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タヌリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タヌリ
所属 韓国航空宇宙研究院 (KARI)
主製造業者 韓国航空宇宙研究院 (KARI)
国際標識番号 2022-094A
カタログ番号 53365
状態 運用中
観測対象
打上げ機 ファルコン9
打上げ日時 2022年8月4日
軌道要素
周回対象
ShadowCam 永久影観測用カメラ
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タヌリ: 다누리: Danuri)は韓国の探査機。同国初の宇宙探査機で、月を周回して水資源の探査などを行う。

概要

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2022年6月に初めて打ち上げに成功した韓国の国産ロケット、ヌリの打ち上げ能力ではタヌリを月へ送ることができないため[1]、アメリカのファルコン9ロケットを使用しフロリダ州ケープカナベラル宇宙軍施設から打ち上げられることとなった。

2022年8月4日、打ち上げに成功。4か月ほどかけて月周回軌道に投入された[2]。韓国は旧ソ連、アメリカ、日本、欧州、中国、インド、イスラエルに続いてこの偉業を成し遂げた国となった[3]

歴史

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韓国の月探査機は2007年に初めて構想されたが、具体的な検討は2016年から開始された[4]2014年7月、韓国はアメリカ航空宇宙局(NASA)から月探査での協力を取り付けた[5]。NASAはタヌリのミッション計画、通信、航法を支援する他、韓国側の科学チームを支援するために研究者を9人任命した[6]。韓国はインド政府とも月探査分野での協力を模索したが、こちらは協議に留まっている[7]

2012年、当時の朴槿恵大統領は韓国の月探査機を2017年に打ち上げるとしていたが、文在寅政権発足後に打ち上げは2020年に変更された[8]。その後2019年にタヌリの打ち上げは2022年に延期された。

観測機器

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脚注

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  1. ^ [우주강국 원년]② 누리호 대신 스페이스X 팰컨 타고 달 가는 다누리” (朝鮮語). 朝鮮日報 (2022年8月3日). 2022年8月4日閲覧。
  2. ^ 衛星「タヌリ」 月へ向かう軌道に投入=韓国”. 聯合ニュース (2022年8月5日). 2022年10月12日閲覧。
  3. ^ 韓国の衛星「タヌリ」 目標軌道投入に成功=年明け以降に月探査任務”. 聯合ニュース. 2023年5月28日閲覧。
  4. ^ 5일 발사 한국 첫 달 궤도선 '다누리' 전세계 관심받는 이유는” (朝鮮語). 東亜日報 (2022年8月5日). 2022年8月4日閲覧。
  5. ^ “Opening of a New Chapter for Korea-US Space Cooperation” Signing of Korea-US Lunar Probe Implementation Agreement (December 30)”. 韓国航空宇宙研究院 (2016年12月31日). 2022年8月7日閲覧。
  6. ^ a b c Danuri, South Korea’s first Moon mission”. 惑星協会. 2022年8月4日閲覧。
  7. ^ 문 대통령·모디 총리 “달 탐사 같이 하자”” (朝鮮語). ハンギョレ (2019年2月22日). 2022年8月4日閲覧。
  8. ^ [사설] '제2 대항해 시대' 우주탐사 경쟁, 한국은 뭐하고 있나” (朝鮮語). 韓国経済新聞 (2019年9月12日). 2022年8月5日閲覧。

関連項目

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