陶師経
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『陶師経』[1](とうしきょう、巴: Ghaṭikāra-sutta, ガティカーラ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第81経。『鞞婆陵耆経』(びばりょうぎきょう)[2]、『ガティカーラ陶工経』(ガティカーラとうこうきょう)[3]とも。
類似の伝統漢訳経典としては、『中阿含経』(大正蔵26)の第209経「鞞婆陵耆経」がある。
釈迦が、比丘たちに、かつて存在したヴェーバリンガ(鞞婆陵耆)という町に住んでいたガティーカーラという陶工について説いていく。
構成
[編集]登場人物
[編集]場面設定
[編集]ある時、釈迦はコーサラ国を比丘たちと共に遊行していた。
釈迦は、ある場所で立ち止って微笑む。理由をアーナンダが尋ねると、ここはかつてヴェーバリンガという町で、過去仏であるカッサパ仏が説教していたことを打ち明ける。
アーナンダが座ることを促し、釈迦は座って比丘たちに話を始める。
- かつてガティーカーラという陶工がいて、カッサパ仏の一番の奉仕者だったこと
- 彼にはジョーティパーラという婆羅門の親友がいて、彼にカッサパ仏を紹介して出家に導いたこと
- カッサパ仏がバーラーナシーでカーシー国のキキー王に歓待された際に、ガティーカーラがいかに素晴らしい奉仕者であったかを述べたこと
- ジョーティパーラが、実は釈迦の前世であること
などが、釈迦によって述べられる。
比丘たちは歓喜する。
日本語訳
[編集]脚注・出典
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Ghaṭikārasuttaṃ - Tipitaka.org