国道365号
一般国道 | |
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国道365号 | |
地図 | |
総延長 | 224.8 km |
実延長 | 148.6 km |
現道 | 145.7 km |
制定年 | 1975年(昭和50年)指定(1993年(平成5年)延伸) |
起点 | 石川県加賀市 黒瀬交差点(北緯36度18分2.74秒 東経136度20分20.96秒 / 北緯36.3007611度 東経136.3391556度) |
主な 経由都市 |
福井県丹生郡越前町、越前市 滋賀県長浜市 岐阜県不破郡関ケ原町 三重県いなべ市 |
終点 | 三重県四日市市 四日市橋南詰交差点(北緯34度58分20.90秒 東経136度37分30.13秒 / 北緯34.9724722度 東経136.6250361度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道305号 国道8号 国道303号 国道21号 国道306号 国道1号 |
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国道365号(こくどう365ごう)は、石川県加賀市から三重県四日市市に至る一般国道である。
概要
[編集]石川県の南西端に位置する加賀市を起点に、日本海に面する越前海岸に沿って南下し、福井県北東部から県境の栃ノ木峠を越えて滋賀県の湖北地域、岐阜県の南西部の関ケ原町を経て、三重県四日市市の伊勢湾岸に達する一般国道の路線である。本州を横断して北陸地方と中京圏の地域間を結ぶ主要幹線道路としての役割を持つほかにも、福井県内は今庄IC、滋賀県内の木之本IC・小谷城SICなどで北陸自動車道と、また岐阜県内は名神高速道路の関ヶ原IC、三重県内は東員IC・大安ICで東海環状自動車道と結ばれており、各高速道路へのアクセス路線としての役割も担っている。
路線データ
[編集]一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:加賀市(黒瀬町ヲ部166番地先、黒瀬交差点 = 国道8号交点、国道305号上、国道364号終点)
- 終点:四日市市(四日市橋南詰交差点 = 国道1号交点)
- 重要な経過地:福井市(浜住町)、福井県丹生郡越前町[注釈 2]、同郡織田町[注釈 2]、武生市[注釈 3]、同県南条郡南条町[注釈 4]、同郡今庄町[注釈 4]、滋賀県伊香郡木之本町[注釈 5]、岐阜県不破郡関ケ原町、三重県員弁郡藤原町[注釈 6]、同郡北勢町[注釈 6]、同郡大安町[注釈 6]、同郡東員町
- 総延長 : 224.8 km(石川県 9.4 km、福井県 106.3 km、岐阜県 20.0 km、三重県 37.1 km、滋賀県 52.0 km)重用延長を含む。[2][注釈 7]
- 重用延長 : 76.2 km(石川県 9.4 km、福井県 56.5 km、岐阜県 - km、三重県 8.5 km、滋賀県 1.8 km)[2][注釈 7]
- 未供用延長 : なし[2][注釈 7]
- 実延長 : 148.6 km(石川県 - km、福井県 49.8 km、岐阜県 20.0 km、三重県 28.5 km、滋賀県 50.3 km)[2][注釈 7]
- 指定区間:国道8号と重複する区間(福井県越前市、滋賀県長浜市)[3]
歴史
[編集]- 1975年(昭和50年)4月1日 - 一般国道365号(武生市[注釈 3] - 四日市市)として指定施行[4]。
- 1993年(平成5年)4月1日 - 起点側を延伸し、一般国道365号(加賀市 - 四日市市)として指定施行[5]。
- 2008年(平成20年)3月31日 - 員弁バイパス(いなべ市大安町片樋 - 四日市市小牧町、11.95 km)が全通
- 2014年(平成26年)11月19日 - 椿坂バイパス(長浜市椿坂 - 同市中河内、3,25 km)が開通[6]
- 2020年(令和2年)4月1日 - 越前市内で国道365号と丹南広域農道との振り替えを実施[7][8]。
- 2022年(令和4年)8月5日 - 集中豪雨により椿坂峠と福井県境の間、南条郡南越前町鯖波と敦賀市余座の間で道路脇の斜面崩壊などが複数個所発生。通行止となった[9][10]。
- 2024年(令和6年)3月10日 - 梅浦バイパス(福井県丹生郡越前町梅浦、1.22 km)が開通[11]。
路線状況
[編集]石川県と三重県を結ぶ国道であるが、石川県内はすべて国道305号との重複区間であり、実延長区間の起点は福井県丹生郡越前町の国道305号分岐点(梅浦交差点)からである。主な通過地は、福井県丹生郡越前町・越前市、滋賀県長浜市、岐阜県不破郡関ケ原町・大垣市上石津町、三重県いなべ市などとなっている。
福井・滋賀県境はカーブや勾配のきつい難所である。このうち椿坂峠には椿坂バイパスが整備され難所は解消したが、栃ノ木峠の区間は未整備で、冬季は閉鎖となる。福井県・滋賀県の両県は、この区間にトンネルを整備する「国道365号栃ノ木峠道路」の技術検討委員会を開催しており[12]、2024年4月1日には同区間について国による直轄調査実施箇所として公表されている[13]。
通称(別名)
[編集]- 北国街道
- 北国脇往還
- 巡見街道
- 濃洲道
- 牧田川やまざくら街道(大垣市)
- 薩摩カイコウズ街道(関ケ原町)
バイパス
[編集]椿坂バイパス
[編集]急勾配と急カーブが連続し、冬季には積雪で通行止めとなる事もある国道現道の難所・椿坂峠の直下を、椿坂トンネル(L=1,842 m、W=8.5 m)および5本の橋梁で結ぶバイパス道路。滋賀県が2002年度に着工し、2014年11月19日に開通した[6]。旧道は進入できないよう厳重に閉鎖されている。
- 路線データ
- 起点:滋賀県長浜市椿坂
- 終点:滋賀県長浜市中河内
- 延長:3,250 m
- 幅員:10 m
員弁バイパス
[編集]三重県いなべ市大安町高柳地区 - 同県四日市市小牧町は民家の軒先すれすれのかなり狭い区間でいわゆる「酷道」であるが、この交通の悪さを解消するため暫定2車線の員弁バイパスが供用されている。
最後まで未開通だったいなべ市大安町大泉 - 員弁郡東員町南大社間が完成し、2008年(平成20年)3月31日11時に全線開通。これにより、いなべ市大安町片樋 - 四日市市小牧町を結ぶ約12 kmが完成し、いなべ市 - 四日市市が従来より約20分の短縮になった。
いなべ市大安町高柳以南は上下線の間隔が広く取ってあった。これは東海環状自動車道がこのバイパスの上を走る予定で、橋脚を建設する用地を確保しているためであったが、2016年(平成28年)8月11日15時、東員IC - 新四日市JCT間の開通に伴い供用開始、次いで2019年(平成31年)3月17日16時、大安IC - 東員IC間が開通した。
- 路線データ
- 起点:三重県いなべ市大安町片樋
- 終点:三重県四日市市小牧町
- 延長:11,950 m
- 幅員:18.0 m(暫定2車線・完成4車線)(四日市工区13.0 m(暫定2車線・完成4車線))
その他のバイパス
[編集]重複区間
[編集]- 国道305号(石川県加賀市(起点) - 福井県丹生郡越前町)
- 国道8号(福井県越前市)
- 国道305号(福井県南条郡南越前町)
- 国道476号(福井県南条郡南越前町)
- 国道8号(滋賀県長浜市)
- 国道303号(滋賀県長浜市)
- 国道306号(三重県いなべ市)
- 国道477号(三重県四日市市)
このうち滋賀県長浜市から岐阜県不破郡関ケ原町にかけての区間は、黎明期の東海道本線(長浜線)そのものであり、長浜市の一部区間(旧木之本町 - 旧余呉町)は深坂トンネル開通前の北陸本線(柳ヶ瀬線)を道路に転用したものであるなど、鉄道との関係が深い。
道の駅
[編集]このほか、沿道ではないが、道の駅南えちぜん山海里(南越前町)が日野川対岸の北陸自動車道南条サービスエリアの東側にあり、県道経由約1 kmでアクセス可能。
交通量
[編集]2005年度(平成17年度道路交通センサスより)
平日24時間交通量(台)
地点 | 台数 |
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南条郡南越前町上板取 | 987 |
不破郡関ケ原町玉 | 15,014 |
いなべ市藤原町古田 | 4,555 |
四日市市生桑町 | 19,960 |
地理
[編集]通過する自治体
[編集]交差する道路
[編集]主な峠
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2014年7月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月15日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2014年7月16日閲覧。
- ^ “一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和49年11月12日政令第364号)”. 法庫. 2013年1月27日閲覧。
- ^ “一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(平成4年4月3日政令第104号)”. 法庫. 2013年1月27日閲覧。
- ^ a b 「椿坂バイパスが開通 長浜市長「中河内集落の孤立解消」」『中日新聞』中日新聞社、2014年11月20日。
- ^ “国道365号と丹南広域農道との振り替えについて”. 越前市 (2020年4月8日). 2020年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月15日閲覧。
- ^ 「道路の区域の変更(令和2年4月1日福井県告示第157号)」『福井県報』号外第17号、福井県、2020年4月1日、8頁。
- ^ 「長浜市の国道365号で土砂崩れ」『NHK NEWS WEB』2022年8月5日。オリジナルの2022年8月5日時点におけるアーカイブ。2022年8月5日閲覧。
- ^ 「北陸道と国道8号はめど立たず」『福井新聞ONLINE』2022年8月5日。2022年8月8日閲覧。
- ^ 『国道365号「梅浦バイパス」の開通について』(PDF)(プレスリリース)福井県土木部道路建設課、2024年2月8日 。2024年3月10日閲覧。
- ^ “国道365号栃ノ木峠道路技術検討委員会を開催しました!”. 福井県道路建設課 (2023年3月17日). 2024年4月15日閲覧。
- ^ “【国道365号栃ノ木峠道路】国による直轄調査実施の公表に係る知事コメントについて”. 滋賀県庁 (2024年4月1日). 2024年4月15日閲覧。
- ^ “道路改良工事 一般国道365号 梅浦バイパス (丹生郡越前町梅浦)”. 福井県. 2020年9月20日閲覧。
参考文献
[編集]- 『道路現況調書』 石川県土木部道路整備課、2010年