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陶師経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

陶師経[1](とうしきょう、: Ghaṭikāra-sutta, ガティカーラ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第81経。『鞞婆陵耆経』(びばりょうぎきょう)[2]、『ガティカーラ陶工経』(ガティカーラとうこうきょう)[3]とも。

類似の伝統漢訳経典としては、『中阿含経』(大正蔵26)の第209経「鞞婆陵耆経」がある。

釈迦が、比丘たちに、かつて存在したヴェーバリンガ(鞞婆陵耆)という町に住んでいたガティーカーラという陶工について説いていく。

構成

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登場人物

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場面設定

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ある時、釈迦はコーサラ国を比丘たちと共に遊行していた。

釈迦は、ある場所で立ち止って微笑む。理由をアーナンダが尋ねると、ここはかつてヴェーバリンガという町で、過去仏であるカッサパ仏が説教していたことを打ち明ける。

アーナンダが座ることを促し、釈迦は座って比丘たちに話を始める。

  • かつてガティーカーラという陶工がいて、カッサパ仏の一番の奉仕者だったこと
  • 彼にはジョーティパーラという婆羅門の親友がいて、彼にカッサパ仏を紹介して出家に導いたこと
  • カッサパ仏がバーラーナシーカーシー国のキキー王に歓待された際に、ガティーカーラがいかに素晴らしい奉仕者であったかを述べたこと
  • ジョーティパーラが、実は釈迦の前世であること

などが、釈迦によって述べられる。

比丘たちは歓喜する。

日本語訳

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  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典3』(第11巻上) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)中分五十経篇II』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典3』(第6巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典

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  1. ^ 『南伝大蔵経』
  2. ^ 『原始仏典』中村
  3. ^ 『パーリ仏典』片山

関連項目

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外部リンク

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