コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

高取町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
たかとりちょう ウィキデータを編集
高取町
高取城跡(天守台と杉の巨樹)
高取町旗 高取町章
高取町旗 高取町章
1967年11月25日制定
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 奈良県
高市郡
市町村コード 29401-2
法人番号 7000020294012 ウィキデータを編集
面積 25.79km2
総人口 6,189[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 240人/km2
隣接自治体 橿原市御所市高市郡明日香村吉野郡大淀町吉野町
町の木 カエデ
町の花 ツツジ
高取町役場
町長 中川裕介
所在地 635-0154
奈良県高市郡高取町大字観覚寺990番地1号
北緯34度26分58秒 東経135度47分36秒 / 北緯34.4495度 東経135.79322度 / 34.4495; 135.79322座標: 北緯34度26分58秒 東経135度47分36秒 / 北緯34.4495度 東経135.79322度 / 34.4495; 135.79322
地図
町庁舎位置
外部リンク 公式ウェブサイト

高取町位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
テンプレートを表示

高取町(たかとりちょう)は、奈良県中部高市郡に位置する

地理

[編集]
町並み
土佐街道
夢創舘(観光案内所)

隣接している自治体

[編集]

歴史

[編集]

古代

[編集]

飛鳥の南に位置しており、町内にも古墳が多数見られる。また、飛鳥から吉野紀伊に通じる道の途上にあたる位置でもあった。渡来人東漢氏がこの地域に定着した。『日本書紀』には、676年に高取山周辺の森林伐採を禁止する記述(日本最古の保安林的制度)が見られる[1]。ことから、古くから周辺の人口集中を支える地域として発展していたことが窺える。

またこの地に波多郷も有り波多氏一族が住んでいた。『日本書紀』推古天皇20年(612年)5月5日条に“薬猟(くすりがり)をして後、羽田に集い、引き続いて朝廷に赴いた”という記述がある。

この時の羽田を『和名類聚抄』では大和国高市郡波多郷としている。また『大同類聚方』によると、高市郡の波多神社には新羅伝来の「志路木藥」が伝わる。

『和名抄』に大和国高市郡波多郷は後世、波多庄を称し、至徳三年(1386年)文書に畑庄と見ゆ、(高取町市尾から羽内の辺り及び明日香村南部まで)波多郷稲淵山との記述が有る『五郡神社記』。

『大日本地名辞書 上方』には「波多《ハタ》郷 和名抄、高市郡波多郷。今高取村舟倉村是なり。霊異記に高市郡波多里、又今昔物語高市郡八多郷に小島小寺ありと見ゆ、小島は今高取村に大字存す」とある。

また波多神社[2]の有る冬野の麓には畑という地名が残るのでこの辺りまで波多郷であったと思われる。

中・近世

[編集]

大和国内で有力であった越智氏の勢力圏に属する。越智氏の本城は貝吹山城(橿原市との境に位置)であったが、その支城として高取山城が築かれていた。越智氏は北部の筒井氏とたびたび対立していたが、これに敗れ衰亡していく。

豊臣秀吉の弟秀長が大和の国主となり郡山城に入ると高取周辺もその領地となり、高取山城も改修の手が加えられ日本三大山城に数えられる高取城が姿を見せた。なお同城には秀長の家臣本多氏が入った。

江戸時代には引き続き本多氏が続くも断絶、天領の時期を経て譜代植村氏が2万5千石で封ぜられる。この高取藩は一時分知により2万500石となるが再度加増を受け2万5000石に復帰、明治維新まで続いた。

近代

[編集]

江戸時代末に起こった天誅組事件の舞台の一つとなる。五條代官所を襲撃した天誅組の一団が高取城を目指し進撃するも高取藩兵の迎撃を受け敗退、吉野方面に退却していった。

沿革

[編集]

町域の変遷

[編集]
明治22年 明治25年 昭和29年 現在
奈良県
高市郡
高取村 高取町 高取町
船倉村
越智岡村

行政

[編集]

経済

[編集]
高取町くすりの資料館

産業

[編集]
  • 農業、林業、薬

町内に本社を置いている企業

[編集]

医薬品製造「薬の町」

医薬品卸売

配置薬業界新聞

金融機関

[編集]

農業協同組合

[編集]

日本郵政グループ

[編集]

(※2014年6月現在)

  • 日本郵便株式会社
    • 高取郵便局(観覚寺=かんがくじ) - 集配局。ゆうちょ銀行ATMのホリデーサービス実施局。
    • 高取土佐郵便局(上土佐)
    • 市尾郵便局(市尾)
    • 車木(くるまき)簡易郵便局(車木)
    • 薩摩簡易郵便局(薩摩)
    • 高取丹生谷(にうだに)簡易郵便局(丹生谷)

高取町内の郵便番号は「635-01xx」(高取郵便局の集配担当)となっている。

地域

[編集]

人口

[編集]
高取町と全国の年齢別人口分布(2005年) 高取町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 高取町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
高取町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 9,413人
1975年(昭和50年) 9,191人
1980年(昭和55年) 8,909人
1985年(昭和60年) 9,042人
1990年(平成2年) 8,831人
1995年(平成7年) 8,388人
2000年(平成12年) 8,153人
2005年(平成17年) 7,914人
2010年(平成22年) 7,657人
2015年(平成27年) 7,195人
2020年(令和2年) 6,729人
総務省統計局 国勢調査より

奈良県統計 高取町の人口

  • 2007年10月1日現在 : 7,894人
  • 人口増加率(2002年→2007年) : -1.8%

教育

[編集]
  • 高取町立たかむち小学校
育成小学校の閉鎖により、育成小学校と高取小学校が合併した。
校名、校歌は町民のアンケートにより決定した。

交通

[編集]

鉄道路線

[編集]
西南部は近鉄葛駅(御所市)が至近。

路線バス

[編集]

道路

[編集]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

[編集]

祭事

[編集]
  • 1月
  • 2月
  • 3月
    • 町家の雛めぐり(土佐街道一帯)
  • 4月
  • 5月
  • 6月
  • 7月
  • 8月
    • 高取町夏まつり(高取町健民グラウンド)
  • 9月
  • 10月
  • 11月
    •  薬祖神祭(高取薬業連合会)
    • 23日 高取城まつり(高取町児童公園・土佐街道一帯)
  • 12月

高取町出身の有名人

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 奈良県スタイルジャーナル p2”. 奈良県. 2021年11月17日閲覧。
  2. ^ 奈良県高市郡明日香村冬野152
  3. ^ “高取町長に中川氏初当選”. 奈良新聞. (2020年11月29日). https://www.nara-np.co.jp/news/20201130230033.htm 2021年7月27日閲覧。 
  4. ^ 議会のしくみ”. 2018年12月16日閲覧。
  5. ^ 選挙区と定数 奈良県選挙管理委員会
  6. ^ 植村家忠さん 77歳=高取町長 /奈良
  7. ^ 前高取町長(故)植村家忠氏に死亡叙勲および叙位を伝達

外部リンク

[編集]