2022年シンガポールグランプリ
レース詳細 | |||
---|---|---|---|
日程 | 2022年シーズン第17戦 | ||
決勝開催日 | 10月2日 | ||
開催地 |
シンガポール市街地コース シンガポール | ||
コース長 | 5.063km | ||
レース距離 |
59周(298.580km[2時間ルール適用]) 61周 (308.706km[規定周回数]) | ||
決勝日天候 | 雨のち曇り | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1:49.412 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ジョージ・ラッセル | ||
タイム | 1:46.458(54周目) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
| ||
2位 | |||
3位 |
2022年シンガポールグランプリ(英: 2022 Singapore Grand Prix)は、2022年のF1世界選手権の第17戦として、2022年10月2日にシンガポール市街地コースにて、2019年以来3年ぶりに開催。
正式名称は「Formula 1 Singapore Airlines Singapore Grand Prix 2022」[1]。
背景
[編集]- タイヤ
- 本レースでピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C3、ミディアム(黄):C4、ソフト(赤):C5のソフト寄りの組み合わせ。提供されるセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[2]。
- チャンピオンシップの行方
- ランキング首位のマックス・フェルスタッペンは、同2位のシャルル・ルクレールに116ポイント、同3位のセルジオ・ペレスに125ポイントの差をつけていた。シンガポールGP終了時点で2位以下に138ポイント差以上をつけた場合、2度目のドライバーズタイトルを獲得できたが[4]、フェルスタッペンは決勝を7位で終えたことから次戦へ持ち越された[5]。
フェルスタッペン ルクレール ペレス 優勝+FL 8位以下 4位以下 優勝 9位以下 4位以下+FL無し
エントリーリスト
[編集]前戦から変更なし。
チーム | No. | ドライバー | コンストラクター | シャシー | パワーユニット |
---|---|---|---|---|---|
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | F1 W13 | メルセデス M13 E Performance |
44 | ルイス・ハミルトン | ||||
オラクル・レッドブル・レーシング | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | RB18 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
11 | セルジオ・ペレス | ||||
スクーデリア・フェラーリ | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | F1-75 | フェラーリ 066/7 |
55 | カルロス・サインツ | ||||
マクラーレンF1チーム | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | MCL36 | メルセデス M13 E Performance |
4 | ランド・ノリス | ||||
BWT・アルピーヌF1チーム | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | A522 | ルノー E-Tech RE22 |
31 | エステバン・オコン | ||||
スクーデリア・アルファタウリ | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ | AT03 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
22 | 角田裕毅 | ||||
アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | AMR22 | メルセデス M13 E Performance |
5 | セバスチャン・ベッテル | ||||
ウィリアムズ・レーシング | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | FW44 | メルセデス M13 E Performance |
6 | ニコラス・ラティフィ | ||||
アルファロメオF1チーム・オーレン | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | C42 | フェラーリ 066/7 |
24 | 周冠宇 | ||||
ハースF1チーム | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | VF-22 | フェラーリ 066/7 |
47 | ミック・シューマッハ | ||||
ソース: [6] |
フリー走行
[編集]- FP1[7]
- 2022年9月30日 18:00 SST(UTC+8)
- トップはルイス・ハミルトンでシーズン初となった。ランス・ストロールは8番手タイムを記録したものの、ターン5で壁に接触し赤旗の原因となった。
- FP2[8]
- 2022年9月30日 21:00 SST(UTC+8)
- トップはカルロス・サインツ、2位にシャルル・ルクレールが続きフェラーリが1-2とした。ピエール・ガスリーはピットイン直後にマシンが出火したものの、大事には至らずコースに復帰し14番手タイムを記録した。
- FP3[9]
- 2022年10月1日 18:00 SST(UTC+8)
- トップはルクレール。朝方から雨が降っており、ウェットコンディションとなった。セッションは予定通り開始されたが、30分後までピットレーン出口の赤信号だったため、コースに入ることは出来なかった。
予選
[編集]ポールはシャルル・ルクレール、シーズン9度目通算18回目の獲得。2番手にセルジオ・ペレス、3番手にルイス・ハミルトン。
予選中に雨が降ることはなかったが、Q1では全車がインターミディエイトでのタイム計測となった。Q1ではウィリアム勢とアルファロメオ、マクラーレン、アルピーヌの1台ずつが脱落した。Q2ではアストンマーティン勢や周冠宇がソフトタイヤを使用したもののタイム更新は出来ず、アルファロメオ勢とジョージ・ラッセルが脱落した。Q3では各車がソフトタイヤで周回を重ねながらタイム計測を行った。最終盤にマックス・フェルスタッペンが第1,2セクターで全体ベストを記録しながら走行していたが、ピットからの指示でタイム計測を中断し8番手に留まった。
予選結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | Q1 | Q2 | Q3 | Grid |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1:54.129 | 1:52.343 | 1:49.412 | 1 |
2 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 1:54.404 | 1:52.818 | 1:49.434 | 2 |
3 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1:53.161 | 1:52.691 | 1:49.466 | 3 |
4 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1:54.559 | 1:53.219 | 1:49.583 | 4 |
5 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 1:55.360 | 1:53.127 | 1:49.966 | 5 |
6 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 1:55.914 | 1:53.942 | 1:50.584 | 6 |
7 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 1:55.606 | 1:53.546 | 1:51.211 | 7 |
8 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 1:53.057 | 1:52.723 | 1:51.395 | 8 |
9 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 1:55.103 | 1:54.006 | 1:51.573 | 9 |
10 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 1:55.314 | 1:53.848 | 1:51.983 | 10 |
11 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1:54.633 | 1:54.012 | PL1 | |
12 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:55.629 | 1:54.211 | 11 | |
13 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 1:55.736 | 1:54.370 | 12 | |
14 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:55.602 | 1:54.380 | 13 | |
15 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 1:55.375 | 1:55.518 | 14 | |
16 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 1:56.083 | 15 | ||
17 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 1:56.226 | 16 | ||
18 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 1:56.337 | 17 | ||
19 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 1:56.985 | 18 | ||
20 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 1:57.532 | 19 | ||
107% time: 2:00.971 | |||||||
ソース:[11][12] |
- 追記
決勝
[編集]2022年10月2日 21:05 SST(UTC+8)(文章の出典[14][15])
優勝はセルジオ・ペレスでシーズン2勝目、通算4勝目。2位にシャルル・ルクレール、3位にカルロス・サインツとなった。
大雨のため65分遅れのスタートとなった。スタートタイヤは全車がインターミディエイトを選択した。スタートの蹴り出しが良かったペレスが首位に立った。3回のVSCと2回のSCが導入され、計6台がリタイアとなる荒れた展開となったが、ペレスは全周ラップリーダーで優勝を飾った。レース後、ペレスは2度のSCの際に10車身以内の規定に違反したと認定され、1回目は戒告処分、2回目は5秒のタイムペナルティが課された。それでも、2位のルクレールとの間に5秒以上の差をつけていたため、順位に変動はなかった。
レース結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイア原因 | Grid | Pts. |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 59 | 2:02:20.2381 | 2 | 25 |
2 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 59 | +2.595 | 1 | 18 |
3 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 59 | +10.305 | 4 | 15 |
4 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 59 | +21.133 | 6 | 12 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 59 | +53.282 | 16 | 10 |
6 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 59 | +56.330 | 11 | 8 |
7 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 59 | +58.825 | 8 | 6 |
8 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 59 | +60.032 | 13 | 4 |
9 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 59 | +61.515 | 3 | 2 |
10 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 59 | +69.576 | 7 | 1 |
11 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 59 | +88.844 | 15 | |
12 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 59 | +92.610 | 12 | |
13 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 58 | +1 Lap | 12 | |
14 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 57 | +2 Laps | PL | FL |
Ret | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 34 | DNF | 10 | |
Ret | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 26 | DNF | 17 | |
Ret | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 25 | DNF | 18 | |
Ret | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 20 | DNF | 18 | |
Ret | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 7 | DNF | 19 | |
Ret | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 6 | DNF | 14 | |
ソース:[12][16] |
- 追記
第17戦終了時点のランキング
[編集]
|
|
|
- 注:いずれもトップ5まで掲載。
順位 | ドライバー | 獲得数 | |
---|---|---|---|
1 | マックス・フェルスタッペン | 5 | |
2 | シャルル・ルクレール | 3 | |
3 | セルジオ・ペレス | 3 | |
4 | カルロス・サインツ | 2 | |
5 | ルイス・ハミルトン | 2 | |
ソース:[19] |
- 注:いずれもトップ5まで掲載。
- 注:ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Singapore Grand Prix 2022 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2022年9月13日閲覧。
- ^ “ピレリ、鈴鹿でのF1日本GPとシンガポールのタイヤ選択を発表”. Fomula1-Data (2022年9月14日). 2022年9月15日閲覧。
- ^ “2022 Singapore Grand Prix - Event Notes - Circuit Map v2” (英語). FIA.com (2022年9月29日). 2022年9月30日閲覧。
- ^ “F1シンガポールGPでのタイトル決定パターンと見落とされがちな前提条件、日本GPでの最終決着濃厚か”. Fomula1-Data (2022年9月13日). 2022年9月13日閲覧。
- ^ “ペレス、ルクレールとの激闘制す。フェルスタッペン7位でタイトル決定は次戦日本GPにお預け|F1シンガポールGP”. jp.motorsport.com (2022年10月3日). 2022年10月3日閲覧。
- ^ “2022 Singapore Grand Prix - Entry List” (英語). FIA.com (2022年9月30日). 2022年9月30日閲覧。
- ^ “ハミルトン、今季初のトップタイム!フェルスタッペンに0.084秒差で最速発進 / F1シンガポールGP《FP1》結果とダイジェスト”. Fomula 1-Data (2022年9月30日). 2022年10月2日閲覧。
- ^ “フェラーリ1-2!フェルスタッペン僅か8周…アルファタウリ炎上、角田裕毅はロス / F1シンガポールGP《FP2》結果とダイジェスト”. Fomula 1-Data (2022年9月30日). 2022年10月2日閲覧。
- ^ “レッドブルとフェラーリ、予選前の雨のマリーナベイで上位争いを展開 / F1シンガポールGP《FP3》結果とダイジェスト”. Fomula 1-Data (2022年10月1日). 2022年10月2日閲覧。
- ^ “劇的…フェルスタッペンのラップ放棄経てルクレールがポール!角田裕毅は見事Q3 / F1シンガポールGP《予選》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年10月1日). 2022年10月3日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 SINGAPORE AIRLINES SINGAPORE GRAND PRIX 2022 - QUALIFYING”. Formula1.com (2022年10月1日). 2022年10月3日閲覧。
- ^ a b “FORMULA 1 SINGAPORE AIRLINES SINGAPORE GRAND PRIX 2022 - STARTING GRID”. Formula1.com (2022年10月1日). 2022年10月3日閲覧。
- ^ “F1シンガポール決勝グリッドとタイヤ戦略考︰ラッセルがパルクフェルメ規定違反!カギを握るアンダーカットとセーフティーカー”. Fomula1-Data (2022年10月2日). 2022年10月3日閲覧。
- ^ “6台リタイアの大波乱レース。ペレスがルクレールを抑えきり優勝、フェルスタッペンは7位【決勝レポート/F1第17戦】”. auto sport Web (2022年10月3日). 2022年10月3日閲覧。
- ^ “ペレスは「ワールドクラスだ!」と称賛するレッドブル、史上58人目の全周リードドライバーに”. Fomula1-Data (2022年10月3日). 2022年10月3日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 SINGAPORE AIRLINES SINGAPORE GRAND PRIX 2022 - RACE RESULT”. Formula1.com (2022年10月2日). 2022年10月3日閲覧。
- ^ “ペレスの優勝が確定。SC規則に2回違反も、コンディションが考慮され5秒ペナルティにとどまる/F1第17戦”. auto sport Web (2022年10月3日). 2022年10月3日閲覧。
- ^ a b “Formula One Standings 2022”. Motorsport Stats (2022年10月2日). 2022年10月3日閲覧。
- ^ “2022 DHL FASTEST LAP AWARD”. Formula1.com (2022年9月11日). 2022年9月12日閲覧。
前戦 2022年イタリアグランプリ |
FIA F1世界選手権 2022年シーズン |
次戦 2022年日本グランプリ |
前回開催 2019年シンガポールグランプリ 2020年, 2021年は中止。 |
シンガポールグランプリ | 次回開催 2023年シンガポールグランプリ |