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2020年12月25日 (金) 08:34時点における版
としまむら 利島村 | |||||
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上空から見た利島 | |||||
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 関東地方 | ||||
都道府県 | 東京都(大島支庁) | ||||
郡 | なし | ||||
市町村コード | 13362-1 | ||||
法人番号 | 1000020133621 | ||||
面積 |
4.04km2 | ||||
総人口 |
321人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 79.5人/km2 | ||||
隣接自治体 |
(海上を隔ててのみ隣接) 大島町 | ||||
村の木 | 椿 | ||||
村の花 | さくゆり | ||||
利島村役場 | |||||
村長 | 村山将人 | ||||
所在地 |
〒100-0301 東京都利島村248番地 北緯34度31分45.8秒 東経139度16分56.4秒 / 北緯34.529389度 東経139.282333度座標: 北緯34度31分45.8秒 東経139度16分56.4秒 / 北緯34.529389度 東経139.282333度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
伊豆諸島北部の利島全域を村域とし、伊勢エビ、サザエ(大サザエ)、椿で知られる(利島についても本項で述べる)。気候は温暖である。
所属する郡はなく「東京都利島村」が正式な表記である。所管する都の行政出先機関は大島支庁。
概要
- 面積 - 4.12km2で都内の市区町村の中で一番小さい。
- 人口 - 341人(2010年国勢調査時)
- 世帯 - 204世帯(2010年国勢調査時)
- 人口密度 - 82.8人/km2
- 人口増加率 - 増減が激しいが、長期的に見ると近年はほぼ0%で、少子・高齢化、後継者不足が問題となっている。
- 集落は港のある北側にのみ存在。住所は大字が存在せず、島内全域が「東京都利島村◯◯番地」である。
地理
東京都心の南約130kmの太平洋上に浮かぶ伊豆諸島の島である。 島は富士箱根伊豆国立公園内にある。
歴史
変遷表
利島村村域の変遷表 | |||||
---|---|---|---|---|---|
1923年 以前 |
大正12年 10月1日 |
大正12年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
利島村 | 利島村 | 利島村 | 利島村 | 利島村 |
人口
利島村(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
行政
村長
- 前田福夫(まえだ ふくお、任期:2021年11月30日まで)
立法
国政
- 選挙区:東京都第3区 (品川区の一部、大田区の一部、大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村、小笠原村)
- 任期:2017年(平成29年)10月22日 - 2021年(令和3年)10月21日(「第48回衆議院議員総選挙」参照)
議員名 | 党派名 | 当選回数 | 備考 |
---|---|---|---|
石原宏高 | 自由民主党 | 4 | 選挙区 |
松原仁 | 無所属(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) | 7 | 比例復活 |
東京都選挙区に属する。選出議員についての詳細は、東京都選挙区の項を参照のこと。
都政
利島村を含む島部選挙区から選出される東京都議会議員の定数は1議席である。
村議会
定数は6人。2016年10月16日の選挙で以下の村議が選出された(任期:2020年10月23日まで)[3]。
- 寺田 優(議長)
- 井口 保(副議長)
- 村山将人
- 笹岡壽一
- 宮本光治
- 井上吉夫
自治体交流
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学校
- 利島村立利島小中学校 - 小中併設。各学年3名程度。行事は地域密着型。伊豆諸島の他島や本土との交流も行う。
公共機関
警察
警視庁大島警察署が、大島町と利島村を管轄している。村内には利島村駐在所がある。
日本郵政グループ
(※2013年10月現在)
郵便番号は村全域が100-0301となっている。
電話
- 電話番号
- 市外局番は島嶼部(伊豆大島MA)の04992、続いて利島村の9、その後4桁が続く、すなわち04992-9-xxxxとなる。
産業
- 農林業 - 椿の栽培が盛ん。全島の80%を占める椿林から生産される椿油は、日本一の生産量を誇る。島内に多数の産業用モノレールが敷設されており、椿の実の収穫の際などに活用されている(産業用のため、一般人の乗車はできない)。
- 隣の大島町で売られている椿油も利島産のものが多い。農業生産者から集められた椿実を、島内の製油センターで搾油・精製し、農業協同組合が販売している。他にシドケやアシタバが生産・出荷されている。
- 以前は、サクユリという百合の栽培も盛んであった。現在でも球根の出荷は行われている。
- 利島産のサザエは非常に大きく「利島の大サザエ」と呼ばれ、島内では1個350グラム前後が標準サイズで、さらに大きなサザエになると1キログラム近いものが採れる。一般的に1個200グラムほどでも、特大サイズとして扱われているため、利島産がいかに大きいことがわかる。
- 2011年ごろから、御蔵島のものと思われるイルカが出没するようになり、観光客が増えている。
交通
海運
- 利島港
空運
- 利島ヘリポートから大島空港へ、東京愛らんどシャトル(ヘリコミューター)が就航している。
陸運
- 村内に路線バス、タクシー業者、レンタカー業者はなく徒歩や宿泊施設の送迎が主な移動手段となる。
- 村内を通る都道 - 東京都道228号利島環状線
観光
- 東京からの交通の便が改善されたため、日帰り観光(但し行きは船舶で一泊)も可能であるが、村では「日帰り旅行はお勧めしません」としている。
- 宿泊施設は数軒ある。いずれも電話予約が基本である。
- 島の緑の8割近くを占める椿の他に特段見どころは無く、伊豆諸島の中で、産業としての観光に依存する意識がもっとも希薄な島の一つである。そのため、観光客は、驚きの目をもって島民達に迎えられる。天候の良いときは富士山を眺めることができ、島の南側に設置された展望広場からの眺めは絶景で、利島より南側にある伊豆諸島の島々を眺めることができる。
博物館等
- 利島村郷土資料館
レジャー
年中通して釣り客が訪れる。椿の花の見頃には多くの愛好家がトレッキングに訪れる。キャンプおよび野宿は全島で禁止されている(村営バンガローのある御蔵島村のように安価に宿泊できる施設もない)。旅館が1軒、民宿は数軒ある。また、勤労福祉会館内にボウリング場が併設されている。レーン数は2レーンで1ゲーム300円。たまにボウリング大会が開かれているが、普段は個人も含め利用者はあまりいない。
名物・特産品
- イセエビ
- サザエ - 非常に大きなサイズのものを継続的に採取している。
- タカベ
- メッカリ - クボガイの一種。
- ハバノリ
- トサカノリ
- 椿 - 椿油の生産量は全国一。
- シドケ
- サクユリ - 生花、球根を販売の他、島焼酎の原料としても使用(ただし、醸造は本土の業者に委託)。現在は原料不足で休止中。
その他
- 利島は縄文時代から人が住んでいたようだが、淡水が湧かないことで苦労してきた。現在は雨水を溜める貯水池がつくられると共に、海水淡水化装置が設置されている。
- 利島について記した古文書が殆どないこと、たびたび飢饉に見舞われるなどしたため、口伝も途絶えていることから、近世以前の島の歴史には不明な点が多い。江戸時代は年貢の上納を免除され、逆に江戸幕府からコメの支援を受けてきた。
- 貧弱な港のためジェット船の就航率の低さ(年平均は約50%であるが、冬場は10%台になることもある)に悩まされており、天候が安定する季節でも利島のみが「条件付き出港(接岸できない場合を了解の上で乗船が求められる)」となる日が少なくない。大型客船の方が就航率が高いが、オフシーズンは週末のみしか運航されず、交通事情が極めて悪い。なお、村の広報誌には船の就航実績が毎月掲載され、島民の関心事になっている(船が食料品を運んでくるため)。
- ヘリコミューターは、年間の就航率が90%を超えているが、運賃が高く定員が少ない欠点がある。
- 島内には殆ど平地が無く、急な坂道と細い路地が多い。北側の村落に殆どの住民が居住しており、南側は椿畑か原野しかない。
- 伊豆諸島は、島毎に夫々独特の文化があるが、利島に関しては、厳格で勤勉な文化風土が特徴である。平地が殆ど無く、また島全体が小さ過ぎるため、水不足でも苦労してきた歴史から、自ずと培われてきたためである。
脚注
外部リンク
- 利島村公式サイト
- ウィキトラベルには、利島村に関する旅行ガイドがあります。
- 利島村に関連する地理データ - オープンストリートマップ