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国道40号

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
稚内国道から転送)

一般国道
国道40号標識
国道40号
地図
総延長 300.3 km
実延長 300.2 km
現道 250.4 km
制定年 1952年昭和27年)
起点 北海道旭川市
4条通6丁目/4条通7丁目交差点(北緯43度46分9.57秒 東経142度21分34.07秒 / 北緯43.7693250度 東経142.3594639度 / 43.7693250; 142.3594639 (4条通6丁目/4条通7丁目交差点)
主な
経由都市
北海道士別市名寄市
終点 北海道稚内市
中央2丁目交差点(北緯45度25分1.91秒 東経141度40分34.60秒 / 北緯45.4171972度 東経141.6762778度 / 45.4171972; 141.6762778 (中央2丁目交差点)
接続する
主な道路
記法
国道12号標識 国道12号
国道39号標識 国道39号
国道239号標識 国道239号
国道275号標識 国道275号
国道232号標識 国道232号
国道238号標識 国道238号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
国道40号終点および、国道232号起点(稚内駅前)

国道40号(こくどう40ごう)は、北海道旭川市から稚内市に至る一般国道である。

概要

士別市から名寄市までは、国道239号との重複区間、美深町から音威子府村までは、国道275号との重複区間、天塩町から稚内市までは、国道232号との重複区間である。

路線データ

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

路線状況

国道40号(稚内市街)

1952年昭和27年)から1965年(昭和40年)までの間、幌延町雄信内から天塩郡天塩町サクカヘシ間は現在とは異なる経路をとっており、「ロクシナイ峠」を経て、天塩町の中心部を経由し稚内方面に方角を変えていた。現在、北海道道256号豊富遠別線の一部、北海道道855号六志内西雄信内線北海道道551号円山天塩停車場線の一部、および天塩町内の国道232号が、かつての国道40号の旧道となっている。

該当区間は人口希薄かつ泥炭地であり、建設も容易でなかったため、遠回りであるが人口密集地であった天塩町の中心部を経由していた。なお、1958年(昭和33年)には新道が開削され、約7年間新旧2つの経路が存在していた。

また、雪の多い北海道特有の気候に対して、安全性を確保するため、2005年平成17年)度に天塩郡豊富町字開源から稚内市朝日1丁目までの18.7 kmの現道を整備する更喜苫内防雪(さらきとまないぼうせつ[注釈 3])事業に着手し、2014年(平成26年)度に完成した[6][7]。更喜苫内防雪は、豊富バイパス豊富北ICに直接繋がり[8]、両側に防雪林があり、ゆずり車線が多く、夜間や冬期には車道外側線をハイパワーLEDが照らすといった特徴がある[6]。起点から少し北へ進むと、開源パーキングシェルター(後述)がある[7]

バイパス

通称

重複区間

  • 国道239号(士別市大通東6丁目・大通東6丁目交点 - 名寄市西4条北1丁目・西4条北1丁目交点)
  • 国道275号(中川郡美深町大通北3丁目・大通北3丁目交点 - 中川郡音威子府村音威子府)
  • 国道232号(天塩郡天塩町サクカヘシ - 稚内市中央・中央2丁目(終点))

道路施設

橋梁

  • 旭橋
  • 用水橋
  • 比布橋
  • 宇津別橋
  • 蘭留小橋
  • 藤橋
  • 和寒橋
  • 士別橋
  • 風連橋
  • 名寄大橋
  • 恵深橋
  • 美深大橋
  • 恩根内大橋
  • 音威子府橋
  • 栄橋
  • 天塩大橋
    • 現在の天塩大橋は2020年(令和2年)10月31日に先代の天塩大橋の東側に架け替えられたもので、先代の橋は同日に供用廃止されている[5]
  • 雁橋
  • 薫橋

トンネル

  • 比布トンネル(481 m)
    • 初代のトンネルは1965年(昭和40年)7月開通。この初代トンネルは幅員が狭く老朽化も目立ってきたため、南側に新たなトンネルが開削され2001年(平成13年)10月に開通、歩行者や自転車も安全に通行できるようになった。旧トンネルは閉鎖済み。
  • 富和トンネル(955 m)
  • 雄信内トンネル(750 m)
  • 開源パーキングシェルター
    • 2012年5月から改良工事が行われ、2013年1月18日に完了している。この工事により、以前は車道の両脇に駐車帯があり全体を屋根で覆っていたものが、駐車帯が車道と分離されて連絡路を通って出入りする形となり、車道に屋根はなくなった。

ロータリー交差点

道の駅

地理

通過する自治体

交差する道路

上川総合振興局

旭川市
上川郡比布町
上川郡和寒町
上川郡剣淵町
士別市
名寄市
中川郡美深町
中川郡音威子府村
中川郡中川町

留萌振興局

天塩郡天塩町

宗谷総合振興局

天塩郡幌延町
天塩郡豊富町
稚内市

主な峠

  • 塩狩峠(標高260 m):上川支庁上川郡比布町 - 上川支庁上川郡和寒町

その他

  • 2021年1月19日、国土交通省北海道開発局Twitterで「国道40号ばばばばばえおうぃおい~(略)」と意味不明な文章をツイートするという珍事があった。北海道開発局は当該のツイートに関して、Webサーバメンテナンス中のエラーによるもので事件性はなく、内容も意味のあるものではないと説明し、陳謝した[12][13]

脚注

注釈

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ a b c d e f 2022年3月31日現在
  3. ^ 更喜苫内は、声問村(現・稚内市)の地名。

出典

  1. ^ a b 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年11月18日閲覧。
  2. ^ a b 占用制限を行う路線一覧(一般国道)” (PDF). 国土交通省北海道開発局 (2016年2月29日). 2016年10月14日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月3日閲覧。
  4. ^ ウィキソースには、一級国道の路線を指定する政令(昭和27年12月4日政令第477号)の原文があります。
  5. ^ a b 国道40号 新しい天塩大橋の工事が完了 通行を切り替えます』(プレスリリース)国土交通省稚内開発建設部、2020年9月18日https://www.hkd.mlit.go.jp/wk/release/eocjpv0000008loi-att/eocjpv0000008lp9.pdf2021年1月17日閲覧 
  6. ^ a b 更喜苫内防雪の事業概要”. 北海道開発局 稚内開発建設部. 2022年6月7日閲覧。
  7. ^ a b 一般国道40号 更喜苫内防雪” (PDF). 北海道開発局 稚内開発建設部. 2022年6月7日閲覧。
  8. ^ 国道40号 更喜苫内防雪の道づくり” (PDF). 寒地土木研究所. 2022年6月7日閲覧。
  9. ^ 昭文社 2006, pp. 46, 52, 54–55.
  10. ^ 昭文社 2006, p. 56.
  11. ^ 昭文社 2006, pp. 56, 58.
  12. ^ 谷井将人 (2021年1月20日). “「国道40号ばばばばばえおうぃおい~」 国交省北海道の謎ツイート、原因は「サーバ更新時のエラー」”. ITmedia NEWS (アイティメディア). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2101/20/news108.html 2021年12月7日閲覧。 
  13. ^ “【原因判明】北海道開発局の謎ツイート「ばばばばばばえおうぃおい~」⇒「サーバー調整をする中でのヒューマンエラーでした」”. ハフポスト (BuzzFeed Japan). (2021年1月20日). https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60077febc5b6efae62fcb1fb 2021年12月7日閲覧。 

参考文献

  • 昭文社 (2006), ツーリングマップル 北海道 (2006年3版4刷 ed.), 昭文社, ISBN 4-398-65571-9 

関連項目

外部リンク

  • 北海道開発局
    • 旭川開発建設部
      • 旭川道路事務所:旭川市 - 比布町の区間を管理
      • 士別道路事務所第1維持課:和寒町 - 名寄市の区間を管理
      • 士別道路事務所第2維持課:美深町 - 中川町の区間を管理
    • 留萌開発建設部
      • 羽幌道路事務所:天塩町界 - 幌延町字幌延319番1(幌延除雪ステーション)の区間を管理
    • 稚内開発建設部
      • 稚内開発事務所:幌延町字幌延319番1(幌延除雪ステーション) - 稚内市の区間を管理