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国道327号

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国道327号線から転送)
一般国道
国道327号標識
国道327号
地図
地図
総延長 94.6 km
実延長 66.7 km
現道 65.2 km
制定年 1970年昭和45年)
起点 宮崎県日向市
新生町交差点(北緯32度25分9.74秒 東経131度37分50.78秒 / 北緯32.4193722度 東経131.6307722度 / 32.4193722; 131.6307722 (新生町交差点)
主な
経由都市
宮崎県東臼杵郡美郷町
諸塚村椎葉村
終点 熊本県山都町
馬見原交差点(北緯32度40分57.55秒 東経131度9分19.25秒 / 北緯32.6826528度 東経131.1553472度 / 32.6826528; 131.1553472 (山都町馬見原交差点)
接続する
主な道路
記法
国道10号標識 国道10号
E10 東九州自動車道
国道446号標識 国道446号
国道388号標識 国道388号
国道503号標識 国道503号
国道265号標識 国道265号
国道218号標識 国道218号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
起点
諸塚村内(かさ上げ工事前、2008年撮影)
椎葉村松尾字ロクロ(諸塚方面、2008年撮影)
当該区間はバイパス道路開通により旧道化している
平家本陣(椎葉村、諸塚方面)

国道327号(こくどう327ごう)は、宮崎県日向市から東臼杵郡美郷町諸塚村椎葉村を経由して、熊本県上益城郡山都町に至る一般国道である。椎葉村の音ヶ瀬大橋からは国道265号と重複するため、実質的には日向市と椎葉村を結ぶ路線となる。開通時の経緯(後述)から美郷町西郷田代 - 椎葉村間には百万円道路の通称がある。

概要

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単独区間のほとんどは耳川と並走する。支線として東九州自動車道日向インターチェンジと国道10号、宮崎県道226号土々呂日向線を結ぶ路線(日向バイパス)が存在する。

路線データ

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一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

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住友財閥が電力開発(発電用ダムの建設)の代替条件として1928年昭和3年)から整備を開始。一部区間を整備した後、残りの部分を宮崎県が建設を進め1933年(昭和8年)に富高(現在の日向市中心部)と椎葉を結ぶ県道として完成した。このときに住友財閥が建設費として100万円(2008年時点の価値に換算すると約100億円)[4]を寄付したことから「百万円道路」という通称がついた。

開通と同時にバス路線も開設され、椎葉・諸塚両村の物流などに多大な変革をもたらした。この影響で富高方面との交流が深くなったため、1949年(昭和24年)には椎葉村諸塚村の所属郡が西臼杵郡から東臼杵郡に変更されている。

開通当時こそ2(約3.6 m)ほどの幅でも十分であったものの、自動車が普及するにつれ交通に支障をきたすようになった。この対策として道路拡張工事が順次実施されており、2021年令和3年)9月現在、単独区間内では椎葉村内の一部(佐土の谷工区の未開通区間)を除いておおむね2車線道路に整備されている。

年表

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崩落現場の様子。諸塚村七ツ山にて2022年9月24日撮影。
  • 2022年(令和4年)9月18日に襲来した台風14号により、諸塚村七ツ山の塚原ダムの近くで大規模な崩落がおこり[13]、また、椎葉村松尾でも路肩が崩れ、近隣住民は別の村道へ迂回しなければならなくなった[14]
  • 2023年(令和5年)
    • 4月28日 - 諸塚村七ツ山の区間の応急復旧工事が完了し、全面通行止めは解除された[15]。可能になったのは仮設橋による片側交互通行であり、二車線での本格的な復旧はもうあと三年かかる見通しである。また、この時点では椎葉村側の復旧は終わっていない[16]
    • 8月8日 - 台風6号により椎葉村野地で斜面が崩壊。前年度の被災箇所が再度被害を受けた[17]

路線状況

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バイパス

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  • 橘バイパス
  • 恵後の崎バイパス
  • 古園バイパス
  • 岩屋戸バイパス
  • 山陰バイパス
  • 松尾拡幅
  • 日向バイパス

重複区間

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  • 国道446号(宮崎県日向市新生町1丁目・新生町交差点(起点) - 日向市東郷町山陰辛・鶴野内交差点)
  • 国道503号(宮崎県日向市新生町1丁目・新生町交差点(起点) - 西臼杵郡諸塚村家代)
  • 国道388号(宮崎県東臼杵郡美郷町西郷区田代)
  • 国道265号(宮崎県西臼杵郡椎葉村下椎葉 - 熊本県上益城郡山都町馬見原・馬見原交差点(終点))

道路施設

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トンネル

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起点から

  • 宮崎県
    • 小八重トンネル:延長260 m1991年平成3年)竣工、東臼杵郡美郷町
    • 諸塚トンネル、東臼杵郡椎葉村
    • 恵後の崎トンネル、1925年竣工、東臼杵郡椎葉村
    • 古園一号トンネル、2002年竣工、東臼杵郡椎葉村
    • 古園二号トンネル:延長972 m、東臼杵郡椎葉村
    • 音ヶ瀬トンネル:延長159 m、2006年(平成18年)竣工、東臼杵郡椎葉村(国道265号重複区間)
    • 鹿野遊(かなすび)トンネル:延長374 m、2003年(平成15年)竣工、東臼杵郡椎葉村(国道265号重複区間)
    • 国見トンネル:延長2,777 m、1996年(平成8年)竣工、東臼杵郡椎葉村 - 西臼杵郡五ヶ瀬町(国道265号重複区間)

道の駅

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地理

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通過する自治体

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交差する道路

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交差する道路 市町村名 市町村名 交差する場所
国道10号
国道446号 重複区間起点
国道503号 重複区間起点
宮崎県道23号細島港線
宮崎県 日向市 新生町1丁目 新生町交差点 / 起点
国道10号
宮崎県道15号日知屋財光寺線
財光寺 お倉ヶ浜交差点 / バイパス起点
宮崎県道226号土々呂日向線 財光寺往還町 五十猛神社前交差点
財光寺 [注釈 6]
E10 東九州自動車道 平岩 25 日向IC[注釈 6]
宮崎県道51号中野原美々津線 東郷町山陰乙
国道446号 重複区間終点 東郷町山陰辛 鶴野内交差点
宮崎県道225号八重原延岡線 東郷町山陰辛
国道388号 重複区間起点 東臼杵郡 美郷町 西郷田代
国道388号 重複区間終点 西郷田代
宮崎県道50号諸塚高千穂線 諸塚村 大字家代
国道503号 重複区間終点 大字家代
国道265号 重複区間起点 椎葉村 大字下福良
宮崎県道202号鞍岡赤谷線 西臼杵郡 五ヶ瀬町 大字鞍岡 五ヶ瀬町祇園町交差点
国道218号
国道265号 重複区間終点
熊本県 上益城郡 山都町 馬見原 山都町馬見原交差点 / 終点

交差する鉄道

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脚注

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注釈

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  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ 2005年2月13日阿蘇郡蘇陽町上益城郡清和村・上益城郡矢部町と合併して、上益城郡山都町発足。
  3. ^ 2006年2月25日日向市に編入。
  4. ^ 2006年1月1日東臼杵郡北郷村・東臼杵郡西郷村・東臼杵郡南郷村と合併して、美郷町発足。
  5. ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
  6. ^ a b バイパス側

出典

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  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年10月31日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月18日閲覧。
  3. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月26日閲覧。
  4. ^ 『酷道をゆく2』p.38
  5. ^ a b c 宮崎県県土整備部道路建設課「2017 みやざきの道路」 (PDF) 、34ページ
  6. ^ 宮崎県「国道327号 日向バイパス工区 道路改良工事(県道土々呂日向線~国道10号線間 JRアンダーパス工事)」 (PDF)
  7. ^ 宮崎県「国道327号日向バイパス(国道10号~日向IC付近)の開通について~東九州自動車道へのアクセス道路~」 (PDF)
  8. ^ 宮崎県日向土木事務所「国道327号 石原バイパス」 (PDF)
  9. ^ 石原バイパスが開通夕刊デイリー新聞』2014年3月27日1面。
  10. ^ 国道327号永田工区が起工『夕刊デイリー新聞』2019年5月28日3面。
  11. ^ 国道327号方川谷トンネルが開通『夕刊デイリー新聞』2019年8月14日3面
  12. ^ 国道327号「尾平トンネル」が令和3年9月3日(金曜)に開通します!”. 宮崎県 (2021年8月30日). 2021年8月31日閲覧。
  13. ^ 諸塚国道327号国代行で復旧 台風14号 宮崎日日新聞 2022年10月19日
  14. ^ 国道327号椎葉でも寸断 宮崎日日新聞 2022年10月1日
  15. ^ 台風14号で崩落の国道327号 諸塚7カ月ぶり通行再開 宮崎日日新聞 2023年4月29日
  16. ^ 台風14号で崩落 国道327号に仮設の橋完成 諸塚村 NHK NEWS WEB 2023年4月28日
  17. ^ 国道327号野地地区(椎葉村)の災害について”. 宮崎県道路保全課 (2023年8月9日). 2023年8月9日閲覧。

参考文献

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  • 椎葉村・編 『椎葉村史』 椎葉村、1994年。
  • 松波成行など 『酷道をゆく2』 イカロス出版、2008年、38頁。ISBN 978-4-86320-072-2

関連項目

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外部リンク

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