFSP concerning restrictive measures in respect of actions undermining or threatening the territorial integrity, sovereignty and independence of Ukraine, European Union, (23 February 2022) 3 March 2022閲覧。
- ^ 「ロ黒海艦隊に新司令就任と国営通信、クリミア情勢受けトップ交代か」『Reuters』2022年8月17日。2023年2月16日閲覧。
- ^ Trevelyan, Mark (17 August 2022). “Russian shakes up Black Sea fleet command after series of blows in Crimea - state agency”. Reuters
- ^ “ロシア黒海艦隊に新司令官 「モスクワ」沈没で交代か(写真=ロイター)”. 日本経済新聞 (2022年8月18日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ “Russian commanders are relieved of duties over failures in Ukraine, a report says” (英語), The New York Times, (19 May 2022) 20 May 2022閲覧。
- ^ “Командующим Черноморским флотом назначен вице-адмирал Игорь Осипов” (Russian). ruinformer.com. 21 August 2019閲覧。