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転法輪経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
仏教用語
転法輪経
パーリ語 Dhammacakkappavattana Sutta
サンスクリット語 Dharmacakrapravartana Sūtra धर्मचक्रप्रवर्तनसूत्र
ビルマ語 ဓမ္မစက္ကပဝတ္တနသုတ်
中国語 轉法輪經, 转法轮经
日本語 転法輪経
英語 Setting in Motion the Wheel of the Dharma,
Promulgation of the Law Sutra,
The First Turning of the Wheel,
The Four Noble Truths Sutra
クメール語 ធម្មចក្កប្បវត្តនសូត្រ
(Thormmachakkappavorttanak Sot)
シンハラ語 ධම්මචක්ක පවත්තන සූත්‍රය
タイ語 ธัมมจักกัปปวัตนสูตร
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転法輪経』(てんぽうりんぎょう)は、パーリ語Dhammacakkappavattana Suttaサンスクリット語Dharmacakrapravartana Sūtra英語 The Setting in Motion of the Wheel of the Dharma Sutta、ないし、Promulgation of the Law Sutta と呼ばれる仏典で、仏教徒は、正覚を得た釈迦が最初におこなった教えを記録したものと見なしている。このの主題は、仏教の基本的な方向性を示す四諦であり[1]、それを形式的な表現で述べている[2]。この経には、仏教における概念である、中道無常縁起などについても言及がある。

上座部仏教においては、パリッタのひとつとして読誦される[3]

23種類の『転法輪経』を比較検討した水野弘元は、系統によって内容に多様な変容が認められることを明らかにした[4]

名称の意味

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パーリ語の「ダンマ (dhamma)」、サンスクリット語の「ダルマ (dharma)」は、文脈によって様々なものを意味し得る。ここでは、仏陀の教え、あるいは、苦しみからの解放へとつながる「」を意味する。パーリ語の「チャッカ (cakka)」、サンスクリット語の「チャクラ (cakra)」は車輪を意味する。すなわち、「ダンマチャッカ (dhammacakka)」は「ダンマの車輪」、つまり「法輪」であり、仏陀の説く悟りへの道、八正道を表す象徴である。パーリ語の「パヴァッタナ (Pavattana)」は、「回す」、「転がす」、「動かし続ける」といった意味である。

おもな内容

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この経には、以下の内容が含まれている[5]

脚注

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  1. ^ Gethin 1998, p. 59.
  2. ^ Norman 2003.
  3. ^ 亀山健志「転法輪経 (Dhammacakkapavattanasutta)」についての考察 -そのパリッタ的性格に関して-」『印度學佛教學研究』第51巻第2号、日本印度学仏教学会、2003年、938-936頁。  NAID 130004027624
  4. ^ 草間法照「転法輪経の一考察 -有部の転法輪経と法輪論について-」『印度學佛教學研究』第23巻第2号、日本印度学仏教学会、1975年、719-722頁。  NAID 130004023586
  5. ^ accesstoinsight, Dhammacakkappavattana Sutta: Setting the Wheel of Dhamma in Motion, translated from the Pali by Thanissaro Bhikkhu]

参考文献

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外部リンク

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関連項目

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