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諫早市

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諫早から転送)
いさはやし ウィキデータを編集
諫早市
諫早市旗 諫早市章
諫早市旗 諫早市章
2005年3月1日制定
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 長崎県
市町村コード 42204-5
法人番号 5000020422045 ウィキデータを編集
面積 341.79km2
総人口 131,231[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 384人/km2
隣接自治体 長崎市大村市雲仙市西彼杵郡長与町
佐賀県藤津郡太良町
市の木 ヒゼンマユミ(肥前真弓)
市の花 ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)
諫早市役所
市長 大久保潔重
所在地 854-0014
長崎県諫早市東小路町7番1号
北緯32度50分36秒 東経130度03分11秒 / 北緯32.84339度 東経130.05314度 / 32.84339; 130.05314座標: 北緯32度50分36秒 東経130度03分11秒 / 北緯32.84339度 東経130.05314度 / 32.84339; 130.05314
諫早市役所
諫早市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

諫早市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
2005年3月の合併直前の諫早市域

諫早市(いさはやし)は、長崎県の中央部にある長崎市佐世保市に次ぎ長崎県で第3位、九州では第14位の人口を有する都市である。「諌早市」は略字表記。

地理

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諫早市の衛星写真(国土地理院 提供)
諫早湾(2012年)
諫早市中心部周辺の空中写真。
2010年5月8日撮影の15枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

長崎県の中央部に位置する。

周囲を有明海大村湾橘湾の3つの海に囲まれ、長崎県内の交通結節点としての役割を持つ。市域の北は多良山系の山地が聳える。西側は長崎半島の、南側は島原半島のそれぞれ付け根にあたる。市域北東部は北西部で大村湾・東側で有明海諫早湾)・南側で橘湾の3つの海に囲まれる。東部の諫早湾では古くから干拓が進められ、1989年からは国による諫早湾干拓事業も行われたことで、長崎県では数少ない平野地形が広がり、この干拓地は県下最大の穀倉地帯となっている。

西部は新興住宅地工業団地が数多く立地し、市の製造品出荷額は県内1位を誇り、農業、工業の二面性を持った都市である。

隣接市町村

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北に大村市および佐賀県藤津郡太良町、西に長崎市西彼杵郡長与町、東に雲仙市と接する。

地域

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人口

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諫早市と全国の年齢別人口分布(2005年) 諫早市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 諫早市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
諫早市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 107,030人
1975年(昭和50年) 114,822人
1980年(昭和55年) 127,339人
1985年(昭和60年) 134,804人
1990年(平成2年) 138,918人
1995年(平成7年) 142,517人
2000年(平成12年) 144,299人
2005年(平成17年) 144,034人
2010年(平成22年) 140,752人
2015年(平成27年) 138,078人
2020年(令和2年) 133,852人
総務省統計局 国勢調査より


地名

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諫早市の地名も参照のこと。

歴史

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鎌倉時代の『宇佐文書』1197年建久8年)には「伊佐早」の地名が登場している。

南北朝時代には激しい領主交代が起きたが、安土桃山時代1587年龍造寺家晴が領主の西郷氏を下し新領主となった。第2代直孝が姓を「諫早」と改め、佐賀藩諫早領となる。

諫早領内には長崎街道の宿場や番所があり、多良街道、島原街道の分岐点に位置するなど、交通の要衝として重要な役割を果たしてきた。

近現代

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行政区域の変遷

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いさはやし
諫早市
諫早市旗 諫早市章
諫早市旗 諫早市章
1940年10月28日制定
廃止日 2005年(平成17年)3月1日
廃止理由 新設合併
諫早市(旧)、北高来郡飯盛町森山町高来町小長井町西彼杵郡多良見町 →諫早市(新)
現在の自治体 諫早市(新)
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 長崎県
隣接自治体 長崎市大村市、北高来郡飯盛町、森山町、高来町、西彼杵郡多良見町
諫早市役所
所在地 854-8601
長崎県諫早市東小路町7番1号
ウィキプロジェクト

1940年9月1日北高来郡 諫早町小栗村小野村有喜村真津山村本野村長田村が合併して、人口4万の諫早市が市制施行。

2005年3月1日に北高来郡 飯盛町森山町高来町小長井町および西彼杵郡 多良見町と合併した[2]。これにより、人口14万人都市となり、旧北高来郡のうち西彼杵郡東長崎町を経て長崎市に編入された2村を除く全域が現在の諫早市の市域となった。

行政

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市政

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市長

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  • 初代: 吉次邦夫(2005年(平成17年)4月10日 - 2009年(平成21年)4月9日)※旧諫早市(合併前)の最後の市長
  • 2代目: 宮本明雄(2009年(平成21年)4月10日 - 2021年(令和3年)4月9日)
  • 3代目: 大久保潔重(2021年(令和3年)4月10日 - 現職、1期目)

市議会

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  • 諫早市議会(定数26)(任期は2025年4月9日まで)[5]

市役所

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  • 諫早市役所本庁
    • 多良見支所(旧多良見町役場)
    • 森山支所(旧森山町役場)
    • 飯盛支所(旧飯盛町役場)
    • 高来支所(旧高来町役場)
    • 小長井支所(旧小長井町役場)

広域行政

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消防

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県政

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県議会

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県の出先機関

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  • 県央振興局
    • 県央保健所
  • 長崎職業能力開発促進センター
  • 長崎県農林技術開発センター
  • 長崎県病害虫防除所
  • 諫早湾地域振興基金
  • 長崎県農産園芸課技術普及班
  • 社団法人長崎県林業公社・コンサルタント
  • 長崎県農村婦人の家
  • 長崎県諫早食肉衛生検査所・財団法人長崎県食鳥肉衛生協会
  • 財団法人長崎県健康事業団
  • 長崎県住宅供給公社諫早西部団地開発事業部
  • 長崎県治山林道協会・社団法人長崎県木材組合連合会

医療

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  • 長崎県立こども医療福祉センター
    • 長崎県発達障害者支援センター

警察

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国政

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衆議院

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選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
長崎県第2区(諫早市、長崎市(旧琴海町外海町域)、島原市雲仙市南島原市長与町時津町 加藤竜祥 自由民主党 1 選挙区

国の出先機関

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文部科学省
法務省
裁判所
財務省
厚生労働省
農林水産省
  • 長崎森林管理署
国土交通省
  • 長崎河川国道事務所諫早出張所・小船越トンネルポンプ室・諫早排水機場
  • 日本小型船舶検査機構長崎支部

姉妹都市・友好都市

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経済

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長崎県立総合運動公園

産業

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諫早中核工業団地」を中心に「諫早貝津工場団地」「山の手工業団地」「諫早流通産業団地」「西諫早産業団地」が隣接して立地しており、電子技術、航空宇宙関連など先端技術企業が進出し、県央地域はもとより長崎県の産業拠点を形成している。 また、東部は古くから干拓が進められ、県下最大の穀倉地帯となっている。飯盛地区と有喜地区ではジャガイモの栽培も盛んであり、北海道とは異なり春と秋の二期作が行われている。2020年代島原道路の管轄区域の1つに繋がる小栗地区で、新たな工業団地「南諫早産業団地」が誕生する。

特産品

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諫早市に拠点事業所を置く企業

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金融

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工業

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食品

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小売業

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  • 丸高商事(地場スーパー)
  • ワタミタクショク(宅配食材)

スポーツ

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スポーツ施設

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スポーツジム施設

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音楽

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自動車・バイク

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自動車 部門
バイク 部門

ガソリンスタンド

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郵便局

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  • 集配局 - 窓口業務に加え、集配業務を行う郵便局(5局)
    • 諫早郵便局 - 〒854で始まる地域の集配業務
    • 有喜郵便局 - 〒854-01××
    • 森山郵便局 - 〒854-02××
    • 高来郵便局 - 〒859-01××
    • 長田郵便局 - 〒859-03××
    • 〒854-11××、〒859-04××地域の集配業務は長崎東郵便局が行う。
  • 無集配局 - 窓口業務のみを行う郵便局(13局)
  • 深海郵便局
  • 大草郵便局
  • 諫早小野郵便局
  • 小長井郵便局
  • 諫早真崎郵便局
  • 西諫早郵便局
  • 諫早永昌郵便局
  • 真津山郵便局
  • 飯盛郵便局
  • 田結郵便局
  • 本野郵便局
  • 北諫早郵便局
  • 南諫早郵便局
  • 多良見郵便局
  • 喜々津シーサイド郵便局
  • 長里簡易郵便局
  • 舟津簡易郵便局
  • 釜簡易郵便局
  • 諫早久山簡易郵便局
  • 諫早幸町簡易郵便局
  • 諫早小豆崎簡易郵便局
  • 諫早福田簡易郵便局
  • 諫早平山簡易郵便局

マスメディア

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放送局

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コミュニティ放送局

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教育

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大学

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専修学校

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高等学校

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総数8校。閉校した高等学校は長崎県高等学校の廃校一覧#諫早市を参照。

県立(5校)
諫早高等学校(御書院庭園)

・長崎県立諫早高校定時制

私立(3校)

中学校

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総数16校。閉校した中学校は長崎県中学校の廃校一覧#諫早市を参考。

県立(1校)
市立(14校)
私立(1校)

小学校

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総数28校。閉校した小学校は長崎県小学校の廃校一覧#諫早市を参考。

市立(28校)

特別支援学校

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すべて県立で総数は3校+分教室1校

県立

その他専修学校等

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図書館

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諫早図書館

美術館・博物館

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交通

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航空

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鉄道

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諫早駅の旧駅舎と駅前広場
九州旅客鉄道(JR九州)
島原鉄道

市の代表駅は諫早駅であるが、同市役所の最寄り駅は本諫早駅。

路線バス

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一般路線バス

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  • 長崎県営バス - 諫早駅前にあるバスターミナルを拠点に、諫早市内各地や大村市・長崎市などへの路線がある。
  • 島鉄バス - 諫早市と島原半島3市を結ぶ路線がある。

高速バス

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太字は諫早市内の停車地

愛称名 運行会社 運行区間 昼/夜行
オランダ号 近鉄バス 京都市大阪市大阪駅なんばOCATUSJ)・神戸市三宮) - 諫早IC 夜行
ユタカライナー ユタカ交通 京都市・大阪市(梅田)・神戸市(三宮) - 諫早IC
九州号 九州急行バス 福岡市筑紫野市基山町 - 嬉野市 - 大村市 - 諫早IC - 長崎市 昼行
ユタカライナー ユタカ交通 福岡市 - 諫早IC
島原号 西日本鉄道
島原鉄道
福岡市・筑紫野市・基山町 - 諫早駅前・本諫早駅前
出島号 長崎県交通局 北九州市 - 基山町 - 神埼市 - 諫早IC・バイパス多良見
りんどう号 長崎県交通局
九州産交バス
熊本市合志市和水町 - 諫早IC
サンライト号 長崎県交通局
長崎自動車
大分交通
大分バス
大分市別府市 - 由布市 - 玖珠町 - 日田市 - 朝倉市 - 諫早IC
ブルーロマン号 長崎県交通局
宮崎交通
宮崎市都城市小林市えびの市 - 諫早IC
(愛称名なし) 長崎県交通局
西肥自動車
佐々町 - 佐世保市 - 波佐見町 - 諫早IC - 長崎市
高速シャトルバス 長崎県交通局 長崎市 - 諫早市内各地

道路

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高速道路

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一般国道

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県道(主要地方道)

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農道

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市外局番

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  • 0957(諫早MA)

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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諫早神社

観光地

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祭事・催事

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  • 諫早つつじ祭り: 4月
  • 諫早・川まつり: 7月25日(諫早大水害の日)
  • のんのこ諫早まつり: 9月

出身者

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政治・経済
スポーツ選手
俳優・タレント
文化人

ゆかりのある人物

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  • 木原誠二(衆議院議員)
  • 木原正裕(みずほフィナンシャルグループ社長)
  • 瀬頭弥八(酒造業、長崎酒造組合長) - 佐賀県より当地諌早に酒造業を創業。
  • 大瀬良大地(プロ野球選手) - 長崎日本大学高等学校を卒業。
  • 岡田健史(俳優) - 創成館高等学校を卒業。
  • 山口智充(タレント) - 父親が諫早市出身。
  • 長濱ねる(アイドル) - 市内の中学校を卒業。
  • 宮﨑祐樹(プロ野球選手) - 長崎日本大学高等学校を卒業。

諫早市を題材とした作品

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小説

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ドラマ

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演劇

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物語

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楽曲

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漫画

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脚注

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  1. ^ 昭和32年7月諫早豪雨 長崎地方気象台
  2. ^ a b 武内靖広(2015年3月2日). “諫早市:合併10周年 関係者らが記念式典 貢献の個人、団体を表彰”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  3. ^ 実際には旧・佐賀藩領はいったん伊万里県の管轄となり、明治5年1月に長崎県に編入。
  4. ^ 明治8年あるいは9年の改称とする史料もある。
  5. ^ 諫早市議会概要”. 諫早市. 2023年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月20日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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