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「セバスチャン・ブエミ」の版間の差分

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2017年7月29日 (土) 00:23時点における版

セバスチャン・ブエミ
基本情報
フルネーム セバスチャン・オリビエ・ブエミ
国籍 スイスの旗 スイス
出身地 同・ヴォー州エーグル英語版
生年月日 (1988-10-31) 1988年10月31日(36歳)
F1での経歴
活動時期 2009-2011
過去の所属チーム '09-'11 トロ・ロッソ
出走回数 55
タイトル 0
優勝回数 0
表彰台(3位以内)回数 0
通算獲得ポイント 29
ポールポジション 0
ファステストラップ 0
初戦 2009年オーストラリアGP
最終戦 2011年ブラジルGP
テンプレートを表示

セバスチャン・オリビエ・ブエミSébastien Olivier Buemi, 1988年10月31日 - )スイスのレーシングドライバー。

経歴

フォーミュラ・BMW

カートを卒業した後に、ブエミは2004年と2005年をドイツフォーミュラ・BMWに出場した。2005年シーズン終了時は総合1位であったが、シーズン終了後にレース中のブレーキテストについてペナルティを課されたためにチャンピオンを失った。

フォーミュラ・F3

2005年にスペイン・フォーミュラ3に参戦。翌年2006年にはフォーミュラ3・ユーロシリーズに参戦しランキング12位であった。2007年も同シリーズに継続参戦した。また、マカオグランプリマスターズF3にも出場した。

A1グランプリ

2006-2007A1グランプリニール・ジャニマルセル・フェスラーと共にA1チーム・スイスより参戦し、チームランキング総合8位の成績を残した。

GP2(2008年)

GP2

2007年のGP2ARTグランプリのレッドブルサポート枠で参戦していたミハエル・アメルミューラーが開幕戦で負傷したため、第2戦から代役として出場した(ユーロF3とのダブルエントリー)。

2008年はアーデン・インターナショナルからGP2シリーズ及びGP2アジアシリーズに参戦した[1]

F1

グッドウッド・フェスティバル(2008年)

2007年はレッドブルのリザーブ&テストドライバーであったミハエル・アメルミューラーが負傷したため、GP2のシートを引き継ぐとともにF1の仕事でも代役を努めることとなった。

2008年も引き続き、レッドブルのリザーブ&テストドライバーとして起用された[2]

2009年トロ・ロッソのレギュラーシートを得てF1にデビューした。スイス国籍のF1ドライバー1994年および1995年にスポット参戦したジャン=ドゥニ・ドゥレトラーズ以来14年ぶりの誕生となる。

デビュー戦となった開幕戦のオーストラリアGPでは荒れたレース展開の中で7位入賞を果たし幸先の良いスタートを切った。第3戦の中国GPでは予選で初のQ3進出(10位)を果たすと、雨のレースとなった決勝ではチャンピオン経験者でもあるキミ・ライコネンを追い回すなどのパフォーマンスを見せた。セーフティーカー出動中にレッドブルのセバスチャン・ベッテルに追突しフロントウイングを破損する場面もあったが、速さを見せ8位入賞を果たした。その後はなかなか入賞できなかったものの、第16戦のブラジルGPでは予選で自己ベストの6位につけ、決勝でも7位に入賞した。最終戦のアブダビGPでも8位に入賞し、ドライバーズランキング16位でシーズンを終えた。

2010年もトロロッソからF1に参戦。カナダGPでは自身初のラップリードを記録した。この年からポイントシステムの変更で10位までが入賞になったこともあり4回の入賞を記録し、前年と同じランキング16位でシーズンを終えた。

2011年も過去2年に引き続きトロ・ロッソからF1に参戦。開幕戦のオーストラリアGPでは、予選で2009年アブダビGP以来のQ3進出を果たすと、決勝でも10位でフィニッシュし、更に前でゴールしたザウバーの2台がリアウィングの車両規定違反で失格になったことで8位に繰り上がった。シーズン終盤にはマシントラブルによるリタイアが増えてしまった事も影響してか、この年はチームメイトのハイメ・アルグエルスアリにドライバーズ選手権順位で上回られてしまった。また、シーズン終了後にはレッドブルの決定により、トロ・ロッソのシートを失うことになった。

2012年はトロ・ロッソのシートは失ったもののレッドブルとの関係は継続し、レッドブル・レーシングのリザーブ&テストドライバー、及びトロ・ロッソのリザーブドライバーに起用された。

WEC

2012年からWECのLMP1に参戦するトヨタのドライバーとして起用される。以降エースドライバーとして活躍し、2014年にはWECのドライバーズタイトルを獲得した。

フォーミュラE

2014年、新たに開催されたフォーミュラEにおいてe.dams・ルノー・フォーミュラEチームより参戦[3]。第一期は最終戦までタイトルを争うも、1pt差でネルソン・ピケjr.に敗れた。

パワートレインがマルチメイクとなった第二期も圧倒的な速さを見せ、第四戦アルゼンチンでは最後尾から2位に入る活躍も見せた。しかし自身のミスなどで追いすがるルーカス・ディグラッシに第六戦ロングビーチで逆転を許し、最終盤まで一騎打ちとなる。最終戦ロンドンではスタート直後の第一コーナーでディグラッシと接触しお互いに大破、決勝中でありながら予選さながらにタイムアタックして、ファステストラップの2ptsを奪い合う珍事が発生した。最終的にブエミはこの争いに勝利し、念願のドライバーズタイトルを獲得した。

第三期もdamsより参戦。ここまで毎期優勝とポイントリーダーを経験しており、EVレーシングのトップドライバーとして君臨している。

その他

・2010年にウォータースライダーのギネス記録を樹立している。

・2011年のオーバーテイク数ランキングは、3位の小林可夢偉を抜いて2位であった(1位はミハエル・シューマッハ)。

・フォーミュラEの国際映像の無線では、フランス語で早口で喋る様子が流される。

レース戦績

略歴

シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2004 フォーミュラ・BMW ADAC ラース・カウフマン・モータースポーツ 20 0 2 2 10 188 3位
2005 ADAC ベルリン=ブランデンブルク e.V. 20 7 7 12 16 282 2位
フォーミュラ・BMW ワールド・ファイナル 1 0 0 0 1 N/A 2位
スペイン・フォーミュラ3 レーシング・エンジニアリング 1 0 0 0 0 0 NC
2006 フォーミュラ3・ユーロシリーズ ASL ミュッケ・モータースポーツ 20 1 0 6 3 31 12位
マスターズ・オブ・フォーミュラ3 1 0 0 0 1 N/A 3位
フォーミュラ・ルノー2.0 NEC モトパーク・アカデミー 8 2 1 1 6 172 7位
ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0 6 1 0 0 1 33 11位
マカオグランプリ カーリン・モータースポーツ 1 0 0 0 0 N/A 4位
2006-07 A1グランプリ A1チーム・スイス 12 0 0 1 0 50 8位
2007 フォーミュラ3・ユーロシリーズ ASL ミュッケ・モータースポーツ 20 3 2 4 13 95 2位
GP2シリーズ ARTグランプリ 11 0 0 3 0 6 21位
マカオグランプリ ライコネン・ロバートソン・レーシング 1 0 0 0 0 N/A 11位
2008 GP2アジアシリーズ トラストチーム・アーデン 10 1 0 1 5 37 2位
GP2シリーズ 19 2 0 0 5 50 6位
フォーミュラ1 レッドブル・レーシング テストドライバー
2009 スクーデリア・トロ・ロッソ 17 0 0 0 0 6 16位
2010 19 0 0 0 0 8 16位
2011 19 0 0 0 0 15 15位
2012 レッドブル・レーシング テストドライバー
世界耐久選手権 トヨタ・レーシング 1 0 0 0 0 0 NC
ル・マン24時間レース 1 0 0 0 0 N/A DNF
2013 フォーミュラ1 インフィニティ・レッドブル・レーシング テストドライバー
世界耐久選手権 トヨタ・レーシング 8 1 0 0 4 106.25 3位
ル・マン24時間レース 1 0 0 0 0 N/A 2位
2014 フォーミュラ1 インフィニティ・レッドブル・レーシング テストドライバー
世界耐久選手権 トヨタ・レーシング 8 4 2 0 7 166 1位
ル・マン24時間レース 1 0 0 0 0 N/A 3位
2014-15 フォーミュラE e.DAMS・ルノー 11 3 3 1 5 143 2位
2015 フォーミュラ1 インフィニティ・レッドブル・レーシング テストドライバー
世界耐久選手権 トヨタ・レーシング 8 0 0 0 1 79 5位
ル・マン24時間レース 1 0 0 0 0 N/A 8位
2015-16 フォーミュラE ルノー・e.DAMS 10 3 3 5 6 155 1位
2016 世界耐久選手権 トヨタ・ガズー・レーシング 9 0 0 0 1 60 8位
ル・マン24時間レース 1 0 0 0 0 N/A NC
2016-17 フォーミュラE ルノー・e.DAMS 5 4 1 1 4 104 1位*
2017 ウェザーテック・スポーツカー選手権 レベリオン・レーシング 1 0 0 0 0 23 8位*
デイトナ24時間レース 0 0 0 0 0 N/A 31位
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

フォーミュラ3・ユーロシリーズ

チーム シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 DC ポイント
2006年 ASL ミュッケ・モータースポーツ ダラーラ F305/011 メルセデス HOC
1

19
HOC
2

14
LAU
1

Ret
LAU
2

12
OSC
1

7
OSC
2

1
BRH
1

21
BRH
2

16
NOR
1

7
NOR
2

11
NÜR
1

4
NÜR
2

8
ZAN
1

Ret
ZAN
2

8
CAT
1

7
CAT
2

5
BUG
1

DSQ
BUG
2

11
HOC
1

2
HOC
2

3
12位 31
2007年 HOC
1

1
HOC
2

3
BRH
1

7
BRH
2

2
NOR
1

2
NOR
2

2
MAG
1

3
MAG
2

19
MUG
1

3
MUG
2

5
ZAN
1

3
ZAN
2

2
NÜR
1

2
NÜR
2

3
CAT
1

Ret
CAT
2

6
NOG
1

4
NOG
2

1
HOC
1

5
HOC
2

1
2位 95

A1

エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 DC ポイント
2006-07年 スイス NED
FEA

10
NED
SPR

8
CZE
FEA

8
CZE
SPR

10
BEI
FEA
BEI
SPR
MYS
FEA
MYS
SPR
IDN
FEA
IDN
SPR
NZL
FEA

5
NZL
SPR

4
AUS
FEA

4
AUS
SPR

7
RSA
FEA
RSA
SPR
MEX
FEA
MEX
SPR
SHA
FEA

4
SHA
SPR

9
GBR
FEA

Ret
GBR
SPR

DSQ
8位 50

(key)

GP2シリーズ

エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 DC ポイント
2007年 ARTグランプリ BHR
FEA

BHR
SPR

CAT
FEA

CAT
SPR

MON
FEA

7
MAG
FEA

MAG
SPR

SIL
FEA

SIL
SPR

NÜR
FEA

Ret
NÜR
SPR

20
HUN
FEA

15
HUN
SPR

17
IST
FEA

Ret
IST
SPR

13
MNZ
FEA

7
MNZ
SPR

14
SPA
FEA

10
SPA
SPR

Ret
VAL
FEA

VAL
SPR

21位 6
2008年 トラストチーム・アーデン CAT
FEA

7
CAT
SPR

2
IST
FEA

6
IST
SPR

3
MON
FEA

Ret
MON
SPR

11
MAG
FEA

Ret
MAG
SPR

1
SIL
FEA

4
SIL
SPR

DNS
HOC
FEA

Ret
HOC
SPR

8
HUN
FEA

7
HUN
SPR

1
VAL
FEA

6
VAL
SPR

Ret
SPA
FEA

5
SPA
SPR

4
MNZ
FEA

3
MNZ
SPR

7
6位 50

GP2アジアシリーズ

エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 DC ポイント
2008年 トラストチーム・アーデン DUB1
FEA

DSQ
DUB1
SPR

Ret
SEN
FEA

1
SEN
SPR

7
SEP
FEA

Ret
SEP
SPR

Ret
BHR
FEA

2
BHR
SPR

2
DUB2
FEA

2
DUB2
SPR

2
2位 37

F1

エントラント シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 WDC ポイント
2009年 トロ・ロッソ STR4 フェラーリ 056 2.4 V8 AUS
7
MAL
16
CHN
8
BHR
17
ESP
Ret
MON
Ret
TUR
15
GBR
18
GER
16
HUN
16
EUR
Ret
BEL
12
ITA
13
SIN
Ret
JPN
Ret
BRA
7
ABU
8
16位 6
2010年 STR5 BHR
16
AUS
Ret
MAL
11
CHN
Ret
ESP
Ret
MON
10
TUR
16
CAN
8
EUR
9
GBR
12
GER
Ret
HUN
12
BEL
12
ITA
11
SIN
14
JPN
10
KOR
Ret
ABU
13
BRA
15
16位 8
2011年 STR6 AUS
8
MAL
13
CHN
14
TUR
9
ESP
14
MON
10
CAN
10
EUR
13
GBR
Ret
GER
15
HUN
8
BEL
Ret
ITA
10
SIN
12
JPN
Ret
KOR
9
IND
Ret
ABU
Ret
BRA
12
15位 15

(key)

フォーミュラE

チーム 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 順位 ポイント
2014-15年 e.DAMS・ルノー スパーク-ルノー・SRT 01E BEI
Ret
PUT
3
PDE
1
BNA
Ret
MIA
13
LBH
4
MON
1
BER
2+
MOS
9+
LON
1
LON
5+
2位 143
2015-16年 ルノー・e.DAMS スパーク-ルノー・Z.E 15 BEI
1
PUT
12
PDE
1
BNA
2
MEX
2
LBH
16
PAR
3+
BER
1+
LON
5+
LON
Ret
1位 155
2016-17年 スパーク-ルノー・Z.E 16 HKG
1+
MAR
1+
BNA
1+
MEX
13+
MON
1+
PAR
1
BER
DSQ+
BER
1+
NYC
NYC
MTR
MTR
1位* 157*
  • + : ファンブースト。
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

スポーツカー

ル・マン24時間レース

チーム コ・ドライバー 車両 クラス 周回数 総合順位 クラス順位
2012年 日本の旗 トヨタ・レーシング イギリスの旗 アンソニー・デビッドソン
フランスの旗 ステファン・サラザン
トヨタ・TS030 Hybrid LMP1 82 DNF DNF
2013年 イギリスの旗 アンソニー・デビッドソン
フランスの旗 ステファン・サラザン
LMP1 347 2位 2位
2014年 イギリスの旗 アンソニー・デビッドソン
フランスの旗 ニコラ・ラピエール
トヨタ・TS040 Hybrid LMP1-H 374 3位 3位
2015年 イギリスの旗 アンソニー・デビッドソン
日本の旗 中嶋一貴
LMP1 386 8位 8位
2016年 日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシング イギリスの旗 アンソニー・デビッドソン
日本の旗 中嶋一貴
トヨタ・TS050 Hybrid LMP1 384 NC NC
2017年 イギリスの旗 アンソニー・デビッドソン
日本の旗 中嶋一貴
LMP1 358 8位 2位

FIA 世界耐久選手権

エントラント クラス シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ランク ポイント
2012年 トヨタ・レーシング LMP1 トヨタ・TS030 Hybrid トヨタ 3.4 L V8 (Hybrid) SEB SPA LMN
Ret
SIL SÃO BHR FSW SHA NC 0
2013年 LMP1 SIL
3
SPA
4
LMN
2
SÃO
Ret
COA
2
FSW
15
SHA
Ret
BHR
1
3位 106.25
2014年 LMP1 トヨタ・TS040 Hybrid トヨタ 3.7 L V8 (Hybrid) SIL
1
SPA
1
LMN
3
COA
3
FSW
1
SHA
1
BHR
10
SÃO
2
1位 166
2015年 LMP1 SIL
3
SPA
8
LMN
8
NÜR
5
COA
4
FSW
5
SHA
6
BHR
4
5位 79
2016年 トヨタ・ガズー・レーシング LMP1 トヨタ・TS050 Hybrid トヨタ 2.4 L Turbo V6 (Hybrid) SIL
16
SPA
27
LMN
NC
NÜR
5
MEX
Ret
COA
5
FSW
4
SHA
3
BHR
4
8位 60
2017年 LMP1 SIL
1
SPA
1
LMN
6
NÜR
4
MEX
COA
FSW
SHA
BHR
2位* 78*

関連項目

脚注

  1. ^ Arden target return to form in 2008(autosport.com2008年1月10日記事)
  2. ^ Buemi confirmed as Red Bull reserve(autosport.com2008年1月16日記事)
  3. ^ “フォーミュラE:e.dams、セバスチャン・ブエミとニコラ・プロストを起用”. F1-Gate.com. (2014年7月1日). http://f1-gate.com/formula_e/edams_24229.html 2014年9月14日閲覧。 

外部リンク