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MMX(Martian Moons Explorer[1])とは、JAXAによる検討が行われている計画している日本の無人月面探査機。2020年代の打ち上げを目指している[2]。
概要
[編集]日本初の月面着陸機であり、顔認識システムの技術を応用して月面のクレーターを認識する。かぐやが収集した情報を活用しながら現在地を特定、誤差100メートルを目標に軟着陸を目指す[2][3]。
H3ロケットで打ち上げ、かぐやが発見した縦穴へ着陸する予定となっている[4]。
火星の二つの衛星に近接リモートセンシングやその場観測を行い、フォボスからのサンプルリターンを行う予定である。火星圏からのサンプルリターンは成功すれば世界初の快挙となる。
はやぶさ、はやぶさ2に続くサンプルリターンミッションである。JAXA宇宙科学研究所の「戦略的に実施する中型計画」当初は火星衛星サンプルリターンと呼ばれていた。日本にとって火星圏への探査機はに火星したのぞみ以来の挑戦となる。探査機の火星周回軌道投入には2016年現在米国、旧ソ連、欧州、インドの4ヵ国・地域が成功しており、2020年には中国とアラブ首長国連邦がそれぞれ火星探査機の打ち上げを予定している。なお、欧露共同のフォボスへのサンプルリターン構想「Phootprint」は2024年の打ち上げを目標としている。 MMX計画にはNASAとフランスの研究チームも参加しており、それぞれMMXに観測機器を提供する。また他国からも計画参加の打診が来ているという。
探査機は往路モジュール、探査支援モジュール、復路システムの3から構成される。近赤外線スペクトロメーターなど、フォボスでのその場観測と火星の気象観測の双方に対応できる観測装置の搭載が想定されている。コアラー方式より10gロボットアームで地面にコアラーを設置また、 着陸機の追加も検討されており、分離カメラなどが提案されている。
火星周回軌道に投入後、フォボス周回軌道に移り、また数回フォボスへの着陸を行い、サンプルを採取する。その後フォボスを離れ、デイモスの観測を行う。火星圏では3年間の滞在は
脚注・出典
[編集]- ^ “SLIM 小型月実験機構想”. JAXA. 2015年4月21日閲覧。
- ^ a b “日本初の月面着陸機、30年度に打ち上げへ”. 産経ニュース (2015年4月19日). 2015年4月19日閲覧。
- ^ “日本初の月面着陸計画…無人機3年後打ち上げ”. 読売新聞. 2015年4月20日閲覧。
- ^ “JAXA、無人機で月着陸へ−小型探査機「SLIM」を18年度に打ち上げ”. 日刊工業新聞 (2015年4月21日). 2015年4月22日閲覧。