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天龍村

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
てんりゅうむら ウィキデータを編集
天龍村
天龍村旗 天龍村章
天龍村旗 天龍村章
日本の旗 日本
地方 中部地方甲信越地方
都道府県 長野県
下伊那郡
市町村コード 20413-7
法人番号 6000020204137 ウィキデータを編集
面積 109.44km2
総人口 992[編集]
推計人口、2024年12月1日)
人口密度 9.06人/km2
隣接自治体 飯田市下伊那郡阿南町泰阜村
愛知県北設楽郡豊根村
静岡県浜松市
村の木 シュロ
村の花 ヤマユリ
村の鳥 ブッポウソウ
天龍村役場
村長 永嶺誠一
所在地 399-1201
長野県下伊那郡天龍村平岡878番地
北緯35度16分35秒 東経137度51分15秒 / 北緯35.27636度 東経137.85422度 / 35.27636; 137.85422座標: 北緯35度16分35秒 東経137度51分15秒 / 北緯35.27636度 東経137.85422度 / 35.27636; 137.85422
外部リンク 公式ウェブサイト

天龍村位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

特記事項 役場の標高:308m
ウィキプロジェクト
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天龍村中心部

天龍村(てんりゅうむら)は、長野県下伊那郡に属する。長野県の南端部にある。

地理

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天龍村最高峰の熊伏山[1]

長野県の南端部にあり、村の南側は愛知県静岡県に接している。東西に11.4km、南北に9.9kmの不整形をなし、東に熊伏山を最高峰にして四囲が800メートル級の山に囲まれた面積108.9平方キロメートルの純山村である。村の中央を天竜川が南流しており、その支流が造るV字渓谷の中に集落が点在する。

長野県で最も温暖な土地であり、いち早くが開花することから、「信州に春を告げる村」をキャッチフレーズとしており、年総雨量が2200ミリメートルを越えるやや沿海型に近い気候となっている。しかし、天竜川から離れるに従って標高差からの温度変化は目立ち、自然植生に近い環境からも他種類の植物に恵まれている。また、ブッポウソウ等の飛来繁殖地でもあり、イノシシなどの哺乳動物の生息種類も多く、豊かな自然に恵まれている。

地形は、中央構造線の西側にあり、ほとんどが急峻であり、領家帯の花崗片磨岩質と変成岩帯が分布している。高度経済成長以降、林業の長期凋落が原因で深刻な過疎化が進んでいる。買い物は飯田市へ出かける住民が多いが、片道1時間程度の時間を要する。小さな村ではあるが、村内に飯田線の駅が5つある。村内には信号機が1つも設置されていない[2]

地形

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山地
河川
湖沼

地区

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  • 平岡:天竜川を基準に東側に位置する旧平岡村
  • 神原:天竜川を基準に西側に位置する旧神原村。1875年明治8年)に坂部村・長沼松島村・福島村・向方村の4村が合併して誕生。標高700メートル付近の比較的広く起伏の少ない地勢に小集落が点在している。「向方のお潔めまつり」や「大河内の池大社のまつり」が有名。
  • 坂部:天龍村最南端に位置する旧坂部村。1352年文和元年)に新田義貞の一子を名乗る熊谷次郎太貞直が開郷した。12代目当主の直遐が編纂した熊谷家伝記は中世以降の生活を知るための珍書と柳田国男が讃えたことで有名である。坂部の冬祭りが有名。
郵便番号
  • 平岡:399-1201
  • 神原:399-1202
  • 長島:399-1203
市外局番
  • 村内全域で「0260」

人口

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天龍村と全国の年齢別人口分布(2005年) 天龍村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 天龍村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
天龍村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 4,222人
1975年(昭和50年) 3,739人
1980年(昭和55年) 3,389人
1985年(昭和60年) 3,051人
1990年(平成2年) 2,822人
1995年(平成7年) 2,445人
2000年(平成12年) 2,239人
2005年(平成17年) 2,002人
2010年(平成22年) 1,657人
2015年(平成27年) 1,365人
2020年(令和2年) 1,178人
総務省統計局 国勢調査より


隣接している自治体・行政区

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長野県の旗長野県
愛知県の旗愛知県
静岡県の旗静岡県

歴史

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沿革

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平岡ダム佐久間ダムの完成により変貌を遂げた天竜川のかつての姿を偲んで命名された。

行政

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歴代村長
  • 村長:永嶺誠一 (2016年11月就任)
議会
  • 村議会:定数8人
少子高齢化

天龍村では少子高齢化が深刻な問題となっている[3]。2018年1月1日時点の人口動態調査によると、65歳以上(老年人口)の割合は60.19%だった[3]。これは群馬県南牧村に次いで全国の自治体で2番目に高く[3]、老年人口比率が50%を超える限界自治体である。

施設

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天龍村診療所
平岡郵便局
天龍村文化センターなんでも館

教育

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天龍村立天龍中学校
天龍村立天龍小学校
  • 最寄りの公立高等学校は長野県阿南高等学校である。また、村内を飯田線が通っているため、隣の泰阜村と同様に飯田市内の高等学校へは他の村と比べて比較的通学しやすい。

高等学校

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私立
  • どんぐり向方学園天龍興譲高等学校(通信制)

中学校

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村立
私立
  • どんぐり向方学園向方中学校

小学校

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村立
私立
  • どんぐり向方学園向方小学校

交通

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平岡駅

鉄道

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東海旅客鉄道(JR東海)

バス

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路線バス
天龍村村営バス

道路

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国道
県道

名所・旧跡・観光スポット

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浄心の滝

名所・旧跡

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観光スポット

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  • 天龍温泉おきよめの湯(日帰り温泉施設)
  • 和知野川キャンプ場(キャンプ場)
  • 大河内森林公園(キャンプ場)
  • ふれあいステーション「龍泉閣」(平岡駅併設の宿泊施設)
  • ニセンジ パター&マレットゴルフ場
  • 羽衣崎
長野県道1号飯田富山佐久間線羽衣崎橋付近は、天竜奥三河国定公園内に位置し、平岡ダム湖、飯田線が臨める
長野県で一番早く開花する桜
  • 平岡発電所構内のソメイヨシノ
長野県で一番早く開花するソメイヨシノ
  • 浄心の滝(精神の滝)

文化

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柚餅子
ていざなす

祭事・催事

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1月に行われる国指定の重要無形民俗文化財
2月に開催される駅伝大会
  • 大河内シカオイ行事
旧暦3月に開催される豊作を祈願する祭り
国の選択無形民俗文化財
  • ふるさと夏まつり
毎年8月15日に行われる夏祭り
  • あけび狩り体験
9月中旬~10月上旬に開催されるあけびの収穫体験
  • 満島神社秋祭り
10月に行われる天龍村指定民俗文化財
  • 秋例祭(中井侍)
11月に行われる中井侍地区の祭り

特産品

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主な特産品
  • 柚餅子(ゆべし)
  • ていざなす
  • 中井侍銘茶
  • 天龍栃のそば
  • 小梅漬け(竜峡小梅)、手作り餅
  • てんりゅう豆、味開味噌(あじかいみそ)
  • ゆず果汁100%
  • 玄米パン

脚注

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  1. ^ 天龍村の最高峰「熊伏山」”. 天龍村. 2017年9月19日閲覧。
  2. ^ 長野県の超高齢化"村"は、なぜタブレットを導入したのか?(前編) マイナビニュース、2015年9月1日
  3. ^ a b c 長野県天龍村、生産年齢人口の割合が全国最低」『日本経済新聞』2018年7月11日
  4. ^ 村営バス

参考文献

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  • 近藤廉治『開放病棟 精神科医の苦闘』合同出版、1975年

外部リンク

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