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殺しの分け前/ポイント・ブランク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
殺しの分け前/ポイント・ブランク
Point Blank
監督 ジョン・ブアマン
脚本 アレクサンダー・ジェイコブス
デヴィッド・ニューハウス
レイフ・ニューハウス
原作 リチャード・スターク
(「悪党パーカー/人狩り」より)
製作 ジャド・バーナード
ロバート・チャートフ
出演者 リー・マーヴィン
音楽 ジョニー・マンデル
撮影 フィリップ・H・ラスロップ
編集 ヘンリー・バーマン
製作会社 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
配給 アメリカ合衆国の旗日本の旗 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
公開 アメリカ合衆国の旗 1967年8月30日
日本の旗 1968年2月10日
上映時間 92分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $3,000,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $9,000,000[2]
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殺しの分け前/ポイント・ブランク』(原題:Point Blank)は、1967年制作のアメリカ合衆国アクション映画

ドナルド・E・ウェストレイクが「リチャード・スターク」名義で執筆した小説「悪党パーカー/人狩り」を映画化したネオ・ノワールジョン・ブアマン監督の劇場公開第2作であり、彼の出世作となった[3]

あらすじ

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ウォーカーは戦友のマルに懇願されてアルカトラス刑務所跡で行われている密売の金を強奪したが、直後にマルは態度が豹変、ウォーカーを撃ち金を奪って逃げた。幸い弾は急所を外れウォーカーは一命を取り留めたが、マルはウォーカーの妻リンと通じており、ウォーカーを刑務所跡に残したままリンとともに逃げてしまう。

1年後、マルとリンの行方を探すウォーカーは、ヨストと名乗る男から分け前と妻を取り戻す手助けをする代わりに、自分が組織を握るのに手を貸してくれと持ちかけられ、マルがリンをかこっているマンションを教えられた。だが、ウォーカーがそのマンションに行ってみると、マルの姿はなく、さらにやっと再会できたリンは、夫への裏切りを後悔して自殺してしまう。ウォーカーはリンにマルからの手当てを持ってきた組織の下っ端を締め上げてマルの配下のビッグ・ジョンことジョン・ステッグマンの名を聞き出す。

復讐に燃えるウォーカーはビッグ・ジョンを締め上げて、マルがナイトクラブを経営しているリンの妹クリスを新しい情婦にしようとしていることを聞き出した。ウォーカーはクリスの協力を得てマルのマンションに忍び込みマルを締め上げるが、マルはウォーカーに「金は全部組織に納めて、手元にない。」と告げる。ウォーカーはマルから組織の幹部カーター、ブルースター、フェアファクスの名を聞き出す。マルはウォーカーに命乞いをするが、それがかえってウォーカーに過去のマルの裏切りを思い出させウォーカーの怒りの火に油を注ぐことになる。マルはウォーカーの手を逃れようとしてビルのテラスから転落死してしまう。

ウォーカーは「マルと強奪した金の分け前」を取り戻す決意をし、組織を牛耳る3人のボス、カーター、ブルースター、フェアファクスに次々と迫っていく[4]

キャスト

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役名 俳優 日本語吹替
NET
ウォーカー リー・マーヴィン 小林清志
クリス アンジー・ディキンソン 平井道子
ヨスト キーナン・ウィン 北山年夫
ブルースター キャロル・オコナー 島宇志夫
フレデリック・カーター ロイド・ボックナー英語版 家弓家正
ステッグマン マイケル・ストロング英語版 大宮悌二
マル・リース ジョン・ヴァーノン 納谷悟朗
リン シャロン・アッカー英語版 上田みゆき
殺し屋 ジェームズ・シッキング
サンディ サンドラ・ワーナー英語版
ロビィ シド・ヘイグ
不明
その他
沢田敏子
緑川稔
清川元夢
宮内幸平
日本語スタッフ
演出
翻訳
効果
調整
制作
解説 増田貴光
初回放送 1972年4月1日
土曜映画劇場

関連作品

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脚注

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  1. ^ Point Blank (1967) - IMDb
  2. ^ CHARTOFF AND WINKLER: Entrepreneurs of the Offbeat Film Two Entrepreneurs of Offbeat Movies Thomas, Kevin. Los Angeles Times (1923-Current File) [Los Angeles, Calif] 16 Jan 1968: d1.
  3. ^ 中子 1980, p. 47.
  4. ^ 中子 1980, pp. 47–48.

参考文献

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  • 長谷川英行 著、岡村尚人 編『『南海』別冊 未来惑星ザルドスとジョン・ブアマンの世界』(初)ロウバジェット、2022年11月4日。 
    • 中子真治『神々の巨匠 ジョン・ブアマン』1980年、42-59頁。  

外部リンク

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