ドコモ・バイクシェア
本社が入居するNTT虎ノ門ビル | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒105-0001 東京都港区虎ノ門三丁目8番8号 NTT虎ノ門ビル6階 |
設立 | 2015年2月2日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 1010001165708 |
事業内容 | サイクルシェアリング事業の運営・サイクルシェアリング運営事業者へのシステム提供・コンサルティング業務・各種イベントの企画運営業務等 |
代表者 | 武岡 雅則(代表取締役) |
資本金 | 7億5000万円 |
売上高 |
36億1,760万2,000円 (2024年3月期)[1] |
営業利益 |
1億4,888万5,000円 (2024年3月期)[1] |
経常利益 |
1億2,474万3,000円 (2024年3月期)[1] |
純利益 |
1億3,476万8,000円 (2024年3月期)[1] |
純資産 |
△5億4,064万3,000円 (2024年3月期)[1] |
総資産 |
24億9,182万9,000円 (2024年3月期)[1] |
従業員数 | 10人(設立時) |
主要株主 | NTTドコモ(85.0%)、NTT都市開発(6.7%)、NTTデータ(6.3%)、NTTファシリティーズ(2.0%) |
株式会社ドコモ・バイクシェア(DOCOMO bike share, Inc.)は、東京都港区に本社を置く、NTTドコモ傘下のレンタサイクル(自転車シェアリング)運営会社である。
2010年からNTTドコモが行っていたサイクルシェアリング事業[2]を推進するため、2015年2月にNTTドコモとNTTグループのNTT都市開発・NTTデータ・NTTファシリティーズとの合弁で設立された[3]。
コミュニティサイクル
[編集]NTTドコモが開発した次世代コミュニティサイクルシステムを使い、予約・貸出・返却・課金処理や鍵の制御、バッテリー残量・GPSによる位置情報の取得を行っている。
また、自転車の後部には、遠隔操作が可能な馬蹄錠と、操作パネル・FeliCaカードリーダー・GPS・加速度センサー・携帯電話回線を使用したデータ通信モジュールが一体になった装置が設置されている。なお、この装置の電源は、電動アシスト用のバッテリーから供給されている。
このため、従来の機械式レンタルシステムと違い、サイクルポート設置には大掛かりな工事は不要で、自転車スタンドとビーコンを設置するだけでよい。このためわずかなスペースでも設置することができる[4]。
自転車の車体は電動アシスト自転車を使用しており、NTTドコモのコーポレートカラーである赤色(ドコモレッド)で塗られている。全国的に同一仕様で揃えられているが、地域の実情や導入時期の違いにより細部が異なる場合もある。
2017年6月末時点で全国26都市でサービスを行っており、自転車は約7,700台、サイクルポートは約760カ所、登録会員数は約39万人(システム提供先も含む)。2017年度の利用実績は約470万回(システム提供先を除く)[5]。
かつては同一アカウントを全国で使用することができず、地域ごとに異なるアカウントを取得する必要があった。しかし、2019年2月より順次ユーザIDの連携が開始され、大半のエリアではアカウントの相互利用が可能となっている[6]。
また、東京都区部のうち11区では区を跨いだ利用ができる(東京・自転車シェアリング)ほか、HUBchariと大阪バイクシェアも相互乗り入れが可能である[7]。
2024年7月10日、ソフトバンクグループのレンタサイクル運営会社で「HELLO CYCLING」を運営しているOpenStreetとの間で業務提携を締結。2025年度に一部地域のサイクルポートを共用化することを発表した[8][9]。
使用車種
[編集]- ブリヂストンサイクル
- ASSISTA UNI 20
- bikke MOB - 後輪の黒い大型の泥除けが特徴的で、地域によってはこの部分に広告ステッカーが張られている。
- パナソニック サイクルテック
- エネモービルS
- グリッターEB
- ヤマハ発動機
- PAS Brace XL
- PAS CITY-C
出典[5]
運営受託
[編集]☆はユーザIDの共通利用対象エリア
- ☆baybike(神奈川県横浜市) - 2011年4月に実証実験を開始し、2014年3月サービス開始 NTTドコモから運営を引き継ぐ
- ☆江東区コミュニティサイクル (東京都江東区) - 2012年11月21日実証実験開始 NTTドコモから運営を引き継ぐ
- ☆DATE BIKE(宮城県仙台市) - 2013年3月サービス開始 NTTドコモから運営を引き継ぐ
- ☆ちよくる (東京都千代田区) - 2014年9月20日実証実験開始 NTTドコモが運営
- ☆港区自転車シェアリング (東京都港区) 2014年10月1日実証実験開始 NTTドコモから運営を引き継ぐ
- ☆ぴーすくる(広島県広島市) - 2015年2月22日サービス開始 NTTドコモとツアーズ広島が運営
- ☆中央区コミュニティサイクル (東京都中央区) - 2015年10月1日実証実験開始
- ☆新宿区自転車シェアリング(東京都新宿区) - 2016年10月1日実証実験開始
- ☆文京区自転車シェアリング(東京都文京区) - 2017年1月23日実証実験開始
- ☆大田区自転車シェアリング(東京都大田区) - 2017年3月25日実証実験開始
- ドコモ・バイクシェア・メンバーズ(栃木県日光市 鬼怒川温泉・東京都世田谷区 ドコモショップ千歳船橋店) - 2017年7月21日サービス開始、鬼怒川温泉地域のみ2019年3月7日に終了
- ☆渋谷区シェアサイクル(東京都渋谷区) - 2017年10月1日実証実験開始
- ☆練馬区シェアサイクル(東京都練馬区) - 2017年10月1日実証実験開始
- ☆品川区シェアサイクル(東京都品川区) - 2017年10月18日実証実験開始
- ☆奈良バイクシェア(奈良県奈良市) - 2018年3月24日サービス開始
- ☆大阪バイクシェア(大阪府大阪市 大阪環状線周辺) - 2018年5月23日サービス開始 JR西日本大阪環状線周辺地域が対象 HUBchariと相互利用可能
- ☆おおいたサイクルシェア(大分県大分市・別府市) - 2018年10月1日実証実験開始 開始当初はジョイフルが命名権をもち、「Joyfull BIKE」の名称だった[10] また、2020年1月31日まではE&Hシェアマネジメント(株)へのシステム提供[11]
- ☆川崎バイクシェア(神奈川県川崎市) - 2018年12月10日サービス開始
- ☆目黒区自転車シェアリング(東京都目黒区) - 2019年1月16日実証実験開始
- ☆中野区シェアサイクル(東京都中野区) - 2020年7月20日実証実験開始[12]
- ☆姫路市シェアサイクル姫ちゃり(兵庫県姫路市) - 2014年10月1日 姫路市の独自サービスとして開始、2023年8月末をもってリニューアルのため休止、2023年11月1日よりドコモ・バイクシェアにサービス移行
サービス終了
[編集]- Tokyo Shinjuku City Bike Share (東京都新宿区) - 2015年8月3日サービス開始 主に外国人観光客向け 後に新宿区自転車シェアリングに統合
- 東北自転車旅(青森県・岩手県) - 2016年8月23日サービス開始、2019年3月31日サービス終了 全6か所 復興庁「『新しい東北』交流拡大モデル事業」の一環 冬季休業
システム提供
[編集]☆はユーザIDの共通利用対象エリア
- ☆こうべリンクル (兵庫県神戸市) - 2015年3月26日サービス開始 サイカパーキング(株)が運営
- ☆ぐるりん(山梨県甲州市) - 2016年4月1日サービス開始 甲州市役所観光商工課が運営
- 養鉄トレクル(岐阜県揖斐郡池田町・揖斐川町) - 2016年7月16日サービス開始 池田・揖斐川レンタサイクル推進協議会が運営
- おのみちコミュニティサイクル(広島県尾道市) - 2016年9月実証実験を開始し、11月にサービス開始 (一社)しまなみジャパンが運営
- ☆HUBchari(大阪府大阪市) - 電動アシスト自転車導入に伴い、「HUBchari スマート会員」として2017年1月10日サービス開始 NPO法人Homedoorが運営 大阪バイクシェアと相互利用可能
- 奥日光サイクルシェア(栃木県日光市 日光自然博物館) - 2017年10〜11月に実証実験を実施し、2018年4月サービス開始 サイクルポートは1カ所(2018年5月現在)
- サイクリングシェアサービス ちゅらチャリ(沖縄県那覇市) - 2017年3月6日サービス開始 (一財)沖縄観光コンベンションビューローが運営 2018年7月まではドコモ・バイクシェアが運営受託していた[13]
- ☆ポロクル(北海道札幌市) - 冬季休業 2019年4月26日実証実験開始 NPO法人ポロクルが運営 2018年シーズンまでは独自システム
- ☆カリテコバイク(愛知県名古屋市名駅・栄エリア) - 2019年5月サービス開始 名鉄協商(株)が運営
- ☆まちのり(石川県金沢市) - 2020年3月1日サービス開始 (株)日本海コンサルタントが運営 2020年1月13日までは別システム(INTERSTREET)だった[14]
- ☆つるがシェアサイクル(福井県敦賀市) - 2020年4月1日サービス開始[15] (株)日本海コンサルタントが運営
- ☆つまごいパノラマレンタサイクル(群馬県嬬恋村) - 2020年7月31日サービス開始[16] (一社)嬬恋村観光協会が運営
- なすしおばらシェアサイクル(栃木県那須塩原市) - 2020年8月14日実証実験開始 NASPO(株)が運営[17]
- チャリカモ(岐阜県美濃加茂市) - (同)カモケンラボが運営
- にいがたシェアバイク(新潟県新潟市) - 2021年5月サービス開始 (一社)にいがたレンタサイクルが運営
- ☆スマート駅リンくん(兵庫県明石市) - 2021年7月21日実証実験開始[18] JR西日本レンタカー&リース(株)が運営
- ☆かさまCYCLING(茨城県笠間市) - 2020年10月1日~11月23日に「かさまちライド」の名称で実証実験をおこなった[19]のち、2021年9月16日サービス開始[20] (一社)笠間観光協会が運営
- ☆サカイサイクルシェア(茨城県境町) - 2022年1月28日サービス開始[21] (株)さかいまちづくり公社が運営
サービス終了
[編集]- あまくまサイクル (鹿児島県大島郡瀬戸内町 加計呂麻島) - 2016年8月30日サービス開始、2019年頃にサービス終了
- Let's Bike(神奈川県西部・千葉県・静岡県・沖縄県宮古島市) - 2016年2月28日サービス開始 (株)陽報が運営 沖縄県宮古島市は「TIDA BIKE」のサービス名で2019年7月19日開始[22] 静岡県と沖縄県宮古島市は2020年9月30日サービス終了
実証実験・試乗イベント
[編集]試乗イベントと、短期間の実証実験のみ記載(☆はユーザIDの共通利用対象エリア)
- 奥入瀬渓流エコロードフェスタ(青森県十和田市 奥入瀬渓流) - 2015年10月29・30日はDATE BIKEのシステム、2016年10月29・30日は東北自転車旅のシステムを使用
- 大崎上島(広島県豊田郡大崎上島町) - 2016年1〜3月
- 岐阜県池田町サイクリング グリーンツーリズム(岐阜県揖斐郡池田町) - 2016年2〜3月
- 志摩ちゃりレンタ(三重県志摩市) - 2016年3月より
- 京急久里浜線 三浦海岸駅・三崎口駅(神奈川県三浦市) - 2016年4〜5月
- 日光春ポタ!2016(栃木県日光市) - 2016年4月24日
- びわちゃり(滋賀県大津市) - 2016年4〜5月
- 八丈島(東京都八丈町) - 2016年7〜9月
- 明和町日本遺産活用推進協議会(三重県多気郡明和町) - 2016年10〜11月
- BIKE TOKYO 2016(東京都江東区有明 東京臨海広域防災公園) - 2016年11月27日
- 美祢市観光協会(山口県美祢市) - 2017年2〜3月
- バイクシェア水戸(茨城県水戸市) - 2020年2月15日~3月29日[23]
- 東京渓谷サイクリング(東京都あきる野市・青梅市) - 2020年2月25日~2021年1月末[24]
- 奥京都MaaS(京都府京都市) - 2020年10月31日~11月3日,12月5日~6日,12日~13日[25]
- ☆上田市・千曲市広域シェアサイクル社会実験(長野県上田市・長野県千曲市) - 2021年7〜12月
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f 株式会社ドコモ・バイクシェア 第10期決算公告
- ^ 「ドコモ通信 vol.65」 NTTドコモ、2015年9月
- ^ 『サイクルシェアリング事業における合弁会社を設立』(プレスリリース)株式会社NTTドコモ・NTT都市開発株式会社・株式会社NTTデータ・株式会社NTTファシリティーズ、2015年2月2日 。2018年6月5日閲覧。
- ^ 『平成26年4月1日『横浜都心部コミュニティサイクル事業』“baybike”スタート』(プレスリリース)横浜市都市整備局都市交通課・株式会社NTTドコモ、2014年3月26日 。2018年6月5日閲覧。
- ^ a b 堀清敬「競争政策研究センター BBLミーティング 自転車シェアリング事業におけるドコモ・バイクシェアの取り組み」『公正取引員会』 公正取引委員会、2018年7月27日
- ^ “NEWS サービスエリア間におけるユーザIDの連携開始について”. ドコモ・バイクシェア (2019年2月22日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “大阪市で自転車シェアリング「大阪バイクシェア」を開始” (PDF). ドコモ・バイクシェア (2018年5月16日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “ドコモ系とソフトバンク系、シェア自転車の駐輪場を共同利用”. 日本経済新聞 (2024年7月10日). 2024年7月11日閲覧。
- ^ “ドコモ・バイクシェア、ソフトバンク傘下と提携し自転車置き場共用へ…利用・返却しやすく”. 読売新聞 (2024年7月10日). 2024年7月11日閲覧。
- ^ “シェアサイクル:多くの人に便利な足を 大分市が実証実験 /大分市”. 毎日新聞. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “「おおいたサイクルシェア」サービス提供主体の変更について(2020年1月31日追記)”. ドコモ・バイクシェア. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “「中野区シェアサイクル」サービス開始のお知らせ”. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “「サイクリングシェアサービス ちゅらチャリ」の サービスが開始します!”. 一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー (2018年7月26日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “「まちのり」1月14日~2月29日までサービス休止”. まちのり. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “シェアサイクル拠点、敦賀市に9カ所”. 福井新聞 (2020年4月1日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “【新規事業スタート!】「つまごいパノラマレンタサイクル(通称:嬬ちゃり)」 始動!”. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “市内周遊の“足”に シェアサイクル実験開始 那須塩原”. 下野新聞 (2020年8月15日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “JR西明石駅においてレンタサイクルの新サービス「スマート駅リンくん」を開始します~株式会社ドコモ・バイクシェアのシステムを利用しスマホで予約・決済が可能に~” (PDF). JR西日本レンタカー&リース (2021年7月15日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “「かさまちライド(シェアサイクル)」活用実験を実施します”. 笠間市. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “シェアサイクル「かさまCYCLING」の運用を開始します!”. 笠間市. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “茨城県境町にてシェアサイクルサービスを開始します”. ドコモ・バイクシェア. 2022年1月30日閲覧。
- ^ 稲葉隆司. “みやこ下地島空港ターミナル、シェアサイクル「TIDA BIKE(てぃだバイク)」を7月19日開始。1日3000円で電動アシスト自転車を利用可”. トラベルWatch. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “水戸の周遊性改善へ実験、AIバスやシェアサイクル”. 日本経済新聞 (2020年2月14日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “西多摩地域においてシェアサイクルの実証実験を実施します!”. 東京都産業労働局 (2020年2月17日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “京都市内中心部から大原・八瀬、鞍馬・貴船などへの観光客の分散化を目指した実証実験 Web型MaaS「奥京都MaaS」10月27日(火)サービス開始” (PDF). 京阪ホールディングス (2020年10月26日). 2021年1月30日閲覧。
外部リンク
[編集]- 株式会社ドコモ・バイクシェア - 企業サイト
- 株式会社ドコモ・バイクシェア - サービスサイト
- バイクシェアサービス【ドコモ・バイクシェア公式PR】 (@bikeshare_s) - X(旧Twitter)
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