喜 (仏教)
表示
仏教用語 ムディター | |
---|---|
パーリ語 | मुदिता, Mudita |
サンスクリット語 | मुदिता |
英語 | Sympathetic joy |
クメール語 |
មុទិតា (Mutita) |
ベトナム語 | hỳ |
喜(き、巴: パーリ語: muditā ムディター, 英語: empathetic joy)とは、仏教の概念で人々(生きとし生けるもの)の喜びにみずからも喜ぶ心を持つこと[1]。
四無量心(四梵住)としてまとめられる4つ徳目「慈・悲・喜・捨」(じ・ひ・き・しゃ)の3つ目。
慈愛の瞑想
[編集]上座部仏教(テーラワーダ仏教)圏では、ウィパッサナーの基礎として、慈愛の瞑想(mettā bhāvanā, 慈悲の瞑想とも)と呼ばれる瞑想が行われる[2]。これは名称としては「慈(慈愛)」(メッター)のみが前面に出て来るが、内容的には四無量心の「慈・悲・喜・捨」全ての要素が含まれており[3]、「喜」の要素も含まれている。
脚注
[編集]- ^ 大南龍昇「四無量心」 - 新纂浄土宗大辞典、浄土宗。
- ^ ウ・ジョーティカ 『自由への旅』 魚川祐司訳、新潮社、2016年12月、pp.121-124。
- ^ 慈悲喜捨の冥想 - 日本テーラワーダ仏教協会