国道334号
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一般国道 | |
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国道334号 | |
地図 | |
総延長 | 121.8 km |
実延長 | 120.1 km |
現道 | 120.1 km |
制定年 | 1975年(昭和50年) |
起点 | 北海道目梨郡羅臼町(北緯44度1分7.76秒 東経145度11分32.57秒 / 北緯44.0188222度 東経145.1923806度) |
主な 経由都市 |
北海道斜里郡斜里町 |
終点 | 北海道網走郡美幌町(北緯43度49分48.18秒 東経144度7分28.29秒 / 北緯43.8300500度 東経144.1245250度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道39号 国道244号 国道335号 国道391号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
国道334号(こくどう334ごう)は、北海道目梨郡羅臼町から網走郡美幌町に至る一般国道である[1]。
概要
[編集]目梨郡羅臼町湯の沢から斜里郡斜里町字岩尾別道道交点延長23.8 kmの区間は、通称「知床横断道路」とよばれ[1]、毎年11月上旬から翌年ゴールデンウィーク前後[2]までの冬期間は閉鎖される。ただし、天候や除雪作業の進捗状況により通行止め期間が延長される場合もある[1]。
網走郡美幌町から斜里郡斜里町までの区間は、1993年(平成5年)の道道編入以前からの通称「美斜線(びしゃせん)」が現在でもよく用いられる。
路線データ
[編集]一般国道の路線を指定する政令[3][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:北海道目梨郡羅臼町(本町36番1、国道335号交点)
- 終点:北海道網走郡美幌町(字報徳77番8、国道39号・国道240号・国道243号交点)
- 重要な経過地:北海道斜里郡斜里町、同郡小清水町
- 総延長 : 121.8 km(重用延長を含む。)[4][注釈 2]
- 重用延長 : 1.7 km[4][注釈 2]
- 未供用延長 : なし[4][注釈 2]
- 実延長 : 120.1 km[4][注釈 2]
- 指定区間:全線[5]
所管
[編集]- 北海道開発局釧路開発建設部
- 中標津道路事務所:羅臼町本町(起点) - 羅臼町・斜里町界
- 北海道開発局網走開発建設部
- 網走道路事務所:羅臼町・斜里町界 - 美幌町報徳(終点)
歴史
[編集]- 目梨郡羅臼町 - 斜里郡斜里町遠音別村は道道744号宇登呂羅臼線から、斜里郡斜里町遠音別村 - 斜里郡斜里町は道道619号知床公園斜里線の一部から昇格。道道619号知床公園斜里線の残り区間は、道道891号斜里停車場線、道道892号知床公園線となった。
- 1980年(昭和55年) - 知床峠をはじめとする全線が開通[6][7]。
- 1993年(平成5年)4月1日 - 北海道道269号美幌斜里線を編入し、延長(北海道目梨郡羅臼町 - 北海道網走郡美幌町)。
路線状況
[編集]別名
[編集]- 知床横断道路
- ウトロ - 羅臼間を結ぶ延長約27 km区間で、知床半島を横断できる唯一の道路である。ウトロ側は全線を通して中高速カーブが続き、道路幅にゆとりがある[8]。羅臼側はヘアピンカーブなどの急カーブが連続する道路で、短い距離で標高差を詰めるのが特徴である[8]。冬季閉鎖され、10月下旬から4月下旬まで通行することは出きない[8][7]。1963年(昭和38年)から18年の歳月と巨額の費用をかけて道路建設が行われ、1980年(昭和55年)に開通した[7]。周囲は知床国立公園の手つかずの自然が広がるところで、最高地点の知床峠からは、天候が良ければ眼前に羅臼岳、遠望に国後島やオホーツク海を望むことができる[8]。
- 知床国道
- ウトロ - 斜里 - 小清水 - 美幌間の東西に延びる区間の別名。東端のウトロ側は、知床横断道路と北海道道93号知床公園線と交差接続する。
重複区間
[編集]- 国道244号(斜里郡斜里町豊倉・東五線交点 - 斜里郡斜里町豊倉・豊倉交点)
道路施設
[編集]トンネル
[編集]- ウトロトンネル(378 m)
- オシンコシントンネル(449.8 m)
道の駅
[編集]- オホーツク総合振興局
- うとろ・シリエトク(斜里郡斜里町)
- ノンキーランド ひがしもこと(網走郡大空町)
地理
[編集]2005年に世界自然遺産に登録された知床半島を通り、エゾヒグマやエゾシカやキタキツネなど多くの野生動物が生息し、知床国立公園内の手つかずの自然は日本最後の秘境ともいわれる[9]。
知床峠を境に羅臼方面は、ワインディングロードの連続する森林地帯で、見返り峠付近からオホーツク海に浮かぶ北方領土の国後島をパノラマで望むことができる[9]。知床峠の道路わきに駐車場があり、天候が良ければ眼前に迫る羅臼岳や、オホーツク海、国後島が見える展望台となっている[9]。ウトロ側は直線が続く道路で、小清水以西はアップダウンとカーブを幾度も繰り返して丘陵を越える。小清水から斜里にかけてもアップダウンを繰り返し丘陵を越えるが、線形はほぼ一直線である。
通過する自治体
[編集]交差する道路
[編集]根室振興局
- 目梨郡羅臼町
- 国道335号・北海道道87号知床公園羅臼線:本町(起点)
オホーツク総合振興局
- 斜里郡斜里町
- 北海道道93号知床公園線:遠音別村
- 国道244号・北海道道92号斜里停車場線:豊倉(東五線交点)
- 国道244号・北海道道802号斜里港線:豊倉(豊倉交点)
- 北海道道1000号富士川上線・北海道道1115号摩周湖斜里線:川上
- 斜里郡小清水町
- 北海道道250号清里止別線:東野
- 国道391号:美和
- 北海道道246号小清水女満別線:小清水
- 網走市
- 北海道道467号栄浜小清水線 : 栄
- 網走郡大空町
- 北海道道767号明生北浜線:東藻琴明生
- 北海道道102号網走川湯線:東藻琴中央区
- 北海道道249号福住女満別線:女満別開陽
- 網走郡美幌町
- 国道39号:報徳(終点)
沿線
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “過去25年で最も遅く開通した「知床横断道路」”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2013年6月1日) 2013年6月2日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “知床横断道路、7カ月ぶり開通 89年以降最も遅く”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2013年6月1日) 2013年6月2日閲覧。
- ^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月18日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月26日閲覧。
- ^ “北海道・知床横断道やっと開通 雪の影響で大幅遅れ”. CHUNICHI Web (中日新聞社). (2013年6月1日) 2013年6月2日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b c 佐々木・石野・伊藤 2015, pp. 30–31.
- ^ a b c d 小川・栗栖・田宮 2016, pp. 6–7.
- ^ a b c 須藤英一 2013, p. 14-17.
参考文献
[編集]- 小川秀夫、栗栖国安、田宮徹 著、中村純一編 編『ニッポン絶景ロード100』枻出版社〈エイムック〉、2016年4月10日。ISBN 978-4-7779-3980-0。
- 佐々木節、石野哲也、伊藤もずく 著、松井謙介編 編『絶景ドライブ100選[新装版]』学研パブリッシング〈GAKKEN MOOK〉、2015年9月30日。ISBN 978-4-05-610907-8。
- 須藤英一『新・日本百名道』大泉書店、2013年。ISBN 978-4-278-04113-2。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 国道334号に関連する地理データ - オープンストリートマップ