TIRSAT
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TIRSAT (熱赤外超小型衛星) | |
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主製造業者 | 宇宙システム開発利用推進機構 |
公式ページ | TIRSSAT(熱赤外超小型衛星) |
運用者 | セーレン株式会社[1] |
状態 | 運用中 |
目的 | 熱赤外観測によって工場などの熱源を感知し、稼働状況を推定。また、近年主流となっている3Uサイズの軽量な衛星放出機構の軌道上実証の実施および必要な技術知見の獲得。 |
観測対象 | 地球 |
設計寿命 | 5年[2] |
打上げ場所 | 種子島宇宙センター |
打上げ機 | H3ロケット 試験機2号機 |
打上げ日時 | 2024年2月17日 9:22(JST) |
物理的特長 | |
衛星バス | 3U型CubeSat |
本体寸法 | 117 mm x 117 mm x 381 mm[2] |
質量 | 4.97 kg[2] |
姿勢制御方式 | 磁気トルカおよびリアクションホイール[3] |
軌道要素 | |
周回対象 | 地球 |
軌道 | 太陽同期準回帰軌道[2] |
高度 (h) | 675km[2] |
軌道傾斜角 (i) | 98°[2] |
観測機器 | |
非冷却小型熱赤外センサ | 軌道上で2波長の選択が可能 |
TIRSAT(てぃーあいあーるさっと)は、熱赤外線センサを搭載した超小型地球観測衛星である。
概要
[編集]TIRSATは経済産業省の「令和2年度補正サプライチェーン強靭化に資する技術開発・実証事業」の採択を受け、宇宙システム開発利用推進機構の取りまとめで開発された[4]。
2023年6月23日、第76回宇宙開発利用部会にてCE-SAT-1EとともにH3ロケット試験機2号機の相乗り衛星として採択された[5]。これは、近年主流になりつつある3U型CubeSat衛星に対応した衛星放出機構の実証および技術知見の獲得を一因としている[5]。
2024年1月31日にTIRSATが3U PODに搭載され[6]、2月2日にポッドがPFF(衛星搭載アダプタ)に取り付けられた[7]。
TIRSATを搭載したH3ロケットは2月17日9時22分(JST)に打ち上げられ、予定の軌道に投入された[8]。
同日18時52分(JST)に東京電機大学鳩山キャンパスの3.5 mパラボラアンテナでTIRSATからの電波の受信に成功した[8][9]。
脚注
[編集]- ^ 文部科学省 (2023年9月14日). “H3ロケット試験機2号機計画関連”. 2024年5月14日閲覧。
- ^ a b c d e f “TIRSSAT(熱赤外超小型衛星)”. 宇宙システム開発利用推進機構. 2024年5月15日閲覧。
- ^ “H3ロケット試験機2号機フェアリング及びペイロードプレス公開” (PDF). 宇宙航空研究開発機構 (2024年1月23日). 2024年5月14日閲覧。
- ^ “アークエッジ・スペース、H3ロケット試験機2号機に搭載される超小型衛星TIRSATの地上局運用で貢献”. アークエッジ・スペース (2024年2月6日). 2024年5月15日閲覧。
- ^ a b 宇宙航空研究開発機構. “H3ロケット試験機2号機での「超小型衛星相乗り」の実施について”. 文部科学省. 2024年5月23日閲覧。
- ^ “小型衛星TIRSATのPOD格納”. 宇宙航空研究開発機構 (2024年1月31日). 2024年5月28日閲覧。
- ^ “小型衛星TIRSAT(3U POD)とPSS(衛星搭載アダプタ)結合”. 宇宙航空研究開発機構 (2024年2月2日). 2024年5月28日閲覧。
- ^ a b “セーレン開発の超小型人工衛星「TIRSAT」軌道投入成功”. セーレン (2024年2月19日). 2024年5月28日閲覧。
- ^ “「H3ロケット」に搭載された超小型衛星「TIRSAT」の電波を埼玉鳩山キャンパスの地上局で受信”. 東京電機大学 (2024年2月22日). 2024年5月28日閲覧。