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鯨生態観測衛星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鯨生態観測衛星
「観太くん」
所属 千葉工業大学
公式ページ 千葉工大-観太くん
国際標識番号 2002-056C
カタログ番号 27599
状態 運用終了
設計寿命 2年
打上げ場所 種子島宇宙センター
打上げ機 H-IIAロケット 4号機
打上げ日時 2002年12月14日
10時31分(JST)
物理的特長
本体寸法 一辺50cmの立方体
マスト3m(伸展後)
質量 50kg
姿勢制御方式 重力傾度安定方式
軌道要素
周回対象 地球
軌道 太陽同期準回帰軌道
高度 (h) 800km
近点高度 (hp) 791km
遠点高度 (ha) 805km
軌道傾斜角 (i) 98.69度
軌道周期 (P) 100.8分
搭載機器
Sバンドアンテナ
UHFアンテナ
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鯨生態観測衛星(くじらせいたいかんそくえいせい、:Whale Ecology Observation Satellite - WEOS)は千葉工業大学小型衛星生態を地球規模で観測することが目的。愛称は観太くん。日本初の大学衛星だった。

概要

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1992年林友直教授が中心となり、学生を含めた研究が発足する。1998年2月にADEOS-IIのピギーバック衛星として選ばれる。2001年11月に愛称が一般公募により「観太くん」に決定。2002年12月14日宇宙開発事業団H-IIAロケットピギーバック方式により打上げられ、高度800kmの太陽同期準回帰軌道に投入された。一辺50cmの立方体で、重量は50kg。重力傾度姿勢安定化システムを採用し、3mのマストを地球の反対方向に展開する。

計画

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当初は鯨にブローブ(発信機)を装着させる計画であった。このブローブは鯨の潜水時に圧力温度音響などを記録し、浮上時にはGPS測定で位置情報を記録、これらの情報を400Hz帯の電波で送信する機能を持っていた。プローブからの電波は衛星が受信し、衛星が日本上空を通過する際に地上局にデータ送信を行うはずだった。

しかし、結局鯨にプローブを取り付けることができず、かわりにツキノワグマ、モンゴルの草原を走る馬など陸上動物を観測した[1]。打上げから5年後の2008年の春に運用を終了した[1]

参考文献

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  1. ^ a b サイエンスZERO 2008年10月11日放送「宇宙が身近に! ~小型衛星 次々登場~」NHK教育テレビ