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竹島 (鹿児島県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
竹島

竹島周辺の空中写真。2008年撮影の5枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
所在地 日本の旗 日本
所在海域 東シナ海
所属諸島 薩南諸島
座標 北緯30度48分50秒 東経130度25分2.1秒 / 北緯30.81389度 東経130.417250度 / 30.81389; 130.417250座標: 北緯30度48分50秒 東経130度25分2.1秒 / 北緯30.81389度 東経130.417250度 / 30.81389; 130.417250
面積 4.22 km²
海岸線長 12.8 km
最高標高 220 m
最高峰 マゴメ山
人口 78 (2010年)
竹島 (鹿児島県)の位置(鹿児島県内)
竹島 (鹿児島県)
     
プロジェクト 地形
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「フェリーみしま」の船上から望む「竹島」(2020年)
上三島・大隅諸島の地図

竹島(たけしま)は、鹿児島県薩南諸島北部に位置するである。行政区画(地名)としては全島が鹿児島郡三島村大字竹島に属する。

概要

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鹿児島市鹿児島港)から94km、薩摩半島最南端の長崎鼻から約40km[1]に位置する。硫黄島黒島とあわせ、上三島(口之三島)と呼ばれ、鹿児島郡三島村を構成している。一般には大隅諸島には含めないが、含める場合もある[2]

郵便番号は890-0903。人口は58人、世帯数は38世帯(2023年7月1日現在)[3]

地理

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面積は4.22km2[4]、周囲(海岸延長)12.8km、最高峰はマゴメ山(標高220m)[5]

鬼界カルデラの北縁に位置しており[6]、南岸にはカルデラの陥没により生じた断崖が連なる[7]

植生

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「竹島」の名が示すとおり、島全体をリュウキュウチク(琉球竹)が占め、そのタケノコは「大名筍」として島の名産になっている[8]

リュウキュウチクの竹林の中では、ハルザキヤツシロランをはじめとするラン科植物数種の生息が確認されている。なかでも、2002年に発見されたトカラヤツシロランは、竹島のほかには台湾や黒島に分布が限られ[9]、また、2013年に発見されたタケシマヤツシロランは竹島のみに生息している固有種である。さらに、タケシマヤツシロランに至っては、光合成も開花も行わないという、発見当時はラン科植物として世界で2例目というきわめて珍しい種である[10][11]。その後、2014年にはヌカヅキヤツシロランが発見されている[12]

また、畑の多くには牧草が植えられて、黒牛が放牧されている[8]

教育機関

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郵便局

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  • 竹島簡易郵便局
住所 - 鹿児島県鹿児島郡三島村竹島7(北緯30度48分49.9秒 東経130度25分01.9秒 / 北緯30.813861度 東経130.417194度 / 30.813861; 130.417194

かつては鹿児島中央郵便局竹島分室が設置されていたが、2017年7月7日で営業を終了。7月10日より簡易郵便局に局種を変更して営業を開始した[13]。三島村に業務委託されている[14]

交通

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鹿児島港と上三島の各島を結ぶフェリーが就航している。島内に空港はない[15]

竹島港

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村営のフェリーみしまが週4便運航されている。鹿児島港からの所要時間は約3時間[16]

  • 鹿児島港 - 竹島港 - 硫黄島 - 黒島(大里) - 黒島(片泊)

竹島港には、 三島村竹島港待合所が整備されている。20台が駐車可能な駐車場があり、大型バス等のスペースも設けられている[17]

脚注

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  1. ^ 概要”. 三島村. 2023年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月9日閲覧。
  2. ^ 大隅諸島(おおすみしょとう)とは?”. コトバンク. 2023年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月9日閲覧。
  3. ^ 三島村の人口”. 三島村. 2023年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月9日閲覧。
  4. ^ 令和5年全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点)” (PDF). 国土地理院. p. 88. 2023年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月9日閲覧。
  5. ^ 竹島”. 鹿児島県離島振興協議会. 2023年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月9日閲覧。
  6. ^ ジオパークとは?”. 三島村・鬼界カルデラジオパーク. 2023年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月9日閲覧。
  7. ^ ジオストーリー・ジオサイト(竹島)”. 三島村・鬼界カルデラジオパーク. 2023年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月9日閲覧。
  8. ^ a b 竹島について”. 三島村. 2023年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月9日閲覧。
  9. ^ 末次健司「トカラヤツシロラン(ラン科)を鹿児島県三島村黒島から記録する」『植物研究雑誌』第91巻第6号、ツムラ、2016年、358-361頁。 
  10. ^ “新種のラン:光合成せず、花咲かず 鹿児島の離島で発見”. 毎日新聞. (2013年11月7日). オリジナルの2013年11月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131108042224/http://mainichi.jp/select/news/20131108k0000m040053000c.html 
  11. ^ 鹿児島県三島村で発見されたタケシマヤツシロラン -光合成も咲くこともやめた新種の植物-』(プレスリリース)京都大学、2013年11月7日。オリジナルの2015年4月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20150411062025/http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2013_1/131107_1.htm 
  12. ^ 鹿児島県三島村竹島で発見されたヌカヅキヤツシロラン -光合成をやめてお辞儀をして自家受粉する新種のラン科植物-』(プレスリリース)京都大学、2015年5月12日。オリジナルの2021年4月21日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210421021840/https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2015-05-12-0 
  13. ^ 業務変更・局種変更:鹿児島中央郵便局竹島分室(鹿児島県)”. 日本郵便 (2017年6月13日). 2018年4月16日閲覧。
  14. ^ “島の郵便局ピンチ、職員戻らず 唯一の金融機関 鹿児島”. 朝日新聞. (2017年11月10日). オリジナルの=2017-11-09時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171109191536/http://www.asahi.com/articles/ASKC94WC6KC9TLTB00F.html 2018年4月16日閲覧。 
  15. ^ 三島村へのアクセス”. 三島村. 2023年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月9日閲覧。
  16. ^ 定期船 フェリーみしま”. 三島村. 2023年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月9日閲覧。
  17. ^ 三島村竹島港待合所”. 鹿児島県. 2023年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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