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国道309号

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国道309号線から転送)
一般国道
国道309号標識
国道309号
地図
地図
総延長 124.8 km
実延長 118.7 km
現道 104.4 km
制定年 1970年昭和45年)
起点 三重県熊野市
小阪交差点(北緯33度56分9.63秒 東経136度5分31.31秒 / 北緯33.9360083度 東経136.0920306度 / 33.9360083; 136.0920306 (小阪交差点)
主な
経由都市
奈良県吉野郡上北山村御所市
大阪府富田林市
終点 大阪府大阪市平野区
平野馬場交差点(北緯34度37分52.13秒 東経135度32分48.22秒 / 北緯34.6311472度 東経135.5467278度 / 34.6311472; 135.5467278 (平野馬場交差点)
接続する
主な道路
記法
国道42号標識 国道42号
国道169号標識 国道169号
国道425号標識 国道425号
国道370号標識 国道370号
国道24号標識 国道24号
国道170号標識 国道170号
国道25号標識 国道25号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

国道309号(こくどう309ごう)は、三重県熊野市から大阪府大阪市平野区に至る一般国道である。冬季通行止め区間がある。

概要

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紀伊半島を斜めに横断する道路で、市街地を走る片側2車線の区間もあれば、車両のすれちがいが困難な酷道の区間もある。

起点の三重県熊野市小阪交差点と奈良県吉野郡上北山村天ヶ瀬の区間は、山間を走るもののセンターラインのある片側1車線の道路となっている。このうち、起点(小阪交差点)と熊野市五郷町の区間は国道309号の単独区間、五郷町と吉野郡上北山村天ヶ瀬の区間は国道169号との重複区間である。

吉野郡上北山村天ヶ瀬から吉野郡天川村奈良県道21号大峯山公園線交点の区間は狭路が連続する。途中、行者還岳を行者還(ぎょうじゃがえり)トンネルで貫く。トンネルの西側には登山者用の有料駐車場がある。天ヶ瀬と川迫ダムの間は旧行者還林道であり、12月から翌年3月まで冬季通行止となる。白倉トンネルを出るとみたらい渓谷となり紅葉の季節などは観光客で賑わうが、路線は狭路なままのため、ハイシーズンは離合可能な場所数か所に係員が出向き交通誘導を行うことがある。

吉野郡天川村の和歌山県道・奈良県道53号高野天川線交差点以北は新川合トンネル、新笠木トンネルなどの整備により徐々に拡幅工事が進んでいる。並行する奈良県道48号洞川下市線は道幅が狭く通行困難な区間があるため、天川村公式サイトなどでは大阪方面から洞川温泉に向かう場合に国道309号をアクセスルートとして案内している[1]

吉野郡大淀町大阪府南河内郡河南町の区間はセンターラインのある片側1車線の道路となっている。御所市吉野口駅付近や御所市と千早赤阪村を結ぶ水越峠では1997年平成9年)にバイパス道路が完成した。

南河内郡河南町から大阪市平野区瓜破交差点の区間は、ほぼ全線が片側2車線の4車線となっている。特に富田林市堺市美原区の区間は立体交差が多く信号機が少ない。また松原市の北側では阪神高速14号松原線三宅ランプと接続している。このため、松原市や富田林市のみならず、高速道路のない河内長野市と大阪市を結ぶ重要な幹線道路となっていることから、この区間は通行量が多い。堺市美原区の舟渡南交差点および舟渡北交差点と松原市内は渋滞が頻発している[2]

大阪市平野区瓜破交差点と同区平野馬場交差点(終点)の区間は幹線道路から外れており、国道479号との重複区間である瓜破交差点 - 喜連西池交差点の約200 mの区間を除き、この区間は片側1車線の2車線道路となっている。

路線データ

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一般国道の路線を指定する政令[3][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

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路線状況

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奈良県山間部の天ヶ瀬と川迫ダムの間はいわゆる「酷道」である[6]。しかし大峰山系の山上ヶ岳八経ヶ岳はここを通らなければアクセスできない。この区間はかつては林道だったが2002年に国道に編入された。上北山 - 天川間は、みたらい渓谷の沢に沿って延びているが、道路幅員は1車線と狭く、路上まで岩がせり出している崖道である[6]。このあたりでは「落盤注意」の注意喚起看板が道端に設置されている[6]。行者還岳の山頂付近には、林道時代からあった素掘りトンネルである行者還トンネルが1 km以上にわたり山の岩盤を貫通している。トンネル内は1車線以上の幅があり、対向車とすれ違うことが可[6]

バイパス

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富田林バイパス

別名

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  • 東熊野街道
  • 富田林街道
  • 下市街道

重複区間

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  • 国道169号(三重県熊野市五郷町桃崎 - 奈良県吉野郡上北山村西原天ヶ瀬)
  • 国道425号(奈良県吉野郡下北山村・上池原交差点 - 吉野郡下北山村・池原交差点)
  • 国道370号(奈良県吉野郡大淀町・岡崎交差点 - 吉野郡大淀町・吉野警察署西交差点)
  • 国道479号(大阪府大阪市平野区・瓜破交差点 - 大阪市平野区・喜連西池交差点)

道路施設

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板持トンネル西側出口付近(富田林市東板持町)
行者還トンネル東口(上北山村

トンネル

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  • 板持トンネル(190 m) 1998年(平成10年)1月開通 幅員7.75 m(片側)
  • 水越トンネル(2,370 m) 1996年(平成8年)開通 幅員9 m
  • 関屋トンネル(202 m) 1992年(平成4年)開通 幅員8.5 m
  • 広橋トンネル(674 m) 2001年(平成13年)3月開通 幅員7 m
  • 登石トンネル(117 m) 1997年(平成9年)3月開通 幅員7 m
  • 丹生トンネル(570 m) 2016年(平成28年)8月開通
  • 新笠木トンネル(1,693 m) 1984年(昭和59年)9月開通 幅員8 m
  • 新川合トンネル(2,751 m) 1997年(平成9年)10月開通 幅員8 m
  • 白倉隧道(31 m) 1935年(昭和10年)開通 幅員2.5 m
  • 行者還トンネル(1,151 m) 1976年(昭和51年)10月開通
旧道
  • 笠木トンネル(203 m) 1970年(昭和45年)10月開通 幅員7 m
  • 川合隧道(143 m) 1956年(昭和31年)開通 幅員5 m ※開通時の名称は笠木トンネル

道の駅

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交通量

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(2009年度大阪府交通センサスより)[7]
平日24時間交通量(台)

地点 台数
南河内郡河南町上河内 04,212
南河内郡河南町神山 05,680
富田林市東板持 09,758
富田林市西板持 22,318
堺市美原区木材通1丁目 39,381
松原市三宅西7丁目 42,941
大阪市平野区瓜破6丁目 30,230
大阪市平野区西脇4丁目 05,173

地理

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路線の大部分の区間は、紀伊半島紀伊山地山間部にあり、渓谷の川沿いに道路が延びる。標高の最高地点は、奈良県上北山村と天川村の村境にまたがる行者還トンネル付近で、標高1,100 mを超える。上北山 - 天川間の元林道区間は山深く、渓流沿いもしくは、険しく切り立った山の斜面にへばりつくように道路が通っている[8]

通過する自治体

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交差する道路

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交差する道路 交差する場所 備考
国道42号 三重県 熊野市 小阪
国道169号 (五郷町桃崎) ※ここから奈良県吉野郡上北山村西原まで国道169号と重複
国道425号 奈良県 吉野郡 下北山村 上池原
国道425号 池原
国道169号 上北山村 (西原)
奈良県道21号大峯山公園線 天川村 (川合)
奈良県道53号高野天川線 川合
奈良県道49号勢井宗川野線 五條市 (西吉野町勢井)
奈良県道48号洞川下市線 吉野郡 下市町 (善城)
奈良県道20号下市宗桧線 (下市)
奈良県道20号下市宗桧線 (下市)
奈良県道48号洞川下市線 (下市)
奈良県道20号下市宗桧線 (下市)
奈良県道39号五條吉野線 千石橋南詰
国道370号 大淀町 岡崎
国道370号 吉野警察署西
京奈和自動車道 御所南IC 御所市 (條)
国道24号
奈良県道30号御所香芝線 名柄
大阪府道27号柏原駒ヶ谷千早赤阪線 大阪府 南河内郡 千早赤阪村 (水分)
大阪府道705号富田林五條線 河南町 神山南
南河内フルーツロード 富田林市 佐備神山 農免道路
国道170号 川西南
国道170号 大阪外環状線 新家
大阪府道34号堺狭山線 (津々山台一丁目) ※国道309号北行と府道34号を接続
大阪府道34号堺狭山線 (小金台三丁目) ※国道309号南行と府道34号を接続
大阪府道36号泉大津美原線 堺市 美原区 菅生
大阪府道35号堺富田林線 平尾小学校西
大阪府道35号堺富田林線 舟渡南
大阪府道35号堺富田林線 舟渡北
阪和自動車道 美原南IC
大阪府道36号泉大津美原線
下黒山
大阪府道2号大阪中央環状線 松原市 丹南
大阪府道31号堺羽曳野線 丹南北
大阪府道・奈良県道12号堺大和高田線 (高見の里四丁目) ※国道309号北行と府道12号を接続
大阪府道12号堺大和高田線 (上田四丁目) ※国道309号南行と府道12号を接続
阪神高速14号松原線 三宅出入口 (三宅中六丁目)
阪神高速14号松原線 喜連瓜破出入口
国道479号大阪内環状線
大阪府道42号・179号住吉八尾線長居公園通
大阪市 平野区 瓜破
国道479号<長居公園通> 喜連西池
大阪府道5号大阪港八尾線南港通 平野区役所前
国道25号 平野馬場

※ 交差する場所の括弧書きは地名、それ以外は交差点名で表示

脚注

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注釈

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  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
  3. ^ 当時未開通だった旧行者還林道区間は含まれず、分断区間を抱えた。
  4. ^ このときは国道309号ではない。

出典

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  1. ^ 天川村の地図”. 天川村公式サイト観光ページ. 天川村. 2018年6月17日閲覧。
  2. ^ 「地域の主要渋滞箇所」の公表について 〜官民一体で京阪神圏内の主要渋滞箇所を選定〜』(PDF)(プレスリリース)京阪神圏渋滞ボトルネック対策協議会、2013年2月15日https://www.kkr.mlit.go.jp/osaka/jyutai/kasho.pdf2018年6月17日閲覧 
  3. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年10月31日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月17日閲覧。
  5. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月27日閲覧。
  6. ^ a b c d 鹿取茂雄 2018, p. 52.
  7. ^ 大阪府交通センサスH22年度版”. 大阪府. 2013年9月18日閲覧。
  8. ^ 鹿取茂雄 2018, p. 53.

参考文献

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  • 鹿取茂雄(著)、磯部祥行(編)「国道309号〈行者還トンネル〉」『酷道大百科』〈ブルーガイド・グラフィック〉、実業之日本社、2018年12月28日、52 - 53頁、ISBN 978-4-408-06392-8 

関連項目

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外部リンク

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