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碧南市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
へきなんし ウィキデータを編集
碧南市
碧南市旗 碧南市章
碧南市旗 碧南市章
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 愛知県
市町村コード 23209-2
法人番号 1000020232092 ウィキデータを編集
面積 36.68km2
総人口 71,726[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 1,955人/km2
隣接自治体 安城市高浜市西尾市半田市知多郡武豊町
市の木 カシ
市の花 ハナショウブ
他のシンボル -
碧南市役所
市長 小池友妃子
所在地 447-8601
愛知県碧南市松本町28番地
北緯34度53分05秒 東経136度59分36秒 / 北緯34.88469度 東経136.99342度 / 34.88469; 136.99342座標: 北緯34度53分05秒 東経136度59分36秒 / 北緯34.88469度 東経136.99342度 / 34.88469; 136.99342
地図
市庁舎位置

外部リンク 公式ウェブサイト

碧南市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
碧南市中心市街地

碧南市(へきなんし)は、愛知県三河地方西三河)に位置する

概要

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碧海郡の南部にあったことが名称の由来である。古くは大浜郷と呼ばれ、海上交通の要衝として栄えた。経済の発展により、大正に入ると三河鉄道(現在の名鉄三河線)が大浜まで開通した。戦後復興が進む1948年(昭和23年)に3町1村が合併し、碧海郡域で初、西三河では岡崎市に次いで市制施行を果たした。現代では名古屋都市圏に属している。

かつては兵庫県須磨海岸と比せられた砂浜海岸は、高度経済成長期に工業地帯へと変貌し、平成に入り中部電力碧南火力発電所を誘致することで経済的な発展に成功している。衣浦臨海工業地域の中核都市であり、臨海部には農地・工業用地・港湾がある。

地理

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碧南市中心部周辺の空中写真。市街地の西に衣浦港。画像右下部に矢作川
1987年撮影の12枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

矢作川河口に位置し、碧南市役所の標高は6.9メートルである。碧海台地と矢作川沖積地の平坦地からなり、北は油ヶ淵、東は矢作川、西と南は衣浦湾と、水域に囲まれた位置にある[1]

地形

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河川

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主な川

湖沼

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主な湖

海岸

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港湾

市内の町名

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人口

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約7.25万人(2021年現在)

碧南市と全国の年齢別人口分布(2005年) 碧南市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 碧南市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
碧南市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 56,933人
1975年(昭和50年) 60,680人
1980年(昭和55年) 62,021人
1985年(昭和60年) 63,778人
1990年(平成2年) 65,899人
1995年(平成7年) 66,956人
2000年(平成12年) 67,814人
2005年(平成17年) 71,408人
2010年(平成22年) 72,018人
2015年(平成27年) 71,346人
2020年(令和2年) 72,458人
総務省統計局 国勢調査より

隣接する自治体

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愛知県の旗愛知県
(衣浦湾を挟んで)

歴史

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市制施行前

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古くは、西は遠浅の海で大きな砂浜(大浜)が広がり、南は権現崎を先端としてとがったような形をしていた。東は海で入り江(東浦)を形成していた。矢作川は現在の流路を取らず、油ヶ淵は最も大きな入り江(北浦)となっていた。『和名抄』の大浜郷はこの地を指すとされる。大浜郷は幡豆郡に属していたが、戦国期以降に碧海郡に入った。 大浜港(大浜湊)は古くから栄え、江戸時代には沼津藩陣屋も置かれていた。鷲塚も港町であり、江戸時代初期に矢作川が流入するようになると、運ばれてきた砂により浅瀬となり、新田開発によって伏見屋新田および前浜新田が形成された。

廃藩置県以前、大浜村棚尾村、平七村、鷲塚村沼津藩(5万石)(江戸開城後は菊間藩に転封)の領地であり、西端村西端藩(1万石)の領地、前浜新田は天領であった。

市制施行後

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明治22年以前 明治22年10月1日 明治23年 - 明治45年 大正1年 - 大正15年 昭和1年 - 昭和64年 平成1年 - 現在


大浜村 大浜町 大浜町 大浜町 昭和23年4月5日
合併・市制 碧南市
碧南市
北大浜村 北大浜村 明治24年8月8日
町制・改称 新川町
新川町
北棚尾村
棚尾村 棚尾村 棚尾村 大正13年1月1日
町制 棚尾町
鷲塚村 鷲塚村 鷲塚村 明治39年5月1日
合併 旭村
旭村
平七村 志貴崎村 志貴崎村
前浜新田
伏見屋外新田
伏見屋新田 明治25年8月1日
分立 伏見屋村
西端村 西端村 西端村 明治39年5月1日
合併 明治村(一部)
明治村(一部) 明治村(一部) 昭和30年4月1日
碧南市に編入

行政

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市長

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財政

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2005年度(平成17年度)の財政力指数は1.72であった。

議会

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碧南市議会

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愛知県議会

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2021年愛知県議会議員補欠選挙
  • 選挙区:碧南市選挙区
  • 定数:1人
  • 任期:2021年 - 2023年4月29日
  • 執行日:2021年8月29日
  • 当日有権者数:56,091人
  • 投票率:24.06%
候補者名 当落 年齢 所属党派 新旧別 得票数
杉浦哲也 52 自由民主党 10,292票
磯貝明彦 64 日本共産党 2,940票
2019年愛知県議会議員選挙
  • 定数:1人
  • 選挙区:碧南市選挙区
  • 任期:2019年4月30日 - 2023年4月29日
  • 執行日:2019年4月7日
候補者名 当落 年齢 所属党派 新旧別 得票数
石井拓 53 自由民主党 無投票
2015年愛知県議会議員選挙
  • 選挙区:碧南市選挙区
  • 定数:1人
  • 任期:2015年4月30日 - 2019年4月29日
  • 執行日:2015年4月12日
  • 当日有権者数:54,823人[2]
  • 投票率:42.90%
候補者名 当落 年齢 所属党派 新旧別 得票数
石井拓 50 自由民主党 13,312票
鈴木実則 55 民主党 9,787票

衆議院

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当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
大西健介 53 立憲民主党 137,944票
石井拓 59 自由民主党 90,214票
牛田清博 66 日本共産党 16,818票

施設

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碧南警察署
旧大浜警察署
碧南市民病院

警察

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警察署
交番
  • 新川交番(碧南市新川町)
  • 旭交番(碧南市荒子町)
  • 大浜交番(碧南市中町)
駐在所

消防

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2003年に衣浦東部広域連合が発足し、消防業務を委託している。

消防署
  • 碧南消防署(碧南市港本町)
分署
  • 北分署(碧南市三度山町)
  • 東分署(碧南市照光町)

医療

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医療機関として碧南市民病院を設けている。

主な病院

処理

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家庭ゴミの分別収集では、日本3位の分別(26種類)が行われている都市として知られており、他の自治体からの見学者が多く訪れる。

対外関係

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姉妹都市・提携都市

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海外

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姉妹都市
フレンドシップ相手国

2005年に開催された愛知万博では「一市町村一国フレンドシップ事業」が行われた。名古屋市を除く愛知県内の市町村が120の万博公式参加国をそれぞれとしてフレンドシップ相手国として迎え入れた[4]

  • クロアチアの旗クロアチア共和国
    • 2005年にはクロアチアからドラゴンズ・ベビーが贈られ、現在碧南海浜水族館で見ることができる。[5]

国内

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提携都市

経済

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愛知県中央信用組合本店
中部電力碧南火力発電所
ピアゴ碧南店
九重味淋

伝統的な産業として、瓦(三州瓦)、鋳物、醸造(みりん白醤油)などがある。

第一次産業

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市域の約4分の1が田や畑であり、農業はさかんである。主要作物としてニンジン(国の特産地に指定[6])、タマネギサツマイモイチジク、観賞用植物などがある。

第二次産業

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衣浦臨海工業地域を中心として、工業が発達している。自動車金属食品など様々な業種の企業がある。 事業所数(従業員4人以上)は537であり、製造品出荷額は5923億6700万円である。市民所得は、総生産3331億1600万円、家計所得2467億9900万円である(2001年・愛知県調べ)。

第三次産業

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市内にある主な企業

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教育

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愛知県立碧南高等学校

高等学校

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県立

中学校

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市立

小学校

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市立

インターナショナルスクール

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職業能力開発校

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生活基盤

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交通

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鉄道

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碧南中央駅
碧南駅

名鉄三河線刈谷市知立市方面と碧南駅を結んでいる。かつては碧南駅から吉良吉田駅に向けて路線があり、市内に3駅が設置されていたが、2004年に廃止された。また、JTB時刻表による代表駅は碧南駅である。

名古屋鉄道
MU三河線刈谷駅知立駅方面 - 高浜港駅(高浜市) - 北新川駅 - 新川町駅 - 碧南中央駅 - 碧南駅 - 玉津浦駅(廃止) - 棚尾駅(廃止) - 三河旭駅(廃止) - 中畑駅(西尾市) - 吉良吉田駅方面 
衣浦臨海鉄道貨物輸送専用)
碧南線:(高浜市) - 碧南市駅
  • 中心となる駅:碧南駅

バス

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碧南市くるくるバス
路線バス

市が市内を巡回する「くるくるバス」を運行しているほか、西尾市と共同で2004年に廃止された名鉄三河線の碧南〜吉良吉田間にかわって「ふれんどバス」を碧南駅〜吉良高校間で運行している。碧南市民病院には安城市あんくるバスが乗り入れており、安城更生病院と結ばれている。

また、中部国際空港西尾駅を結ぶバス(知多乗合が運行)が碧南中央駅前に停車していたが、2009年3月31日で廃止された[7]

道路

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一般国道
国道247号(衣浦豊田道路)
県道
その他

港湾

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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名所・旧跡

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主な寺院
主な神社

観光スポット

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文化

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祭事・催事

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二地区で山車を曳く祭礼がある。共に半田市亀崎の旧車とされ、共に知多型の山車である。

  • 大浜中区祭礼(10月第2土日)
稲荷社に山車二輛を曳き入れ、三番叟・神楽・絡繰り人形を奉納。一輛は亀崎田中組神楽車の旧車とされる。
  • 鶴ヶ崎区祭礼(10月第2土日)
山神社・浅間社に山車一輛を曳き入れ、三番叟・神楽を奉納。亀崎東組宮本車の旧車とされる。

劇場

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  • 新盛座 - 1887年から1961年まで碧海郡新川町にあった映画館。
  • 浜劇 - 1958年から1962年まで碧海郡新川町にあった映画館。
  • 寿々喜座 - 1879年から1963年まで碧海郡大浜町にあった映画館。
  • 三栄座 - 1897年から1978年まで碧海郡棚尾町にあった映画館。
  • 新川キネマ - 1929年から1978年まで碧海郡新川町にあった映画館。

出身著名人

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歴史上の人物
政界・財界
その他

ゆかりのある人物

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脚注

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  1. ^ 第2章 地域の概要”. 碧南市. 2024年10月12日閲覧。
  2. ^ 平成27年4月12日執行 愛知県議会議員一般選挙 投票状況速報” (PDF). 愛知県選挙管理委員会 (2015年4月12日). 2019年4月7日閲覧。
  3. ^ 第50回衆議院議員総選挙(小選挙区) 投票状況速報”. 愛知県選挙管理委員会. 2024年10月29日閲覧。
  4. ^ 「あいちフレンドシップ交流アルバム」(あいちフレンドシップ交流アルバム)
  5. ^ 愛知県碧南市は洗練された伝統のまち!観光スポットやふるさと納税返礼品をご紹介”. ナットク. 2023年12月16日閲覧。
  6. ^ 安間教雄(2015年1月18日). “ニンジン:「へきなん美人」無料配布や即売 碧南でJAがPR”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  7. ^ 西尾空港線の廃止 2009/3/30のアーカイブ
  8. ^ “乃木坂46・永島聖羅がFM愛知でラジオパーソナリティーに!”. RBB TODAY (イード). (2015年2月4日). https://www.rbbtoday.com/article/2015/02/04/128043.html 2015年2月4日閲覧。 

関連項目

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  • 碧南一家 - 市の広報誌「広報へきなん」に連載中の漫画「碧南一家」は、日本最長の連載漫画である。

外部リンク

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