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* [[必殺エクスタミネーター]]('''クーパー'''〈[[ロバート・ギンティ]]〉)※日本テレビ版
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2021年11月2日 (火) 21:44時点における版

ほり かつのすけ
堀 勝之祐
プロフィール
本名 堀 勝之祐[1]
性別 男性
出生地 日本の旗 日本東京府(現東京都[2]
生年月日 (1941-08-01) 1941年8月1日(83歳)
血液型 AB型[3]
身長 165 cm[3][4]
職業 俳優声優ナレーター[5]
事務所 81プロデュース[2]
公式サイト 堀勝之祐 - 81プロデュースの公式サイト
俳優活動
活動期間 1959年[4] -
ジャンル テレビドラマ映画舞台
デビュー作 『死者を葬れ』[4]
声優活動
活動期間 1960年 -
ジャンル 吹き替えアニメゲームナレーション
デビュー作陽気なネルソン[6]
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

堀 勝之祐(ほり かつのすけ、1941年8月1日[1][注 1] - )は、日本俳優声優ナレーター[5]東京府(現東京都)出身[2]81プロデュース所属[2]。一時期は堀 勝之助名義で活動していた。

来歴

以前は劇団三期会、劇団二月座、劇団造形、劇団風[8]、プロモーション・プラスワン[9]、アイ・プロモーション[10]、プロダクションエム・スリー[11]に所属していた。

デビューのきっかけは新聞の広告で[3]俳優座養成所8期生[7](同期に山崎努松本典子)を経て1959年4月から同年11月まで三期会(現・東京演劇アンサンブル)、1960年2月から1961年8月まで二月座に所属[6][12][4]。舞台は1959年5月のアーウィン・ショー原作の『死者を葬れ』で、テレビドラマはNHKで1960年に放送された『事件記者』でデビュー[3][4]。その事件記者の撮影現場で出会った島宇志夫に勧められて、『陽気なネルソン』で声優デビューし[6]、吹き替えの草創期から活動している。二月座退団後1年のフリー期間ののち、1962年9月より島が主宰した劇団造形に在籍し、当劇団の看板スターとして活躍した[13][4]

人物

声種ハイバリトン[14]

渋みのあるかっこいい男役で知られる[15]

舞台では、主演を務めた1967年のルロイ・ジョーンズ原作の『トイレット』などのアングラ演劇のほか、ニコラ・バタイユが演出し、加賀まりこと共演した1968年の『夏』、テレビではNHKドラマ『アイウエオ』、大河ドラマなどにも出演している。ほかにNHKで製作、放送されるドキュメンタリー番組のボイスオーバーやナレーションを数多く担当している。洋画の吹き替えではハーヴェイ・カイテルジョン・ヴォイトチャールズ・ダンスロバート・デ・ニーロウィリアム・ハートデニス・ホッパートム・スケリットマルコム・マクダウェルチャック・ノリスなどを担当。過去にはアラン・ドロンハリソン・フォードスコット・ウィルソンリーアム・ニーソンなども担当していた。

吹き替える際の演技では、「吹き替える俳優の演技をある程度自分にひっぱりこみ、自分の演技と噛みあわせる」と語り、元の俳優の声に「似せるようなことはなるべくしない」という。それについて「声を似せることは可能だと思うが、それは物真似で、ただ日本語に置き換えればいいのかという話になる。それは吹き替えの役割ではなく、だったら字幕の方が良い」と理由を述べている[6]

劇団を退団後、しばらくは舞台劇に出演することがなくなっていたが[12]、本人は舞台への出演に意欲を示しており[6]、1978年の清水邦夫作、秋浜悟史演出『火のようにさみしい姉がいて』以降、1987年の『マスターピーシィス』などに散発的に参加している。1979年当時に印象に残っている作品は前述の『夏』だと語っている[6]

エピソード

自身で吹き替えをやり始めてから最初の大役だという『理由なき反抗』は[6]ジェームズ・ディーンを吹き替えた最初で最後の作品だと語り、放送前には字幕で放送して欲しいというはがきが届いていたという。そして悩んだ末、プロデューサーから「やればできるのだからやってみろ」と叱咤激励もあり[6]、どんな意見が届いてもいいと無我夢中で収録に臨んだと話した[16]。1979年当時で印象に残っている作品として、前述の『理由なき反抗』とレナート・サルヴァトーリを担当した『戒厳令』を挙げている[6]

1969年の『木曜洋画劇場』で放映された『若者のすべて』で初めて吹き替えを担当し、1970年代初期に多く吹き替えたアラン・ドロンについて、堀はドロンが抑えた演技をしている作品を担当することが多かったと語り、「彼の演技にふっとのれないことがあった。彼の癖とかも入ってくるんだろうが、割合簡単にのれそうでいて意外と拒否されちゃうところがある。そういうところで僕の場合、演技を作って逃げる事もありました」と告白しており、後に専属となる野沢那智が担当した作品を観た際には「野沢さんの場合はぴったり合っているようだなあ」と感じたという[6]。自身はドロンよりも『太陽がいっぱい』のTBS版とフジテレビ版で担当した、モーリス・ロネの吹き替えの方が好きだと述べ、「彼の役柄に対する性格のつかみ方、演技の切れ味、シーンごとに感じる何か冴えみたいなものに魅せられました」と話している[6]。堀は2018年9月22日にBSプレミアムにて放送された番組『アラン・ドロン ラストメッセージ~映画 人生 そして孤独~』において『さらば友よ』(TBS版)以来32年ぶりにドロンに扮し、朗読部分を担当した。

俳優の伊武雅刀はエム・スリーでの後輩で、伊武が声優活動を始めたのは、堀から勧められたことがきっかけだという[17]

1970年代に一世を風靡ふうびした人気バラエティ『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』では、人気キャラクター・デンセンマンの声を担当していた。

出演

太字はメインキャラクター。

テレビドラマ

  • 事件記者(1960年、NHK) - 吉田
  • 松本清張シリーズ・黒の組曲「坂道の家」(1962年、NHK) - 山口 ※堀勝之助名義
  • 戦友(1963年、NET〈現・テレビ朝日〉)
  • ある勇気の記録 第18話「第三の暴力」(1967年、NET)
  • あゝ同期の桜(1967年、NET)
  • 特別機動捜査隊(NET)
    • 第287話「夕陽の町」(1967年)
    • 第320話「女の坂道」(1968年) - 竹井
    • 第417話「美しい町の天使たち」(1969年) - 久保
    • 第433話「全員救出せよ」(1970年) - 小西
    • 第442話「箱根山を包囲せよ」(1970年) - 岡本
    • 第537話「愛と憎しみのバラード」(1972年) - 正之
    • 第576話「悪夢」(1972年)
    • 第586話「ある死刑囚の詩」(1973年) - 坪田
    • 第615話「下町の灯」(1973年) - 樋口
    • 第625話「生と死の詩」(1973年) - 弘
    • 第639話「血染めの大雪原」(1974年) - 小林
    • 第643話「ちぎれた首飾り」(1974年) - 謙三
    • 第653話「待ちぼうけの女」(1974年) - 望月繁
    • 第654話「矢崎班緊急出動せよ」(1974年) - 教師※友情出演
    • 第733話「銭湯ブルース」(1975年) - 伊吹
    • 第760話「三億円エレジー」(1976年) - 江波圭一郎
    • 第776話「地獄舞」(1976年) - 高津鉄哉
    • 第786話「女子高生と野獣」(1976年) - 編集長
  • ジョン万次郎(1968年、日本テレビ)
  • 絢爛たる復讐(1969年、NET) - 大津
  • 男は度胸(1970年 - 1971年、NHK)
  • 荒野の素浪人 第21話「激闘 竜神峡の反乱」(1972年、NET) - 孫七
  • 必殺シリーズ(朝日放送・TBS)
  • 見知らぬ橋(1973年、NET) - 江藤
  • 白い牙(1974年、日本テレビ) - カラサワ ※堀勝之助名義
  • 事件狩り(1974年、TBS)
  • 旗本退屈男 第23話(1974年、NET)
  • 仮面ライダーX 第32話「対決! キングダーク対Xライダー」(1974年) - 紳士風の商人(アリカポネ)
  • 伝七捕物帳 第37話「天女の舞・夫婦花火」(1974年、日本テレビ) - 彦次郎
  • 破れ傘刀舟悪人狩り(NET)
    • 第29話「白の恐怖」(1975年) - 銀次
    • 第53話「真夜中の狂刃」(1975年) - 矢崎新八
    • 第88話「百年目の逃亡者」(1976年) - 浅田勇之介
    • 第127話「復讐の赤い矢」(1977年) - 新之助
  • 大江戸捜査網(東京12チャンネル〈現・テレビ東京〉
    • 第197話「流血の侍志願」(1975年)
    • 第234話「美女群盗伝」(1976年) - 佐吉
  • 非情のライセンス 第2シリーズ 第61話「兇悪の美女」(1975年、NET) - 堀内
  • 霧の神話(1975年、日本テレビ)
  • 大河ドラマ(NHK)
  • 太陽にほえろ!(日本テレビ)
    • 第180話「訣別」(1975年) - 村上達夫
    • 第235話「刑事の娘が嫁ぐとき」(1977年) - 池本俊夫
  • 破れ奉行 第3話「無情!人斬り河岸」(1977年、テレビ朝日) - 政吉
  • NHK特集 日本の戦後 第6回「くにのあゆみ 〜戦後教育の幕あき〜」(1977年、NHK) - 森本弥三八
  • 気まぐれ本格派 第8話「男と男の約束は?」(1977年、日本テレビ) - 小学校の教師
  • 新五捕物帳 第24話「御赦免船に散った花」(1978年) - 太市
  • 達磨大助事件帳 第27話「若いのろし」(1978年、ANB) - 用人
  • 東芝日曜劇場松本清張おんなシリーズ・心の影」(1978年、TBS) - アナウンサー
  • ザ・スーパーガール 第34話「人妻告白 二人の夫を持つ女」(1979年、東京12チャンネル) - 村岡菊雄
  • 鬼平犯科帳 第25話「妙義の團右衛門」(1980年) - 竹造
  • 歴史の涙(1980年、TBS) - 放送員 館野守男
  • 玉ねぎむいたら… 第8話「混乱ラジオ生放送」(1981年、TBS) - 片桐
  • 女商一代 やらいでか!(1981年、東海テレビ) - 田中
  • ザ・ハングマンII(朝日放送)
    • 第10話「引き裂かれた水着 スキャンダル殺人」(1982年) - 内田
  • 御宿かわせみ 第2シリーズ「奥女中の死」(1982年、NHK) - 仁三郎
  • 連続テレビ小説(NHK)
  • 忠臣蔵(1985年、日本テレビ) - 岡嶋八十右衛門
  • はぐれ刑事純情派 第1シリーズ 最終話「みちのく仙台、父帰る!」(1988年、テレビ朝日)
  • 火曜サスペンス劇場(日本テレビ)
    • 愛する妻への遺書(1985年) - 刑事
    • 虹色の殺人(1988年) - 刑事
  • 詩城の旅びと(1989年、NHK) - 「円展」職員
  • さすらい刑事旅情編II 第4話「山陽新幹線・道後温泉に消えた女」(1989年、テレビ朝日)
  • 自主退学(1990年、TBS) - 保護者
  • こころ(1994年、テレビ東京) - 叔父
  • 揺れる想い(1995年、TBS) - バーテン

映画

舞台

  • 死者を葬れ(1959年5月20日 - 31日、劇団三期会) - 埋葬兵
  • 老嬢物語 ドニア・ロシーター(1965年2月19日 - 25日、劇団造形) - X氏
  • 白蟻の巣(1966年7月12日・16日、劇団造形)
  • トイレット(1967年12月13日 - 28日、アートシアター新宿文化) - オーラ〈バズーカ〉
  • 夏(1968年1月20日 - 2月15日、ニコラ・バタイユ演出、アンダーグラウンド蠍座) - ニンニク殿下
  • 15の未来派の作品(1969年7月7日 - 19日、ニコラ・バタイユ演出、アートシアター新宿文化) - デフォー
  • 火のようにさみしい姉がいて(1978年12月18日 - 28日、秋浜悟史演出、木冬社) - スキー帽
  • マスターピーシィス(1987年9月、演劇企画レ・キャンズ)
  • 陽だまりの樹 ・第一楽章・(2002年、ドラマティックカンパニー) - 藤田東湖

吹き替え

担当俳優

アラン・ドロン
ウィングス・ハウザー
ウィリアム・ハート
キア・デュリア
  • 暗闇にベルが鳴る(ピーター)※フジテレビ版(ソフト収録)
  • 2001年宇宙の旅デビッド・ボーマン船長)※テレビ朝日版(BD収録)
    • 2010年(デビッド・ボーマン船長)※テレビ朝日版(BD収録)
クリス・クリストファーソン
ジェームズ・カーン
ジェームズ・スチュアート
ジョン・ヴォイト
ジョン・サクソン
ジョン・リスゴー
スコット・ウィルソン
チャールズ・ダンス
チャック・ノリス
デニス・ホッパー
トム・スケリット
ハーヴェイ・カイテル
ハリソン・フォード
マルコム・マクダウェル
ランス・ヘンリクセン
リーアム・ニーソン
ロバート・デ・ニーロ
ロバート・デュヴァル

映画

ドラマ

アニメ

テレビアニメ

1971年
1973年
1977年
  • 新巨人の星(1977年 - 1979年、ロメオ・南条) - 2シリーズ
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1985年
1986年
1988年
1990年
1991年
1994年
  • BLUE SEED(1994年 - 1995年、ナレーション)
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2011年
2012年
2013年
2015年

劇場アニメ

1981年
1986年
1992年
1997年
2000年
2004年
2006年
2010年
2015年

OVA

1986年
1987年
1989年
1991年
1994年
1996年
1998年
1999年
2000年
  • 銀河英雄伝説外伝 決闘者(コルネリアス・ルッツ)
2006年
2008年
2011年

ゲーム

1998年
1999年
2003年
2004年
2005年
2007年
2008年
2011年
2012年
2014年

ラジオ

ドラマCD

1986年
1998年
2017年

音楽CD

1977年

その他

脚注

注釈

  1. ^ 1941年10月5日[7]1937年10月8日とする資料もある[6][4]
  2. ^ テレビ版は『地獄のバトル・コマンドー』。
  3. ^ 2009年7月5日に放送されたNHKスペシャル『エジプト発掘第1集 ピラミッド 隠された回廊の謎』の90分拡大版。
  4. ^ 2009年11月15日に放送されたNHKスペシャル『魔性の難問 〜リーマン予想・天才たちの闘い〜』の90分拡大版

出典

  1. ^ a b 『声優名鑑』成美堂出版、1999年、622頁。ISBN 978-4415008783 
  2. ^ a b c d 堀勝之祐 - 81プロデュースの公式サイト
  3. ^ a b c d 堀勝之祐 - 日本タレント名鑑
  4. ^ a b c d e f g 「新劇便覧」『テアトロ』、カモミール社、1965年8月、311頁。 
  5. ^ a b 堀 勝之祐”. タレントデータバンク. 2020年6月8日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m 阿部邦雄 1978, pp. 271–274
  7. ^ a b 『日本タレント名鑑 1993』VIPタイムズ社、1993年3月、292頁。 
  8. ^ 『出演者名簿(1969年版)』著作権資料協会、1968年、361頁。 
  9. ^ 『日本タレント名鑑(1976年版)』VIPタイムズ社、1976年、136頁。 
  10. ^ 『出演者名簿(1977年版)』著作権資料協会、1976年、405頁。 
  11. ^ 『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年、265頁。ISBN 4-87376-160-3 
  12. ^ a b 『火のようにさみしい姉がいて』木冬社、1978年12月。 
  13. ^ Vol.03【本田保則】”. 日本音声製作者連盟. 2018年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月11日閲覧。
  14. ^ 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、101頁。 
  15. ^ 小川びい『こだわりの声優事典'97』徳間書店〈ロマンアルバム〉、1997年3月10日、124頁。ISBN 4-19-720012-9 
  16. ^ テレビ朝日 編『映画はブラウン館の指定席で 淀川長治と『日曜洋画』の20年』テレビ朝日、1986年11月15日、90頁。ISBN 4881310798 
  17. ^ 阿部邦雄 1978, p. 280
  18. ^ クリフハンガー”. 日曜洋画劇場. 2016年9月6日閲覧。
  19. ^ 劇映画 「悲しみは星影とともに」 ~1965年イタリア映画作品~ | 番組表検索結果詳細”. NHKクロニクル. 2019年10月17日閲覧。
  20. ^ ベルサイユのばら - メディア芸術データベース
  21. ^ 南の虹のルーシー”. 日本アニメーション. 2016年6月23日閲覧。
  22. ^ トラップ一家物語”. 日本アニメーション. 2016年5月18日閲覧。
  23. ^ 英國戀物語エマ 第二幕”. ぴえろ公式サイト. 2016年5月16日閲覧。
  24. ^ もっけ”. マッドハウス. 2016年6月25日閲覧。
  25. ^ ゴルゴ13 - メディア芸術データベース
  26. ^ Cast”. エウレカセブンAO. 2012年3月13日閲覧。
  27. ^ スタッフ&キャスト”. 宇宙戦艦ヤマト2199. 2011年12月23日閲覧。
  28. ^ STAFF/CAST”. アップルシード アルファ. 2014年12月28日閲覧。
  29. ^ 火の鳥 宇宙編”. マッドハウス. 2016年6月8日閲覧。
  30. ^ Fate/Grand Order カルデアエース”. TYPE-MOON エース. KADOKAWA. 2017年3月29日閲覧。
  31. ^ 『坂崎音楽堂』 コンピレーションアルバム 「変DISCO」特集”. 「坂崎さんの番組」という番組. 2017年5月10日閲覧。

参考文献

外部リンク