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島宇志夫

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

しま うしお
島 宇志夫
プロフィール
本名 岩田 一男[1][2]
性別 男性
出身地 日本の旗 日本東京府[1][2](奈良県とする資料もある)
生年月日 (1931-06-20) 1931年6月20日
没年月日 ?年
身長 167 cm(1965年時点)[2]
職業 俳優声優
事務所 新企画(最終所属)[3]
俳優活動
活動期間 1950年代 - 1980年代
ジャンル テレビドラマ舞台
声優活動
活動期間 1960年代 - 1980年代
ジャンル アニメ吹き替え
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

島 宇志夫(しま うしお、1931年6月20日[1][4] - 1990年以前[5])は、日本俳優声優新企画に所属していた[3]

来歴

東京府[1][2]奈良県とする資料もある[4])出身。早稲田大学文学部中退[1][2]

1950年9月[2]劇団ぶどうの会へ入団[1][3]。1960年1月にぶどうの会を脱会[2][6]し、磯村千花子稲葉まつ子らともに劇団造形を設立。1968年まで新劇の舞台で活動していた[1][3][2][6]。その後は東京俳優生活協同組合[7]同人舎プロダクション[8]を経て、新企画に所属していた[3]

声優としてはテレビ放送の初期から活躍。1961年に日本テレビで放映された『ロバート・テイラー・ショー英語版』でのロバート・テイラー吹き替えが出世作となる[9]。その後は悪役や冷静な役を演じることが多かった[10]。また、カール・マルデン吹き替え[11]や、アニメ『黄金バット』でのナゾー役で知られた。

特別機動捜査隊』では、劇中過程を説明するナレーションでも知られている。同作品での活躍ぶりはナレーターという分野を大きく発展させるきっかけになった。

現在は故人となっているが、死亡した時期は不明である。ただし、矢島正明が1990年に執筆した自叙伝で「すでに故人となった」と記述されているため、死没はそれ以前である[5]

人物

声種ローバリトン[3]

趣味はスキーゴルフ[1]

後任・代役

後任・代役 キャラクター名 概要作品 後任・代役の初担当作品
大塚周夫 ドルマンスタイン ドラえもん のび太の恐竜 ミュージカル版
稲葉実 ハロラン アンタッチャブル 暗黒の誘拐 完全版追加収録部分
辻親八 ジョージ・シンプソン スパイ大作戦 欺瞞作戦
ケラマン大佐 『スパイ大作戦 ウィーク・ポイントをつけ』
福田信昭 ジョゼ・I・メンデス准将 宇宙大作戦 タロス星の幻怪人 前編・後編
沢木郁也 コロブ 『宇宙大作戦 惑星パイラスセブンの怪』 デジタルリマスター版DVD追加収録部分
木村雅史 サンフランシスコ市長 ダーティハリー3 WOWOW版追加収録部分
町田政則 ダルチムスキー テレフォン

出演

テレビドラマ

舞台

  • 三角帽子(1952年、下男[12]
  • 蛙昇天(1952年、グゥェロ委員[12]
  • 山脈(1952年、郵便配達[12]
  • 狐山伏(1953年、金剛院[13]
  • 風浪(1953年、横井歳雄[13]
  • スカパンの悪だくみ(1954年、シルヴェストル[14]
  • 赤い陣羽織(1955年、庄屋[15]
  • 牝山羊ヶ島の犯罪(1961年、アンジェロ[16]
  • イレーネに罪は無い(1963年、グレゴリオ[17]
  • ピエール・パトラン先生(1963年、ギョーム・ジェソーム[6]
  • スガナレル(1963年、グロ・ルネ[6]
  • 恋の詩=アリアナ・ピネダ(1964年、ドン・ペドロ[18]
  • アンドロマック(1966年、ドン・ペドロ[19]
  • 氷屋来る(1968年、パット[20]

吹き替え

俳優

カール・マルデン
ジャック・ホーキンス
ドナルド・プレザンス
マーティン・バルサム
ジョージ・ケネディ
キャロル・オコナー

映画

ドラマ

アニメ

人形劇

テレビアニメ

1967年
1968年
1969年
1971年
1972年
1973年
1976年
1977年
1979年

劇場アニメ

人形劇

テレビCM

その他コンテンツ

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 読売新聞. (1967年6月5日)  朝刊
  2. ^ a b c d e f g h 『新劇便覧』テアトロ、1965年、274頁。 
  3. ^ a b c d e f 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、85頁。 
  4. ^ a b 島宇志夫(しま うしお)のプロフィール・画像・出演スケジュール”. ザテレビジョン. 2020年8月26日閲覧。
  5. ^ a b 矢島正明『矢島正明 声の仕事』洋泉社、2015年。ISBN 9784800305336 
  6. ^ a b c d 『芸能』10月号、芸能発行所、1963年、78頁。 
  7. ^ 『出演者名簿(1973年版)』著作権資料協会、1972年、205頁。 
  8. ^ 『出演者名簿(1979年版)』著作権資料協会、1978年、196頁。 
  9. ^ 「アテレコ屋さん 300人 ~輸入増加で脚光浴びる~」『読売新聞』1961年4月17日、朝刊、5面。
  10. ^ PICK UP #18 『吹替の名盤』”. 吹替の帝王. 20世紀フォックス. 2019年12月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月26日閲覧。
  11. ^ 007 TV吹替声優紹介 〜第一期 悪役・脇役編〜”. 007 TV吹替初収録 特別版DVDシリーズ. 2020年3月18日閲覧。
  12. ^ a b c 新劇年代記 1966, pp. 266、273、290, 昭和二十七年(1952年)
  13. ^ a b 新劇年代記 1966, pp. 311、322, 昭和二十八年(1953年)
  14. ^ 新劇年代記 1966, pp. 311、322, 昭和二十九年(1954年)
  15. ^ 松原英治 (1960). “一その後の停滞と進展”. 名古屋新劇史. 門書店. p. 119 
  16. ^ 『芸能』2月号、芸能発行所、1962年、75頁。 
  17. ^ 『芸能』3月号、芸能発行所、1963年、75頁。 
  18. ^ 『芸能』2月号、芸能発行所、1964年、80 - 81頁。 
  19. ^ 『芸能』5月号、芸能発行所、1966年、68頁。 
  20. ^ 『劇と評論』春季号、「劇と評論」の会、1969年3月、19頁。 
  21. ^ 怪奇!吸血人間スネーク HDリマスター特別版”. allcinema. 2023年8月30日閲覧。
  22. ^ 島俊介と誤表記。
  23. ^ CM自体が「特別機動捜査隊」のパロディであるため、本作でナレーターを務めた関係で起用している。

外部リンク