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大淀町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おおよどちょう ウィキデータを編集
大淀町
世尊寺太子堂
大淀町旗 大淀町章
大淀町旗 大淀町章
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 奈良県
吉野郡
市町村コード 29442-0
法人番号 3000020294420 ウィキデータを編集
面積 38.10km2
総人口 15,420[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 405人/km2
隣接自治体 御所市五條市高市郡高取町吉野郡吉野町下市町
町の木 アラカシ(ブナ科)
町の花 梨花(バラ科)
大淀町役場
町長 辻本眞宏
所在地 638-8501
奈良県吉野郡大淀町檜垣本2090番地
北緯34度23分26秒 東経135度47分23秒 / 北緯34.3906度 東経135.7897度 / 34.3906; 135.7897座標: 北緯34度23分26秒 東経135度47分23秒 / 北緯34.3906度 東経135.7897度 / 34.3906; 135.7897
大淀町役場
大淀町役場
外部リンク 公式ウェブサイト

大淀町位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
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大淀町(おおよどちょう)は、奈良県中部、吉野川右岸に位置する。長期にわたって過疎化が深刻な吉野郡にありながら、近鉄大阪阿部野橋駅まで約1時間であるため、自然豊かなベッドタウンの顔を持っており、宅地開発によって人口が増加、官公庁が集まるなど、吉野郡の中核となっている。しかし人口は2000年をピークに他の吉野郡の地域と同様、減少が続いている。

地理

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紀伊半島のほぼ中央に位置し、北は竜門山地が聳え、南には吉野川が流れる。西部の大阿太高原(おおあだこうげん)を始め、丘陵地が多いが、吉野川に沿って比較的起伏の少ない土地が広がり、活動の中心地になっている。

隣接する自治体

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歴史

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町名の由来

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明治の町村制実施の際、新村名の命名当時、大北作次郎は「大北村」案を要請したが最終的には「大北」(村長名)の「大」と下渕の座頭渕の「淀」を合わせて「大淀」とした[1]。大淀町史には「万葉集」巻七の雑歌のなかの和歌に「大川淀」とあり、その場所が江戸時代につくられた「大和志」に「下渕に在」と説明されていることからちなんでつけられたとある。

沿革

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  • 1889年明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、檜垣本村・土田村・越部村・畑屋村・芦原村・持尾村・矢走村・岩壺村・鉾立村・下淵村・今木村・薬水村・大岩村・増口村・北六田村・新野村・馬佐村・比曽村・西増村・中増村の区域をもって大淀村が発足。
  • 1921年大正10年)2月11日 - 大淀村が町制施行して大淀町となる。
  • 1952年昭和27年)7月1日 - 宇智郡大阿太村の一部(大字佐名伝)を編入。

町域の変遷

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明治22年 大正10年 昭和27年 現在
奈良県
吉野郡
大淀村 大淀町 大淀町
宇智郡
大阿太村
(佐名伝)

行政

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吉野郡八町村からなる合併協議会が、2004年11月1日の合併を目標に「吉野市」発足を模索していたが、経済的に比較的豊かな大淀町や下北山村での住民投票の結果、反対が多数を占めたため両町村が協議会から離脱。新市建設計画は白紙となった。

  • なお、衆議院議員選挙の選挙区は「奈良県第3区」、奈良県議会議員選挙の選挙区は「吉野郡選挙区」(定数:2)となっている[3]

産業・経済

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下市口駅から大阪阿部野橋駅まで約1時間であり、自然豊かなベッドタウンの顔を持っているほか、この駅は下市町ほか奥吉野の玄関口になっている。一方、バスで大峰山へ行くターミナルにもなっていて、休日はハイカーで賑わう。西部の大阿太高原はの産地として知られ、収穫期には行楽客の利便を図るために近鉄の臨時列車が運行されていたこともあった(現在は定期列車に「梨狩り号」のヘッドマークを附けて運転)。地形は、比較的丘陵地が多いが、吉野川など水は豊かで梨園のほか柿や茶が特産で畑作、米作も小規模に行われている。町内のマンホールの蓋には特産品の梨と吉野川の鮎が描かれている。

金融機関

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日本郵政グループ

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(※2014年6月現在)

  • 日本郵便株式会社
    • 大淀下渕(しもぶち)郵便局(下渕)
    • 大淀越部(こしべ)郵便局(越部) - ゆうちょ銀行ATMのホリデーサービス実施局。
    • 六田(むだ)郵便局(新野=にの)
    • 今木簡易郵便局(今木)
    • 薬水簡易郵便局(薬水)
    • 畑屋簡易郵便局(桧垣本=ひがいもと)
    • 北町簡易郵便局(下渕)
    • 大淀桧垣本簡易郵便局(上桧垣本)

※大淀町内の郵便番号は以下の通り。

  • 638-08xx」=後述以外の地域。下市郵便局(吉野郡下市町)の集配担当。
  • 639-312x」=北野、北六田、中増(なかまし)、西増(にしまし)、新野、馬佐(ばさ)、比曽(ひそ)、増口(ましぐち)。吉野郵便局(吉野郡吉野町)の集配担当。

その他

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地域

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人口

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大淀町と全国の年齢別人口分布(2005年) 大淀町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 大淀町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
大淀町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 15,930人
1975年(昭和50年) 16,063人
1980年(昭和55年) 16,510人
1985年(昭和60年) 17,453人
1990年(平成2年) 18,633人
1995年(平成7年) 20,015人
2000年(平成12年) 20,376人
2005年(平成17年) 20,070人
2010年(平成22年) 19,176人
2015年(平成27年) 18,069人
2020年(令和2年) 16,728人
総務省統計局 国勢調査より

奈良県統計 吉野町の人口

  • 2007年10月1日現在 : 19,831人
  • 人口増加率(2002年→2007年) : -2.7%

生活

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文化・コミュニティ施設
大淀町文化会館
  • 大淀町文化会館(下渕)
    • あらかしホール、コミュニティ施設、町立図書館
  • 大淀町中央公民館(下渕)
  • 町立杉本記念文化センター(増口)
  • 町立児童センター(下渕)
ゴミ処理
  • 南和広域衛生組合・美化センター(芦原)
斎場
  • 町営斎場(下渕)
警察
吉野警察署
  • 奈良県警察吉野警察署(下渕西町5丁目)
    • 下渕交番(下渕)
    • 土田駐在所(土田)
    • 近鉄六田駅前駐在所(新野)
    • 今木駐在所(今木)
消防・救急・救助

医療機関

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南奈良総合医療センター

教育

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高等学校・特別支援学校

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中学校

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  • 大淀町立大淀中学校(口檜垣本)

小学校

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  • 大淀町立大淀桜ヶ丘小学校(下渕新町2丁目)
  • 大淀町立大淀緑ヶ丘小学校(土田)
  • 大淀町立大淀希望ヶ丘小学校(北野)

交通

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下市口駅

鉄道

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町役場の最寄り駅は下市口駅

近畿日本鉄道(近鉄)

この他、西部にJR和歌山線が町内を通っているが、はない。一部地区では御所市にある吉野口駅吉野町にある大和上市駅が最寄りとなる。

バス

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コミュニティバス

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  • 大淀町ふれあいバス」の名で、大淀町役場・高齢者ふれあい総合センターを中心に、町内各地へ無料運行されている。

道路

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国道

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県道

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主要地方道
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一般地方道
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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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世尊寺
桧垣本八幡神社

観光

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  • 大阿太高原(佐名伝・薬水)
  • 世尊寺(上比曾)
  • 吉野川(鮎釣りなど)

著名な出身者

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脚注

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  1. ^ 池田末則 編『奈良の地名由来辞典』東京堂出版、2008年 ISBN 978-4-490-10735-7
  2. ^ 町長からのメッセージ”. 大淀町役場. 2022年11月21日閲覧。
  3. ^ 奈良県選挙管理委員会. “選挙区と定数”. 奈良県公式サイト. 2012年12月1日閲覧。

外部リンク

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