コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

第7回参議院議員通常選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本の旗 第7回参議院議員通常選挙 国会議事堂
内閣 第1次佐藤内閣
任期満了日 1965年(昭和40年)6月1日
公示日 1965年(昭和40年)6月10日
投票日 1965年(昭和40年)7月4日
選挙制度 地方区制 75(
全国区制 50(
改選数 125(
議席内訳

選挙後の党派別議席数
有権者 満20歳以上の日本国民
有権者数 5954万4407人
投票率 67.02%(減少1.20%)
各党別勢力
党順 第1党 第2党 第3党
画像
党色
党名 自由民主党 日本社会党 公明党
党首 佐藤栄作 佐々木更三 辻武寿
前回(3年前) 69 37 9
非改選議席 69 37 9
獲得議席 71 36 11
選挙後議席 140 73 20
得票数(地) 1665万1284票 1234万6650票 191万975票
得票数(全) 1758万3490票 872万9655票 509万7682票
党順 第4党 第5党
画像
党色
党名 民主社会党 日本共産党
党首 西尾末広 宮本顕治
前回(3年前) 4 3
非改選議席 4 1
獲得議席 3 3
選挙後議席 7 4
得票数(地) 230万3860票 260万8771票
得票数(全) 221万4375票 165万2364票
 < 1962年1968年 > 

第7回参議院議員通常選挙(だい7かいさんぎいんぎいんつうじょうせんきょ)は、1965年昭和40年)7月4日日本で行われた国会参議院議員選挙である。 この年に東京都議会が解散したことから、以降の巳年東京都議会議員選挙と同年に行われる(巳年現象)こととなった。

概説

[編集]

選挙データ

[編集]

内閣

[編集]

公示日

[編集]
  • 1965年(昭和40年)6月10日

投票日

[編集]
  • 1965年(昭和40年)7月4日

改選数

[編集]
  • 127議席(うち2議席は補充のため、任期3年)
    • 地方区:75議席
    • 全国区:52議席(うち2議席は補充のため、任期3年)

選挙制度

[編集]
  • 地方区
    • 小選挙区制:改選数25議席
      • 2人区(改選1名、単記投票):25選挙区
    • 中選挙区制:改選数50議席
      • 4人区(改選2名、単記投票):15選挙区
      • 6人区(改選3名、単記投票):4選挙区
      • 8人区(改選4名、単記投票):2選挙区
  • 全国区
    • 大選挙区制:改選数52議席(うち2議席は補充のため、任期3年)

有権者数と候補者数

[編集]
  • 秘密投票
  • 20歳以上の男女
  • 有権者[1]:59,544,407  
男性:28,500,099 
女性:31,044,308
  • 立候補者[1]:332  
    • 地方区:233 
    • 全国区:99

主な争点

[編集]

選挙結果

[編集]

投票率

[編集]
  • 地方区:67.02%(投票者数:39,904,705名)
  • 全国区:67.01%(投票者数:39,900,935名)

[1]

議席数

[編集]
党派別得票と議席数[2]
地方区 全国区 議席
合計
得票 比率 議席 得票 比率 議席
自由民主党  16,651,284 46 17,583,490 47.2% 25 71
日本社会党  12,346,650 24 8,729,655 12 36
民主社会党 2,303,860 1 2,214,375 2 3
公明党 1,910,975 2 5,097,682 9 11
日本共産党 2,608,771 1 1,652,364 2 3
その他の政党 185,991 0 298,401 0 0
無所属 1,664,639 1 1,700,849 2 3
合計 37,672,171 75 37,276,816 52 127
党派別議席(改選+非改選)
政党/無所属 改選 非改選 合計
与党 71 69 140
自由民主党 71 69 140
野党 56 55 111
日本社会党 36 37 73
公明党 11 9 20
民主社会党 3 4 7
日本共産党 3 1 4
無所属 3 4 7
合計 127 124 251

政党・政治団体

[編集]

自由民主党

総裁 副総裁 幹事長 総務会長 政務調査会長 国会対策委員長 参議院議員会長
佐藤栄作 川島正次郎 田中角栄 前尾繁三郎 赤城宗徳 中野四郎 林屋亀次郎

日本社会党

中央執行委員長 中央執行副委員長 書記長 政策審議会長 国会対策委員長 参議院議員会長
佐々木更三 河野密
和田博雄
成田知巳 勝間田清一 石橋政嗣 羽生三七

公明党

中央執行委員長 書記長 政策審議会長 国会対策委員長
辻武寿 北条浩 小平芳平 白木義一郎

民主社会党

中央執行委員長 書記長 政策審議会長 国会対策委員長 参議院議員会長 常任顧問
西尾末広 曾禰益 今澄勇 春日一幸 天田勝正 片山哲

日本共産党

議長 書記長 中央委員 中央委員 中央委員 中央委員
野坂参三 宮本顕治 岡正芳 志賀義雄 袴田里見 不破哲三

議員

[編集]

この選挙で選挙区当選

[編集]

 自民党   社会党   公明党   共産党   民社党   無所属 

北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県
川村清一 井川伊平 高橋雄之助 竹田現照 津島文治 谷村貞治 戸田菊雄 松野孝一 伊藤五郎 石原幹市郎 村田秀三
茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県
中村喜四郎 大森創造 船田譲 田村賢作 大和与一 近藤英一郎 森勝治 土屋義彦 小沢久太郎 加瀬完
神奈川県 山梨県 東京都 新潟県 富山県
岡三郎 河野謙三 広瀬久忠 野坂参三 北条浩 木村禧八郎 市川房枝 佐藤芳男 武内五郎 桜井志郎
石川県 福井県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県
任田新治 高橋衛 羽生三七 木内四郎 中村波男 小林武治 松永忠二 近藤信一 八木一郎 青柳秀夫 井野碩哉
滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県
奥村悦造 植木光教 大橋和孝 赤間文三 田代富士男 亀田得治 松沢兼人 青田源太郎 中沢伊登子 大森久司 和田鶴一
鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県
宮崎正雄 中村英男 秋山長造 木村睦男 藤田正明 藤田進 吉武恵市 三木與吉郎 前川旦 増原恵吉 寺尾豊
福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県
剱木亨弘 柳田桃太郎 小野明 鍋島直紹 田浦直蔵 森中守義 沢田一精 村上春蔵 温水三郎 西郷吉之助 谷口慶吉
  • 繰上当選
達田龍彦
田浦直蔵(1965年8月17日)の死去に伴う

この選挙で全国区当選

[編集]

 自由民主党   日本社会党   公明党   民社党   日本共産党   無所属 

1位-10位 鹿島守之助 春日正一 玉置和郎 田中寿美子 須藤五郎 楠正俊 柏原ヤス 岡本悟 野上元 内藤誉三郎
11位-20位 山崎昇 小林章 多田省吾 木村美智男 山田徹一 山内一郎 西村尚治 山本伊三郎 瓜生清 大倉精一
21位-30位 小平芳平 矢追秀彦 青木一男 平泉渉 岡村文四郎 重政庸徳 松本治一郎 山本茂一郎 久保等 鹿島俊雄
31位-40位 鶴園哲夫 鈴木力 片山武夫 宮崎正義 徳永正利 原田立 大谷贇雄 永岡光治 山本杉 黒柳明
41位-50位 千葉千代世 横山フク 北畠教真 八田一朗 中尾辰義 内田芳郎 黒木利克 金丸冨夫 山高しげり 梶原茂嘉
51位・52位 米田正文 石本茂

補欠当選

[編集]

この選挙で初当選

[編集]
計53名
  • 衆議院議員経験者には「※」の表示。
自由民主党
26名
日本社会党
14名
公明党
8名
民主社会党
3名
日本共産党
1名
無所属
1名

この選挙で返り咲き

[編集]
計4名
自由民主党
1名
日本社会党
3名

この選挙で引退・不出馬

[編集]
計40名
自由民主党
28名

宮沢は衆院議員への鞍替え準備のため不出馬。第31回衆議院議員総選挙に出馬し初当選。

日本社会党
4名
公明党
1名
民主社会党
3名
緑風会
3名
二院クラブ
1名

この選挙で落選

[編集]
計17名
自由民主党
9名
日本社会党
5名
民主社会党
2名
無所属
1名

選挙違反

[編集]

1965年8月4日時点で警察庁が取りまとめた選挙違反の数は、全国区の検挙数6757件、検挙者数1323人。地方区の検挙数1233件、検挙者数360人であった。内訳は買収が約2700人と最多。検挙者数は前回の第6回参議院議員通常選挙と比べて27%の減少[3]

脚注

[編集]

参考文献

[編集]
  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 佐藤令 (2005年12月). “戦後の補欠選挙” (PDF). 国立国会図書館. 2016年5月26日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]