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2023年スペイングランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
スペインの旗 2023年スペイングランプリ
レース詳細
日程 2023年シーズン第8戦
決勝開催日 6月4日
開催地 カタロニア・サーキット
スペイン カタルーニャ州 バルセロナ県 ムンマロー
コース長 4.657km
レース距離 66周 (307.236km)
決勝日天候 曇り
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:12.272
ファステストラップ
ドライバー オランダの旗 マックス・フェルスタッペン
タイム 1:16.330
決勝順位
優勝
2位
3位

2023年スペイングランプリ（英: 2023 Spanish Grand Prix ）は、2023年のF1世界選手権の第8戦として、2023年6月4日にカタロニア・サーキットにて開催。

正式名称は「Fomula 1 AWS Gran Premio De España 2023」[1]。

背景

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コースレイアウト
2月にFIAからコースレイアウト変更の承認を受けたため、最後2つのコーナーは2006年以前と同じレイアウトとなる。最終コーナー手前のシケインを使用する従来のレイアウトでは、メインストレートでのオーバーテイクのチャンスが低かったため、高速化とレイアウトの変更を求めていた。レイアウト変更に伴い、バリアの設置やランオフエリアの拡大、新たなフェンスなどが設置される。また、コース長は数m短くなり4.657kmとなる[2]。
タイヤ
ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード（白）：C1、ミディアム（黄）：C2、ソフト（赤）：C3のハード寄りの組み合わせ。提供されるセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[3]。また、第11戦イギリスグランプリで新たなスリックタイヤの導入が予定されることに伴い、フリー走行用のテストタイヤが2セット提供された。[4]
ピレリタイヤの組み合わせ
ドライ用 ウェット用
C1 C2 C3 インターミディエイト フルウェット
(C1)
（ハード） 		C2)
（ミディアム） 		(C3)
（ソフト） 		(インターミディエイト)
（小雨用） 		(フルウェット)
（大雨用）
DRS：2箇所※（　）内は検知ポイント
  • DRS1：ターン9より40m先から（ターン9より86m手前）
  • DRS2：ターン16より57m先から（セーフティカーライン1）

エントリーリスト

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エントリーリスト
チーム No. ドライバー コンストラクター シャシー パワーユニット
オーストリアの旗 オラクル・レッドブル・レーシング 1 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル RB19 ホンダ・RBPTH001
11 メキシコの旗 セルジオ・ペレス
イタリアの旗 スクーデリア・フェラーリ 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ SF-23 フェラーリ
066/10
55 スペインの旗 カルロス・サインツ
ドイツの旗 メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル メルセデス F1 W14（英語版） メルセデス
M14 E Performance
44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン
フランスの旗 BWT・アルピーヌF1チーム 31 フランスの旗 エステバン・オコン アルピーヌ A523（英語版） ルノー
E-Tech RE23
10 フランスの旗 ピエール・ガスリー
イギリスの旗 マクラーレンF1チーム 81 オーストラリアの旗 オスカー・ピアストリ マクラーレン MCL60（英語版） メルセデス
M14 E Performance
4 イギリスの旗 ランド・ノリス
スイスの旗 アルファロメオF1チーム・ステーク 77 フィンランドの旗 バルテリ・ボッタス アルファロメオ C43（英語版） フェラーリ
066/10
24 中華人民共和国の旗 周冠宇
イギリスの旗 アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム 18 カナダの旗 ランス・ストロール アストンマーティン AMR23（英語版） メルセデス
M14 E Performance
14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ
アメリカ合衆国の旗 マネーグラム・ハースF1チーム 20 デンマークの旗 ケビン・マグヌッセン ハース VF-23（英語版） フェラーリ
066/10
27 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ
イタリアの旗 スクーデリア・アルファタウリ 21 オランダの旗 ニック・デ・フリース アルファタウリ AT04（英語版） ホンダ・RBPTH001
22 日本の旗 角田裕毅
イギリスの旗 ウィリアムズ・レーシング 23 タイ王国の旗 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ FW45（英語版） メルセデス
M14 E Performance
2 アメリカ合衆国の旗 ローガン・サージェント
ソース:

フリー走行

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FP1[5]
2023年6月2日 13:30 CEST(UTC+2)

トップはマックス・フェルスタッペン、2番手はセルジオ・ペレス、3番手にエステバン・オコンが続いた。セッション序盤は半分以上のマシンがテストタイヤを装着して周回を重ねた。セッション中盤では多くのマシンが通常のミディアムタイヤに履き替え、終盤は各車ソフトタイヤを履いてアタックを行った。

FP2[6]
2023年6月2日 17:00 CEST(UTC+2)

トップはフェルスタッペン、2番手はフェルナンド・アロンソ、3番手にニコ・ヒュルケンベルグが続いた。セッション後半は各車ユーズドのソフトタイヤを用いてロングランを行った。

FP3[7]
2023年6月3日 12:30 CEST(UTC+2)

トップはフェルスタッペン、2番手はペレス、3番手にルイス・ハミルトンが続いた。開始8分過ぎよりコース上で降雨が見られるようになり、直後にローガン・サージェントが最終コーナーでコースアウトしたためセッションは赤旗中断となった。残り43分で再開されたが、トラックはウエットコンディションとなり各車インターミディエイトタイヤで走行を重ねた。

予選

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2023年6月3日 16:00 CEST(UTC+2)(文章の出典[8] )


ポールはマックス・フェルスタッペンでシーズン4度目の獲得。2番手にカルロス・サインツ、3番手にランド・ノリスが続いた。

Q1では小雨が降る中、バルテリ・ボッタスが単独スピンからコースオフし、残り14分13秒というところで赤旗中断となる。小雨が止んだ6分後にセッションが再開される。シャルル・ルクレールは最終アタックにてトラックリミット違反でタイム抹消となり、ボッタス、ケビン・マグヌッセン、ウィリアムズ勢とともに敗退となった。Q2ではセルジオ・ペレス、ジョージ・ラッセル、周冠宇とアルファタウリ勢が敗退となった。Q3ではフェルスタッペンがセッション序盤に2番手以下を1秒近く突き放す1分12秒272をマークしこのままポールポジションを獲得した。またQ3を4番手で終えたピエール・ガスリーは、Q1でサインツに、Q2でフェルスタッペンを不必要に妨害したとしてそれぞれ3グリッド降格のペナルティを受けた[9]。

予選結果

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順位 No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 1 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダ・RBPT 1:13.615 1:12.760 1:12.272 1
2 55 スペインの旗 カルロス・サインツ フェラーリ 1:13.411 1:12.790 1:12.734 2
3 4 イギリスの旗 ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 1:13.295 1:12.776 1:12.792 3
4 10 フランスの旗 ピエール・ガスリー アルピーヌ-ルノー 1:13.471 1:13.186 1:12.816 10
5 44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:12.937 1:12.999 1:12.818 4
6 18 カナダの旗 ランス・ストロール アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 1:13.766 1:13.082 1:12.994 5
7 31 フランスの旗 エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 1:13.433 1:13.001 1:13.083 6
8 27 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース-フェラーリ 1:13.420 1:13.283 1:13.229 7
9 14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 1:13.747 1:13.098 1:13.507 8
10 81 オーストラリアの旗 オスカー・ピアストリ マクラーレン-メルセデス 1:13.691 1:13.059 1:13.682 9
11 11 メキシコの旗 セルジオ・ペレス レッドブル-ホンダ・RBPT 1:13.874 1:13.334 11
12 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:13.326 1:13.447 12
13 24 中華人民共和国の旗 周冠宇 アルファロメオ-フェラーリ 1:13.677 1:13.521 13
14 21 オランダの旗 ニック・デ・フリース アルファタウリ-ホンダ・RBPT 1:13.581 1:14.083 14
15 22 日本の旗 角田裕毅 アルファタウリ-ホンダ・RBPT 1:13.862 1:14.477 15
16 77 フィンランドの旗 バルテリ・ボッタス アルファロメオ-フェラーリ 1:13.977 16
17 20 デンマークの旗 ケビン・マグヌッセン ハース-フェラーリ 1:14.042 17
18 23 タイ王国の旗 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 1:14.063 18
19 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:14.079 19
20 2 アメリカ合衆国の旗 ローガン・サージェント ウィリアムズ-メルセデス 1:14.699 20
107% time: 1:18.042
ソース:[10][11]
  • ^1 - ガスリーは予選中に他車を妨害したため計6グリッド降格のペナルティ[9]。

決勝

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2023年6月3日 15:00 CEST(UTC+2)

レース結果

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第8戦終了時点のランキング

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ワールド・チャンピオンシップ

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DHLファステストラップアワード

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脚注

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[脚注の使い方]

注釈

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出典

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  1. ^ “Spanish Grand Prix 2023 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2023年5月30日閲覧。
  2. ^ “バルセロナ、6月のF1スペインGPに向けレイアウトを変更。最終コーナー手前のシケインは使用せず”. auto sport Web (2023年2月28日). 2023年5月30日閲覧。
  3. ^ “ピレリ、F1モナコGPとスペインGPの供給コンパウンドを発表”. Fomula1-Data (2023年4月25日). 2023年5月30日閲覧。
  4. ^ “ピレリF1、イギリスGPでの新仕様タイヤ導入を前に、スペイン金曜プラクティスでテスト”. auto sport Web (2023年6月2日). 2023年10月23日閲覧。
  5. ^ “F1スペインGP FP1：レッドブルが1-2、アルファタウリのデ・フリースが4番手。スリックタイヤのテストも実施”. auto sport Web (2023年6月2日). 2023年10月23日閲覧。
  6. ^ “F1スペインGP FP2：初日トップはフェルスタッペン、ロングランでも驚速。アロンソとヒュルケンベルグが続く”. auto sport Web (2023年6月3日). 2023年10月23日閲覧。
  7. ^ “セッション序盤に雨。レッドブル1-2、角田9番手【タイム結果】2023年F1第8戦スペインGPフリー走行3回目”. auto sport Web (2023年6月3日). 2023年10月23日閲覧。
  8. ^ “フェルスタッペンが今季4度目のPP。サインツが母国でフロントロウに並ぶ【予選レポート／F1第8戦】”. auto sport Web (2023年6月4日). 2023年10月23日閲覧。
  9. ^ a b “ガスリーが他車妨害によるダブルペナルティで6グリッド降格。ハミルトンと接触したラッセルには警告／F1第8戦”. auto sport Web (2023年6月4日). 2023年10月23日閲覧。
  10. ^ “FORMULA 1 AWS GRAN PREMIO DE ESPAÑA 2023 - QUALIFYING”. Fomula1.com (2023年6月4日). 2023年10月23日閲覧。
  11. ^ “FORMULA 1 AWS GRAN PREMIO DE ESPAÑA 2023 - STARTING GRID”. Fomula1.com (2023年6月4日). 2023年10月23日閲覧。
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