「相棒の登場人物」の版間の差分
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; 第1話「ロンドンからの帰還〜ベラドンナの赤い罠」、第2話「特命係復活」 |
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:* 小暮ひとみ(東亜薬科大学 大学院生) - [[須藤理彩]](少女期:[[木俣聖名子]]〈第2話のみ〉) |
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2020年8月20日 (木) 00:21時点における版
相棒の登場人物(あいぼうのとうじょうじんぶつ)は、テレビ朝日系でシリーズ化されている刑事ドラマ『相棒』(テレビシリーズ)に登場する主な架空の人物について解説する。劇場版の登場人物は「劇場版I、劇場版II、劇場版III、劇場版IV」を、スピンオフの登場人物は「米沢守の事件簿、X DAY」を参照
※編集する際のローカルルール
凡例
登場人物の所属名、役職、階級、読み仮名などは番組公式ウェブサイト[1][2]と番組オフィシャルガイドブックに従って掲載。また、文中の「S.」や「PS.」は、「season」「pre-season」の略称で、数字は話数を示す。本稿では特命係(陣川含む)の親族を除き異なるエピソードで2回以上登場している人物。
特命係
右京の相棒となる人物の名前は全員名字が「か」で始まり名前が「る」で終わるという法則がある[3][注 1][注 2]。相棒となる人物の名字は日本国内に実在する地名である[注 3][注 4]。設定上は薫の前にも6人の特命係員がいたが、彼らは代数には数えない。なお、陣川公平や青木年男も過去に特命係へ配属された時期があるが、同様に歴代相棒には含まれない[注 5]。S.7-10では法務省から警視庁に出向してきた女性官僚・姉川聖子が一時的に特命係に在籍していた。また、特命係に配属された者はネクタイを締めないという特徴がある(「特命係・第三の男」にあたる人物を除く)。
杉下右京(すぎした うきょう)
- 演 - 水谷豊[注 6][4][5](小学生:新井真悟[6]〈S.14-16〉)
- 年齢〈45[注 7] → 60[注 8]〉
- 本作品の主人公[注 9]。「陸の孤島」と揶揄される窓際部署「特命係」[注 10]に在籍しながらも、卓越した捜査能力と強い正義感で数々の難事件を解決に導いてきた。以前の組織図は警視庁刑事部臨時付特命係[注 11]であったが、現在は警察庁長官官房付特命係警視庁預かり。
- 経歴
- 東京大学法学部 → 警察庁 → 警視庁刑事部捜査第二課 → 警視庁警備部緊急対策特命係参謀 → 警視庁特命係係長 → 警察庁長官官房付 → 警視庁警察学校教官 → 警視庁特命係係長
- 階級
- 警部補 → 警部[注 12]
- 人物
- 警視庁特命係係長。
- 東京大学法学部を卒業後国家公務員I種試験の合格を経てキャリアとして警察庁に入庁。入庁後最初の事件は「昭和五十九年 文京区強盗殺人事件」である(S.5-1)。3年間のスコットランドヤードの研修を経て(S.1-7)[注 13]、警視庁刑事部捜査第二課に出向、大物フィクサーの摘発に関わる(S.14-4)など辣腕をふるっていた。
- 外務省高官の北条邸人質篭城事件が発生すると、当時公安部参事官だった小野田が非公式に結成した緊急対策特命係に作戦参謀として招集され犯人との交渉にあたるが、人命より政治を優先させるべく強行突入を望んだ小野田と対立し、作戦参謀を解任されてしまう。事件は小野田の判断で決行された強行突入により隊員と人質を含む多数の死者を出す惨事となり、右京はその責任を全て擦り付けられる形で特命係へ押し込められる事になった。事件から15年後、当時の人質の変死事件に関連して薫と共に警察庁勤務の内示を受け捜査に着手、一連の事件に隠された北条晴臣の不正や殺人行為を明らかにし、過去の因縁に終止符を打った(S.1-最終話)[注 14]。
- その後警視庁警察学校の教官に異動となるが休職してロンドンに渡航[注 15]、浅倉禄郎から過去の事件の再捜査を依頼されたことで帰国し、事件解決後は小野田による計らいで特命係に再度異動となった(S.2-1,2)。内閣官房長官の圧力により懲戒処分を受けた(S.3-4,5)他、警察庁FRSセンターの分析官として尊と共に、警視として警察庁復帰の内示が出た(S.8-最終話)事もあるが、何れも立ち消えになっている。享が「ダークナイト」事件を起こした際には上司としての責任を問われ無期限停職の処分を下された(S.13-最終話)。
- 停職期間中は渡英してスコットランドヤードに捜査協力をしていた。帰国後亘と共に刑務所内で起きた刑務官刺殺事件を捜査し、事件解決後に停職処分解除を言い渡されて復職した(S.14-1)。その後ある事件において、亘が裁判所の令状発行を阻止する「捜査妨害」を行なっていた(S.14-15)事が警察上層部に発覚し、右京も「連帯責任」として亘と共に謹慎処分を受け、再び懲戒免職の危機に晒される。しかし、直後に発生したテロ事件の解決に貢献した事を評価され、峯秋の根回しにより減俸処分に留まった(S.14-最終話)。
- 宮部たまきとは元夫婦で、彼女が切り盛りする「花の里」を行きつけの店とし、芝居やコンサート、食事に連れ立って出かけるなど離婚後も良好な関係にある[注 16]。
- Season16時点で還暦を迎える。
- 服装
- 常にポケットチーフを挿した仕立てのスーツを着用し、どのような場面でも着崩す事はない[注 17][注 18]。ベルトは使わずにボタン留のサスペンダーを愛用しており、冬場にはフォーマルなチェスターフィールドコートを着用している(黒のシングル1着→黒のダブル、ライトグレーとダークブラウンのシングルの計3着)[注 19]。また、不測の事態に備えて白手袋(S.6-10)や紐付きの指錠(S.7-11)を携行している。
- 性格
- 極めて理性的で冷静沈着。誰に対しても丁寧に、時には慇懃無礼に接しつつ思ったことをずばりと言ってのける。大抵のことに動じることはなく周囲を振り回すマイペースな変わり者で、その強烈なキャラクターについていけずに配属された部下が次々に辞めていくことから彼が籍を置く特命係は「人材の墓場」と呼ばれている。部下や子供に対しても敬語で接し普段は紳士的で温厚な態度を崩さないが、自他の生命を粗末に扱ったり、罪を自覚しない非道な犯人などに対しては怒りが頂点に達すると怒号を放ち、顔を震わせて激昂する激情家の一面も持つ。「女装して彼(薫)を誘い出したのはお前だろう!」(PS.1)、「今回の一件を仕組んだのは、あなただからだ!」(S.1-1)、「君が死んで、どうする!」(S.1-最終回)「君が悔いるべきはそこじゃないだろう!」(S.13ー最終話)、「立派なテロなど、この世にはない!」(S.14ー最終話)、「想像が及ばないのであれば…黙っていろ!」(S.15-最終話)等に見られる叱責や、「僕だってもう辞めたい!」(S.1)、「余計なお世話じゃない!」、「世の中を甘く見るんじゃない!」等の犯罪者の知人や取調室での犯人に対する糾弾や、物に当たったりするなど、普段からは考えられない乱暴な言動をとることもある。
- 捜査・推理
- 明晰な頭脳と鋭敏な観察眼を持ち鋭い推理力を発揮する。事件現場や聞き込み先には自ら出向いて他人が気にも留めない些細な事柄に着目し、現場の不審な点や証言の矛盾を論理的に突いて犯人を追い詰めるのが定番となっており、尊からは「ある種の天才」、亘からは「相手の守りをぐいぐい打ち破るタイプ」と評されている。通常特命係には捜査権は無いが、型通りの捜査を他部署に委ねて別の角度から独自に事件に首を突っ込み、捜査一課の聞き込み先や取調室に割り込んで必要な情報を聞き出すことも日常茶飯事。真相究明のためなら手段を選ばず、虚偽の事実を告げて容疑者を欺き自白を引き出したり、不正な方法で証拠を入手したりするなど、時には違法行為も辞さず強引な手段に訴える事もあり、小野田から「杉下の正義は時に暴走する」と評されている(S.6-最終話)。
- 煙たがられる存在ではあるものの、警察幹部の多くはその能力を認めている。警察関係者以外でもその有能さを評価するものは多く、タウン誌で「和製シャーロック・ホームズ」として取り上げられたり(S.4-8、S.12-13)、スコットランドヤードの知人から移住を勧められたこともある(S.14-1)。
- 一時期、原因不明のスランプに陥ったこともあるが、いつも通り事件を解決していたので周囲は彼の変化にまったく気付かず、右京が自身の不調を訴えたことに驚いていた[注 20]。幸子が店を閉めた際にも本人は自覚していなかったが普段ではありえない凡ミスを繰り返すなどして亘や尊などにも心配されていた (S.18-最終話) [注 21]
- 口癖
- 基本的に一人称は「僕」。自己紹介の時の独特のイントネーション等特徴的な口癖が複数あり、作中ではやや芝居がかった口調とともに効果的に発せられる[注 22]
- 「おやおや」から始まり、他者が気にも留めない事柄に「気になりますねぇ」と着目し、執拗な追及に相手が拒否反応を示すと「細かいところまで気になってしまうのが僕の悪い癖」と返す。関係者に一通りの聴取を終えて去り際に人差し指を立てて身を翻し、「最後に1つだけ」と質問して事件の核心に繋がる情報を聞き出すこともしばしばある。意外な情報を聞かされると「はいぃ?」と独特な抑揚を以て反応し、新たに発覚した事実に接して推理が根底から覆ると動揺して「僕としたことが!」や「迂闊でした!」と狼狽する。事件の真相に到達した際には「これで全て繋がりました」と発言することがある。
- 先述のように、生命を粗末にしたり、自らの行いを省みない犯人に対しては「恥を知りなさい!」「目を覚ましなさい!」「貴方は、そんなこともわからなくなっていましたか!」等声を荒らげて激昂することがある。
- 主義・信条
- 出世や手柄には全く興味を示さず[注 23]、自ら解決に導いた事件の手柄を他部署に横取りされても意に介さずあくまで事件の真実を明らかにすることに重きを置く。「人は犯した罪を法で裁かれなければならない」という信条を胸に、個人的感情よりも法の番人たる警察官としての矜持を貫く強い信念と正義感を持ち、組織の論理や政治的利害といった事情を一顧だにせず真実を追求するが、その姿勢は警察上層部や他の政府機関を相手にしても変わらず、上層部と対立して圧力がかけられることもしばしば。
- 止むを得ない事情で罪を犯した人間についても、その動機や心情を汲み取りつつも決して犯罪を正当化(S.5-1、劇場版II等)せず、状況や犯人の動機次第では直ちに逮捕せず自首を勧めるもしくはさせるように仕向けたり、罪の重さによっては逮捕を見送ったりするなど右京なりの柔軟さを見せることもある(S.5-1、19、劇場版II、S.13-2など)。一方で、自殺で罪を償おうとする犯人に対しては極めて否定的であり、身体を張ってでも止めに入り「生きている限りは、精一杯生きなさい!」等と激しい口調で叱責する(PS.1、3など)。また、自らの命と引き換えに犯罪によって目的を果たそうとした人物についてもそれを庇って負傷すらも厭わず、その人物の過去や心境を汲み取りつつ「例え裁かれる身であったとしても、あなたは生きて下さい。」と諭すこともあったり(劇場版IV)、復讐に関しても、決して容認することはないが、切実な理由で復讐を遂行しようとした人物の想いを汲み取って捜査に臨むこともある(劇場版II)。
- 警察官としての仲間意識すら「諸刃の剣」と評し(S.7-7)、「情より法」「真実の追求による救済」を絶対的な正義に掲げる右京の信念は彼と接する刑事達にとって必ずしも同意を得られるものではなく、時には興味本位で醜聞を暴き立て、個人の生命や社会的立場を一顧だにせず断罪しようとする右京の姿勢は周囲の反発や孤立を招き、時には相棒すらも離反する事態も引き起こしている(S.9-6、S.10-最終話、S.15-最終話など)[注 24]。峯秋は、享が「ダークナイト」事件を起こしたきっかけを「右京への対抗心」だと推察し、その様な危険性を孕んでいる右京の正義感を「劇薬」と評した(S.13-最終話)。
- 人命が失われる事態を嫌い拳銃は決して携行せず、警察官の義務である射撃訓練すら忌避している(S.2-4)。また過去のトラウマから籠城事件に対する強行突入はあくまで最後の手段として、否定的な考えを持っている。
- なお、人命を尊重する信念から先述の様に自殺で幕を引こうとする犯人に対しては否定的であるが、極めて稀ながらも自殺を選んだ犯人を否定しなかった事もある。S.11-11ではロンドンで知り合った老女の頼みを受けたのがきっかけで、約半世紀前に起こった事件について調べを進め、その果てに当時殺人未遂と死体遺棄の罪を犯した犯人を突き止めるものの、既に時効が成立していたために警察署で事情聴取を受けただけで釈放されたその犯人が自殺した後、真実を知ってもなお犯人の事を「恩人」として慕う事件関係者が犯人の墓参りに行くのに同行する際、関係者の心情を慮って犯人について批判することは特にしなかった。また、S.3-9においては、小野田の頼みで公安が潜入捜査を行っていた対象者に対して薫共々潜入捜査を行う中で、先に潜入捜査に従事していた公安の潜入捜査官[注 25]が、同じく捜査に当たっていた同僚が捜査対象者から脅迫された末に自殺したことから暴走して対象者を自ら身に付けた爆弾を用いて自分ごと爆殺し、右京や薫の説得を受けて対象者については「別に殺人事件を起こしているから、殺すよりは殺人犯として冷たく扱われる人生を歩ませる方が良い」として解放するも、犯人自身は「自己完結」と称して爆弾を用いた自殺を試み、これに対して相手が自分や薫を巻き添えにするのを望んではいないという考えから犯人の近くに留まることで自殺を妨害するも、「公安の潜入捜査官の暴走」を危惧した警察上層部の命によって犯人が射殺された件では事後に薫に対して「僕は本当に正しかったでしょうか?もっと相手の意向を酌むべきではなかったのでしょうか?」と問いかけ、逆に薫からは「右京さんは正しいことをしたんですよ」と慰められていた。
- 趣味嗜好
- 「夜飲まないと眠れない」ほどの紅茶通[注 26][注 27] で、カップに紅茶を注ぐ時にポットを高く引き上げて戻すという独特な注ぎ方をする[注 28][注 29]。また遠方に行く際に紅茶セットを持参する(劇場版III、S.14-10など)。ワサビ多めのお茶漬けを好み、苦手なものは梅干し(S.3-9)と酢豚のパイナップル(S.4-12)。薬味を好み牛丼には紅生姜を大量にのせる(S.17-9)。
- 趣味はチェスや落語、クラシックやレコード鑑賞など。特に落語は同じ趣味を持つ米沢と話が盛り上がり、落語のカセットテープやCDを融通し合い、いつも世話になっている彼にお礼の気持ちとして高座のチケットをプレゼントすることもある。中学時代には推理小説を執筆していたこともあり(S.4-8)、現在でも小説を執筆する場面がある(S.12-13)。
- 幽霊や超能力を否定せずに深い関心を寄せており、心霊現象が絡んだ事件の際には嬉々として捜査に参加する。自身は幽霊を実際に目撃した経験がないことを悔しがっているが、本人はそうと知らずに幽霊の少女と接したことがある(S.11-18)。
- 特技
- 総じて手先が器用で、ピアノの演奏(S.3-15)やリンゴの皮剥き(S.4-18)、焼き物の成型(S.14-18)などを行い、携帯メールや電卓の操作も滑らかにこなす(S.4-19、S.10-4、S.11-6)他、ピッキングの技術も有している(S.11-1)。また剣道(S.5-7)や護身術の心得があり、体格差のある相手や複数人相手でも難なく渡り合う。優れた運転技術も持ち、当初のシリーズでは車での移動の際には相棒に運転を任せていたが、S.11より愛車のフィガロ[7][注 30] の助手席に享や亘を乗せて自らハンドルを握るようになった。
- 分野を問わず様々な知識に精通している。数学、化学、物理学、哲学などの教養的学問をはじめ、英語をはじめとした複数の外国語、方言(S.6-10)を解し、点字を読み(S.15-15)、マジック(S.8-13)、ワイン(S.5-9)に造詣が深く、アニメ「プリキュア」(S.15-最終話)[注 31]等の知識も有している。記憶力も優れており、一瞬の内に電話番号やナンバープレートを記憶したり(S.3-9、S.8-1等)、事件の供述調書を諳んじたこともある(S.16-2)。
- 恋愛や女性の機敏
を察することは不得手[注 32] で、時にはデリカシーのない発言をズバズバと言ってしまうこともある(S.11-17)。その他にも「理屈の通じない」子供の尾行に苦手意識を持っている様子(S.14-7)。
亀山薫(かめやま かおる)
- 演 - 寺脇康文(PS.1〜S.7-9 / S.16-13〈回想〉 / S.17-19〈回想〉)[注 33]
- 年齢〈36[注 34]〉
- 右京の初代相棒。2020年現在、歴代相棒では最長の在籍期間を持ち、長らく右京と共に数々の事件を解決に導いてきた。
- 経歴
- 新潟県立阿賀野東高等学校 → 城東大学法学部法学科 → 警視庁刑事部捜査第一課 → 警視庁特命係 → 警察庁長官官房付 → 警視庁交通部運転免許センター → 警視庁特命係 → 警視庁麹町東警察署刑事課強行犯係 → 警視庁特命係 → 退職(S.7-9)
- 階級
- 巡査部長[注 35]
- 人物
- 実家は新潟県[注 36] で造り酒屋を営み、父親は市議会議員も務めている[注 37]。妻の美和子や浅倉禄郎は大学時代の同級生。新潟県立阿賀野東高等学校卒業後は野球でのスポーツ推薦で城東大学法学部法学科に進学し、大学卒業後は警視庁に入庁。所轄勤務を経て警視庁刑事部捜査第一課入りを果たすが、飲食店で遭遇した指名手配犯・阿部貴三郎を捕まえようとして逆に人質にされるという失態を犯し特命係に追いやられる(PS.1)。
- S.1では一時的に警察庁長官官房付として警察庁に出向した他、S.2では特命係復活までの間に警視庁の運転免許試験場、S.3では所轄である麹町東署の刑事課捜査一係(強行犯係)に勤務した経歴を持つ。S.5-最終話では懲戒免職処分に追い込まれるも地方公務員法を逆手に取った右京の策略[注 38] で免れている。大学時代からの交際相手である美和子と同棲しており、一度は美和子の浮気により破局に至ったが後に復縁して入籍している(S.3〜4)。
- 歴代相棒の中では4代目の相棒となる冠城亘が登場するまで右京を唯一「杉下さん」ではなく「右京さん」と呼んでいたが、第三者との会話では「杉下さん」と呼んだこともある(S.6-17)。愛称は「亀ちゃん」。美和子からは「薫ちゃん」と呼ばれている。
- 美和子と同棲しているマンションは「シティーハウス青山」201号室(S.5-13) → 「シティハウス青山」301号室(S.6-17)[注 39]。
- 服装
- フライトジャケット[注 40] にトレーナー(季節によりTシャツ)、カーゴパンツの組み合わせがほとんど。査問委員会にもその格好で現れるが、場に応じてスーツを着る場合もある(PS.1、S.1-最終話、S.2-3、S.5-9など)。
- 性格
- 根が真っ直ぐな熱血漢で、「腰が重い割に口が軽い」と右京に評される楽天家。一人称は、プライベートでは「俺」。一度気に掛けた相手を放っておけないお人好しな性格や思慮の至らなさが災いしトラブルを引き寄せることもしばしばある。嘘を付くことが苦手で、ごまかそうとしても敬語で話してしまい簡単に見抜かれてしまう。
- 当初は捜査一課への復帰を目指し手柄に執着している様子を見せており、伊丹から「特命係の亀山」と呼ばれることを特に嫌っていたり、犯人逮捕だけに注目するあまり地道な捜査を疎かにする態度を見せて右京から叱責されていた(PS.2等)。しかし月日が経つにつれ現状に満足するようになり、伊丹の嫌味も軽く受け流すようになるなど振る舞いにも余裕を見せていく。S.2以降、伊丹から「亀」と呼ばれるようになった。数々の事件を通じて右京の正義感に触れるうち次第に手柄に執着する事もなくなり、右京のように純粋に正義を貫く姿勢へと目覚めていった。
- 趣味・嗜好
- 元喫煙者[注 41] で、コーヒー好き。嫌いなものはヒジキ(S.4-12)とあんパン[8]。また子供好きの一面を持ち、その扱いにも長けている。出会ってすぐの子供と意気投合して重要な証言を引き出すこともあった(S.5-12等)。また、度々公園などでランニングをする事があり、その道中で事件に巻き込まれた事もある。
- 特技
- スポーツ推薦を貰う程運動神経に優れている一方、頭を使うことがやや苦手。特に島根県の県庁所在地を松山市と間違える(S.2-12)等一般常識や教養にやや疎い所がある(S.3-14、S.4-12、S.5-5)。幼少期から好きだった昆虫に関する知識は右京以上で、自分と同じように「虫博士」と呼ばれていた米沢と意気投合した(S.4-14)。また、人間関係を洞察する能力に優れており右京を度々感心させている(PS.1、S.3-9)。
- 味覚や嗅覚がかなり鋭く、的確な評価でワイン評論家を驚かせたり(S.5-9)、キャビアの品質を見抜いたり(S.5-17)している。事件の凶器発見に貢献(S.2-3)するなどこの能力が事件解決に役立った事は多く、右京にも「君の舌は時に君自身よりも有能です」と評された。
- 勘も非常に鋭く、右京曰く「思い出したように出る神がかりに近いヤマカン」(S.1-最終話)が事件の解決に大きく貢献した事もある。一方で、何かと事件に巻き込まれやすいトラブル招聘
体質でもあるために幾度となく犯人に人質にされるなど窮地に陥り、命の危機に瀕したこともあった(PS.1、S.4-8、S.5-15など)。 - 右京との関係
- 当初、右京とは反りが合わずに彼の辛辣な発言に腹を立てることもあったが、後に右京の心情や思慮に触れる中で彼を徐々に認めていき、右京からも自身の行動や思慮を認められたことで彼の良き相棒となる。時に右京の強引さや策略に振り回されたり、右京の正義に戸惑うこともあったがその信頼は揺るがず、右京が捜査に際して法に触れても彼を信じ抜く意思を貫くようになっていった。自身の持っている警察官の仲間意識を、右京から「諸刃の剣」と評される(S.7-7)こともあったが、時には自身の情や優しさに訴える行動から右京の意志に擦り合わせて柔軟な解決法を提案したり(S.5-1)、事件の関係者の切実かつ悲痛な想いを汲み取り、その人物に対して真実を曲げて伝えるなどして頑なに真実を追及する右京の意思を和らげ(S.5-8、S.5-19)、右京に「君がいつも側にいてくれて助かります」とまで言われたこともある(S.5-1)。
- サルウィンに奉仕活動へ
- NGOのスタッフだった友人が殺害された事件がきっかけとなり、その友人が活動していたサルウィンへ渡航(S.7-2)。そこでの出会いを通じて、友人の遺志を継ぐとともに腐敗が蔓延しているサルウィンの子供達に正義の精神を教えることを決意する。国立微生物研究所での事件解決後、右京に別れを告げ警視庁を退職、美和子と共にサルウィンへ旅立った(S.7-9)[注 42] 。
神戸尊(かんべ たける)
- 演 - 及川光博(S.7-最終話〜S.10-最終話 / X DAY / 劇場版III / S.15-13,14 / 劇場版IV / S.17-10,19〈回想〉)[注 43][注 44]
- 年齢〈39[注 45]〉
- 右京の二代目相棒。推薦組を経て警察庁に入庁したエリートで、警察上層部の密命を受け、特命係に配属された。(通算9人目[注 46])。
- 経歴
- 中央大学法学部 → 警視庁警備部警備第一課警備情報第四係 → 警察庁警備局警備企画課課長補佐 → 警視庁特命係(S.7-最終話〜S.10-最終話) → 警察庁長官官房付
- 階級
- 警視 → 警部補[注 47] → 警視[注 48]
- 人物
- 東京都大田区[注 49]田園調布の出身。東京都世田谷区成城の在住[注 50][注 51]。1993年に中央大学法学部を卒業して警視庁に入庁、警視庁警備部警備第一課警備情報第4係の配属を経て推薦組として警察庁に採用される。警備局警備企画課課長補佐時代には顔認識システムを搭載した巨大監視システムの開発を主導していたが、突如2階級降格の左遷という形で特命係に配属される。尊はこの人事の裏で「特命係が警察組織にとって必要な存在か」を調査する「庁内S」の特命を課され、自身はその必要性に疑問を持ちながらも内偵対象の右京と共に数々の事件と遭遇することになった(S.8)。
- 尊に命じられた庁内Sの真の目的は、先述の監視システムを備えた警察庁付属機関(FRSセンター)の本格稼働前に際し、分析官・運用官として候補の挙がった右京と尊の連携を審査するというものだった[注 52]。尊はある産業スパイ事件を機に同システムにまつわる警察上層部の不祥事、そして自身に課された特命の真実を右京と共に知ることになり、事件解決後は警察庁勤務の内示を断って警部補の階級のまま特命係に留まる道を選んだ(S.8-最終話)。[注 53]
- 警視庁警備部時代には、友人が殺害された事件の裁判において被告に不利になるような偽証を行っており、被告の冤罪が発覚したことで尊に贖罪の念を抱かせている(S.10-1,16,最終話)。
- 大河内とは警察庁時代からの旧知の仲で剣道仲間。恋人は現在おらず、大学時代には警視庁勤務が決定した時期に当時の恋人から理由を告げられずに破局している(S.8-10)。
- 服装
- 服装はタイトな黒いスーツに濃い色柄もののワイシャツ[注 54] を着用[注 55] し、第2ボタンまで開けていることがほとんどで、基本的にネクタイは着用しないが、警察庁警備局時代の若い頃(S.10-1)や警察庁復帰後の現在は着用しており、特命係配属初日までの間(S.7-最終話)などでも場に応じて着ける時があった。また、冬場などの寒いシーズンには上着としてチェスターフィールドタイプの黒いレザーコートを愛用する。車を運転する時はサングラスをかける。
- 性格
- クールかつ
気障 ()な自信家で、出世街道を歩む経歴からエリート然とした雰囲気を醸し出す秀才タイプ。捜査の基本原則に忠実で、手段を選ばない右京のやり方に時に苦言も呈し、意見する際の「お言葉ですが…」は口癖と化している。「トリオ・ザ・捜一」や内村の嫌味もそつなくかわして上司には逆らわないが、意見はしっかり主張する(S.7-最終話)。 - 記憶力や洞察力に優れており総じて頭の回転は速いが、やや迂闊な所があり軽率なミスをすることもしばしば。またプライドが高く、「自分は他人より頭がいい」と思っている人間に嫌悪感を露わにする(S.8-4)。
- クールな振る舞いを旨としつつも、不遇な人間への同情や不条理な現実に直面した際には義憤にかられ感情的になり、時には人目を気にせず大胆な行動に出ることもある。また徹底して正義を貫く右京とは異なり、状況によっては主張を変えて物事を割り切るドライな部分も持ち合わせている。
- 一人称は基本的に「僕」であるが、生の感情が出る時には「俺」になり、言葉遣いも荒くなる。捜査一課には陰で「ソン」と呼ばれており[注 56]、尊本人はそう呼ばれることを快く思っていない。
- 趣味・嗜好
- ガス入りミネラルウォーターを愛飲し、好物はナポリタン[注 57]。愛車は黒の2009年式GT-R、運転は荒く右京にも皮肉を言われる程(S.7-最終話、S.8-2)。チェスや絵(S.10-1)[注 58] が得意で、特にチェスでは右京と目隠しチェスでも互角に勝負ができるほどである(S.8-8)。育ちの良さから物を見る目は肥えている(S.8-18、S.9-7)他、女性の香水やファッションにも詳しく(S.9-1,9)、その知識が捜査の役に立つことも多い。警備畑の出身のせいか実物や写真、白骨を問わずに死体が苦手で、見ただけで気分を悪くする[注 59]。パソコンはMacBook Proを、スマートフォンはiPhone 4を愛用している。
- 温泉とホラー映画も苦手(S.8-2、S.9-7)、遅刻が多く(S.9-11)貧血気味の体質である。スパイだった当時は右京に関する感想を報告書に綴り(S.7-最終話、S.8-4,12など)、「報告」していた[9]。
- 右京との関係
- 特命係に配属された当初は右京のことを「杉下警部」と呼んでいたが、時間がたつにつれ「杉下さん」に変化していった。
- 配属当初は右京に「君は亀山君の代わりにはなれません」と距離を置かれながらも(S.7-最終話)、自ら「花の里」に来る(S.8-8)など、右京への興味を隠さずに行動を共にしていた。右京にはあしらわれ自身の動向に関心を持たれなかったが、様々な事件を通じて互いに歩み寄り、スパイとしての立場を捨てて以降は右京に認められ、相棒としての信頼関係を築いていくことになる。また、当初は組織寄りの行動を取ることが多かったが、次第に自身の正義感に準じた行動を取るようにもなっていき、その変化を見た小野田からは「青くなった。」と称された(劇場版II)。
- 負けず嫌いの性格から右京とは何かと張り合い、互いの痛いところを突き合うも一枚上手の右京にやり込められてムキになることがしばしば。
- 右京の卓越した推理能力を「ある種の天才」(S.8ー15)と称したり、その正義感は認めつつも、組織や個人的事情を顧みず頑なに真実を追求する右京に対しては度々疑問を投げかけて、度々対立している(S.7-最終話、S.9ー10など)。相手の事情を汲み取った妥協案を提案したり、上層部に掛け合い証拠の隠滅を図るなど右京の「暴発」を止めるべく強硬策をとったこともあった(S.9-6、S.10-最終話)。
- 警察庁への異動
- その後はクローン人間を造る実験に絡んだ殺人事件の捜査の中でクローンの社会的立場を争点に右京と対立し、自らが罪を犯す覚悟を以て右京に信念を曲げさせた罪悪感から特命係を去ろうと決心したところを右京の言葉で思い留まるが、直後に長谷川の根回しにより長谷川と同じ警察庁長官官房付へ警視として異動することになる(S.10-最終話)[注 60]
- 警察庁復帰後も右京との交流は途絶えておらず、事件解決のために右京とは立場を越えた協力関係を築いている様子が見られる(X DAY、S.11-最終話、劇場版III、S.15-13,14、劇場版Ⅳ、S.17-10)。右京の下に就いた「相棒」の中で唯一、警察を離職しておらず、享・亘とも対面を果たしている[注 61]。
甲斐享(かい とおる)
- 演 - 成宮寛貴(S.11-1〜S.13-最終話 / S.15-最終話〈写真〉 / S.17-1〈回想〉,2〈回想〉,19〈回想〉)(少年期:橋爪龍〈S.12-9〉)
- 右京直接のスカウトにより特命係に配属された三代目相棒。あだ名は本名を縮めた「カイト」。警察幹部の甲斐峯秋を父親に持つ。
- 経歴
- 早慶大学政治経済学部経済学科
- → 警視庁中根警察署地域課
- → 警視庁中根警察署刑事課強行犯係
- → 警視庁特命係(S.11-1〜S.13-最終話)
- → 懲戒免職(S.13-最終話)
- 階級
- 巡査部長
- 人物
- 1983年7月7日生まれ、東京都港区芝の出身で、警察庁次長の甲斐峯秋を父に持つ他、海外に母と兄がいる(S.11-9)。また客室乗務員の笛吹悦子と交際している。2005年に早慶大学政治経済学部経済学科を卒業してノンキャリアとして警視庁に入庁、交番勤務を経て署長推薦の選抜試験に合格し中根警察署刑事課捜査一係に配属された。念願の刑事になった直後の香港旅行中、日本大使館での拳銃暴発事故に遭遇し、偶然知り合った右京と共に事件解決に奔走する。その際右京に警察官としての価値を認められ、彼直々の要望を受けて特命係へと引き抜かれた(S.11-1)。
- 薫以上のトラブル招聘体質であり、特命係への異動をはじめ、半殺しに遭い記憶喪失になる(S.11-9)、狙撃犯と間違われて特別指名手配される(S.12-10)、スマートフォンを数回破損する羽目になるなどの様々な災難に巻き込まれている。また、右京を除いて特命係に所属していた刑事達の中で唯一被弾している(S.12-最終話)。当初の予定ではこのシーンで殉職するという設定で、成宮寛貴はこのシーズンをもって「卒業」する予定であったが、スタッフや水谷の希望で、もう1シーズン相棒を務めることとなった。その為、当初の「殉職」から脚本が大きく変更され、結果として享は一命をとりとめている。
- 後述する観察力など警察官としては優秀であるが、その片鱗は右京と出会うより遡ること6年前の交番勤務の巡査時代に既に見せていた。ある日の夜の巡回途中、無線で「管内にて傷害事件発生。最寄りの警察官は大至急現場へ急行せよ」との緊急命令を受けて現場へ急行するところで、不審な様子の男性を見かけて事件の犯人ではないかと疑うものの、警察の規則上先の命令の通りに現場へ急行しなければならなかったため職務質問せずに急行するが、後にその男性こそが犯人であると判明したことで、規則を順守した手前自身は処分を受けなかったものの、犯人を逮捕せずに野放しにしたことを心から悔い、最後には自ら逮捕した末、後日このことを感謝した被害者とその交際相手の結婚式に招待されている。しかし、それから6年後に被害者が何者かに殺された事件に際しては、過去の後悔の念もあって冷静さを失い、殺人事件発生時に既に刑務所を出所していた先の事件の犯人が再犯に及んだのかと疑うものの(もっともこの疑惑は享に限らず他の刑事たちも抱いていた)、右京に半ば一方的に、先の犯人とは異なる真犯人を含めた事件の真相を解明されてしまった(S.11-6)。
- 服装
- ノーネクタイにシャツ、ジレを愛用してジャケットを着用し、ボトムスにウールパンツかジーンズの格好がほとんどであるが、所轄時代やフォーマルな場ではスーツを着用しており、冬場にはネイビーのピーコートとグレーのダブルのポロコートを着用している。S.13では髪型をオールバックに変更している。
- 性格
- 御曹司という出自とは裏腹に言動は荒っぽく血の気の多い性格。やや感情的な言動が目立ち、挑発的な言動をとる相手や反省の色が見られない相手に対しては激昂してたびたび相手に掴みかかるなどの暴力行為に及びそうになり、右京などに止められるシーンもある他、迂闊なミスから取り返しのつかない事態を引き起こし、失敗をすることもあった(S.11-3,最終話)。しかし、自分の失敗にしっかりと向き合い、忘れずにいようとする意識も持っており、良くも悪くも素直な青年である。特命係で過ごすうち言動にも落ち着きが出てくるようになった。若年ながら細かなことにも気付く優れた観察力を持ち、勘も非常に鋭い。
- 峯秋との親子仲は冷えきっている。父親の話題を出されると途端に不機嫌になる等峯秋を嫌っている節も見られるが、他人の峯秋に対する侮辱には怒りを見せることもあり(S.12-1)、複雑な感情を抱いている様子。
- 子供の頃見ていた刑事ドラマの影響で刑事課への憧れは強く、特に捜査一課配属を目指していることから薫や尊に比べて捜査一課との間に敵対意識がない。芹沢にも可愛がられており、情報提供のやり取りを頻繁に行っている。三浦や伊丹とも特別仲が良いわけではないものの、概ね対等に接している。
- 趣味嗜好
- 幼少期にピアノを習せられた経験から絶対音感を持っている(S.11-1)。幽霊といったオカルトの類には苦手意識があり、右京が幽霊の話をする度に本気で嫌がっていた(S.11-7,10)。飲み物ではコーラを好む。不測の事態に陥った場合を除き(S.12-10)、車の運転は普段は右京や悦子に任せている。パソコンはMacBook Pro Retina、S.13よりMacBook Airを愛用している(いずれも13インチ)。
- 右京との関係
- 右京のことは「杉下さん」と呼ぶが、1度だけ「右京さん」と発言した事がある(S.12-13)[注 62]。一方で、右京からはあだ名の「カイトくん」と呼ばれているが、公的な場では「甲斐くん」と呼ぶこともある(S.11-4、S.12-10)。
- 香港で右京と邂逅して当初は、その変人ぶりに辟易して悪態をついたり特命係配属への不満を露骨に示していたほか、個人的感情を排し冷徹に事件の真相を追求する右京に対し反発することもあった。それでも数々の事件に関わって右京の能力と正義感を認めるようになり「最強の味方」と吐露する程の信頼を寄せるまでになった。右京もそんな享が秘める正義感を以て「警察官にとって一番必要なものを持っている」と改めて評価し、互いに信頼し合える相棒関係を築き上げていった。感情的な言動が鳴りを潜めてからは生来の刑事としての資質を遺憾なく発揮し右京の右腕として活躍していた。
- ダークナイト事件により懲戒免職
- しかし、特命係に在籍中(S.11-最終話からS.12開始までの間)、親友の妹を殺した容疑者が心神喪失で不起訴処分になった際、仇討ちを代行し親友の犯行を止めるため自身の手で容疑者を襲撃していた。それがきっかけとなって警察の追及を逃れた犯罪者たちに制裁を下す暴行犯「ダークナイト」として2年に渡り犯行を重ねるようになってしまう。模倣犯の出現を機に、右京と共に捜査に着手するが、右京に真実を突き止められて逮捕。懲戒免職となった(S.13-最終話)。
- 仇討ちに留まらず犯行を重ねた心境については自身でも判然としておらず「世間からの賞賛が気持ちよかった」旨を述べており、また峯秋は右京への対抗心が享を「ダークナイト」へと追い込んだのではないかと推察している。逮捕後峯秋の計らいにより「実況見分」の名目で、イギリスへ旅立つ右京を涙を浮かべながら見送った。
冠城亘(かぶらぎ わたる)
- 演 - 反町隆史[4][5](S.14-1〜)
- 紆余曲折を経て特命係に配属された四代目相棒。元法務省のエリート官僚という異色の経歴を持つ。亀山薫は「亀」、神戸尊は「ソン」、甲斐享は「カイト」というあだ名があるのに対し、唯一あだ名がない。薫に次いで、特命係への在籍期間が長い。
- 経歴
- 早慶大学法学部法律学科
- → 法務省刑事局総務課企画調査室室長
- → 警視庁警務部付(法務省より出向)(S.14)
- → 警視庁警察学校
- → 警視庁総務部広報課(S.15-1)
- → 警視庁特命係(S.15-1〜)
- 階級
- 巡査
- 人物
- 1975年2月9日生まれ、東京都港区北麻布に在住。1997年に早慶大学法学部法律学科を卒業し、法務省に入省。
- 「現場に興味がある」との理由から、出向先に通例となっている警察庁ではなく警視庁を希望し人事交流の名目で警視庁警務部付に出向したが、警視庁内ではその存在を持て余され、右京の無期限停職処分を受け空き部屋となった特命係で暇をつぶす日々を送っていた。刑務所内で殺人事件が発生した際には日下部の命を受けオブザーバーとして捜査に参加し、旅行から帰国した右京と出会う。共に事件の捜査を進める中で右京に興味を持ち、事件解決後は法務省復帰の打診を断り警視庁に留まった(S.14-1)。その後も「同居人」として様々な事件の捜査に加わり、右京と共に解決に導いていった。
- その後ある事件で、裁判所の令状発行を阻止する「捜査妨害」を行なっていた(S.14-15)事が警察上層部に発覚し、法務省への帰任及び地方転勤を命じられる可能性が高くなる。結局日下部から天下り先の斡旋を受け(S.14-最終話)、ノンキャリアとして警視庁に入庁。警察学校での研修後、本庁勤務となるが、「捜査部署への配属は一切認めない」という報復人事により社美彌子が課長を務める総務部広報課に配属された[10](S.15-1)。
- 広報課でも大した仕事が与えられることはなく暇を持て余す日々を送っていたが、日下部から美彌子の監視という密命を受けると、それを逆手にとって美彌子に直談判し最終的には美彌子の依頼を受けた峯秋の根回しにより念願の特命係に配属された(S.15-1)。
- 法務省時代には、「赤いカナリア」による脅迫に際し小野田が結成した「チーム」に参加していた(S.14-10)ほか、刑期を終えて出所した受刑者の円滑な社会復帰を促す「協力雇用主制度」の策定に携わる(S.15-12)など、その能力を活かし活躍していたことが明かされている。
- 性格
- 掴みどころがなく飄々とした性格で、英語交じりのおどけた軽口や芝居がかった仕草を絶やさず、周囲にもフランクに接している。コミカルな振る舞いが主だが、時として頭脳明晰で理知的な一面を覗かせ、大河内をして「一見飄々としているが何を考えているのかわからない恐ろしい男」と言わしめている。右京と同じく「真相の究明」を主眼に置いており、目的の為なら利用できるものを存分に利用し、相手を籠絡させ揺さぶりを掛けたりすることで情報を引き出そうとする切れ者でもあり、一歩間違えれば失敗しかねない手段にも平然と打って出る大胆さも持ち合わせている。
- 右京ですらも曰く「相手の守りをぐいぐい打ち破る」「細かいところが気になる悪い癖」といった性質や洞察力をも理解した上で利用し、警察組織を相手に単独で捜査をしていた時には、「自分の相棒(享)をも逮捕した男」である右京を信頼した策を取ったことがある(S.14-2)。上司である日下部からは目をかけられているためか彼の後ろ盾を利用し自由に行動することが出来、出向中には彼の意向を受けて行動することがあった(S.14-4等)。しかし、とある事がきっかけで日下部が特命係を敵視するようになってからは、その傾向はなくなっている。
- 事件捜査を「全てが新鮮で刺激的で面白い」と公言して憚らず「暇潰し」の一環として事件の捜査に首を突っ込もうとする節があり、右京から度々叱責されている。それでも「右京の行くところ事件あり」という周囲の評判通り、行く先々で事件に遭遇する右京の体質を面白がっている節があり、暇な時は意味もなく右京に同行しては、目論み通りに事件に遭遇した事もある(S.15-5)。
- 傍若無人とも言える自由な振る舞いが目立つ一方、非道な犯罪に憤る気持ちも持ち合わせ、他者の思いを汲み取り、時に情に走った行動に出ることもある。自ら「ロマンチスト」を自称し、美彌子の隠し子疑惑を冷徹に追求する右京に対して苦言を呈し、それに対して乱暴な言い方をされた際は「右京さん、あなた、何様だ?」と冷静な物言いをしながらも本気で憤ったこともあった(S.15-最終話)。
- 服装
- 二つボタンスーツに無地のワイシャツでノーネクタイ[注 63] がほとんど。冬場はそれに加えて黒のカーディガンを着用する。
- 趣味嗜好及び特技
- 愛車のスカイラインセダンが移動手段。他人の運転する車に乗ることを嫌い、右京の運転する車の中で気分を悪くする場面もある(S.14-1,3)。
- 薫と同じコーヒー党だが、コーヒーメーカーを使わずコーヒーミルから豆を挽く本格志向の持ち主。鼻が利き、コーヒーの香りを嗅いだだけでその香りを嗅いだ場面を想起させる記憶力を持っている(S.14-12)他、嗅覚を事件捜査に役立てている場面がある(S.15-15)。また、法務省の元官僚ならではの知識やコネをフルに活用して活躍する場面も多い。
- キャリア官僚という出自ゆえ現場経験が一切なかったが、同じく警備畑で現場経験がない尊とは対照的に死体への抵抗はない。右京と共に大勢の暴力団関係者を制圧したこともあり、格闘能力も高い。その一方、心霊現象が大の苦手で、幽霊の話になると傍目にも隠せないほど動揺する(S.14-18、S.16-15他)。
- 遊び人気質で女性に軽薄な一面が窺え、惚れ性の気もある。また幸子に気があり、しばしばアプローチを繰り返すが、当の本人からは軽くあしらわれている。また、世界スポーツ競技大会に参加した女性選手の中に元彼女がいる(裏相棒3-2)。
- パソコンは、S.14では金色のMacBookを愛用していたが、S.15ではiPadに変わっている。また、スマートフォンは京セラのURBANOを愛用していたが(S.15)、S.17よりiPhone Xを使用。
- 右京との関係
- 峯秋など右京を知る複数の関係者から右京との関わり合いを警告されながらも意に介さず、自分の名前入りの木札を自分で作る(S.14-7)などして積極的に右京に接し、これまでの相棒たちとは違い、右京のキャラクターや異端児振りをからかったり、本人を前にして不躾な発言をすることで右京を憮然とさせたりしている。上記の様な振る舞いから右京自身は亘との関係を「相棒」ではなく「同居人」と呼んで余所余所しい態度を取り続けていた。特命係への異動を経て共に数々の事件を解決するようになった後も、亘に一定の信頼を置きつつも警戒している状態である。
- 峯秋の「危険人物」という右京評にちなみ右京を「ミスター・デンジャラス」と呼ぼうとするのを当人に却下されてから、右京のことを薫と同様に「右京さん」と呼ぶようになった(S.14-1)。ただし、上層部の人間と話をする際など、公的場面では「杉下さん」と呼んでいる(S.14-最終話)。また右京の「はいぃ?」の口癖や右京の紅茶の注ぎ方を真似たりすることがある。
- 稀に右京と対立することもあるが、基本的には右京のことを尊敬しており、歴代相棒の中で唯一、自ら志願して特命係に異動した。
特命係と所縁のある女性
- 亀山美和子(かめやま みわこ)
- 演 - 鈴木砂羽(PS.1〜S.7-9)
- 経歴:城東大学
- → 帝都新聞社会部(PS.1〜S.4)
- → フリージャーナリスト(PS.5〜S.7-9)
- 帝都新聞社会部の元記者(警視庁記者クラブ所属)で、フリージャーナリスト。旧姓は奥寺(おくでら)、生年月日は1970年(昭和45年)11月12日で、S.1時点で32歳[1]である。
- さばさばした性格で気が強い快活な女性だが、薫に他の女性の影を感じると嫉妬してしまう一面も持ち、気に入らない相手の足を踏みつけたりなどの暴力行為に及ぶ事もある。薫とは大学時代からの交際相手で長い間同棲しており、自身の浮気を発端とした破局・復縁などの紆余曲折を経て薫と入籍した(S.3、S.4-12〜20)。その後、10年余り務めた帝都新聞を辞めてフリージャーナリストに転身し(S.5以降)、薫が特命係を去る際には同行し共にサルウィンへ旅立った(S.7-9)。
- 職業柄事件に関する情報を持っていることが多く、二人に情報を提供し、逆に上層部が握りつぶした不祥事などを特命係から提供されるなど公私ともに持ちつ持たれつの関係を築いている。事件に巻き込まれて薫共々犯人に狙われることもあった(S.5-2、S.6-15)。
- 薫に対する口癖は「○○したまえ」[注 64]また料理は余り得意ではないようで、「美和子スペシャル」という初めて見た者は口に入れるのを躊躇うラベンダー色の妙な色合いのオリジナル料理を作っている(S.5-13他)[注 65]。
- 宮部たまき(みやべ たまき)
- 演 - 益戸育江(PS.1〜S.10-1)[注 66][注 67]
- 小料理屋「花の里」(PS.では「新ふくとみ」)[注 68] の初代女将で、右京の元妻。生年月日は不明だが、S.1時点で38歳[1]である。常に和服姿[注 69] で、誰にでも分け隔てなく接する物腰の柔らかい女性。右京と離婚した理由は明かされておらず、本人によると「頑固で不器用で天邪鬼な所に惚れ、頑固で不器用で天邪鬼な所が原因で別れた」と語っている。美和子とは違って基本的に事件には首を突っ込むことはないが、右京の考えていることを言い当てたりするなど元夫婦ならではの鋭さを見せ右京を度々感心させている。尊にも友好的で、右京と尊の間を取り持とうとしたりする他(S.8-1、S.8-10)、尊と映画を観に行ったりしている(S.9-7)。右京と薫だけがJR東日本の寝台特急カシオペアに乗ったことで不機嫌になっていたり、途中駅での発着時刻に妙に詳しかったりと隠れ鉄道ファンであると思わせる言動も見受けられるが、本人は否定している(S.6-10)。雷が大の苦手(S.2-3)である。
- 日本や世界各地を旅することを理由に突如として「花の里」を閉店し(S.10-1)、店は後に月本幸子が引き継ぐことになった(S.10-12)。
- 月本幸子(つきもと さちこ)
- 演 - 鈴木杏樹[15](S.4-19 / S.6-11,12 / S.10-12〜S.17-19)
- 「花の里」の二代目女将。住所は東京都国分寺市西恋ヶ窪6-3-15(S.17-19時点)。
- 自らを「ついてない女」と自称し、
悉 ()くツキに見放された人生[注 70]を送っていた。夫を亡くし暴力団幹部の愛人として身を寄せていたが、後に夫を死に追い込んだ人物がその暴力団幹部だと知って復讐を決行、直後に海外逃亡を図ろうとしたが途中で出会った右京と薫によって緊急逮捕された(S.4-19)。その後は右京や薫の言葉で前向きな心境に変化したことで真面目に刑期を務めていたが、ある女性受刑者の脱獄計画に巻き込まれてしまう。挙句事件の首謀者に殺されかかるも特命係に救出されて再び服役期間が延びた(S.6-11,12)。 - 服役中に調理師のほか様々な免許を取得。出所後はある外食チェーン経営会社の社長の元で家政婦として雇われていたが、会社の商品開発担当にもなって社長にプロポーズされるといった前述の境遇とは一転したツキすぎた出来事から自分が狙われていると勘繰ってしまい、相談した右京や尊、捜査一課を巻き込んだ騒動の末早とちりだと判明する。一生の大チャンスを逃し家政婦もクビになってしまうが、右京の薦めで「花の里」を引継ぎ、二代目女将となった(S.10-12)。
- おっちょこちょいで思い込みの激しい性格が災いして恵まれない人生を送っていたが、出所後は波乱万丈の人生を歩んだ経験から大抵の物事には動じない肝の据わった女性となり、生来の真面目さもあってたまきから引き継いだ「花の里」の経営も順調な様子が伺える。また特命係はじめ警察関係者が捜査について話す際には、買い出しを装い席を外すなどの気遣いを見せ、峯秋や美彌子などの警察幹部からも高く評価されている。反面、具材を間違えたり料理を焦がすなどのおっちょこちょいな性格は変わっていない。一連の出来事から右京には全幅の信頼を寄せ、憧れに似た感情を抱いている。
- ある事件に関わった青年との触れ合いを切っ掛けにかつては自身が特命係に助けられたように、今度は自らが悩みや問題を抱える子供達の力となりたいと思うようになり、花の里の女将を辞する事を決意、右京と亘との最後の一夜を過ごした後、右京に涙を浮かべて感謝の言葉を述べ、激励の言葉を右京から受け、花の里を去った(S.17-19)。
- 笛吹悦子(うすい えつこ)
- 演 - 真飛聖[16](S.11-1〜S.13-最終話 / S.17-19〈回想〉)[注 71]
- 日本国際航空(NIA)のCAに勤める享の年上の恋人で、気風のいい姉御肌然とした性格の女性。渋谷での合コンで享に家まで送ってもらったことがきっかけで交際を始め(S.11-10)、享に料理やマッサージをしてもらったりと関係は良好の様子。一方で享と峯秋の確執については頭を痛めており、峯秋との会食をセッティングしたり、和解を結婚の条件にするなど、享と峯秋の関係を取り持とうと苦心している(S.13-1)。その後は妊娠が判明したが、同時に急性骨髄性白血病の発症も判明し入院する(S.13-15,16)。治療は順調で、うまく行けば出産も可能であることが医師の口から語られた(S.13-最終話)。
- 映画『或る夜の出来事』が好きで、記憶喪失になった享に劇中のストーリーを享との出逢いの経緯として語ったことがある(S.11-9,10)。ボールルームダンス(社交ダンス)を趣味としている(S.12-4)。
- 風間楓子(かざま ふうこ)
- 演 - 芦名星(S.15-最終話 / S.16-1,13,14,最終話 / S.17-1,2,10,最終話 / S.18-1,2,4,最終話)(幼少期:古川凛[17]〈S.16-20〉[注 72])
- 葉林社「週刊フォトス」編集部に所属する記者。恋人からの依頼で美彌子の「隠し子疑惑」を記事にした(S.15-最終話)事がきっかけで特命係と交流を持つようになる。警察の不祥事を度々記事にすることから衣笠はじめ警察上層部からは睨まれており、衣笠の思惑を受けた青木によって階段から突き落とされたこともある(S.16-最終話)。
- 関西の広域指定暴力団銀龍組傘下「風間燦王会」組長の実娘という出自を持ち(S.16-最終話)、また片山雛子とも繋がりがあるなどその人脈は幅広い。
特命係の親族
- アキコ・マンセル
- 演 - 草村礼子(S.1-7)
- S.1-7に登場した美和子の伯母。イギリス人(名前はアルバート)と結婚してロンドンに在住していたが、夫の死去直後に一時帰国し、薫と美和子宅に数日間泊まる。その間、マイペースな行いで二人を振り回すが、ロンドン在住経験のある右京と出会った際には彼と意気投合する。
- 杉下花(すぎした はな)
- 演 - 原沙知絵(S.4-16)[注 73]
- S.4-16に登場した右京の遠縁で、ニューヨーク在住のフォトグラファー。ハーバード大学卒業や同大学院中退、頭脳明晰な点や人差し指を立てながらポイントを説明する癖、紅茶を入れる所作や理屈を並べたがる点、しゃべりだすと止まらない点[注 74] などは右京とよく似ているが、特に後先考えずに行動することがあり、それが原因で警察に連行されたことや犯罪に巻き込まれかけたこともある。また、右京の曽祖父と花の高祖父が兄弟に当たる関係であるが、たまきによると右京と再会すると必ず右京との家系関係の話で揉めるために面倒を避けるという形で普段は「姪」と紹介されている。『相棒』の歴代登場人物中、右京と血縁関係にあることが判明している唯一の人物である[注 75]。花の里の名前は花から由来している。
- 磯村茜(いそむら あかね)
- 演 - 戸田恵子(S.4-最終話)
- S.4-最終話に登場した新潟県在住である薫の実姉。パワフルな性格で、声が大きい上に世話好きであるが、お人好しなところは薫に似ている。新潟から出てきた際には美和子が落とした婚姻届を拾って役所に提出した。
- 陣川美奈子(じんかわ みなこ)
- 演 - 水崎綾女(S.13-17)
- 陣川の妹で、人材会社「ゴールド・サーチ」のヘッドハンター。仕事の機密情報を悪用していた犯罪グループに拉致され特命係と陣川によって救出されるが、機密情報の流出に自身の所属する会社が関わっていたことを知ると会社を退職した(S.13-17)。
- 惚れっぽくて失恋を繰り返すなど兄と似通った性質を持っているが、ヘッドハンターという仕事に対しての責任感は非常に強く、いざという時には機転も効くなど、兄よりもしっかりしている。普段憎まれ口を叩き合っているものの兄妹仲は良く、「自分が兄を警視庁一の刑事だと思い込んでいる」という兄の認識が単なる思い込みに過ぎないことを黙っているなどの気遣いも見せている。
主要・準レギュラー
主要・準レギュラーに記載するキャストはこちらを参考[18]
警視庁
刑事部
- 内村完爾(うちむら かんじ)[注 76]
- 演 - 片桐竜次(PS.1〜)
- 警視庁刑事部長で、階級は警視長[注 77]。薫を捜査第一課から追放[注 78]し、特命係へ左遷させた張本人。特命係の存在を最も毛嫌いして疎ましがっており、勝手に事件に首を突っ込んでくる特命係の2人を呼び出して激しく叱責するのは日常茶飯事[注 79]。特に、左遷した薫が特命係に属していたS.7中盤までは、右京や薫が捜査一課の部屋などにいるのを見かけただけで「誰の許可を取って入ってきた?」と咎める事が多かった。捜査能力自体は認めており、私用で特命係を動かしたり(S.10-14)、重大事件の際には万が一の責任を右京や中園に押し付ける保険を立てつつも右京の提言を聞き入れて捜査員を動かす事もある(S.10-10、S.17-最終話など)。手柄は奪ってでも全て自分のものにしたがる、失態や責任は全て部下や所轄に押しつけるなど、人としてかなり器が小さく、それゆえに上層部に嫌われて中々出世出来ないでいることが三浦から指摘されている(裏相棒 第5話)。その一方、自分が被疑者扱いされても大学時代の親友の為に黙秘を貫いたり、検察を動かしたりしようとするなど義理人情に厚い部分もある(S.17-16)。
- 剣道に造詣が深いらしく(S.5-7)、好きな女優やウイスキーの話になると見境が無くなるなどミーハーな一面を持つ(S.5-19、S.6-14)。甘いものが好物だが、最近では健康の為か、甘いものを控えて青汁を愛飲している(S.13-4)。自室に「古轍」[注 80]と書かれた書を飾ってある。大学時代は山岳部に所属していた。(S.17-16)
- 小野田から「悪人顔」と称される(S.6-最終話)ほどの強面。「バカモン!!」(もしくは「バカモノ!!」)が口癖で、PS.1では部下であっても敬語口調であったが、それ以降は基本的に命令口調である。
- 付き合いの深い関係者がいる事から暴力団との癒着が囁かれており、風間楓子が突き落とされた一件では実際に伝手を使って風間燦王会の極妻である匡子と密会を果たしている。(S.16-最終話)
- 中園照生(なかぞの てるお)
- 演 - 小野了(PS.1〜)
- 警視庁刑事部の参事官で、階級は警視正。内村へのおべっかに始まり肩もみやお茶出し、更には部下の言動にまで気を遣い、逐一内村のご機嫌を伺っている腰巾着的な存在。その一方で内村に対する鬱憤はかなり溜まっており、最近ではたびたび反抗的な言動を取るようになってきている(S.11-9等)[注 81]。しかし内村が人質にされた事件で、救出された彼に開口一番で憎まれ口を叩かれても、その元気ぶりにほっとしたような笑顔を浮かべるなど、心底嫌っているわけではない(S.18-11)。
- 内村と同様に特命係を毛嫌いしてはいるものの、どちらかと言うと上司である内村に追従しているだけである節があり、事件解決の理由を「特命係のおかげ」と口走ったり(S.6-2、S.13-10)、特命係に個人的に情報を提供したり(S.15-11等)したこともある[注 82]。重大事件が起きた際には積極的に右京の頭脳を頼る傾向があり(S.10-10等)、完全な独断で特命係を事件の捜査に参加させた事もあった(S.13-10)。また、失踪していた右京が無事だと知らされた際には「残念だ」と言い放った内村と衣笠とは対照的に嬉しそうな表情を浮かべていたりもした(S.18-2)。
- 作中では捜査第一課長[注 83]や管理官と同様の役回りとして所轄署で捜査の指揮を執ったり、時には犯人の取り調べに自ら出向くこともある(X-DAY)[注 84] が、警視庁人質籠城事件の指揮官になった際には緊張の為に全く使い物にならなかった(劇場版II)。不祥事の謝罪会見を内村に押しつけられることがよくあり、会見で涙を流した際には内村から「大根役者」、小野田から「アカデミー賞もの」という両極端の評価を受けた(S.6-最終話)。
- 家族は娘と霊感の強い妻がいる[注 85]。娘の安否を心配して特命係を動かしたり(S.11-14)、家族の写真を携帯電話の待ち受けにするなど大切に思っている反面、当の家族からは軽んじられている模様。
- また、ストレスによる薄毛を気にしている (S.18-最終話など) 。
刑事部捜査第一課
- 伊丹憲一(いたみ けんいち)
- 演 - 川原和久[19](PS.1〜)[注 86]
- 警視庁刑事部捜査第一課7係[注 87] の巡査部長[注 88]。「トリオ・ザ・捜一」[注 89]のリーダー格。
- 窓際部署ながら事件捜査に首を突っ込む特命係の存在を疎ましく思っている人物の一人で、事件現場や聞き込み先で顔を合わせるたび悪態をつくのが定番となっている。特に、捜査一課時代のライバルだった薫に対しては出くわすたび「特命係の亀山〜!」[注 90] 等にはじまる罵声を浴びせ、互いに憎まれ口を叩きあっていた。全くの不仲というわけではなく、事件によっては薫と連携して捜査に当たっていた。薫がサルウィンへ旅立つ際には「ケツまくるとはお前らしいぜ」などと憎まれ口をたたきながらもきちんと戦友を見送るなど律儀な面もある(S.7-9)。一方、右京に対しては自分より階級が上の警部であるため、「警部殿」と呼び、敬語で話している。
- 尊が配属されて以降はその能力を認めたうえであくまで「利用する」スタンスで特命係と連携を取ることも多くなり、右京と一時的なコンビを組んだり(S.9-6、S.10-10)、特命係の取り調べを邪魔しようとした人物を外へ追い出したり(S.8-最終話)、捜査資料を特命係に横流しすることもあった(S.9-最終話)。また右京のことを「意味の無いことは絶対にしない人だ」と評したこともある(S.11-18)。月日が経つにつれて特命係に対する態度は軟化してきているものの、享に対しては「捜査一課に配属されることは絶対にない」と忠告するなど未だ一線の距離を保っている様子が見られる。法務省から出向していた亘に対しては「お客様」と呼び慇懃無礼に接していたが、亘が巡査階級で警視庁入庁を果たし、後輩に変わった際には呼び名が「冠城」に代わってかつ敬語も一切使わなくなり「どうせ追い抜かれるだろうからそれまでは徹底的にいびってやる!」と先輩面を提げて粗暴な言動を取るようになった(S.15-1)。
- 頭に血が上りやすい短気な性格。強面を活かした容赦ない荒っぽい取り調べをしており、相手に怒声を浴びせ胸倉をつかむ事は日常茶飯事。その一方で、聴取中の参考人に暴れられたり、心臓発作を起こされた時にたじろぐなど、容姿によらず臆病で気弱な面もある[注 91]。また、強引な取り調べから恨みを買ったり(S.8-15)、短気から一般人を突き飛ばし窮地に立たされたこともある(S.14-13)。また、事件の証言者の個人情報が漏れ、犯罪に加担させる切っ掛けを作ってしまった事に対して責任を感じ、その人物に謝罪する様子も見せている(S.8-15)。また、逆に同僚の警察官が犯人に激昂して掴み掛かろうとするのを宥めたりすることもある(S.7-8、S.8-10など)。警察官としての仲間意識は強く、三浦が事件捜査の際に負った怪我の後遺症で以前のように捜査が出来なくなった際は人目を憚らず涙を見せていた(S.12-1)。
- 正義感のあまり暴走しがちな薫と比べ些か冷静で、組織の人間として枠をはみ出すような行動はしないが、上層部から理不尽な命令を受けた際には啖呵を切ってみせたり、天下りに不快な表情を示したりと「筋の通らない事」を嫌う彼なりに熱い正義感を秘めている。刑事としての仕事に誇りと責任感を持っており、その誇りを蔑ろにするような命令に対しては怒りを爆発させ独自の捜査に走ったこともあった(S.7-7)。また、所轄署勤務時代から事件調書を作成する際には事細かに記入するスタイルを貫いており、右京を感心させている。
- 事件関係者が有名人であっても気づかないなど、世情には疎い[注 92] ことを芹沢や米沢からツッコまれ、三浦には「ニュースぐらい見ろよ」と言われた事がある(S.2-8)。S.14-最終話までガラケーだったが、S.15からはスマホに変わった。
- 誰かに噂されると背中が痒くなる(S.3-9、X DAY)、ドアや取調室のマジックミラー越しに様子を窺う特命係の存在に気付くなどの特異体質を持っている。恋愛下手なために「トリオ・ザ・捜一」で唯一パートナーがおらず(S.5-11)、女性に積極的に接するところを薫にからかわれることがあり(S.1-9、S.2-5)、芹沢からも右京と併せて「女心わからないブラザーズ」と揶揄されたこともある(S.11-17)。子供の相手も苦手。剣道が得意で薫を打ち負かしている。また、師匠が殺害された事件に右京が興味本位に首を突っ込んだ時は不快感を露にしていた(S.5-7)。
- 作中で呼ばれたことはないが、ファンやスタッフからは「イタミン」と呼ばれており、元々は掲示板やブログなどでファンが呼ぶだけであったが、2008年5月1日放送の裏相棒第八夜のサブタイトルに使われるなど、いつの間にか公式化している。また、小説「鑑識・米沢の事件簿」では女子職員が影で「イタミン」と呼んでいることが明かされてもいる。しかし、伊丹本人はそう呼ばれることを快く思っていない(裏相棒3 第1話)。2013年3月23日公開のスピンオフ映画『相棒シリーズ X DAY』では岩月と共に主役を務めている。
- 芹沢慶二(せりざわ けいじ)
- 演 - 山中崇史[19](S.2-4〜)[注 93][注 94][注 95][注 96]
- 階級:巡査 → 巡査部長
- 警視庁刑事部捜査第一課7係の刑事。「トリオ・ザ・捜一」[注 97]の最年少で、薫や伊丹の後輩にあたる。ノリが軽くお調子者の性格で、失言が多い。伊丹や三浦の悪態に同情して、軽口をたたいては薫に殴られることもしばしば。「トリオ・ザ・捜一」の中では特命係に対する反感は少なく、薫につかまったり右京や尊の話術に嵌ったりして捜査情報を漏らすこともあった。最近では特命係に対して伊丹程ではないが、やや疎ましく思うような素振りを見せながらも、その捜査能力の高さをあてにして自ら情報提供をすることも多い。知人に起きた事件の捜査のために特命係と共に捜査をしたこともある(S.4-3,S.7-16)。
- 登場して間もない頃は伊丹や三浦との関わりは薄かったが、次第に二人と共に「トリオ・ザ・捜一」の一員として関わるようになり、長らく「トリオ・ザ・捜一」の下っ端的存在だったが、享が特命係に配属されてからは先輩風をふかすようになり、三浦が退職して以降は伊丹の相棒的な立ち位置で捜査に当たる様になっている。
- 島根県出身で、興奮すると地元の方言が出る(S.3-12)。大学在籍時には国際法のゼミに所属していた (S.4-3)。また、友達や同期に関しては運がなく、芹沢自身が彼らを捜査、逮捕したこともある (S.4-3、S.17-11)。恋人がいるが、本編では写メールでのみ姿を見せている(S.10-10)。従兄弟が自衛官(S.13-1)。伊丹が「イタミン」という愛称があるのを羨ましく思っており、伊丹から「スイ-ツ芹沢」と愛称を付けてもらった(裏相棒3 第1話)。
刑事部捜査第二課
- 陣川公平(じんかわ こうへい)
- 演 - 原田龍二(S.3-6 / S.6-2 / 劇場版I / S.7-18 / S.9-5,17 / 劇場版II / S.10-17 / S.11-13 / X DAY / S.12-11 / S.13-17 / S.14-12 / S.15-16〈写真〉 / S.16-11 / S.18-16)[注 98]
- 経歴:警視庁刑事部捜査第一課第一係
- → 警視庁特命係(S.3-6)
- → 警視庁刑事部捜査第一課第一係(S.3-6〜S.16-11)
- → 警視庁刑事部捜査第二課(S.16-11)
- S.3-6で一時的に特命係に異動となった、初代「特命係・第三の男」で、右京の8人目の相棒。階級は警部補。
- 刑事事件の捜査員希望だったことから捜査に勝手に首を突っ込み、それが原因で誤認逮捕を二度も起こして特命係へ左遷されたが、すぐに一係の経理に欠員が出たことで復帰する(S.3-6)。その後も殺人容疑で一時的に身柄を拘束されたり(S.6-2)、自宅に空き巣が入った事件を捜査したら大掛かりな展開に発展するなど(S.9-5)、登場の度に災難に巻き込まれたり、厄介事の火種を特命係に持ち込んでいる。
- 基本的には実直で人柄の良い性格だが、思い込みが激しく人の話を全く聞かない上に情に流されやすい人物。捜査に私情を持ち込んでは周囲の迷惑を顧みない行動で特命係や「トリオ・ザ・捜一」の面々を巻き込んだ騒動を巻き起こすトラブルメーカーであり、彼自身を知る関係者達からは関わり合いを極力避けられている。美和子曰く「顔はイケてるけど、残念なタイプ」。そういった周囲の評価を知ってか知らずか未だに刑事への憧れを捨て切れておらず、自宅の部屋中に指名手配犯の手配書を貼り付けて刑事になるチャンスを虎視眈々
と狙っていた。 - 共に捜査に当たりその能力を目にした右京には畏敬の念を払っており[注 99]、度々特命係への配属を希望するほど。尊以降の特命係に採用された相棒達に対しては特命係の先輩として上から目線で接している。尊には初対面から先輩風を吹かせ、面と向かって「ソン君」と呼んでいた。享に対しては、「父親のコネで異動した」と言いがかりをつけて露骨に敵意を向け(S.11-13)、誤解が解けた後も享に対しては高圧的に接していた(S.12-11)。一方法務省から出向していた亘に対しては「先輩」と呼び慕っており、彼が巡査階級で警視庁に天下りしてからもそれは変わっていない。青木には刑事の先輩としての上から目線で接している (S.18-16) 。
- 上記の性格の他に「美人に翻弄されやすい」や「捜査対象の女性に惚れる」という欠点があり、主に事件絡みで美人の女性に思いを寄せる恋愛体質振りを発揮するが、既に恋人がいたり、女性が何らかの形で事件に加担するまたは真犯人だったことが判明して結局はフラれて撃沈し、「花の里」で酔いつぶれるのがお約束となっている。酒癖が悪く、酔った際には「杉さん(右京)」、「お杉さん (右京)」、「亀ちゃん(薫)」、「冠ちゃん (亘)」「たまさん(たまき)」、「さっちゃん(幸子)」と馴れ馴れしい呼称になる。また、話し方も関西弁となる (S.18-16) 。出身は大阪府寝屋川市(S.3-6)。
- 亘が法務省から出向していた時期には行きつけのコーヒー店店主・矢島さゆみに思いを寄せるようになる。しかし、さゆみが殺害されたことから犯人への復讐を決意、自力で犯人を見つけ過剰に暴行を加えた上、奪った相手のナイフを振りかざし殺害しようとするが、駆け付けた右京と亘に阻止される。その後の事情聴取で取り乱して暴れたところを右京に嗜められた(S.14-12)。その後はスコットランドヤードへ研修に行き(S.15-16)[注 100]、帰国後ロンドンで知り合った女性についての依頼を特命係に持ち掛ける。解決後は新たに捜査二課への配属が決まり、念願の刑事となった(S.16-11)。「捜査二課のエース」を自称している (S.18-16) [注 101] 。捜査二課の配属であるにも関わらず有給休暇を取得してまで殺人事件の捜査を行おうとしていることから刑事事件担当の刑事になるという夢は諦められていない様子が伺える (S.18-16) 。
刑事部鑑識課
- 益子桑栄(ましこ そうえい)
- 演 - 田中隆三[20](S.15-1〜)
- 米沢の後任に当たる警視庁鑑識課員で、階級は巡査部長。薫や伊丹、及び大木・小松コンビの同期[注 102]。伊丹とは親しくしており、彼の個人的な依頼に応じて鑑識を融通させてくれることがある。ぶっきらぼうな性格に反して猫好きという一面を持ち、また釣りが趣味。
- 米沢の異動後、鑑識課は上層部の意向により特命係には非協力的であり、益子も例外ではない[注 103]。しかし猫の写真集や釣りの穴場といった亘の買収に負け、捜査に協力することもある。また、基本的に邪険な態度は変わらないものの、月日が経つにつれて特命係への態度はだいぶ軟化している。
組織犯罪対策部
- 角田六郎(かくた ろくろう)
- 演 - 山西惇(PS.2〜)(中学生:吉田晴登[21]〈S.15-9〉)
- 経歴:警視庁生活安全部薬物対策課課長
- → 警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課課長
- 警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課(通称・組対5課)の課長[注 104]。階級は警視。丸刈り頭に黒ぶち眼鏡、夏でも着るベストがトレードマークの、作中のムードメーカー的な存在。
- 米沢と並ぶ、特命係の数少ない理解者の一人。特命係の小部屋が組対5課内に併設されているために特命係とは「お隣さん」の関係であり、付き合いは長い。特命係の小部屋を訪れては「暇か?」の掛け声とともに雑談に花を咲かせるのが日常となっており、彼が漏らした何気ない一言が右京に閃きを与えることもある。特命係の能力を高く評価し様々な面で協力を惜しまず、一方で暴力団事務所の摘発では特命係に捜査協力させるなど特命係とは持ちつ持たれつの関係。そのため「特命係の協力者」と認知され上層部からにらまれているが、本人はこれ以上の出世を諦めている節があり、特に気にしていない[注 105]。
- 性格は至って温厚で飄々としているが、自身が担当する暴力団関係の捜査となると性格が一変し、大声で怒鳴りつけたり暴行を加える事がある。銃や薬物が絡んだ殺人事件では捜査一課と手柄の奪い合いを繰り広げたり、右京にすら八つ当たりしたこともある。
- 右京のことは尊敬半分嫌味半分で「警部殿」と呼んでいたが、近年は殆ど呼ばなくなり、時と場合によっては右京本人に対して直接「杉下」と呼び捨てにすることも増えてきている。ただし、現在でも稀に「警部殿」と呼ぶこともある(S.16-16)。
- かなりのコーヒー好き。特命係の棚にはパンダのマイカップ[注 106] を置き、特命係のコーヒーメーカーを勝手に使っている[注 107]。コーヒーを淹れていた薫の退職後は尊や享に用意するように要求し、用意されていないと不平不満を漏らしたこともあった。
- 中学時代は写真部に所属しており、同時の彼女は現在の妻である(S.15-9)。京都府警察に勤務している双子の兄がおり[注 108]、本人は「犬猿の仲」と語っているが、実際は角田が一方的に毛嫌いしているだけである(S.1-10)。ほとんどの人が「微妙」と評した美和子スペシャルをべた褒めしたり(S.5-13)、コーヒーの味についてインスタントと挽きたての区別がつかない(S.8-13)など、やや味覚音痴。先述のカメラの他に釣りが趣味であり、部下の大木や小松と一緒に釣りをしていた時に死体を発見したことがある(S.3-9)。
- 妻は山形県の酒田出身(S.15-4)。
- 大木長十郎(おおき ちょうじゅうろう) / 小松真琴(こまつ まこと)[注 109]
- 演 - 志水正義(大木)(PS.1〜S.17-3,8)[注 110][注 111]、久保田龍吉(小松)(PS.1〜) [注 112]
- 経歴:警視庁生活安全部薬物対策課
- → 警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課
- 警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課。階級は巡査部長。角田の部下で、薫や伊丹、及び益子の同期。大木は小柄で声が低く、小松は長身で声が高いという、互いに苗字とは正反対の体格をしている。特命係の様子を覗き見しており、初期は特命係と直接絡むことが殆ど無かったが、最近では特命係の捜査に協力するなど出番が増えてきている。角田と同様に捜査一課の刑事たちとは事件の処遇を巡って揉めることが多いが、昼食に伊丹と出くわした際には会釈するなど[注 113](S.8-15)付き合いはそれなりに良好。
警務部
- 大河内春樹(おおこうち はるき)
- 演 - 神保悟志(S.2-1〜)
- 経歴:警視庁警務部人事第一課主任監察官
- → 警視庁刑事部捜査第一課臨時管理官
- → 警視庁警務部人事第一課主任監察官
- → 警視庁警務部首席監察官
- 階級:警視(S.2〜S.9) → 警視正(S.10〜)
- 警視庁警務部首席監察官[注 114] で、警察庁キャリア[注 115] として警視庁に出向中(S.6-10)である。かなり神経質な人物で、携帯しているラムネ菓子[注 116]を噛み砕く姿から「ピルイーター」の異名を持つ。享がいた時はラムネを食べるのを止めていたが、亘が来てから再び食べるようになった。
- 監察官という立場から、勝手な事件捜査を行う特命係の動向には常に目を光らせており、殺人事件の容疑者が自殺未遂を起こした一件(S.2-2)では査問会を開き特命係を追い詰めた。一方で、職務を離れた私見では特命係の能力を高く評価しており、捜査に協力したり、右京の懲戒処分を引き延ばそうとするなど、警察幹部の中では特命係と比較的良好な関係を築いている。また、個人的に事件の捜査を依頼した際には自分のある秘密[注 117]を打ち明けた(S.2-18)。テロ対策における警視庁と各県警本部の公安部及び公安調査庁の連携不足の懸念から、アメリカ合衆国並みの国家安全保障局設立という大望を抱いており、右京と薫の登用を考えていたほか、小野田に自分なら右京をうまく操れると豪語したこともある(S.6-10)。一時期は特命係と距離を置くようになった(S.7-1)が、それ以降も特命係との関係は続いている。特に、S.9-16では自身が出張中で不在の中で起こった「ネット証券界の寵児」の異名を持つ不動産会社の社長が殺害された事件の捜査の中で「特命係の杉下右京は違法な捜査を行っている」との匿名でのタレコミが警視庁に届くや、不在の大河内本人に代わって部下の女性監察官が右京に生じた違法捜査疑惑を追及するも、その中で右京はその女性監察官こそが密かに警察の内部情報を交際相手の新聞記者に流していたと突き止め、さらにそこで不在のはずの大河内自らが姿を現し、女性監察官に対して「前々から警察の内部情報が流出している気配があり、秘密裏に調べた結果君が怪しいとわかったが決定的な証拠が無く、真相を突き止めるべく特命係と一芝居打った」と説明し、先のタレコミも自分の仕業であると明かした上で自ら女性監察官に対して監察官聴取を行った。
- 自分の部下であっても私見に囚われることなく容赦ない視点で接する、職務に忠実かつ厳格な人物。一方で、テストケースとして立てこもり事件での臨時管理官に指名された際には審議官より「失格」の烙印を押された(S.5-11)他、不祥事の究明を上層部に潰されたり(S.7-7など)、暗号文を誤解読して捜査本部を混乱に陥れたり(S.7-10)するなど、功を急ぐ余りに失敗してしまうという場面も見られた。
- 尊とは警察庁時代からの旧知の仲であり、バーで一緒に飲んだり(S.8-1、S.10-最終話など)、剣道の練習に付き合わせたり(S.9-9、劇場版II)するなど親交が深い[注 118]。また尊のことを度々気にかけており、尊が推薦組(準キャリア)として警察庁への登用が決まった時には彼の将来を考えて上申書を出してまで反対していた(S.8-最終話)。
総務部
- 社美彌子(やしろ みやこ)
- 演 - 仲間由紀恵[22](S.13-1〜)[注 119]
- 経歴:東京大学
- → 警察庁入庁
- → 警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第二課
- → 警察庁長官官房国際課
- → 内閣官房内閣情報調査室総務部門主幹
- → 警視庁総務部広報課課長
- 階級は警視正。優秀な美人キャリア。内閣官房内閣情報調査室総務部門主幹として出向していたが、ロシア人スパイ・ヤロポロクの亡命騒ぎに端を発した連続殺人事件の黒幕として内閣情報調査室長が逮捕されたことに伴い、総務部広報課に人事異動した(S.13-1)。亘が広報課に配属された際に直属の上司となったが[10]、亘が自身の身辺調査を行なっていることを明かしたため彼の提案を飲む形で、亘を特命係に異動させるよう峯秋に根回しを依頼した(S.15-1)。
- スパイの協力者を「国賊」と言い切り毅然とした態度を見せる一方、ヤロポロクと密かに関係を持っており、さらに「マリア」という娘までもうけていた。ヤロポロクとの関係が原因となって警察上層部の追及を受けたり(S.15-最終話)、内閣情報調査室から脅迫を受ける(S.16-10)など度々混乱を引き起こしており、警察上層部からは「女狐」と揶揄された。ヤロポロクとの密通疑惑が上層部に知られても「国を裏切っていない」と断言し、「ヤロポロクに強姦され妊娠したが諸事情で告発を断念した」と主張することでそれ以上の追及をかわしているが、一方でヤロポロクの死を知った際には人目を忍んで号泣するなど、ヤロポロクを本気で愛していた様子が窺える。
- 「私の趣味ではない」と苦言を呈しながらも、右京の捜査能力を評価している人物の一人。そのため、必要とあれば、度々特命係に捜査の依頼を出して動かす事もある(劇場版IV)。また東京大学出身であり、世代が違えど右京と同じ恩師に師事していた[注 120]。大学時代は将棋部に所属していた(S.15-18)。峯秋とも警察庁時代から親交があり、秘密裏の調査依頼や相談事をし合う間柄。
サイバーセキュリティ対策本部
過去の放送や劇場版では生活安全部のサイバー犯罪対策課が登場したが、それとは異なる警視庁内の部署である。部署の創設には副総監の衣笠も関わっている。
- 青木年男(あおき としお)
- 演 - 浅利陽介[23](S.14-15 / S.15-1〜)[注 121]
- 経歴:区役所(S.14-15)
- → 警視庁サイバーセキュリティ対策本部特別捜査官(S.15-1〜S.16-最終話)
- → 警視庁特命係(S.16-最終話〜S.17-9)
- → 警視庁サイバーセキュリティ対策本部特別捜査官(S.17-10〜)
- 階級は巡査部長。ひねくれた性格を持つ、極度の「警察嫌い」。区役所に勤めていた頃、自宅の向かい部屋で殺人事件を目撃した事で特命係や捜査一課に協力を求められるが、「警察に協力しなければならない法律はない」と、証言を拒否し続けた。しかし右京の策に嵌って面通しをさせられた上、犯行を撮影したビデオまで提出し、最終的には警察に協力する羽目になった(S.14-15)。この事件の際、亘が捜査妨害を行ったことで法務省をクビになったため、ある意味亘の特命係行きの遠因となった人物でもある。
- その後、警察学校研修を経て警視庁に入庁、新設されたサイバーセキュリティ本部第5課に配属された。特命係にもしょっちゅう顔を出し、警察学校へ移動し現場から離れた米沢に代わってそのデータ収集能力を活かし彼らの捜査にたびたび協力するようになる。表面上は特命係と和解して良好な関係を築いているが、上述の一件から特命係を始め、警察に並々ならぬ憎悪を抱いており、右京と亘の写真に画鋲を刺す(S.15-1、最終話)、警察の不祥事を嬉々として触れ回るなど、警察嫌いに拍車がかかってきている。さらには美彌子のパソコンに侵入して罪を亘に押し付けた(S.15-最終話)ほか、密かに衣笠や日下部と接触して特命係の情報を提供するなど、特命係を追い込むために暗躍している(S.15-11、S.16-1、12)。記者の風間楓子が突き落とされ怪我を負った一件ではその所業を特命係に暴かれ、監察官聴取を受けることになるも、「過失傷害」を主張し続け、最終的には衣笠の思惑により特命係へと異動することになった(S.16-最終話)が、その後サイバーセキュリティー対策本部に復帰する(S.17-10)。復帰後も特命係に協力しており、捜査のためにSNSのアカウントを利用したこともある (S.18-17) [注 122]。
- 日頃から嫌味な態度や物言いが目立ち、ハッキングや風間楓子の一件のように、自身の満足を得る為に犯罪行為すら躊躇なく行うモラルの低さ(殺人現場を目撃しても平気な一方、売春といった性的な犯罪動画には嫌悪感を示してもいる)もあって、職場ではかなり浮いている。交友関係も希薄で、本人も「友達がいない」と自嘲するほど。警察学校で同期だった亘とはたびたび飲みに行く仲となっているが、年齢差や体格差もあってか、階級でいうと格下であるはずの亘からは常にタメグチを叩かれたり、頭や顔を撫でられたりと子ども扱いされては嫌がる流れがお約束。
- また、サイバーセキュリティ対策本部の同僚である土師太とはプライドの高い者同士ゆえか仲が悪く、「出戻り」と揶揄されたりなにかと絡まれている。 (S.18-12)
- 陣川公平とは、右京に対するいつもの嫌味な態度を見られて激しく叱責されたり、嫌味をぶつけても褒め言葉と受け取られ喜ばれてしまったり、「そんな事では立派な警察官にはなれないぞ!」と先輩風を吹かれたりとなにかと相性が悪いようで、彼の熱血漢ぶりに押されがちである。(S.18-16)
- 女性には免疫が無いのか、度々騙されている(S.15-4、S.18-7)。
- チェスが趣味で、右京とも互角に張り合う程の腕前。
- 右京とともにホラー映画を鑑賞した際は、心霊現象が苦手な亘を皮肉ったりしている(S.17-12)。
- 父親も警察官で、副総監の衣笠とは「竹馬の友」の間柄で、彼とは親友の息子として生まれた時からの付き合いであるが、甲斐峯秋曰く「それ以上の関係ではないのかね?」と言われており、衣笠もその事は否定はしないものの詳細は不明。そのため青木の警視庁入庁にはコネが背景にあると噂されており、内村からは「虎の威を借る狐」と揶揄されている。また父親との確執が「警察嫌い」の原因となった事が示唆されているが衣笠はその事を知らないようで、父親の近況を聞かれると、当たり障りのない返答をしつつも顔を曇らせている。
- 特命係に在籍していた頃は「T.AOKI」と書かれた名札の他、特命係の室内に仕切りまで設置して「サイバーセキュリティ対策本部分室」を自称するなど、特命係員としての立場を頑なに拒み続けていたが、右京から「いまは僕が上司なのだから早く教えなさいよ!」と叱責されて以降、右京と亘に対し度々情報提供をし、今なおその協力関係は続いている。
- 最近ではそれが災いして周囲からは特命係一派と見られてしまっているようで、特命係が興味を示すであろう事件の捜査から外されるといった憂き目に遭い、その反抗から逆に特命係に全面協力もしている。(S.18-20)
- 以上のような経緯から、薫以降の歴代の特命係配属者の中では唯一、右京と完全には打ち解けておらず、「特命係の数少ない協力者でありながら、衣笠副総監の使いという立場にある敵でもあるジョーカー的存在」と異彩を放つ。係長である右京以外の歴代特命係員で警察を辞職していない者は、現任の冠城を除くと神戸・陣川・青木の3名が居り、正式な相棒である神戸は勿論のこと、一時的に在籍した陣川も右京から「8人目の相棒」として正式にカウントされているが、青木は本来なら「12人目の相棒」であるにも拘わらず、自分自身が特命係員である事実を受け入れていないことや、右京らとは味方であり敵でもある立場でもあり、右京が歴代相棒の内の1人として正式に認めていない唯一の人物である。
警察学校
- 米沢守(よねざわ まもる)
- 演 - 六角精児(PS.2〜S.14-最終話 / S.15-13,14 / 劇場版IV / S.16-5)[注 123]
- 経歴:所轄署刑事課鑑識係
- → 警視庁刑事部鑑識課(PS.2〜S.14-19)
- → 警視庁警察学校教官(S.14-最終話〜)
- 警視庁刑事部鑑識課。階級は巡査部長[24]。血液型はB型。
- 事件現場を教えて特命係を現場に呼んだり、「高座のチケット」や「名人のカセットテープ」などと引き換えに捜査情報を提供するなど、積極的に特命係へ協力する警察関係者の一人。特命係との協力関係は捜査第一課や警察上層部の間では公然の秘密と化しており、捜査現場に特命係が姿を現すと呼び寄せた張本人として真っ先に疑われることもある。右京のことを「敬愛する刑事」と語っており、急な頼みごとにも快く応じてくれるが、一方では右京の人使いの粗さに辟易しており面と向かって文句を言ったこともある。
- PS.2で登場して以降長年特命係に協力し続けてきたが、警察学校教官への異動辞令[注 124] が下されると「無難に務めて早く現場に復帰したい」との思いから特命係への協力に難色を示すようになる。右京への積年の不満や、亘との折り合いの悪さもあり特命係との関係は悪化していき、教官研修中に遭遇したテロ事件を節目に、正式に警察学校の教官に赴任し右京と亘に別れを告げた(S.14-最終話)。とは言え、その後も特命係との交流は続いており、右京の依頼に渋々ながら協力したり(劇場版IV)、警察学校内で事件が発生した際には特命係を呼び出している(S.16-5)。
- 主な趣味は落語。携帯の着メロも落語の出囃子であり、同じ趣味の右京とは話が合う。その他、アナウンサー(S.4-10)や昆虫、ギターやゲーム、漫画喫茶通い(S.7-3)や鉄道オタク(S.8-5)、釣り(S.13-15)などかなりの多趣味。「熱狂的ファン」と称するほど愛読する作家が多く、(S.2-6、S.6-3、S.9-1)、事件について語る時にはドラマ仕立てで願望込みの想像を解説に交えたりする(S.2-18)。また、自室には大量に並べられた棚や鉄道模型などがある(S.13-11)。
- 以前に妻に逃げられて離婚した経験があり、現在は独身。別れた妻のことは今でも想い続けており、S.5-3では「元妻の行方を捜してかれこれ3年」とも話している[注 125]。
- 映画『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』では主役を務めた他、『警視庁捜査一課9係』ではゲスト出演を果たしている。
警視庁幹部
- 衣笠藤治(きぬがさ とうじ)
- 演 - 大杉漣(S.15-1〜S.16-13)[注 126][注 127] → 杉本哲太(S.16-最終話〜)[注 128][25]
- 警視庁副総監[注 129]。階級は警視監。1959年(昭和34年)10月2日生まれ。
- 権力に固執する典型的官僚ではあるが、サイバーセキュリティ対策本部の発足に携わるなど、警察組織の改革にも意欲的に取り組む野心家。また、警察内外を問わず、各方面の有力者ともコネを作っているが、その相手の後ろめたい事情が明らかになって失脚しそうになった場合は「共倒れはしない」と言わんばかりにあっさりと見捨てることも辞さない(S.16-10,S.17-10)。
- 法務省を追われた亘に対する「捜査部署への配属は認めない」という報復人事に関わって総務部広報課へ異動させたが、峯秋の依頼により亘を特命係に配属させた(S.15-1)。その後、娘の里奈が目撃者となった殺人事件以降、特命係を「警視庁の負の遺産」として危険視するようになり(S.15-11)、峯秋に対し特命係の指揮監督役への就任を打診したり(S.16-1)、特命係による違法捜査の立件をあえて見送らせる(S.16-2)など、特命係を政敵の峯秋もろとも葬り去ろうと様々な陰謀を巡らせるようになる。また、娘が特命係と関わることも良しとしておらず、遠ざけさせている。
- 神奈川県警本部長時代にはカルト教団の一斉摘発に関わるなど順調な出世街道を歩んでいる(S.16-12)反面、自宅に脅迫状が送り付けられた一件もあり、家族仲は良好とは言えない(S.15-11)。妻は療養を余儀なくされ、里奈にも妻の旧姓を名乗らせるなど気苦労も多い。
- 青木の父親とは「竹馬の友」の間柄であり、彼が警視庁に配属された背景には衣笠のコネがあったと噂されている。青木が風間楓子を突き落とした一件では、犯行動機が風間楓子の属する週刊フォトスを日頃から疎んでいた自分の為に行ったという事を察したため、大河内に圧力をかけ、普段から敵対している甲斐峯秋に頭を下げてまで、彼の処分を特命係への異動へと留めた(S.16-最終話)が、衣笠自身は青木のことを「あいつはろくでなしです。頭は悪くないが、一言でいえば出来が悪い」「やることが幼稚だ」等と他者の前では厳しく批判している(S.17-1,2)。しかし衣笠も関わった不祥事が暴かれるのを察した青木が、彼に火の粉が降りかからないよう一計を案じたのをきっかけに、青木のサイバーセキュリティー対策本部への復帰を関係幹部に働きかけ、結果青木を同対策本部へ復帰させる(s.17-10)など、水面下では彼の為に尽力している事から甲斐峯秋からは、青木とは親友の息子というだけではなく、それ以上の関係性ではないかと指摘されている。本人も「ある種特殊な関係性」と語っているが詳細は不明。
警察庁
- 小野田公顕(おのだ こうけん / きみあき[注 130][1])
- 演 - 岸部一徳(S.1-1〜劇場版II / S.9-最終話 / S.16-13〈回想〉)[注 43]
- 経歴:警視庁公安部参事官
- → 警視庁警備部緊急対策特命係長
- → 警視庁公安部長
- → 警察庁長官官房室長
- → 警察庁長官官房教養課課長
- → 警察庁長官官房室長
- → 殉職(劇場版II)
- 警察庁長官官房室長(通称・官房長)[注 131]。階級は警視監。6月4日生まれ[26] だが、年齢は不明[注 132]。
- 一見飄々としとぼけた雰囲気をまとっているが、その実警察内部のみならず政府関係者とも太いパイプを持つ隠れた実力者で、組織的に重要な利を得るためなら取引をして当事者の罪すら見逃し、様々な策を巡らす老獪で食えない人物である。特命係の誕生並びに現状に至る原因を作った人物でもあり、浅からぬ因縁のある右京とは互いに牽制しつつも利用し利用される関係にある。その政治力を駆使し特命係の処分を抑えたり捜査に協力するなど、基本的に特命係と協力関係を築いている一方、警察上層部や政府が絡んだ事件の際には国家の威信を守る立場から特命係としばしば対立していた。しかし、組織の腐敗を憂う気持ちは持っており、権威を利用して犯罪を隠蔽しようとした官僚に対して制裁を加えたことがある。この点については右京の「絶対的な正義」と小野田の「大局的な正義」の2人がそれぞれ持つ異なる正義感のぶつかり合いであると述べられている(劇場版IIエクステンデッド・エディション)。
- 警視庁公安部参事官時代には、外務省公邸人質監禁及び籠城事件に対処すべく結成された「緊急対策特命係」の本部長に就任し作戦参謀として右京を任命するが、アメリカ国務長官の来日による政治的配慮から、人質解放を主張していた右京を解任してまで「国務長官の来日までに事件を終わらせる」と強行突入を決断、結果隊員と人質に犠牲者を出す惨事を引き起こしてしまった。その責任感からか、「緊急対策特命係」の生き残りと一緒に右京を「自分を殺してもいい人間」に挙げている。
- かねてから日本版CIAやFBIの設立及び警察庁の警察省への格上げを目論んでおり、警視庁人質篭城事件に際し計画に反対する警視庁幹部一掃の人事を進めるが、その人事の煽りを受け懲戒免職になった警察幹部の恨みを買って刺されてしまい[注 133]、最後は「おかしいね…殺されるなら、お前(右京)にだと思ってたのに…」と右京に告げた後、彼に看取られながら息を引き取った(劇場版II)。
- その後、警視庁人質籠城事件に前後して、「赤いカナリア」が引き起こした炭疽菌テロに対処するため、片山雛子と共に本多篤人の「超法規的措置」による秘密裏の釈放に関わっていた事が判明する(S.9-最終話)。また、日本では施行されていない証人保護プログラムの違法適用(S.12-最終話)など様々な裏工作に関わっていたことも明らかになり、それに絡んだ事件が発生するなど死後も特命係、ひいては警察組織に影響を及ぼし続けている事がうかがえる[注 134]。
- 美和子に対して「特命係を動かしているのは実は君の旦那様(=薫)なんだね」と薫を高く評価した(S.5-15)一方で、暴走しがちな正義感を持つ右京の危険性を指摘し、忠告をしたこともある(S.6-最終話)。尊に対しても、特命係に来てから組織の体制よりも個人としての正義感や感情を優先させるようなったことを「青くなった」と評している(劇場版II)。
- プライベートでは孫[注 135]を車で幼稚園に送るほどの孫煩悩で、孫からは「じいじ」と呼ばれていた(S.1-5)。右京と2人で食事をすることがよくあり、勝手が分からずに回転寿司で取った皿や食べ終わった後の皿をレーンに戻してしまう、湯飲みでボタンを押すお湯の注ぎ方がわからずに指を火傷する(S.7-12)など庶民の知識に疎い場面がある。また、本人の死後に判明したもう一つのプライベートな件として、従兄弟の雁屋耕大とは歳が近いこともあって仲が良く、彼からは下の名前に因んだ「きみちゃん」の愛称で呼ばれていた(S.12-最終話)。
- 甲斐峯秋(かい みねあき)
- 演 - 石坂浩二[16](S.11-1〜)
- 経歴:東京大学法学部
- → 警察庁次長(S.11-1〜S.13-最終話)
- → 警察庁長官官房付(S.14-1〜)
- 階級は警視監で、享の父親。東京大学法学部を卒業しており、キャリア官僚として外務省への出向経験がある(S.11-1)。
- 表向きは好々爺
で穏健な印象を持つが、天下りのバーター(S.11-4)や公安の極秘部隊を動員しての隠蔽工作(S.11-11)、工作員を利用したCIAとの極秘交渉(S.11-最終話)など、自身や組織の利益のためには黒い手段をとることも厭わない狡猾な一面を持つ。警察官僚としての矜持は持っており、特に「テロリストとは交渉しない」という基本理念は頑なに守ろうとしている。その理念の為過去に邦人の人質を結果的に見殺しにしてしまったこともあるがその理念は自身にも徹底しており、事実自身が誘拐された際にも「交渉による自身の解放は望むものではない」旨を発言した(S.12-1)。 - 享との親子仲は険悪そのもので、互いにいがみあっていた。また、享を「息子としても警察官としても出来が悪い」と酷評し、享への称賛も素直に受け入れられずにおり、彼が警察官になったことにも否定的で、右京から享のスカウトの要望があった際には以前の部下たちの様に自分で警察を辞めていくだろうと考え、快諾している(S.11-1)。享が全国指名手配された際には警察官としての立場から「警察庁次長の息子という理由で、現場で適切な行動が妨げられてはならない」と幹部たちに指示し、射殺命令すら躊躇せず出していた(S.12-10)。一方で、享が警察に就職するまでの経緯を右京から聞いた際には驚きと共に笑顔を見せていたり(S.12-5)、享が逮捕された時には処分が下されるタイミングを遅らせる為に逮捕の直前に大河内を通じて監察官保留とし、逮捕後も自身の立場を利用して享に旅立つ右京を見送らせるように便宜を図る(S.13-最終話)など、父親として一定の愛情を持っていたことも伺える。
- 毀誉褒貶
の多さは承知の上で右京を高く買い友好的に接しているが、上述のような非合法的な取引に手を染める立場から特命係と対立することも少なくない。更に享が「ダークナイト」事件の犯人として逮捕された際には、事件を右京の強烈な正義感に影響された結果だと推察し、右京を「劇薬」だと危険視する発言をしたこともある(S.13-最終話)。しかし、それでも、自身の思惑のために利用したり(劇場版III)、時には右京の要望に同調して鶴の一声でそれを通したりして手助けをする(劇場版IV)など、状況に応じて右京ら特命係を動かしている。 - 享の逮捕後には責任を取る形で警察庁長官官房付への降格処分を受けるが、中園曰く降格は一時的な「緊急避難的措置」であり、停職中だった右京を簡単に復職させたり(S.14-1)、亘を特命係に異動させるよう根回しをする(S.15-1)など、その影響力は衰えていない。なお、「長官官房付」とは中園が「緊急避難的措置」と語るように、次期人事を待っている状態のものであり、何年間も据え置かれるような立場ではないため、これほど長期に亘って「長官官房付」に据え置かれているのは不自然である[27]。
- のちに衣笠から打診を受けた「特命係の指揮統括役」への就任を熟慮の末承諾し、特命係を配下に置く立場となった(S.16-2)。
- 絵に造詣があり、オークション会場の会員になっている(S.11-2)ほか、閑職に回されてからは茶道を嗜むようになり、訪問者に茶をたびたび振る舞っている。
法務省
- 日下部彌彦(くさかべ やひこ)
- 演 - 榎木孝明(S.14-1〜)
- S.14-1より登場した法務事務次官。検事の資格を持たないものの、前任者が急逝したことにより次へのつなぎとして例外的に法務事務次官に任命されたために検事総長を頂点とする通例の出世コースからは外れており、それ故にあらゆる圧力にも動じることなく、自らの思うままに行動している。
- 元部下である亘には非常に目を掛けており、亘の要請にも臨機応変に対応し、亘が裁判所の令状発行を阻止する「捜査妨害」を行なっていた(S.14-15)際には峯秋にその事実を告発して亘を法務省から退官させ、亘の念願である警視庁特命係への配属が可能にするよう根回しを行ったこともある(S.14-最終話)。
- 亘が右京と行動を共にする事の危険性から右京に苦言を呈したこともある(S.14-1)が、特命係の捜査を元に東京地検特捜部を動かし家宅捜索に警視庁の人間を立ち会わせるなど(S.14-4)基本的に特命係に対しては協力的な姿勢を見せていた。しかし目をかけていた検事の些末な不正を右京が暴き辞職に追い込んだ一件から、「私は君を許さない」と発言するなど特命係を敵視するようになり(S.15-8)、特命係が脅迫罪で告訴された際には、青木とひそかに接触したり、検察庁への告訴を利用し特命係の違法捜査を追及するなど、特命係廃止に向け暗躍するようになる(S.16-1,2)。
- ロシア人スパイとの関係が疑われる美彌子についても秘密裏に調査を進めており、広報課に配属された亘に素行調査を命じたことがある(S.15-1)。
政治家
- 片山雛子(かたやま ひなこ)
- 演 - 木村佳乃(S.3-1,2,3 / S.6-16 / 劇場版I / S.9-最終話 / S.10-最終話 / X DAY / S.13-18 / S.14-10 / S.16-13,14 / S.18-1,2)(高校時代:安田愛里[28]〈S.13-18〉)
- 経歴:衆議院議員(S.3-1〜S.14-10)
- → 内閣総理大臣補佐官 (S.9-最終話)
- → 内閣官房副長官
- → 出家(S.16-13,14)
- → 防衛技術振興協会顧問 (S.18-1,2)
- 元内閣官房副長官・元衆議院議員。
- 長年外務大臣を務めた父の地盤を継いでいるために初当選から一度も落選しておらず、若手ながら有望株の女性議員。
- 「身の回りで事件が起きるたびにそれを逆手に取り、まるで糧
にするかのように大きくなっていく人間」(S.6-16、S.9-最終話、S.13-18)と右京が評するように、数々の事件の渦中にいながらも自分に不利になる事柄だけは巧みに隠蔽、あるいは逆に利用しのし上がっていく、狡猾さとしたたかさを併せ持った女性。その影響力は政府を始めマスコミや警察内部にまで及び、父親の不祥事すら公表する姿勢(劇場版I)を見せたことで世間から「清廉潔白 」との印象を持たれている。幾度に渡る特命係の追及をもかわし続け、内閣総理大臣補佐官(S.9-最終話)や内閣官房副長官を歴任し、更には時の内閣官房長官との新会派結成を通して女性初の内閣総理大臣就任と目される安定した地位を築いてきたが、本多篤人が起こしたテロ事件で内閣官房長官が殺害されたため責任を取る形で議員辞職を表明した(S.14-10)。 - しかし、辞職後も政界への野心は失っておらず、次期総選挙での政界復帰を視野に入れている。出家というパフォーマンスによって世間の注目を集めるという思惑から仮出所した瀬戸内のもとを訪ねて得度式を依頼し、尼僧「妙春」として出家した(S.16-13、14)。
- その後は「防衛技術振興協会」の顧問に就任している (S.18-1,2) 。
- 学生時代は父親からの重圧の下で自信の持てない地味な学生生活を送っており、ある失恋の経験によって現在のようなしたたかさを身に着けていった事が自身の口から語られている(S.13-18)。「日本国家と結婚いたします」と宣言するほど結婚願望はない。過去には内閣官房長官の愛人と噂される関係にあったが、内閣官房長官による殺人が発覚したことで見限っている(S.3-1〜3)。亡父の洋一と瀬戸内が盟友であったために瀬戸内には「雛ちゃん」と呼ばれている。彼女自身そのことを快く思っていなかったが、周辺環境の変化から容認するようになっている(S.16-13)。「尼僧 妙春 (片山雛子)」という名前でSNSにアカウントを所有している (S.18-2) [注 136]。
- 瀬戸内米蔵[注 137] (せとうち よねぞう)
- 演 - 津川雅彦(S.2-最終話 / S.3-1,2,3,最終話 / S.4-1 / 劇場版I / S.7-1,2 / S.9-最終話 / S.12-最終話 / S.16-13,14)[注 138][注 139]
- 経歴:衆議院議員(S.2-最終話〜S.7-2)
- → 東京拘置所に拘留(S.9-最終話〜S.16-13以前)
- → 仮出所(S.16-13〜)
- 元法務大臣・元衆議院議員。徹正院の住職「照妙」。常に江戸言葉の一本筋の通った性格で、非常に強い正義感の持ち主。実家が寺で幼少の頃に得度を受けた経緯から人命を非常に尊重しており、法務大臣在任中には死刑執行命令書への署名を一切しなかった(S.2-最終話)。特命係を高く評価する数少ない理解者の一人で、捜査への協力も惜しまない。
- 人命尊重の理念から紛争地域で活動するNGOへの活動支援も行っていたが、その活動の中で現地政府の腐敗により支援を十分に受けられない子供たちの存在を知り、彼らを救うため国際支援物資を巡る不正に手を染めるようになってしまう。薫の友人が殺された事件をきっかけに、不正の事実が発覚して逮捕された(S.7-1〜2)。
- その後、懲役10年の実刑判決が下され収監される。本多篤人の釈放に関する情報を伝えたり(S.9-最終話)、拘置所の看守の妻子を人質にした立てこもり事件が発生すると、自ら人質の代わりとして出向き右京と享により救出される(S.12-最終話)など、収監中もたびたび特命係と関わってきた。
- 更に4年後、逮捕から10年を経て仮出所を果たす。実家の「徹正院」に戻り寺の再興を目指すが、雛子からの得度の申し出を受けたり、院内墓地で白骨遺体が発見されるなど、またも事件の渦中に巻き込まれる事になり、その過程で特命係とも再会する事になる(S.16-13、14)。
- 小野田とは長い付き合いのある昵懇
の間柄。北条晴臣に対する超法規的措置や、小野田による「証人保護プログラム適用」の計画にも関わっていた事が彼の口から明かされている。 - 鑓鞍兵衛(やりくら ひょうえ)
- 演 - 柄本明(S.17-1,2 / S.18-2)[注 140]
- 国家公安委員長・衆議院議員。飄々とした人物で、本心がどこにあるのか分からないところがある。耳が良い事を自慢にしているが、それは同時に『地獄耳』である事を誇示する意味合いもある。公安委員の一人が関わった学校法人理事長殺害事件では、捜査を静観。そんな中、警察組織の中で独自の動きを見せる特命係に興味を持つ。
その他
- 三浦信輔(みうら しんすけ)
- 演 - 大谷亮介(PS.2〜S.12-1 / S.14-10)[注 141][注 142]
- 経歴:所轄署刑事課強行犯係
- → 警視庁刑事部捜査第一課第七係主任(PS.2〜S.11-最終話)
- → 警視庁刑事部捜査第一課第七係係長(S.12-1)
- → 依願退職(S.12-1)
- 階級:巡査部長 → 警部補
- 警視庁刑事部捜査第一課7係の係長[注 143] 。
- 「トリオ・ザ・捜一」の最年長。所轄署[注 144]を経て捜査一課に配属された叩き上げの刑事である。疎ましく思ってはいるものの、特命係に対しては比較的穏健な態度を取っており、右京に対しても「警部殿」と呼ぶなど慇懃に接している。能力は認めており、個人的に捜査の依頼をして以降(S.5-4)、陰で特命係を信頼する様子も見せるようになった。
- 荒っぽい伊丹に比べて捜査は堅実。また直情的な伊丹を宥め、上層部との軋轢を取り成すなど「トリオ・ザ・捜一」のブレーキ役を担っている。一方で仲間が命の危機に晒された際には犯人に怒りを爆発させ伊丹が止めに入る場面もあった(S.7-9)。
- S.12では昇進試験に合格し警部補階級の7係長に就任するが、甲斐次長誘拐事件の捜査中に太腿を刺され負傷してしまう。一生杖が手放せないほどの後遺症が残り、内勤の慰留も固辞し警視庁を依願退職した(S.12-1)。退職後は日本各地を巡る旅人のような生活を送っており、再会した右京に本多篤人の情報を提供している(S.14-10)。
- 「トリオ・ザ・捜一」では唯一の所帯持ち。FBIへの出向経験があり、英語が出来る。
特命係と関わった人物
犯人(被疑者・被告人・服役囚等)
- 阿部貴三郎(あべ きさぶろう)
- 演 - 武野功雄(PS.1 / S.3-13)
- 前科3犯の凶悪犯。指名手配中に薫に発見されて逮捕されそうになるが、逆に銃を突きつけて薫を人質にし、小料理屋に立てこもった(PS.1)。その後、所轄署地域課の警察官の変死現場を目撃してしまい、殺人事件の被疑者として疑われる(S.3-13)。
- 浅倉禄郎(あさくら ろくろう[29])
- 演 - 生瀬勝久(PS.2 / S.1-5 / S.2-1,2,10,最終話 / S.3-18)(幼年期:下城正義 〈PS.2〉、少年期:関口龍之輔 〈PS.2〉)
- 経歴:城東大学
- → 東京地方検察庁刑事部(PS.2)
- → 東京拘置所 刑事被告人(S.1-5)
- → 死刑囚
- → 死亡(S.2-最終話)
- 東京地方検察庁刑事部の検事。薫や美和子の大学の同級生で、無二の親友だった男。
- 次長検事に目をかけられる程の優秀な検事だが、その裏の顔は売春を行っていた女性を次々と殺害し「平成の切り裂きジャック」と恐れられる連続殺人鬼だった。自分が「不義の子」であることがトラウマとなっており、売春に手を染めていた母親と婚約者を殺害して以後、娼婦に対する殺意が目覚め犯行を重ねていったが、特命係にその正体が露見して逮捕された(PS.2)。
- 逮捕後も特命係との交流は続き、薫の依頼で少年(手塚守)の更生に一役買ったり、以前担当した事件の再捜査を右京に依頼していた。S.2で死刑判決を受け東京拘置所に収監されるが、二度に渡る脱走の末断崖から投身自殺を図り一時期行方不明となってしまう(S.2-1,2)。奇跡的に助かったものの記憶喪失となりホームレスとして生活し始め、約半年後に発見されて再収監されたが記憶が完全に戻ることは無く、最期は拘置所内で次長検事の教唆を受けた刑務官の中津一義によって殺害されてしまった(S.2-最終話)。死後、記憶喪失時に娼婦の遺体の入ったトランクを運んでいた事実が判明し殺害犯として疑われるが、薫の尽力により無実が証明された[注 145](S.3-18)
- 田端甲子男(たばた きねお[30])
- 演 - 泉谷しげる(S.1-1 / S.2-最終話)
- 東京大学卒業の自称「模範的一般市民」。日頃の警察の不祥事を憂いて警視総監に向けて何度も手紙で訴えたが、返答が全くないことに業を煮やし、ダイナマイトを携えて薫を人質に警視総監室に立てこもった末に右京と薫の機転によって逮捕された(S.1-1)。その後は「日本の裁判制度をとことん体験したい」という理由で有罪判決を受けても控訴を続けており、浅倉が死亡した事件の捜査のために東京拘置所へ面会に訪れた右京と薫に浅倉の死亡時の状況に関する証言をする(S.2-最終話)。
- 三好倫太郎(みよし りんたろう)
- 演 - 蟹江敬三(S.1-7 / S.6-14)[注 146]
- カクテルバー「リメンバランス」の店長を務めていたバーテンダー。「全てのカクテルには客の思い出がある」という信念を持っている。缶入りカクテルの商品化により経営危機を乗り切ろうとした経営者と対立し殺害してしまうが、後に右京の追及によって逮捕された(S.1-7)。仮釈放後は服役中に懇意にしていた以前の顧客からの打診を受けて顧客がオーナーを務めるシガーバー「Cask」の3号店「CaskIII」の店長を任されていたが、自身の過去を雑誌で公表しようとした評論家を殺害した疑惑を向けられる(S.6-14)。
- 北条晴臣(ほうじょう はるおみ[31])
- 演 - 長門裕之(S.1-最終話 / S.4-1)[注 147]
- 元外交官で、外務省事務次官や特命全権大使を歴任した生粋のエリート。非常に傲慢な性格で、「閣下」と呼ばなければ返事をしない。S.1-最終話時には東京都大田区田園調布の広大な屋敷に住み込みの女子大生・川端蘭子[注 148]と二人で暮らしていた[注 149]。人質事件の際は渋谷区松濤に居住していた。
- 右京が特命係へ押し込められる原因となった外務省公邸人質籠城事件において、人質の一人となっていた人物(当時、条約局長)。強行突入の際、自身の横領の罪を告発しようとした外務省職員をどさくさに紛れて射殺し、その現場を目撃した緊急対策特命係隊員も射殺していた。15年後、当時の人質の変死事件の捜査を始めた特命係によりその犯行が暴かれ逮捕された(S.1-最終話)。
- その後起訴されるも、かつて外務省幹部が犯した公金横領を告発することを条件に司法取引並みの取引を受けて保釈を認めさせている[注 150]。保釈中は奥多摩にある別荘のアイアンハート城[注 151] で暮らしており秘書の女性と婚約を発表するが、特命係への意趣返しを目的に執事を殺害し、紆余曲折を経て逮捕された(S.4-1)。
- 向島茂(むこうじま しげる)
- 演 - 正城慎太郎(S.4-19 / S.6-11,12)
- 城代金融の幹部。死に追いやった男の妻だった月本幸子を愛人として囲っていたが、真相を知った幸子に撃たれてしまう。一命は取り留めたものの、特命係らによって犯罪が暴かれたことで城代金融は崩壊した(S.4-19)。その後はある女性受刑者の口封じを企む人物の計画に加担し、幸子に復讐する目的で護送車襲撃事件を起こす(S.6-11,12)。
- 田村秀明
- 演 - 児玉貴志(S.4-19 / S.6-11,12 / S.10-12 / S.16-16)
- 城代金融構成員で、向島の部下(S.4-19)。向島が計画した幸子への復讐に関わり共に護送車襲撃事件を起こすが、幸子の説得を受け改心。事件の黒幕を撮影し恐喝に及ぶが、返り討ちにされてしまった(S.6-11,12)。その後怪我も回復し服役していたが、先に出所した幸子の身を案じてボディーガードを雇い、幸子へのトラブルを引き起こす遠因となってしまう。事件解決後は面会に来た幸子に告白するが、一蹴された(S.10-12)。その後は出所し、幸子の依頼で「レア物」を調達して花の里を訪れる。今でも幸子を慕っており、更なる協力を買って出るが、「自分の人生を生きて」とまたしても固辞されてしまった(S.16-16)。
- 本多篤人(ほんだ あつんど)
- 演 - 古谷一行(S.8-1 / S.9-最終話 / S.14-10)[注 152]
- かつて左翼過激派のテロ組織「赤いカナリア」の大幹部として1970年代に大々的なテロ活動を行っていた元テロリスト。爆弾についてはプロ級の知識と技術を持ち、また国外逃亡中に紛争地帯に潜伏していた経緯から戦闘術にも長けており、公安の捜査官を度々返り討ちにしている。
- かつては「伝説の革命戦士」として名を馳せていたが、紛争地域での体験から人を傷付けるテロリズムによる革命を無意味なものと悟るようになり、かつて自身が行っていたテロ活動に後悔の念を抱くようになっていた。しかし、左翼運動の復活を企む人物から娘の茉莉を人質に日本でのテロ活動を強要されると帰国、後にその首謀者が茉莉であると知ると、小野田に自身と引き換えに茉莉の釈放を認めさせて逮捕された(S.8-1)。
- 逮捕後死刑が確定し東京拘置所に収監されていたが、政府に対して「赤いカナリア」による脅迫が行われると、取引のために死刑執行が行われたことにして秘密裏に釈放される。その後茉莉もろとも「赤いカナリア」の残党絡みの事件に巻き込まれるが、その事件解決後に全てを公表するために特命係の協力を得てマスコミを呼び、自らの生存を公にすると共に警察に出頭した(S.9-最終話)。
- 事件後超法規的措置により「木本遼一」と名前を変えて生活していたが、復讐を企む青年たちに触発され再びテロを計画する。東京都民を人質に、内閣官房長官を標的とした爆弾テロを宣言するがSPの銃撃を受け息を引き取った(S.14-10)。
- 早瀬茉莉(はやせ まり)
- 演 - 内山理名(S.8-1 / S.9-最終話 / S.14-10)
- 区役所に勤務している本多の娘。父がテロリストであることが原因で幼少の頃からいじめに遭い、加えて公安からも「本多と接触しうる人物」として母共々マークされており、それでも父を英雄として語る母の言葉もあって本多のことをヒーローとして敬慕していた。その本多が今までのテロ活動を後悔していることを知ると、本多を信奉する者達と共謀し「本多が後悔しているテロ活動を再び起こさせる事」で彼への復讐を果たそうと計画する。真相を暴いた特命係により共謀者共々身柄を拘束されるが、小野田と本多の取引により釈放された(S.8-1)。その後、本多が絡むテロ事件に巻き込まれて警視庁内に拘束(実態は小野田の計画に基づいた「保護」)され、最終的には小野田の死によって事実上先の取引が消滅した結果として一度は見逃された先の事件について取調べを受けた(S.9-最終話)。この事件を通じて本多と数十年ぶりの親子の再会を果たし、「直に接した事でかつての憎しみは消え、親として慕う気持ちが芽生えた」と告白している。
- 事件後は本多と同様に「木本百合」と名前を変えて生活していたが、不治の病に冒されてしまう。復讐を企む青年たちと出会ったことで本多に再びテロを起こす事を願い、息を引き取った(S.14-10)。
- 奥村光良、池谷隆平、山崎正一
- 演 - 金井勇太(S.8-17 / S.10-14)、三宅弘城(S.8-17 / S.10-14)、松本実(S.8-17 / S.10-14)
- 倒産した鈴川管工社の元社員である三人組。三人の一番後輩の奥村は鈍臭くて優柔不断な上に気が弱く、三人組の先輩かつリーダー格の池谷は先のことに対して楽観的な大雑把な性格で、女性に弱いが、山崎は競艇や麻雀といった賭博に興を注いでいる。
- 奥村がある民家の地下に大金があることを聞きつけたことを発端にそれぞれの金銭難を理由に民家の隣の空き家に侵入し、隣家の住人に遭遇し拘束してしまうという不測の事態を起こしながらも空き家で掘った穴を通じて大金を奪おうとしていたが、同じく大金を狙っていた隣家の住人に逆に拘束され生き埋めにされかけてしまう。最後は事件を見破った右京と尊の活躍により救出され、三人共々逮捕された(S.8-17)。出所後は奥村は友人のIT企業「レブリー」の社長とのコネでその会社の役員へ、池谷は喫茶店「くすの木」の雇われマスターに、山崎は同じ刑務所仲間と共に借金の取り立て屋とそれぞれの生活を送っていたが、右京と尊が内村の私用で探していたとある人物を介して犯罪に利用されることとなり、事件解決後は再び逮捕された(S.10-14)。
- 天野是清
- 演 - 羽場裕一(S.13-1 / S.15-最終話)[注 153][注 154]
- 警察庁から出向していた内閣情報調査室長で、美彌子の元上司。
- アメリカに亡命したロシア人スパイ・ヤロポロクに情報を売り渡していた協力者の存在を知り全員の殺害を企むが、連続殺人の端緒をつかんだ特命係に真相を暴かれ、逮捕された(S.13-1)。
- かつて情報を売り渡していた内調プロパーを罪に問えなかった苦い過去から、スパイへの協力者を「国賊」と断じて激しい怒りを見せ、その考えが上記の熾烈な「粛清」につながった。逮捕後も自身の思想を世に伝えるために控訴を続けており、右京に「真の意味での確信犯」と評されている(S.15-最終話)。一方で、美彌子とヤロポロクの関係を薄々察していながらも黙認しており、更に殺害対象の一人・下山秀和が関係をネタに美彌子を強請った際には口封じに殺害した為、右京にある疑念を抱かせることになる[注 155]。
- 北一幸
- 演 - 野間口徹(S.14-12 / S.15-16)
- 表向きは北司法書士事務所の司法書士だが、その裏には好みの女性の顔を切り刻むシリアルキラーの顔を持ち、初登場時には既に6人を殺害している。
- 7人目の標的として矢島さゆみの殺害を企図するも、さゆみの殺害現場にたち合った事で「人助け」の為に真犯人を逃し自ら出頭したが、陣川や特命係の活躍によって真相を暴かれ犯人隠匿の罪で再逮捕された(S.14-12)。
- その後は末期ガンの治療のため入院していたが、監視役の刑事・潮崎と共謀して病院を脱走する。潮崎の個人的な復讐を遂行するために再び連続殺人を起こすが、潮崎の共謀を暴き潜伏先に辿り着いた特命係によって再び逮捕された(S.15-16)。
- 南井十 / 鏡見悟(みない つなし / かがみ さとる)
- 演 - 伊武雅刀(S.16-7 / S.17-17 / S.18-14,15)[注 156](少年期:江原唯斗[32]〈S.18-14〉)
- スコットランドヤードに所属していた警部で、右京のロンドン研修時代の相棒[注 157][注 158]。イギリス在住。なお、彼は国籍こそイギリスであるが、日本人の両親が戦後間もない頃にイギリスに渡って帰化した経緯を持つため、人種や民族としては日本人と変わらない日系イギリス人である。
- 右京に並ぶ鋭敏な頭脳に加え人の心を開かせる才能、謂わば人心掌握術を持ち、右京ですら曰く「犯罪者さえも(南井の前では)自供を始める」と評するほどの優秀な刑事だった。一方で、「贖罪の心を持つことができない犯罪者は、自らの死でその罪を贖わせることが相応しい」といった歪んだ正義感を持っている。
- 日本で発生した連続殺人事件の最中に来日し、右京と再会。一連の事件は犯人の自殺という形で解決したかに思われたが、右京に事件への関与の疑いを突き付けられたまま、イギリスへ帰国する(S.16-7)。その1年半後に同じく日本で発生した連続殺人事件では再び右京に関与を疑われるものの、犯人が自殺したためにまたも追及を逃れることとなる(S.17-17)。
- 実は先述の出自は表向きのものであり、その正体は1952年に発覚した「貰い子殺人事件[33]」の舞台となった孤児院で劣悪な環境下で育てられていた子供達の生き残りであったことがS.17-17の終盤で明らかになる。出生名は「鏡見悟(かがみ さとる)」。「過去に殺人を犯した者が殺される」という連続殺人事件の第3の被害者も一見するとその条件を満たしているが、実は同時にその孤児院の子供達の生き残りにして少年時代の南井とも面識があったことが示唆されている。
- 以上のように、右京や亘からは「贖罪の気持ちを持たない犯罪者や裁きを逃れた犯罪者を、自らの手を下すことなく死に追いやっている」との疑いを持たれているが、劇中でも直接的な描写がなく推測や示唆に留まっていた。
- S.18-14、15において再び来日。右京を挑発しながらも時折感情を爆発させるなど、右京に違和感を抱かせる。その直後にロンドン時代に捜査に携わった「逆五芒星事件」[注 159]を模倣した連続殺人事件が発生。この時、「逆五芒星事件」の犯人、セバスチャン・ロイロットの姿を犯行現場で目撃し、その姿を追って独自の捜査をするが、実は南井は老化に伴う脳血管萎縮などによる認知障害を患っており、先述のように感情の抑制が出来なくなったり、記憶や見当識にも障害を抱えていた。
- 東京での連続殺人事件現場で見たロイロットも南井の幻覚に過ぎず[注 160]、次々と記憶を失う中で最後まで残り続けた、「右京と共に事件の捜査に当たる」記憶に縋るように、自ら事件を起こしてはその事実を忘れて自ら捜査をするといった行為を繰り返していた。
- そしてついには亘を襲撃したが、この時亘に自ら手渡した手帳が決定打となり、右京は全ての真相を知った。右京に真実を告げられるも、数秒前まで自分が話していた内容を思い出せず、ロイロットの幻覚に怯えたり、右京に「もう一度捜査をしよう」と支離滅裂なことを言い出し笑いかけるなど、症状はもう手の施しようのない状態になっており、右京に憐れまれながら逮捕される。そして逮捕後に収容された病院から抜け出し、崖から身を投げた(S.18-15)。
- 遠峰小夜子(とおみね さよこ)
- 演 - 西田尚美(S.17-6 / S.18-17)
- 「平成の毒婦」として世間を騒がせた女詐欺師。黒真珠養殖の投資詐欺をはたらき、返金を迫った出資者3名を次々に殺害した連続殺人容疑で東京拘置所に拘留中 (S.17-6) 。
- 人の顔を一度見たら忘れない「相貌認識能力」と巧みな話術に優れている。相貌認識能力を用いて様々な中年独身男性に接触し、話を合わせていた。彼女の話術は右京でさえも彼女の術中にはまる程である。拘置所の中にいながらも特命係を自由自在に動かしている。また、外部にも支援者が多く雑誌に寄稿した際には祝賀広告がつく程である(S.18-17)。
政府関係者
- 折口洋介(おりぐち ようすけ)
- 演 - 篠井英介[34](劇場版IV / S.16-10)[注 161]
- 劇場版IVにおける内閣官房副長官。政府閣僚の中では穏健派であり、バーズによる犯行声明が行われた際には要求を拒否すべしという強硬派の意見に反論していた。
- S.16-10にも登場。圧力をかけて息子の不祥事をもみ消していたことで内閣情報調査室の審議官から脅迫を受けており、内調による政府要人への脅迫事件が明るみに出た際には自らその事実を公表し、責任を取る形で辞職した。
- 三上冨貴江(みかみ ふきえ)
- 演 - とよた真帆(S.16-最終話 / S.17-1,2)
- 成林大学経済学部経済学科教授。国家公安委員も務める。
- 峯秋とは旧知の間柄。風間楓子転落事件の際には「容疑者」の一人である峯秋の要請を受け、監察官室に調査を進めるよう圧力をかけた事もある(S.16-最終回)。
- 夫から義父の殺害を告白され事件の隠蔽工作に着手、峯秋の要請を受け捜査を始めた右京や亘と対峙した。義父を行方不明扱いにすることで一度は警察の介入を阻むことに成功するものの、右京の作戦により遺体の存在を暴かれ、死体遺棄容疑で逮捕された(S.17-1,2)。
警察関係者
- 佐古秀樹(さこ ひでき)
- 演 - 山崎一(S.1-4 / S.4-4,5)[注 162]
- 経歴:警視庁滝沢警察署地域課1係(S.1-4)
- → おでん屋(S.4-4,5)
- 階級は巡査部長。強盗事件の捜査のために保護した泥酔者を放置して死亡させてしまったことが発覚し、責任を取らされる形で退職する(S.1-4)。退職後はおでん屋台を経営し、後に薫に連続殺人事件の被害者の遺留品を預けた(S.4-4,5)。
- 梅沢
- 演 - 奥田達士(S.1-9 / S.2-14)[注 163]
- 警視庁捜査三課盗犯担当。
- 田嶋栄一郎(たじま えいいちろう) / 吉岡琢磨(よしおか たくま)
- 演 - 坂田雅彦(田嶋:S.2-17 / S.3-8,12 / 吉岡:S.6-8,15 / S.8-11 / S.10-10 / S.13-10 / S.15-7,13,14)
- 田嶋はS.3まで出演し、髪型はオールバック。吉岡はS.6から出演し、髪型は丸刈り。
- 警視庁刑事部捜査第一課特殊犯捜査係(SIT)の班長。誘拐や立てこもり事件などの緊急性の高い事件でたびたび指揮を執っている(S.10-10他)。邪険にこそしないが、捜査に介入する特命係を疎ましく思っている節がある(S.3-8、S.8-11)。
- 海音寺菊生(かいおんじ きくお)
- 演 - 竹中直人(S.3-1,2,4,5)
- 警視庁麹町東警察署刑事課長の警部で、一時期異動してきた薫の直属の上司となった。右京とは違った意味での変人だが、圧力がかかった事件を捜査していた薫を叱咤激励するなど、口は悪いが正義感の強い人物。また特命係の能力の高さを見抜いており、懲戒免職を受けた右京を麹町東署に引き入れて特命係を作ろうと画策したが、右京の懲戒処分が解けたことで失敗に終わった(S.3-4)。本人曰く「坊主とエリートが大嫌い」。
- 日野(ひの)警部補
- 演 - 寺島進(S.5-11 / S.13-10)
- 警視庁警備部の狙撃班所属。階級は警部補。狙撃能力は「警視庁一のスナイパー」と評されるほどで、数百メートルは離れているであろう人間の腕を観覧車から正確に撃ち抜いたり(S.5-11)、緊急時には自ら木に登って高所からの狙撃を行う(S.13-10)などの離れ業をやってのけており、直接の面識はないものの、特命係の窮地を度々救っている。
- 三奈瀬恭介
- 演 - 崎山凛(劇場版I / S.10-10)[注 164]
- 警察庁警備局公安課課長補佐。
- 相原誠(あいはら まこと)
- 演 - 萩原聖人(米沢守の事件簿 / S.10-15)
- 所轄の千束警察署刑事課強行犯係の刑事で、『鑑識・米沢守の事件簿』における米沢の相棒。
- 自身の元妻が死亡し、その事件を自殺として処理されたことに納得できずに独自にその真相を究明するために「名前も一緒で顔も瓜二つ」の女性と離婚したという共通項を持った米沢とコンビを組み、元妻を殺害した犯人を突き止めて元妻の職場である警察OBの天下り先の横領も絡んでいた事件を解決に導いた(鑑識・米沢守の事件簿)。その後、捜査方針に反発したために連続通り魔事件の捜査を外され、米沢を頼ったことを通じて右京と尊と共に連続通り魔事件を捜査する(S.10-15)。
- 人情家だが、陣川以上のトラブルメーカーである。猪突猛進型の熱血漢で、終始先走った行動を取り、米沢や特命係、捜査一課を散々振り回している。また、捜査第一課への配属を目指して仕事に
邁進 ()していたが、そのことによるすれ違いが原因で離婚している。また少年係にいた時期がある。 - 早乙女美穂(さおとめ みほ)
- 演 - 奥田恵梨華(米沢守の事件簿 / S.13-11)
- 米沢と同じ班に所属する鑑識課員。「(鑑識の)師匠だと思っている」と述べるなど米沢を鑑識課の先輩として慕っており、米沢がクビ寸前の危機に陥った際には彼を助けるべく特命係の捜査に協力した(S.13-11)。
- 佐藤静夫(さとう しずお)
- 演 - なかみつせいじ[35](S.7-19 / S.8-12,最終話)
- 警察庁長官官房人事課長。
- 渡辺真澄(わたなべ ますみ)
- 演 - 吉満涼太[36](S.8-12,最終話)[注 165]
- 警察庁長官官房首席監察官。
- 川上博康(かわかみ ひろやす)
- 演 - 重松収(S.9-6 / 劇場版II)[注 166]
- 劇場版II時点以降における警視庁組織犯罪対策部長・警視長。S.9-6においても現職である。
- 角田の上司でもある。
- 金子文郎(かねこ ふみお)
- 演 - 宇津井健(S.9-9 / 劇場版II / X DAY)[注 167][注 168]
- S.9-9時点以降における警察庁長官(『X DAY』時点においても現職)。警視庁ですら地方の県警本部と同列であるとし、その上で全国の警察を警察庁の指揮下に置こうと画策していることから警視総監の田丸と対立している。“冤罪に始まる警察の不祥事を防ぐためには「上級組織である警察庁」の徹底的な監視が必要である”という思想を基にしたいわゆるシビリアンコントロールの構築を目論んでおり、小野田と共に警察庁を警察省へと移行する計画を進めていた。警視庁人質篭城事件に際して計画に反発していた警視庁幹部達の一掃を企むが、小野田の死によって計画は頓挫し、田丸による長谷川一派の処分で「痛み分け」の結果に終わった(劇場版II)。
- 田丸寿三郎(たまる じゅさぶろう)
- 演 - 品川徹(S.9-9 / 劇場版II / S.11-1)
- S.9-9からS.13-10までの時点における警視庁警視総監。警視庁こそが日本の首都東京を守る「最高の捜査機関」であるというプライドのを持ち、警視庁を厳しい管理下に置こうとしている警察庁と対立している。また、劇場版IIでは、小野田と金子が進める「警察庁の警察省化」に対して、従来の警察組織全体のトップである警察庁長官は警察出身者のポストであるが、警察庁が警察省になれば、警察出身者ではない者が任ぜられる「警察大臣」が警察組織のトップとなるという理由で反対しており、警視庁籠城事件の舞台となった長谷川ら警視庁幹部との会議も劇中では「警察省と警察大臣の誕生を阻むべく、警視庁幹部陣の意思統一のための会合」と推測されている。現在は警視総監の座を退いている。
- 長谷川宗男(はせがわ むねお)
- 演 - 國村隼(劇場版II / S.10-最終話)
- 経歴:東京大学
- → 警視庁副総監兼警務部長(劇場版II)
- → 警察庁長官官房付(S.10-最終話)
- 階級は警視監。次期警視総監と目される実力者で、「君を活かしたい」と右京を高く評価している警察幹部の一人。東京大学セーリング部出身で、同郷の部長らと共に派閥を作っている。
- 公式の人事記録には存在せずに表沙汰に出来ない公安の案件を取り仕切る「影の管理官」という裏の顔を持っている。テロの危機に晒されることが少ない日本で存在意義が危ぶまれた公安の存続のためにテロ事件を捏造し犠牲者を出したが、その事件関係者が「影の管理官」の存在を突き止めようと警視庁籠城事件を起こしたために、仲間の部長らと共謀して秘密裏に殺害した。後に特命係によって真実を暴かれ逮捕されるが、警察の威信を守った上で警視庁に貸しを作ろうとした小野田の策で不起訴になり、自身の一派共々処分を受けた(劇場版II)。その後警察庁長官官房付の閑職に回されるも[注 169]再起を睨んでおり、雛子と共にクローン人間を作る実験が成功した事実を隠蔽するために暗躍。右京を止めるために尊に接触し、事件の解決後は尊を自らの元に異動させるように根回しをする(S.10-最終話)。
- 原子嘉和(はらこ よしかず)
- 演 - 大出俊(劇場版II / S.10-10 / S.12-1)
- 経歴:警視庁公安部長(劇場版II時点以降)
- → 警視庁副総監
- 階級:警視長 → 警視監
- S.12-1までは少なくとも現職である。その後副総監に就任する。
- S.12-10では彼のポストには正木浩輔が就いている。
- 井手実篤(いで さねあつ)
- 演 - 井上高志(劇場版II / S.11-1)[注 170]
- 劇場版II時点以降における警視庁警備部長・警視長。S.11-1においても現職である。
- 田中靖(たなか やすし)
- 演 - 五王四郎(劇場版II / S.11-1)[注 171]
- 劇場版II時点以降における警視庁総務部長。警視長。S.11-1においても現職である。
- 岩月彬(いわつき あきら)
- 演 - 田中圭(X DAY / S.11-17,最終話)
- 警視庁生活安全部サイバー犯罪対策課専門捜査官の巡査部長で、『相棒シリーズ X DAY』における伊丹の相棒。
- ネット上に機密情報を流出させた容疑者として自身がマークしていた銀行員が転落死したために不正アクセス容疑の見地から捜査を開始、当初より因縁のあった伊丹と対立しながらも捜査を進めていく中で財務省の金融封鎖計画「X DAY」の存在を知り、ことの重大さに悩んで捜査を打ち切ろうとするも最終的には捜査を続行、銀行員を殺害した犯人を逮捕し事件を解決に導いた(X DAY)。
- その後、伊丹からある殺人事件に関わる交流サイトのアカウント解析を強引に依頼されたことで右京や享と知り合い、共に事件の捜査にあたる事になる。マイペースな右京に当初は反発するも、事件解決を機にその能力を認めるようになり(S.11-17)、享のスマートフォンに盗聴盗撮アプリが仕掛けられた際にはその解析に協力して発信元を突き止めた(S.11-最終話)。
- 「専門捜査官は専門捜査官の仕事をする、殺人事件の捜査はしない」と自らの仕事に対してある程度割り切った考えを持っていたが、上述の事件を通してその心境にも変化が見られ、当初は反発していた伊丹にも全幅の信頼を寄せるようになる。ただ、強引に捜査を依頼する伊丹や右京には辟易している。
- 小田切亜紀(おだぎり あき)
- 演 - 関めぐみ(X DAY / S.11-17)
- 警視庁生活安全部サイバー犯罪対策課専門捜査官。岩月の同僚として彼のサポートを担っており、急な頼み事にもすぐに応じるなど優秀な捜査官。岩月に比べて捜査一課や特命係の刑事達には協力的だが、打ち切られた捜査を岩月が続行していた際には難色を示したことがある。
- 堀江邦之(ほりえ くにゆき)
- 演 - 山口良一(S.11-1,2,6 / S.13-5)
- 警視庁中根警察署刑事課捜査一係係長で、享が中根署に配属されていた時の上司で、享は「自分を刑事にしてくれた恩人」として慕っていた。
- 過去に担当していた強盗殺人事件の取り調べ中に司法取引に近いやり取りを行い、結果的に冤罪を作ってしまった過去を持つ。特命係の捜査によってその事実が発覚し、峯秋ら上層部の判断によって退職に追い込まれた(S.13-5)。再就職の斡旋も断って実家に帰ることを享に告げたが、「(特命係のおかげで)重荷が取れた」と感謝を表している。
- 沢田泰三、土屋公示
- 演 - 園岡新太郎(S.11-1 / S.13-5)、芹沢礼多(S.11-1 / S.13-5)
- 警視庁中根警察署刑事課捜査一係の刑事。堀江の部下。
- 大石真弓(おおいし まゆみ)
- 演 - 松本若菜(S.11-11 / S.12-10)
- 警視庁刑事部総務課の婦警。享とは警察学校からの同期で、彼を通じて特命係に度々協力する(S.11-11,S.12-10)。柔道は3段を持つ腕前。
- 松永
- 演 - 大山竜一[37](S.15-1,最終話 / 劇場版IV)
- 警視庁広報課。社美彌子の部下。
- 結城守
- 演 - 平井真軌(S.15-7 / S.17-10)
- 警視庁刑事部特殊犯捜査係の刑事。
- 綿貫肇
- 演 - 児島功一[38](S.15-10,13,14,16 / 劇場版IV / S.16-6,10 / S.17-10,最終話)[注 172]
- 警視庁捜査一課の刑事。
- 吉田剛
- 演 - 田中啓三(S.15-10 / 劇場版IV)[注 173]
- 警視庁捜査一課の刑事。
- 山崎哲雄(やまざき てつお)
- 演 - 菅原大吉(S.15-13,14 / 劇場版IV)[注 174][注 175]
- 経歴:警察庁長官官房総務課課長
- → 警察庁警備局長
- 警察庁長官官房総務課課長として初登場。階級は警視監。女性蔑視的な思想を持つ「健全な家庭を守る会」の会員という顔を持つ。
- 亘の法務省官僚時代に発生した立てこもり事件に「健全な家庭を守る会」の会員が関わっていることを知り、真相の発覚を防ぐため事件に介入した(S.15-14)。
- その後、立てこもり事件での功績が認められ警察庁警備局長に昇進。国際的犯罪組織「バーズ」による身代金を要求するテロ予告が行われた際には要求を拒否し、テロ未遂事件を引き起こしてしまう。事態収拾後は事件の隠蔽工作に動くがマスコミに事件がリークされ失敗に終わった。作中では明言されていないが、その後責任者として何らかの処分を受けたものと思われる(劇場版IV)。
- 谷崎莊司
- 演 - 柴木丈瑠(S.15-最終話 / S.16-2,10,12)
- 警視庁サイバーセキュリティ対策本部専門捜査官。青木の同僚。
- 美彌子のパソコンへのハッキング事件(S.15-最終話)や、ハッカーが絡む銃撃事件(S.16-10)などサイバー犯罪が絡む事件ではほぼ毎回捜査に関わってきた。ネットを通じてカルト教団の監視も担当していたが、逆に教団に感化されて衣笠副総監の襲撃に協力した事が発覚し、逮捕された(S.16-12)。
- 石川大輔
- 演 - 林泰文[39](劇場版IV / S.16-10)[注 176]
- 警視庁広報課。社美彌子の部下。
- 土師太(はじ ふとし)
- 演 - 松嶋亮太(S.16-最終話 / S.18-1,2,12,最終話)[注 177]
- 警視庁生活安全部サイバーセキュリティ対策本部特別捜査官。サイバーセキュリティー対策本部に戻ってきた青木のことを「出戻り」と呼んでいる。
- 青木同様に技能は高いが、彼とは犬猿の仲。青木が拉致された事件で解決に一役買った時は、嬉々として青木に恩を着せていた(S.18-12)。
報道関係者
- 鹿手袋啓介(しかてぶくろ けいすけ[40])
- 演 - 西村雅彦(S.3-1,2,3,最終話 / 劇場版I)
- 院内紙記者で、元帝都新聞政治部記者である美和子の先輩。主に政治家のスキャンダルを狙っており、一種のタカリとも評されている。内閣の機密費流用疑惑を追ったため雛子の秘書が雇った暴漢に襲撃されてしまう(S.3-1)が、後に雛子への情報提供者となっている(S.6-16、劇場版I)。美和子の浮気相手で結婚直前の関係にまでなった事もあるが、後に破局した(S.4開始時)。
- 大久保康雄
- 演 - 阿南健治(S.3-11,13 / S.5-18)
- 帝都新聞記者で、警視庁記者クラブのキャップを務める美和子の元上司。かなりの保身的な性格で、圧力を掛けられることを恐れてか、公的機関に纏わるスクープなどは全く採用しようとしないために美和子とはしばしば対立している。
- 守村やよい(もりむら やよい)
- 演 - 本仮屋ユイカ(劇場版I / S.10-5)
- 東京ビッグシティマラソン爆破予告事件の関係者だった女性。本名は木佐原康江だが、エルドビアの反米ゲリラに拉致された兄・渡 へのバッシングの影響から、父・芳信の判断で「守村やよい」へと名前を変えている。過去の事件に関連した連続殺人事件が起きた際には事件の被害者を訪ねていたことが判明し、事件の重要参考人となる。事件解決後は兄の遺志を継いでNPOの活動に参加することを決意し、右京と薫に見送られ旅立った(劇場版I)。
- 帰国後は「東都通信社」の駆け出しのジャーナリストとなり、遭遇した奇妙な出来事について右京と尊に相談する(S.10-5)。
- 照山 / 照本
- 演 - 石橋祐(照山:S.3-1,2 / 照本:S.6-16 / S.11-12)[注 178]
- 照山はS.3に出演し、帝都新聞首相官邸記者クラブに所属している記者。照本はS.6から出演し、帝都新聞政治部に所属している美和子の先輩記者。政界やマスコミの裏事情に通じており、右京にたびたび情報提供を行う(S.6-16、S.11-12)。
- 八津崎奨
- 演 - 橋本拓也[41](S.16-最終話 / S.17-1 / S.18-最終話)[注 179]
- 葉林社「週刊フォトス」の編集長。風間楓子の上司。
法曹関係者
- 武藤かおり
- 演 - 松下由樹(S.1-8 / S.2-1,2,最終話 / S.6-9 / 劇場版I)
- 武藤法律事務所の弁護士。薫が逮捕した強盗犯の弁護人を務めたことで特命係と知り合い(S.1-8)、自身が担当した裁判を通じて特命係とたびたび遭遇することになる。
- 薫の強盗犯逮捕に違法性があることを立証して被告人の無罪を勝ち取ったり、死刑判決の下された浅倉禄郎と連絡を取る方法を考案する(S.2-1)など、有能な弁護士。前述のとおり浅倉の担当弁護士という建前で特命係との連絡役を務めた。
- 三雲法男
- 演 - 石橋凌(S.6-1,最終話)
- 裁判官。担当した裁判において社会的弱者に有利な判決を下すことが多く、マスコミからは「司法の良心」と呼ばれている。試験導入された初の裁判員制度による公判の裁判長を務めたが、自らは裁判員制度に懐疑的な立場を取っており、裁判員裁判の廃止を狙い妨害行為を行っていた(S.6-1)。
- その後ある事件で右京に押し切られ、証拠不十分の段階で被疑者宅の捜索差押令状を発付し、その責任を取り裁判官を辞職する。弁護士への転身もせずに法曹界から去った(S.6-最終話)。
- 瀬田宗明
- 演 - 渡哲也(S.7-10 / S.10-2)
- 弁護士。社会的弱者の立場を案じて数多くの国家賠償訴訟に携わっていた正義感あふれる人物で、民間人閣僚として法務大臣に登用されていた(S.7-10)。在任中、息子が巻き込まれたテロ事件の背景に自らが関わった公害訴訟が関係していたことを知ると法務大臣を辞任し「小さな声なき声に耳を傾けて手を差し伸べるため」弁護士に戻った。その後、自らが弁護人となった事件の被害者遺族に殺人の疑いが向けられる事になる(S.10-2)。
- 黒崎健太
- 演 - 内田裕也(S.14-4,10 / S.15-10 / S.16-8)[注 180][注 181]
- 東京地検特捜部の検事。法務省時代の亘の同僚でもあるが、あまりいい感情を抱いておらず邪険に接している。一方で、捜査二課時代の活躍を知る右京に対しては尊敬の念を表しており、特命係の協力を得て大物フィクサーの逮捕に成功して以後(S.14-4)、特命係の捜査に快く協力してきた(S.14-10,S.15-10)。しかし、公安警察が絡む殺人事件の捜査に協力したことで日下部により高松に左遷されてしまう。花の里にて右京と亘にその旨を告げ、右京から深い敬礼を以て見送られた(S.16-8)。
- 倉田映子
- 演 - 鶴田真由[42](S.15-8 / S.16-1〈回想〉 / S.17-15)
- 経歴:東京地方検察庁(S.15-8)
- → ホワイトリーガル法律事務所(S.17-15)
- 東京地方検察庁の検事だった女性で、法務省時代の冠城の同期。
- 検事時代はその有罪率の高さから「100%の女」の異名を持つ一方、批判の多い検察の変革を目指す正義感あふれる女性だったが、担当していた殺人事件の証言を、ある個人的な事情から変えさせていた不法行為を特命係に暴かれ、自ら職を辞した(S.15-8)。彼女に目をかけていた日下部はこの一件以降、特命係を敵視するようになる。
- その後ホワイトリーガル法律事務所の弁護士に転身。経産省官僚の殺人事件において被疑者の弁護人を買って出て、検事時代に担当した機密漏洩事件の真相を突き止めようと画策する。同じく捜査を始めた特命係と共に真相を突き止め、自身が有罪にした機密漏洩事件の被告人の冤罪を晴らした(S.17-15)
- 連城建彦
- 演 - 松尾諭(S.15-16 / S.16-6 / S.17-6 / S.18-17,19)
- 連城法律事務所の弁護士。連続殺人犯・北一幸の弁護を担当しており、北の脱走事件の際に特命係と遭遇する(S.15-16)。その後、元刑事が警視庁を告訴した裁判で原告代理人として登場したり(S.16-6)、遠峰小夜子との取引により右京に依頼を持ち掛けたり(S.17-6)と、特命係と浅からぬ因縁を持つ。
- 頭が切れ弁護士としては優秀だが、裁判をゲームのように楽しむ不遜な人物。また記憶力には絶対の自信を持ち、「会話の98%を記憶できる」と豪語する程。守秘義務の観点から、留置所での手紙のやり取りは一切行わず、その抜群の記憶力により内容を諳んじて相手に伝えるという方法をとっている。
- 右京を自身と同様頭の切れる人物とみなしており、「モンスター」と評したこともある。右京の方も彼の能力は認めていて、大手ゼネコン社員自殺事件の真相につながる死体損壊罪の容疑者の弁護を依頼した(S.18-19)[注 182]。
医療関係者
- 内田美咲(うちだ みさき)
- 演 - 奥貫薫(S.4-4,5 / S.5-5)
- 精神科医で、犯罪心理学者[注 183]。恵和医科大学教授。かつて殺人容疑をかけられ心神喪失となっていた患者のカウンセリングをしていたことで特命係と知り合い、患者や助手の安斉が犯していた連続殺人事件に巻き込まれることになる(S.4-4,5)。その後は東京医療大学付属病院に転職しており、二人の本性を見抜けなかったことを悔いており、安斉が殺害された事件を機に辞職を考えたが、右京と薫の説得により踏みとどまった(S.5-5)
- 安斉直太郎(あんざい なおたろう)
- 演 - 高橋一生(S.4-4,5 / S.5-5)
- 内田の助手。カウンセリングを行っていた連続殺人犯に魅了されて逆転移を起こし、後継者として同じ手口で連続殺人を犯していたが、その事実を特命係に突き止められ逮捕された(S.4-5)。逮捕後は精神鑑定で心神喪失による刑事責任能力なしとの鑑定結果により、不起訴処分となって釈放され措置入院(強制入院)処遇となるが、外出訓練中に被害者遺族の一人に殺害された(S.5-5)。
その他
- ヒロコ
- 演 - 深沢敦(S.1-3,6 / S.2-20 / S.3-17 / S.5-18 / S.6-13 / 劇場版I / S.18-18)[注 184]
- 薫の知人。新宿で発生したとある事件の聞き込み捜査中に薫と知り合う (S.1-3) [注 185]。S.2-20で右京とも面識を持つようになった。かつては焼肉屋を営んでいたが、現在は都内でゲイバー「薔薇と髭と...。」を経営している(S.1-6)[注 186]。目撃者として特命係と関わりを持ち(S.1-3)、以降度々特命係に相談を持ち掛けるようになる(S.2-20等)。自身の愛犬が関わった事件で「花の里」に訪れた際に美和子やたまきとも知り合い(S.6-13)、マラソンに参加した二人の応援に駆けつける程の仲になる(劇場版I)。それから12年振りに右京に連絡を取り、お気に入りの常連客が巻き込まれた強盗傷害事件の捜査を私的に依頼した(S.18-18)[注 187]。
- 斎藤英彦[注 188]
- 演 - 黒沼弘己(S.2-1,2,最終話)
- 東京拘置所の刑務主任。S.2-2のラストで遺体で発見される。浅倉は斎藤を殺害して脱獄したと思われていたが、実際は気絶させただけで、以前から斎藤を怨んでいた中津一義によって絞殺された(S.2-最終話)。
- 若杉栄一
- 演 - マギー(S.2-7,15,16 / S.3-16)
- 薫の知人。妻は真子。かつて東京で借金取りをしていた頃に薫に逮捕され、夫婦共に薫に世話になっていた。更生して故郷の北海道で暮らしていたが、再び上京して友人と事業を立ち上げるも失敗し借金取りに戻ってしまう。離婚の危機に陥ったうえ事件にも巻き込まれるが、特命係によって助けられた(S.2-7)。その後は再び故郷に戻りタクシー運転手の職を得ており、北海道を訪れた特命係の捜査に協力した(S.2-15,16)。その後、地元商工会議所の仕事で上京してきたが、爆弾犯にスケープゴートとして利用され強盗事件を起こすという不運に見舞われる(S.3-16)。薫に恩義を感じており、自身の子供に薫子という名前を付けた。
- 吉田一郎
- 演 - 松尾貴史(S.2-13 / S.11-7 / S.13-1)
- 公園に住んでいるホームレス。偏屈な性格ではあるが、教養があって特に子供達には懐かれており、「一郎君」と呼ばれている。失踪した少女と仲良くしていたことから聞き込みに訪れた特命係二人と面識を持ち、事件解決にも関わった(S.2-13)。10年後、廃墟で発見された白骨死体の身元捜査をしていた右京と再会し(S.11-7)、以後もたびたび交流を持つようになる(S.13-1)。
- 蓮妙(れんみょう)
- 演 - 高橋惠子(S.3-最終話 / S.16-13,14)
- 尼寺「慈妙院」の庵主。瀬戸内とは兄弟弟子の間柄で親交も深い。
- 池から発見された白骨遺体の捜査に訪れた特命係と面識を持った(S.3-最終話)。13年後、仮釈放された瀬戸内の身元引受人として登場し、右京と再会する(S.16-13)。
- 遠山ちず
- 演 - 前沢保美(S.4-2 / S.8-18)[注 189]
- 西東京市にある「オリエントマンション元町」の管理人。懇意にしている住人の殺人事件の解決に協力したことで特命係と知り合い(S.4-2)、事件後右京を“和製シャーロック・ホームズ”として都民ジャーナルに紹介した(S.4-8)。その後、住人の女性の結婚詐欺に関して右京に相談している(S.8-18)。
- 矢木明(やぎ あきら)
- 演 - 高橋克実(S.5-10 / S.10-11)[注 190][注 191]
- 「チャンドラー探偵社」を一人で営む私立探偵。推理小説マニアであり、愛読している作品の探偵にちなんで「マーロウ矢木」や「サム・スペード矢木」[注 192]と自称し、古風なハードボイルド派を気取っている。出で立ちもボギーばりに中折れ帽やトレンチコートを身に着け、バーボンを愛飲。浮気調査のような一般的な探偵の仕事以外にも、引越しの手伝いからペット探しまで行う何でも屋のような仕事も引き受けている。一見すると冴えない風貌だが、ギャルやホームレスなどの様々な人達に慕われており、その人脈を駆使して目当ての人物を短期間のうちに探し出すなど、探偵としてはかなり優秀である。態度は飄々としつつも「依頼人との約束は何があっても最後まで守る」という強い信条を持っている。捜索依頼の対象が殺された事件(S.5-10)や自身が容疑者のアリバイの証人となった殺人事件(S.10-11)において特命係と協力し、事件解決に貢献した。西日暮里に事務的を構えている。以前は戸越銀座で活動していた。
- 磯部
- 演 - 梨本謙次郎(S.5-11,最終話)
- お台場にある「ホテルアマゾン」の支配人。ホテル内での籠城事件(S.5-11)を通じて特命係と顔見知りとなる。その後もその縁から特命係に協力している(S.5-最終話)。
- リサ
- 演 - はるな愛(S.6-13 / 劇場版I)
- ゲイバー「髭と薔薇と…。」従業員。ヒロコの飼い犬「マリリン」の元飼い主。とある事件を通じて右京たちと知り合う (S.6-13) 。その後はマラソンに参加したたまきや美和子の応援に駆けつける程の仲となる (劇場版I) 。
- 江波和江
- 演 - 山本道子(S.7-11 / S.18-6,最終話〈回想〉)[注 193]
- 藤堂家の家政婦として働いていた時にとある誘拐事件を通じて右京と知り合うこととなった(S.7-11)。その後は花畑管理サービスの従業員に転職。事件解決後も右京とは連絡を取り合っている様子が伺える(S.18-6)。
- ヤロポロク・アレンスキー
- 演 - ユーリー・B・ブラーフ(S.13-1 / S.16-14)
- ロシアの対日工作員。ロシアンタイム誌東京支局局長として日本に在住し、7名の日本人を協力者に仕立てたヒューミントを行っていたが、本国ロシアで発覚した汚職の追及を受けるとアメリカへ亡命する。その際協力者7名の情報を提供したことで、内閣情報調査室長による連続殺人事件の発端となってしまう(S.13-1)。
- 内調時代の美彌子と深い関係にあったことが示唆されており、作中で度々その存在を匂わせている。実は亡命後も日本に潜伏しており、後にロシア当局の依頼を受けた人物により殺害されていたことが判明した(S.16-14)。
- 坊谷一樹(ぼうや かずき)
- 演 - 蔵原健[43](S.15-1 / S.16-13,14)[注 194]
- 法務省公安調査庁の職員。日下部の密命を受け、ヤロポロクとの関係が疑われる美彌子の身辺調査を行っていたが突如失踪する(S.15-1)。
- 1年半後、瀬戸内の実家「徹正院」の院内墓地から白骨遺体が発見され、DNA鑑定により坊谷のものと判明する(S.16-13)。特命係の捜査により、恋愛感情から美彌子を付け回していた人物に殺害されていたことが発覚した(S.16-14)。
- 社マリア
- 演 - ピエレット・キャサリン(S.15-1,最終話)、ギラルド沙羅[44](S.16-10,13)
- 社美彌子の娘。
- 市原里奈(いちはら りな)
- 演 - 桜田ひより[45](S.15-11 / S.16-12)
- 警視庁副総監・衣笠藤治の娘。「西應学園中学校」に通う中学3年生。衣笠が脅迫された事件を受け、母の旧姓である「市原」を名乗って暮らしている。
- 帰宅途中に殺人事件を目撃したために特命係の接触を受ける。自らも事件解決のため犯人を見つけ出し襲われそうになるが、特命係によって救出された(S.15-11)。1年後、衣笠の襲撃事件で特命係と再会、犯人の襲撃を受けるが再び特命係に救出された(S.16-12)。
- 仕事で家を留守にしがちな父との確執は深く、友人には「父は(警察官僚ではなく)普通の役人」と話している。機転が利く一方無茶な行動に及ぶことが多く、そのために度々襲われそうになったり、右京から叱責を受けたこともある。
- 新崎芽依(しんざき めい)
- 演 - 朝倉あき(S.16-9 / S.18-17)
- キッチンカー「バンドワゴン」の店主。毎週水曜日にはタコスを販売している。亘も常連客となり通いつめていた。先天性の相貌失認のため人の顔が識別出来ない[注 195][注 196]。事件解決後、実家に戻り相貌失認の事を打ち明けて家族の理解を得てから改めて出直す(S.16-9)。
- 一度出身地の岐阜県に戻り、再び東京で移動パン屋「手作り焼きたてパン ネコの耳」の経営を始めるが、特命係を敵視する遠峰小夜子の差し金により[注 197]、連続殺人犯に拉致される。無事救出されたものの、 亘は彼女を危険にさらさないため二度と近づかないことを決意する(S.18-17) 。
- 桂川宗佐(かつらがわ そうすけ)
- 演 - 村上新悟[46](S.18-1,2,9,最終話)[注 198]
- 東亜ダイナミクス社長。防衛技術振興協会の副会長も務めている。同協会の顧問に就任した片山雛子と共に行動し、「日本は強くあらねばならない」との信念の元、武器輸出推進の旗振り役を担っていた (S.18-1,2)。自社の製品をサルウィンの武装勢力に提供し、それがドローン爆弾としてテロに利用されていたことが発覚して失脚する (S.18-9)。
- その後社長を辞任し会社も倒産に追い込まれたが、起訴は免れ、新会社・桂川コーポレーションを立ち上げて表舞台への復帰を狙っていたところ、自宅で殺害される(S.18-最終話)。
ゲスト
pre season / 番外編 / season1 / season2 / season3 / season4 / season5 / season6 / season7 / season8 / season9 / season10 / season11 / season12 / season13 / season14 / season15 / season16 / season17 / season18
pre season(2000年 - 2001年・土曜ワイド劇場)
- 第1話「刑事が警官を殺した!?」
- 第2話「恐怖の切り裂き魔連続殺人!」
- 第3話「大学病院助教授、墜落殺人事件!」
番外編(2008年・土曜ワイド劇場)
再放送部分は上のpre seasonの登場人物と同じなので、ここでは新撮部分の登場人物のみ記載する。
- 第1話「名コンビ誕生篇」
- 第3話「相棒3〜いま明かされる7年目の真実!」
season1(2002年)
- 第1話「警視総監室にダイナマイト男が乱入!刑事が人質に!? 犯罪の影に女あり…」
- 第2話「教授夫人とその愛人」
- 第3話「秘密の元アイドル妻」
- 第4話「下着泥棒と生きていた死体」
- 第5話「目撃者」
- 第6話「死んだ詐欺師と女美術館長の指紋」
- 第7話「殺しのカクテル」
-
- 倉沢正(倉沢チェーン 社長) - 和田周
- 第8話「仮面の告白」
- 第9話「人間消失」
- 第10話「最後の灯り」
- 第11話「右京撃たれる〜特命係15年目の真実」、最終話「午後9時30分の復讐 特命係、最後の事件」
-
- 石嶺小五郎(警視庁本郷警察署警務部・緊急対策特命係 元隊員) - 森本レオ
- 木村紳一郎(外務省条約局条約課長・15年前の籠城事件の人質) - 影山英俊
- 山本俊彦(外務省大臣官房秘書官・15年前の籠城事件の人質) - 遠藤たつお
- 田口猛(外務省北米局員・15年前の籠城事件の人質) - 高尾一生
- 越水(小野田公顕のSP) - 石橋祐(第11話のみ)
- 桜井(小野田公顕のSP) - 金井茂(第11話のみ)
- 野々村(消防庁) - 北村隆幸(第11話のみ)
- 川端蘭子(北条邸の住人・柳田の娘) - 池脇千鶴(最終話のみ)
- 鈴原慶介(高級レストランのオーナーシェフ・15年前公邸料理人・15年前の籠城事件の人質) - 川島宏知(最終話のみ)
- 柳田幹夫(外務省中近東アフリカ局員・15年前の籠城事件の人質) - 高田裕司(最終話のみ)
- 萩原壮太(警視庁富士見警察署 署長・緊急対策特命係 元隊員) - 内藤剛志(最終話のみ)
season2(2003年 - 2004年)
- 第1話「ロンドンからの帰還〜ベラドンナの赤い罠」、第2話「特命係復活」
- 第3話「殺人晩餐会」
- 第4話「消える銃弾」
- 第5話「蜘蛛女の恋」
- 第6話「殺してくれとアイツは言った」
- 第7話「消えた死体」
- 第8話「命の値段」
- 第9話「少年と金貨」
- 第10話「殺意あり」
- 第11話「秘書がやりました」
- 第12話「クイズ王」
- 第13話「神隠し」
- 第14話「氷女」
- 第15話「雪原の殺意」、第16話「白い罠」
- 第17話「同時多発誘拐〜消えた16人の子供達」
- 第18話「ピルイーター」
- 第19話「器物誘拐」
- 第20話「二分の一の殺意」
- 最終話「私刑〜生きていた死刑囚と赤いベルの女」
season3(2004年 - 2005年)
- 第1話「双頭の悪魔」、第2話「双頭の悪魔II〜堕天使」、第3話「双頭の悪魔III〜悪徳の連鎖」
- 第4話「女優〜前編〜」、第5話「女優〜後編〜」
- 第6話「第三の男」
- 第7話「夢を喰う女」
- 第8話「誘拐協奏曲」
- 第9話「潜入捜査〜私の彼を探して!」
- 第10話「ゴースト〜殺意のワイン」
- 第11話「ありふれた殺人〜時効成立後に真犯人自首!?」
- 第12話「予告殺人〜狙われた美人姉妹の謎」
- 第13話「警官殺し〜銃に残された赤い指紋」
- 第14話「薔薇と口紅〜名門殺人学園の美女」
- 第15話「殺しのピアノ」
- 第16話「人間爆弾」
- 第17話「書き直す女」
- 第18話「大統領の陰謀」
- 最終話「異形の寺」
-
- 雀蓮(慈妙院の尼僧) - 高橋由美子(S.16-13〈回想〉にも出演)
- 飯島佐和子(雀蓮の姉・故人) - 高橋由美子
season4(2005年 - 2006年)
- 第1話「閣下の城」
- 第2話「殺人講義」
- 第3話「黒衣の花嫁」
- 第4話「密やかな連続殺人」、第5話「悪魔の囁き」
- 第6話「殺人ヒーター」
- 第7話「波紋」
- 第8話「監禁」
- 第9話「冤罪」
- 第10話「殺人生中継」
- 第11話「汚れある悪戯」
- 第12話「緑の殺意」
- 第13話「最後の着信」
- 第14話「アゲハ蝶」
- 第15話「殺人セレブ」
- 第16話「天才の系譜」
- 第17話「告発の行方」
- 第18話「節約殺人」
-
- 松原宣子(著名な節約主婦) - 伊藤かずえ
- 松原真澄(宣子の夫) - 平良政幸
- 第19話「ついてない女」
- 第20話「7人の容疑者」
- 最終話「桜田門内の変」
season5(2006年 - 2007年)
- 第1話「杉下右京 最初の事件」
- 第2話「スウィートホーム」
- 第3話「犯人はスズキ」
- 第4話「せんみつ」
- 第5話「悪魔への復讐殺人」
- 第6話「ツキナシ」
- 第7話「剣聖」
- 第8話「赤いリボンと刑事」
- 第9話「殺人ワインセラー」
- 第10話「名探偵登場」
- 第11話「バベルの塔〜史上最悪のカウントダウン!」
- 第12話「狼の行方」
- 第13話「Wの悲喜劇」
- 第14話「貢ぐ女」
- 第15話「裏切者」
- 第16話「イエスタデイ」
- 第17話「女王の宮殿」
-
- 一条モナミ(「モナミ・アイ・ジェイ」デザイナー兼社長) - 大空眞弓
- 山本(窃盗の常習犯・本名「棟方学」) - 森下哲夫
- 篠田和明(モデル事務所社長) - 佐渡稔
- 佐野芳正(「モナミ・アイ・ジェイ」営業部長) - 井上高志
- 服部照秋(画商) - 下元史朗[67]
- 一条友美(モナミの次女) - 有沢妃呂子
- 行長真美(モナミの長女) - 池田昌子[68]
- 行長武彦(真美の夫) - 長棟嘉道
- 中道信郎(一条家の執事) - 春延朋也
- 服部静江(服部の妻) - 兎本有紀[69]
- 栗村一成(カメラマン) - 細見大輔
- 高浪治央(東京第一銀行 行員) - なかみつせいじ[35]
- 春西勝(一条家のコック) - 山田洋[70]
- 春西瑞子(一条家の家政婦) - かんのひとみ
- 一条愛美(モナミの三女・モデル) - 五十嵐貴子[71]
- 大沢辰也(佐野の部下) - 山本直輝
- 伊藤純一(佐野の部下) - 堀口たかよし[72]
- 庄治仁男(フリーライター) - かなやす慶行[73]
- 行長タケル(武彦と真美の息子) - 中村咲哉[74]
- 野口加奈(モデル) - 鈴木由花[75]
- 和田寛夫(モデル) - 加藤仁志[76]
- 小倉さや(モデル) - 小林菜津子
- 南恵利香(モデル) - 染谷夏子[77]
- 佐藤光子(モデル) - 小野貴子
- 第18話「殺人の資格」
- 第19話「殺人シネマ」
- 最終話「サザンカの咲く頃」
season6(2007年 - 2008年)
- 第1話「複眼の法廷」
- 第2話「陣川警部補の災難」
- 第3話「蟷螂たちの幸福」
- 第4話「TAXI」
- 第5話「裸婦は語る」
- 第6話「この胸の高鳴りを」
- 第7話「空中の楼閣」
- 第8話「正義の翼」
- 第9話「編集された殺人」
- 第10話「寝台特急カシオペア殺人事件!」
-
- 堂上公江(翻訳家・「寝台特急カシオペア」2号車3番の乗客) - 長山藍子(33年前:田口寛子)
- 安藤礼治(慶徳大学 教授・「寝台特急カシオペア」1号車1番の乗客) - 永島敏行
- 根元尚吾(公判の証人・「寝台特急カシオペア」2号車4番の乗客) - 柏原収史
- 仲瀬親洋(仲瀬開発 社長・平成のホテル王) - 黒部進(33年前:大口兼悟)
- 保坂有三(フリーター・「寝台特急カシオペア」1号車3番の乗客) - 平賀雅臣
- 安藤仁奈子(礼治の妻・「寝台特急カシオペア」1号車1番の乗客) - 山本みどり
- 安藤博貴(礼治と仁奈子の息子・「寝台特急カシオペア」1号車1番の乗客) - 浅利陽介[23]
- 三樹ライナ(人気モデル・「寝台特急カシオペア」2号車2番の乗客) - 松永京子
- 折原国子(ライナの友人・「寝台特急カシオペア」2号車2番の乗客) - 平岩紙
- 羽鳥亮矢(俳優・「寝台特急カシオペア」1号車4番の乗客) - 森本亮治[82]
- 増田悦郎(羽鳥のマネージャー・「寝台特急カシオペア」1号車4番の乗客) - 木下政治
- 津島悟(クラブ「XTC」経営者・「寝台特急カシオペア」2号車1番の乗客) - 江原シュウ
- 国枝宏和(「寝台特急カシオペア」車掌) - 小久保丈二
- 目黒美音(「寝台特急カシオペア」車掌) - 松下恵
- 田所周一(北海道警察組織犯罪対策課 刑事) - 坂西良太
- 根元雪美(尚吾の妻) - 映美くらら[83][注 203]
- 新井田政彦(テロ組織「赤いカナリア」幹部・指名手配犯) - 川本淳市
- 塚原一(清掃員・爆弾マニア) - 崔哲浩[84]
- 藤北寛(帝都理科大学工学部 元学生・33年前死亡) - 阿部薫[85]
- 榎本(北海道警鉄道警察隊) - 野口雅弘
- 矢島(暴力団「北洋会」幹部) - 平田康之
- 根元大地(根元と雪美の息子) - 野副隼
- 恵(仲瀬の孫) - 松下芽萌里
- 第11話「ついている女」、第12話「狙われた女」
- 第13話「マリリンを探せ」
- 第14話「琥珀色の殺人」
- 第15話「20世紀からの復讐」
- 第16話「悪女の証明」
- 第17話「新・Wの悲喜劇」
- 第18話「白い声」
- 最終話「黙示録」
-
- 茂手木進(茂手木法律事務所の弁護士・貴文の国選弁護士) - ベンガル
- 犬井芳郎(茂手木の助手・貴文の同級生) - 宮川一朗太
- 飯田正志(里美の元恋人) - ひかる一平
- 黒木勝(警視庁渋谷東警察署生活安全課 警部補) - 成瀬正孝
- 粕谷圭(帝都新聞 記者) - 伊藤高史
- 緑川達明(東京地検検事) - 遠藤たつお[79]
- 錦貴文(死刑囚) - 久松信美
- 常盤克信(法務省司法調査部長) - 伏見哲夫
- 糸数文雄(警視庁渋谷東警察署 鑑識) - 西沢仁太
- 富山万里子(25年前の「品川母娘放火殺人事件」被害者・里美の母) - 阿部朋子
- 富山里美(25年前の「品川母娘放火殺人事件」被害者) - 桜川博子
- 橘ゆり江(シスター・元法務大臣) - かとうかず子
- 錦文忠(貴文の父) - 林隆三
- 神父 - 樋浦勉
season7(2008年 - 2009年)
- 第1話「還流〜密室の昏迷」、第2話「還流〜悪意の不在」
- 第3話「沈黙のカナリア」
- 第4話「隣室の女」
- 第5話「顔のない女神」
- 第6話「希望の終盤」
- 第7話「最後の砦」
- 第8話「レベル4〜前篇」、第9話「レベル4〜後篇・薫最後の事件」
- 第10話「ノアの方舟〜聖夜の大停電は殺人招待状!」
- 第11話「越境捜査」
- 第12話「逃亡者」
- 第13話「超能力少年」
- 第14話「男装の麗人」
- 第15話「密愛」
- 第16話「髪を切られた女」
- 第17話「天才たちの最期」
- 第18話「悪意の行方」
- 最終話「特命」
season8(2009年 - 2010年)
- 第1話「カナリアの娘」
- 第2話「さよなら、バードランド」
- 第3話「ミス・グリーンの秘密」
- 第4話「錯覚の殺人」
- 第5話「背信の徒花」
- 第6話「フェンスの町で」
- 第7話「鶏と牛刀」
- 第8話「消えた乗客」
- 第9話「仮釈放」
- 第10話「特命係、西へ!」
-
- 細野唯子(生体組織工学研究センター 主任研究員・神戸尊の元恋人) - 檀れい[105]
- 前川博義(生体組織工学研究センター 研究員) - 橋爪淳
- 芝木美都代(祇園のスナックママ・元芸妓) - いしのようこ
- 古屋茂吉(京都府経済振興会 会頭・七哲庵代表) - 石田太郎
- 蒲田玄洋(茶道家) - 山路和弘
- 牧瀬妙子(占術士) - 山口美也子
- 津田誠(厚労省役人・唯子の監視役) - 松田優
- 千利休(安土桃山時代の茶人) - 峰蘭太郎
- 明智光秀(安土桃山時代の武将) - 浅田祐二
- 織田信長(安土桃山時代の武将) - 石倉英彦
- 豊臣秀吉(安土桃山時代の武将) - 西村匡生
- 浅井牧彦(ひたっくり強盗犯) - 木下隆行
- 第11話「願い」
- 第12話「SPY」
- 第13話「マジック」
- 第14話「堕ちた偶像」
- 第15話「狙われた刑事」
- 第16話「隠されていた顔」
- 第17話「怪しい隣人」
- 第18話「右京、風邪をひく」
- 最終話「神の憂鬱」
season9(2010年 - 2011年)
- 第1話「顔のない男」、第2話「顔のない男〜贖罪」
- 第3話「最後のアトリエ」
- 第4話「過渡期」
- 第5話「運命の女性」
- 第6話「暴発」
- 第7話「9時から10時まで」
- 第8話「ボーダーライン」
- 第9話「予兆」
- 第10話「聖戦」
- 第11話「死に過ぎた男」
- 第12話「招かれざる客」
- 第13話「通報者」
-
- 藤吉祐太(狛江市立北野川中学校 3年生) - 溝口琢矢
- 赤松肇(今井造園 庭師) - 建蔵[117]
- 藤吉美里(美奈子の姉・スナック「シャルマン」ホステス) - 阿南敦子
- 宗方綾乃(旧家の女主) - 堀ひろこ[118]
- 笠井俊子(生け花教師・恐喝の前科者) - 益田ひろ子
- 細野忠雄(ケースワーカー) - 上田茂
- 下山巧(祐太の担任) - 中脇樹人
- 藤吉美奈子(祐太と祐芽の母・生活保護受給者) - 内田量子[119]
- 今井孝雄(今井造園 社長) - 岡田正
- 藤吉祐芽(祐太の妹) - 山岡愛姫
- 高橋明子(狛江市立北野川中学校 華道部顧問) - 松本舞
- 宗方剛史(宗像綾乃の夫・婿養子・西北大学 講師) - 八幡朋昭
- 第14話「右京のスーツ」
- 第15話「もがり笛」
- 第16話「監察対象 杉下右京」
- 第17話「陣川警部補の活躍」
- 最終話「亡霊」
season10(2011年 - 2012年)
- 第1話「贖罪」
-
- 磯村菜々美(裁判官) - 戸田菜穂[124]
- 若林晶文(デイトレーダー) - 大沢樹生
- 大森誠志郎(大学教授・元裁判官) - 吉田鋼太郎
- 池上慎二(アイシン信用調査 社長・元刑事) - 天宮良
- 益子英彦(弁護士・元検事) - 赤塚真人
- 釜田千也(弁護士・元検事) - 升毅
- 若林由香恵(晶文の妻・旧姓「染谷」) - 松永玲子
- 城戸充(綱島瑛子殺害の容疑で15年間服役 → 仮出所後投身自殺) - 池内万作
- 綱島瑛子(神戸尊の友人・15年前殺害) - 長澤奈央
- 酒井幹子(光男の妻) - 茅島成美
- 城戸生江(充の母) - 長内美那子
- 酒井光男(元警視庁捜査一課 刑事・故人) - 戸井田稔
- 小森俊幸(所轄署の刑事) - 野添義弘[125]
- 第2話「逃げ水」
- 第3話「晩夏」
- 第4話「ライフライン」
- 第5話「消えた女」
- 第6話「ラスト・ソング」
- 第7話「すみれ色の研究」
- 第8話「フォーカス」
- 第9話「あすなろの唄」
- 第10話「ピエロ」
-
- 速水智也(誘拐犯・「珈琲屋台 SAKURA」元店員) - 斎藤工
- 平野亮太(古田清掃 従業員) - 遠藤雄弥
- 島村加奈(誘拐被害者) - 大橋のぞみ
- 山田猛(速水の共犯者) - 遠藤要
- 夏目陽一(速水の共犯者) - 内野謙太[132]
- 朝比奈源一郎(朝比奈警備保障 会長・亮太の祖父) - 大林丈史
- 高野恭子(キッズクラブ所長) - 比企理恵
- 平野秋穂(亮太の妻) - 沢井美優
- 山辺辰夫(送迎バスの運転手) - 吉澤健
- 小川洋(「珈琲屋台 SAKURA」店員) - 伊藤友樹
- 古田幸雄(古田清掃 社長) - 若林哲行[注 206]
- 清水由紀(キッズクラブ保育士) - 吉田エマ
- 橋本孝雄(オペラハウス「森のホール21」支配人) - 佐藤旭
- 斉藤ミツ(アパート管理人) - 星野晶子
- 佐伯陽子(炊き出しボランティア) - 萬井真代
- ピエトロ・クリスト(オペラ「道化師」主演俳優) - ピエトロ・クリスト
- 鈴木(神奈川県警 警察官) - 松尾陽介
- 田中(神奈川県警 警察官) - 加藤歩
- 大友重雄(警察庁警備局公安課長) - 目黒祐樹
- 草壁彰浩(速水の共犯者・元自衛隊員) - 吉田栄作
- 第11話「名探偵再登場」
- 第12話「つきすぎている女」
- 第13話「藍よりも青し」
- 第14話「悪友」
- 第15話「アンテナ」
- 第16話「宣誓」
- 第17話「陣川、父親になる」
- 第18話「守るべきもの」
- 最終話「罪と罰」
season11(2012年 - 2013年)
- 第1話「聖域」
- 第2話「オークション」
- 第3話「ゴールデンボーイ」
- 第4話「バーター」
- 第5話「ID」
- 第6話「交番巡査・甲斐享」
- 第7話「幽霊屋敷」
- 第8話「棋風」
- 第9話「森の中(前編)」、第10話「猛き祈り(後編)」
- 第11話「アリス」
-
- 二百郷茜(二百郷家の現当主) - 波瑠[143](少女期:大西菜友[144])
- 遠野弘明(ルポライター) - 滝藤賢一
- 宮島加代(二百郷家使用人) - 藤田弓子
- 橘瑠璃子(橘家の令嬢) - 広瀬アリス
- 荻原武志(公安の実働部隊「出店」) - 本宮泰風
- 三島武典(警察庁長官官房総務課秘書室) - 新藤栄作
- 菅井崇(早蕨郷土資料館 館長) - 川辺久造
- 石川哲雄(朋子の顧問弁護士) - 遠藤たつお[79]
- 山崎重雄(早蕨村の村民) - 江藤漢斉
- 玉野(早蕨警察署駐在所 巡査) - 西沢仁太
- 児島周三郎(山岸昭和史記念館 職員) - 田崎正太郎
- 佐武克己(山岸昭和史記念館 職員) - 内浦純一
- 吉川武雄(山岸昭和史記念館 館長) - 牧村泉三郎
- 二百郷(茜の父・故人) - 五森大輔
- 堀田(翠青会の会員) - 土井俊明
- 永沢成親(元子爵) - 難波圭一
- 二百郷洋蔵(早蕨ホテル オーナー) - 伊藤聡
- 二百郷(洋蔵の妻) - 西浦明子
- 柴田久造(二百郷家使用人) - 中原丈雄(青年期:中山卓也)
- 二百郷朋子(茜の大叔母) - 酒井和歌子(少女期:上間美緒)
- 国枝史貴(法務省の官僚) - 水谷豊(二役)
- 第12話「オフレコ」
- 第13話「幸福な王子」
- 第14話「バレンタイン計画」
- 第15話「同窓会」
- 第16話「シンデレラの靴」
- 第17話「ビリー」
- 第18話「BIRTHDAY」
- 最終話「酒壺の蛇」
season12(2013年 - 2014年)
- 第1話「ビリーバー」
- 第2話「殺人の定理」
- 第3話「原因菌」
- 第4話「別れのダンス」
- 第5話「エントリーシート」
- 第6話「右京の腕時計」
- 第7話「目撃証言」
- 第8話「最後の淑女」
- 第9話「かもめが死んだ日」
- 第10話「ボマー〜狙撃容疑者特命係・甲斐享を射殺せよ!」
- 第11話「デイドリーム」
- 第12話「崖っぷちの女」
- 第13話「右京さんの友達」
- 第14話「顔」
-
- 白鳥聡美(白鳥美容外科クリニック 院長) - 有沢比呂子
- 炭谷善也(上野の上司) - 遠山俊也
- 児玉則彦(「上野拓馬」の顔に整形した男・カフェ店員) - 山口翔悟(整形後:笠原秀幸〈二役〉 / 幼少期:大山蓮斗[156])
- 児玉(則彦の父) - 山口翔悟(二役)
- 上野拓馬(クラウン倉庫 社員) - 笠原秀幸[157]
- 藤田真奈(則彦の幼馴染・クリーニング店の店員) - 建みさと
- 井口知世(クラウン倉庫の受付) - 平間美貴
- 浅香実由紀(クラブ「Sweet Rose」ホステス) - 護あさな
- 上野寛子(拓馬の母) - 兎本有紀
- 三木賢三(実由紀の元彼) - 萩野崇
- 高橋(よみうりランドインフォメーション係) - 大久保千晴
- 児玉加津子(則彦の母) - 芦川よしみ
- 第15話「見知らぬ共犯者」
- 第16話「聞きすぎた男」
- 第17話「ヒーロー」
- 第18話「待ちぼうけ」
- 最終話「プロテクト」
season13(2014年 - 2015年)
- 第1話「ファントム・アサシン」
- 第2話「14歳」
- 第3話「許されざる者」
- 第4話「第三の女」
- 第5話「最期の告白」
- 第6話「ママ友」
- 第7話「死命」
- 第8話「幸運の行方」
- 第9話「サイドストーリー」
- 第10話「ストレイシープ」
-
- 新井亮一(西田の通夜の参列者) - 平岳大[注 209]
- 西田悟巳(杉下右京の友人・故人) - 石田ひかり
- 梶井素子(修吾の実母・投資会社「梶井FXインベストメント」社長) - 川上麻衣子
- 橘高誠一郎(衆議院議員・元東京地検特捜部長) - 三浦浩一
- 飛城雄一(「犯罪の神様」と呼ばれる男) - 横田栄司
- 佐伯紫乃(小料理「しの」女将) - 大家由祐子
- 伊藤博美(梶井の元顧客・故人) - 泉晶子
- 粕谷栄子(料亭「一松」仲居・故人) - 山本雅子
- 村本朱実(修吾の義母) - 佐藤友紀[165]
- 村本博史(修吾の父) - 石橋徹郎
- 藤井貞雄(内田工務店 元従業員・故人) - 後田真欧
- 大杉鉄平(飛城の部下) - 松井工
- K(修吾を誘拐した実行犯) - 中倉健太郎[122]
- 生田里保(藤井の恋人・故人) - 前田聖来[166]
- 天沢大二郎(衆議院議員・故人) - 辻つとむ
- 村本修吾(博史と朱実の息子) - 高梨理央
- 第11話「米沢守、最後の挨拶」
- 第12話「学び舎」
- 第13話「人生最良の日」
- 第14話「アザミ」
- 第15話「鮎川教授最後の授業」、第16話「鮎川教授最後の授業・解決篇」
- 第17話「妹よ」
- 第18話「苦い水」
- 最終話「ダークナイト」
season14(2015年 - 2016年)
- 第1話「フランケンシュタインの告白」
-
- 慈光(僧侶・西多摩刑務所の教誨師) - 大和田獏
- 増渕万里(西多摩刑務所の刑務官) - 阿部丈二
- 梅津源平(西多摩刑務所の受刑者) - 井之上隆志
- 美倉成豪(西多摩刑務所の受刑者) - 小柳心
- 田代伊久夫(西多摩刑務所の刑務官) - 栩原楽人
- 伊達宏(西多摩刑務所の刑務官) - 花戸祐介
- 磐城賢三(西多摩刑務所の所長) - 川島一平
- 荒木秀典(西多摩刑務所の受刑者) - 川辺邦弘
- 藤森喜郎(西多摩刑務所の特別司法警察職員) - 植村喜八郎
- 井川茂(西多摩刑務所の特別司法警察職員) - 森山栄治
- 石井康孝(医師) - 中田春介
- 入木正次(西多摩刑務所の刑務官) - 杉田吉平
- 中嶋良行(西多摩刑務所の刑務官) - 藤岡大樹
- 坂崎保(西多摩刑務所の刑務官) - 真田幹也
- 大谷真治(西多摩刑務所の幹部) - 清水一彰
- 長尾朗(西多摩刑務所の幹部) - 井川哲也
- 千々谷(西多摩刑務所の受刑者) - 上西雄大
- 第2話「或る相棒の死」
- 第3話「死に神」
- 第4話「ファンタスマゴリ」
- 第5話「2045」
- 第6話「はつ恋」
- 第7話「キモノ綺譚」
- 第8話「最終回の奇跡」
- 第9話「秘密の家」
- 第10話「英雄〜罪深き者たち」
-
- 植村明梨(富山県後浦村役場の職員) - 武田梨奈(幼少期:須河涼[179])
- 鞘師九一郎(サルウィン共和国の外交官・元暴力団組長・現在の名前「ツニャカオ」) - 橋本さとし
- 柄谷時生(孤児) - 郭智博(幼少期:橋爪龍[179])
- 森戸智紀(音越の第二秘書・大黒の元秘書) - 山岸門人
- 浦上直(音越のボディーガード) - 鍛治直人
- 須賀原正夫(警視庁公安部公安三課 警部補) - 越村友一
- 大黒隆明(富山県選出の元国会議員・故人) - 重松収
- 林圭子(児童保護施設) - はやしだみき[180]
- 尾崎(看護師) - 及川莉乃
- 鷹島瑤子(アナウンサー) - 小森郁子
- 音越栄徳(内閣官房長官) - 西村和彦(S.16-13〈回想〉にも出演)
- 第11話「共演者」
-
- 桜庭かなえ(女優) - 高橋かおり
- 岡田弘志(キャピタル法律事務所の弁護士・冠城亘の大学の同期) - 田中壮太郎
- 新庄輝夫(付き人) - 岸博之
- 中沢和男(静岡県警 刑事) - 二反田雅澄
- 林貴一(静岡県警 刑事) - 植田真介
- 森山敏則(恵子の元夫) - 祖父江進
- 遠藤二三男(映画監督) - 橋沢進一
- 桜庭恵子(かなえの姉でマネージャー) - 白土直子
- 川村美樹(ホステス) - 浜崎茜
- 小宮ユキ(付き人) - 岡部恭子
- 原田七海(元女優・万里子の遠縁・故人) - 中田絢千[181]
- 水野良枝(桜庭家のお手伝い) - 安田亜矢
- 池内晋(ホテル支配人) - 小沢日出晴
- 森山カレン(敏則と恵子の娘) - 武井美優
- 桐島万里子(女優) - 多岐川裕美
- 第12話「陣川という名の犬」
- 第13話「伊丹刑事の失職」
- 第14話「スポットライト」
-
- 桑島伝(漫才コンビ「でんすけ」のツッコミ・あおい運送のアルバイト) - 渋谷謙人
- 原田コースケ(漫才コンビ「でんすけ」のボケ・あおい運送のアルバイト) - 駒木根隆介
- 式田リオ(芳彦の妻・総合美容サロン「shikita」社長) - 小林麻子
- 谷志桜里(芳彦の内縁の妻) - 荻野友里
- 式田芳彦(蘭栽培「オルキデ」経営者) - 木川淳一[111]
- 鈴木美里(保育士・「でんすけ」のファン) - 小川夏鈴
- 桧山(劇場「下北ビッグ」経営者) - 藤原邦章
- 慎也(漫才コンビ「リッパーズ」のボケ) - ハードパンチャー妹尾(ザ・パーフェクト)
- 正樹(漫才コンビ「リッパーズ」のツッコミ) - ピンボケたろう(ザ・パーフェクト)
- 水島敦(蘭栽培「オルキデ」社員) - 小林裕之
- 第15話「警察嫌い」
- 第16話「右京の同級生」
- 第17話「物理学者と猫」
- 第18話「神隠しの山」、第19話「神隠しの山の始末」
- 最終話「ラストケース」
-
- 鴨志田慎子(公安調査官) - 高岡早紀
- 玉手平蔵(副総理大臣) - 小野寺昭
- 玄間寿郎(内閣総理大臣) - 国広富之
- 金井塚一(警視庁警察学校 学生) - 小柳友
- 伴野甚一(警視庁警察学校 学生) - 瀬川亮
- 宮家純惠(公安調査官) - 菅井玲
- 白石耕太(ネットジャーナリスト) - 長尾卓磨
- 斉藤瑠偉子(警視庁捜査一課 刑事) - 樋口泰子
- 枝野(警察学校射撃訓練の教官) - 中田敦夫
- 荒又興三(文部科学大臣) - 滝雅人
- 倉科(警視庁警察学校 学生) - 榎本たくま
- 田口(警視庁警察学校 学生) - 柳川公輔
- 山崎(警視庁警察学校 学生) - 江藤大我
- 菊本嘉之(農林水産大臣・テロ被害者遺族の会「希」顧問) - 石橋蓮司
season15(2016年 - 2017年)
- 第1話「守護神」
- 第2話「チェイン」
-
- 羽賀友一(たばこ「プルクア」の喫煙者・「マークシステムズ」プロジェクトマネージャー) - 音尾琢真(若き日:玉村拓夢)
- 小田桜子(たばこ「プルクア」の喫煙者・野中の元恋人) - 大谷みつほ(高校生:仲村星凛[189])
- 工藤春馬(自称映画プロデューサー・1年前失踪・本名「石田祐太」) - 青山勝
- 野中樹生(ヤミ金融会社の元社員・山木利彦傷害致死事件の被疑者) - 原田健二(20歳:横田勝矢[190])
- ミヤビ(石田の同棲相手) - 筒井奏
- 鈴木(建設作業員) - 大川ひろし
- 山木利彦(ヤミ金融会社の元社員・野中の元上司) - 原圭介[191]
- 尾形治夫(桜子の義理の父・18年前に建築現場で転落死) - 石井浩[192]
- 福田丸雄(山木の元部下) - 中西晶[193]
- 第3話「人生のお会計」
- 第4話「出来心」
- 第5話「ブルーピカソ」
- 第6話「嘘吐き」
- 第7話「フェイク」
- 第8話「100%の女」
- 第9話「あとぴん〜角田課長の告白」
-
- 仁藤景雄(産廃場の現場監督・角田たちの中学時代の先輩) - 相島一之[204](少年期:金井勝実)
- 光田廣(産廃場の処理作業員・角田の中学時代の写真部仲間・ニックネーム「テンモン」) - 樋渡真司[204](中学生:今井稜久[202])
- 光田窓夏(光田の妻・小林の娘) - 松永玲子(少女期:赤月紗英)
- 尾島司(喫茶店マスター・産廃場の反対派) - 桐生コウジ
- 光田天子(光田と窓夏の娘) - 中村有沙(幼少期:石井心咲[205])
- 小林晴彦(角田の中学時代の写真部顧問・ニックネーム「あとぴん」) - 柴田次郎[204]
- 橘(角田の中学時代の写真部仲間) - ふるごおり雅浩[206](中学生:佐藤元大[202])
- 富永(角田の中学時代の写真部仲間) - 松本健司(中学生:山下真人)
- キシン(角田の中学時代の写真部仲間) - 海宝弘之(中学生:藤代隼人[207])
- 佐々木(産廃場の反対派) - 舟久保信之
- 鈴木(産廃場の反対派) - 田尾きよみ
- 第10話「帰還」
-
- 和合賢一(賢人)(黒水町長・元IT起業家) - 八嶋智人[208]
- 若月詠子(「黒水ケーブルテレビ」ディレクター兼キャスター) - 伊藤歩[209]
- 国奥正和(警視庁黒水警察署 署長) - 小宮孝泰
- 槙野真理男(喫茶「森のあしあと」店員・黒水町出身) - 平岡拓真[210]
- 藤井利佳子(喫茶「森のあしあと」店員) - 仁村紗和
- 半田順平(警視庁黒水警察署 巡査) - 内野謙太[132]
- 下地房江(黒水町の団地の102号室の入居者) - 山本道子
- 有本日明(警視庁黒水警察署刑事課 警部) - 森岡豊
- 神津隆之(警視庁黒水警察署刑事課 刑事) - 大竹浩一
- 丸尾義男(警視庁黒水警察署 鑑識員) - 廻飛呂男
- 城嶋利彦(警視庁捜査一課 刑事) - 外川貴博[211]
- 見崎亮(警視庁警部補) - 中山研
- 八木文香(黒水町の団地の308号室の入居者) - 太田彩乃[212]
- タカハシ(黒水町の元団地住民) - コッセこういち
- 西野貴博(警視庁黒水警察署地域課 巡査部長) - 石田尚巳[213]
- 清水理沙(「黒水ケーブルテレビ」AD) - 毛利悟巳[214]
- 近藤保(「黒水ケーブルテレビ」ディレクター) - 岡野友紀
- 廣田和志(黒水町の新しい町民) - 益田恭平[215]
- 池部大雅(黒水町の新しい町民) - 本田聡
- 高木翔伍(黒水町の新しい町民) - 水沼天孝
- 駒形等(警視庁黒水警察署警務課 警部補) - 岩田知幸[216]
- 四方田松榮(警視総監) - 永島敏行
- 第11話「アンタッチャブル」
- 第12話「臭い飯」
- 第13話「声なき者〜籠城」、第14話「声なき者〜突入」
-
- 新堂司(定時高校生・明里の兄) - 田中偉登[218]
- 水野浩介(クラウドソーシングサイト「CARS」代表) - 迫田孝也
- 新堂誠(法務省矯正局員・「健全な家庭を守る会」会員) - 永野典勝
- 吉井聡美(吉井コーポレーション 常務夫人・3週間前 事故死) - 及川莉乃[219]
- 真渕治(司法浪人・傷害事件被疑者) - 三浦英
- 新堂明里(練馬区立旭台第一小学校 2年生・司の妹) - 横山芽生[220]
- 吉井彰浩(聡美の息子) - 青木凰[221]
- 新堂亮子(司と明里の母・「ガーデンハイツ旭台」202号室の入居者) - 仁藤優子
- 森田八重(籠城の人質になった老婦人) - 片桐夕子
- 松原敏子(地区の民生委員) - 塚田美津代[222](第13話のみ)
- 吉野真弓(練馬区立旭台第一小学校 教諭) - 渋川あかね(第13話のみ)
- 芝田(警視庁練馬中央警察署旭台交番 巡査) - 竹森千人(第13話のみ)
- 木村(警視庁練馬中央警察署旭台交番 巡査) - 藤原正和(第13話のみ)
- 北野(山崎哲雄の部下) - 田中伸一(第14話のみ)
- 第15話「パスワード」
- 第16話「ギフト」
- 第17話「ラストワーク」
- 最終話「悪魔の証明」
-
- 軍司森一(キング出版少年漫画担当編集者・風間楓子の恋人) - 榊英雄
season16(2017年 - 2018年)
- 第1話「検察捜査」、第2話「検察捜査〜反撃」
-
- 田臥准慈(東京地検検察官検事) - 田辺誠一[227](S.16-13〈回想〉にも出演)
- 平井陽(会社社長・妻殺害容疑で拘留中) - 中村俊介[228](少年期:田崎伶弥[229])
- 与謝野慶子(与謝野法律事務所 弁護士・平井の顧問弁護士) - 中村ゆり[228]
- 檜山栄子(田臥の事務官) - 小島みなみ
- 平井亞矢(平井の1人目の妻・10年前の2007年2月16日 バスルームで感電死) - 八代みなせ[230]
- 平井加世子(平井の2人目の妻・1年前の2016年9月6日 プールで溺死) - 向里憂香
- 平井めぐみ(平井の3人目の妻・2017年8月15日 階段から転落死) - 五十嵐令子[231]
- 桑原洌[注 211](平井家の元家政婦) - 久松夕子(第1話のみ)
- 杉本敏哉(平井事件の担当検事) - 小村裕次郎(第1話のみ)
- 加藤(刑事) - 蒲公仁(第1話のみ)
- 藤井(刑事) - 中脇樹人(第1話のみ)
- 益岡左千夫(検事・杉本の上司) - 影山英俊(第1話のみ)
- 羽鳥功郎(東京地検公判部検事) - 佐野元哉(第2話のみ)
- 第3話「銀婚式」
- 第4話「ケンちゃん」
- 第5話「手巾(ハンケチ)」
-
- 樋口真紀(吉祥寺北警察署 巡査部長・樋口の養女で桟原の実娘) - 南沢奈央[236](幼少期:渡邊詩[237] / 少女期:須田琥珀[238])
- 樋口彰吾(警視庁警察学校 教官・元刑事) - 佐戸井けん太
- 手塚英雄(警視庁警察学校 生徒) - 羽場涼介
- 久保田武士(不動産会社「オールウェイズ・エステート」社員) - 森谷勇太
- 手塚正敏(帝都アセットマネジメント 社長・英雄の父) - 鈴木隆仁[239]
- 野田啓介(電機機器メーカー「ネイコム」研究員) - 中田勇樹
- 赤松建彦(久保田の兄貴分・23年前の拉致監禁の実行犯) - 宮澤和之
- 野田翔太(野田の息子) - 湯川颯[240]
- 上田明子(看護師) - 夏秋成美[241]
- 桟原誠一(総合メーカー「曙ケミカル」研究員・23年前の1994年4月3日 死亡) - 志貫徹[242](ノンクレジット)
- 第6話「ジョーカー」
- 第7話「倫敦からの客人」
- 第8話「ドグマ」
-
- 嗣永重道(警視庁公安部外事第三課 担当官・カメラマン「藤本健士」の顔も持つ) - 岩井秀人[244]
- 夏焼雅夫(九斗美商事[注 212] 社長) - 真那胡敬二
- 萩原(警視庁公安部外事第三課 刑事) - 赤木悠馬[245]
- 中島(警視庁公安部外事第三課 刑事) - 赤毛聡[246]
- 川村文郎(環境省東京地方環境事務所 職員) - 瀬戸将哉
- 清水正(NGO中央アジアハートプロジェクト 職員) - 佐古井隆之
- 菅谷あゆみ(NGO中央アジアハートプロジェクト 職員) - 窪真理
- 田中(嘱託警察犬トワレの飼い主) - 桐山浩一
- 熊井康生(夏焼のボディガード) - 桑畑智伺
- 小関豊子(蝶々収集家・第1の被害者) - 新倉緋沙子
- 日比紘一(九斗美商事 社員・第2の被害者) - 匁山剛志
- アル・アルマズル(テロ組織「正義の夜明け団」メンバー) - リカヤ・スプナー
- タヒル(トルジスタンの少年) - タンゲ・レオン
- 第9話「目撃しない女」
- 第10話「サクラ」
-
- 有馬武人(内閣情報調査室 内閣審議官) - 鶴見辰吾
- 上条喬樹(高校3年生・半年前に失踪) - 伊藤健太郎[247]
- 椎名智弘(高校1年生・半年前に失踪) - 小原唯和[247](S.17-18〈回想〉にも出演)
- 富樫航太(高校2年生・半年前に失踪) - 山下真人[247]
- 小島麗華(上条家の隣人) - 草刈麻有
- 上条沙紀(喬樹の母親) - 西辻こずえ
- 田中茂(目撃者の男性) - 稲健二
- 堀部保(警視庁広報課・社美彌子の部下) - 出光秀一郎[248]
- 秦野直之(警視庁公安部刑事) - 檜尾健太[249]
- 風間博(江東署木場南交番 巡査部長・拳銃で自殺) - 俵木藤汰
- 山脇重弘(内閣官房副長官・3か月前に自殺) - 宇納佑
- 堺(刑事・交番で自殺した風間を発見する) - 岸田研二
- 南(警視庁サイバーセキュリティ対策本部) - 岸田真弥
- 新田(刑事・交番で自殺した風間を発見する) - 河野達郎
- 広瀬篤(内閣情報調査室 内閣情報官) - 石原良純
- 椎名春子(智弘の祖母) - 島かおり
- 安田英治(発砲事件の被害者) - 梶原善
- 第11話「ダメージグッズ」
- 第12話「暗数」
- 第13話「いわんや悪人をや・前編」、第14話「いわんや悪人をや〜解き放たれる謎!!」※放送300回SP前・後篇
- 第15話「事故物件」
- 第16話「さっちゃん」
- 第17話「騙し討ち」
- 第18話「ロスト〜真相喪失」
- 第19話「少年A」
- 最終話「容疑者六人〜アンユージュアル・サスペクツ」
season17(2018年 - 2019年)
- 第1話「ボディ」、第2話「ボディ〜二重の罠」
- 第3話「辞書の神様」
- 第4話「バクハン」
- 第5話「計算違いな男」
- 第6話「ブラックパールの女」
- 第7話「うさぎとかめ」
- 第8話「微笑みの研究」
-
- 川村里美(栄光大学人間学部認知科学科研究室 助教) - 佐津川愛美
- 高野鞠子(栄光大学人間学部認知科学科研究室 准教授) - 冨樫真[60]
- 猪瀬啓吾(栄光大学人間学部認知科学科研究室 准教授) - オクイシュージ
- 政道神大(霊媒師) - 岡田正
- 原口護(栄光大学人間学部認知科学科研究室 学生) - 小野塚勇人
- 宇佐美真一郎(栄光大学人間学部認知科学科研究室 教授) - 並樹史朗
- 加古川祐樹(栄光大学農学部化学研究室 教授) - 山元隆弘
- 前田七海(栄光大学農学部化学研究室 学生) - 小日向雪[284]
- 小柴恵子(葵の母) - 北島美香
- 土井彰(里美の元彼氏) - 長谷川慎也[285]
- 田川未歩(宇佐美の実験被験者) - 田牧そら
- 小柴葵(4年前に自殺した少女) - 木内心結[286]
- 田川祥子(未歩の母) - 高橋美津子
- 第9話「刑事一人」
-
- 敷島純大(衆議院議員) - 井上肇
- 敷島純次(敷島の息子) - 藤原季節[287]
- マリア・アンカハス(ぎゅうどん家 店員・サルウィン人) - 山本ロザ
- 板橋茂(派遣社員) - 足立智充
- 白石かなえ(法務省入国管理局職員) - 井端珠里
- ノニト(純次たちの暴行被害者・サルウィン人) - 蟹江アサド
- 大澤一郎(篠崎警察署 署長) - 清水明彦
- 四谷隆文(篠崎警察署 刑事) - 外川貴博
- 半田(鉄工所の職員) - 赤山健太
- マニー・アンカハス(ぎゅうどん家 店員・マリアの弟) - 田中夏海
- ドニー(純次たちの暴行被害者・サルウィン人) - ランディ・ジャクソン
- 岡田恵一(ぎゅうどん家 店員) - 村上誠基
- エルウィン(純次たちの暴行被害者・サルウィン人) - 成田マイケル理希[288]
- 第10話「ディーバ」
-
- 神崎瞳子(シャンソン歌手) - 大地真央[289]
- 敦盛貴巳(優の妻) - 河井青葉[290]
- 市原澄江(敏雄と幸雄の祖母) - 茅島成美
- 敦盛槙(貴巳の娘) - 優希美青[290](幼少期:阿由葉さら紗[291])
- 市原幸雄(三雲生命 元社員・市原敏雄の弟) - 碓井将大
- 西英司(暴力団「蠍龍会」会長) - 本宮泰風
- 桐島伸也(劉造の秘書) - おかやまはじめ
- 尾幡克彦(フリーライター) - 吉田ウーロン太
- 川村(所轄刑事) - ミスターちん[292]
- 渋沢武則(渋沢法律事務所 弁護士) - 三田村賢二[92]
- 藤野リサ(歌手) - 菊池真琴
- 敦盛優(劉造の息子・7年前に病死) - 溝呂木賢[290]
- 奈美(拘束されていた女性) - 戸田れい
- 田崎(刑事) - 室屋翔平[293]
- 下川(特殊捜査班) - 玉熊直人[294]
- 松岡大(暴力団「蠍龍会」組員) - 雲雀大輔
- 三雲貴久(三雲生命 会長) - 西村秀人
- 天野弘(三雲生命 社員・今年8月に自殺) - 永嶋玲[295]
- 敦盛樹(槙の息子・8カ月の男の子) - 福田凪
- 敦盛劉造(衆議院議員) - 西岡徳馬[289]
- 第11話「密着特命係24時」
-
- 立花和樹(元池袋北警察署地域課 巡査部長・芹沢の同期) - 袴田吉彦
- 野田啓一(『密着捜査一課24時!!』ディレクター) - やべきょうすけ[99]
- 佐々木茂雄(元不動産会社社長・勇也の父) - 井上純一
- 劇中番組ナレーション - 武虎(予告編:小林清志)
- 清田義久(清田義久法律事務所 弁護士) - 古澤蓮
- 佐々木勇也(不動産会社経理担当・3年前死亡) - 高橋良平[296]
- 高田美咲(清田のアシスタント) - 夢野いづみ
- 村田美沙(3年前の殺人被害者) - 寺田浩子[297]
- 川島(『密着捜査一課24時!!』プロデューサー) - 荒木誠
- 高木(TKローン 社長) - 内田恵司
- 村田(美沙の母親) - 瀬尾智美
- 第12話「怖い家」
- 第13話「10億分の1」
- 第14話「そして妻が消えた」
- 第15話「99%の女」
- 第16話「容疑者 内村完爾」
-
- 笹山隆文(内村の大学時代の同期) - 江藤潤
- 笹山由美(笹山の妻) - あめくみちこ
- 須藤修史(『薫花堂』社員・12年前に明希を殺害) - 佐野泰臣
- 小柳征矢(小柳征矢法律事務所 弁護士) - 五宝孝一
- 村井武生(神奈川県警捜査一課 係長) - 清水伸[120]
- 長嶋智博(『薫花堂』社員) - 森聖矢[307]
- 根岸(『薫花堂』社長) - 内藤トモヤ[308]
- 篠塚(小柳征矢法律事務所 所員) - 和木亜央
- 野崎(笹山の会社の同僚) - 国枝量平[54]
- 平尾(神奈川県警捜査一課 刑事) - えんじ則之
- 岡田恒彦(神奈川県警 刑事部長) - 村上かず
- 笹山明希(笹山と由美の娘・12年前の通り魔事件の被害者) - 竹内詩乃[309]
- 第17話「倫敦からの刺客」
- 第18話「漂流少年〜月本幸子の覚悟」、第19話「漂流少年〜月本幸子の決断」
-
- 河野彬(素性不明の少年) - 浦上晟周
- 品田直人(虎彦の孫) - 長谷川ティティ[312]
- 坂口淳(オレオレ詐欺の受け子で逮捕された少年) - 福崎那由他
- 明石治(警視庁浅川警察署 刑事) - 吉見幸洋[313]
- 合田茂樹(合田金融 社長) - 小林一英
- 元宮康宏(元宮リフォーム 社長) - 羽田真
- 品田虎彦(スーパーリサイクル「しなだ」店主・通称『シナトラ』) - 鶴田忍
- 篠塚道子(中華料理「太陽」のおかみ) - かとうずんこ(第18話のみ)
- 村瀬史郎(警視庁北東京警察署 刑事) - 鈴木将一朗(第18話のみ)
- 新見徳子(元宮の顧客の老婦人) - 塚田美津代(第18話のみ)
- 田辺春(元宮の顧客の老婦人) - 大塚みどり[314](第18話のみ)
- 騨手川幹夫(騨手川不動産 オーナー) - 本田大輔(第19話のみ)
- 山口孝平(バスケットボールチーム「北東ジュニアシティボムズ」のボランティアコーチ) - 細山田隆人(第19話のみ)
- 河野友子(彬の母) - 円地晶子(第19話のみ)
- 秋山久志(彬の父・友子の元夫) - 岡安泰樹(第19話のみ)
- 最終話「新世界より」
-
- 鷺宮栄一(小説家) - 中原丈雄
- 阿藤修(反科学主義団体「楽園の扉」代表) - 小木茂光
- 成瀬真一郎(記憶喪失の青年) - 渕野右登[315]
- 水原美波(記憶喪失の少女) - 八木優希
- 八木橋健司(慶明大学 准教授) - 大浦龍宇一
- 北尾佳織(慶明大学秋川研究室 研究員) - 大谷麻衣[316]
- 中川麗子(メシオテックス 社員・本名「楊春喬」) - 長谷部瞳[317]
- 宮台豊子(宮台診療所 医師) - 上岡紘子
- 小林圭吾(真一郎と美波を救助した男性) - 石山輝夫
- 秋川直秀(慶明大学 教授) - 津村和幸
- 島袋雄介(反科学主義団体「楽園の扉」会員) - 関ヒロユキ[318]
- 堀川(編集者) - 乙黒史誠[319]
season18(2019年 - 2020年)
- 第1話「アレスの進撃」、第2話「アレスの進撃〜最終決戦」
-
- 岩田純(陸上自衛隊陸上幕僚監部 作戦部長・陸将補) - 船越英一郎[320]
- 岩田ミナ(一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「ミナ」・岩田の娘) - 北香那[320](少女期:大貝瑠美華〈第2話のみ〉)
- 甘村井留加(一般財団法人「信頼と友好の館」代表理事) - 団時朗[320]
- 大西玲二(稚内警察署天礼駐在所 巡査) - 内村遥
- 颯斗(喫茶「島ごころ」マスター) - 内野智
- 橘禾怜(一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「ハナ」) - 加弥乃[321](S.18-最終話〈回想〉にも登場)
- 成田藤一郎(一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「ダン」) - 足立理(S.18-最終話〈回想〉にも登場)
- 音羽曉(一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「オット」) - 森優作
- 木埜實平(稚内中央警察署 鑑識) - 土平ドンペイ
- 鯉川繁喜(稚内中央警察署 班長) - 外川貴博[322]
- 松嶋至(一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「マッチ」) - 海老沢七海[323]
- 播磨長吉(一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「ハリー」) - 本山功康[324]
- 三河大悟(一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「カンブツ」) - 阿邊龍之介[325]
- 猿若均(北海大学海洋生物学部 講師) - 坂田聡(第1話のみ)
- 草津紀世彦(秋田県警察本部 本部長) - 大滝明利(第1話のみ)
- 天蓋杜夫(天礼島役場商工観光係 職員) - 酒巻誉洋[326](第1話のみ)
- 亀弥助(秋田県の駐在巡査) - 佐々木晴見[327](第1話のみ)
- 次郎(秋田の小学生) - 高島吏玖[327](第1話のみ)
- 花子(秋田の小学生) - 木村文茜[327](第1話のみ)
- 太郎(秋田の小学生) - 西下瑛人[327](第1話のみ)
- 第3話「少女」
- 第4話「声なき声」
- 第5話「さらば愛しき人よ」
- 第6話「右京の目」
-
- 真山誠一(花畑管理サービス 課長) - 山崎一
- 白川友里(品田区役所福祉課 ケースワーカー) - 佐藤寛子
- 竹村誠(テイトーハウジング品田支店 支店長) - 遠山俊也
- 田村絵梨(テイトーハウジング品田支店 事務員) - 神崎れな[333]
- 森田佑真(テイトーハウジング品田支店 営業マン) - 長田拓郎
- 中村(藤山町ハイツ106号室の入居者) - 五頭岳夫
- 野川猛(藤山町ハイツ408号室の入居者) - 仲井真徹
- 片倉莉奈(盲目の少女) - 土屋希乃[334]
- 片倉(莉奈の母) - 尾崎舞
- タックン(YouTuber) - 松岡拓弥[335]
- カズ(YouTuber) - 松田一希[336]
- 山本(生活保護受給者) - 阿部信勝
- バディ(音声アプリ) - 高城元気(声)
- 第7話「ご縁」
- 第8話「檻の中〜陰謀」、第9話「檻の中〜告発」
-
- 皆藤武雄(東修大学皆藤武雄研究室 教授・横領容疑で拘留中) - 中村育二
- 桝本修一(「週刊真相」記者・亘の幼馴染み) - 山崎樹範
- 高瀬佳奈恵(東修大学皆藤武雄研究室 准教授) - 中村優子
- 三島幸彦(ライフケアテクノロジー 社長) - 奥田達士
- 鴨居辰彦(鴨居法律事務所 弁護士・皆藤の担当弁護士) - 永野典勝
- 岡田直己(東修大学皆藤武雄研究室 主任研究員) - 諌山幸治
- 金子(東修大学皆藤武雄研究室 研究員) - 久下恵美
- 武田和広(三島の客・元傭兵) - 安藤彰則
- 谷口雅也(保釈金強盗) - 江原大介
- 佐久間美佳(桝本の内縁の妻・昨年サルウィンのテロ事件で死亡) - 森田亜紀[341]
- 鈴木唯(東修大学皆藤武雄研究室 元研究員・ストーカー被害で退学) - 松川千紘[342](第8話のみ)
- 第10話「杉下右京の秘密」
- 第11話「ブラックアウト」
-
- 雨宮紗耶香(蓮見警備保障 社長秘書) - 瀧本美織[345]
- 蓮見誠司(警視庁組織犯罪対策部第三課 係長・恭一郎の息子) - 浅香航大[346]
- 入江良文(元弁護士事務所所員・偽名「奥村悟」) - 河相我聞[346]
- 溝口正吾(関東儀陽会 組員) - 螢雪次朗[346]
- 真鍋克彦(元レスキュー隊員) - 川口力哉[346]
- 佐分利俊明(蓮見警備保障 常務) - 迫田孝也
- 宇津井将史 - 瀬口寛之[346]
- 宇津井亜紀(宇津井の妻) - 桜木梨奈[346]
- 来島篤郎(トラック運転手) - 棚橋ナッツ[346]
- 安藤浩介(路上アーティスト・3年前死亡) - 松澤傑
- 富樫茂雄(関東儀陽会 会長) - 樋浦勉
- 田村功(タクシー運転手・元警官) - 崔哲浩
- 木村修一(弁護士) - 諏訪太朗
- 中里(レスキュー隊員) - 高原知秀
- 佐々木(奥多摩カントリー倶楽部 支配人) - 佐藤文吾
- 蓮見恭一郎(蓮見警備保障 社長・元警察庁刑事局長) - 長谷川初範[346]
- 第12話「青木年男の受難」
-
- 木村信士(警視庁神田北警察署刑事第一課 巡査) - 中村優一
- 石井琢也(慶明大学工学部 3年生・石井の息子) - 広田亮平
- 後藤嗣昌(警視庁神田北警察署刑事第一課 係長) - 津村知与支
- 相良治夫(銀龍会 組員) - 荒谷清水
- 黒川龍蔵(銀龍会 組長) - 鈴木隆仁[239]
- 広瀬(金狼会 幹部) - 小森敬仁[347]
- 黒川龍臣(銀龍会 若頭・黒川の息子) - 黒石高大
- 梅本康平(警視庁神田北警察署 署長) - 吉成浩一
- 河野(銀龍会 組員) - コガケースケ[348]
- 石井直久(自営業者・重過失致死罪で服役中) - 神林茂典
- 千葉義人(重過失致死被害者) - 久田悠貴
- 戸川季史(千葉の同僚) - 相田真滉
- 浜崎洋介(千葉の同僚) - 石黒鉄二
- 第13話「神の声」
- 第14話「善悪の彼岸〜ピエタ」、第15話「善悪の彼岸〜深淵」
- 第16話「けむり〜陣川警部補の有給休暇」
-
- 斎藤理沙(居酒屋「あおびょうたん」従業員・本名「三崎理沙」) - 飛鳥凛[356](幼少期:古川凛[17][注 216])
- 佐田重蔵(居酒屋「あおびょうたん」常連客・連続窃盗犯「けむり」) - 小倉一郎
- 野中文江(居酒屋「あおびょうたん」女将) - 山下裕子
- 太川誠也(居酒屋「あおびょうたん」板前・遠藤の息子) - 影山樹生弥[357]
- 山倉武夫(ケアハウス「泰然の杜」理事長) - 田上ひろし
- 田中千絵(ケアハウス「泰然の杜」入所者) - 水野千春[358]
- 清水(ケアハウス「泰然の杜」職員) - 青柳弘太
- 太田(練山児童養護施設 所長) - 大月秀幸
- 木村勝則(ケアハウス「泰然の杜」入所者) - 中山克己
- 三崎慎吾(ケアハウス「泰然の杜」元管理人・理沙の父親・16年前に殺害される) - 佑々木優[359]
- 遠藤司(ケアハウス「泰然の杜」元管理人・慎吾殺害の被疑者・勾留中に心筋梗塞で死亡) - 金森規郎
- 第17話「いびつな真珠の女」
- 第18話「薔薇と髭との間に」
- 第19話「突破口」
- 最終話「ディープフェイク・エクスペリメント」
脚注
注釈
- ^ この法則は尊の代にS.7の打ち上げで脚本家の戸田山雅司に指摘されて気付いたといい、享の時も同様の法則性を踏襲したと『オフィシャルガイドブック 相棒vol.3』での松本基弘ゼネラルプロデューサーと脚本の輿水泰弘の対談で語られている。劇中でも角田や米沢がこの共通項を指摘している(S.11-2)。
- ^ ただし、「特命係・第三の男」にあたる陣川・青木はこの法則からは除外されている。逆に、特命係への在籍経験はないが右京の相棒であった南井十こと鏡見悟(かがみ・さとる)はこの法則が当てはまる。
- ^ 亀山は三重県亀山市、神戸は読みは異なるが兵庫県神戸市、甲斐は山梨県甲斐市(山梨県の旧国名も甲斐国)、冠城は福島県伊達市霊山町石田冠城(読みはかぶしろ)がそれぞれあてはまる。ちなみに陣川は北海道函館市陣川、青木は兵庫県神戸市東灘区青木(読みはおおぎ)、南井は読みは異なるが京都府京都市右京区や福井県鯖江市にも地名が存在している。
- ^ 右京の相棒となる人物以外の登場人物においても名字が地名と同じものが多く、伊丹は兵庫県伊丹市、米沢は山形県米沢市、小松は石川県小松市、瀬戸内は岡山県瀬戸内市などとなっている。
- ^ 右京自身は陣川を「8人目の相棒」としてカウントしている。
- ^ 水谷はS.11-11で、エンドクレジットでは未表記ながら右京とゲストキャラクターの一人二役で出演した。
- ^ S.1開始時点。生年月日は不明である。
- ^ S.16時点。
- ^ 作中では右京の私生活などが触れられる事は少なく謎の多い人物でもある。その為、出身地や自宅、幼少期、青年期などの情報は不明な所が多い。親族も現時点で杉下花と元妻のたまきしか登場してきていない。
- ^ 部屋は幾つかの場所を移動し、現在は警視庁本部庁舎三階の組織犯罪対策第五課奥にある。
- ^ 領収書の宛先は警視庁刑事部臨時付特命係組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課内都合となっている。
- ^ PS.までは警部補の設定であったが、PS.1で伊丹が「警部殿」と呼ぶ場面がある。なお、現実の警察キャリアは採用時点で警部補であり、その後の研修などを経て採用から1年ほどで自動的に警部へ昇任する。その後、採用から7年以内に警視へと昇任し、途中退官や懲戒免職で警察組織を去らない限りは将来的に例外なく全員が警視監まで自動的に昇任するが、2020年現在、右京がかつて警視以上の階級へ昇任していた経験があるのかについては作中で語られたことはない。ただし、前身である緊急対策特命係に参謀として参加していた時の正式な所属先は刑事部捜査第二課であるため、事件解決の失敗を押し付けられる形で出世の道が絶たれたのであれば、緊急対策特命係の参謀だった時点では年齢的に警視でなければならず、階級が警部補のまま放置されていたとは考えにくい。
- ^ Season2のDVD特典映像によると英国留学時代はオックスフォード大学名誉教授の吉岡国光夫妻のもとで過ごした。吉岡夫妻は子供がいなかったため、若き日の右京をかわいがった。
- ^ なお、この事件の関係者で現在も生存している者は少ない。S.1-最終話時点では犯人グループは四名全員が突入の際に死亡、人質も突入時に一名が死亡、15年後には北条以外の四名の元人質が相次いで死亡した。緊急対策特命係の職員は右京、小野田、石嶺、萩原以外の3名が突入の際に犠牲となっている。なお、小野田は劇場版Ⅱで死亡している。S.20終了時点で作中で明確に生存が確認出来るのは右京のみである。
- ^ Season2のDVD特典映像によると前述の吉岡の妻・アリスの墓参のため訪れている。ロンドンで過ごしているシーンは実際に現地で撮影されている。
- ^ たまきとの関係を他人に邪魔されると憮然となったり(S.8-1他)、たまきが他の男性と映画に行ったことに軽く嫉妬を覚えたりする(S.9-7)。
- ^ 現在では三つボタンのシングルスーツに統一されているが、PS.2まではスリーピース・スーツや二つボタンスーツも着ていた。また、捜査二課時代はダブルスーツも着ていた(S.1-11)
- ^ 真夏や南洋の島々のシーンでもスーツを着用しているが、自身が狙撃され負傷して入院した際に入院着(S.1-11)、山で負傷し手当を受けた民家で浴衣らしき和服(S.14-18)、捜査の一貫として刑務官の制服(S.14-1)やホテルマンの制服(S.17-10)、カメラマンの服装(S.17-最終話)などで出演する場面が存在し、警察手帳に掲載されている写真も制服姿で出演している。
- ^ 映像化にあたっては専属のスタイリストがついている。
- ^ 結局、原因はたまきが日本や世界各地を旅することを理由に突如として「花の里」を閉店したことにより(S.10-1)行き付けの店を無くしたと言うだけのもので、後に幸子が「花の里」を引き継いだことでスランプは解消された(S.10-12)。
- ^ 花の里が休業しているS.18では陣川が薦めた「青びょうたん」(S.18-16)、ヒロコが自ら店の名前の改名まで提案した「髭と薔薇と…」(S.18-18)、峯秋らの知人の「こてまり」(S.18-最終話)などで夜を過ごしている。
- ^ これらの特徴はシリーズを重ねるに連れ徐々に形成されたものも多く、上記の中には初期には全く見られないものがある
- ^ このためキャリアである身であるにもかかわらず長きに渡って階級は警部のままであり、劇中では美彌子から「キャリアで警部なんて、ずいぶんご出世をされてますね」と嫌味を言われたことがある(S.13-1)。
- ^ 捜査や追及の際、犯人を始め、周囲の関係者に対する配慮に欠けた行動を取ってしまったことで結果的に犯人を追い詰めさせ、自殺させてしまい、関係者に遺恨を残す結果を招いてしまったり(S.15ー1)、それまでは味方だった人間を敵に回してしまう事もあった(S.15-8)
- ^ この人物は右京や周囲に「葛城貫太郎」と名乗ってはいたが、これは潜入捜査に従事している公安の潜入捜査官の常である「偽名」であって本名ではない。このため、右京は犯人が射殺されたこともあって本人の口から本名を知る機会に恵まれず、犯人の死後に立場上彼の本名を知り得る小野田に質問をぶつけているが、「知ってどうするの?」とだけ返されたことから、「事件は一応解決するものの、最後まで犯人の本名を知らないまま終結」という珍しい結末となった。
- ^ 水谷自身は元々コーヒー党だったが、本作がきっかけで紅茶好きになったという。
- ^ S.18-5でコーヒー店を訪ねた時にも紅茶を注文しており、亘から「コーヒー店で、紅茶を頼みますか?」と突っ込まれていた。
- ^ 当初は普通に注いでいたが、徐々に段々高くなっていった。また、熱い飛沫が自分の手に飛び散るところを我慢しながらやっており、水谷本人によると「本能が刺激されてどれだけ高くまでいけるかやってみたくなった」(2008年4月30日放送の『スーパーJチャンネル』)という。なお、水谷本人が撮影中に考案した注ぎ方で、「こんな風に注いだら、紅茶がおいしくなりそうだし紅茶の時間が楽しくなる、と思った」というが、本来は不作法であり、紅茶の専門家から紅茶教室の生徒が真似をして困る、と抗議されかけた(朝日新聞テレビラジオ;2014年1月1日見出し面より)。一方、紅茶と同じく液体であるミルクを入れる動作はミルクポットを高く引き上げることはせず、普通に入れている。
- ^ S.12-13では、これと同じ注ぎ方をする人物が登場したが、こちらは右京とは逆に左利きであったため、傍目には左右対称の動作になっていた。
- ^ ボディカラーは黒、屋根は白の「相棒専用カラー」
- ^ ただしこれについては「ネットでついさっき調べました」と発言しており、アニメに関してはあまり詳しくない可能性もある。
- ^ 大学時代にフランス文学を受講していたが、恋愛絡みの内容が多かったため単位を落としたことがある(S.7-15)
- ^ ノンクレジットでS.10-5(回想)に出演。
- ^ S.1開始時点。1966年7月23日生まれ。但し、1970年生まれの美和子と同級生の設定であり矛盾している。
- ^ PS.1で登場した履歴書には「巡査長」と大きく書かれているが、経歴欄には「(平成)7年4月 巡査部長昇進」と書かれている。
- ^ 愛媛県松山市とのデータもあるが担当係官のミス。PS.1の経歴書では本籍地が愛媛県松山市南清水6丁目31の15、出生地は愛媛県松山市西町9丁目24の16と表記されていた。
- ^ PS.1での薫の経歴書では父親は勇、母親は正枝と名前が記されている。S.3-8ではシルエットのみではあるが薫の母親(演 - 神道寺こしお)が登場している。
- ^ 薫が警視庁に籍を置き、地方公務員である点に着目して地方公務員法の「不利益処分に関する不服申立て」(第49条と第50条)制度の存在を指摘したことで懲戒免職処分に亀山が不服を申し立てれば審理を通して事件を巡る警察内部の不祥事も公になる点に思い至らせて処分を撤回させた。
- ^ PS.1での薫の履歴書では東京都世田谷区松沢北1丁目23番地6号となっている。S.5-13では東京都港区青山7-9-14となっている。
- ^ これまでに、アメリカ軍へ納入実績のある「ALPHA」社と「AVIREX」社が製造した「オリジナルフライトジャケット」が、テレビ朝日の 公式グッズ として販売された。
- ^ 薫が自宅を訪問した角田に対して「うち、禁煙になったもんで」と述べている(S.6-17)。また、『相棒検定』P13の「寺脇出題クイズ内」でもS.6でタバコをやめた旨の記載がある。
- ^ その後の薫自身に関する直接的な登場や、右京との交流を続けているような描写は一切ないが、瀬戸内ややよいが薫の近況を右京に聞く場面がある(S.9-最終話、S.10-5)。また、相棒の変環を経た後の姿そのものの登場もS.10-5、S.16-13、S.17-19の回想シーンである。S.12-1では右京が捜査に際に人違いのふりをして薫の名前を使い、S.12-13では名前こそ出なかったものの右京が薫の存在を享に語り、S.17-9でも薫を連想させる言葉が右京・亘から発せられている。S.18-18ではヒロコが亘に対して「亀ちゃんの後釜?」と質問している場面がある。また、過去に関係した事件の関係者の口からも時折薫の名前が発せられることもある (S.18-最終話)。
- ^ a b ノンクレジットでS.12-最終回(回想)に出演。
- ^ 及川の元妻・檀れいはS.8-10に細野唯子役として出演している。
- ^ S.7-最終話(初登場)時点。1970年2月1日生まれ。
- ^ 通算8人目は陣川公平
- ^ 上の階級にある者が下の階級にある者の部下に就くわけにはいかないため、右京より下の階級にする必要性が生じて警部補に降格扱いとなったものであり、不祥事での降格ではない。
- ^ 元々が警視であるため、特命係を離れて警察庁に復帰することになった時点で自動的に元の階級に戻ったにすぎず、昇任試験合格などによる再昇任とは異なる。
- ^ 演じる及川も大田区出身。
- ^ S.7-最終話時点。
- ^ 神戸を演じる及川は東京都世田谷区成城に所在する成城大学法学部を卒業している。
- ^ なおそれと同時に極めて拙速に行われていた開発に対する危険性を指摘していた尊をシステム開発から遠ざける意図があった可能性が小野田と大河内の会話から指摘されている(S.8-最終話)
- ^ 脚本を担当した櫻井武晴は、S.8で尊を特命係に残らせるためのこの設定を考えるのに大変苦労したという(「相棒シナリオ傑作選」、竹書房、2011年)
- ^ スーツは及川本人のライブMCによればキャサリン・ハムネット。シャツはコットングラフィックとテレビ朝日が共同で製造したオリジナルシャツ(劇場版IIオフィシャルブックより)で、2010年に行われた「相棒展」及び、テレビ朝日の公式グッズで「尊シャツ」として販売された。
- ^ 及川本人の希望で、晴れてスパイではなくなったS.9からは明るい色のシャツも着用(劇場版IIオフィシャルブックより)。
- ^ 初対面時の尊の名刺を見た伊丹と芹沢が「尊(たける)」を「ソン」と読み間違えたことに由来しており、三浦は最初から正しい読み方を承知していたが、2人と同様に「ソン」と呼び、陣川にも「ソン君」と呼ばれている。また、矢木には「タケちゃん」と呼ばれている(S.10-11)。漢字を読み間違えた伊丹も、裏相棒3 第3話では「たける」と呼んでいた。
- ^ 元々は及川自身のアドリブ(2010年10月16日放送の『俳優の集まるレストラン』より)。
- ^ これは演じた及川光博の画力の高さを反映した、いわゆる「楽屋ネタ」。
- ^ 捜査の為にやむなく観察する際にはハンカチで口許を抑えつつも堪えて遠目に観察する様子がしばしば見える。
- ^ この唐突な移動を前に、尊本人は困惑するものの長谷川からはかつて警察庁へ戻れとの命令に従わなかった「前科」を突き付けられ、「また命令に従わなければ、警察を解雇する」との脅しに屈せざるを得なかった。
- ^ 実際には「正式に特命係に所属した人物」である陣川や青木も警察を離職していないが、陣川は製作側の公式見解では歴代相棒にカウントされておらず、青木は自分が特命係へ配属された事実を否定しているため、除外する(ただし、右京は陣川に対しては「8人目の相棒」としてカウントしている)。
- ^ この発言は右京と共に知り合った人物から「親しくなるには下の名前で呼んではどうか」とアドバイスをされ、さらにはその人物が既に犯人逮捕を以って解決済みとされた事件の犯人であると判明した後で、事情が事情故に逮捕ではなく捜査一課の伊丹に「自首した真犯人」として説明する中で「右京さんの友達です」と発言したものであって、かつての薫や後の亘と違って右京本人をそう呼んだわけではない。
- ^ 私服勤務だった薫を含め、陣川を除く歴代相棒は全員が特命係在籍時はノーネクタイである。
- ^ これは鈴木本人の口癖でもあり劇中でアドリブとして使ったところで脚本家らも何気なく使うようになり、その後は美和子の性格に合っているとして定着した(S.3 DVD 第1巻 スペシャルコンテンツ インタビュー)。
- ^ 1〜5まであり、「お雑煮バージョン」もある。(S.6-10。2008年の元日スペシャル「寝台特急カシオペア殺人事件!」)味についての各人の意見は以下のとおり。薫:「ハッキリまずいわけでなく微妙な味だから始末が悪い」、右京:「複雑怪奇。でも癖になる」、たまき:「微妙」、角田:「奥さん、あんた天才だよ」。この他にも米沢や三浦・芹沢も食したが、感想は不明。伊丹は料理を前に出されても口にすることはなかった。関わった事件の容疑者からスパイスの使い方をアドバイスされたことで風味を増した(S.5-13)。また、2008年4月26日深夜放送の『テラコヤ!』で忠実に再現したものが出演者達に振る舞われたが、誰一人として「うまい」と言わずに、本番中にもかかわらず静まりかえった。ラベンダー色は赤カブの色素に由来する。
- ^ PS.1〜劇場版Iは旧芸名の高樹沙耶名義。
- ^ 益戸が、2016年10月25日に大麻取締法違反(所持)の容疑で逮捕されたため、同日にテレビ朝日で放送予定だったS.7-13の再放送が急遽S.14-12に変更された[11][12][13]。また、同日に朝日放送で放送予定だったS.2の再放送は急遽『新・科捜研の女2』に変更された他、同局で28日と31日に放送予定だったS.2の再放送もS.13に変更され、暫くの間は益戸の出演回は再放送が自粛されたが、現在は益戸が刑期を終えた事に伴い自粛は解除されている[14]。
- ^ S.4までの「花の里」の外観や内装と所在地周辺の風景はシーズンごとに若干異なっていたが、S.5より固定された。現在の花の里の外観は以前赤坂で実際に営業していた小料理屋のものである。初期の頃は代々木に店を構えていたことが彼女の出した名刺で分かる。また店内に他の客や他の従業員がいたり、テレビが置いてあり現在と異なる。店の名前は右京の遠縁の親戚の杉下花に由来している。PS.時の「新ふくとみ」は渋谷に実在した店でスタッフクレジットにも撮影協力者として表記されていた。初期の頃と店名や外観が異なるのは撮影に協力した実在の店の店主の死去などで撮影協力が得られなくなったからである。
- ^ 例外として劇場版1でのランナースタイルとS.8-14で盲腸で入院していた時のパジャマ姿がある。
- ^ 本人の談では、おみくじでは大抵は凶を引き、修学旅行前日には盲腸で入院、初デートで行った海では波にさらわれて命を落としかけたり、大学受験当日には家が火事になり、新婚旅行から帰ったら空き巣に入られていたりなどの不運に見舞われている
- ^ 真飛は宝塚歌劇団による舞台『相棒』で、右京役を演じた経験がある。
- ^ 古川はS.18-16で斎藤理沙の幼少期役として出演している。
- ^ 2009年より同じ水9枠の『警視庁捜査一課9係』に早瀬川 真澄(はやせがわ ますみ)役で出演中。
- ^ 警視庁を訪れた際に事情聴取を行った芹沢には「まるで杉下警部と話しているみたい」、三浦には「嫌なDNAだなぁ〜」と言われている。また、その物言いにカチンときた薫は「この、ダブル右京が!」と毒を吐いた。
- ^ たまきは元妻であり、現在はあくまで他人である。
- ^ 下の名前はS.5で明らかになったが、それ以前のS.2-16で一瞬だけ出ている。
- ^ 実際には警視庁本部の刑事部長の階級は警視監である。詳細は当該項を参照。
- ^ 現実では犯人の人質になった程度で左遷の対象になることは無い。
- ^ 警視庁にて事件捜査を手掛ける捜査一課や二課といった部署を擁しており、なおかつ特命係が事件関係者に「警視庁の杉下です」などと名乗っていることから、特命係に関する苦情は基本的に刑事部に回ってくる。
- ^ 劇場版Iの小説に曹洞宗の経典の一つ『宝鏡三昧』の記述「古轍に合(かな)わんと要せば、請う前古を観ぜよ」から取った物と書かれている。中園によれば、「前例に則り規律を守ることで真実にたどり着く」という意味が込められている(S.15-11)。
- ^ 内村が神奈川県警に拘束され不在の時には刑事部長室の椅子に勝手に座り、亘が「中園刑事部長」と囁くとにやける場面もあった(S.17-16)。
- ^ 特命係の部屋を訪ねたり、花の里で呑みながら情報提供をしたことがある(S.17-12等)。
- ^ 劇中に捜査一課長が登場したことは一度も無いが、薫が捜査一課長室を訪問し、退出時に「課長、お邪魔しました」という台詞を発しているシーンが在ることから、中園とは別の人物が捜査一課長として存在することが判明している。
- ^ 相棒シナリオ傑作選の輿水泰弘インタビューによると輿水は当初、中園を捜査第一課長のつもりで書いていたという。
- ^ S.17-12では霊感の強い妻の依頼で特命係を動かした。
- ^ ちなみに、薫を演じる寺脇とは同学年である。
- ^ 相棒season9 Blu-ray & DVD より。ただPS.3時点での上司の肩書も「警視庁捜査第一課・強行犯7係」で、劇場版IIでもわずかながら7係の名前が出ている。
- ^ 当初は警部補から降格したという設定だった。
- ^ PS.1では斉藤という刑事、PS.2では三浦と別の刑事(演 - 三浦剛)、S.2-4から芹沢が加わりこの愛称で呼ばれることとなった。しかし、初期の頃は三人で行動していることは少なく、三浦と芹沢が交代しながら登場していた。S.12-1で三浦が依願退職した後は芹沢との二人体制で臨んでいる。一時的ではあるが三浦が退職した際の欠員補充として女性の浅木真彩が配属されたこともある(S.13-4)。
- ^ バリエーションも「亀吉〜!」や「警察庁の亀山様」、「警察庁官房長官付の亀山大先生」「所轄の亀山〜!」や「健康ランド会員の亀山〜!」などと増えており、携帯電話には「特亀」と登録しているが、薫が警視庁を去る際の第一声は「元・特命係の亀山」(S.7-9)である。また、薫の妻の美和子にも「特命係の亀山〜…夫婦」や「特命係の亀山〜…の嫁」、「亀山夫人」果ては「亀子」などの嫌味を言っているが、薫からは「捜査第一課の伊丹〜!」や「特命係でない伊丹」、「畳」など。また、薫に限らず「(所属部署)の〇〇〜!」と言った言い回しを使う事が多い(尊には「特命係の神戸警部補殿」(S.8-12)、享には「特命係の甲斐享」(S.13-1)、警視庁移籍後の亘には「特命係の冠城亘」(S.16-13)、警視庁移籍前の亘には「お・客・様!」など)。
- ^ 伊丹が惚れ込んでいた英会話講師が検挙されたときには、「警部殿〜、先生はどのような罰を受けるのでしょうか?」と右京に泣きついた(S.2-5)
- ^ ただし、美人女優には目がないのか、女優の桜庭かなえ(さくらば かなえ)の姉が殺された事件では、警視庁の管轄外であるにもかかわらず、亘から会えるかも知れないと唆されて右京らの元へ情報提供の為に向かったことがある(S.14-11)。
- ^ S.5-5までは山中たかシ名義。
- ^ 実弟の山中聡もS.2-18などで出演している。
- ^ 同姓同名の俳優の山中崇ともS.17-5で共演している。
- ^ S.1-1では薫を人質に警視総監室に立てこもった犯人である田端甲子男を狙撃しようとする狙撃手役で出演した。
- ^ S.2-4で初めて登場した際には現在と比べて伊丹、三浦との関わりは薄く、別の女性刑事(演 - 桐山ゆみ)とコンビを組んでいた。
- ^ 原田の弟の本宮泰風はS.11-11、劇場版Ⅱ、S.17-10に出演している。
- ^ 青木が右京に対して軽口を吐いた時は青木に説教をした (S.16-11) 。
- ^ (本人は気付いていなかったが)スコットランドヤードでも邪険に扱われていた模様。
- ^ 角田の発言から誰もそのような呼び方をしていないため本人の思い込みである。
- ^ 伊丹との交流は作中でも事件などを通じて行われているが薫(益子赴任時には既に警視庁を退職しているため)や大木・小松コンビとの交流は作中では特に描かれていない
- ^ ただし「上からの圧力は大嫌い」という理由で、特命係に協力したこともある(S.18-19等)
- ^ S.4までは旧称である生活安全部薬物対策課だったが、実在の課が銃器薬物対策課への改称を経て2003年に組織犯罪対策部の新設に伴って生活安全部から分離し、組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課と改称されたためにS.5からこれに併せて改称されている。
- ^ ノンキャリアが警視まで昇任し、かつ警視庁(本庁)の課長ポストに就くのは大出世であるために事実上は「ノンキャリアの頂点」といってよい。
- ^ S.7途中まで使っていた「初代」のマグカップはパンダの顔が描かれていたものだったが、薫が勝手に子供にあげてしまった(S.7-4)ために現在は取っ手にパンダが乗った「2代目」が使われている。また、この2代目はグッズ販売店「テレアサショップ」にて「相棒 角田課長のひまかップ」の名前で販売されている。
- ^ 右京が無期限の停職処分を受けて特命係の部屋を留守にしている間にも、「長年の習慣」として、特命係の部屋にたびたびコーヒーを淹れに来ていた(S.14-1)。
- ^ この「兄」とは同じスタッフによるテレビドラマ『オヤジ探偵』で山西が演じた六角一二三であることが『オフィシャルガイドブック 相棒』にて語られており、東映の裏設定によるものである。また、この兄は婿養子として六角家に入ったことで姓が変わっているという設定で、このことから角田に嫌われており、角田が捜査要請を行った際も渋っていた(S.1-10)
- ^ S.6よりで、S.5までは「大木刑事」や「小松刑事」と表記されていた。また、PS.での肩書きは単に「刑事」である。
- ^ 志水は2018年9月27日に逝去。
- ^ 大木を演じていた志水は亡くなっているが大木のその後の動向などは作中や公式で言及が無いため不明である。
- ^ 小松を演じている久保田もS.17を最後に出演は無く、小松の動向も大木と同じく作中、公式ともに言及されていない。ただし、大木、小松ともに番組公式ホームページでの人物相関図には掲載されている。
- ^ その際、伊丹が狙われた上に彼の代わりに別の人物が被害に遭ったことで後に内村に呼び出され、犯人を見逃した事に加えて職務怠慢などで叱責された。
- ^ S.7まで警務部人事第一課主任監察官で、S.8より警務部首席監察官である警視庁監察担当理事官。
- ^ 現実では警視庁の首席監察官はノンキャリアのポスト。
- ^ 尊もときたまラムネを分けてもらうこともある。
- ^ 自らが同性愛者であること。
- ^ 尊以外の人物とは特にこれといった親交はないようであり、尊から剣道の練習後に「他に誘う人はいないんですか?」と聞かれた際は「監察官に友達がいると思うか?」と返している(劇場版II)。
- ^ 仲間の夫の田中哲司もS.8-14に江嶋充役として出演している。
- ^ 恩師・鮎川の古希を祝うパーティにも出席し、鮎川の画策した監禁事件に右京ともども巻き込まれることになる(S.13-15,16)
- ^ ゲストがレギュラーに昇格するのは鈴木杏樹に続いて2人目である。また浅利は以前、2008年1月1日に放送された『寝台特急カシオペア殺人事件』(S.6-10)にて、安藤博貴役を演じていた。
- ^ このアカウントは実際のTwitter上に作られた物である。1月中旬頃に投稿が行われたが放送終了直後にアカウントは削除されている。
- ^ PS.1では、米沢という名前の監察医役で出演していた。この監察医の米沢と米沢守は別人である。
- ^ 実際に警察学校の教官に任命されるのは警部か警部補の階級にある警察官であり、巡査部長の警察官は助教に任命される。詳細は警察大学校を参照。
- ^ また、この設定は六角の私生活での離婚話が元ネタとなっている。出典は『相棒シリーズ 鑑識・米沢の事件簿〜幻の女房〜』あとがきの松本基弘プロデューサーのインタビューより。
- ^ 大杉はS.2-6で犯人の菅原英人役でゲスト出演している
- ^ 大杉は2018年2月21日に逝去。
- ^ 杉本はS.5-11で犯人の五十嵐哲雄役でゲスト出演している
- ^ S.14-2劇中にて、埼玉県警中央署に勤務していた元警察官のジャーナリストが不可解な自殺を遂げた事件を右京と亘が調べたのをきっかけに、中央警察署で同署の署長も絡んで行われていた不正が明らかになったことで、かつて同署に幹部として勤めていた経歴を持ちなおかつ署長ともコネのある副総監の坂之上慶親を、彼と敵対していた峯秋が「不正の隠蔽に関わった」として失脚させていることから、彼の後任で現職に任命された模様。
- ^ S.1では「こうけん」ではなく、「きみあき」と表記されていた。S.12-最終話では従兄弟の雁屋耕大が「本当の読み方は『こうけん』ではなく『きみあき』」と説明していた。
- ^ オフィシャルガイドブックでは「官房室長」が正式な肩書きで、官房長はその略称であるとされているが、実際には小野田の警察葬時の看板には「官房室長」と明記されており、警察庁には「長官官房室」なる組織は存在せずに実在するのは警察庁長官官房であるためにその長の役職名は「官房長」(警視監)である。
- ^ S.2-1に登場した「七日会」の在籍者名簿には「警察庁 官房室長;生年月日:1947年6月4日」と記載されていた。
- ^ 生活安全部部長の三宅貞夫に刺殺された。三宅は当時の警視庁幹部では唯一のノンキャリアであったため、組織改革の煽りで過去の規則違反に対する処罰という体裁で幹部陣の中で最初に懲戒解雇となる身となったため「俺がノンキャリアだから、一番最初に首を切られるのか」と不満を募らせていた。
- ^ なお、S.12-最終話において証人保護プログラムを独断で違法適用していた一件では、それ自体に峯秋は全く関与していなかったものの、発覚時点で警察庁次長の要職にあった峯秋は「警察庁の上級幹部が不祥事を起こした以上、現職の警察庁次長の峯秋にも責任がある」と見なされたのか、減俸処分を下されるという形でとばっちりを喰らっている。
- ^ 作中で孫が三人いることが触れられている。その孫のうちの一人・けんたろうがS.1-5に登場している。
- ^ プロフィール画像は尼僧時代のものを使用している。
- ^ S.2公式ページ登場人物紹介では「臼井法務大臣」と表記されている。
- ^ 津川の実兄の長門裕之もS.1-最終話、S.4-1で北条晴臣役として出演している。
- ^ 津川は2018年8月4日に逝去。
- ^ 柄本の息子の柄本時生もS.8-16で岡本賢治役として出演している。また時生の妻の入来茉里もS.12-9に夢路役として出演している。
- ^ PS.1では特殊犯捜査一係の室谷警部補役で出演していた。
- ^ かつて事実婚の関係にあった高畑淳子もS.3-17で栗林ななみ役として出演している。
- ^ 現実の警視庁捜査第一課の係長は警部の階級にある警察官が就くポストである。警部補の階級にある警察官は主任を務める
- ^ 以前は所轄の盗犯係にいた
- ^ 事件解決後、薫と美和子の前に亡霊として姿を現し、微笑みを浮かべながら消えた
- ^ 蟹江の息子の蟹江一平はS.7-6に畑一樹役として出演している。
- ^ 長門の実弟の津川雅彦は瀬戸内米蔵役としてシリーズ作品、劇場版作品に多数出演している。
- ^ 蘭子はかつての人質事件の犠牲者の遺族でもあり、事件の真相を知るために北条邸に潜りこんでいた。
- ^ 家族は妻が病死し、子供たちも海外で生活していると作中で触れられている。また、別に家政婦もいることがうかがえる。
- ^ 日本では法制度としての「司法取引」はないうえ、殺人容疑での保釈は病気治療などの相当な理由がない限りはまず認められない。
- ^ ロケ地は、北条役の長門裕之の実弟で本作において瀬戸内役を演じた津川雅彦が名誉城主を務める大理石村ロックハート城。劇中で北条が語るアイアンハート城に関するエピソードは、実際のロックハート城に纏わるエピソードが元になっている。なお、この城はS.5-17「女王の宮殿」でも舞台として使用された
- ^ 古谷の義娘のMEGUMIもS.6-11,12に吉井春麗役として出演している。
- ^ 羽場はS.4-17では赤枝文和役として出演している。
- ^ 羽場の息子の羽場涼介はS.16-5に手塚英雄役として出演している。
- ^ 「加害者が次の被害者になる」ルールを破り、下山だけは自らの手で殺害したため
- ^ 伊武は劇場版「米沢守の事件簿」で、設楽光治朗役で出演している。
- ^ 現時点で右京の事を下の名前で呼び捨てする唯一の人物である。
- ^ 出生名である「鏡見悟」は右京の相棒の特徴である「苗字が『か』で始まり名前が『る』で終わる」法則に従っている。
- ^ この事件で、南井の相棒だったアキノリ・カワエは犯人に襲撃された怪我が元で脳に障害を抱え、後に自殺している。
- ^ 実際はロイロットが連続殺人犯と掴んだ上で、カワエの仇を取るために接近し、彼の犯罪者心理を理解して懇意になったところで毒殺している。この時、「償いの心を持たない犯罪者をその命をもって償わせる」と自らの行為を正当化し、以後この思想に囚われることになる。
- ^ 篠井はS.1-9で森島つよし役で出演している。
- ^ 山崎はS.18-6で真山誠一役で出演している。
- ^ 奥田はS.6-16、S.13-16、S.18-9にも別役で出演している。
- ^ 崎山はS.6-1で有馬哲夫役として出演している。
- ^ 吉満はS.2-8、S.13-9にも別役で出演している。
- ^ 重松はS.6-1、S.14-10にも別役で出演している。
- ^ かつて『相棒』と同枠で1988年10月から1995年3月まで放送されていた『さすらい刑事旅情編』の主演を務めていた。
- ^ 宇津井は2014年3月14日に亡くなっている為、現在の警察庁長官が誰なのかは不明。
- ^ ただし、S.9-16において尊と内村の会話の中で内村の口から「長谷川副総監一派」との発言があることから、この時点ではまだ副総監であった模様。
- ^ 井上はS.5-17、S.12-最終話にも別役で出演している。
- ^ 五王はS.2-18、S.5-最終話、S.6-4にも別役で出演している。
- ^ 児島はPS.3、S.4-11、S.9-7、S.14-15,最終話にも別役で出演している。
- ^ 田中はS.11-11、S.14-15などにも別役で出演している。
- ^ 菅原はS.2-11、S.3-16、S.6-1にも別役で出演している。
- ^ 菅原の妻の竹内都子はS.17-12に工藤幾代役として出演している。
- ^ 林はS.5-16で狭間肇役として出演している。
- ^ 松嶋はS.5-2にも別役で出演している。
- ^ 石橋はS.1-11で越水役として出演している。
- ^ 橋本はS.15-17にも別役で出演。
- ^ S.15-10までは中原裕也名義で出演していた。
- ^ 中原裕也名義でS.4-3、S.8-14にも別役で出演している。
- ^ 大物政治家や大手ゼネコンの幹部が不正に関わっており、責任をなすりつけられて自殺に追い込まれた社員の友人である男の、「彼の無念を晴らし会社の不正を告発したい」という訴えを聞き入れた右京があえて逮捕し、裁判にすることで不正の証拠を公にした。
- ^ 劇中に出てくる内田の論文の表紙に「教授」という記載がある。
- ^ S.1-3時点ではノンクレジットで名前は明かされてなかった。
- ^ この時はクレジットに名前はあるが、役名は明かされなかった。
- ^ 薫の協力者であった人物の紹介で来店し、互いに知り合うようになった。ここで名前も明かされている。
- ^ 右京と頻繁に連絡を取っている様子もなく、交流のある右京の相棒は薫のみであった。薫の後任の尊、享とは面識はない。そのため、後任にあたる亘の事は今回の件を通して初対面であったため、ヒロコが亘の事を「薫ちゃんの代わり」と発言し、右京が「代わりの代わり」と紹介している。
- ^ S.2-1のクレジットや字幕では「斉藤」になっている。
- ^ 前沢保美は同役のほか「撮影所の清掃員」(S.1-10)、「スナックのママ」(S.2-18)、「豆腐屋」(S.5-3)、「爆発に巻き込まれる清掃員」(S.6-8)、「結婚相談所の相談員」(S.7-4)などの別役で多数出演している。
- ^ 高橋は以前にレギュラー出演していた裏番組『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』(フジテレビ)が終了したことにより『相棒』への出演が実現した(『刑事マガジンV』より)。
- ^ 高橋の元妻の兎本有紀はS.5-17、S.10-4、S.12-14に出演している。
- ^ 以前、戸越銀座で活動していた際に名乗っていた。
- ^ 山本はS.4-11、S.5-3、S.15-10にも別の役で出演している。
- ^ 蔵原はS.11-11にも別役で出演している。
- ^ 服装、匂い、音などで人を識別している。
- ^ 事件解決と自身を体を張って救った亘の顔は認識している。
- ^ 小夜子と芽依は直接の面識はないものの、以前のとある事件で特命係に助けられているのを目撃している。小夜子は常人よりも相貌認識能力が優れているため特命係や芽依のことを記憶していた。
- ^ 村上はS.9-15、S.13-10では別の役で出演。
- ^ a b 甲本雅裕は、早川純弥役(P第1話)・畑山哲弥役(S4第11話)で出演。
- ^ 米沢守とは別人。
- ^ a b 清水紘治は、小暮 慶介役(S2第1・2話)・鮎川 珠光役(S13第15・16話)で出演。
- ^ 芹沢刑事を演じている、山中崇史の弟。
- ^ a b 映美くららは、根元雪美役(S6第10話)・水口君代役(S9第12話)で出演。
- ^ a b 小須田康人は、笠井役(S2最終話)・香坂雅彦役(S8第11話)・沼田敬一郎役(S12第17話)で出演。
- ^ a b 阿部進之介は、篠原孝介役(S9第1話 - 第2話)・御影真一役(S12最終話)で出演。
- ^ かつて『相棒』と同枠で放送されていた『はぐれ刑事純情派』に出演していた。
- ^ S.16第19話『少年A』にも出演
- ^ 石井洋祐は、江守義彦役(S5第19話)・菅井修二役(S12第17話)で出演。
- ^ 劇場版IIでは丸山秀明役で出演。父親の平幹二朗も劇場版Iで御厨紀實彦役で出演している。
- ^ 読み方「きらら」
- ^ 読み方「きよ」
- ^ 読み方「きゅうとみしょうじ」
- ^ 読み方「リー ユーシン」
- ^ 読み方「ワン トンミン」
- ^ 読み方「はぶた つよし」
- ^ 古川はS.16-20で風間楓子の幼少期役として出演している。
- ^ 森口は1993年から2003年の間に放送されたスペシャルドラマ「地方記者・立花陽介」で水谷の妻の役として共演していた。また、内村役の片桐とも共演している。また、水谷の実の妻の伊藤蘭は森口の夫で脚本家の坂元裕二が手掛けたドラマ「西遊記」(2006年)にゲスト出演している。
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