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「国道140号」の版間の差分

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一般国道の路線を指定する政令<ref name=s40>{{Cite web|url=https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=340CO0000000058|title=一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)|accessdate=2012-09-27|work=e-Gov法令検索|publisher=[[総務省]][[行政管理局]]}}</ref><ref group="注釈">一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。</ref>に基づく起終点および経過地は次のとおり。なお、2016年4月1日に終点側の坪川大橋南交差点 - 追分交差点間(0.8&nbsp;km)が本路線ではなくなったため、これはその変更を加味した内容。
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* 起点:[[埼玉県]][[熊谷市]](熊谷警察署前交差点 = [[国道17号]]・[[国道407号]]交点)
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=== バイパス ===
=== バイパス ===
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* [[西関東連絡道路]]
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=== 通称 ===
=== 通称 ===
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* [[秩父往還道]] ※日本の道100選。「秩父往還」と呼ばれることが多い。
* [[秩父往還道]] ※日本の道100選。「秩父往還」と呼ばれることが多い。
* 絹の道 ※[[秩父地方]]が絹織物([[ちちぶ銘仙館|秩父銘仙]])の産地だったことから
* 絹の道 ※[[秩父地方]]が絹織物([[ちちぶ銘仙館|秩父銘仙]])の産地だったことから
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== 地理 ==
== 地理 ==
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秩父と甲府間の雁坂峠を雁坂トンネルで越えるワインディングロードは、[[秩父多摩甲斐国立公園]]の[[荒川 (関東)|荒川]]や[[笛吹川]]([[富士川]])の源流域にあり、複雑な地形の稜線や渓谷の森は、新緑と紅葉の美しいところで知られる<ref>{{Cite web|author=関東地方環境事務所|url=http://www.env.go.jp/park/chichibu/index.html|title=秩父多摩甲斐国立公園|work=環境省ホームページ「国立公園」 |publisher=[[環境省]] |accessdate=2015-08-23}}</ref>。埼玉県側の[[秩父盆地]]から雁坂峠まで荒川に沿って深い谷間を走り、道路からこの奥秩父の山並みが展望できる{{Sfn|須藤英一|2013|pp=72-73}}。奥秩父の大滝地区では、中津川沿いのバイパスと、荒川・秩父湖沿いに秩父往還とよばれる歴史街道の旧道にルートが分かれ、旧道側は秩父湖山腹の急斜面に沿ってさらに2つのルートに分かれる。バイパス道沿いの[[滝沢ダム]]前に大きなループ橋・[[雷電廿六木橋]]があり、ここでは森林地帯の中にある滝沢ダム本体とループ橋の人工美を見ることができる{{Sfn|須藤英一|2013|pp=72-73}}。いっぽうで、山梨県側の西沢渓谷も新緑と紅葉の観光名所で知られ、笛吹川の深い谷に沿って広瀬ダムや滝を巡る散策路がある{{Sfn|須藤英一|2013|pp=72-73}}。また、広瀬ダムから山梨市街地方面へ向かう道は、ブドウ農園の農村地帯の中を走る{{Sfn|須藤英一|2013|pp=72-73}}。
秩父と甲府間の雁坂峠を雁坂トンネルで越えるワインディングロードは、[[秩父多摩甲斐国立公園]]の[[荒川 (関東)|荒川]]や[[笛吹川]]([[富士川]])の源流域にあり、複雑な地形の稜線や渓谷の森は、新緑と紅葉の美しいところで知られる<ref>{{Cite web|author=関東地方環境事務所|url=http://www.env.go.jp/park/chichibu/index.html|title=秩父多摩甲斐国立公園|work=環境省ホームページ「国立公園」 |publisher=[[環境省]] |accessdate=2015-08-23}}</ref>。埼玉県側の[[秩父盆地]]から雁坂峠まで荒川に沿って深い谷間を走り、道路からこの奥秩父の山並みが展望できる{{Sfn|須藤英一|2013|pp=72-73}}。奥秩父の大滝地区では、中津川沿いのバイパスと、荒川・秩父湖沿いに秩父往還とよばれる歴史街道の旧道にルートが分かれ、旧道側は秩父湖山腹の急斜面に沿ってさらに2つのルートに分かれる。バイパス道沿いの[[滝沢ダム]]前に大きなループ橋・[[雷電廿六木橋]]があり、ここでは森林地帯の中にある滝沢ダム本体とループ橋の人工美を見ることができる{{Sfn|須藤英一|2013|pp=72-73}}。いっぽうで、山梨県側の西沢渓谷も新緑と紅葉の観光名所で知られ、笛吹川の深い谷に沿って広瀬ダムや滝を巡る散策路がある{{Sfn|須藤英一|2013|pp=72-73}}。また、広瀬ダムから山梨市街地方面へ向かう道は、ブドウ農園の農村地帯の中を走る{{Sfn|須藤英一|2013|pp=72-73}}。


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== ギャラリー ==
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R140-100.jpg|山梨県甲州市塩山藤木
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2020年6月29日 (月) 00:02時点における版

一般国道
国道140号標識
国道140号
地図
地図
総延長 226.5 km[注釈 1]
実延長 226.4 km[注釈 1]
現道 149.7 km
制定年 1953年指定
起点 埼玉県熊谷市
熊谷警察署前交差点(北緯36度9分23.90秒 東経139度22分4.28秒
主な
経由都市
埼玉県大里郡寄居町秩父市
山梨県山梨市甲府市
終点 山梨県南巨摩郡富士川町
坪川大橋南交差点(北緯35度33分55.1秒 東経138度28分22.0秒
接続する
主な道路
記法
国道17号標識 国道17号
国道407号標識 国道407号
国道254号標識 国道254号
国道299号標識 国道299号
国道411号標識 国道411号
国道20号標識 国道20号
国道358号標識 国道358号
国道52号標識 国道52号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

国道140号(こくどう140ごう)は、埼玉県熊谷市から秩父市を経由して、山梨県南巨摩郡富士川町に至る一般国道である。

概要

埼玉県北部の熊谷市から同県秩父地方を経由して山梨県都甲府市に至り、1993年に編入された区間を経て同県富士川町の国道52号交点に達する。国道に指定されてから1998年までのおよそ半世紀にわたり、埼玉・山梨両県の間に不通区間を抱えていたが、雁坂トンネルの開通に伴って往来が可能となった。

路線データ

全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
国道140号 起点付近
埼玉県熊谷市 熊谷警察署前交差点
国道140号 終点付近
山梨県南巨摩郡富士川町
坪川大橋南交差点

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 2]に基づく起終点および経過地は次のとおり。なお、2016年4月1日に終点側の坪川大橋南交差点 - 追分交差点間(0.8 km)が本路線ではなくなったため、これはその変更を加味した内容。

歴史

道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として初回指定された路線のひとつである。国道指定当初は、山梨県甲府市から埼玉県熊谷市に至る路線として指定された。1993年(平成5年)に起終点を交換し、甲府市道[4]石和町道[4]一般県道15号白井河原八田線の一部[4][5][6]、主要地方道8号塩山市川大門線[注釈 6]の一部[4][7]、一般県道95号東南湖市川大門線[4][6]主要地方道26号増穂若草線の一部[4][6]をそれぞれ編入して熊谷市から甲府市を経由して山梨県南巨摩郡増穂町[注釈 3]に至る路線となった[8]。雁坂トンネルが開通するまで雁坂峠の前後区間で登山道が国道指定されており、「開かずの国道」と呼称されていた(点線国道)。また、登山道上に公衆便所が設置されており、通路を通過する形となっていた。しかし雁坂トンネル開通以前においても、秩父市内の案内標識には「甲府」と記載されていた[要出典]

年表

路線状況

駒ヶ滝トンネル(秩父市市街地側)

埼玉県側の秩父湖付近で、中津川沿いのルート(雷電廿六木橋を通り奥秩父もみじ湖沿いの大滝道路・バイパス)と秩父湖沿い(秩父往還・旧道)のルートの2つに分かれる。秩父湖沿いのルートには、二瀬ダムを渡る埼玉県道278号秩父多摩甲斐国立公園三峰線との交差点がある。

2013年7月31日までは、交差点が駒ヶ滝トンネル内にあり、国道甲府方面と県道との間では直接行き来ができなかった。また、同トンネル自体が内部で行き違いできない狭隘路だったため、トンネル入り口で信号機による交通制御を行っていた。翌同年8月1日にトンネルの南側に沿う形でバイパス開通し供用されたため、甲府方面からでも行き来可能となった。

さらに西へ進むと、途中で荒川の源流沿いを走るルートと栃本集落内を走るルートに分かれる。この2つも旧道で長らく国道指定されていたが、荒川源流沿いルートは2018年に秩父市に移管された[14]。栃本集落ルートは集落の西端で中津川沿いルートと合流する(旧荒川源流沿いルートはその手前の中津川ルート大峰トンネル出口近くで中津川ルートに直接合流)。

ただし、先ほどの同交差点より甲府方面は狭隘路、かつ、栃本集落の生活道路となっているため、秩父市街方面と山梨方面を通過する車に対しては、前述のバイパスである中津川沿いルートへ誘導するような形で標識で案内されている(先述の県道278号から国道140号に入る交差点の案内標識でも甲府方面は秩父方面と同じ方向へ右折するよう案内されており、いったん秩父方面へ進み中津川沿いルートまで迂回する形となっている)。

埼玉県内の熊谷市大麻生(山王宮三叉路) - 大里郡寄居町の中小前田交差点までの区間は、国道140号バイパスが走っている。

バイパス

国道140号バイパス
埼玉県深谷市長在家

有料道路

通称

埼玉県境(彩甲斐街道の標識)
埼玉県秩父市大滝
  • 秩父往還道 ※日本の道100選。「秩父往還」と呼ばれることが多い。
  • 絹の道 ※秩父地方が絹織物(秩父銘仙)の産地だったことから
  • 西関東連絡道路
  • 彩甲斐街道(埼玉県側)
  • 雁坂みち(山梨県側)[注釈 7]
  • 青梅街道 山梨県山梨市(兄川橋北詰交差点) - 山梨県甲府市(十郎橋西交差点)
  • 和戸通り 山梨県甲府市(十郎橋西交差点) - 山梨県甲府市(向町2交差点)
  • 笛吹ライン 山梨県甲府市(白井河原橋南交差点) - 山梨県西八代郡市川三郷町(三郡橋東交差点)[注釈 7]

重複区間

道路施設

トンネル

大滝トンネル
大滝トンネルは、2018年度から事業化された。全長は、2,060 m、幅は、10 mと予定されている。縦断勾配は、3.2 %、高低差は、65 mと予定されている。

橋梁

  • 親鼻橋(荒川、埼玉県秩父郡皆野町)

道の駅

休憩施設

地理

埼玉県秩父市荒川白久
(2018年3月)

秩父と甲府間の雁坂峠を雁坂トンネルで越えるワインディングロードは、秩父多摩甲斐国立公園荒川笛吹川富士川)の源流域にあり、複雑な地形の稜線や渓谷の森は、新緑と紅葉の美しいところで知られる[18]。埼玉県側の秩父盆地から雁坂峠まで荒川に沿って深い谷間を走り、道路からこの奥秩父の山並みが展望できる[19]。奥秩父の大滝地区では、中津川沿いのバイパスと、荒川・秩父湖沿いに秩父往還とよばれる歴史街道の旧道にルートが分かれ、旧道側は秩父湖山腹の急斜面に沿ってさらに2つのルートに分かれる。バイパス道沿いの滝沢ダム前に大きなループ橋・雷電廿六木橋があり、ここでは森林地帯の中にある滝沢ダム本体とループ橋の人工美を見ることができる[19]。いっぽうで、山梨県側の西沢渓谷も新緑と紅葉の観光名所で知られ、笛吹川の深い谷に沿って広瀬ダムや滝を巡る散策路がある[19]。また、広瀬ダムから山梨市街地方面へ向かう道は、ブドウ農園の農村地帯の中を走る[19]

通過する自治体

交差する道路

  • 埼玉県
    • 国道17号・国道407号(妻沼バイパス)(熊谷市・熊谷警察署前交差点)
    • 花園IC - 関越自動車道(深谷市)
    • 国道254号(大里郡寄居町・玉淀大橋北交差点)
    • 国道254号(大里郡寄居町桜沢)
    • 国道299号(秩父市・上野町交差点)
  • 山梨県
    • 国道411号(甲府市横根町・横根跨線橋南交差点)
    • 国道411号(城東バイパス)(甲府市和戸町・東部市民センター南交差点)
    • 国道20号(甲府市向町・向町2交差点)
    • 国道20号(甲府市上阿原町・上阿原交差点)
    • 国道358号(甲府市下曽根町・笛南中北1交差点)
    • 国道52号甲西道路(南巨摩郡富士川町大椚・坪川大橋南交差点)

主な峠

ギャラリー

脚注

注釈

  1. ^ a b c 西関東連絡道路の一部である皆野寄居バイパスおよび甲府山梨道路を含む。
  2. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  3. ^ a b c 2010年3月8日に2町が合併して南巨摩郡富士川町発足。
  4. ^ 2006年3月1日に甲府市へ編入。
  5. ^ a b c d e f g 2018年4月1日現在
  6. ^ 1993年の第6回主要地方道指定時に残区間を中道塩山線として指定し、平成の大合併により白井甲州線へ改称している。
  7. ^ a b 山梨県による道路愛称名[15]

出典

  1. ^ a b 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年9月27日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2019. 国土交通省道路局. 2020年6月13日閲覧。
  3. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年9月27日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 人文社 1989, pp. 42–43.
  5. ^ 昭文社 1993, p. 216.
  6. ^ a b c 県道の路線認定(昭和30年4月11日山梨県告示第128号)”. 山梨県例規集. 山梨県. 2013年2月16日閲覧。
  7. ^ 昭文社 1992, p. 72.
  8. ^ a b 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(平成4年4月3日政令第104号)”. 法庫. 2012年10月28日閲覧。
  9. ^ ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
  10. ^ “斜面崩落 コンクリ劣化が原因か”. 東京新聞. (2014年7月22日). オリジナルの2014年8月8日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20140808113328/http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20140722/CK2014072202000143.html 
  11. ^ 国道52号(甲西バイパスと並行する区間)移管のお知らせ”. 国土交通省甲府河川道路事務所 (2016年3月1日). 2016年5月1日閲覧。
  12. ^ 平成28年山梨県告示第151号「道路の区域変更」」(PDF)『山梨県公報』号外第23号、山梨県、2016年4月1日、2頁。 
  13. ^ 国道140号皆野秩父バイパス(第二期区間)が開通 平成30年3月20日(火曜日)14時供用開始”. 埼玉県 (2018年1月30日). 2018年1月30日閲覧。
  14. ^ a b 埼玉県秩父県土整備事務所長告示第9号 一般国道140号の区域の変更(埼玉県報)(新旧Aか秩父湖-栃本集落ルート、旧Bが荒川源流沿いルート、新旧Cが中津川沿いルートを指す)
  15. ^ 山梨全域道路愛称名対象路線及び愛称名” (PDF). 山梨県県土整備部道路管理課. 2013年4月8日閲覧。
  16. ^ 埼玉県の道の駅”. 国土交通省 関東地方整備局. 2014年6月10日閲覧。
  17. ^ 山梨県の道の駅”. 国土交通省 関東地方整備局. 2014年6月10日閲覧。
  18. ^ 関東地方環境事務所. “秩父多摩甲斐国立公園”. 環境省ホームページ「国立公園」. 環境省. 2015年8月23日閲覧。
  19. ^ a b c d 須藤英一 2013, pp. 72–73.

参考文献

  • 人文社 (1989), 東名・中央圏広域道路地図 (1989年8月 ed.), 人文社, ISBN 4-7959-0055-8 
  • 昭文社 (1992), マップル 全日本道路地図 (1992年5月第10版 ed.), 昭文社, ISBN 4-398-30030-9 
  • 昭文社 (1993), スーパーマップル 関東道路地図 (1993年4月第1版 ed.), 昭文社, ISBN 4-398-62518-6 
  • 須藤英一『新・日本百名道』大泉書店、2013年。ISBN 978-4-278-04113-2 

関連項目

外部リンク