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2020年11月1日 (日) 09:13時点における版
ながのけん 長野県 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 中部地方(甲信越地方) | ||||
団体コード | 20000-0 | ||||
ISO 3166-2:JP | JP-20 | ||||
面積 |
13,561.56km2 (境界未定部分あり) | ||||
総人口 |
1,985,446人[編集] (推計人口、2024年12月1日) | ||||
人口密度 | 146人/km2 | ||||
隣接都道府県 | 群馬県、埼玉県、新潟県、富山県、山梨県、岐阜県、静岡県、愛知県 | ||||
県の木 | 白樺 | ||||
県の花 | リンドウ | ||||
県の鳥 | 雷鳥 | ||||
他のシンボル |
県歌:信濃の国 県獣:ニホンカモシカ 長野冬季五輪開催記念日:2月7日 | ||||
長野県庁 | |||||
知事 | 阿部守一 | ||||
法人番号 | 1000020200000 | ||||
所在地 |
〒380-8570 長野県長野市大字南長野字幅下692番地2 北緯36度39分4.6秒 東経138度10分51.4秒 / 北緯36.651278度 東経138.180944度 | ||||
外部リンク | 長野県公式ホームページ | ||||
特記事項 | 県庁舎位置の標高:371.3 m[1] | ||||
ウィキポータル | 日本の都道府県/長野県 | ||||
ウィキプロジェクト |
長野県(ながのけん、英: Nagano Prefecture)は、日本の中部地方に位置する県の1つである。
令制国名の信濃国にちなみ「信州」とも呼ばれている。海に面していない内陸県であり、大規模な山岳地があるため可住地面積率は低い。キャッチフレーズはしあわせ信州[2]。
県庁所在地および最大の都市は長野市であり、長野市は善光寺の門前町として発展し、第18回冬季オリンピックの開催地でもある。
概要
現在の長野県の県域は、令制国の信濃国にほぼ相当する。ただし、旧神坂村・旧山口村が岐阜県中津川市に越境編入されたように、僅かながら差異もあるため、「信州」(しんしゅう)と呼ばれることも多く、特に観光ガイドでは「信州」と呼ぶ。古代は、科野(しなの)と書いた[3]。世界的に見て長寿国とされる日本の都道府県においてですら長寿を誇り、2015年現在、都道府県別平均寿命では男性が2位、女性が1位であった[4]。
地理
長野県は本州の中部に位置しており、周囲8県に隣接し、東西約128 km、南北約220 kmと、東西に短く南北に長い県域である。県内の南半分は太平洋側に近く、南信州地域の多くは東京よりも南であり、県の最北端は那須塩原市やいわき市とほぼ同緯度である。長野県の面積13,562.23 km2であり、これは南関東1都3県の面積の合計に近く、日本の都道府県では、北海道、岩手県、福島県に次ぐ面積を持っている。
長野県は群馬県・埼玉県・山梨県・静岡県・愛知県・岐阜県・富山県・新潟県と8つの県と接し、日本で最も多くの都道府県と隣接する県でもある[5]。ただし、これらの県とは陸続きでありながら、その間の交通は必ずしも簡単ではない。例えば、埼玉県と県境が接している長さは10 km程度しかなく、中津川林道[6]のみでしか直接的な行き来ができない。また、富山県とは陸続きで接しているものの、3000メートル級の北アルプスが立ちふさがっており、地形的に険しく、また非常に山奥であるため空路か関電トンネル電気バスでしか往来ができず、一般人は自家用車両による往来は不可能である。これ以外に、車両が往来できない県境は、群馬との県境、および、福島との県境が挙げられるものの、こちらは徒歩であれば越境可能である。また、地形的な問題などで飯田市と静岡県静岡市、松本市と下諏訪町、王滝村と大桑村、岐阜県中津川市、同下呂市など陸続きでありながら往来できない市町村が多数ある。
県境を越える事が地形的に難しい理由として、長野県は中央部を高地が占める山地型の地形ではなく、むしろ北西の県境の飛騨山脈、南東の県境の赤石山脈の標高が高く、間の幾つかの盆地(伊那谷、松本盆地、佐久盆地、長野盆地など)を中心とした地域である点が挙げられる。県境付近の山々は「日本の屋根」とも呼ばれ、標高2000メートルから3000メートル級の高山が連なっている。ただ、長野県の中央部も平坦というわけではなく、内部にも山岳が多数見られる、急峻で複雑な地形である。これは日本列島が新期造山帯であること以外に、長野県付近が、北アメリカプレートとユーラシアプレートとのプレート境界に近い事と無関係ではない。なお、本州を縦断する糸魚川静岡構造線(糸静線)が県下を南北に走り、糸静線の東側は第三紀層が分布している。糸静線沿線の諏訪湖からは中央構造線が南に走っている。このようなこともあり、善光寺地震を始め、多数の地震を経験してきた。また、長野県内には活火山も複数存在する。
自然地理学の分野では、長野県付近は中部地方の中央高地として分類される。内陸県で本州の中では降水量の少ない地域もあるものの、本州が日本海と太平洋とに挟まれており、さらに、長野県の急峻な地形と相まって河川を維持するのに充分な降水はあり、県内には数多の水源を擁する。県内には大小多数の河川が見られ、それぞれの河川が山々を侵食した地形も多数見られる。長野県に流域を持つ一級河川としては、信濃川水系・天竜川水系・木曽川水系・姫川水系・矢作川水系・富士川水系・関川水系・利根川水系がある。なお、県内には太平洋と日本海の分水嶺が存在している。例えば、天竜川(南信、諏訪湖を水源とし伊那谷を通る)、木曽川(中信)は南下して太平洋へ注ぐ。また例えば、千曲川(東信、北信)、犀川(中信)は長野市で合流して北上し、県境を越えて信濃川と名称を変えて日本海へ注ぐ。姫川(中信)も日本海へと流れている。
なお、県下の最大人口を誇る都市は長野市の38万7146人であり[7]、最大面積の自治体は松本市の978.77 km2[8]、最大人口密度の自治体は岡谷市の620.27 (人/km2)[9]、最大昼間人口比は軽井沢町の117.8%であった[10]。
地形
盆地・谷
山地
山
峠
川
湖沼
自然公園
- 国立公園
- 中部山岳国立公園、妙高戸隠連山国立公園、上信越高原国立公園、秩父多摩甲斐国立公園、南アルプス国立公園
- 国定公園
- 八ヶ岳中信高原国定公園、天竜奥三河国定公園、妙義荒船佐久高原国定公園、中央アルプス国定公園
- 国営公園
- 国営アルプスあづみの公園
- 県立自然公園
- 御岳県立公園、三峰川水系県立公園、塩嶺王城県立自然公園、聖山高原県立公園、天竜小渋水系県立自然公園
気候
長野県は内陸に位置するため、おおむね内陸性気候で、標高の高い地域もあるため中央高地式気候と言われる。ただし、北信地方の大半と、中信地方・東信地方の一部は日本海側気候の特色を併せ持つ。逆に、中信地方の一部と南信地方は太平洋側気候の特色を併せ持つ。また、長野県の各都市は標高が異なり、さらに山脈や盆地の形状などの影響で、気候に修飾を受けるため、気候に違いが見られる。
ただ、全体的に冬の冷え込みは日本の同緯度付近の内陸県と比べると厳しい。中でも、軽井沢、信濃町、志賀高原、菅平高原、八ヶ岳山麓、開田高原、野辺山高原、上高地などの標高が高い地域は、ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候(Df)であり、通年で北海道並みの気候である。また特に標高の高い場所では北極圏並みの寒さの地域もある。
夏は、長野市や松本市などの盆地部においては日中の気温は東京とほとんど変わらず、時には猛暑日も観測されるものの、朝晩は涼しく、熱帯夜が観測される日は皆無に等しい。
降水量も地域差が大きく、東信地方から北信地方にかけては年間900 mm前後と少ないが、中信地方から南信地方にかけては年間1500 mmに達する。
降雪に関しては、北信地方、中信地方、東信地方の一部地域は、豪雪地帯または特別豪雪地帯である。県の南北で降雪条件が異なる。長野県には「上雪(かみゆき)」「下雪(しもゆき)」と言われる雪の降り方がある。「上雪(かみゆき)」は、普段ならば雨の降るはずが、南岸低気圧が通過することによって、気温が低下して雪となる現象で、低気圧に近い中・南信や東信で降雪量が多くなる[11]。「下雪(しもゆき)」は冬の強い季節風の吹き出しによって降る雪のことで、長野県の北部の雪の降り方で、西高東低の日本付近における冬型の気圧配置の場合に降雪し易い、いわゆる日本海型の降雪である[12]。なお、南信地方の伊那谷は、飯田市の旧南信濃村地域を除き雪は少ないものの、寒暖の差が激しい。
平年値 (月単位) |
北信地方 | 東信地方 | 中信地方 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
野沢温泉 | 飯山 | 信濃 | 長野 | 長野市 信州新町 |
白馬 | 上田市 菅平 |
上田 | 東御 | 軽井沢 | 佐久 | 立科 | 南牧村 野辺山 |
大町 | 安曇野市 穂高 | ||
平均 気温 (°C) |
最暖月 | 23.6 (8月) |
24.4 (8月) |
21.9 (8月) |
24.9 (8月) |
23.9 (8月) |
22.5 (8月) |
19.3 (8月) |
24.9 (8月) |
21.6 (8月) |
20.3 (8月) |
23.2 (8月) |
22.6 (8月) |
19.0 (8月) |
22.0 (8月) |
24.2 (8月) |
最寒月 | −1.4 (1月) |
−2.0 (1月) |
−3.2 (1月) |
−0.7 (1月) |
−1.1 (1月) |
−2.9 (1月) |
−6.1 (1、2月) |
−0.5 (1月) |
−2.5 (1、2月) |
−3.6 (1月) |
−1.8 (1月) |
−2.1 (1月) |
−5.2 (1、2月) |
−2.8 (1、2月) |
−1.0 (1月) | |
降水量 (mm) |
最多月 | 296.7 (1月) |
188.7 (1月) |
182.2 (7月) |
137.1 (7月) |
161.0 (7月) |
295.8 (7月) |
147.1 (7月) |
144.1 (9月) |
159.5 (9月) |
185.5 (7月) |
165.5 (9月) |
170.0 (9月) |
227.6 (9月) |
187.3 (7月) |
52.5 (8月) |
最少月 | 76.7 (4月) |
62.5 (4月) |
65.8 (4月) |
38.2 (12月) |
41.5 (12月) |
112.4 (11月) |
63.8 (11月) |
17.5 (12月) |
18.8 (12月) |
20.8 (12月) |
15.4 (12月) |
19.3 (1月) |
29.5 (12月) |
58.5 (12月) |
24.8 (12月) | |
平年値 (月単位) |
中信地方 | 南信地方 | ||||||||||||||
松本 | 松本市 松本今井 |
松本市 奈川 |
塩尻 木曽平沢 |
木曽町 開田高原 |
木曽町 木曽福島 |
南木曽 | 諏訪 | 原村 | 辰野 | 伊那 | 飯島 | 飯田 | 飯田市 南信濃 |
阿智村 浪合 | ||
平均 気温 (°C) |
最暖月 | 24.3 (8月) |
20.3 (8月) |
22.3 (8月) |
19.8 (8月) |
22.6 (8月) |
23.2 (8月) |
23.5 (8月) |
21.4 (8月) |
23.2 (8月) |
23.1 (8月) |
22.9 (8月) |
24.7 (8月) |
24.2 (8月) |
20.9 (8月) | |
最寒月 | −0.6 (1月) |
−3.5 (1、2月) |
−2.1 (1月) |
−4.8 (1月) |
−1.7 (1月) |
−0.6 (1月) |
−1.5 (1月) |
−3.1 (1月) |
−1.3 (1月) |
−0.8 (1月) |
0.6 (1月) |
0.9 (1月) |
−2.4 (1月) | |||
降水量 (mm) |
最多月 | 155.9 (9月) |
275.9 (9月) |
260.7 (7月) |
293.4 (9月) |
273.0 (9月) |
385.3 (7月) |
203.8 (9月) |
208.8 (7月) |
151.1 (9月) |
280.5 (9月) |
232.9 (9月) |
267.8 (9月) |
378.6 (9月) | ||
最少月 | 23.3 (12月) |
71.8 (12月) |
62.5 (12月) |
63.7 (12月) |
53.7 (12月) |
87.1 (12月) |
33.8 (12月) |
31.6 (12月) |
34.0 (12月) |
55.0 (12月) |
47.7 (12月) |
49.7 (12月) |
83.3 (12月) |
気象庁による区分
- 長野県北部(甲信地方北部のうち)
- 中野飯山地域 - 飯山市・中野市・下水内郡・下高井郡
- 長野地域 - 長野市・須坂市・千曲市・上高井郡・上水内郡・埴科郡
- 北アルプス地域 - 大町市・北安曇郡
- 長野県中部(甲信地方北部のうち)
- 上田地域 - 上田市・東御市・小県郡
- 佐久地域 - 佐久市・小諸市・北佐久郡・南佐久郡
- 松本地域 - 松本市(旧安曇村と旧奈川村を除く)・塩尻市(旧楢川村を除く)・安曇野市・東筑摩郡
- 諏訪地域 - 岡谷市・諏訪市・茅野市・諏訪郡
- 乗鞍・上高地地域 - 松本市(旧安曇村と旧奈川村)
- 長野県南部(甲信地方南部のうち)
- 上伊那地域 - 伊那市・駒ヶ根市・上伊那郡
- 下伊那地域 - 飯田市・下伊那郡
- 木曽地域 - 塩尻市(旧楢川村)・木曽郡
地方気象台による警報・注意報は、原則として各市町村ごとに発表される。ただし、松本市は「松本」および「乗鞍上高地」、塩尻市は「塩尻」および「楢川」に別けて発表される[13]。
豪雪指定
- 全域:中野市、松川村、飯綱町、小川村
- 一部:長野市、松本市、上田市、飯田市、須坂市、大町市、安曇野市
- 特別豪雪地帯
- 全域:飯山市、白馬村、小谷村、高山村、山ノ内町、木島平村、野沢温泉村、信濃町、栄村
- 一部:長野市
地域
日本の地域区分における長野県の位置付け
長野県は、日本のほぼ中央に位置しているが、東西の分類では中部電力など一部の企業や団体で西日本に分類されることもあり、文化的[14]・歴史的・人口の比率・面積の比率からして東日本に分類されることもある。地方の分類では中部地方、甲信地方、信越地方、甲信越地方、北信越地方などがある。
自治体
- 県内には19市14郡23町35村があり、市町村数77は全都道府県中北海道に次いで第2位、村の数は47都道府県で最多である。このうち人口面で町制施行要件を満たす村(人口8,000人以上、太字表記)は5村、市制施行要件を満たす町は存在しない[15]。
- DIDは市部のほか、下諏訪町と箕輪町に設定されている。
- 町は阿南町(あなんちょう)を除いて「まち」、村はすべて「むら」と読む。
県による区分では地方事務所の管轄に準じて10地域に細分化される。
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(人口は2024年12月1日現在)
都市圏
都市雇用圏(10%通勤圏、中心都市DIDが1万人以上)の変遷
地域 | 1980年 | 1990年 | 1995年 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
北信地方 | 長野 都市圏 51万4136人 |
長野 都市圏 53万6895人 |
長野 都市圏 60万8073人 |
長野 都市圏 60万9811人 |
長野 都市圏 61万0687人 |
長野 都市圏 60万2781人 |
長野 都市圏 58万9549人 |
中野 都市圏 5万8282人 |
中野 都市圏 5万8676人 |
中野都市圏は 長野都市圏に包含 | |||||
中信地方 | 松本 都市圏 37万1850人 |
松本 都市圏 41万7666人 |
松本 都市圏 43万1901人 |
松本 都市圏 44万4926人 |
松本 都市圏 45万5352人 |
松本 都市圏 45万0869人 |
松本 都市圏 44万7802人 |
東信地方 | 上田 都市圏 20万5775人 |
上田 都市圏 21万6017人 |
上田 都市圏 22万1386人 |
上田 都市圏 22万7062人 |
上田 都市圏 22万3463人 |
上田 都市圏 21万7421人 |
上田 都市圏 21万2314人 |
佐久 都市圏 8万7797人 |
佐久 都市圏 9万8348人 |
佐久 都市圏 10万0597人 |
佐久 都市圏 16万2355人 |
佐久 都市圏 18万9058人 |
佐久 都市圏 18万6206人 |
佐久 都市圏 18万2007人 | |
小諸 都市圏 4万8346人 |
小諸 都市圏 4万4888人 |
小諸 都市圏 4万5711人 |
小諸都市圏は 佐久都市圏に包含 | ||||
南信地方 | 飯田 都市圏 14万1286人 |
飯田 都市圏 14万6498人 |
飯田 都市圏 16万8439人 |
飯田 都市圏 16万9427人 |
飯田 都市圏 17万1491人 |
飯田 都市圏 16万6652人 |
飯田 都市圏 15万9632人 |
諏訪 都市圏 11万4705人 |
諏訪 都市圏 10万9028人 |
諏訪 都市圏 12万7278人 |
諏訪 都市圏 13万0616人 |
諏訪 都市圏 13万3323人 |
諏訪 都市圏 20万4875人 |
諏訪 都市圏 19万8475人 | |
岡谷 都市圏 11万2678人 |
岡谷 都市圏 10万9260人 |
岡谷 都市圏 8万2591人 |
岡谷 都市圏 8万0325人 |
岡谷 都市圏 7万7562人 |
岡谷都市圏は 諏訪都市圏に包含 | ||
伊那 都市圏 8万4003人 |
伊那 都市圏 11万1759人 |
伊那 都市圏 11万6512人 |
伊那 都市圏 14万1715人 |
伊那 都市圏 14万2453人 |
伊那 都市圏 19万0402人 |
伊那 都市圏 18万4305人 |
地域的特徴
平成の市町村大合併は、他県ほど実施されず、中小自治体が櫛比する。ただし、広域連合制度が県内全市町村で活用されており、一部事務組合による広域行政も活発である。2005年(平成17年)には長野県から岐阜県へ越県合併の事例もあった。
北信(北信地域、長野地域)、東信(佐久地域、上田地域)、中信(松本地域、木曽地域、北アルプス地域)、南信(上伊那地域、南信州地域、諏訪地域)の4地域は、自然地理や歴史や交通などの各面で、特徴がまったく異なっている。
これは、「信濃の国」(県歌)における「松本、伊那、佐久、善光寺」の4区分にも象徴されている。大まかに分けると、北信、東信、中信、南信は、それぞれ長野県の北部、東部、西部、南部の地域となっており、北信と南信を除いて4地域は互いに接している。
北陸新幹線・信越本線・飯山線・小海線や国道18号・上信越自動車道の沿線である北信と東信は、千曲川流域でおもに中山道と北国街道沿線にあたる。
北信は、新潟県・群馬県に接しており、戦国時代には村上氏・武田氏・織田氏・上杉氏の支配圏に置かれてきた。善光寺街道沿いであった経緯や北陸新幹線・上信越自動車道で接続していることから、新潟県、群馬県、東京とのつながりが深い。
近年では、首都圏からの観光客も多く訪れている。また、中信とは長野自動車道・篠ノ井線により接続している。北信は長野盆地を中心とした地域であり、新潟県に近いことから、海水浴で日本海へ行く者も多い。
一方の東信は、群馬県・埼玉県・山梨県に接しており、戦国時代には武田氏・織田氏・徳川氏・北条氏・真田氏の支配権に置かれてきた。中山道と北国街道の合流点であった歴史的経緯や北信と同様に北陸新幹線・上信越自動車道で接続していることから、浅間山や碓氷峠を越えた群馬県、東京との交流も深い。
また、野辺山高原を経由する国道141号・小海線によりつながる山梨県との交流も深い。山梨県との間には現在、中部横断自動車道が整備中である。三国峠 (長野県・埼玉県)を経由して、埼玉県とも接しているが、道路事情が悪いため物流はほとんどない。道路で雁坂峠の国道140号が開通する前には、碓氷峠 - 東信 - 山梨県 - 静岡県大井川以東のルートが、国道16号圏内を経由せずに関東地方内を迂回する最短ルートとなっていたために、関東志向がもっとも強い地域になっている。
これらに対して、中央本線・飯田線・大糸線や中央自動車道・長野自動車道の沿線である中信と南信は、中山道、甲州街道、千国(ちくに)街道(糸魚川街道、松本街道)、北国西街道、三州街道沿線にあたる。
中信は、新潟県・富山県・岐阜県に接しており、戦国時代には小笠原氏・仁科氏・木曾氏を経て、武田氏・織田氏の支配権に置かれてきた。中山道、甲州街道、千国街道(糸魚川街道、松本街道)、三州街道の沿線であったことから、新潟県、岐阜県、山梨県、愛知県、東京都との交流が深い。
北国西街道沿線には長野自動車道が整備されており、長野地域と接続している。中信地域の北部に位置する北アルプス地域は、飛騨山脈のすぐ東側に位置しており、登山・スキーなどの観光が盛んで、日本最大規模の八方尾根スキー場や、栂池高原スキー場があり、長野オリンピックの会場にもなった。観光の面では、関東地方からだけでなく関西地方からの観光客も多い。
また、国道147号・国道148号を経由してつながる新潟県との交流もあり、山岳観光ルートの立山黒部アルペンルートにより富山県とも接している。また、中信地域の中部に位置する松本地域(中信)は、諏訪地域(南信)とともに中山道と甲州街道の沿線として発展した地域で、山梨県、東京都、岐阜県(東濃、飛騨)との交流が深い。中信地域の南部に位置する木曽地域(中信)は、広域の名古屋圏(中京圏)であり、歴史的に中世以前は美濃国に属し江戸時代には尾張藩領であったことや、国道19号(中山道)を通して、岐阜県・愛知県と接続しているため、経済や文化の面でつながりが深い。
一方、南信は、山梨県、静岡県、愛知県に接しており、戦国時代には諏訪氏・武田氏・織田氏・徳川氏の支配圏に置かれてきた。中山道、甲州街道、三州街道の沿線であったことから、山梨県、東京都、静岡県、愛知県との交流が深い。諏訪地域は、松本地域(中信)とともに中山道と甲州街道の沿線として発展した地域で、山梨県、東京都、岐阜県(東濃)との交流が深い。
また、南信州地域(南信)は、広域の名古屋圏(中京圏)であり、中央自動車道・国道153号(三州街道、足助街道)を通して、岐阜県東濃地方・愛知県尾張・西三河地方と接続しているため、経済や文化の面でつながりが深い。
さらに、南信州地域では、静岡県・愛知県東三河地方とも隣接しているが、道路事情が悪いため、物流が発達していない。現在、三遠南信自動車道(飯田市 - 浜松市)を建設中であるが、全通するかは未定である。また、JR飯田線、国道151号線で、新城市・豊川市を経て豊橋市に出られる。
水系は、北信・中信(松本地域、北アルプス地域)・東信(一部を除く)が日本海側水系に属するのに対して、南信・中信(木曽地域)・東信(佐久市・立科町・南牧村の一部)は太平洋側水系に属している。
一般に、南信州地域、木曽地域は名古屋志向が強く、その他の地域は東京志向が強い[16]。近世以前は中山道沿いという面で信濃国全体でまとまりがあったが、明治時代に東京が首都になり交通が整備されると、
- 北陸新幹線(旧信越本線)を経由して東京とのつながりが深い北信・長野・上田・佐久地域
- 中央本線を経由して東京とのつながりが深い北アルプス・松本・諏訪・上伊那地域
- 名古屋とのつながりの深い木曽・南信州地域
という3地域に区分できるようになった。
ただし長野新幹線開通により北アルプス地域の住民の多くはバスで長野駅まで行き新幹線利用にシフトしている。
歴史
原始
長野県域でも旧石器時代の遺跡がいくつか発掘されている。その中の野尻湖遺跡(立ヶ鼻遺跡)から人類が活躍していたことを示す槍状木器・骨器・剥片石器などの遺物が発見されている。この遺跡はナウマンゾウやオオツノシカなどの大型哺乳動物を解体したキルサイトと推定されている。時期は約2万5000年前から3万年前のものである。全国で発見されている斧形石器の約4分の1にあたる239点を出土し、刃の部分を砥石で研磨したものが多く、世界でももっとも古い磨製石器と言われている[17]。そのほか、この時代の遺跡としては仲町(信濃町)・日向林B(信濃町)・石子原(飯田市)遺跡が発見されている。
2000年代の前半に竹佐中原(たけさなかはら)遺跡(飯田市)が発掘・調査されている。この遺跡の石器集中地点4か所から石器を含む800点あまりの旧石器時代の遺物が出土した。この石器包含層の自然科学分析(火山灰分析、植物珪酸体分析、炭素14年代測定、光ルミネッセンス年代測定など)が行われ「3万年より古く5万年より新しい」という結果が出た。今までは、日本列島に人々が居住し始めたのは後期旧石器時代の約3万年前以降であると考えられていたが、この遺跡の発掘調査で中期旧石器時代の終わりごろ(3万年前から5万年前)には本県に人々が生活を始めていたことが証明された[18]。
2万年前以降では剥片石器を特徴とする石器群が県内各地から発見されるようになる。後期旧石器時代が終わるころには日本で最初の細石刃が矢出川遺跡(南牧村)で見つかっている[19]。
有史以前、県内には縄文時代の遺跡が多数分布し、この時代の中心地のひとつであった。茅野市で発掘された土偶は2体が国宝とされている。また小県郡長和町の和田峠は日本における黒曜石の代表的な産地であり、諏訪郡原村の阿久遺跡は最古級の環状集石とされている。
続く弥生文化は、まず東海地方から長野県南西部へと伝わり、その後、日本海側の北陸地方から北部へと伝わったと考えられている。この2ルートでの波及が原因かは不明であるが、中野市の柳沢遺跡からは、東日本では唯一となる一緒に埋納された銅鐸と銅戈が出土している(銅鐸と銅戈が一緒に出土したのは日本全国でも数例しかなく、また大阪湾型と九州型の銅戈が混在していることもきわめて稀なケース)。
律令時代から江戸時代
明治維新後
- 府藩県三治制
- 明治元年8月2日(1868年9月17日) - 明治政府の府藩県三治制導入により、信濃国の旗本領・幕府領が伊那県となる(県庁所在地は伊那郡飯島村=現飯島町)[20]。
- 明治3年9月17日(1870年10月11日) - 伊那県のうち北信および東信の旗本領・幕府領が中野県として分立する(管轄地域は伊那県の項目を参照。県庁所在地は高井郡中野村=現中野市)も、その年12月に中野県庁が中野騒動(維新後の信濃国内で多発した世直し騒動の一環)により全焼。高石和道大参事が逐電。
- 明治4年6月2日(1871年7月19日) - 廃藩となった龍岡藩のうち信濃国内の領地を中野県に編入。
- 明治4年6月22日(1871年8月8日) - 善光寺領を編入。県庁が中野から長野に移転し、長野県が発足。明治7年10月25日の県庁舎新築まで善光寺門前の西方寺を仮庁舎とする。
- 廃藩置県
- 明治4年7月14日(1871年8月29日) - 廃藩置県により、信濃国内の12藩が県に置き換わり、伊那県・長野県を併せ14県になった。
- 明治4年11月20日(1871年12月31日) - 第1次府県統合により、飯山県、松代県、須坂県、上田県、小諸県、岩村田県、椎谷県の信濃国部分を長野県に編入し、県域が東信と北信に拡大。伊那県、松本県、高島県、高遠県、飯田県、名古屋県の信濃部分、高山県(旧飛騨国)が合併し、筑摩県となる。
- 明治5年(1872年) - 学制施行。第七大区に属す(のちに第六大区)。
近現代
筑摩県が分割され旧高山県は岐阜県に編入、信濃国部分(中信・南信・北アルプス地域)が長野県に編入され現在の長野県が発足した。法令による廃止はないが、置き換わる長野県の発足により実質的に令制国である信濃国が廃止された。 - 1876年(明治9年)8月21日
- 1879年(明治12年)1月14日 - 前年の郡区町村編制法により、南佐久郡・北佐久郡・小県郡・更級郡・埴科郡・上水内郡・上高井郡・下高井郡・下水内郡・北安曇郡・南安曇郡・東筑摩郡・西筑摩郡・諏訪郡・上伊那郡・下伊那郡が発足(※自治体としての郡は1926年(大正15年)6月30日の郡制廃止により消滅)。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 市町村制施行にともない、15町376村が発足(15町の内訳は岩村田・小諸・上田・長久保新・長窪古・高遠・飯田・松本・稲荷山・屋代・松代・須坂・中野・長野・飯山)。
- 1926年(大正15年) - 当時の梅谷光貞県知事が地元の意見を聞かずに3つの警察署(岩村田・屋代・中野)を廃止すると発表したのをきっかけに暴動がおきる。いわゆる警廃事件が発生。これをきっかけに知事公選を求める運動が起きた。
- 1942年(昭和17年) - 1926年6月30日に、地方自治体としての法人格が廃止された郡に代わって、地方事務所が設置される。
- 1945年(昭和20年) - 米軍機が長野市や上田市に空襲。死者40名。
- 1947年(昭和22年)4月12日 - 林虎雄知事が就任。
- 1948年(昭和23年) - 長野県庁庁舎一部焼失をきっかけに分県論が勃発。県議会で採決されるも議場を埋め尽くした県民の「信濃の国」大合唱により流会(とする説があるが、事実ではない)、結局否決される。これがのちの県歌制定の素地となる。ただし、仮に可決されても国(内閣)や国会は分県を認めない方針であったという[21]。
- 1956年(昭和31年)6月1日 - 災害復興の支出などによる県財政赤字のため、地方財政再建促進特別措置法を適用。財政再建団体に指定。
- 1958年(昭和33年)10月15日 - 西筑摩郡神坂村が自治庁の裁定により分村。馬籠地区を山口村に編入し、湯舟沢地区を岐阜県中津川市に編入させる。世にいう島崎藤村騒動。
- 1959年(昭和34年)4月26日 - 西沢権一郎知事が就任。
- 1961年(昭和36年)4月1日 - 長野県企業局発足。
- 1962年(昭和37年)3月31日 - 好景気による県財政収入の増加で、当初計画より2年早く財政再建が終了する。
- 1965年(昭和40年)7月16日 - 県営松本空港(愛称:信州まつもと空港)が開港する。
- 1968年(昭和43年)5月1日 - 西筑摩郡が木曽郡に郡名を変更する。
- 1968年(昭和43年)5月20日 - 信濃の国を県歌に制定する。
- 1972年(昭和47年)2月19日 - あさま山荘事件が発生する。
- 1980年(昭和55年)10月26日 - 吉村午良知事が就任。
- 1993年(平成5年)7月17日 - 信州博覧会開会。
- 1994年(平成6年)6月27日 - 松本サリン事件が発生する。
- 1998年(平成10年)2月7日 - 長野オリンピックが開会する。
- 1998年(平成10年)3月5日 - 長野パラリンピックが開会する。
- 2000年(平成12年)10月26日 - 田中康夫知事が就任。
- 2002年(平成14年)7月5日 - 長野県議会が田中知事の不信任案が可決。同月15日に失職。
- 2002年(平成14年)9月1日 - 県知事選挙で田中康夫が圧勝。
- 2005年(平成17年)2月13日 - 木曽郡山口村が越境合併により岐阜県中津川市に編入される。
- 2005年(平成17年)2月28日 - スペシャルオリンピックス冬季世界大会が開会。
- 2006年(平成18年)9月1日 - 村井仁知事が就任。
- 2008年(平成20年)2月15日 - 新たなキャッチフレーズ「つらなるつながる信州」と新たなロゴマークの使用を開始する。
- 2008年(平成20年)4月26日 - 北京オリンピックの聖火リレーが行われた。
- 2010年(平成22年)9月1日 - 阿部守一知事が就任。
- 2011年(平成23年)3月12日 - 栄村で震度6強を観測する長野県北部地震が発生。
- 2014年(平成26年)11月22日 - 長野市、小谷村、小川村で震度6弱を観測する長野県神城断層地震が発生。
人口
増加 10.0 % 以上 7.5 - 9.99 % 5.0 - 7.49 % 2.5 - 4.99 % 0.0 - 2.49 % | 減少 0.0 - 2.5 % 2.5 - 5.0 % 5.0 - 7.5 % 7.5 - 10.0 % 10.0 % 以上 |
長野県(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
都市
- 長野県内 市別人口ランキング
県内順位 | 都市 | 地域区分 | 人口 | 県内順位 | 都市 | 地域区分 | 人口 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 長野市 | 北信地方 | 361,279人 | 6 | 安曇野市 | 中信地方 | 92,857人 | |||
2 | 松本市 | 中信地方 | 237,137人 | 7 | 塩尻市 | 中信地方 | 65,725人 | |||
3 | 上田市 | 東信地方 | 149,935人 | 8 | 伊那市 | 南信地方 | 63,759人 | |||
4 | 佐久市 | 東信地方 | 96,917人 | 9 | 千曲市 | 北信地方 | 57,529人 | |||
5 | 飯田市 | 南信地方 | 93,489人 | 10 | 茅野市 | 南信地方 | 55,153人 | |||
2017年12月 現在 |
- 長野県内市別人口密度ランキング(2016年(平成28年)現在)
政治
県政
県知事・県庁
- 執行機関
- 知事:阿部守一
- 副知事:太田寛、中島恵理
- 知事部局 - 危機管理部、企画部、総務部、健康福祉部(部内局に病院事業局)、環境部、商工労働部、観光部、農政部、林務部、建設部、会計局
- 公営企業管理者
- 企業局(水道事業・電気事業)
- 行政委員会
- 出先機関(支庁)
- 佐久地域振興局=小諸市・佐久市・南佐久郡・北佐久郡
- 上田地域振興局=上田市・東御市・小県郡
- 諏訪地域振興局=岡谷市・諏訪市・茅野市・諏訪郡
- 上伊那地域振興局=伊那市・駒ヶ根市・上伊那郡
- 南信州地域振興局=飯田市・下伊那郡
- 木曽地域振興局=木曽郡
- 松本地域振興局=松本市・塩尻市・安曇野市・東筑摩郡
- 北アルプス地域振興局=大町市・北安曇郡
- 長野地域振興局=長野市・須坂市・千曲市・上水内郡・上高井郡・埴科郡
- 北信地域振興局=中野市・飯山市・下高井郡・下水内郡
県議会
- 議決機関
- 県議会 - 議会事務局
外郭団体
などの計43団体に県が出資または出捐している(2009年(平成21年)4月現在)。
財政
- 2007年度(平成19年度)
- 財政力指数 0.46
- IIグループ(財政力指数0.4以上、0.5未満)11自治体中1位
- 2006年度(平成18年度)
- 出典:総務省平成18年度地方公共団体の主要財政指標一覧
- 県内の地方交付税不交付団体
- 2005年度(平成17年度)
- 財政力指数 0.40
- IIIグループ(財政力指数0.3以上、0.4未満)14自治体中1位
- 2004年度(平成16年度)
- 財政力指数 0.40
- IIIグループ(財政力指数0.3以上、0.4未満)13自治体中1位
2000年代以降の長野県に関する話題
この節は中立的な観点に基づく疑問が提出されているか、議論中です。 (2007年8月) |
- 田中康夫県政関連
- 脱・記者クラブ宣言
- 脱ダム宣言
- 長野県原産地呼称管理制度(制度の概要)
- 詳細については内部リンクを参照
- 改名構想
- 知事時代の田中が「長野県」から「信州県」へと改名するとした構想。特に観光面で「信州」呼ばれることが多いことから、観光産業への効果などが謳われた。これには依然として長野市と松本市との対立意識が残ることがその根底にある。当初新聞紙上には載ったが、実際の動きがあったかは不明のまま立ち消えとなる。
- 山口村越県合併問題
田中県政については独善・独裁的という見方もある一方で、それまでの長野県政の悪弊(たとえば、県議会の多数を占める自民党が、少数会派の意見を無視して乱開発などを進めていく手法)を打破したという点では評価する向きもあり、賛否は分かれる。
- 村井仁県政関連
- 「田中県政完全清算」宣言
- 「脱ダム委員」追放
- 冬季五輪使途不明金疑惑の調査委員会の解散
- 1998年(平成10年)に行われた冬季五輪の使途不明金調査委員会を、「特定の個人、特定のグループの罪をあばくことは建設的でない」という理由で解散させる。調査委員会は今後、財政悪化の原因や第三セクター鉄道に関する調査を行う予定であり、存在している可能性のある行政の癒着の発見を妨げることとなった。田中によって開かれた県政が閉ざされつつあることが浮き彫りになった一件である。
- リニア中央新幹線ルート策定問題
- 南アルプスを貫く「Cルート」の採用が有力視される中、「大きな県だから、(リニアの県内駅は)2つでも3つでもいいのではないか。Bルートの北の所に駅がなければ意味がない」と述べ、「我田引鉄を彷彿とさせる」との議論を呼んだ。その後、飯田下伊那地方でCルート実現を求める声が高まってきたことなどを受け、2010年(平成22年)5月には初めてBルート採用を明記しない決議を採択した。この問題は2011年5月13日、後任の阿部知事が「南アルプスルートを採択することが適当」と表明したことをもって一応の決着となった。
村井県政は田中県政と比較して、「閉ざされた県政」「県政の後戻り」などと批判される一方で、議会や県職員との対立を避ける姿勢(全国のほとんどの都道府県知事がこうしている(いわゆる「オール与党」体制))を評価する向きもあり、田中県政同様に賛否は分かれている。
- 阿部守一県政関連
- 信州型事業仕分け
- リニア中央新幹線建設工事に伴う諸問題
- リニア中央新幹線の工事にともない発生する795万立方メートルの残土のうち350万立方メートルの活用先が2019年9月時点で決定しておらず、阿部知事は期限を設けず情報提供を受け付けている。また活用先が決まるまでの仮置き場も現時点では不十分であり、候補地を受け入れるなどしている。リニア中央新幹線の工事や、残土置き場の設置の工事などでの重機などによる騒音の苦情が発生しており、対応にあたっている。
- 静岡県工区で発生した大井川水系の大規模流水の発生については阿部知事も心痛しており、JR東海に水資源の保全を要望するなどしている。一方で静岡県知事が工事着工に反対していることに関しては、阿部知事は「住民に我慢を強いている。なんとしても2027年までの開通をしてもらいたい」と静岡県知事を諌める立場をとっている。
国政
- 衆議院(2017年(平成29年)改選)
- 参議院(定数2)
経済・産業
- 長野県は就業率が高く、(全)就業率(61.3%)と高齢者就業率(29.9%)がともに全国一であり、女性就業率(51.1%)も全国第2位である[23]。
- 2010年度時点の県内総生産は名目で8兆240億円。
- 所得格差は全国を100とした場合、長野県は85.5。市町村では軽井沢町の103.4が唯一全国水準を上回っている[24]。
産業
本社を置く企業についてはCategory:長野県の企業を参照。
- 近代の長野県の経済を支えた大部分の産業は涼しく乾燥した気候の空気を活用したものである。
- 工業は明治期から昭和期は生糸産業が盛んだった。精密機械(かつては時計や光学機器が主体であったが、1980年代以降情報通信機械器具、電子部品・デバイスなどに変化している)は諏訪地域を中心に精密機械や電子産業が盛んであり、高地で気候が類似し、高級ブランド時計の本場であるスイスになぞらえ、「東洋のスイス」の異名を取ったこともある[25]。
- 法令系の企業が集積し、地方としては出版、印刷が多いことも特徴である[26]。
- 食品関係では、日本酒、ワイン、シードル、ペリーや味噌の醸造、ウイスキー作りに必要なモルトウイスキーやグレーンウイスキーの蒸溜、飲料をはじめとする食料品製造業が盛んである。農業では、蕎麦、りんご、高野豆腐作り、高原野菜の栽培が盛んである。
- 2004年(平成16年) 長野県水産試験場がニジマスとブラウントラウトをバイオテクノロジー技術を用いて交雑させニジマスの染色体を2組、ブラウントラウトの染色体を1組もった三倍体の「信州サーモン」を開発[27]。
産業別生産
- 農業産出額(2006年)[28]
- 松本市 183億円
- 長野市 166億円
- 安曇野市 113億円
- 佐久市 107億円
- 飯田市 94億円
- 中野市 92億円
- 塩尻市 84億円
- 上田市 83億円
- 伊那市 81億円
- 川上村 78億円
- 工業製造品出荷額(2010年)[29]
- 安曇野市 7,590億円
- 塩尻市 5,565億円
- 松本市 5,404億円
- 長野市 4,364億円
- 上田市 4,146億円
- 飯田市 2,671億円
- 佐久市 2,081億円
- 伊那市 2,010億円
- 茅野市 1,778億円
- 千曲市 1,537億円
- 年間商品販売額 (括弧内は小売業のみの販売額)(2006年度)[30]
- 長野市 1兆4,841億円(4,519億円)
- 松本市 1兆2,955億円(3,328億円)
- 上田市 4,631億円(1,835億円)
- 飯田市 2,557億円(1,347億円)
- 諏訪市 2,020億円(699億円)
- 佐久市 1,994億円(1,207億円)
- 伊那市 1,868億円(759億円)
- 安曇野市 1,690億円(1,007億円)
- 塩尻市 1,640億円(747億円)
- 岡谷市 1,493億円(623億円)
上場企業
1部上場
- 八十二銀行(東証 長野市)
- 北野建設(東証 長野市)
- 新光電気工業(東証 長野市)
- 電算(東証 長野市)
- ホクト(東証 長野市)
- キッセイ薬品工業(東証 松本市)
- 長野銀行(東証 松本市)
- 日信工業(東証 上田市)
- 日置電機(東証 上田市)
- シーティーエス(東証 上田市)
- セイコーエプソン(東証 諏訪市)
- 日精エー・エス・ビー機械(東証 小諸市)
- ヤマウラ(東証 名証 駒ヶ根市)
- 日精樹脂工業(東証 名証 坂城町)
- KOA(東証 名証 箕輪町)
- タカノ(東証 宮田村)
- 鈴木(東証 須坂市)
- ミマキエンジニアリング(東証 東御市)
- 竹内製作所(東証 坂城町)
- 綿半ホールディングス(東証 飯田市)
2部上場
- 共和コーポレーション(東証 長野市)
- マルイチ産商(名証 長野市)
- サンコー(東証 塩尻市)
- キョウデン(東証 箕輪町)
- 旭松食品(東証 飯田市)
生活・交通
警察
消防
現在、13の消防本部がある。
電力
全域が中部電力パワーグリッドの供給区域である。中部電力をはじめ、東京電力リニューアブルパワー、東北電力、関西電力、電源開発などの水力発電所がある。60ヘルツの電源周波数の区域が大半を占めるものの、小諸市高峰高原、大町市の一部、小谷村の一部、松本市奈川、松本市安曇の一部、安曇野市穂高の中房温泉、飯山市の一部、栄村の一部などでは50ヘルツとの混在区域がある。
県企業局による発電事業として14の発電所があり、伊那市に南信発電管理事務所、長野市に北信発電管理事務所が設置されている。
ガス
長野県内の都市ガス事業はこれまで長野県営によるものと、東京ガスによるものが規模の大きなものとされてきたが、2006年(平成18年)に長野県営のガス事業(長野県企業局)が民営化され、新たに設立された長野都市ガスに事業が移管された。その後、2006年(平成18年)7月1日をもって、東京ガスが長野県内で行っていた事業(同社長野支社の業務も含む)がすべて長野都市ガスに統合された。長野都市ガスは東京ガスグループに属している。
上記も含め、長野県内の主なガス供給業者は下記の通り。
- 長野都市ガス - 本社:長野市、供給エリア:中野市、須坂市、長野市、千曲市、上田市、東御市、小諸市、佐久市、山ノ内町、小布施町、御代田町
- 上田ガス - 本社:上田市、供給エリア:上田市、東御市
- 大町ガス - 本社:大町市、供給エリア:大町市
- 松本ガス - 本社:松本市、供給エリア:松本市
- 諏訪ガス - 本社:諏訪市、供給エリア:諏訪市、茅野市、岡谷市、下諏訪町
- 信州ガス - 本社:飯田市、供給エリア:飯田市
上水道
- 長野県営水道(企業局)
- 上水道事業
- 長野市(篠ノ井、川中島、更北、信更地区の一部)、上田市(塩田、川西地区の一部)、千曲市(桑原、八幡地区を除く)、坂城町
- 水道用水供給事業
- 松本市、塩尻市、山形村
- 上水道事業
それ以外の水道事業は各市町村の当該部課や、水道局(地方公営企業)および水道企業団(一部事務組合)などが供給している。
交通
長野県は古くから、中山道、北国街道、甲州街道など、国内を東西南北を結ぶ交通の交差点に位置し、その流れから現在においても主要幹線交通が交わる。
また、広く山国の長野県において、県内各地を結ぶ交通網は重要な機能を担っている。関東地方や近畿地方からの距離があり、広大な面積を持つ県であるため、JR本州3社すべての管轄路線が存在している。特に伊那谷と木曽郡は、首都圏(東京・鎌倉)と畿内(大阪・京都・奈良)から等距離に位置している。
1990年代前半の高速道路(中央自動車道・長野自動車道・上信越自動車道)や新幹線(北陸新幹線)が開通する前まで、地理的事情などによる他県や首都圏・中京圏などへのアクセスのしづらさから「陸の孤島」と呼ばれていた[31]。
自動車登録番号標
諏訪ナンバーは、地元での支持率が低かった(導入に関する全戸アンケートの回収率は20パーセント前後)にもかかわらず広域行政主体で導入したためか、全国の18のご当地ナンバーの中で、普及率は15位、交付台数は17位。行政としては、車両入れ替えによる、自然切替での普及を期待している。この他、伊那谷に「伊那」ナンバーあるいは「南信州」ナンバーの導入を、東信地方に「軽井沢」ナンバーあるいは「佐久」ナンバーの導入を、国土交通省に求める動きがある[32]。
なお、上田市、松川町、喬木村は、市町村内において独自のデザインナンバープレートを採用している。
鉄道
長野県は、旧国鉄の線路がJR本州3社に分割された唯一の都道府県である。おもに東日本旅客鉄道(JR東日本)が北信・東信・中信(木曽地域と北アルプス地域北部を除く)地方および諏訪地域を、東海旅客鉄道(JR東海)が南信(諏訪地域を除く)、木曽地方を管轄している。また、西日本旅客鉄道(JR西日本)は南小谷駅以北の大糸線非電化区間を管轄している。普通列車の本数は長野・松本両市のごくごく近郊の区間[33]および東信地域[34]を除いて毎時1本以下である。
道路
- 高速道路
- 国道
- 長野県の県道一覧を参照
空港
内陸県で唯一、空港を有する。
医療・福祉
- 三次救急指定医療機関
- 地方独立行政法人の県立病院(運営主体は「長野県立病院機構」)
- 地方独立行政法人ではない県立病院
- 長野県立総合リハビリテーションセンター(長野市)
教育
長野県は以前は教育に熱心で「教育県」と呼ばれていたが、日本の教育システムが偏差値重視教育へシフトするにつれ、次第に長野県の「教育県」イメージは薄れていった。
2002年(平成14年)度より田中県政下において、公立小学校の30人規模学級が進められ、2005年(平成17年)度には、小学校1 - 4年生の4学年にまたがる完全30人学級が、全額県の費用負担により全国で初めて実現した。また小学校5、6年生に関しては、市町村と共同で行われている。
長期休みに関しては、長野県の気候の関係による「寒中休み」も一部の学校で実施されているが、冬休みや夏休みなどの長期休業が短いため、ほかの都道府県よりも年間休日数が少なく、その分登校日が多くなっている。
長野県の県立高校の正式名称は、高等学校設置条例(昭和39年12月28日長野県条例第64号)第2条により「長野県○○高等学校」となっており、「長野県立○○高等学校」といった「県立」の名称は用いない。これは北海道、宮城県と同様である。長野県の場合、学制改革当時は組合立や町村立の高校であっても県立と区別せず、「長野県○○高等学校」を名乗っていた例があった。
四年制大学進学者のうち、県内大学への進学率は1987年には8.0%(全国ワースト2)[36]であったが、1990年代以降、四年制大学の開学が相次ぎ、2013年には16.4%(全国ワースト5)[37]まで改善している。
- 備考・その他
- 長野県の県立普通科高校は1970年前後の学園闘争時代に生徒会で制服廃止決議を行い、私服通学(私服校)となったまま現在に至っている学校が約半数にのぼる。
- 中学校では、宿泊日程の高山登山行事が伝統となっている。
- 教育現場においては、小中学校・高校の体育授業での女子生徒のブルマー採用を全国でいち早く廃止した。また現在は男子生徒の短パンも廃止され、県内すべての小中学校・高校でハーフパンツを体操着に採用している。
- 女性の学校教員採用は少ない。
- 伝統的にメディア・リテラシー教育を重視する考え方が強い傾向がある。かつては全国の都道府県で唯一、青少年保護育成条例を制定していなかったが、近年においては、児童の性被害防止の必要性が叫ばれ、2016年6月の県議会において、淫行処罰規定を含んだ「こどもを性被害から守るための条例」案が提出され、2016年7月1日に成立し[38]、同年7月7日から施行された[39][注釈 2]。市町村単位においては、長野市と佐久市は独自に条例を制定しているほか、東御市も長野県下初の淫行処罰規定を盛り込んだ条例が制定された。条例が制定されていない地域であっても、未成年者への淫行は児童福祉法第34条、児童ポルノ・児童買春処罰法、刑法第224条、同第225条の未成年者略取及び誘拐罪・わいせつ目的誘拐罪での検挙実績がある。
- 性風俗関連特殊営業については昭和59年12月24日長野県条例第34号により、店舗型性風俗特殊営業と店舗型電話異性紹介営業については長野市および松本市の各一部が営業禁止地域から除外されているが、同条例および風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第28条に定める施設との兼ね合いから、特殊浴場(店舗型性風俗特殊営業1号営業)は実質的に規制されている。
教育機関
- 大学
- 信州大学(国立大学法人)
- 長野県立大学 (公立大学法人)
- 長野県看護大学(県立、非法人化)
- 佐久大学(私立)
- 公立諏訪東京理科大学(公立)
- 清泉女学院大学(私立)
- 長野大学(公立)
- 松本大学(私立)
- 松本歯科大学(私立)
- 短期大学
- 高等専門学校
- 長野工業高等専門学校(国立)
- 専修学校
- 特別支援学校
- 高等学校
- 中学校
- 小学校
- 幼稚園
マスメディア
新聞
日本新聞協会によれば、2007年上半期の購読部数は信濃毎日新聞(約48万)、読売新聞(約6.9万)、朝日新聞(約6.1万)、中日新聞(約4.8万)、日本経済新聞(約3.4万)の順であった。
- 全国紙
- 全新聞社とも東京本社管轄
- ブロック紙
- 中日新聞
- 木曽版、松本版、南信版を刊行。
- 地方紙
- 信州市民新聞グループ
- 岡谷市民新聞
- 下諏訪市民新聞
- 諏訪市民新聞
- 茅野市民新聞
- たつの新聞
- みのわ新聞
- 南みのわ新聞
- 南信州新聞
- 更埴新聞
- 大糸タイムス
- 長野県商工新聞
- 新建新聞
- 医療タイムス
- 北信タイムス
- 北信ローカル
- 北信濃新聞
- 須坂新聞
- 諏訪毎夕新聞(2004年休刊)
- 湖国新聞(2005年休刊)
- 伊那毎日新聞(2008年休刊)
ラジオ放送
AMラジオ
- NHKラジオ第1放送
- NHKラジオ第2放送
- 信越放送(SBCラジオ)(JRN・NRN系列)
FMラジオ
コミュニティFM
- ながのコミュニティ放送(FMぜんこうじ)
- エフエム佐久平(fmさくだいら)
- 軽井沢エフエム放送(FM軽井沢)
- 飯田エフエム放送(iステーション)
- エルシーブイ(エルシーブイFM769)
- エフエムとうみ(はれラジ)
- あづみ野エフエム放送(あづみ野エフエム)
- エフエムまつもと(FMまつもと)
テレビジョン放送
長野県で民放テレビの4局目が開局したのは1991年である。190万人以上の人口を抱えていた22都道府県で[いつ?]、民放テレビ4局目が開局したのは長野県が最後だった。それ以降もテレビ東京・TXN系列局は存在しないが、ケーブルテレビによる区域外再放送で在京キー局のテレビ東京(木曽地域・下伊那地域では在名基幹局のテレビ愛知)が視聴可能である。
地上波
- 4 テレビ信州(TSB)(長野市 ※2007年9月までは本社・松本市、放送センター・長野市)
- 5 長野朝日放送(abn)(長野市)
- 6 信越放送(SBC)(長野市)
- 8 長野放送(NBS)(長野市)
ケーブルテレビ
長野県内のケーブルテレビ局の数は、日本の都道府県の平均よりも多く、加入者も県内全世帯の半数を超え[40]、局数も20局以上存在する。これは県内に山地が多く、難視聴地域も多数存在していたために発達したと考えられる。
しかし、ケーブルテレビが発達して間もない時期は、局数が少なかった。そのために、難視聴地域解消という目的以外にも、県内外の情報格差是正を目的に県内主要ケーブルテレビ各局は、長野県域民放局の再送信に加え、在京民放キー局(下伊那地域の一部では在名民放基幹局)の再送信(いわゆる区域外再放送)を実施した。この区域外再放送は、県内に民放が4局開局して情報格差が是正されてからも長く続いたが、2011年の地上デジタル放送完全移行により、基本的にデジタル放送では、区域外再放送を中止する方針が出されたことを受け、テレビ東京分を除き2014年7月24日を以って廃止された。
文化・スポーツ
方言
- 秋山郷方言
- 越後方言
- 奥信濃方言(栄村)
- 長野・山梨・静岡方言
- 北信方言(北信[41]、長野地域)
- 東信方言(上田、佐久地域)
- 中信方言(北アルプス、松本、諏訪、上伊那北部地域)
- 南信方言(上伊那南部、南信州、木曽地域)
食文化
- 郷土料理
伝統工芸
- 信州紬(織物、1975年)
- 木曽漆器(漆器、1975年)
- 松本家具(木工品、1976年)
- 南木曽ろくろ細工(木工品、1980年)
- 信州打刃物(金工品、1982年)
- 飯山仏壇(仏壇・仏具、1975年)
- 内山紙(和紙、1976年)
- 伝統工芸品
伝統芸能
スポーツ
- Jリーグ
- 北信越フットボールリーグ
- アルティスタ浅間 (東御市)
- FCアンテロープ塩尻(塩尻市)
- FC.マツセロナ(松本市)
- リベルタス千曲FC(千曲市)
- 長野県フットボールリーグ
- 日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)
- AC長野パルセイロ・レディース (長野市)(2部所属。2021年9月からWEリーグに所属予定)
- 活動休止中のクラブ
- FC上田ジェンシャン (上田市)
- ルートインBCリーグ(プロ野球独立リーグ)
- 社会人野球
- 佐久コスモスターズ硬式野球クラブ(佐久市)
- 信越硬式野球クラブ(長野市)
- 千曲川硬式野球クラブ(小諸市)
- フェデックス硬式野球部(塩尻市)
- Bリーグ
- 信州ブレイブウォリアーズ (千曲市)
- V.LEAGUE
- VC長野トライデンツ(南箕輪村)
- 長野GaRons(須坂市)
- ルートインホテルズ Brilliant Aries(上田市)
- 日本フットサルリーグ
- ボアルース長野(長野市)
- カーリング
-
- 中部電力カーリング部(軽井沢町)
- スポーツコミュニティー軽井沢クラブ(軽井沢町)
- TM軽井沢(軽井沢町)
- ロードレース
-
- ツアー・オブ・ジャパン南信州ステージ
- イナーメ信濃山形(山形村)
- ボンシャンス飯田(飯田市)
公営競技
長野県は沖縄県と同様に、公営競技場および投票券場外発売場が1つもない県である。そのため、テレビなどではローカルで「レースガイド」が放送されることは滅多にない(しかし、NBSにおいて「みんなのKEIBA」「うまズキッ!」の競馬番組はネットしている)。また隣県の競馬・競輪・競艇場などのローカルCMが民放各局で流れる。
県民性
信州人は一般的に自負心が強いが、悪く言えば排他的で、偏屈質を多分に持ち合わせている。また真面目で誠実、独創性に富んだ人が多く[誰?]、理屈好きであるとされる[42]。
地域によって異なる気質
信州は南北に長く広大であるため、北に行くほど根性があるなど、地域によって気質に差がみられる[42]。
北信
誠実で忍耐強いが、社交下手で引っ込み思案が多く、自己顕示欲が少ない。また、理屈で相手を屈伏させるようなことも少ない。内向的で、閉鎖性のため心底を見せることはないが、責任感は非常に強い[42]。
東信
県下でもっとも理屈っぽく、筋を通すまでは絶対論争をやめない。喜怒哀楽を面に出す熱血漢が多く、おおむね社交下手で、人を傷つけることはしない。信州では唯一団結できる気質を持っている[42]。
中信
- 松本・安曇地域
荒っぽくて妥協心が薄く、短気で喧嘩っ早い。感情家で、理屈は筋を通すことを徹底している。排他的で、他人を傷つけることもお構いなしな部分があるが、感受性が強く、ものに対する粘りに欠ける[42]。
- 木曽地域
誠実で、人を疑うことを知らず、互いに傷つけ合うこともない。忍耐力が強く、古い伝習をよく守っている[42]。
南信
おおむね穏健で、進歩的である。対人感情にはムラがあり、一度や二度で信頼感情を示すことは少なく、安易な妥協は許さない。また、心の琴線にそぐわないことには、まるでそっぽを向いてしまうことが多い[42]。
- 諏訪地域
理性的・科学的な面が強く、合理的である。また責任感が強い[43]。一度決めたら、あえて険しい道でも我が道を行く[44]。
- 飯田・伊那地域
人がよく非常に暖かいが、物事を徹底的にやりきるという厳しさに欠ける[43]。県の各地域からは「おっとりしている」といった印象を持たれている[45]。
観光
有形文化財建造物
- 国宝
- 重要伝統的建造物群保存地区
- 国指定の名勝
-
善光寺 本堂
-
松本城
-
国宝・仁科神明宮本殿(2008年5月12日撮影)
主な観光地
対外関係
姉妹・友好提携
長野県を舞台とした作品
長野県出身の人物
長野県県民栄誉賞受賞者
長野県県民栄誉賞は、2015年(平成27年)に創設された賞で、県表彰規則では「個人又は団体で、広く県民に敬愛され、県の名を高めるとともに、県民に明るい希望を与えることに特に顕著な功績があったもの」を対象にしている[46]。
受賞者氏名 | 分野 | 授与年月日 | 功績 | 出典 |
---|---|---|---|---|
小澤征爾 | 指揮者 | 2015年9月28日 | セイジ・オザワ 松本フェスティバルでの功績 | [47] |
小平奈緒 | スピードスケート選手 | 2018年3月27日 | 2018年平昌オリンピックスピードスケート女子500m金メダル | [48] |
菊池彩花 | スピードスケート選手 | 2018年3月27日 | 2018年平昌オリンピックスピードスケートの女子団体パシュート金メダル | [48] |
高木菜那 | スピードスケート選手 | 2018年3月27日 | 2018年平昌オリンピックスピードスケートの女子団体パシュートとマススタートで金メダル | [48] |
脚注
注釈
出典
- ^ 長野県庁(画面左下に標高表示) - 国土地理院地図
- ^ 長野県ホームページ
- ^ 長野県『長野県史 通史編 第一巻』1989年、287頁頁。
- ^ https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/tdfk15/ 平成27年都道府県別生命表の概況]、2019年1月23日閲覧。
- ^ 2位は埼玉県、岐阜県、兵庫県の7都府県。ただし兵庫県は海上区間を含む。
- ^ 埼玉県側は未舗装、また冬季や夜間は閉鎖されている。
- ^ 長野市の人口統計(平成23年4月1日現在)、2011年10月31日閲覧。
- ^ 松本市のホームページ(面積は平成22年3月31日現在)2011年10月31日閲覧。
- ^ 人口は総務省の2010年の国勢調査より。面積は岡谷市のホームページより。(2011年10月31日閲覧)
- ^ 2010年国勢調査
- ^ 長野県天文気象教育研究会『信州の天気』信濃毎日新聞社、1978年、213ページ頁。
- ^ 信濃毎日新聞社『長野県百科事典』信濃毎日新聞社、1974年、177ページ頁。
- ^ 気象庁 Japan Meteorological Agency
- ^ ただし東北信が東日本と、中南信が西日本と共通している場合などもある(市川健夫 2004年 信州学大全)など県内が一様ではない
- ^ 長野県編『平成25年長野県統計書』長野県企画振興部情報政策課統計室、2016年、38頁。
- ^ 「東海州」の範囲はごこまでか (PDF)
- ^ 財団法人長野県文化振興事業団長野県埋蔵文化財センター『掘ってわかった信州の歴史―長野県埋蔵文化財センター30周年記念誌―』財団法人長野県文化振興事業団長野県埋蔵文化財センター、2013年、7頁。
- ^ 竹佐中原遺跡「5万〜3万年前」 後期旧石器時代より古く 信濃毎日新聞 2010年5月20日[リンク切れ]
- ^ 福島正樹「信濃史のはじまり」 古川貞雄・福島正樹・井原今朝男・青木歳幸・小平千文『長野県の歴史』山川出版社 2003年 10-12ページ
- ^ 著者名『長野県史通史編別巻年表・索引年表』財団法人長野県史刊行会発、1992発行年、595ページ頁。
- ^ “「県歌 信濃の国」第1部〈5〉”. 読売新聞. オリジナルの2009年6月18日時点におけるアーカイブ。 2020年9月17日閲覧。
- ^ 信州型事業仕分け終了 「不要」4件、「要改善」7割に
- ^ 2006年国勢調査
- ^ 2010年国勢調査
- ^ 信濃毎日新聞社『長野県百科事典―補訂版―』信濃毎日新聞社、1981年、435頁。
- ^ 『47都道府県うんちく事典』153頁。
- ^ 2004年5月28日 信濃毎日新聞 経済3面
- ^ 農林水産省『生産農業所得統計』 2006年
- ^ 経済産業省『工業統計表市区町村編』2010年
- ^ 経済産業省『商業統計表産業編』 2007年
- ^ 1995年8月24日 信濃毎日新聞 29面「中央道の駒ケ根―中津川開通20年 飯田で記念講演会」
- ^ 2006年4月13日 信濃毎日新聞 4面 「南信州ナンバー実現させよう 基準緩和要望へ―広域連合が活動、決定」
- ^ 篠ノ井駅 - 長野駅 - 豊野駅、塩尻駅 - 松本駅間で毎時2 - 3本程度
- ^ 小諸駅 - 長野駅で毎時2本程度
- ^ “[http://www.matsumoto-airport.co.jp/timetable/index.htm �����\�b�M�B�܂��Ƌ�`]”. www.matsumoto-airport.co.jp. 2020年7月31日閲覧。
- ^ 『現代信州の基礎知識 1990』
- ^ 平成25年度都道府県別大学・短大進学状況 旺文社教育情報センター
- ^ 2016年7月2日 信濃毎日新聞 1面
- ^ 2016年7月7日 信濃毎日新聞 2面
- ^ 2006年9月27日,信濃毎日新聞,経済3面
- ^ 栄村除く
- ^ a b c d e f g 宝月圭吾・小林寛義・宮脇昌三(1986年)『長野県風土記』
- ^ a b 向山雅重(1988年)『山国の生活誌 第五巻』
- ^ 信濃毎日新聞新聞社編集局(2003年)『諏訪 人と風土』
- ^ 八十二文化財団(1997年)『長野県の郷土と文化』
- ^ 長野県表彰規則 - 長野県、2019年8月25日閲覧。
- ^ 県政おもなできごと平成27年(2015年) - 長野県、2019年8月25日閲覧。
- ^ a b c 「小平奈緒&高木菜那に長野県栄誉賞を贈呈 スポニチ2018年3月27日付 2019年8月25日閲覧
参考文献
- 村山建大+Bチーム『現代信州の基礎知識 1990』銀河書房、1990年。
- 八幡和郎『47都道府県うんちく事典』PHP研究所、2009年。ISBN 978-4-569-67178-9。
関連項目
外部リンク
- 行政
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