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「一宮市」の版間の差分

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2020年11月1日 (日) 09:21時点における版

いちのみやし ウィキデータを編集
一宮市
ツインアーチ1381750年以上の歴史ある真清田神社
一宮七夕まつり妙興寺
梅ヶ枝公園展望台から望む一宮市中心部
一宮市旗 一宮市章
一宮市旗 一宮市章
1922年10月2日制定
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 愛知県
市町村コード 23203-3
法人番号 3000020232033 ウィキデータを編集
面積 113.82km2
総人口 372,927[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 3,276人/km2
隣接自治体 稲沢市江南市岩倉市清須市北名古屋市
岐阜県羽島市各務原市羽島郡笠松町岐南町
市の木 ハナミズキ
市の花 キキョウ
一宮市役所
市長 中野正康
所在地 491-8501
愛知県一宮市本町2丁目5番6号
北緯35度18分14秒 東経136度48分11秒 / 北緯35.30389度 東経136.80306度 / 35.30389; 136.80306座標: 北緯35度18分14秒 東経136度48分11秒 / 北緯35.30389度 東経136.80306度 / 35.30389; 136.80306
外部リンク 公式ウェブサイト

一宮市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

地図
ウィキプロジェクト
一宮市役所展望ロビーから見た中心市街地
尾張一宮駅前の夕景
一宮本町商店街
織物工場

一宮市(いちのみやし)は、愛知県の北西部(尾張地方)に位置する。現在施行時特例市に指定されているが、令和3年 (2021年)4月1日に中核市への移行が決定している。[1]

人口は愛知県において岡崎市に次いで第4位。現在の区域は旧中島郡北部・旧葉栗郡西部・旧丹羽郡西部にあたる(1921年9月1日の市制当時の区域は旧中島郡)。

概要

「一宮市」という名前は尾張国一ノ宮である「真清田神社」があることに由来する。他地域の「一宮」と区別するため、尾張一宮とも呼ばれる。愛知県内には、2006年まで東三河地方に宝飯郡一宮町(現在は豊川市の一部)があった。こちらは「三河一宮」である。

織物の生産地として有名で、現在は尾州織物をブランド化し、愛知県は毛織物の全国シェア60パーセントを占めている[2]。紡績・繊維産業の一大中心地であったので「女工(工場の女性従業員)の街」と呼ばれたことがあり、織物工場の女性従業員は「織姫」とも呼ばれ、元従業員が現在も居住している関係で女性人口が多い。住民基本台帳人口で、県内3位。国勢調査推計人口で県内4位。但し、4.5位の岡崎市・豊橋市とはほとんど差は無い。道路、鉄道の利便性が良いので、近年は、織物・紡績・繊維の工場跡は住宅・商業施設になっており、名古屋市ベッドタウンとして発展している。2005年4月1日に、隣接する尾西市葉栗郡木曽川町編入し、人口37万人を超えた。

2021年(令和3年)4月より中核市移行が決定された[3]

地理

一宮市中心部周辺の空中写真。
1987年撮影の15枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

濃尾平野のほぼ中央で、犬山扇状地の西端部に位置し、最高でも標高20m程の平坦地に位置する。

地形

河川

主な河川

市内の地名

一宮市の地名を参照。

人口

一宮市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 296,141人
1975年(昭和50年) 318,878人
1980年(昭和55年) 335,465人
1985年(昭和60年) 341,384人
1990年(平成2年) 346,972人
1995年(平成7年) 353,999人
2000年(平成12年) 362,726人
2005年(平成17年) 371,687人
2010年(平成22年) 378,566人
2015年(平成27年) 380,868人
2020年(令和2年) 380,073人
総務省統計局 国勢調査より


隣接する自治体

愛知県の旗愛知県

岐阜県の旗岐阜県

歴史

沿革

自治体の変遷

明治22年以前 明治22年10月1日 明治22年 - 明治45年 大正1年 - 大正15年 昭和1年 - 昭和64年 平成1年 - 現在 現在


一之宮村 一宮村 一宮町 一宮町 大正10年9月1日
市制 一宮市
一宮市 一宮市 一宮市 一宮市
一色村


大毛村 大田島村 大田島村 明治39年5月1日
合併 葉栗村
葉栗村 昭和15年8月1日
一宮市に編入
高田村
島村
杉山村
光明寺村 光明寺村 光明寺村
笹野村
更屋敷村
田所村
佐千原村 佐千原村 佐千原村
富塚村


浅野村 浅渕村 浅渕村 明治39年7月1日
合併 西成村
西成村 昭和15年9月20日
一宮市に編入
北小渕村
南小渕村
大赤見村 赤羽村 赤羽村
小赤見村
丹羽村
柚木颪村
下奈良村 春明村 穂波村 穂波村
下奈良村酉新田
定水寺村
西大海道村
時ノ島村 時ノ島村 時ノ島村
瀬部村 豊原村(瀬部) 明治29年11月18日
瀬部村


西浅井村 浅井村 明治33年7月9日
町制 浅井町
明治39年5月1日
合併 浅井町
浅井町 浅井町 昭和30年1月1日
一宮市に編入
東浅井村
河端村
西海戸村
江森村
大日比野村
小日比野村
前野村 瑞穂村 瑞穂村
小関村
黒岩村
河田村
大野村
極楽寺村


九日市場村 九日市場村 九日市場村 明治39年7月1日
合併 丹陽村
丹陽村 丹陽村
五日市場村 二川村 二川村
伝法寺村
三ツ井村 三重島村 三重島村
重吉村
平島村
外崎村
多加木村 多加森村 多加森村
森本村
猿海道村
吾鬘村
森本村
町屋村 豊富村 豊富村 明治39年5月1日
合併 千秋村
千秋村 千秋村 昭和30年4月7日
一宮市に編入
羽根村 浅野羽根村
小山村
塩尻村
佐野村 青木村 青木村
天摩村
穂積塚本村
浮野村 浮野村 浮野村
勝栗村
一色村
熊代村 加茂村
花地村
加納馬場村 幼村
(加納馬場・芝原)
幼村
(加納馬場・芝原)
芝原村


北方村 北方村 北方村 北方村 北方村 北方村 昭和30年4月1日
一宮市に編入
中島村
曽根村 黒田村(曽根) 明治27年12月27日
町制 黒田町(曽根)
明治39年5月10日
北方村に編入


奥村 奥村 明治27年9月13日
町制 奥町
奥町 奥町
萩原村 萩原村 萩原村 明治29年4月29日
町制 萩原町
明治39年5月10日
合併 萩原町
萩原町 萩原町
西之川村
二子村
滝村
高松村
戸刈村
築込村
朝宮村
串作村
林野村 新明村 新明村
高木村
西宮重村
河田方村
中島村 中島村
(中島・西御堂・東宮重)
中島村
(中島・西御堂・東宮重)
西御堂村
東宮重村
富田方村 日光村 日光村
花井方村
毛受村 明治39年5月10日
合併 苅安賀村
明治41年4月30日
改称 大和村
大和村 昭和26年3月1日
町制 大和町
馬引村
福森村
苅安賀村 苅安賀村 苅安賀村
宮地花池村 三輪村 三輪村
戸塚村
妙興寺村 妙興寺村 妙興寺村
氏永村
北高井村 高井村 高井村
南高井村
於保村 稲保村(於保) 稲保村(於保)
馬寄村 馬寄村 馬寄村 明治39年5月10日
合併 今伊勢村
今伊勢村 昭和16年3月10日
町制 今伊勢町
新神戸村 神戸村 神戸村
本神戸村
宮後村 開明村 明治32年8月21日
神戸村に編入
野府村 開明村 開明村 昭和30年4月1日
尾西市に編入
平成17年4月1日
一宮市に編入
小原新田
起村 起村 明治29年2月24日
町制 起町
明治39年5月10日
合併 起町
起町 起町 昭和30年1月1日
市制 尾西市
小信中島村 小信中島村 小信中島村
苅安賀新田 三條村 三條村
板倉村
宮新田
西五城村 大徳村 大徳村
東五城村
今村 北今村
富田村
西萩原村 明治39年5月10日
合併 朝日村
朝日村 朝日村
蓮池村
祐久村 祐賀村 祐賀村
岐阜県中島郡
加賀野井
愛知県中島郡
東加賀野井村
上祖父江村 上祖父江村 上祖父江村
中野村 西中野村
阿古井村 明地村 明地村 明地村
吉藤村
玉野村 玉野村 玉野村


黒田村 黒田村
(黒田・門間・内割田
  ・外割田・三法寺)
明治27年12月27日
町制 黒田町
(黒田・門間・内割田
  ・外割田・三法寺)
明治39年5月10日
合併 黒田町
明治43年2月10日
改称 木曽川町
木曽川町 木曽川町
門間村
内割田村
外割田村
三法寺村
里小牧村 里小牧村 里小牧村
玉ノ井村 玉ノ井村 玉ノ井村

行政

一宮市役所旧庁舎

市長

氏名 就任年月日 退任年月日 備考
初代 日野常太郎 1921年12月27日 1930年11月9日 旧一宮町長
2代 小島太左ェ門 1930年12月20日 1933年12月19日
3代 森林右ェ門 1934年5月3日 1942年5月2日
4代 吉田萬次 1942年6月16日 1947年1月20日 公職追放により辞職
5代 伊藤一 1947年4月6日 1971年4月30日
6代 森鉐太郎 1971年5月1日 1989年9月21日 心不全のため死去
7代 神田真秋 1989年11月12日 1998年12月15日 愛知県知事選挙に出馬するため辞職
8代 谷一夫 1999年1月24日 2015年1月19日 任期満了より4日早く辞職
9代 中野正康 2015年2月1日 現職

財政

2014年度(平成26年度)当初予算[5]

一般会計 1,054億4,300.0万円 (前年度対比0.2%増)
特別会計 671億5,486.6万円 (前年度対比12.9%減)
企業会計 548億 760.4万円 (前年度対比12.9%増)
全会計 2,274億 547.0万円 (前年度対比1.5%減)

市の規模の拡大の反面、産業構造の変化により財政力が弱く、愛知県内の人口10万以上の都市の中では瀬戸市と並び、地方交付税交付団体である。

愛知県機関
  • 尾張県民生活プラザ
  • 一宮保健所
  • 一宮児童相談センター
  • 西尾張県税事務所

議会

一宮市議会

  • 定数:38人
  • 任期:2019年5月1日 - 2023年4月30日[6]
  • 議長:横井忠史(令和会)
  • 副議長:則竹安郎(令和会)
会派名 議席数 議員名(◎は代表者)
令和会 17 ◎渡辺之良、浅井俊彦、岡本将嗣、竹山聡、長谷川八十、八木丈之、渡部晃久、尾関哲、横井忠史、
花谷昌章、森利明、則竹安郎、井上文男、島津秀典、東渕正人、本山廣次、木村健太
真風会 7 ◎松井哲朗、髙木宏昌、鵜飼和司、森ひとみ、大津乃里予、太田文人、京極扶美子
公明党一宮市議団 5 ◎平松邦江、柴田雄二、水谷千恵子、河村弘保、市川智明
新緑風会 4 ◎西脇保廣、中村一仁、髙橋一、小林恵明
いちのみやを良くする会 2 ◎宇山祥子、後藤美由紀
自由民主党一宮市議会 1 伊藤裕通
日本共産党一宮市議団 1 彦坂和子
一宮市民クラブ 1 服部修寛
38

(2020年6月1日現在[7]

愛知県議会

  • 定数:5人
  • 選挙区:一宮市選挙区
  • 任期:2019年4月30日 - 2023年4月29日
  • 投票日:2019年4月7日
  • 当日有権者数:314,723人[8]
  • 投票率:34.78%[8]
候補者名 当落 年齢 党派名 新旧別 得票数
神戸健太郎 59 自由民主党 18,812票
木藤俊郎 62 公明党 16,789票
高橋正子 60 無所属 13,468票
佐藤英俊 62 自由民主党 13,072票
平松利英 49 自由民主党 12,858票
戸松由枝 39 立憲民主党 12,740票
岩村進次 64 無所属 11,546票
板倉正文 60 日本共産党 8,794票

衆議院

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
愛知県第9区
津島市稲沢市愛西市弥富市、旧尾西市域の一宮市、あま市大治町蟹江町飛島村
長坂康正 自由民主党 3 選挙区
岡本充功 立憲民主党 5 比例復活
愛知県第10区
(旧尾西市域を除く一宮市、江南市岩倉市大口町扶桑町
江崎鉄磨 自由民主党 7 選挙区
杉本和巳 日本維新の会 3 比例復活

国家機関

厚生労働省

国土交通省

財務省

国税庁

農林水産省

防衛省

自衛隊

法務省

名古屋矯正管区
検察庁

裁判所

施設

警察

本部
幹部交番
  • 尾西幹部交番(小信中島)
  • 木曽川幹部交番(木曽川町大字黒田)
交番
  • 浅井交番(浅井町尾関)
  • 葉栗交番(島村)
  • 時之島交番(時之島)
  • 千秋交番(千秋町加納馬場)
  • 一宮南部交番(せんい2丁目)
  • 花池交番(花池3丁目)
  • 萩原交番(萩原町萩原)
  • 大和北交番(末広2丁目)
  • 八幡交番(八幡1丁目)
  • 奥町交番(奥町)
  • 今伊勢交番(今伊勢馬寄)
  • 大浜交番(大浜2丁目)
  • 城崎交番(城崎通5丁目)
  • 一宮駅前交番(栄3丁目)
  • 開明交番(開明)
  • 丹陽交番(丹陽町)
駐在所
  • 西大海道警察官駐在所(西大海道)
  • 明池警察官駐在所(明池)
  • 阿古井警察官駐在所(上祖父江)
  • 玉ノ井警察官駐在所(木曽川町玉ノ井)

消防

本部
消防署・分署
  • 一宮消防署:緑1-1-10
  • 八幡分署:八幡4-1-12
  • 尾西消防署:西五城字中切浦13-1
  • 木曽川消防署:木曽川町黒田字北宿二の切247-1
出張所
  • 千秋出張所:千秋町佐野字加村1-1
  • 浅井・西成出張所:浅井町東浅井字新開前27
  • 大和出張所:大和町苅安賀字上東出37
  • 丹陽出張所:多加木4-30-13
  • 萩原出張所:萩原町串作字水絶15
  • 今伊勢・奥出張所:今伊勢町馬寄字東瀬古22-1
  • 葉栗出張所:大毛字御申塚19
  • 北方出張所:北方町北方字西金丸60

医療

公立

かつては一宮市が運営する病院として一宮市立市民病院今伊勢分院一宮市立尾西市民病院(旧:尾西市民病院)が存在したが、民間に移譲された。

民間
  • 総合大雄会病院(社会医療法人大雄会)
  • 大雄会第一病院(同上)
  • 上林記念病院(特定医療法人杏嶺会)
  • 一宮西病院(同上)
  • いまいせ心療センター(同上、旧:一宮市立市民病院今伊勢分院)
  • 尾西記念病院(同上、旧:一宮市立尾西市民病院)
  • 千秋病院(医療法人尾張健友会)
  • 尾洲病院(医療法人来光会)
  • 泰玄会病院(医療法人泰玄会)

公民館

図書館

  • 一宮市立図書館
    • 一宮市立中央図書館
    • 一宮市立尾西図書館
    • 一宮市立玉堂記念木曽川図書館
    • 一宮市立尾西児童図書館
    • 一宮市立子ども文化広場図書館

運動施設

対外関係

姉妹都市・提携都市

海外

姉妹都市
2005年の愛・地球博を契機に一宮市とイタリアとの交流開始[9]。2007年からトレヴィーゾとの間で繊維とファッションを共通点とした交流などが深まる[9]
フレンドシップ相手国
2005年に開催された愛知万博で、愛知県内の市町村(名古屋市を除く)が120の万博公式参加国をそれぞれ「一市町村一国フレンドシップ事業」としてフレンドシップ相手国として迎え入れた[10]

国内

提携都市
災害時相互応援協定締結都市
その他
山内一豊千代(見性院)との関係が深い市町および関係を大切にしている市町の集まりに参加している。1994年から2007年まで毎年開催。
2006年に大河ドラマ『功名が辻』が放映され、一定の成果を収めたことから、翌2007年より民間主導に切り替えられた。

経済

名鉄百貨店一宮店
イオンモール木曽川
テラスウォーク一宮
尾張一宮駅

産業

織物産地としての歴史は平安時代にまで遡る。江戸時代には享保年間から開かれるようになった「三八市」で、一宮産の結城縞、寛大寺縞などの縞木綿や絹織物が売買された。明治以降は毛織工業が発展し、ガチャマン景気と呼ばれた繊維好況を受けて市内そこかしこで織機撚糸の音が聞こえてきたが、そうし繊維関連の下請け業は国外からの安価な輸入品の増大により衰退した。しかし現在でも総合繊維産業都市として「ジャパン・テキスタイル・コンテスト」なども開かれている。毛織物製造出荷額の全国シェアは約18.2%(2001年度)。尾州ブランドは世界三大毛織物産地の1つである[11]

繊維関連大規模工場の国内再編による再開発もここ数十年来進んでおり、国道22号線沿いの東海レーヨン本社工場は1975年6月にユニー一宮店(現在は建て替えられてアピタの「テラスウォーク一宮」)に、2004年4月に旧木曽川町地区の旧倉敷紡績木曽川工場がダイヤモンドシティ・キリオ(現・イオンモール木曽川)に生まれ変わっている。

農業では冬の寒風「伊吹おろし」を利用した切り干し大根作りが特筆される[12]。また、市東部の千秋町ではネギ[13]鶏卵[14]の生産が盛んであり、テレビ番組でもテレビ愛知『とれたて!』や[15]日本テレビどっちの料理ショー[要出典]などで紹介された。

喫茶店モーニングサービス発祥の地とされており「一宮モーニング」の普及活動を行っている[16]

商業

尾張一宮駅名鉄一宮駅がある市中心部には古くからの商店街百貨店がある。また近年は郊外にイオンモール木曽川テラスウォーク一宮(アピタ一宮店)などの大型商業施設をはじめ、家電量販店などのロードサイド店舗も多く出店している。国道22号線の交差点の渋滞悪化に伴い、市の東部の浅井町、旧西成村、千秋町などでは隣接の江南市、岩倉市の店舗(アピタ江南西店、アピタ岩倉店など)を利用することも多く、また南部・西部の大和町、丹陽町、旧尾西市などではアピタ稲沢店(ユニー本社隣接)やリーフウオーク(メガドンキホーテ稲沢)などの利用も多い。

一宮市の主な商業施設

一宮市に本社を置く主な企業

カレーハウスCoCo壱番屋を運営する壱番屋本社
いちい信用金庫本店

情報通信・生活

マスメディア

FMいちのみや

放送局

新聞社

ライフライン

電力

一宮市では、電気中部電力株式会社が供給している。

電気の供給が開始されたのは大正時代で、市制施行の前にあたる。現在の市域にあった14町村のうち、まず一宮町で1913年(大正2年)1月より供給が開始された。事業者は町内に本社を置く一宮電気で、同年2月には奥町起町木曽川町でも供給を始めた[18]。同社の供給範囲は、1918年(大正7年)の時点では上記4町のほか、萩原町今伊勢村大和村朝日村西成村浅井町北方村葉栗村を加えて計12町村となっていた[19]

一宮電気のほかにも、現在の市域には名古屋電灯が進出した。同社は名古屋市に本社を置いており、1914年(大正3年)の時点で千秋村と西成村の一部を供給範囲に組み入れていた[20]。残る丹陽村については、稲沢町(現・稲沢市)を本拠とする稲沢電気(後の稲沢電灯)が1916年(大正5年)より供給を行っている[21]

現在の市域において大正初期に3社あった供給事業者は最終的に1社に整理された。まず1920年(大正9年)に名古屋電灯が一宮電気を吸収。名古屋電灯はこの後数度の合併を経て中京圏の大手電力会社東邦電力へと発展した[18]。丹陽村に供給していた稲沢電灯も1939年昭和14年)に東邦電力へ統合され[22]市域の事業者統合は終わるが、戦時下の配電統制により3年後の1942年(昭和17年)に中部配電の供給範囲となった。戦後の1951年(昭和26年)に中部電力が発足し、中部配電の事業を継承して現在に至っている[18]

ガス

一宮市では、都市ガス東邦瓦斯株式会社(東邦ガス)が供給している。

市内のガス事業については、旧一宮町で1882年明治15年)にガス灯が新設されたのがその始まりであるが、本格的なガス事業は1909年(明治42年)に設立された一宮瓦斯、後の尾州電気によって開始された。合併により東邦電力に継承された後、市内のガス事業は1923年(大正12年)4月に東邦ガスへと譲渡されている[23]。一宮市が昭和期に編入した10町村のうち編入前にガス供給が行われていたのは今伊勢町で、1933年(昭和8年)6月に開始[24]。平成になって編入した2市町については、尾西市(旧今伊勢町域を除く)は1958年(昭和33年)6月から、木曽川町は1962年(昭和37年)11月から開始された[25]

ガス事業に関連しては、東邦ガス一宮製造所が市内に置かれていたが、1953年(昭和28年)10月に休止(翌年廃止)され名古屋市からの高圧導管輸送に切り替えられた[26]

水道

電信

交通

鉄道

東海旅客鉄道(JR東海)
CA 東海道本線
名古屋鉄道(名鉄)
NH 名古屋本線
BS 尾西線
犬山線の布袋駅と石仏駅の間の一部が一宮市東部の千秋町に通っているが、一宮市内には犬山線のは無い。なお、一宮市との境界に近い岩倉駅・石仏駅(以上岩倉市)、布袋駅・江南駅(以上江南市)を利用することができる。一宮市内では国道22号線及び交差道路の交差点の渋滞が日常であり、22号線以東では犬山線の利用も多く、岩倉駅、江南駅には名鉄一宮駅のバスターミナルから名鉄バスが運行されている。
廃止路線
名古屋鉄道
1954年廃止) 起線
廃止当時馬引駅は中島郡大和町(1955年一宮市編入)、篭屋駅 - 起駅間は中島郡起町(1955年に尾西市となり2005年に一宮市編入)に所在。
1959年廃止) 尾西線
廃止当時は全域が葉栗郡木曽川町(2005年一宮市編入)に所在。
1965年廃止) 一宮線

バス

2009年1月9日より岐阜駅発着の「ドリームなごや号」が停車するようになった。また、2010年12月9日からは「北陸ドリーム名古屋号」も停車するようになった。

路線バス

市内交通などを担う一般路線については、下記の会社による路線バスおよびコミュニティバスがある。また、2007年6月30日までは一宮市尾西地域公共施設巡回バスが運行されていたが、i-バスの尾西北・尾西南コースとして吸収された。

道路

高速道路
一般国道
  • 国道22号名岐バイパス)名古屋高速一宮線の起点・終点以北は、渋滞になることが多く、交差点の横断も渋滞になることが多い。これも真上を通る予定の名古屋高速の延伸による渋滞緩和が期待されている。
  • 国道155号:22号線以東は、岩倉市北部を通り小牧山方面に達する現道と、江南市南部を通り、小牧IC方面に達するバイパスとの2ルートある。22号線以西は真清田神社前を通過して、津島市・弥富市に達する現道のみである。
主要地方道
一般県道

ナンバープレート

教育

修文大学
愛知県立一宮高等学校

大学

私立

短期大学

私立

高等学校

公立
私立

中学校

出典 : 一宮市ウェブサイト公立中学校の一覧私立中学校の一覧

公立
私立

小学校

瀬部小学校

出典 : 一宮市ウェブサイト小学校などの一覧

公立

特別支援学校

公立

専修学校

公立
  • 一宮市立中央看護専門学校 ※2021年3月で閉校予定
私立
  • 中部美容専門学校一宮校

学校教育以外の施設

公立

観光

一宮市のウェブサイト(観光案内)も参照。

尾張一宮である真清田神社
妙興寺
猫島遺跡

名所・旧跡

主な城郭
主な寺院
主な神社
宿場町
主な遺跡
その他の史跡
  • 川合玉堂生誕碑
  • 沢井公屋敷跡
  • 山内盛豊、十郎父子の墓

観光スポット

公園
文化施設
その他の観光スポット
  • すずめのお宿

文化・名物

祭事・催事

主な祭事
  • おりもの感謝祭一宮七夕まつり
1956年(昭和31年)に始まった一宮七夕まつりは、一宮市の夏の最大イベントとして、7月の最終日曜日を最終日とし、木曜日からの4日間行われ、130万人を超える人出で賑わう。通算回数は、名古屋・円頓寺七夕まつりと同じである。仙台七夕湘南ひらつか七夕まつり、一宮七夕まつり、または、仙台七夕、湘南ひらつか七夕まつり、安城七夕まつりを「日本三大七夕祭り」と称する。
  • ホワイトイルミネーション in Bisai(市役所尾西庁舎(旧尾西市役所)横)
  • 濃尾大花火
  • 桜まつり
  • 桃花祭
  • 石刀祭
  • つつじ祭
  • チンドンまつり
  • 瀬部山車・臼台祭
  • 一豊まつり
  • びさいまつり
  • 甘酒祭

名物

スポーツ

チーム スポーツ リーグ 本拠地 設立
東海NEXUS 野球 センターリーグ 未定 2020年
FC.SIRIUS尾張 サッカー 西尾張社会人サッカーリーグ 2009年
ユニアオレディース フットサル 日本女子フットサルリーグ 2016年
Dream Citrine ソフトボール 日本女子ソフトボールリーグ機構 2016年

出身著名人

山内一豊
戦国武将
政官界
財界
学界・言論界
芸術
芸能
スポーツ
医師
文化

名誉市民

旧一宮市・新一宮市
旧尾西市
旧木曽川町

キャラクター

一宮市を舞台にした作品

映画

音楽

  • 『一宮の夜』(唄・つボイノリオ)

その他

  • NTTの市外局番は市内全域「0586」。(「0587」地域(隣接する江南市岩倉市など)と市内料金で通話可能。)
  • 2001年(平成13年)に市制80周年を記念し、市のシンボルソング「人・街・未来へ」が制作された。作詞:松島賢一(一般公募) 補作・作曲:新実徳英。[28]
  • 2015年2月、建国記念日間近に仁徳天皇の「民のかまど」を挙げて日本の素晴らしさを称えた内容のブログ記事を投稿した校長に対し、教育委員会が「断定的」として口頭注意を行い、記事を削除する結果となった[29]
  • ベトコンラーメンの発祥地としても知られる。

脚注

注釈

  1. ^ 現在の一色町、神戸町、東出町、北浦町、西出町、南出町、深坪町。

出典

  1. ^ 一宮市役所. “市制施行100周年・令和3年4月 一宮市は中核市へ!”. 一宮市. 2020年10月15日閲覧。
  2. ^ 尾州織物工業協同組合
  3. ^ 「中核市移行で同意申し入れ 愛知・一宮市が県に」日本経済新聞』朝刊2020年4月7日(中部経済面)2020年5月2日閲覧
  4. ^ 『図典 日本の市町村章』p134
  5. ^ 平成26年度予算状況 当初予算概要説明資料一宮市
  6. ^ 市町村選挙情報(平成31年度)”. 愛知県庁. 2019年6月30日閲覧。
  7. ^ 会派別名簿|一宮市
  8. ^ a b 平成31年4月7日執行 愛知県議会議員一般選挙 投票状況速報” (PDF). 愛知県選挙管理委員会 (2019年4月7日). 2019年4月7日閲覧。
  9. ^ a b c 姉妹(友好)提携情報”. 自治体国際化協会. 2012年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月17日閲覧。
  10. ^ 「あいちフレンドシップ交流アルバム」(あいちフレンドシップ交流アルバム)
  11. ^ 中日新聞、2020年5月26日朝刊3面
  12. ^ いちのみやの切り干し大根・卵・鶏肉”. いちのみや食ブランド. 一宮商工会議所. 2020年6月29日閲覧。
  13. ^ いちのみや ねぎ”. いちのみや食ブランド. 一宮商工会議所. 2020年6月29日閲覧。
  14. ^ 尾張の卵”. いちのみや食ブランド. 一宮商工会議所. 2020年6月29日閲覧。
  15. ^ とれたて!2011年12月03日放送 千秋ネギたっぷりのネギすき焼き”. テレビ愛知 (2011年12月3日). 2020年6月29日閲覧。
  16. ^ モーニング発祥の地”. 一宮モーニング公式サイト. 一宮モーニング協議会. 2017年2月15日閲覧。
  17. ^ オーシャントレーディング 愛知県一宮市、中古マイクロバス、中古バス、中古トラックの買取・販売
  18. ^ a b c 一宮市 『新編一宮市史』本文編下、一宮市、1977年、pp.483-484
    木曽川町史編集委員会(編)『木曽川町史』、木曽川町、1981年、pp.768-774
  19. ^ 逓信省電気局(編)『電気事業要覧』第11回、電気協会、1919年、pp.42。NDLJP:975004/47
  20. ^ 『電気事業要覧』第7回、1915年、pp.40。NDLJP:975000/50
  21. ^ 稲沢市新修稲沢市史編纂会(編) 『新修稲沢市史』本文編下、新修稲沢市史編纂会事務局、1991年、pp.191-192
  22. ^ 『新修稲沢市史』本文編下、p.319
  23. ^ 『新編一宮市史』本文編下、pp.484-485
    東邦瓦斯(編)『社史 東邦瓦斯株式会社』、東邦瓦斯、1957年、pp.114,492
  24. ^ 『社史 東邦瓦斯株式会社』、p.413
  25. ^ 東邦瓦斯株式会社社史編集委員会『東邦瓦斯50年史』、東邦瓦斯、1972年、pp.392-395
  26. ^ 『社史 東邦瓦斯株式会社』、pp.114,278-281
  27. ^ いちみん - 一宮市
  28. ^ シンボルソング|一宮市
  29. ^ 一宮市教育委員会「民のかまど」

外部リンク