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自歓喜経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

自歓喜経[1](じかんぎきょう、: Sampasādanīya-sutta, サンパサーダニーヤ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵長部の第28経。『歓喜経[2](かんぎきょう)とも。

類似内容の伝統漢訳経典としては、『長阿含経』(大正蔵1)の第18経「自歓喜経」や、『信仏功徳経』(大正蔵18)等がある。

経名は、経の末尾で、釈迦とサーリプッタのやり取りを聞いていたウダーイが、歓喜することに因む。

構成

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登場人物

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場面設定

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ある時釈迦はナーランダにある豪商パーヴァーリカのマンゴー園に滞在していた。

サーリプッタがそこに合流し、過去・現在・未来において釈迦に勝る者無しと、釈迦を賞賛する。釈迦は過去・現在・未来の覚者を知らないのに、なぜそのような尊大な言葉遣いができるのか問う。

サーリプッタはそれに応え、過去・現在・未来のいつであろうと、煩悩を滅尽して覚者となるためには、七科三十七道品を修める以外に道は無く、その仏法に通じ、説いた釈迦こそが最も優れた者であること、そして、七科三十七道品の内容である四念処四正断五根五力七覚支八正道四如意足、続いて五蓋六根六境、四出生、四読心、四観察、七聖者、四進展、四正語、三正命、四向四果、三根拠、二神通などを説いた。

それを聞いて釈迦は、サーリプッタが尊大な言葉遣いをしたのは、慢心によるものではなく、法に拠るものだったことを認める。2人のやり取りを傍らで聞いていたウダーイは歓喜する。

内容

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日本語訳

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  • 『南伝大蔵経・経蔵・長部経典3』(第8巻) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 長部(ディーガニカーヤ) パーティカ篇I』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 長部経典3』 中村元監修 春秋社

脚注・出典

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  1. ^ 『原始仏典』中村、『南伝大蔵経』
  2. ^ 『パーリ仏典』片山

関連項目

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外部リンク

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