国道255号
一般国道 | |
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国道255号 | |
地図 | |
総延長 | 19.0 km |
実延長 | 11.8 km |
現道 | 11.8 km |
制定年 | 1963年(昭和38年) |
起点 | 神奈川県秦野市 堀川入口交差点(北緯35度22分24.91秒 東経139度12分4.61秒 / 北緯35.3735861度 東経139.2012806度) |
主な 経由都市 |
神奈川県足柄上郡松田町 |
終点 | 神奈川県小田原市 小田原市民会館前交差点(北緯35度15分2.12秒 東経139度9分33.63秒 / 北緯35.2505889度 東経139.1593417度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道246号 E1 東名高速道路 国道271号小田原厚木道路 国道1号 国道138号 |
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国道255号(こくどう255ごう)は、神奈川県秦野市から足柄上郡松田町を経て、小田原市に至る一般国道である。
概要
[編集]秦野市と足柄上郡松田町の間は国道246号に重複しているため、単独区間は足柄上郡松田町(国道246号)と小田原市(国道1号)の間である。
秦野市を起点とする背景には、1962年(昭和37年)5月1日当時の道路法の条文により、重要都市(秦野市)と一級国道(国道1号)を結ぶ路線とせざるをえなかったという事情がある(現行道路法にも実質的に同じ条文が残っているが、表現が変わり、「重要都市」が「人口十万以上の都市」に、「一級国道」が「前号に規定する国道」になっている)。
路線データ
[編集]一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:秦野市(堀川入口交差点 = 国道246号上)
- 終点:小田原市(小田原市民会館前交差点 = 国道1号交点、国道138号終点)
- 重要な経過地:神奈川県足柄上郡松田町
- 総延長 : 19.0 km(重用延長を含む)[2][注釈 2]
- 重用延長 : 7.2 km[2][注釈 2]
- 未供用延長 : なし[2][注釈 2]
- 実延長 : 11.8 km[2][注釈 2]
- 指定区間:国道246号と重複する区間(秦野市・堀川入口交差点(起点) - 足柄上郡松田町松田惣領・籠場インターチェンジ)[3]
歴史
[編集]1962年(昭和37年)に建設大臣に就任した河野一郎は、「横紙破り」とよばれる政治行動でも知られた政界の実力者で、国務大臣として辣腕をふるい、首都高速道路、東名高速道路、名神高速道路などの整備を強力に推進していった[4]。
河野は、このとき始まった東名高速道路の建設ルートが出身地で地元選挙区がある小田原市を通過しないことに不満を持ち、東名高速道路で出るために、大井松田ICと小田原市を直結する一般県道小田原松田線を、国道に指定させたといわれている[5][注釈 3]。
国道として指定されたのは、1962年(昭和37年)5月1日の二級国道の第三次路線指定で「二級国道255号秦野小田原線」となったときで、翌1963年(昭和38年)4月1日から施行された[7]。1962年(昭和37年)5月1日の二級国道の路線を指定する政令の一部改正では、国道255号と一部区間(秦野市 - 足柄上郡松田町)が重用する路線となった二級国道246号東京沼津線の重要な経過地の欄に「神奈川県足柄上郡松田町」が加えられ、これと同時に二級国道255号を含む二級国道32路線[注釈 4]が追加指定されている[7]。
1965年(昭和40年)に道路法が改正されると、従来の一級・二級の国道区分が廃止されて、一般国道に統合されたことに伴い、「二級国道255号秦野小田原線」から「一般国道255号」となった[1]。
年表
[編集]路線状況
[編集]国道1号と国道246号を南北に結んでおり、足柄平野の主要ルートとしての役割を果たしている。
重複区間
[編集]- 国道246号(秦野市(起点) - 足柄上郡松田町松田惣領)
地理
[編集]通過する自治体
[編集]交差する道路
[編集]- 秦野市起点より神奈川県足柄上郡松田町籠場インターまで国道246号に重複
- 神奈川県足柄上郡大井町金子 大井松田IC(E1東名高速道路)
- 神奈川県足柄上郡大井町 インター前交差点(神奈川県道78号御殿場大井線 足柄峠方面)
- 神奈川県足柄上郡大井町 根岸交差点(神奈川県道72号松田国府津線 松田庶子方面)
- 神奈川県足柄上郡大井町 金子陸橋(神奈川県道72号松田国府津線 国府津方面)
- 神奈川県足柄上郡大井町 栢山入口交差点(神奈川県道711号小田原松田線、神奈川県道714号栢山停車場曽我線)
- 神奈川県小田原市 桑原交差点(神奈川県道711号小田原松田線、神奈川県道717号沼田国府津線)
- 神奈川県小田原市 成田交差点(神奈川県道716号成田下曽我停車場線、神奈川県道717号沼田国府津線)
- 神奈川県小田原市成田 小田原東IC(国道271号小田原厚木道路)
- 神奈川県小田原市 成田南交差点(神奈川県道717号沼田国府津線)
- 神奈川県小田原市 飯泉橋東交差点(神奈川県道711号小田原松田線)
- 神奈川県小田原市 飯泉入口交差点(神奈川県道720号怒田開成小田原線)
- 神奈川県小田原市 広小路交差点(新栄通り)
- 広小路交差点以南、銀座通り(国道)は北向き一方通行、並行する新栄通り(小田原市道)は南向き一方通行により国道を補完
- 神奈川県小田原市 銀座通り交差点
- 大工町通り(本路線は北向き一方通行)
- 神奈川県小田原市 栄町1交差点
- 中央通り(本路線は北向き一方通行)
- 神奈川県小田原市 小田原市民会館前交差点(国道1号、国道138号)
ギャラリー
[編集]-
籠場インター付近
神奈川県足柄上郡松田町 -
神奈川県足柄上郡
大井町金子 -
神奈川県小田原市扇町
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年11月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月15日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月26日閲覧。
- ^ 佐藤健太郎 2015, p. 104–105.
- ^ 佐藤健太郎 2015, p. 105.
- ^ 武部健一 2015, pp. 187–188.
- ^ a b c 昭和37年5月1日政令第184号 「一級国道の路線を指定する政令等の一部を改正する政令(二級国道の路線を指定する政令の一部改正)」(昭和38年4月1日施行)
参考文献
[編集]- 佐藤健太郎『国道者』新潮社、2015年11月25日。ISBN 978-4-10-339731-1。
- 武部健一『道路の日本史』中央公論新社〈中公新書〉、2015年5月25日。ISBN 978-4-12-102321-6。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 神奈川県
- 県西土木事務所・小田原土木センター:小田原市の区間を管理
- 県西土木事務所:松田町・大井町の区間を管理
- 平塚土木事務所:秦野市の区間を管理