「山口県」の版間の差分
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* [[第18回国民体育大会]](1963年・県内一円 / 開閉開式は県営陸上競技場) |
* [[第18回国民体育大会]](1963年・県内一円 / 開閉開式は山口市の県営陸上競技場) |
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* 昭和61年度[[全国高等学校総合体育大会]](山口総体、1986年・山口県を中心に中国5県で開催) |
* 昭和61年度[[全国高等学校総合体育大会]](山口総体、1986年・山口県を中心に中国5県で開催) |
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* 第14回[[全国豊かな海づくり大会]](1996年・[[長門市]]仙崎漁港) |
* 第14回[[全国豊かな海づくり大会]](1996年・[[長門市]]仙崎漁港) |
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* [[1998年バレーボール女子世界選手権]]・予選グループB([[周南市総合スポーツセンター|徳山市総合スポーツセンター]]) |
* [[1998年バレーボール女子世界選手権]]・予選グループB([[周南市総合スポーツセンター|徳山市総合スポーツセンター]]) |
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* 2002年[[国際捕鯨委員会]] (IWC) 年次総会([[山口県国際総合センター|海峡メッセ下関]]) |
* 2002年[[国際捕鯨委員会]] (IWC) 年次総会([[山口県国際総合センター|海峡メッセ下関]]) |
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* [[国民文化祭]]・やまぐち2006(県内一円 / 開閉開式は[[山口きらら博記念公園多目的ドーム|きらら元気ドーム]]) |
* [[国民文化祭]]・やまぐち2006(県内一円 / 開閉開式は山口市、[[山口きらら博記念公園多目的ドーム|きらら元気ドーム]]) |
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* [[第66回国民体育大会]](おいでませ!山口国体、2011年・県内一円 / 開閉開式は[[維新百年記念公園陸上競技場]]) |
* [[第66回国民体育大会]](おいでませ!山口国体、2011年・県内一円 / 開閉開式は山口市[[維新百年記念公園陸上競技場]]) |
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* [[第11回全国障害者スポーツ大会]](おいでませ!山口大会、2011年・県内一円 / 開閉開式は維新百年記念公園陸上競技場) |
* [[第11回全国障害者スポーツ大会]](おいでませ!山口大会、2011年・県内一円 / 開閉開式は山口市維新百年記念公園陸上競技場) |
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* 第63回全国植樹祭(2012年 |
* 第63回全国植樹祭(2012年、山口市[[山口きらら博記念公園]]) |
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* [[第23回世界スカウトジャンボリー]](2015年 |
* [[第23回世界スカウトジャンボリー]](2015年、山口市[[きらら浜]]) |
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* 第35回[[全国都市緑化フェア]](山口ゆめ花博、2018年・山口きらら博記念公園) |
* 第35回[[全国都市緑化フェア]](山口ゆめ花博、2018年・山口市、山口きらら博記念公園) |
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== 山口県を舞台とした作品 == |
== 山口県を舞台とした作品 == |
2021年3月2日 (火) 15:08時点における版
やまぐちけん 山口県 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 中国地方 | ||||
団体コード | 35000-1 | ||||
ISO 3166-2:JP | JP-35 | ||||
面積 |
6,113.00km2 | ||||
総人口 |
1,279,601人[編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 209人/km2 | ||||
隣接都道府県 |
島根県 広島県 福岡県 大分県 愛媛県 | ||||
県の木 | アカマツ | ||||
県の花 | 夏みかんの花 | ||||
県の鳥 | ナベヅル | ||||
他のシンボル |
県の魚:フグ 県の獣:ホンシュウジカ 県の歌:山口県民の歌 | ||||
山口県庁 | |||||
知事 | 村岡嗣政 | ||||
法人番号 | 2000020350001 | ||||
所在地 |
〒753-8501 山口県山口市滝町1番1号 北緯34度11分10秒 東経131度28分13.8秒 / 北緯34.18611度 東経131.470500度座標: 北緯34度11分10秒 東経131度28分13.8秒 / 北緯34.18611度 東経131.470500度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキポータル | 日本の都道府県/山口県 | ||||
ウィキプロジェクト |
山口県(やまぐちけん、英: Yamaguchi Prefecture)は、日本の中国地方に位置する県。県庁所在地は山口市。最大の都市は下関市。
本州最西端の県である。
概要
本州最西端に位置しており、三方を海に囲まれている。山口県土の大半は山陽地方に含まれ、北浦地区(萩市・長門市など)が山陰地方の西端に当たるとされる[1]。県庁所在地は県央部の山口市だが、山口県内最大の都市は県西端に位置する下関市である。また、県西部(下関市など)は福岡県との繋がりが密接であり、県東部(岩国市など)は広島県との繋がりが密接である(詳細は後述)。令制国の長門国と周防国に相当するので、防長(ぼうちょう)という別名を持つ。周防国と長門国は後に毛利氏により統治され、江戸時代には、併せて長州藩と称していたことから、長州(ちょうしゅう)と呼ばれる。
山口県魚に指定されているふぐは南風泊市場(下関市)が日本一の市場取扱量を占めている。地元や周辺地域では、主に取扱業者やマスコミが、 縁起を担いでフグとは呼ばず「ふく」と呼ぶ(ふぐが「不遇」に繋がり、ふくが「福」に繋がるためとされている)呼び方を定着させようとしている(下関とふく参照)。ふぐの他にも海産物の資源が豊富である。
山口県はインテルサットのインド洋経由の欧州向け、太平洋経由の米国向けの両方向への通信が可能な位置にあり、KDDI山口衛星通信センターが山口市にある。当センターではインテルサット・インマルサットのサービスをしているが、その他、スカパーJSATが SUPERBIRD の地上局(山口ネットワーク管制センター)、自治体衛星通信機構の地上局(山口管制局)も立地している。後者については、全国瞬時警報システムなど最重要ミッションを運用している。
地形・地域
地形
南側を瀬戸内海(広島湾・伊予灘・周防灘)、西側と北側を日本海(響灘)と、三方を海に囲まれ、その中央部を中国山地が横断している。中国山地に水源を発する河川として、一級水系の佐波川および小瀬川、二級水系の錦川、椹野川、厚東川、木屋川、阿武川等がある。平野部が小さく、瀬戸内側の一部(主要河川の河口部並びに周南地区)を除けば山に囲まれた谷底平野が多く存在する。
気候
外海と内海の両方に面し、中央部に山地が横たわるという地理的条件上、同じ県内でも気候には大きな違いが見られる。気候の特徴的に「瀬戸内海沿岸地域」「内陸山間地域」「日本海沿岸地域」に大きく分けられるが、年平均気温が12~16度、年平均降水量が1,600~2,300mmと比較的温暖であり、風水害や地震も比較的少ない[2]。ただし、梅雨期は広島県と同様に梅雨前線と暖湿流の影響で大雨となりやすい上、急傾斜地崩壊危険箇所等の数も広島県に次いで全都道府県で2位[3] であり、表層に堆積した真砂土による土砂災害が発生しやすく、近年でも平成21年7月中国・九州北部豪雨や平成25年7月28日の島根県と山口県の大雨で被害を受けている地域がある。
このように、同じ県内でも地域ごとの気象傾向に差があることもあり、天気予報を発表する際の一次細分区域は「西部」「中部」「東部」「北部」の4つに設定されている(元々は「東部」「西部」「北部」の3区分だったが、旧東部から中部が分割された)。2003年(平成15年)3月3日には気象に関する注警報・警報発表区域の細分化(二次細分区域の設定)が行われ、県内が7区域「西部」(豊田 / 下関・宇部)、「中部」(山口・防府 / 周南・北玖珂)、「東部」、「北部」(長門 / 萩・美祢)に細分化された。2007年(平成19年)3月1日には市町村合併を反映する形で二次細分区域が再編され、二次細分区域が8区域に再設定されている。
- 現行の気象区分(2007年(平成19年)3月1日現在、カッコ内は二次細分区域)[4]
- 山口県西部(下関 / 宇部・山陽小野田)
- 山口県中部(山口・防府 / 周南・下松)
- 山口県東部(岩国 / 柳井・光)
- 山口県北部(長門 / 萩・美祢)
長らく県内の有人観測点は山口測候所・下関地方気象台の2箇所であったが、山口測候所は2010年10月1日を持って廃止され、現在は下関地方気象台のみとなっている。なお、下関地方気象台は福岡管区気象台の管轄であり、山口県は気象庁の予報区分では「九州北部地方(山口県含む)」として九州北部と同一の区域として扱われる。
自然公園
地方区分
八地方区分では山口県は中国地方に区分されるが、関門海峡・周防灘を挟み近接する九州とともに「九州・山口地方」と称される場合もあり[5]、山口県知事は九州地方知事会と中国地方知事会の両方に参加している[6][7]。
中国地方として扱うもの
公的機関では、衆議院比例区(中国ブロック)、財務省(中国財務局)、農林水産省(中国四国農政局)、NHKなどが山口県を中国地方に区分している。
民間では、ゆうちょ銀行(中国エリア)、NTTドコモ(エヌ・ティ・ティ・ドコモ中国)、全国高等学校総合体育大会<インターハイ>(中国大会)、選抜高等学校野球大会(中国・四国ブロック)などがある。
九州地方として扱うもの
公的機関では、気象庁(福岡管区気象台、気象区分「九州北部」に山口県を含む)、税関(門司税関)、水産庁(九州漁業調整事務所)などが山口県を九州地方と共通の区分に含む。
民間では、読売新聞・朝日新聞・毎日新聞・日本経済新聞・産経新聞の全国紙各社およびグループ会社が、西部本社(支社・本部)などの地域組織において九州地方とともに山口県を管轄区域としている。
県域を分割または共通区域として扱うもの
公的機関では、以下の部局が山口県域を九州地方側と中国地方側に分割して区分している。
機関 | 九州地方側 | 中国地方側 |
---|---|---|
国土交通省地方整備局 | 九州地方整備局(港湾空港部の所管事務) | 中国地方整備局 |
下関市 | 左記以外の地域 | |
国土交通省地方運輸局 | 九州運輸局(海事に関する事務) | 中国運輸局 |
下関市、宇部市、山陽小野田市 | 左記以外の地域 | |
国土交通省地方航空局 | 北九州空港事務所 | 岩国空港事務所 |
下関市、宇部市、山陽小野田市、長門市、美祢市 | 左記以外の地域 | |
海上保安庁 | 第7管区海上保安本部 | 第6管区海上保安本部 |
下関市、宇部市、山陽小野田市、長門市、美祢市、萩市 | 左記以外の地域 | |
防衛省 | 九州防衛局長崎防衛支局 | 中国四国防衛局 |
下関市 | 左記以外の地域 |
民間経済団体である九州経済連合会はかつて「九州・山口経済連合会」と称し、改称後も下関市や宇部市を中心に山口県に本社を置く企業や大学など21法人が加盟している[8][9]。中国経済連合会と重複会員もおり、山口銀行は九州経済連合会と中国経済連合会の両方で副会長を務めている[10][11]。
日本小型船舶検査機構は岩国市・柳井市・田布施町・平生町・上関町・和木町・周防大島町を広島支部が管轄し、それら以外の地域を福岡県北九州市・京築地域とともに下関支部が管轄している[12]。
地域圏
地形は、県中央部が山地で沿岸・山あいに小規模な平野や盆地が分散している。海岸線は臨海工業が立地して、それぞれの工場地区ごとに労働力を引き寄せた。また、幹線交通網である国道2号や山陽本線、山陽自動車道も海岸線沿いに走っているため、物流・内陸工業の面でも労働力を引き寄せた。このような産業構造と分布をしているため、瀬戸内海側の都市への人口・物流・資本・情報の集中が発生している。
県庁所在地である山口市の県内他地域に対する求心力が低いこともあって、同市など県央地域よりも県外の地域との交流が深い自治体もある。県西部の下関市は福岡県北九州市とともに関門都市圏の核都市となっており、宇部市、山陽小野田市、美祢市などが同都市圏に含まれるほか、県東部の岩国市、和木町などは広島県広島市を核都市とする広島都市圏に含まれる。
都市圏
地域圏にはいくつかの区分方法が考えられるが、一例として山口県による 8つの広域都市圏 がある[13]。下関広域都市圏と長門広域都市圏は、広域都市圏内で合併が進み、圏内1市となった。以下に記載する人口は、2024年10月1日現在。なお、山口県の総人口は1,279,601人[14]。
地区 | 広域都市圏 (通称;読み) |
構成市郡 | 圏域人口 (人) |
---|---|---|---|
岩柳 | 岩国広域都市圏 (岩国・玖珂地域;いわくに・くが-) |
岩国市・玖珂郡 (1市1町) |
127,394 |
柳井広域都市圏 (柳井・大島地域;やない・おおしま-) |
柳井市・熊毛郡・大島郡 (1市4町) |
68,580 | |
周南 | 周南広域都市圏 (周南地域;しゅうなん-) |
周南市・下松市・光市 (3市) |
233,948 |
山防 | 山口・防府広域都市圏 (県央地域) |
山口市・防府市 (2市) |
301,214 |
厚狭 | 宇部・小野田広域都市圏 (宇部・美祢地域;うべ・みね-/厚狭地域;あさ-) |
宇部市・山陽小野田市・美祢市 (3市) |
234,349 |
豊関 | 下関広域都市圏 (豊関地域;ほうかん-) |
下関市(1市) | 240,851 |
長北 | 長門広域都市圏 (長門大津地域;ながと・おおつ-) |
長門市(1市) | 29,679 |
萩広域都市圏 (萩地域) |
萩市・阿武郡 (1市1町) |
43,586 |
- 基本的に旧郡単位で広域都市圏の線引きがなされている(かつては複数の広域都市圏にまたがる旧郡も存在した)。ここでいう広域都市圏は、基本的に地域圏であって都市圏ではない。
- 気象予報の二次細分区域は上記の広域都市圏と微妙に異なる。詳細は気候の項を参照。
自治体
基礎自治体は、以下の13市・4郡・6町がある(自治体コード順)。山口県では、町はすべて「ちょう」と読む。村は2006年(平成18年)3月20日の本郷村の合併に伴って消滅している。
歴史
県名の由来
廃藩置県の際、県庁が置かれた山口町(現・山口市)の町名がそのまま県名に採用された。「山口」という地名は、阿武郡にある「山の入り口」に由来する。山口弁では、県名は共通語と同じ「やまぐち」、市名は「やまぐち」とアクセントによる区別がある(後ろに「県」や「市」など接尾語が付く場合は、どちらも共通語と同じアクセントになる)[要出典]。
先史
- 今から約2万5千年前、鹿児島県錦江湾の奥にそびえる姶良火山が大爆発し、火山灰が1500キロも離れた本州の最北端津軽海峡まで降り注いだ。山口県周辺では50 - 70cm程度の堆積があった。
- 古くは大陸文化の窓口として栄え、綾羅木郷遺跡や土井ヶ浜遺跡などの弥生遺跡が多数残る
- 現在の長門市油谷に世界三大美女のうちの一人といわれる楊貴妃が流れ着いたといわれる
- 伊都都比古(いつつひこ)は防長地方で文献(『日本書紀』垂仁天皇二年条)に見える最初の人物であり、穴戸に大きな勢力を持つ豪族がいたことを示す伝承である。また神功皇后紀には穴戸国造の践立直が見える。さらに防長地方が朝鮮半島に至るルートの中継地であったことを示すのが雄略天皇九年条である。これらの伝承から4世紀頃には既に防長地方は大和政権の勢力下に入っていたと考えられている。そして、4世紀から5世紀にかけて、各地に派遣された豪族は国造という地方行政官に任命された。「国造本紀」によれば、周防部で周防国造、大島国造、波久岐国造、都怒国造、長門部で穴戸国造、阿武国造の六国造が存在した。
古代
- 飛鳥時代には、百済復興戦争の敗戦により、国防最前線として朝鮮式の山城が築かれた。『日本書紀』によれば天智天皇9年に「長門城一・筑紫城二」を築いたという。この長門の城については呼称も位置も明らかでない。
- 奈良時代以降は、長門・周防の2国が設置され、国府は、長門が下関市長府、周防が防府市におかれた。日本唯一の鋳銭所が最初は下関市、のちに山口市に置かれていた地域で、奈良時代から平安時代初期の貨幣が鋳造された。今も山口市には鋳銭司(すぜんじ)という地名や学校名(山口市立鋳銭司小学校)がある。
- 平安時代末期には源平合戦(治承・寿永の乱)の最終決戦地となり、元暦2年/寿永4年3月24日(1185年4月25日)の壇ノ浦の戦いで平家(伊勢平氏)が滅亡。その内乱の際に焼失した奈良の東大寺を復興するため、重源の指導のもとで周防が東大寺料国となった。
中世
- 鎌倉時代には、元寇の危機への最前線司令部として下関市に長門探題が設置された
- 南北朝時代には、周防の大内氏と長門の厚東氏が防長の覇を競ったが、ほどなく大内氏が勝利した
- 室町時代、守護大名大内氏の城下町山口は日本最大規模の4万人都市として盛え、「西京」(さいきょう;Western Kyoto)の異名を獲った。雪舟、フランシスコ・ザビエル・連歌師宗祇などが訪れ、足跡を残した。
- 戦国時代(室町時代後期)でも大内氏が周防・長門両国を支配したが、天文24年10月12日(1555年10月27日)から弘治3年4月3日(1557年5月1日)にかけて安芸国から侵攻した毛利元就が行った防長経略により、両国は毛利氏の領国となった
近世
- 慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)の関ヶ原の戦いでは、中国地方全域を支配していた毛利氏は西軍に参加。毛利輝元が総大将となったが、毛利勢は一族の吉川広家が徳川家康に内通したため戦闘に参加せず。西軍の敗戦後は吉川広家の取り成しで毛利家は改易を免れ、減封されて防長2州を領有。以後、幕末まで毛利氏の支配する土地となる。
- 天保3年(1831年) : 参加者数10万人以上に及ぶ大規模な一揆、長州藩天保一揆(防長大一揆)が勃発[15]。
- 天保9年(1838年) : 藩主毛利敬親に登用された村田清風による藩政改革が開始される。
- 文久3年(1863年) : 毛利敬親が山口に新たな藩庁を築いて移住。以後、長州藩(萩藩)は「山口藩」と称される。
- 文久3年(1863年) - 文久4年/元治元年(1864年) : 下関戦争(馬関戦争)。外国船に発砲し、4国の連合軍による報復攻撃で馬関砲台などが一方的に壊滅状態となる。以後、藩の大勢は攘夷から開国路線に転じる。
- 元治元年(1864年) - 慶応2年(1866年)2度にわたる江戸幕府の長州征伐。藩内部の権力闘争が続いていたが、第二次長州征伐では奇兵隊を率いた高杉晋作らの活躍で幕府軍を撃退。以後、尊皇倒幕で藩論を集約し、明治維新の原動力としてその名を残す。
近・現代
- 明治4年(1871年) : 旧暦6月に長州藩(周防山口藩)が徳山藩を併合、旧暦7月には廃藩置県により(周防)山口藩・岩国藩・長府藩・清末藩を廃し、山口県・岩国県・豊浦県・清末県の4県が置かれる。旧暦11月に4県が合併し山口県となり県庁を現山口市に置いたが、自治体としては産業や旧国府所在地、市制の古さなどから下関市が有力候補となっていた。
- 1876年(明治9年) : 前原一誠らによる萩の乱が起こる
- 1885年(明治18年) : 内閣制発足に伴い、山口県出身の伊藤博文が初代内閣総理大臣に就任。以後、山口県からは多くの内閣総理大臣を輩出する(後述)。
- 1889年(明治22年) : 4月に市制・町村制施行。1市(赤間関市=あかまがせき;現在の下関市)4町(柳井津町 = やないつ;現・柳井市、山口町 = 現・山口市、萩町 = 現・萩市、岩国町 = 現・岩国市)と224村の計229市町村となる
- 1901年(明治34年) : 山陽鉄道により神戸 - 馬関(現在の下関間)の鉄道が全通(現在の山陽本線)
- 1905年(明治38年) : 山陽汽船が関釜連絡船の運航を開始。以後、下関は日本と大陸(朝鮮半島)を結ぶ重要な交通拠点となる。
- 1941年(昭和16年) : 太平洋戦争勃発。戦争末期には下関・宇部・徳山の各都市が空襲を受ける。
- 1942年(昭和17年) : 関門鉄道トンネル開通。初めて九州と陸路で結ばれる。
- 1949年(昭和24年) : 県内初の新制大学、国立山口大学が開校
- 1955年(昭和30年) : 秋吉台や秋芳洞が秋吉台国定公園として国定公園に指定
- 1956年(昭和31年) 4月7日 : 第7回全国植樹祭開催
- 1963年(昭和38年) : 第18回国民体育大会開催
- 1966年(昭和41年) : 宇部空港(現・山口宇部空港)開港
- 1973年(昭和48年)11月14日 : 関門橋および中国自動車道(小月IC - 下関IC間)が開通(県内初の高速道路)
- 1975年(昭和50年)3月10日 : 山陽新幹線(岡山 - 博多間)が開業。
- 1983年(昭和58年)
- 3月24日 : 千代田IC(広島県) - 鹿野IC間開通を最後に中国自動車道が全線開通
- 第7回全国高等学校総合文化祭開催
- 1986年(昭和61年) : 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)を山口県を主会場として開催
- 1987年(昭和62年)12月4日 : 山陽自動車道防府東IC - 山口JCT間が開通(山陽自動車道県内初の開通区間)
- 1992年(平成4年)6月25日 : 山陽自動車道岩国IC - 熊毛IC間開通により、本線の山口県区間が全通
- 2001年(平成13年)
- 2006年(平成18年) : 国民文化祭・やまぐち2006開催(11月3日 - 11月12日)
- 2011年(平成23年) : 東日本大震災復興支援 第66回国民体育大会、第11回全国障害者スポーツ大会開催(10月1日-10月11日)
- 2012年(平成24年)
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 3月27日:岩国錦帯橋空港 岩国‐沖縄 運航開始
人口
増加 10.0 % 以上 7.5 - 9.99 % 5.0 - 7.49 % 2.5 - 4.99 % 0.0 - 2.49 % | 減少 0.0 - 2.5 % 2.5 - 5.0 % 5.0 - 7.5 % 7.5 - 10.0 % 10.0 % 以上 |
山口県(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
国立社会保障・人口問題研究所が2018年に推計した人口は、2045年の県人口が103万6千人(2015年を100とすると73.7になると予測されている)となっている。市町村別では、下関市 181,656人(同67.7)、山口市 178,452人(同90.4)、宇部市132,461(同78.2)、周南市 107,540人(同74.2)、防府市 101,202人(同87.3)、岩国市 89,637人(同65.5)、下松市 50,419人(同90.3)、山陽小野田市 46,021人(同73.4)、光市 35,636人(同69.4)、萩市 26,119人(同52.7)、柳井市 21,059人(同63.9)、長門市 17,888人(同50.5)美祢市 14,447人(同55.2)、田布施町 10,154人(同66.3)、平生町 8,460人(同66.1)、周防大島町 7,095人(同41.3)、和木町 5,083人(同80.9)、阿武町 1,419人(同41.0)、上関町 913(同32.6)となっている[16]。
政治
県政
歴代県知事(公選)
- 初代 田中龍夫(1947年4月5日 - 1953年3月24日、2期)
- 2代 小澤太郎(1953年4月30日 - 1960年8月17日、2期)
- 3代 橋本正之(1960年9月25日 - 1976年6月30日、4期)
- 4代 平井龍(1976年8月22日 - 1996年8月21日、5期)
- 5代 二井関成(1996年8月22日 - 2012年8月21日、4期)
- 6代 山本繁太郎(2012年8月22日 - 2014年1月14日、1期)
- 7代 村岡嗣政(2014年2月25日 - 現職、2期目)
県議会
国政
経済・産業
経済
内閣府経済社会総合研究所が行った「平成29年度県民経済計算」によると、2017年度(平成29年度)の一人あたりの県民所得は326.1万円で全国10位、名目県内総生産は6兆4131億円(第一次産業421.5億円、第二次産業2兆6727.2億円、第三次産業3兆6598.3億円)で全国24位[17]。経済成長率は名目+3.2%で全国10位、実質+2.6%で全国18位であった。総生産の経済活動別の構成比について全国を1とする特化係数で比較すると、第一次産業は0.6、第二次産業は1.6、第三次産業は0.8であった。さらに詳しく見ていくと鉱業(特化係数1.7)、製造業(1.7)、電気・ガス・水道・廃棄物処理業等(1.5)、運輸・郵便業(1.1)、保健衛生・社会事業(1.1)で全国を上回った。製造業の内訳を見ると特に化学(特化係数6.3)、石油・石炭製品(3.8)、窯業・土石製品(2.7)、一次金属(1.7)、繊維製品(1.4)、パルプ・紙・紙加工品(1.4)、金属製品(1.3)で全国を上回った[18]。
経済圏
経済圏は県内各地域に分散しており、経済産業省は都市雇用圏の考え方に基づいた経済圏を以下の地域に設定し、その産業特性を以下のように分析している[19]。
- 岩国経済圏(岩国市・和木町・広島県大竹市)
- 農林漁業、建設業、製造業、医療・福祉、複合サービス事業において産業の集積が見られ、特に製造業においては化学工業(三井化学など)、パルプ・紙・紙加工品製造業(日本製紙など)の特化係数が高い。
- 周南経済圏(下松市・光市・周南市・田布施町)
- 建設業、製造業、運輸・郵便業、生活関連サービス・娯楽業、複合サービス事業において産業の集積が見られ、特に製造業においては化学工業(トクヤマ、東ソーなど)、鉄鋼業(東洋鋼鈑・日本製鉄光チタン部など)の特化係数が高い。
- 山口経済圏(山口市・防府市)
- 建設業、製造業、運輸・郵便業、生活関連サービス・娯楽業、教育・学習支援業、医療・福祉、複合サービス事業において産業の集積が見られ、特に製造業においては輸送用機械器具製造業(自動車関連=マツダなど)が大半を占める。
- 宇部経済圏(宇部市・山陽小野田市)
- 製造業、教育・学習支援業、医療・福祉において産業の集積が見られ、特に製造業においては化学工業(宇部興産など)、窯業・土石製品製造業(宇部興産・太平洋セメントなど)、電子部品・デバイス・電子回路製造業等の特化係数が高い。
- 下関経済圏(下関市)
- 農林水産業、製造業、運輸・郵便業、金融保険業(山口フィナンシャルグループ・西中国信用金庫など)、学術研究・専門・技術サービス業、複合サービス事業において産業の集積が見られ、特に製造業においては輸送用機械器具製造業(主に造船=三菱重工業下関造船所など)、食料品製造業(林兼産業や日清食品など)、金属製品製造業(暖房・配管機器=長府製作所・神戸製鋼所など)に特色が見られる。
- 萩経済圏(萩市・阿武町)
- 農林漁業、建設業、電気・ガス・水道業、宿泊・飲食サービス業、医療・福祉、複合サービス事業において産業の集積が見られる。
山口県が行った「平成28年度市町民経済計算」によると、地域別市町内総生産額は周南地区が1,510,167百万円で全県の24.8%を占め、ついで山口・防府地区、宇部・小野田地区と続く。一方で、地域別市町民所得額は山口市が1,012,568百万円で全県の23.8を占め、僅差で周南地区が続く(960,439百万円、22.6%)。就業者1人当たり市町内総生産額は第二次産業に特化した和木町が飛び抜けて高く、以下光市、山陽小野田市、周南市、防府市、上関町、下松市、岩国市、山口市、宇部市、美祢市、柳井市、田布施町、下関市、平生町、長門市、萩市、阿武町、周防大島町の順となっている[20]。
産業
山陽地方に当たる瀬戸内海側は、重化学コンビナートを中心とした工業と、高速道路網などを生かした流通業などが発展しており、瀬戸内工業地域の一角を成す。一方で、山陰地方に当たる日本海側は、農業・漁業などの第一次産業と観光業などのサービス産業が中心である。
かつては宇部・美祢で鉱業が盛んであり、宇部炭鉱 (宇部市) や大嶺炭鉱 (美祢市) で無煙炭を中心とした石炭が採掘されていた。いずれも現在は閉山しているが、県西部 (宇部市・山陽小野田市など) の重化学工業地域は元々この炭鉱を背景としている。現在美祢地区では石炭に代わって石灰石の採掘が行われており、セメントの製造企業が集中している。一方、周南・岩国などの東部では太平洋戦争当時の海軍燃料廠などに由来する石油精製コンビナートを展開、ソーダなど化学系の製品製造を主とする工業地域を形成している。
農業
沿岸部から中山間部までの多様な自然条件や消費地の近さ、交通網の高い整備状況により米や野菜、果物、花、牛肉といった様々な農産物が生産されている。特に長州藩時代の四白政策以来米作りが盛んに行われており、干拓や棚田などの新田開作により農地が増やされてきた。特に米はコシヒカリやひとめぼれ、ヒノヒカリが生産されている。野菜はわさびやれんこん、トマトの生産が盛んで、果物は瀬戸内側で温州みかんや夏みかん、中山間部では栗の栽培が盛ん。花は下関市を中心にゆり、バラ、カーネーション、菊の栽培が盛んである。また畜産においては本県が日本で初めて誕生させ全国唯一である無角和牛[21]や和牛の原種と言われ国の天然記念物に指定されている見島牛が、養鶏が盛んな長門市では県オリジナル地鶏「長州黒かしわ」の飼育が行われている[22]。 農業生産額の割合では、米が全生産額の34.9%で最も多く、野菜が24.2%、鶏(鶏卵・ブロイラー)が14.7%、果実が6.6%と成っている[23]。
水産業
三方が海に面する山口県では古くから水産業が盛んであり、江戸時代に長州藩は漁業を推奨し特に現在の長門市の通地区や仙崎地区を中心に捕鯨に力を入れ、「鯨一頭とれば七浦賑わう」と謳われた。捕鯨は明治時代まで続いたがロシアによる日本海での捕鯨が原因で北浦捕鯨は早々に衰退、その後ノルウェー式捕鯨の導入で下関市は日本有数の捕鯨基地となった。その後国際的な反捕鯨運動が盛んになり、また日本が国際捕鯨委員会に加盟したことで長らく商業捕鯨は禁止されていたが2019年に脱退したことで再び商業捕鯨が再開され[24]、下関市は再び商業捕鯨及び調査捕鯨の基地となっている。また同市はふぐの日本一の取扱量を誇っており、同市南風泊市場では全国のふぐの大半を取り扱っている。平成21年度の山口県の漁獲量はアマダイ、サザエで全国2位、イサキ、アワビ類で全国4位、マダイ、クルマエビ、マアジで全国5位であり多くの魚種で日本有数の捕獲量を誇る。また水産加工業も盛んであり下関市ではウニの瓶詰め、辛子明太子、蒲鉾を始めとする練り製品で全国有数の生産量を誇る[25]。
工業
山口県の瀬戸内海沿岸では大正時代より造船業や化学、機械、金属の工場が次々に進出し、第二次世界大戦中は旧日本軍の工廠などが立地した。戦後は石油化学コンビナートが形成され全国有数の工業県となり、瀬戸内工業地域を構成している。特に下関市や宇部市、山陽小野田市、美祢市などは北九州工業地域の構成都市でもある。県西部では美祢市のカルスト台地から産出される石灰石を原料とするセメント製造工場が立地、周南市や岩国市など県東部では石油コンビナートやソーダなどの化学製品を生産する企業が集中している。また山口県は輸送用機器、食品、医薬品の製造が盛んであり、マツダ(自動車)、日立製作所(鉄道車両)、三菱重工業・三菱造船(造船)、ブリジストン(タイヤ)、シマノ(自転車)、武田薬品工業(製薬)、マルハニチロ(食料品)、日清食品(食料品)などの大手メーカーが数多く立地している[26]。 さらに、経済産業省が実施した工業統計調査によると、1事業所当たり製造品出荷額は2000年頃から全国首位が続いており、2018年(速報値)は35億8200万円。化学・輸送・石油・鉄鋼の4業種だけで全体の72%を占め、大規模事業所が多いことから1事業所当たりの出荷額を押し上げていると分析されている[27]。
-
宇部興産・宇部地区(宇部市)
1897年に採炭会社として設立。炭鉱閉鎖後、日本では初の一般炭輸入を開始し、同地区に日本最大規模の貯炭場を保有する[28]。 -
三井化学・岩国大竹工場(岩国市・和木町)
1958年に操業開始。日本で最初の総合石油化学工場。
主な企業
山口県内に本社・本店・本部を置く東証一部上場企業
- 宇部興産(宇部市)
- エストラスト(下関市)
- セントラル硝子(宇部市)
- チタン工業(宇部市)
- 長府製作所(下関市)
- 東ソー(周南市)
- トクヤマ(周南市)
- 林兼産業(下関市)
- ファーストリテイリング(山口市) - ユニクロ など
- 山口フィナンシャルグループ(下関市) - 北九州銀行、もみじ銀行、山口銀行
山口県内に生産拠点・主要事業所を置く主な企業
- 出光興産(徳山精油所 / 周南市)
- 小野薬品工業(山口工場 / 山口市)
- 協和発酵キリングループ(協和発酵バイオ山口事業所 / 防府市、協和発酵キリン宇部工場 / 宇部市)
- 神戸製鋼所(長府製造所 / 下関市)
- シマノ(下関工場 / 下関市)
- シマヤ(山口工場 / 周南市)
- GMOクラウド(下関支社/下関市)
- 太平洋セメント(小野田事務所 / 山陽小野田市) - 旧・小野田セメント
- 武田薬品工業(光工場 / 光市)
- 田辺三菱製薬工場(小野田工場 / 山陽小野田市) - 旧・田辺製薬
- THK(山口工場 / 山陽小野田市)
- 帝人グループ(帝人ファイバー徳山事業所 / 周南市、帝人テクノプロダクツ岩国事業所 / 岩国市)
- 東海カーボン(防府研究室・防府工場 / 防府市)
- 東洋鋼鈑(下松工場 / 下松市)
- 東洋紡(岩国工場 / 岩国市)
- ニチハ(下関工場 / 下関市)
- 日産化学(小野田工場 / 山陽小野田市)
- 日清食品(下関工場 / 下関市)
- 日鉄ステンレス(周南製鋼所 / 周南市、光製造所 / 光市)
- 日本化薬(厚狭工場 / 山陽小野田市)
- 日本製紙グループ(日本製紙岩国工場 / 岩国市、日本製紙クレシア岩国工場 / 岩国市) - 旧・山陽国策パルプ、山陽スコット
- 日本製鉄(大分製鉄所光鋼管工場、光チタン部 / 光市)
- 日本ゼオン(徳山工場 / 周南市)
- 日立製作所(笠戸事業所 / 下松市)
- ブリヂストン(下関工場 / 下関市、防府工場 / 防府市)
- マツダ(防府工場 / 防府市、美祢自動車試験場 / 美祢市)
- マルハニチロ(下関工場/下関市)
- 三井化学グループ(三井化学岩国大竹工場 / 岩国市・和木町、三井化学西沖工場 / 宇部市、下関三井化学 / 下関市、三井化学岩国大竹工場徳山分工場 / 周南市)- 旧・三井石油化学工業、三井東圧化学、三井武田ケミカル
- 三菱重工業(下関造船所 / 下関市)
- ヤマダホームズ(山口工場 / 山口市)
山口県発祥の企業
- カンロ - 光市発祥
- ジョリーパスタ - 徳山市(現・周南市)発祥(旧サンデーサン)
- サンリブ・マルショクグループ - 下関市発祥
- ニチモウ - 下関市発祥
- 日本水産 - 下関市発祥
- マルハニチロ - 再編前のマルハ(旧大洋漁業)が下関市発祥
- 横浜DeNAベイスターズ - 大洋漁業の実業団が起源(旧大洋ホエールズ)
このほか、かつての財閥の一つである日産コンツェルンの創業者たち(鮎川義介・久原房之助ら)は山口県出身であり、日産コンツェルンの流れをくむ複数の企業の生産拠点が山口県に残っている。
交通・生活
警察
警察署
- 岩国警察署(岩国市)
- 柳井警察署(柳井市)
- 光警察署(光市)
- 下松警察署(下松市)
- 周南警察署(周南市)
- 防府警察署(防府市)
- 山口警察署(山口市)
- 山口南警察署(山口市)
- 宇部警察署(宇部市)
- 山陽小野田警察署(山陽小野田市)
- 美祢警察署(美祢市)
- 長門警察署(長門市)
- 萩警察署(萩市)
- 下関警察署(下関市)
- 長府警察署(下関市)
- 小串警察署(下関市)
鉄道
道路
高速道路・自動車専用道路
- 中国自動車道(AH1・アジアハイウェイ1号線):鹿野IC - 下関IC
- 山陽自動車道(AH1):岩国IC - 山口JCT、宇部JCT - 下関JCT
- 山陰自動車道
- 関門自動車道(AH1):下関IC
- 山口宇部小野田連絡道路
- 小郡萩道路:美祢東JCT - 絵堂IC
国道・県道
1963年(昭和38年)の山口国体開催にあたり、県管理道路(県道と一部の国道)のガードレールを特産の夏みかんにちなんだ黄色にしようということになった。それ以来県道のガードレールには黄色いものが使われている。
バス事業者
航空
主要港湾
重要港湾
- 下関漁港(下関市)
航路
国際フェリー
- 関釜フェリー( 日本・下関港国際ターミナル ― 韓国・釜山)
- 光陽フェリー( 日本・下関港国際ターミナル ― 韓国・全羅南道光陽市)
- オリエントフェリー( 日本・下関港国際ターミナル ― 中国・青島)
- 蘇州下関フェリー( 日本・下関港国際ターミナル ― 中国・蘇州太倉)
国内フェリー
かつては下関市の彦島荒田港と北九州市小倉北区の日明港を関門海峡フェリーが結んでいた。
その他の航路
医療・福祉
岩国、柳井、周南、山口・防府、萩、宇部・小野田、長門、下関の8つの二次医療圏が設定されている。
山口県内における三次救急指定医療機関としては、以下の4つがある。
- 国立病院機構岩国医療センター (岩国市)
- 山口県立総合医療センター (防府市)
- 山口大学医学部附属病院 (宇部市)
- 国立病院機構関門医療センター (下関市)
なお、萩医療圏と長門医療圏の全域では、これら4機関への自動車での移動が1時間を越えるため、医療体制や交通網の整備が課題となっている。
教育機関
国立大学 (1校)
公立大学 (3校)
- 下関市立大学(下関市)
- 山口県立大学(山口市)
- 山陽小野田市立山口東京理科大学(山陽小野田市)
- 岩国短期大学(岩国市)
- 宇部フロンティア大学(宇部市)
- 至誠館大学(萩市)
- 下関短期大学(下関市)
- 東亜大学(下関市)
- 徳山大学(周南市)
- 梅光学院大学(下関市)
- 山口福祉文化大学(萩市)
- 山口学芸大学(山口市)
- 山口芸術短期大学(山口市)
- 山口短期大学(防府市)
高等専門学校 (3校)
- 徳山工業高等専門学校(周南市)
- 宇部工業高等専門学校(宇部市)
- 大島商船高等専門学校(周防大島町)
中等教育学校 (1校)
- 山口県立下関中等教育学校(下関市)
省庁大学校 (1校)
- 水産大学校(下関市)
(農林水産省所管、国立研究開発法人水産研究・教育機構法に基づく省庁大学校)
職業訓練校 (2校)
- 山口県立西部高等産業技術学校(下関市)
- 山口県立東部高等産業技術学校(周南市)
マスメディア
新聞
一般紙(全国紙)
読売・朝日・毎日の各新聞は西部本社(読売は福岡市、朝日・毎日は北九州市に立地)、日経は西部支社(福岡市に立地)、産経は西部本部(福岡市に立地)の管轄となっている。産経新聞は1997年(平成9年)頃から発売を休止していたが、産経新聞社九州・山口本部(現・産経新聞西部本部)発足に伴い2009年(平成21年)10月1日付より山口県での発行を再開した。印刷は佐賀県鳥栖市の毎日新聞社工場に委託している。
なお広島県、島根県に境を接する東部のごく一部では大阪本社発行のものと西部本社(支社・本部)発行のものを並行発売する店舗もある。
山口県で販売している全国紙は以下の通り。
一般紙(地方紙)
山口県全域を発行エリアとする地方紙は、山口新聞(下関市、日刊、みなと山口合同新聞社発行)がある。中国新聞(広島市)は周南市に防長本社を置き、山口県内でも中国新聞 山口として販売している。かつては西日本新聞(福岡市)も県西部地域で販売していたが、2009年(平成21年)3月31日をもって山口県での販売を停止し、山口市と下関市にあった支局も撤退した。他に長周新聞(下関市、週3回刊、長周新聞社発刊)がある。
県内特定地域を発行エリアとする主な地方紙は以下の通り。
- 宇部日報(宇部市、宇部・小野田地域メイン、夕刊紙)
- 瀬戸内タイムス(光市、週3回刊)
- 長門時事新聞(長門市、長門地域メイン、週刊)
- 日刊いわくに(岩国市、火 - 土曜日発行)
- 日刊新周南(周南市、下松市、光市、夕刊紙)
- 柳井日日新聞(柳井市)
- 防長新聞(岩国市、岩国地域メイン、現在休刊中)
専門紙
- みなと新聞(下関市、日本最大の水産食品業界紙、みなと山口合同新聞社発行)
スポーツ紙・夕刊紙
デイリースポーツ(大阪・神戸本社管轄の広島支社のエリア)を除き、西部本社の販売エリアである。なお、日刊スポーツは元々は下関市のみなと山口合同新聞社の工場に委託印刷した、西部日刊スポーツ新聞社制作の新聞を発行していたが、西部、大阪、名古屋の地域発行本社を合併した日刊スポーツ新聞西日本が発足した1年後の2010年(平成22年)4月に防府市以東では、広島県廿日市市の中国新聞社の工場に委託印刷・発行した同大阪本部発行の新聞(山口西部を除く中四国地方向けと同じ)に変更された。
そのこともあって、県内で販売されるスポーツ新聞は福岡ソフトバンクホークスやアビスパ福岡などの福岡県に本拠地を置く話題が多い(デイリー、及び日刊の山口東部向けに関しては阪神タイガースあるいは広島東洋カープまたはサンフレッチェ広島などの広島を本拠地とするもの)。前述通り産経新聞は発行を再開したもののサンケイスポーツは発売されていない。また、かつては西日本スポーツも発売されていたが、西日本新聞の山口県撤退と同時に山口県内での発売から撤退した。
フジとゲンダイは大阪本社版の早刷りのものをごく一部の駅売りスタンドで発売するのみ。なお、九州スポーツは東京スポーツ系列の新聞であるが、朝刊で扱われているため夕刊紙ではない。
- 日刊スポーツ(日刊スポーツ新聞西日本) - 山口市以西は、下関市に本社を置くみなと山口合同新聞社で印刷された西部本社版、防府市以東は広島県廿日市市にある中国新聞社の工場で印刷された大阪本部版を販売している。
- スポーツニッポン(スポーツニッポン新聞社西部総局)
- 九州スポーツ(東京スポーツ新聞社西部支社) - 2020年3月まで下関市に本社を置くみなと山口合同新聞社で紙面を制作・印刷していたが、2020年4月以後、毎日新聞社に委託先を変更し、編集は大阪府堺市の高速オフセット堺工場内(大阪スポーツ発行元の東スポ大阪支社)に統合、印刷は鳥栖市・北九州市にある毎日新聞九州センター工場に委託されることになった。
- スポーツ報知(スポーツ報知西部本社) - 報知は1998年(平成10年)に九州・山口進出
- デイリースポーツ(神戸新聞社) - 広島版(中国新聞社の廿日市市・福山市の工場に委託印刷されたもの)を販売
- 夕刊フジ(一部地域のみ、産業経済新聞社)
- 日刊ゲンダイ(一部地域のみ)
テレビ・ラジオ放送
テレビの県域放送局
- NHK山口放送局(リモコンキーID:総合1、Eテレ(教育)2)
- NHK下関支局 - 山口放送局の支局、現在は独自放送は行っていない
- テレビ山口(tys;JNN、リモコンキーID:3)
- 山口放送(KRY;NNN、リモコンキーID:4) - 本社:周南市
- 山口朝日放送(yab;ANN、リモコンキーID:5)
山口県にはFNN/FNS系及びTXN系列局が存在しない。同県における両系列局の受信は隣県域局の直接受信またはケーブルテレビによって行われる。FNN系列局による同県の報道取材は主にテレビ西日本(TNC)[29] が担当するが、岩国市ではテレビ新広島(TSS)[30] が担当し、萩市では山陰中央テレビジョン放送(TSK)が担当する場合がある[要出典]。
週刊TVガイド・ザテレビジョン等のテレビ専門誌では、県東部で「広島・島根・鳥取・山口東版」(山口県域局と広島県域局・鳥取県・島根県の番組表を収録)を、県西部で「福岡・佐賀・山口西版」(山口県域局と福岡県域局・佐賀県域局の番組表を収録)をそれぞれ発行・発売しており、同じ雑誌でありながら同一県内で2種類の冊子を発行、購入ができる。
ラジオの県域放送局
在日アメリカ軍のラジオ放送局
コミュニティラジオ局
カッコ後ろの「JW」は J-WAVE から、「MB」は ミュージックバード からの番組配信あり(無印は自社製作中心)。
- エフエム萩(FM NANAKO / 萩市) - JW
- エフエムしものせき(COME ON! FM / 下関市) - MB
- エフエムきらら(宇部市)
- エフエム周南(しゅうなんFM / 周南市) - MB
- ぷらざFM(FMわっしょい / 防府市) - MB
- FMながと(FM AQUA / 長門市)
- FM山陽小野田(FMスマイルウェ〜ブ / 山陽小野田市) - MB
ケーブルテレビ局
ケーブルテレビの普及率が比較的高く[31]、特に県央部および宇部・美祢地域をエリアに持つ山口ケーブルビジョンではエリア内の加入率を75%以上と公表している[32]。
文化
方言
県域の方言は「山口弁」に区分されるが、地域ごとに大きな差異が見られる。
食文化
伝統工芸
経済産業大臣指定伝統的工芸品は以下の通り。
スポーツ
サッカーチームはレノファ山口FC、FCバレイン下関、FC宇部ヤーマン等がある。かつては永大産業サッカー部が熊毛郡平生町に本拠地を置いていた。
野球チームは広島東洋カープ2軍が岩国市の広島東洋カープ由宇練習場を本拠地としている。また、横浜DeNAベイスターズ(旧大洋ホエールズ)は球団発足当時、下関市の下関市営球場に本拠地を置いていた。
バスケットボールチームは山口ペイトリオッツが2021-22シーズンからのB3.LEAGUE参入を目指して活動している。
ラグビーチームはながとブルーエンジェルスがあり、太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2019で総合優勝。
陸上競技では、全日本実業団ハーフマラソン(山口市・毎年2月)、下関海響マラソン(下関市・毎年11月)、防府読売マラソン(防府市・毎年12月)等のマラソン大会が開催されているほか、全国持ち回り開催の全国中学校駅伝大会が山口市で開催されたことがある。かつてはカネボウ陸上競技部が防府市に本拠地を置いていた。
公営競技は、防府競輪場(防府市)、徳山競艇場(ボートレース徳山)(周南市)、下関競艇場(ボートレース下関)(下関市)、山陽オートレース場(山陽小野田市)がある。
特産品・名産品
- はなっこりー - 山口生まれの緑野菜。サイシン(中国野菜)とブロッコリーを掛け合わせたもの。
- フグ・アンコウ・アジ・イカなど - 下関や萩・長門地区では水産業が盛んで、近海物の水揚げが多い。下関市はフグ、アンコウの水揚げが日本一で、長門市では、イカの水揚げが盛んである。また周南市粭島はふぐ延縄漁発祥の地として知られ、名産の一つとなっている。
- クルマエビ - 山口市秋穂地区はクルマエビ(車海老、車蝦)の養殖発祥の地でもある。
- 水産加工品(特に蒲鉾などの魚肉練り製品) - 萩・長門地区を中心に沿岸各地で盛ん。蒲鉾は宇部・防府でも製造。
- 萩・長門地区
- 宇部・小野田・美祢地区
- 下関
観光
山口県の各市町村の年間観光客数は、山口県の統計による2019年の数値[33] によれば県全体で観光客数が3601.3万人、宿泊客数は大型イベントが無かったことで前年比13.6%減となり、376.2万人であった。市町村別観光客数では、下関市が最も多く711.3万人(前年比101.6%)、次いで山口市の516万人(84.3%)、萩市の451万人(99.1%)、岩国市の322万人(102.3%)、長門市の241万人(95%)と続く。
外国人観光客数は22%減少し35.7万人、外国人宿泊客数は日韓関係の悪化により14.9%減少し10.4万人となった。構成としては中国本土8.5万人(構成比23.8%)、次いで韓国約8.3万人(23.2%)、台湾6.3万人(17.6%)、アメリカ2.5万人(6.9%)と続く。
発着地別観光客数では県内が2124.2万人(構成比59%)と最も多く、次いで中国地方421.4万人(11.7%)、九州地方及び沖縄地方395.2万人(11%)、関東地方189.4万人(5.3%)、近畿地方163.6万人(4.5%)、中部地方79.7万人(2.2%)、四国地方52.5万人(1.5%)、北海道地方及び東北地方24.5万人(0.7%)であった。
季節別観光客数では春(3~5月)が989.6万人(構成比27.5%)と最も多く、次いで夏(6〜8月)961.2万人(26.7%)、秋(9〜11月)953.5万人(26.5%)、冬(12〜2月)697万人(19.4%)であった。
温泉は、湯田温泉、川棚温泉、湯本温泉、俵山温泉など、51泉ある。そのうち、25泉は放射能泉系、9泉は単純温泉系、13泉は塩化物泉系、残り3泉はその他の泉質である。
有形文化財建造物としては、萩市の松下村塾、萩反射炉、萩城下町、大板山たたら製鉄遺跡、恵美須ヶ鼻造船所跡が世界遺産に登録(「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として)、下関市の功山寺仏殿と住吉神社本殿、山口市の瑠璃光寺五重塔が国宝に指定、赤間神宮の水天門と回廊等が重要無形文化財に、萩市の堀内地区・平安古地区・浜崎地区・佐々並市地区、柳井市の古市金屋地区が重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。
過去に開催されたイベント
- 第7回全国植樹祭(1956年・防府市)
- 第18回国民体育大会(1963年・県内一円 / 開閉開式は山口市の県営陸上競技場)
- 昭和61年度全国高等学校総合体育大会(山口総体、1986年・山口県を中心に中国5県で開催)
- 第14回全国豊かな海づくり大会(1996年・長門市仙崎漁港)
- 1998年バレーボール女子世界選手権・予選グループB(徳山市総合スポーツセンター)
- 2002年国際捕鯨委員会 (IWC) 年次総会(海峡メッセ下関)
- 国民文化祭・やまぐち2006(県内一円 / 開閉開式は山口市、きらら元気ドーム)
- 第66回国民体育大会(おいでませ!山口国体、2011年・県内一円 / 開閉開式は山口市維新百年記念公園陸上競技場)
- 第11回全国障害者スポーツ大会(おいでませ!山口大会、2011年・県内一円 / 開閉開式は山口市維新百年記念公園陸上競技場)
- 第63回全国植樹祭(2012年、山口市山口きらら博記念公園)
- 第23回世界スカウトジャンボリー(2015年、山口市きらら浜)
- 第35回全国都市緑化フェア(山口ゆめ花博、2018年・山口市、山口きらら博記念公園)
山口県を舞台とした作品
山口県出身の人物
脚注
- ^ “山口県の概要”. 山口県 (2017年2月24日). 2020年10月2日閲覧。
- ^ “やまぐちを知ろう 【地勢・気候】”. ふるさと学習コンテンツ『知っちょる!?やまぐち』. 山口県教育委員会. 2018年8月21日閲覧。
- ^ 都道府県別土砂災害危険箇所
- ^ 予報細分区域 (PDF)
- ^ [1]
- ^ [2]
- ^ [3]
- ^ 山本栄一郎『山口「地理・地名・地図」の謎』実業之日本社〈じっぴコンパクト〉、2015年。ISBN 9784408455365。pp.112-113
- ^ [4]
- ^ [5]
- ^ [6]
- ^ [7]
- ^ その起源は、平井龍県知事時代における『オクトピア構想』(オクト(8)とユートピア(理想郷)の造語)にあり、1987年(昭和62年)2月に策定された「第四次県政振興の長期展望」の中で具体化された。
- ^ 山口県統計分析課
- ^ 百科事典マイペディア『防長大一揆』 - コトバンク
- ^ 日本の地域別将来推計人口 -平成 27(2015)~57(2045)年-
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- ^ 総務省発表資料「ケーブルテレビの現状」(平成23年6月) (PDF) では、日本全体のケーブルテレビ普及率48.8%に対し、山口県全体で56.7%としている。
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- ^ "令和元年山口県の宿泊者及び観光客の動向について" (Press release). 山口県観光政策課. 30 June 2020. 2021年2月17日閲覧。
関連項目
- Category:山口県
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外部リンク
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