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2023年6月29日 (木) 00:04時点における版
一般国道 | |
---|---|
国道114号 | |
地図 | |
総延長 | 70.9 km |
実延長 | 70.9 km |
現道 | 69.3 km |
制定年 | 1953年(昭和28年) |
起点 | 福島県福島市 仲間町交差点(北緯37度45分23.8秒 東経140度28分24.6秒 / 北緯37.756611度 東経140.473500度) |
主な 経由都市 |
福島県伊達郡川俣町 |
終点 | 福島県双葉郡浪江町 知命寺交差点(北緯37度29分43.7秒 東経141度0分5.9秒 / 北緯37.495472度 東経141.001639度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道4号 国道349号 国道399号 国道6号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
国道114号(こくどう114ごう)は、福島県福島市から双葉郡浪江町に至る一般国道である。
概要
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。
- 起点:福島市(仲間町交差点 = 国道4号交点)
- 終点:福島県双葉郡浪江町(知命寺交差点 = 国道6号交点、国道459号終点)
- 重要な経過地:福島県伊達郡川俣町
- 総延長 : 70.9 km[2][注釈 2]
- 重用延長 : なし[2][注釈 2]
- 未供用延長 : なし[2][注釈 2]
- 実延長 : 70.9 km[2][注釈 2]
- 指定区間:なし[3]
歴史
年表
- 1953年(昭和28年)5月18日 - 二級国道114号福島浪江線(福島市 - 福島県双葉郡浪江町)として指定施行[4]。
- 1965年(昭和40年)4月1日 - 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道114号として指定施行[1]。当時の起点は福島市舟場町の舟場町交差点であり、現在の福島県道308号山口渡利線松齢橋と福島県道309号岡部渡利線の松齢橋南詰から終点側に当たる区間、福島市道岩下金払線が国道に指定されていた。
- 1973年(昭和48年)4月17日 - 国道4号福島南バイパスの国道指定に伴い、起点が福島市渡利弁天山交差点に変更される。
- 2004年(平成16年)1月15日 - 渡利バイパス全線開通に伴い、起点が福島市仲間町交差点に変更される。
- 2011年(平成23年)3月11日から東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)に伴い、通行規制が実施される。
路線状況
道路の通称名
バイパス
- 小綱木バイパス(こつなぎバイパス)は、伊達郡川俣町大字小綱木地内(字沢 - 字上船形石)の狭小区間解消のため2001年度(平成13年度)に事業化された延長2.62 kmの路線。山間部をトンネル(延長550 メートル|m)で抜ける。2015年(平成27年)4月14日に、大字小綱木字船形石側の延長1.06 km 区間(2工区)を暫定供用し[6]、同年6月28日に完成した[7]。
重複区間
道路施設
橋梁
- 渡利大橋
- 岩谷橋
- 中山大橋
- 南川俣橋
- 塩浸橋
- 小倉沢橋
- 新昼曽根橋
- 矢具野大橋
- 第一弁慶橋
- 第二弁慶橋
- 賀老橋
- 室原橋
- 全長:105.0 m
- 主径間:40.0 m
- 幅員:7.0(12.0) m
- 形式:3径間連続非合成鋼鈑桁橋
- 竣工:1985年(昭和60年)
- 全長:105.0 m
トンネル
- 渡利トンネル(福島市)
- 絵馬平トンネル(福島市)
- 川俣トンネル(伊達郡川俣町)
- 泡吹地トンネル(伊達郡川俣町)
- 小綱木トンネル(伊達郡川俣町)
- 全長:646.0 m
- 幅員:6.0(9.5) m
- 有効高:4.7 m
- 工法:NATM(上半先進ベンチカット工法・補助ベンチ付全断面工法・発破掘削方式)
- 施工:佐藤・多田・小野・特定建設工事共同企業体
- 竣工:2012年(平成24年)6月[12]
- 伊達郡川俣町小綱木に位置する。国道改築事業として2010年度(平成22年度)より建設された。2011年(平成23年)2月15日に起工式が行われ、2012年(平成24年)3月4日に貫通、2012年(平成24年)4月24日に供用が開始された。総工費は12億2500万円[13]。
- 昼曾根トンネル(双葉郡浪江町)
- 全長:725.0 m
- 幅員:6.5(10.25) m
- 有効高:4.7 m
- 工法:NATM(ベンチカット工法)
- 施工:横山・東北・泉田建設共同企業体
- 竣工:1994年(平成6年)3月竣工
- 矢具野トンネル(双葉郡浪江町)
- 大柿トンネル(双葉郡浪江町・南相馬市)
- 沢中トンネル(双葉郡浪江町)
- 全長:140.0 m
- 幅員:6.0(9.0) m
- 有効高:4.7 m
- 工法:側壁導坑先進工法
- 施工:相双建設共同企業体
- 竣工: 1982年(昭和57年)3月
- 仙人沢トンネル(双葉郡浪江町)
- 全長1024.44 m
- 幅員:6.0(9.0) m
- 有効高:4.7 m
- 工法:上部半断面先進工法
- 施工:青木建設
- 1981年(昭和56年)3月
道の駅
原子力災害に伴う交通規制
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の津波被害によって福島第一原子力発電所事故が発生。翌3月12日に一連の原子力緊急事態宣言のうちいわゆる「半径10 km以内の住民避難指示」を受け、浪江町昼曽根トンネルから浪江町知命寺(終点)までの区間への進入が制限される。この時点はまだ法的根拠がなく、あくまで地元自治体(福島県および浪江町)災害対策本部が設定した、暫定基準に基づく措置という立場であった。
翌月に入り、4月22日に福島第一原子力発電所事故に伴う、原子力災害対策特別措置法の原子力災害対策本部長権限に基づく警戒区域設定(いわゆる半径20 km圏)が午前0時をもって発動。これにより浪江町大字下津島字萱深、双葉警察署(浪江分庁舎管轄)津島駐在所付近から終点までの区間が正式に通行止めとなる。[15]
2013年(平成25年)4月1日に避難区域の再編が行われ、浪江町室原から知命寺交差点までの区間は避難指示解除準備区域・居住制限区域(2017年(平成29年)4月1日に避難指示解除)とされたため通行止め解除。同時に浪江町津島(川俣町・浪江町境)から室原までの区間は帰還困難区域とされたため、引き続き通行止めとなる。
2014年(平成26年)12月6日に常磐自動車道・浪江ICが供用開始されたことに伴い、浪江ICから東側の区間を通行止め解除[16]。
2017年(平成29年)9月20日午前6時をもって帰還困難区域内(27 km)の通行止めを解除し、全線で一般車両の通行再開。ただし、帰還困難区域内は自動車のみの通行に限られており、歩行者・自転車・二輪車の通行は禁止されている[17]。また、南相馬市内に向かう県道2路線(県道49号・県道34号)[18]と葛尾村に向かう県道50号[19][20]、浪江町内の帰還困難区域に向かう国道399号・県道35号[21]を除き、許可車両以外は脇道に入ることはできない。
地理
阿武隈高地を通過している。
通過する自治体
交差する道路
- 国道4号(国道115号重用区間)(福島市・仲間町交差点)
- 国道349号(川俣町・小作交差点)
- 国道399号(浪江町・谷津交差点、町前交差点)
- E6 常磐自動車道(浪江IC)
- 国道6号(浪江町・知命寺交差点)
脚注
注釈
出典
- ^ a b “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年12月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2022. 国土交通省道路局. 2023年6月13日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年12月8日閲覧。
- ^ ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
- ^ 福島市全図(昭和11年1月 古今堂書店)
- ^ 『国道114号小綱木バイパス2工区が暫定供用します。』(PDF)(プレスリリース)福島県土木部、2015年4月13日 。2015年6月14日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 『国道114号小綱木バイパス2工区が完成します。』(PDF)(プレスリリース)福島県土木部、2015年6月22日 。2015年7月12日閲覧。
- ^ a b 福島県の橋梁 平成2年度版 - 福島県土木部
- ^ 福島県の橋梁 平成23年度版 (PDF) - 福島県土木部
- ^ a b 福島県の橋梁 昭和61年度版 - 福島県土木部
- ^ 福島県の橋梁 昭和60年度版 - 福島県土木部
- ^ 現地銘板より
- ^ 福島県のトンネル 県北建設事務所 - 福島県土木部
- ^ a b c d e 福島県のトンネル 相双建設事務所 - 福島県土木部
- ^ “津島駐在所”. 駐在所の紹介. 福島県双葉警察署. 2012年12月7日閲覧。
- ^ “常磐自動車道浪江IC以北開通に伴う帰還困難区域の特別通過交通制度におけるルートの追加について” (PDF). 原子力災害現地対策本部 原子力被災者生活支援チーム (2014年12月4日). 2015年10月17日閲覧。
- ^ “国道114号、20日から自由通行=帰還困難区域を通過―福島”. Yahoo! ニュース. 時事通信社. (2017年9月15日). オリジナルの2017年9月16日時点におけるアーカイブ。
- ^ “国道114号の自由通行再開 県道相馬浪江線と原町浪江線も制限解除”. Yahoo! ニュース. 福島民友新聞社. (2017年9月20日). オリジナルの2017年9月21日時点におけるアーカイブ。
- ^ “県道50号の帰還困難区域の特別通過交通制度の適用について”. 経済産業省 (2018年4月12日). 2018年4月20日閲覧。
- ^ “19日にも再開通 県道浪江三春線浪江-葛尾間”. 福島民報 (福島民報社). (2018年4月12日). オリジナルの2018年4月20日時点におけるアーカイブ。 2018年4月20日閲覧。
- ^ “浪江4路線の自由通行再開 国道399号など、利便性向上に期待”. 福島民友 (福島民友新聞社). (2018年8月3日). オリジナルの2018年8月3日時点におけるアーカイブ。 2018年8月21日閲覧。