2023年サウジアラビアグランプリ
レース詳細 | |||
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日程 | 2023年シーズン第2戦 | ||
決勝開催日 | 3月19日 | ||
開催地 |
ジッダ市街地コース サウジアラビア・ジッダ | ||
コース長 | 6.174km | ||
レース距離 | 50周 (308.45km) | ||
決勝日天候 | 晴れ | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1:28.265 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | マックス・フェルスタッペン | ||
タイム | 1:31.906(50周目) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
| ||
2位 | |||
3位 |
2023年サウジアラビアグランプリ(英: 2023 Saudi Arabian Grand Prix)は、2023年のF1世界選手権の第2戦として、2023年3月19日にジッダ市街地コースにて開催。
正式名称は「Formula 1 STC Saudi Arabian Grand Prix 2023」[1]。
背景
[編集]- タイヤ
- ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C2、ミディアム(黄):C3、ソフト(赤):C4のソフト寄りの組み合わせ。提供されるセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[2]。
- DRS:3箇所[3]※( )内は検知ポイント
-
- DRS1:ターン19の出口から(ターン17の出口)
- DRS2:ターン25の入口から(ターン22の入口)
- DRS3:ターン27より240m先から(ターン27の出口)
エントリーリスト
[編集]チーム | No. | ドライバー | コンストラクター | シャシー | パワーユニット |
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オラクル・レッドブル・レーシング | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | RB19 | ホンダ・RBPTH001 |
11 | セルジオ・ペレス | ||||
スクーデリア・フェラーリ | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | SF-23 | フェラーリ 066/10 |
55 | カルロス・サインツ | ||||
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | F1 W14 | メルセデス M14 E Performance |
44 | ルイス・ハミルトン | ||||
BWT・アルピーヌF1チーム | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | A523 | ルノー E-Tech RE23 |
10 | ピエール・ガスリー | ||||
マクラーレンF1チーム | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | MCL60 | メルセデス M14 E Performance |
4 | ランド・ノリス | ||||
アルファロメオF1チーム・ステーク | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | C43 | フェラーリ 066/10 |
24 | 周冠宇 | ||||
アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | AMR23 | メルセデス M14 E Performance |
14 | フェルナンド・アロンソ | ||||
マネーグラム・ハースF1チーム | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | VF-23 | フェラーリ 066/10 |
27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ||||
スクーデリア・アルファタウリ | 21 | ニック・デ・フリース | アルファタウリ | AT04 | ホンダ・RBPTH001 |
22 | 角田裕毅 | ||||
ウィリアムズ・レーシング | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | FW45 | メルセデス M14 E Performance |
2 | ローガン・サージェント | ||||
ソース: |
フリー走行
[編集]トップはマックス・フェルスタッペン。2番手にセルジオ・ペレス、3番手にフェルナンド・アロンソが続き、レッドブル勢が1-2とした。予選・決勝と異なるコンディションのため、各車はセットアップ作業に取り組んだ。カルロス・サインツがトラフィックに対し危険だとコメントしたが、セッション自体はスムーズに進んだ。
トップはFP1に続きフェルスタッペン、2番手にアロンソ、3番手にペレスが続いた。各車はソフトタイヤでの予選シミュレーションや、ミディアムやハードタイヤでの周回を重ねた。
トップはFP1,2に続きフェルスタッペン、2番手にペレス、3番手にアロンソが続いた。ニック・デ・フリースはパワーユニットを交換したため欠場した。
予選
[編集]2023年3月18日 20:00 SAST(UTC+3)(文章の出典[7])
ポールはセルジオ・ペレスで2年連続の獲得となった。2番手にシャルル・ルクレール、3番手にフェルナンド・アロンソ。
Q1ではランド・ノリスが最終コーナーで左フロントを壁に当て計測が1回に留まったほか、角田裕毅は15番手のバルテリ・ボッタスに100分の1秒及ばず敗退、アルファタウリとウィリアムズの2台ずつとノリスの5台が脱落した。Q2ではマックス・フェルスタッペンがドライブシャフトのトラブルにより計測できず、ハースとアルファロメオの2台ずつと共に敗退した。
予選結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | Q1 | Q2 | Q3 | Grid |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-ホンダ・RBPT | 1:29.244 | 1:28.635 | 1:28.265 | 1 |
2 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1:29.376 | 1:28.903 | 1:28.420 | 121 |
3 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:29.298 | 1:28.757 | 1:28.730 | 2 |
4 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1:29.592 | 1:29.132 | 1:28.857 | 3 |
5 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1:29.411 | 1:28.957 | 1:28.931 | 4 |
6 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:29.335 | 1:28.962 | 1:28.945 | 5 |
7 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 1:29.707 | 1:29.255 | 1:29.078 | 6 |
8 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1:29.689 | 1:29.374 | 1:29.223 | 7 |
9 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン-メルセデス | 1:29.706 | 1:29.378 | 1:29.243 | 8 |
10 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ-ルノー | 1:29.890 | 1:29.411 | 1:29.357 | 9 |
11 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース-フェラーリ | 1:29.547 | 1:29.451 | 10 | |
12 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 1:29.654 | 1:29.461 | 11 | |
13 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 1:29.744 | 1:29.634 | 13 | |
14 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 1:29.929 | 1:29.668 | 14 | |
15 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-ホンダ・RBPT | 1:28.761 | 1:49.953 | 15 | |
16 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-ホンダ・RBPT | 1:29.939 | 16 | ||
17 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 1:29.994 | 17 | ||
18 | 21 | ニック・デ・フリース | アルファタウリ-ホンダ・RBPT | 1:30.244 | 18 | ||
19 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 1:30.447 | 19 | ||
20 | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ-メルセデス | 2:08.510 | 202 | ||
107% time: 1:34.974 | |||||||
ソース:[8][9] |
- ^1 - ルクレールはPUのエレメント交換を行ったため10グリッド降格のペナルティ[10]。
- ^2 - サージェントは107%以内のタイムを記録していないが、スチュワードの判断により決勝への出走が認められた[11]。
決勝
[編集]2023年3月19日 20:00 SAST(UTC+3)(文章の出典[12])
優勝はセルジオ・ペレスで通算5勝目。2位はマックス・フェルスタッペン、3位はフェルナンド・アロンソ。
スタートタイヤはルイス・ハミルトンとローガン・サージェントがハード、シャルル・ルクレールとランド・ノリスはソフト、その他はミディアムを選択した。スタートでトップに立ったのはアロンソだったが、スタート位置が規定よりズレていたため、5秒のタイムペナルティを受けた。4周目のターン1でペレスがアロンソをかわしトップに立つが、DRS圏内から引き離せない展開が続いた。予選のQ2で敗退したフェルスタッペンは、8周目に周冠宇をターン1でかわし、ポイント圏内まで浮上。12周目あたりからミディアムタイヤを選択した中団勢がピットへ入る。上位勢でピットへ最初に入ったのは、4番手のランス・ストロールだったが18周目に白煙を上げてマシンを停めた。これにより、セーフティカーが導入される。21周目にレース再開、23周目にフェルスタッペンはジョージ・ラッセルをかわし表彰台圏内に浮上、さらに25周目にアロンソもかわし2番手まで浮上した。その後は、レッドブル勢のみ1分32秒台でラップを重ねる展開となり、3位以下を大きく引き離した。角田裕毅は前述のセーフティカーが導入された際に大きく順位を上げたものの、周回を重ねるうちに順位を下げ、ケビン・マグヌッセンと40周目から10位争いを繰り広げたが、46周目のターン1でかわされポイント獲得はならなかった。レースはペレスが50周目にチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウィンで優勝。2位にフェルスタッペン、3位にアロンソが続いたが、表彰式後にアロンソに10秒のタイムペナルティが課され、ラッセルと入れ替わった。しかし、レース後にチームが抗議しタイムペナルティは撤回され、アロンソの3位が確定した。
フェルナンド・アロンソのタイムペナルティについて
[編集]スタート位置がズレていたことにより、5秒のタイムペナルティが課された。チームはセーフティカー中のピットストップで消化したが、5秒経過する前にリアジャッキが触れていたため作業中と見なされ、ペナルティの消化が認められなかった。これによりレース後に10秒のタイムペナルティが課された。しかし、チーム側は抗議しジャッキが触れていてもペナルティが課されなかった事例などを挙げ、FIAは抗議を認め10秒ペナルティは撤回された[13]。
レース結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイア原因 | Grid | Pts. |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-ホンダ・RBPT | 50 | 1:21:14.894 | 1 | 25 |
2 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-ホンダ・RBPT | 50 | +5.355 | 15 | 19FL |
3 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 50 | +20.728 | 2 | 15 |
4 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 50 | +25.866 | 3 | 12 |
5 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 50 | +31.065 | 7 | 10 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 50 | +35.876 | 4 | 8 |
7 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 50 | +43.162 | 12 | 6 |
8 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 50 | +52.832 | 6 | 4 |
9 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ-ルノー | 50 | +54.747 | 9 | 2 |
10 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 50 | +64.826 | 13 | 1 |
11 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-ホンダ・RBPT | 50 | +67.494 | 16 | |
12 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース-フェラーリ | 50 | +70.588 | 10 | |
13 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 50 | +76.060 | 11 | |
14 | 21 | ニック・デ・フリース | アルファタウリ-ホンダ・RBPT | 50 | +77.748 | 18 | |
15 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン-メルセデス | 50 | +85.021 | 8 | |
16 | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ-メルセデス | 50 | +86.293 | 20 | |
17 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 50 | +86.445 | 19 | |
18 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 49 | +1 Lap | 14 | |
Ret | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 27 | DNF | 17 | |
Ret | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 16 | DNF | 5 | |
ソース:[14][15][9] |
- ^FL - ファステストラップの1点を含む
第2戦終了時点のランキング
[編集]ワールド・チャンピオンシップ
[編集]
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- 注:いずれもトップ5まで掲載。
順位 | ドライバー | 獲得数 | |
---|---|---|---|
1 | 周冠宇 | 1 | |
1 | 2 | マックス・フェルスタッペン | 1 |
ソース:[17] |
- 注:いずれもトップ5まで掲載。
- 注:ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Saudi Arabia Grand Prix 2023 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2023年3月22日閲覧。
- ^ “ピレリ、2023年F1開幕戦〜第3戦のタイヤを発表。新しいコンパウンドはバーレーンで登場へ”. auto sport Web (2023年2月19日). 2023年3月22日閲覧。
- ^ “危険なオーバーテイクの駆け引きを防止するため、ジェッダの3カ所目のDRS検出ポイントを変更/F1第2戦”. auto sport Web (2023年3月17日). 2023年3月22日閲覧。
- ^ “最速レッドブルに迫るはアストンマーチン、角田裕毅は上々スタート / F1サウジアラビアGP《FP1》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2023年3月18日). 2023年4月11日閲覧。
- ^ “レッドブル勢を割ったアロンソ、角田裕毅はTOP10を射程 / F1サウジアラビアGP《FP2》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2023年3月18日). 2023年4月11日閲覧。
- ^ “フェルスタッペン、GB交換経てプラクティス全制覇…角田裕毅は最下位 / F1サウジアラビアGP《FP3》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2023年3月19日). 2023年4月11日閲覧。
- ^ “ペレス、2年連続ポール!フェルスタッペンQ2敗退の衝撃…角田及ばず / F1サウジアラビアGP《予選》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2023年3月19日). 2023年4月11日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 STC SAUDI ARABIAN GRAND PRIX 2023 - QUALIFYING”. Fomula1.com (2023年3月18日). 2023年3月22日閲覧。
- ^ a b “FORMULA 1 STC SAUDI ARABIAN GRAND PRIX 2023 - STARTING GRID”. Fomula1.com (2023年3月18日). 2023年3月22日閲覧。
- ^ “フェラーリF1のルクレール、サウジアラビアで10グリッド降格へ。第2戦にして3基目のコントロールエレクトロニクスを投入”. auto sport Web (2023年3月16日). 2023年3月22日閲覧。
- ^ “最終コーナーで域外走行? サージェントのタイムが抹消された理由、107%に届かず”. Fomula1-Data (2023年3月19日). 2023年3月22日閲覧。
- ^ “レッドブルが2戦連続の1-2で他を圧倒。3位アロンソのペナルティ消化巡り裁定二転三転【決勝レポート/F1第2戦】”. auto sport Web (2023年3月20日). 2023年4月11日閲覧。
- ^ “アロンソへのペナルティ撤回! キャリア100回目の表彰台を改めて獲得へ。アストンマーチンの抗議が成功”. jp.motorsport.com (2023年3月20日). 2023年4月11日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 STC SAUDI ARABIAN GRAND PRIX 2023 - RACE RESULT”. Fomula1.com (2023年3月19日). 2023年3月22日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 STC SAUDI ARABIAN GRAND PRIX 2023 - FASTEST LAPS”. Fomula1.com (2023年3月19日). 2023年3月22日閲覧。
- ^ a b “Formula One 2023 Saudi Arabian Grand Prix Standings”. Motorsport Stats (2023年3月19日). 2023年3月22日閲覧。
- ^ “2023 DHL Fastest Lap Award”. Fomula1.com (2023年3月19日). 2023年3月22日閲覧。
前戦 2023年バーレーングランプリ |
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