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那覇空港自動車道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
南風原道路から転送)
一般国道自動車専用道路(B)
那覇空港自動車道
国道506号標識
E58 那覇空港自動車道
地図
地図
路線延長 約20 km
開通年 2000年平成12年) -
起点 沖縄県那覇市那覇空港
主な
経由都市
沖縄県豊見城市島尻郡南風原町
終点 沖縄県中頭郡西原町
西原JCT北緯26度13分17.00秒 東経127度44分18.97秒 / 北緯26.2213889度 東経127.7386028度 / 26.2213889; 127.7386028 (西原ジャンクション)
接続する
主な道路
記法
記事参照
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
那覇空港自動車道

那覇空港自動車道(なはくうこうじどうしゃどう、英語: NAHA-AIRPORT EXPWY[1])は、沖縄県にある高速道路高規格幹線道路)である。国道506号自動車専用道路略称那覇空港道(なはくうこうどう)、空港道(くうこうどう)。

沖縄県中頭郡西原町西原JCT沖縄自動車道から分岐して、沖縄自動車道と那覇空港を結び、沖縄本島の高速交通体系の形成や、那覇都市圏の交通を支える幹線道路網の骨格をなす。延長約20 km

高速道路ナンバリングによる路線番号は、沖縄自動車道とともに「E58」が割り振られている[2][3]

概要

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  • 距離:約20 km(うち供用区間は12.1 km)

下記の区間に分けられる。

小禄道路
那覇空港IC(仮称) - 豊見城・名嘉地IC。事業中区間。
豊見城東道路
豊見城・名嘉地IC - 南風原南IC。無料区間。
南風原道路
南風原南IC - 西原JCT。2009年3月28日無料開放。

小禄道路

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小禄道路は、那覇空港IC(仮称、那覇市) - 豊見城・名嘉地IC(豊見城市)の区間。全区間未供用。なお同じ区間を並行して通っている小禄バイパス国道331号)とは別路線。

2011年度に事業化された。この路線が開通すると、那覇空港と沖縄島北部とのアクセスが飛躍的に向上することが予想される。小禄道路の起点側は、2011年8月に開通した那覇西道路と接続されることになる。

豊見城東道路

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豊見城東道路は、豊見城・名嘉地IC(豊見城市) - 南風原南IC(南風原町)の区間。

当初より料金は無料である。暫定2車線のため混雑しやすい状況にあったが、南風原南IC - 豊見城・名嘉地ICのほぼ全線で4車線化され、混雑は現在解消している。

南風原道路

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南風原道路は、南風原南IC(南風原町) - 西原JCT(西原町)の区間。

総事業費は約840億で、公共事業費などを除く日本道路公団が負担した費用は約29億円(主に路面舗装費用)である。

九州・沖縄サミットの開催に合わせて、2000年6月28日に全線開通した。4車線で、最高速度時速80 km/h。那覇空港道の唯一の有料区間だったが、予想以上に収益が良いため当初の償還予定より30年以上前倒し、開通後9年弱の2009年3月28日午前0時より無料開放された[4]

国道506号としてのデータ

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一般国道
国道506号標識
国道506号
小禄道路(未供用)、豊見城東道路、南風原道路
那覇空港自動車道
総延長 11.7 km
実延長 11.7 km
現道 11.7 km
制定年 1993年平成5年)
開通年 2000年(平成12年)
起点 那覇空港
主な
経由都市
沖縄県島尻郡豊見城村、島尻郡南風原町
終点 沖縄県中頭郡西原町
接続する
主な道路
記法
国道331号標識 国道331号
国道507号標識 国道507号
国道329号標識 国道329号
E58 沖縄自動車道
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

一般国道の路線を指定する政令[5][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

インターチェンジなど

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  • 全区間沖縄県内に所在。
  • IC番号欄の背景色がである部分については道路が供用済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色がである部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。未開通区間の名称は仮称である。
IC
番号
施設名 接続路線名 西原
から

(km)
備考 所在地
1-1 西原JCT E58 沖縄自動車道 0.0 許田方面にのみ接続 中頭郡
西原町
- 西原JCT料金所 - 0.0 本線料金所
A1 南風原北IC 国道329号 1.7 島尻郡
南風原町
- 南風原JCT 南部東道路(事業中) - 2020年代後半開通予定[9][10]
A2 南風原南IC 県道82号那覇糸満線/国道507号 5.9
A3 豊見城IC 県道7号奥武山米須線 9.4 豊見城市
- 豊見城トンネル - 延長: 1,424 m
A4 豊見城・名嘉地IC 県道256号豊見城糸満線
国道331号小禄バイパス
12.1
- 瀬長IC 国道331号(豊見城道路 - 那覇空港方面出入口
2021年4月から5か年程度で開通予定[11][注釈 3]
- 那覇空港IC 国道332号 - 2021年4月から5か年程度で開通予定[11][注釈 3] 那覇市
沖縄西海岸道路国道58号那覇西道路

沿革

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  • 1987年昭和62年)6月30日 : 高規格幹線道路として構想。
  • 1988年(昭和63年)度 : 南風原道路 事業化。
  • 1989年平成元年)
    • 8月8日 : 南風原道路・豊見城東道路 基本計画決定。
    • 12月25日 : 有料道路「那覇空港自動車道(南風原道路)」新設工事を開始[12]
  • 1990年(平成2年)7月17日 : 南風原道路・豊見城東道路 都市計画決定。
  • 1990年(平成2年)度 : 南風原道路 用地買収着手。
  • 1991年(平成3年)度 : 豊見城東道路 事業化。
  • 1992年(平成4年)4月1日 : 一般国道506号を指定する[13]
  • 1992年(平成4年)度 : 南風原道路 着工。
  • 1993年(平成5年)4月8日 : 一般国道506号に指定区間を置く[14]
  • 1993年(平成5年)度 : 豊見城東道路 用地買収着手。
  • 1996年(平成8年)度 : 豊見城東道路 着工。
  • 2000年(平成12年)
  • 2003年(平成15年)
    • 4月25日 : 豊見城東道路の豊見城IC - 南風原南IC間 工事終了[18]
    • 4月26日 : 豊見城IC - 南風原南IC間が自動車専用道路・豊見城東道路として正式指定され[19]、開通[20]
  • 2006年(平成18年)3月31日 : 南風原道路 の料金徴収期間を2009年8月19日までとする[21]
  • 2008年(平成20年)
    • 3月14日 : 豊見城・名嘉地IC - 豊見城IC間が自動車専用道路・豊見城東道路として正式指定される[22]
    • 3月22日 : 豊見城東道路の豊見城IC - 豊見城・名嘉地IC間 開通[23]
  • 2009年(平成21年)3月28日 : 南風原道路 無料開放[24]
  • 2010年(平成22年)4月12日 : 豊見城・名嘉地ICの小禄バイパス接続ランプ完成。
  • 2014年(平成26年)3月31日 : 豊見城東道路 豊見城IC - 南風原南IC間 4車線化。
  • 2015年(平成27年)3月3日 : 豊見城東道路 豊見城・名嘉地IC - 豊見城IC間 4車線化[25]

開通予定年度

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  • 2021年4月から5か年程度 : 豊見城・名嘉地IC - 那覇空港IC[11][注釈 3]
  • 2020年代後半 : 南風原JCT[9][10]

交通量

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24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度 平成27(2015)年度 令和3(2021)年度
西原JCT - 南風原北IC 17,539 44,513 39,086 39,897
南風原北IC - 南風原南IC 17,465 42,861 51,836 52,245
南風原南IC - 豊見城IC 15,321 35,969 41,991 44,407
豊見城IC - 豊見城・名嘉地IC 15,321 22,441 29,964 34,019
豊見城・名嘉地IC - 豊見城・名嘉地IC那覇空港方面出入口 調査当時未開通 17,150 20,180
豊見城・名嘉地IC - 那覇空港IC間 未開通

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

地理

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通過する自治体

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接続する高速道路

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路線バス

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やんばる急行バスが全区間、那覇市街や浦添市などを経由しない一部の急行便に限り通過している。

脚注

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注釈

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  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
  3. ^ a b c 関係機関協議等が順調に進んだ場合

出典

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  1. ^ Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
  2. ^ 高速道路ナンバリング一覧”. 国土交通省. 2017年2月26日閲覧。
  3. ^ 高速道路ナンバリング路線図”. 国土交通省. 2017年2月27日閲覧。
  4. ^ NEXCO 西日本|那覇空港自動車道(南風原道路)平成21年3月28日(土曜)午前0時に無料開放
  5. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年10月31日閲覧。
  6. ^ 2002年4月1日、市制施行して、豊見城市となる。
  7. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月21日閲覧。
  8. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月26日閲覧。
  9. ^ a b 南部東道路整備事業”. 沖縄県. 2021年10月17日閲覧。
  10. ^ a b さらに便利に 南部東道路 きょう午後5時から一部区間が開通”. 沖縄タイムス (2021年3月27日). 2021年10月17日閲覧。
  11. ^ a b c 防災・減災、国土強靭化に向けた 道路の5か年対策プログラム(沖縄ブロック版)を策定 〜今後5か年の目標を示し、取り組みを重点的かつ集中的に実施〜” (PDF). 内閣府 沖縄総合事務局 (2021年4月27日). 2021年4月27日閲覧。
  12. ^ 1989年(平成元年)12月24日日本道路公団公告第63号「有料道路「那覇空港自動車道(南風原道路)」工事開始公告」
  13. ^ 1992年(平成4年)4月3日政令第104号「一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令」
  14. ^ 1993年(平成5年)4月1日政令第136号「一般国道の指定区間を指定する政令の一部を改正する政令」
  15. ^ 2000年(平成12年)6月22日建設省告示第1550号「自動車専用道路を指定する件」
  16. ^ 2000年(平成12年)6月26日日本道路公団公告第30号「有料道路「那覇空港自動車道(南風原道路)」工事一部完了公告」
  17. ^ 2000年(平成12年)6月26日日本道路公団公告第31号「有料道路「那覇空港自動車道(南風原道路)」の料金の額及び徴収期間の公告」
  18. ^ 2003年(平成15年)4月24日日本道路公団公告第43号「有料道路「那覇空港自動車道(南風原道路)」工事完了公告」
  19. ^ 2003年(平成15年)4月25日沖縄総合事務局告示第30号「自動車専用道路を指定する件」
  20. ^ 2003年(平成15年)4月25日沖縄総合事務局告示第31号「道路に関する件」
  21. ^ 2006年(平成18年)3月31日西日本高速道路株式会社「高速道路の料金の額及び徴収期間の変更公告」
  22. ^ 2008年(平成20年)3月14日沖縄総合事務局告示第15号「自動車専用道路を指定する件」
  23. ^ 2008年(平成20年)3月21日沖縄総合事務局告示第20号「道路に関する件」
  24. ^ 2009年(平成21年)3月27日西日本高速道路株式会社「高速道路の料金の額及び徴収期間の変更公告」
  25. ^ 【国道506号豊見城東道路 全線4車線開通】 那覇空港自動車道の豊見城・名嘉地IC〜豊見城IC間が4車線開通!〜平成27年3月3日開通〜

関連項目

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外部リンク

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