「国道433号」の版間の差分
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[[七曲峠 (広島県)|七曲峠]]や[[二重谷峠]]などを含め、道幅が狭く、[[大型車]]通行不可、乗用車同士のすれ違い困難な区間が多数存在する{{sfn|鹿取茂雄|2018|pp=62–63}}。2 [[トン|t]]車以上の車両通行不能区間もあり、カーブが多い道路幅員狭小区間があるため、中型・大型車は脱輪するため迂回を促す看板も設置されている{{sfn|鹿取茂雄|2018|p=63}}。山間部は、落石や木の枝、落ち葉が路上に落ちているなど、路面状態が悪いこともある{{sfn|鹿取茂雄|2018|pp=62–63}}。また、山間部の川沿いに[[防護柵 (道路)|ガードレール]]の未設置箇所や、急な[[つづら折り|ヘアピンカーブ]]があったり、一般道路との分岐点において道路幅が狭い方が国道433号であるところがあるなど、いわゆる「[[酷道]]」の要素が多い{{sfn|鹿取茂雄|2018|pp=62–63}}。山県郡安芸太田町大字加計付近から七曲峠手前までの広島市内区間は、2車線の快走路が続いている{{sfn|鹿取茂雄|2018|p=62}}。 |
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=== 重複区間 === |
=== 重複区間 === |
2023年3月6日 (月) 22:15時点における版
一般国道 | |
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国道433号 | |
総延長 | 124.1 km |
実延長 | 105.5 km |
現道 | 104.1 km |
制定年 | 1982年(昭和57年) |
起点 | 広島県大竹市 みどり橋東詰交差点(北緯34度13分18.79秒 東経132度13分26.92秒 / 北緯34.2218861度 東経132.2241444度) |
主な 経由都市 |
広島県廿日市市、広島市、 安芸高田市 |
終点 | 広島県三次市 日山橋東詰交差点(北緯34度49分9.83秒 東経132度49分23.63秒 / 北緯34.8193972度 東経132.8232306度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道2号 国道488号 国道191号 国道434号 国道261号 国道375号 国道54号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
国道433号(こくどう433ごう)は、広島県大竹市から三次市に至る一般国道である。
概要
広島県の南西端に位置し瀬戸内海にも面する大竹市のみどり橋東詰交差点から、広島県内の中国山地の山間部を縫って北東方向に進み、同県北東部にある三次市の日山橋東詰交差点で国道54号とを結ぶ、延長約123 kmの一般国道の路線である。主な通過地として廿日市市、広島市佐伯区湯来町、山県郡安芸太田町大字加計(旧加計町)、北広島町戸谷(旧豊平町)、同町蔵迫(旧千代田町)、安芸高田市美土里町、同市高宮町がある。このうち、起点の大竹市から廿日市市の瀬戸内海沿いは国道2号と、三次市内の終点付近は、国道375号と重用しており、実延長部となる単独区間は、廿日市市の国道2号交点(上平良交差点)から三次市作木町香淀の国道375号交点までである。また、単独区間の経路の途中でも、国道191号、国道261号と一部重複する。
廿日市市北部の七曲峠(標高560 m)や加計 - 戸谷間にある鶉木峠、蔵迫 - 美土里間にある二重谷峠(標高470 m)などに道路幅が狭く普通乗用車でもすれ違いが困難な場所があり、連続降雨など異常気象時には通行止めとなることがしばしばある[1]。このため、加計豊平バイパスをはじめとする道路改良が進められている[1]。
路線データ
- 起点:広島県大竹市(みどり橋東詰交差点 = 国道2号上、国道186号終点)
- 終点:広島県三次市(巴橋東詰交差点 = 国道375号上、国道434号終点)
- 総延長 : 124.1 km(広島県 96.9 km、広島市 27.2 km)重用延長を含む[2][注釈 1]
- 重用延長 : 18.5 km(広島県 18.5 km、広島市 - km)[2][注釈 1]
- 未供用延長 : なし[2][注釈 1]
- 実延長 : 105.5 km(広島県 78.4 km、広島市 27.2 km)[2][注釈 1]
- 指定区間:国道2号・国道54号と重複する区間(大竹市・みどり橋東詰交差点(起点) - 廿日市市・上平良(かみへら)交差点、三次市・日山橋東詰交差点 - 尾関大橋北詰交差点)
- 冬季閉鎖区間:山県郡北広島町惣森 - 安芸高田市美土里町桑田間(延長4.8 km、12月15日 - 翌年3月15日)
歴史
路線状況
七曲峠や二重谷峠などを含め、道幅が狭く、大型車通行不可、乗用車同士のすれ違い困難な区間が多数存在する[3]。2 t車以上の車両通行不能区間もあり、カーブが多い道路幅員狭小区間があるため、中型・大型車は脱輪するため迂回を促す看板も設置されている[4]。山間部は、落石や木の枝、落ち葉が路上に落ちているなど、路面状態が悪いこともある[3]。また、山間部の川沿いにガードレールの未設置箇所や、急なヘアピンカーブがあったり、一般道路との分岐点において道路幅が狭い方が国道433号であるところがあるなど、いわゆる「酷道」の要素が多い[3]。山県郡安芸太田町大字加計付近から七曲峠手前までの広島市内区間は、2車線の快走路が続いている[5]。
重複区間
- 国道2号(大竹市北栄・みどり橋東詰交差点(起点) - 廿日市市上平良(かみへら)・上平良交差点)
- 国道488号(廿日市市上平良・上平良交差点 - 広島市佐伯区・湯来出張所前交差点)
- 国道191号(山県郡安芸太田町坪野 - 山県郡安芸太田町津浪)
- 国道434号(山県郡安芸太田町加計 - 三次市三次町・巴橋東詰交差点(終点))
- 国道261号(山県郡北広島町・蔵迫中央交差点 - 山県郡北広島町明智)
- 国道375号(三次市作木町香淀 - 三次市三次町・巴橋東詰交差点(終点))
- 国道54号・国道184号(三次市三次町・日山橋東詰交差点 - 三次市三次町・尾関大橋北詰交差点)
バイパス
- 加計豊平バイパス
交通量
24時間交通量(台) 道路交通センサス
観測地点 | 平成22(2010)年度 |
---|---|
廿日市市上平良 | 8,949 |
廿日市市原 | 201 |
広島市佐伯区湯来町和田 | 4,236 |
安芸太田町加計※1 | 1,719 |
安芸太田町加計※2 | 687 |
北広島町戸谷 | 1,991 |
北広島町志路原 | 2,068 |
北広島町惣森 | 512 |
安芸高田市美土里町桑田 | 154 |
安芸高田市美土里町北893 | 843 |
安芸高田市高宮町佐々部 | 611 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
※1 加計バイパス旧道区間 ※2 国道434号交点 - 溝口加計線交点間
地理
広島県三次市内は江の川に沿って国道375号と重複しており、川の対岸に2018年に廃線となった旧JR三江線跡がある[5]。内陸山間部の農村集落を経由しており、各集落で道路脇に独特の石垣も見られる[4]。廿日市市に近い七曲峠付近では、上から瀬戸内海を眺望できる絶景ポイントがある[4]。
通過する自治体
交差する道路
- 国道186号(大竹市)
- 国道2号(廿日市市)
- 国道488号(広島市佐伯区)
- 国道191号(安芸太田町)
- 国道434号(安芸太田町)
- 国道261号(北広島町)
- 国道375号(三次市)
- 国道54号(三次市)
峠
脚注
注釈
出典
参考文献
- 鹿取茂雄(著)、磯部祥行(編)「国道433号〈二重谷峠・七曲峠〉」『酷道大百科』〈ブルーガイド・グラフィック〉、実業之日本社、2018年12月28日、62 - 63頁、ISBN 978-4-408-06392-8。
関連項目
外部リンク
- 国土交通省中国地方整備局
- 広島県
- 西部建設事務所廿日市支所:廿日市市の指定区間外を管理。
- 西部建設事務所安芸太田支所:山県郡安芸太田町 - 同郡北広島町の区間を管理。
- 西部建設事務所:維持第二課・管理第二課が安芸高田市の区間を管理。
- 北部建設事務所:三次市の指定区間外を管理。
- 広島市
- 佐伯区役所
- 農林建設部維持管理課:佐伯区の区間を管理。
- 佐伯区役所