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Zoom (アプリケーション)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Zoom
作者 エリック・ヤン
開発元 Zoomビデオコミュニケーションズ
初版 2012年9月10日 (12年前) (2012-09-10)
最新版 [±]
Windows6.3.1 (53598) / 2024年12月23日 (2日前) (2024-12-23)[1]
macOS6.3.1 (45300) / 2024年12月23日 (2日前) (2024-12-23)[1]
Linux6.3.1 (5673) / 2024年12月23日 (2日前) (2024-12-23)[1]
iOS6.3.1 (20932) / 2024年12月23日 (2日前) (2024-12-23)[2][1]
Android6.3.1 (26498) / 2024年12月23日 (2日前) (2024-12-23)[3][1]
対応OS Windows 11
Windows 10
macOS X (10.13)以降
Ubuntu 12.04以降
Mint 17.1以降
Red Hat Enterprise Linux 8.0以降
Oracle Linux 8.0以降
CentOS 8以降
Fedora 21以降
OpenSUSE 13.2以降
ArchLinux(64ビットのみ)
iOS 13.0以降
iPadOS 13 以降
Android 6.0x以降
プラットフォーム クロスプラットフォーム
対応言語 16言語
種別 インターネット電話テレビ電話
ライセンス フリーウェア
公式サイト zoom.us ウィキデータを編集
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ノートパソコンを利用したWeb会議

Zoom(ズーム)は、Zoomビデオコミュニケーションズが提供するクラウドコンピューティングを使用したWeb会議サービスの名称である。

Zoomサービス内にミーティングルームを開設し、ミーティングIDやパスワードを共有するユーザー同士が多地点で同時にWeb会議を行うことができる。

機能

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  • Zoomユーザ間で、40分まで無料Web会議が可能。
  • 複雑な設定無しに、一般的なファイアウォールNAT内からでも通信が可能。
  • ミーティング中、挙手ができる[4]
  • 部屋を映したくない場合はバーチャル背景という画像やぼかしを使用できる[5]
  • ホストとして利用する場合、使用料(月額・年額)を支払えば40分超の利用が可能になる[6]

システム要件

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共通

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  • インターネット接続—有線または無線ブロードバンド3Gまたは4G/LTE)[7][8]
  • スピーカーとマイク—内蔵、USBプラグインまたはワイヤレスBluetoothに対応。
  • ウェブカメラまたはHDウェブカメラ—内蔵またはUSBプラグイン
  • HDカムまたはHDカムコーダー—ビデオキャプチャカード搭載。

サポートされるオペレーティングシステム

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  • Mac OS X とMacOS X (10.13)以降
  • Windows 10、11
  • Ubuntu 12.04以降
  • Mint 17.1以降
  • Red Hat Enterprise Linux 8.0以降
  • Oracle Linux 8.0以降
  • CentOS 8以降
  • Fedora 21以降
  • OpenSUSE 13.2以降
  • ArchLinux(64ビットのみ)
  • iOS 13.0以降
  • iPadOS 13以降
  • Android 6.0x以降

サポートされるブラウザ

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  • デスクトップ
    • Chrome: 最新バージョンから 2 バージョン以内
    • Firefox: 最新バージョンから 2 バージョン以内
    • Edge: 最新バージョンから 2 バージョン以内
    • Safari: 最新バージョンから 2 バージョン以内
  • モバイル
    • Safari: 最新バージョンから 2 バージョン以内
    • Chrome: 最新バージョンから 2 バージョン以内
    • Firefox: 最新バージョンから 2 バージョン以内

プロセッサ、RAM、CPUビットの要件

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最低 推奨
プロセッサー デュアルコア2GHz以上 クアッドコア2.5Ghz以上
RAM 4GB 16GB
CPU bit 32/64 64

対応言語

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この対応言語一覧はアプリケーションの表示に対応している言語である(2023年12月5日時点)。電話での会話はどんな言語でも相手が理解してくれれば通話可能である[9]

技術

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製品

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当初、Zoomは参加者上限15人としてビデオ会議をする機能を備えていた[10]。2013年1月25日に改善版を発表、すべてのビデオ会議でその上限25人に増やし、ソフトウェアのバージョン2.5でさらに拡張され、1回のビデオ会議の参加者を最大100人に設定した。同社はその後、定員500人のビデオ会議機能も提供できるようサービスを拡大した[11][12]。Zoomのプレゼンテーションコンテンツの暗号化はクライアント側のAdvanced Encryption Standard 256ビット(AES 256)アルゴリズムに依存している[13][14]

2015年10月時点で、当初の参加者25人から上限100人に拡大した[15][16]。2015年から2016年半ばにかけて、ズームビデオコミュニケーションズはSkype for BusinessのネイティブサポートとSlackとの統合を発表した[17][18]

受信

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当初、ウォルト・モスバーグ(Walt Mossberg)のような初期の採用者は、より多くの利用者が参加するとZoomの品質が低下すると懸念した。2012年時点でZoomのサービス利用者はおよそ1,000人止まりの状態で、モスバーグによると「数百万人が使用すると、速度と品質が低下する可能性があった」という[19]。『ウォール・ストリート・ジャーナル』のレビューにSkypeGoogleハングアウトに代わる「Zoomは魅力的な選択肢」だと指摘した[20]。このプレリリース期間中、たまたまスモールビジネステクノロジーのラモン・レイ(Ramon Ray、エバンジェリスト)はZoomを使用する機会を得、その経験を発表した。その経験をステファニー・ファリス(Stephanie Faris)は「SmallBizTechnology」で取り上げると、レイはビデオ会議で遠隔地の参加者が実際にスクリーンを共有できたことにも感銘を受けたと述べた。このトライアル会議参加者は当人のほかニック・チョン(Zoom製品マーケティング責任者)であった[21]

『Geek Magazine』(2013年10月3日付)はAndroid用FaceTimeに代わるものの紹介記事にZoomのサービスを含め、「Zoomはプロの会議用に構築されたが、個人的な活動にも本当に使いやすい」と述べた[22]。女性向けエンターテインメントWebサイトの「SheKnows」(シーノウズ)は、「通常は大規模で定評のある企業向けに確保されたレベルのコミュニケーションを、社歴の短い企業でも達成するのに役立つ」と語った[23]

「InformationWeek」の社説でニティン・プラダンは「1年にわたり使用した結果、Zoomはたとえそれが重要な会議であっても、自分の電子メールや電話に代わる、即断即決の通信チャンネルになった」と記している[24]

クラウドサービス

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AzureAWSに加えてOracle Cloud[25]を利用している[26]

安全性

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2020年5月にはZoomを利用した情報漏洩の懸念から、台湾政府NASAオーストラリア軍で使用が禁じられた[27]

Zoomの使用禁止などの措置をとる機関や企業

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その他

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Zoomを使用した裁判

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ナイジェリア

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2020年、ナイジェリアでは新型コロナウイルスの感染が拡大する中、Zoomを使用した裁判が始められた。被告はZoomを通じて出廷し、弁護側も検察側もZoom経由で弁論を行った。2020年5月4日には、Zoom裁判で初めて絞首刑による死刑判決があった[30]

シンガポール

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2020年5月23日のCNNの報道によると、シンガポールの最高裁判所は、Zoomを使用したリモート裁判において、麻薬密輸犯に対して死刑判決を言い渡した[31]

資料

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発行順。

利用の解説書

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  • 福村裕史、飯箸泰宏、後藤顕一『すぐにできる! 双方向オンライン授業 : Zoom、Teams、Googleソフトを活用して、質の高い講義と化学実験を実現』(化学同人、2020年)ISBN 9784759820430NCID BB31514488
  • 木村博史『Zoom1歩先のツボ77 : ウェビナー&オンラインイベントもミーティングもオンライン授業も!』(ソシム、2020年)ISBN 9784802612708NCID BC02779191
  • 福村裕史、飯箸泰宏、後藤顕一『Zoom、Teams、Googleソフトを活用して、質の高い講義と化学実験を実現』(化学同人、2020年)(すぐにできる!双方向オンライン授業[正編])。ISBN 9784759820430NCID BC05283964
  • マイカ『今すぐ使えるかんたんZoomビデオ会議やオンライン授業で活用する本』(技術評論社〈Imasugu Tsukaeru Kantan Series〉、2021年)ISBN 9784297117955NCID BC04846540
  • 赤堀侃司『オンライン学習・授業のための基礎知識とアプリ操作ガイド : GIGAスクール時代に対応!』(ジャムハウス、2021年)ISBN 9784906768899NCID BC05955392
  • Levy, Dan、川瀬晃弘、今村肇『ハーバード式Zoom授業入門 : オンライン学習を効果的に支援するガイド』(青弓社、2021年)ISBN 9784787234858NCID BC06882250
  • 岸田典子、鈴木有香『オンライン授業のためのZoomレッスン : 簡単にできるアクティブラーニングのコツ』(実教出版、202127106年)ISBN 9784407352504NCID BC06960933
  • 小山友里江、緒形雅則、高野保真『コロナ禍における授業実施方法に関する講演会 : 北里大学高等教育開発センター講演会報告書』FD・SDシリーズ第20巻(北里大学高等教育開発センター〈高等教育開発センター叢書〉、2021年)NCID BC07561150
  • 村上玄一『ZOOMに背を向けた大学教授 : コロナ禍のオンライン授業』(幻戯書房、2021年)ISBN 9784864882224NCID BC08401579
  • 日本文芸家協会『ベスト・エッセイ』(光村図書出版、2021年)ISBN 9784813803706NCID BC09448206
  • 法林岳之、清水理史『できるZoom (ズーム) : ビデオ会議やオンライン授業、ウェビナーが使いこなせる本』できるシリーズ編集部(編)、最新改訂版(インプレス、2021年)ISBN 9784295012658NCID BC09853907

高等教育の現場と実践

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脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e Release notes for the Zoom Workplace app – Zoom Support (English)”. Zoom. 2024年12月23日閲覧。
  2. ^ 「Zoom - One Platform to Connect」をApp Storeで”. App Store. 2024年12月23日閲覧。
  3. ^ ZOOM Cloud Meetings - Google Play のアプリ”. Google Play. 2024年12月23日閲覧。
  4. ^ zoomer (2019年8月20日). “Zoomの手を挙げる機能の使い方と使用例は?会議やセミナーでも大活躍!”. Zoom-Lab | Web会議ソフトZoomの研究所. 2020年5月6日閲覧。
  5. ^ バーチャル背景”. Zoom ヘルプセンター. Zoom Video Communications, Inc.. 2020年5月6日閲覧。
  6. ^ 月額プランと年額プラン
  7. ^ Zoom system requirements: Windows, macOS, Linux” (英語). ZoomSupport (2024-10-30 (最終更新日)). 2024年11月26日閲覧。
  8. ^ Zoom system requirements: iOS, iPadOS, and Android” (英語). Zoomビデオコミュニケーションズ (2024-04-16 (最終更新日)). 2024年4月18日閲覧。
  9. ^ Change your language on Zoom ~”. Zoom Support. Zoomビデオコミュニケーションズ. 2024年4月22日閲覧。
  10. ^ Mossberg, Walter S. (21 August 2012). “A Chance To Call 15 Friends To Video Chat In High Def”. Wall Street Journal. 2020年4月10日閲覧。
  11. ^ ウェビナーの定員を拡大(2021 年 6月)”. Zoom サポート (2021年7月16日). 2022年6月16日閲覧。
  12. ^ 4大Web会議ツールはいつでも使えるように、コツをつかんで楽々セットアップ”. 日経クロステック (2022年5月9日). 2022年6月16日閲覧。
  13. ^ Chao, Jude (18 June 2013). “Zoom Aims to Disrupt Video Conferencing Market”. Enterprise Networking Planet. 2020年4月10日閲覧。
  14. ^ Video Conferencing, Web Conferencing, Webinars, Screen Sharing” (英語). Zoom Video. 2017年11月29日閲覧。
  15. ^ Burt, Jeffrey (2 October 2015). “Zoom Doubles Capacity of Video Conferencing Service to 50”. eWeek. 19 November 2015閲覧。
  16. ^ Video Conferencing, Web Conferencing, Webinars, Screen Sharing” (英語). Zoom Video. 2017年11月29日閲覧。
  17. ^ Announcement: Zoom Slack Integration”. Zoom Blog (13 August 2015). 8 June 2016閲覧。
  18. ^ Zoom Announces Native Skype for Business Interoperability”. www.msn.com. 2016年6月8日閲覧。
  19. ^ All Things HD?A Chance to Call 15 Friends to Video Chat in High Def”. 2020年4月10日閲覧。
  20. ^ Wall Street Journal (Video) Mossberg Reviews Group Video Chat Service Zoom.us”. ウォール・ストリートジャーナル (動画版). 2020年4月10日閲覧。
  21. ^ Faris, Stephanie. “Videoconferencing: Which Solution Is Best For Your Small Business?”. SmallBizTechnology. 2020年4月10日閲覧。
  22. ^ Holly, Russel (3 October 2013). “The 5 Best Alternatives to FaceTime for Android”. Geek Magazine. 2020年4月10日閲覧。
  23. ^ Fetzer, Mary (29 July 2013). “10 Apps Entrepreneurs Must Have”. SheKnows. 2020年4月10日閲覧。
  24. ^ Pradhan, Nitin (23 January 2014). “Better Videoconferencing In The Cloud”. InformationWeek. 2020年4月10日閲覧。
  25. ^ When the world turned to @zoom_us, the Zoom team turned to us. And we couldn’t be prouder to work with @ericsyuan and team! …” (英語). @Oracle. Oracle (2020年4月28日). 2020年5月4日閲覧。
  26. ^ Zoom、ユーザー急増への対応でOracle Cloudへインフラを拡張 AWS、Azureと併用”. ITmedia NEWS. 2020年5月4日閲覧。
  27. ^ Zoom日本法人代表に聞く「本当に安全性に問題はないのか」”. WEDGE Infinity. ウェッジ (2020年5月22日). 2021年10月11日閲覧。
  28. ^ a b Elon Musk's SpaceX bans Zoom over privacy concerns, memo shows” (英語). CNBC (2020年4月2日). 2022年2月2日閲覧。
  29. ^ a b c d Zoom backlash intensifies as companies from Daimler to BofA institute bans and curbs over security concerns” (英語). Fortune. 2022年2月2日閲覧。
  30. ^ 「Zoom裁判」で死刑言い渡し、人権団体が批判 ナイジェリア”. CNN (2020年5月8日). 2020年5月9日閲覧。
  31. ^ CNN続報 麻薬密輸犯に「ズーム」裁判で死刑宣告、シンガポール最高裁”. CNN (2020年5月23日). 2020年5月23日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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