広島市
ひろしまし 広島市 | |||
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ファイル:Hiroshima montage.png | |||
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国 | 日本 | ||
地方 | 中国地方(山陽地方) | ||
都道府県 | 広島県 | ||
市町村コード | 34100-2 | ||
法人番号 | 9000020341002 | ||
面積 |
906.69km2 | ||
総人口 |
1,179,915人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||
人口密度 | 1,301人/km2 | ||
隣接自治体 |
坂町、呉市、熊野町 海田町、 府中町、東広島市 安芸高田市、北広島町 安芸太田町、廿日市市 (海を隔てて)江田島市 | ||
市の木 | クスノキ | ||
市の花 | キョウチクトウ | ||
広島市役所 | |||
市長 | 松井一實 | ||
所在地 |
〒730-8586 広島県広島市中区国泰寺町一丁目6番34号 ファイル:広島市役所.jpg | ||
外部リンク | 広島市役所 | ||
ウィキプロジェクト |
広島市(ひろしまし)は、日本の広島県にある都市。政令指定都市であり、同県の県庁所在地である。中国地方の中南部、広島県西部(安芸国)に位置し、中国・四国地方で第1位の人口を有する。
概要
世界史上初めて核兵器(原子爆弾)で爆撃された都市として、世界的に知名度が非常に高い(広島市への原子爆弾投下)。それ故に、国際平和文化都市としても一定の影響力を持っており、広島市長の発案で創設された「平和市長会議」には130を超える国から3000以上の自治体が加盟している。第二次世界大戦以前には軍事都市であった歴史とは対照的である。
都市としての広島の歴史は、戦国大名の毛利輝元が1589年に広島城を建設したことに始まる。江戸時代には、広島藩42万石の城下町として藩主浅野氏のもとで発展した。戦前には、陸海軍の拠点が集中する軍事都市となり、特に日清戦争時には広島大本営が置かれて帝国議会(第7回帝国議会)が開かれるなど、臨時の首都機能を担った[1]。
第二次世界大戦末期の1945年8月6日、アメリカ軍の戦略爆撃機B-29「エノラ・ゲイ」によって広島市中心部の相生橋上空に原子爆弾「リトルボーイ」が投下され、きのこ雲が立ち上り、市街地は一瞬にして破壊された。当日中に数万人、1945年末までに13万人(推計)の人命が奪われ、生存者も火傷痕(ケロイド)、放射線後遺症、精神的後遺症(PTSD等)、遺伝への不安に生涯苦しむなど、市民が経験した苦痛は人類史上類を見ないものであった。
戦後は重工業や自動車産業を中心に復興し、日本の主要な工業都市となっている。1980年には政令指定都市に指定された。現在では全国の市で10番目の人口を抱える(→日本の市の人口順位)。
地理的には山陽地方のほぼ中南部に位置しており、太平洋ベルトを構成する広島都市圏の核となっている。京阪神と福岡都市圏のほぼ中間に位置しているため、中国地方あるいは中国・四国地方を統括する政府機関や、全国規模で展開している企業の地方拠点も多く置かれている(支店経済都市)。また、瀬戸内工業地域を構成する西日本有数の工業都市でもあり、沿岸部は工業地帯となっている。地場資本も比較的強い方[要出典]であり、製造業の本社・本部が多く置かれている。地元で効率よくまとめようとする傾向が目立つとも言われる[誰?]が、広島経済の堅実さの表れである[要出典]。
近年では、人口の郊外への流出も引き続いて見られる一方で、中区の人口密度が地方圏として全国1位になる[要出典]など、都心回帰の傾向が見られる。平和大通りでは、80mを超える高層ビルが相次いで建設されている。
中区以外においても、広島駅周辺を始め、宇品や緑井、段原などの開発・再開発が進み、既存の商工センターや西風新都と併せて、都市拠点機能が活性化している。交通インフラ面では都市高速道路である広島高速道路の整備のほか、広島電鉄による市内線路面電車のLRT整備や、広島アジア大会の開催(1994年)に合わせて開通した広島高速交通「アストラムライン」の延伸、およびJRとのアクセス改良計画が進むなど多方面から都市機能の充実がすすめられている。
地理
南は瀬戸内海に面し、広島湾となっている。市の中心部を流れる太田川の河口に開けた三角州上に市街地が形成されている。太田川デルタを中心に広島平野が形成されているが、それを取り囲むように市の西部・北部・東部は丘陵地帯となっている。
地名
都市名の由来
「広島」という名称は、戦国時代末期、この地を支配した戦国大名の毛利輝元が築城に際して命名した。
当時この地は太田川河口デルタの形成途上にあり、箱島(今の白島地区)や日地島(比治山)などいくつかの島が点在しており、五箇庄(ごかのしょう)と呼ばれていた。築城する島がこれらの島の中で最も広い(実際には2番目)ことから「広島」と命名したとされるが、輝元には別の意図もあった。広島築城事業は、当時120万石の「西国の雄」毛利家が、本拠地をそれまでの吉田郡山城から移して新たに築こうという大事業であり、城の名称には家運長久の願いが込められた。毛利氏は代々、大江広元の末裔であることを誇りとしており、本姓は大江氏であった(毛利氏は最も頻繁に用いられる「元」の通字以外、「広」も諱に使用する字の一つとしていた)ことや、「広大」「末広」の縁起から「広」の字を冠することとし、「島」については城普請案内を務め、この界隈の地勢に詳しかった普請奉行の福島元長の名字からとって命名した。
輝元の祖父・毛利元就の時代には、完全に臣従したもの(吉川元春、天野元貞、出羽元祐など)には、「元」を一字書出として与えたが、そうでない国人衆(平賀広相、阿曽沼広秀など)には、明白に傘下に組み入れられたと示す「元」の字を避け、「広」の字を与え始めたとされる。この慣習は「広島」の命名者である毛利輝元にも引き継がれ(輝元が「広」を一字書出として与えた者には、吉川広家、山内広通、益田広兼などがいる)、輝元が命名に関与する場合、「広」はこのような重要な意味合いをもった。
「広島へ行く」という表現について
西日本の方言で、「広島へ行く」「ヒロシマにゆく」という表現が、「死ぬ」を婉曲に表す忌み言葉として使われることがある。この広島が都市の広島を指すかどうかについては不明だが、1741年(寛保元年)の『夏山雑談』に記述があり、起源は近世以前までさかのぼる。
柳田國男は『廣島へ煙草買ひに』という著作の中で、「ヒロシマ」は「会津檜枝岐などの狩詞で人里のことであった」、「ヒロシマへユク」は「壱岐では死ぬの隠語に代用して居ることが最近刊行せられた山口君の続方言集[2]に見えて居る、ヒロシマといふ語にもし斯ういふ感覚が伴なふことを知って居たら、藝州の殿様も是を御城下の名にはしなかったかも知れない。」と記し、さらに「タバコ」を「関西地方は殆ど一般に、休息の同義語に用いられている」とし、「廣島へ煙草買ひに行く」というのは、伊予の内海側では「死ぬ」という代わりに時々使われる気のきいた忌み言葉になっている、と説明している。
南海日日新聞の2000年12月16日付記事「ヒロシマへ行くこと[3]」では、愛媛県八幡浜市周辺で現在も使われ、『八幡浜市誌』に採録されているといい、起源については死の穢れを極端に避けた厳島(安芸の宮島)の風習に由来する可能性を指摘している(島全体が神聖とされた厳島では、死者が出ると島外で葬儀・埋葬を行い=「ヒロシマに行き」、遺族は服喪期間が明けるまで島に戻れなかった)。
今治市周辺でも高齢者は聞き慣れた表現であるという。ただし原爆のイメージからか、新しい世代はタブー表現として(前述のような意味合いでの)使用を避ける傾向がある。
広島市の地名
広島市には海に関連する由来の地名が多い。
- 島…江波(えば・江波島)、白島(はくしま・箱島)、仁保(にほ・仁保島)、比治山(ひじやま・日地島)
- 川…打越(洪水の冠水を堤防を壊して排水する「内越」から)、流川町(縮景園の排水路として開かれた流川に由来)、薬研堀(通りに沿う水道の名に由来)、吉島(よしじま古くは葭島と書き、葭の茂っている中州の意味とされる)、川内(太田川と古川に挟まれた中州に由来)、天神川(尾長天満宮から流れる天神川に由来)、横川(太田川がここから西に分流)、可部(河戸、河の口。太田川の合流点であったことに由来)
- 海…草津(神武天皇の「軍津」=いくさつ)、古江(「古ヘ天子ノ御船着シ古キ入江之故事」に由来)、向洋(向い灘)
- 船…加古町(藩船の水主「かこ」が由来)、舟入(船舶の停泊した入り江)、船越(沖合いを行きかう船に由来)
- 漁業…江波(漁場の餌場)、小網町(網を打つ漁民が多く居住し、網打小路と呼ばれたため)、蟹屋町(蟹売りが歩いていた町)
- 商業…紙屋町(伊予国から広島に移り住んだ紙商、伊予屋九郎左衛門に由来)、十日市町(安芸高田市吉田の十日市場を移したといわれる)
- 神社・寺院…住吉町(航海の神、住吉神社)、国泰寺町(安国寺恵瓊が開基した新安国寺が国泰寺と改称された)、袋町(大黒天の袋をとって「袋町」と命名)
- 藩政関連…基町(毛利氏時代以来の広島開基地という意による)、幟町(藩主の旗印をまかされていた御旗の士が居住していたことによる)、大手町(広島城の大手門に由来)、京橋町(西国街道の京橋)
- その他…堀越(平清盛が向洋半島に娘を埋葬した際、遺体を荒らされないため半島を島にするために堀を掘ったことによる)
人口
1889年に日本最初の市(36市)の一つになって以来、一貫して中国・四国地方第1位の人口を有する。
市制施行当時(8万8820人)は福岡市(5万3014人)等を大きく上回り、京阪神を除く西日本最大の都市であった。
広島市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
歴史
安土桃山時代の開府以降、山陽道沿線の行政の中心地として、広島市は発展した。
安土桃山時代から江戸時代まで
(特徴:地方王国たる広島藩の首府)
- 毛利元就が中国地方一円の戦国大名となった時、小盆地である吉田(郡山城)は手狭であり、交通の便も悪かった。そこで、山陽道が通り、太田川や瀬戸内海の水運を利用できる、太田川下流デルタの寒村・五箇庄に注目した。元就の死後、毛利輝元によってその着想を現実化し、広島の開発が始まった。
- 1589年:毛利輝元が、五箇庄の箱島(現在の白島)を中心とした干拓と、広島城の築城とを命じる。
- 1591年:毛利輝元が、未完成ながらも広島城に入府し、地名を「広島」と命名する。
- 1599年:広島城の完成。
- 1600年:関ヶ原の合戦で敗北し、長門国・萩に移封された毛利氏の替わりに福島正則が城主となる。
- 山陽道(西国街道)が、福島正則によって城下町を通るように南よりに付け替えられる。また、同時期に出雲街道や石見街道も整備される。干拓により新開地も増え続け、江波や草津が港として整備される。
- 1619年:広島城石垣の無届け改修を理由として福島正則が改易となり、浅野長晟が城主となる。以降、浅野氏の広島藩が明治維新まで続く。
江戸時代を通して広島の人口は拡大し続け、幕末には武家・町人併せて7万人あまりの規模に達していたと言われる。これは日本三都(江戸・大坂・京)および名古屋・金沢に次ぐ水準で、この当時から日本屈指の都市となっていた。
戦前
(特徴:中央集権国家での地方統治の拠点。軍事都市)
- 1871年8月29日:廃藩置県により、旧広島藩領は全域「廣島縣」となる。
- 1871年10月12日:「鎮西鎮台第一文営」が広島城に設置される。徴兵制が始まっていないので旧藩兵からなる部隊であった。
- 1873年1月9日:「第五軍管広島鎮台」が第一文営跡に設置される。
- 1884年9月:千田貞暁県令(知事)により広島県営として宇品港の建設に着工。
- 1888年5月14日:第五軍管広島鎮台が第五師団司令部に昇格する。
- 1889年4月1日:開府300周年。市制施行により広島市となり、広島県の県庁所在地とされた。
- 1889年11月:宇品築港及び干拓工事の終了。当初の計画では氏族殖産補助金(旧藩主浅野氏)、氏族殖産金(国庫)と埋め立てによりできる新開地を担保とした。災害と計画変更により、更に二回に渡り国庫の補助を受けて私財も投じたため、千田県令は工事の完成を見ず新潟県に左遷されてしまう。漁民に抵抗を受け、県民に負担をかけ、当時の広島には不釣合いな大規模港湾であり県令の功名心による土木工事であるとの批判も受けた。しかし、日清戦争において臨時の首都となった要因は、前線に近い点だけでなく、鉄道が開通しており、近代港湾を持ち、物資の生産・集積・貯蔵に必要な十分な土地を持つという理由であり、宇品港と宇品干拓と共に、近代における広島の発展の原動力となった千田県令は、後に再評価されて勲三等旭日章を受け、男爵に叙せられ、千田廟公園(千田神社)が建てられた。
- 1893年5月:広島電燈株式会社設立。
- 1894年6月10日:山陽鉄道(現山陽本線)が広島まで開通。
- 1894年8月4日:陸軍省の山陽鉄道への依頼により、広島駅から宇品港への宇品線の建設着工、2週間の突貫工事により同月20日完成。
- 1894年9月15日:日清戦争に伴い、大本営や帝国議会が臨時に広島に移る。以来、広島は軍都として発展する。(→首都機能移転)
- 1894年10月:市内に電灯がともる。
- 1899年1月1日:広島市内で上水道の給水開始。
- 1903年12月27日:海田市駅から呉軍港を結ぶ呉線、官設により開通。
- 1905年2月:府中煙草製造所(元JT府中工場、及び同廣島分工場(元JT広島工場)が煙草製造開始。
- 1909年10月:広島瓦斯株式会社創立。
- 1909年12月19日:大日本軌道広島支社が横川-祇園(下祇園駅と古市橋駅の間)(現可部線)を開業。
- 1910年10月1日:市内にガス供給開始。
- 1911年:広島城の外堀が埋められる。
- 1912年:西堂川(西塔川)(現在の鯉城通り・一部千田通り)が埋め立てられる。これが御幸橋方面への市内電車通りとなる。
- 1912年11月:広島電気軌道(現広島電鉄)による市内電車の運転始まる、広島駅-紙屋町-御幸橋、八丁堀-白島など4路線。
- 1915年4月28日:芸備鉄道が東廣島(現在の東広島駅とは別)-志和地間を(現芸備線)開業。
- 1915年6月1日:芸備鉄道志和地-三次(現在の西三次)間が開業。
- 1920年7月15日:芸備鉄道広島-東広島(現在の東広島駅とは別)間が開業。国鉄廣島駅へ乗り入れ。
- 1922年8月22日:広島電気軌道宮島線(己斐-草津)が開業。
- 1925年7月15日:宮島線廿日市-地御前間が開業。
- 1926年7月15日:宮島線地御前-新宮島(後に廃止)間が開業。
- 1931年2月1日:宮島線新宮島-電車宮島(現在の広電宮島口)間が開業し、宮島線全通。
- 1932年:太田川の山手川と福島川の改修工事(太田川放水路)が帝国議会で決定。工事は第二次世界大戦で一次中断。
- 1944年11月18日:広島市で第一次建物疎開が実施される。原爆投下まで計6回実施される。
- 1945年2月:造幣局廣島支局の仮工場が完成。貨幣の製造を開始。
- 1945年4月3日:広島市で学童疎開が始まる。
- 1945年6月: 廣島文理科大学内に中国地方総監府が設置される。
- 1945年8月6日:アメリカ軍により世界初の核攻撃。原子爆弾が市中心部に投下された。(→広島市への原子爆弾投下)
戦後
(特徴:中央集権国家での地方統治の拠点。工業都市)
- 1945年9月17日:枕崎台風により被害を受ける。広島県内で死者・行方不明者2012人。
- 1949年:市制60周年、開府360周年。特別法である広島平和記念都市建設法が国会で可決され、住民投票を経て公布される。
- 1951年:プロ野球セントラルリーグ広島カープが創設される。
- 1955年:平田屋川(竹屋川)(現在の並木通り)が埋め立てられる。
- 1961年:広島空港(現広島西飛行場)開港。
- 1962年5月12日:三原-広島間が電化。 同年10月1日広島-横川間電化。
- 1964年7月25日:横川-小郡(現在の新山口)間が電化され、山陽本線全線電化開通。
- 1966年:国道2号線通称広島バイパス(現在の旧市内国道2号線)海田市大正から仁保・鷹野橋を経由し西区まで開通。
- 1967年:太田川放水路完成。
- 1969年3月1日:貨・東広島駅(現在の広島貨物ターミナル駅)開業。
- 1974年4月:西広島バイパス庚午北-観音本町間開通。
- 1975年10月:広島東洋カープが初優勝を遂げる。
- 1975年3月10日:山陽新幹線広島駅開業。
- 1979年11月:広島東洋カープが初の日本一達成。
- 1985年3月20日:広島自動車道開通。
- 1989年:平成元年 '89 海と島の博覧会・ひろしま 開催。(海と島の博覧会)
- 1994年:アジア競技大会開催。それに併せて広島高速交通広島新交通1号線も開業
- 1997年12月10日:山陽自動車道全通。
行政
- 市長:秋葉忠利 (3期目、2007年4月8日- )
平和記念都市
原子爆弾が投下された歴史を踏まえ、広島市は自らを平和記念都市として、平和の確立と核兵器の廃棄を求める活動を活発に行っている。
爆心地周辺は、広島平和記念公園として整備され、原爆ドームは1996年ユネスコの世界遺産に登録された。
核被爆地としての意味を強調する場合、カタカナでヒロシマと表記することがある。これは長崎(ナガサキ)も同様である。
行政区画の変遷
- 1889年(明治22年)4月1日- 市制施行。同年12月31日現在の現住人口は8万8820人で、全国9位、西日本(中国・四国・九州地方)で最多[1]。
- 1904年(明治37年)9月15日- 安芸郡仁保島村字宇品(現在の元宇品)を編入。
- 1929年(昭和4年)4月1日- 安芸郡仁保村・矢賀村・牛田村、佐伯郡己斐町・草津町・古田村、安佐郡三篠町を編入。
- 1955年(昭和30年)4月10日- 安芸郡戸坂村を編入。
- 1956年(昭和31年)4月1日- 安芸郡中山村を編入。
- 1956年(昭和31年)11月1日- 佐伯郡井口村を編入。
- 1971年(昭和46年)4月1日 安佐郡沼田町を編入。
- 1971年(昭和46年)5月20日 安佐郡安佐町を編入。
- 1972年(昭和47年)4月1日 安佐郡可部町を編入。
- 1972年(昭和47年)8月27日 安佐郡祇園町を編入。
- 1973年(昭和48年)3月20日 安佐郡高陽・佐東・安古市各町及び安芸郡瀬野川町を編入(安佐郡消滅)。
- 1973年(昭和48年)10月22日 高田郡白木町を編入。
- 1974年(昭和49年)11月1日 安芸郡安芸町及び熊野跡村を編入。
- 1975年(昭和50年)3月20日 安芸郡船越・矢野両町を編入。
- 1980年(昭和55年)4月1日 政令指定都市に移行。安芸・安佐北・安佐南・中・西・東・南の7行政区設置。
- 1985年(昭和60年)3月20日 佐伯郡五日市町を編入。佐伯区設置。広島市の人口が100万人を超える。
- 2005年(平成17年)4月25日 佐伯郡湯来町を編入。佐伯区の一部になる。
広島市と周辺町村
広島市は1889年4月1日の市制制度制定時に市制が施行された全国31都市の1つで、それ以後は周辺の郡に所属する町村を吸収合併していった。その中で安佐郡全域は1973年までに広島市に吸収され(同地域には1980年に安佐北・安佐南の2区が設置)、佐伯郡も大竹市・廿日市市・江田島市などとに分割されて消滅した。 これに対し、安芸郡の町村も広島市(一部はそこから成立した呉市)への統合が進んだが、周囲が全て広島市に囲まれた府中町、あるいは三方が広島市に接する海田町などは広島市との合併を選択せず(海田町は2004年8月22日の住民投票で合併反対が過半数(得票率65%)を占めた[2])、現在でも独自の町制を維持している。これは府中町にマツダの本社、海田町にも同社の関連企業があり、法人税などによって財政基盤が強い事も理由と考えられている。そのため、広島市では1975年に合併した旧矢野町地域が飛地となっている。 しかし、合併を選択しなかったこれらの町でも住民の日常生活や社会基盤整備では広島市との関係が深く、広域での水道や交通網の整備が進められている。
区
広島市は以下の8区で構成される。
旧市内(おおむね1970年代以前から広島市だった区域。主にオフィスビル、商業施設が集積し広島市のみならず広島県、中国地方の中枢を担っている)
新市内(おおむね1970年代以降合併により広島市となった区域。旧市内とは対照的に住宅団地、マンションなど、中心部へのベッドタウンとして機能している)
主な国の行政機関
- 内閣府
- 総務省
- 財務省
- 法務省
- 経済産業省
- 中国経済産業局
- 国土交通省
- 農林水産省
- 厚生労働省
- 環境省
- 中国四国地方環境事務所広島事務所
- 防衛省
- 国土交通省と財務省
- 住宅金融支援機構中国支店
- 政府と民間団体が共同出資
- 商工組合中央金庫広島支店・広島西部支店
- 警察庁
主な裁判所
インフラ整備の状況
- 下水道普及率:92.8%(平成19年度末)
姉妹都市・友好都市
「国際平和都市・ヒロシマ」の歴史や知名度を背景として、第二次世界大戦で大規模な被害を受けた都市と姉妹都市・友好都市関係を締結する例が多い。以下、< >内にその都市が受けた戦災の項目へのリンク、ないしその被害状況を示す。 なお、ハワイのホノルルに関しては、広島県が日本有数の日系人移民送出県だったという関係も持っている。
国内
海外
- ホノルル市(アメリカ合衆国ハワイ州)<真珠湾攻撃>
- ヴォルゴグラード市(ロシア連邦ヴォルゴグラード州)<スターリングラード攻防戦>
- ハノーファー(ハノーバー)市(ドイツ連邦共和国ニーダーザクセン州)<連合軍による数次の空襲で6700人が死亡、市域の大半を焼失>
- 重慶市(中華人民共和国)<重慶爆撃>
- 大邱広域市(大韓民国)
- モントリオール市(カナダ)
外国公館・施設など
- 国際機関
- 総領事館
- 在広島大韓民国総領事館
- 名誉領事館
- 通商事務所など
地域間関係
瀬戸内海を挟んで対岸に位置する松山市とは相互往来も盛んで、松山市周辺から広島市へ買物に訪れる人々もいる。
松山市-広島市(市役所同士直線距離 67.1km)
- 旅客(大人1人、片道)
- 高速船:直通68分、呉経由77分、6900円、14往復/日
- フェリー:直通145分、呉経由160分、3500円、10往復/日
- 高速バス:なし
- 自家用車(片道)
又山口県の岩国市や周南市とは山陽道・山陽新幹線・山陽本線等を通じて相互往来は盛んである。
拠点性
広島市は、中国地方あるいは中国・四国地方を管轄する国の出先機関や企業の支社が集中し、地方内で最も高い拠点性を有することから、有力な支店経済都市の一つとなっている。ただし、中国地方を1つの地方区分とする場合は、広島市がほぼ全ての拠点機能を独占しているのに対し、大阪市の拠点が近畿・中国・四国をまとめて管轄する場合、福岡市や北九州市の拠点が山口県西部地区を管轄する場合もあり、広島市が拠点性を独占するまでには至っていない。中国・四国地方を1つの営業エリアとする企業に限ってみると、広島市を拠点とする割合は、2007年12月末時点で、77.1%に留まっており、地方拠点をほぼ100%に近い値で独占する札幌市、仙台市、福岡市とは異なっている。
この地方では、瀬戸内工業地域内の各地に主に工業を中心とした有力企業が分散立地し、地域圏ごとの工業出荷額に応じて業務機能や都市機能が分散して、人口集積や第三次産業において抜きん出た都市圏、すなわち、プライメイトシティがつくられなかった。また、京阪神と九州北部の二つの地域に挟まれる形の地勢も影響して、広島市のテレビ局制作のブロックネットが少なく、広島市を中心とした地方としての一体感が醸成されなかった。
そのため、七大都市圏の中心都市の比較では、卸売および小売の年間販売額[3]において6番目となっているが、ほぼ同じ面積の中国地方と南東北(域内人口や域内県民総生産合計が中国地方の3/4以下)で比べると、中国地方の中心都市・広島市の年間販売額は、南東北の中心都市・仙台市をやや上回っている程度、南東北とほぼ同じ域内人口・域内GDPの北海道の中心都市・札幌市からはやや水をあけられており、広島市は、背景人口・GDPの大きさの割りに地方全体に対する流通・小売の抜きん出た中心とはなっていない。
国土交通省の調査においても、広島を最大志向先とする高速道路流動は、鳥取西部、島根、岡山、山口東部であり、鳥取東部は大阪を、山口西部は福岡をそれぞれ志向し、実際の中国地方の範囲よりも小さくなっている。
このように、地方全域から見た広島市は必ずしもプライメイトシティとなっていない。しかし、「日本の縮図」や「日本の平均値県・地域」という語に代表されるように、平均的な人口世代分布を持ち、経済・社会・文化・商業・工業の様々な要素をバランスよく保持した「万能型都市・地域」となっているのが特徴であり、全国発売前の新商品の試験販売(テストマーケティング)が行われる都市・地域としても有名である。またテストマーケティングを行う際、商品のCMが他県に漏れることがないよう、テレビの電波が県内で収まる、という条件においても、広島は適しているとも言われている。
なお、テストマーケティングが行われる場所として、他に宮城県や静岡県が有名だが、広島の場合、西日本における平均値県としての位置づけの他に、「新しいモノに飛びつき易い」という県民性がある、と見られることから、新商品の試験販売にうってつけであると言われている(宮城県は、東日本における平均値県としての位置づけで、また静岡県は、東日本と西日本を結ぶ中間位置としての平均的な視点を目的とするため、と言われている)。
経済
主な商業地区
- 都心
- 郊外
主な企業
製造業、卸売・建設業
- NKグループ
- コベルコ建機(神鋼コベルコ建機と広島市の油谷重工が統合)
- ジェイ・エム・エス
- 大宝医科工業
- 西川ゴム工業
- フマキラー(広島市で創業)
- フジタ(広島市で創業)
- 三菱重工プラント
- マツダ(広島市で創業。本社は安芸郡府中町)
- モルテン
- 五洋建設
- 増岡組
- アーバンコーポレイション
- キョーエイ産業
小売り
食品
金融機関
ライフライン
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- 新聞社
- テレビ局・ラジオ局兼営
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- ラジオ局
- コミュニティ放送局
- ケーブルテレビ局
- ひろしまケーブルテレビ(HICAT:中国電力傘下。東区・南区・安佐南区・府中町)
- ふれあいチャンネル(中国新聞社傘下。中区・西区・安芸区・佐伯区・安佐北区・廿日市市・海田町)
主な学校
小学校・中学校
をそれぞれの記事を参照のこと。
高等学校
- 国立
- 公立
- 私立
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大学、短期大学
- 国公立大学
- 私立大学
- 短期大学
学校教育以外の施設
- 研修機関
- 中小企業大学校広島校(独立行政法人中小企業基盤整備機構)
- 職業能力開発短期大学校
- 自動車教習所
- 可部自動車学校
- ロイヤルドライビングスクール広島
- 沼田自動車学校
- 中国自動車学校
- 高陽自動車学校
- 広島県自動車学校
- 広島モータースクール
- 早稲田自動車学園
- 広島中央自動車学校
- 広島労働局長登録教習機関
- 登録小型船舶教習所
施設
博物館
美術館
図書館
- 広島市立中央図書館
- 広島市立中区図書館
- 広島市立東区図書館
- 広島市立南区図書館
- 広島市立西区図書館
- 広島市立安佐南区図書館
- 広島市立安佐北区図書館
- 広島市立安芸区図書館
- 広島市立佐伯区図書館
- 広島市立佐伯区図書館 湯来河野閲覧室
- 広島市立まんが図書館
- 広島市映像文化ライブラリー
- 広島市こども図書館
- 広島県立図書館
広島市は、高知市や新潟市などと列んで、漫画家の多い都市となっている。広島市出身の漫画家については、出身有名人の項目へ。
公園・庭園
展示施設
- 広島市中小企業会館
- 広島県立広島産業会館
多目的ホール(1000人以上)
- 広島サンプラザ(固定席3000席)
- 広島市文化交流会館(旧称「広島厚生年金会館」)大ホール(2001席)
- 広島県立文化芸術ホール(ALSOKホール・旧称「広島郵便貯金ホール」)(1730席)
- 広島国際会議場フェニックスホール(1504席)
- アステールプラザ大ホール(1204席)
スポーツ施設
- MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(広島市民球場)
- 広島広域公園(広島ビッグアーチ、第一・第二球技場、テニスコート)
- 広島県総合グランド(県営広島スタジアム、ラグビー場、野球場、補助競技場、運動場)
- 広島県立総合体育館(広島グリーンアリーナ、小アリーナ、武道場、弓道場、 屋内プール、トレーニングルーム)
- 総合屋内プール(広島ビッグウェーブ)
- 中央庭球場・中央バレーボール場
- 広島観音マリーナ
- 広島競輪場
- 広島サンプラザ
市立病院
交通
鉄道・軌道
地下鉄は後述のアストラムラインの一部区間を除いて走っておらず、都市内交通の中核は路面電車が担っている。このため広島は「路面電車(チンチン電車)の街」として有名であり、広島電鉄の運行する路面電車の路線長や車両保有数・乗降客数は日本一の規模を誇る。世界的に路面電車に注目が集まるなか、「路面電車(チンチン電車)からLRTへ」と、人と環境に優しい交通機関へと変化しつつある。また、原爆で被災した車輌(被爆電車)を運行したり、旧型車の運行を行うなど観光客誘致にも力を入れている。 なお広島電鉄の名が示すとおり鉄道線も保有している。宮島線がこれにあたり、市内線と同様の車両が使用されるものの運賃体系や専用軌道、運行ダイヤなど若干趣きが異なる。
この他、市街地と北部のニュータウンを結ぶ路線としてアストラムラインが存在する。このうち、本通駅 - 県庁前駅間は地下線で、鉄道事業法に基づく免許と地下鉄の建設補助を受けて建設されている。そのため国土交通省の統計資料でも地下鉄に分類されており、中国・四国地方では唯一の地下鉄となっている。なお地下線そのものは県庁前駅からさらに城北駅手前付近まで続くが、この区間は新交通システムの建設補助と軌道法の適用を受けており、通常地下鉄には分類されない。
尚、広島市でも他都市と同様に地下鉄を市街に整備する計画は存在した。特にモータリゼーションの進行によって市街中心部の道路渋滞が深刻化したことで、路面電車ではそれを増幅する上、後に路面電車の輸送力では限界があると指摘されたためである。しかしながら、広島市街は太田川を始めとする三角州地帯に位置するため、比較的地盤が脆弱で、しかも掘削によって水を噴出しやすい。そのため、特別な補強工事が必要になり、それらを加味すると初乗り運賃370円にも達すると試算された。加えて、仙台、福岡など他の地方中枢都市の地下鉄が軒並み経営赤字を強いられているのに加えて初期投資に多額の費用を要するため、それに連鎖して、黒字経営の路面電車事業さえ縮小に追いやられかねない、また広島市の経済規模では地下鉄を敷設するほどではないなどの意見が相次ぎ、結果、地下鉄整備計画は白紙に戻された経緯がある。
中心となる駅
バス
広島市中心部(旧市街地)は、路面電車王国であるとともに路線バスの競合地区でもある。概ね中区・東区・西区・南区は広電バス(青バス)と広島バス(赤バス)の2社が、安佐南区は広電バス、広島交通と中国JRバスの3社、安佐北区は広島交通と広島バス、中国JRバスの3社が主として運行しているが、各社間でほぼ運行区域の棲み分けはある。この他、安芸区では芸陽バス、佐伯区では広電バス、また西区の一部ではエイチ・ディー西広島がそれぞれ運行し、市外北部の備北交通ともども市中心部に乗り入れてくる。公営交通(市営バス)の運行実績はない。
乗車方法は後乗り前降り後払いで、運賃は整理券による区間制である。共通バスカードが導入され、乗車時と降車時にそれぞれカードリーダーにカードを通す。なお、非接触型ICカード方式による乗車カードPASPYが2008年1月26日に導入されて、全事業者の路線で利用可能である。
- 広島電鉄
- 広島バス
- 広島交通
- エイチ・ディー西広島
- 芸陽バス
- 備北交通
- 中国ジェイアールバス
- 第一タクシー - 第一タクシーは、広島電鉄から移管した路線(安佐南区)を受け持っている
- 八丁堀バス停 - 広島市内に15箇所あり、日本最多となっている。
エイチ・ディー西広島は広島電鉄の子会社であり、芸陽バス・備北交通の両社も広電グループに属している。このほか、広島バスは近年まで広島電鉄と資本関係にあり、また広島交通は広島電鉄の主要株主であった。
高速バス
- ニューブリーズ号(中国JRバス・小田急シティバス)- 東京行き
- メイプルハーバー(中国バス) - 横浜・東京行き
- セレナーデ号(中国JRバス・JR東海バス) - 名古屋行き
- 山陽道昼特急広島号・山陽ドリーム広島号・青春昼特急広島号・青春ドリーム広島号(中国JRバス・西日本JRバス) - 大阪・京都行き
- 広島昼特急京都号(昼行)/広島ドリーム京都号(夜行)(中国JRバス、西日本JRバス) - 京都行き
- サザンクロス号(南海バス) - 大阪行き
- 神戸エクスプレス・ハーバーライナー』(広交観光・神姫バス) - 神戸行き
- サンサンライナー(広交観光・中国JRバス・両備バス) - 岡山行き
- メリーバード号 (広島・福山 - 鳥取線)(日本交通・日ノ丸自動車) - 鳥取・倉吉行き
- メリーバード号 (広島 - 米子線)(広島電鉄・日本交通・日ノ丸自動車) - 米子行き
- グランドアロー号(広島電鉄・一畑バス) - 三次・松江行き
- みこと号(中国JRバス・一畑バス) - 三次・出雲行き
- 広島 - 三次 - 庄原 - 東城線(広島電鉄・備北交通) - 三次行き
- 石見銀山号(石見交通・イワミツアー) - 大田行き
- いさりび号(石見交通・中国JRバス・広島電鉄) - 浜田行き
- 新広浜線(石見交通) - 浜田行き
- 新広益線(広島電鉄・石見交通) - 益田行き
- 広益線(石見交通) - 益田行き
- あわひろしま号(広交観光・徳島バス)- 鳴門・徳島行き
- 瀬戸内エクスプレス・高松エクスプレス広島号(中国JRバス・JR四国バス) - 坂出・高松行き
- 土佐エクスプレス(広交観光・高知県交通・土佐電気鉄道) - 高知行き
- しまなみライナー(広交観光・瀬戸内しまなみリーディング・瀬戸内運輸) - 尾道(瀬戸田)・今治行き
- 広島 - 岩国・周防大島線(防長交通・いわくにバス) - 岩国行き
- 広島 - 柳井・平生・田布施線(防長交通) - 岩国・柳井・田布施町行き
- 広島 - 徳山・防府・山口・萩線(広交観光・防長交通) - 岩国・山口・萩行き
- 広福ライナー(中国バス・広交観光・中国JRバス・JR九州バス) - 北九州・福岡行き
- 別府ゆけむり号(広交観光・大分交通) - 別府・大分行き
- ローズライナー(広島電鉄・中国バス・井笠鉄道・鞆鉄道) - 福山行き
- リードライナー(広島電鉄・中国バス・井笠鉄道) - 府中・福山平成大学行き
- ピースライナー(広島電鉄・中国バス) - 府中・三次行き
- フラワーライナー(広島電鉄・中国バス・本四バス開発・因の島運輸) - 尾道行き
- クレアライン(広島電鉄・中国JRバス・呉市交通局) - 呉行き
- 広島 - 蒲刈・豊浜・豊線(さんようバス) - 呉・大崎下島行き
- 三原やっさ号(芸陽バス) - 三原行き
- かぐや姫号(芸陽バス) - 竹原行き
- 広島 - 高美が丘・豊栄線(芸陽バス) - 近畿大学工学部・東広島行き
- グリーンフェニックス(中国JRバス) - 広島大学・広島国際大学・東広島行き
- 高速三段峡線(広島電鉄) - 安芸太田町行き
道路
広島市の主要道路は、従来からの中心市街部を網羅する国道2号などの一般道路と、市の北部から西部にかけて通る都市間高速道路、それに中心市街地と郊外にできた高速道路インターチェンジとを結ぶ都市高速道路である広島高速道路などによって成り立っている。
一般道路は太田川の三角州地帯に発展した従来の中心市街地を通り、中国地方の中心都市である広島市と他地域の都市を結ぶ。また、中心市街地はおおむね平坦な地形であり、国道や県道などの主要道路を軸とした市道などが整備され、一般道路の整備状況は概ね良好である。第二次世界大戦中に空襲対策で行われた防火帯整備、それに原爆投下がもたらした旧市街の壊滅と焦土化により、戦災復興事業として広幅員の道路が整備された。これは広島電鉄による路面電車網の存続と高頻度・定時運転の継続(軌道敷への自動車進入禁止の維持)にも寄与している。特に爆心地付近を通る平和大通りは名古屋市の若宮大通・久屋大通と並ぶ「100m道路」として整備された。その一方、軟弱な地盤などを理由にして高架橋の整備などを伴う都市高速道路の建設は遅れ、各国道などでの自動車交通は都市間(中長距離)輸送と都市内(短距離)交通が未分離の状態にある。また広域合併により広島市に編入された湯来温泉(旧湯来町)などの山間地域では地形の制約を大きく受け、川の谷筋に沿って一般道路が整備されている。その幅員は中心市街地と比較すると狭く、国道であっても国道433号七曲峠の大型車通行不可区間、国道488号の冬季閉鎖区間なども存在する。ただし、安佐南区の西風新都地区をはじめ、佐伯区内や安芸区内などでは山を崩しながら傾斜地に建設されたニュータウンが点在し、その内部では住民の自動車利用を前提とした地区内道路の整備が行われている。
1980年代後半に中国自動車道との連絡道路である広島自動車道、継いで山陽自動車道の同市内区間が完成すると、山陽自動車道の各インターチェンジと広島の中心市街地とを結ぶ連絡道路が整備された。広島東インターチェンジに直結する広島高速1号線(安芸府中道路)、広島インターチェンジと結ばれてアストラムラインと一体で整備された国道54号、五日市インターチェンジにほど近い西風新都地区から西風トンネルで都心部につながる広島高速4号線(広島西風新都線)などの広島高速道路や一般道路などがこれに該当し、広島市は1975年開業の山陽新幹線に続いて自動車交通でも高速化時代に入った。しかし、広島高速道路は従来の中心市街地を貫通するものではない。特に広島空港との連絡機能も担っている1号線については5号線(東部線)建設などでの利便性向上が求められているが、地盤沈下や採算性への懸念などで整備への反対意見もあり、着工に至っていない。また、南部の臨海部では広島高速3号線(広島南道路)が建設され、広島呉道路と接続している。広島高速2号線(府中仁保道路)を介した広島高速1号線とも接続されているが、廿日市方面への整備による市域の東西横断はまだ計画段階である。
道路
- 高速道路
- 一般有料道路
- 一般国道
- 県道
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- 市道
- 霞庚午線
- 駅前通り
- 空港通り
港
航路
- 瀬戸内海汽船・中島汽船
- ファーストビーチ
- 広島 - 江田島(切串) - 江田島(小用)
- 広島 - 江田島(切串) フェリー
- 広島 - グランドプリンスホテル広島前 - 宮島
- 上村汽船
- 広島 - 江田島(切串)
- 芸備商船
- 広島 - 江田島(大須) - 能美(三高)
- 江田島市企業局
- 広島 - 能美(高田) - 能美(中町)
- 広島 - 能美(高田) - 能美(中町)
- 似島汽船
- 広島 - 似島(学園) - 似島(家下)
- 金輪島会
- 広島(市営) - グランドプリンスホテル広島前 - 金輪島
- バンカー・サプライ
- 広島(市営) - 似島(学園) 高速船
空港
娯楽
プロスポーツチーム
- 広島東洋カープ(プロ野球、セントラル・リーグ)
- サンフレッチェ広島(サッカー、Jリーグ)
- JTサンダーズ(バレーボール、男子Vリーグ)
- 広島メイプルレッズ(ハンドボール、女子)
- ダブプロレス(プロレス)
スポーツイベント
大規模な娯楽施設
音楽楽団
- 広島交響楽団
- 広島ウインドオーケストラ
観光
史跡・歴史的建造物
- 広島城
- 不動院
- 三瀧寺(三滝観音)
- 国泰寺
- 原爆ドーム - ユネスコ世界文化遺産
- 江波山気象館 (旧広島地方気象台)
- 旧日本銀行広島支店
- 広島アンデルセン
- 広島大学理学部旧1号館
- 広島市郷土資料館 - 旧宇品陸軍糧秣支廠
- 銀山城
- 厳島神社
公園・庭園
祭事
- ひろしまフラワーフェスティバル(平和記念公園、平和大通りほか)
- 広島国際アニメーションフェスティバル(アステールプラザほか)
- 南の風EBAあそび(江波山公園)
- 胡子講:胡子大祭(中心部)
- ひろしまドリミネーション(中心部)
名産品
その他
広島市を舞台とした作品
原爆を題材とした作品については広島原爆をテーマとした作品も参照のこと
テレビドラマ
- 西部警察PART-II(テレビ朝日系列) 第18話「広島市街パニック!!」、第19話「燃えろ!! 南十字星」(日本全国縦断ロケ第二弾・1982年放送)
- 毛利元就 (NHK大河ドラマ)(1997年放送)
- 夏の王様(NHKドラマDモード)(2001年放送)
- 広島 昭和20年8月6日(TBS「涙そうそうプロジェクト」)(2005年放送)
- はだしのゲン(2007年放送)
漫画
映画
- 原爆の子(1952)
- ひろしま(1953)
- ヒロシマ・モナムール(二十四時間の情事)(1959)
- 千羽鶴(1958)
- その夜は忘れない(1962)
- 母(1963)
- 愛と死の記録(1966)
- 仁義なき戦い/広島死闘篇(1973)
- 廣島廿八(1974)
- 白い町ヒロシマ(1985)
- 黒い雨(1989)
- 夏少女(1995)
- 鏡の女たち(2002)
- 父と暮せば(2004)
- カスタムメイド10.30(2005)
- 横川サスペンス(2005)
- 二重被爆(2006)
- 恋する彼女、西へ。(仮題)(2007)
- 夕凪の街 桜の国(2007)
アニメ
- ピカドン(1979)
- はだしのゲン(1983)
- にんげんをかえせ(1984)
- はだしのゲン2(1986)
- クロのいた夏(1986)
- かっ飛ばせ!ドリーマーズ〜カープ誕生物語(1993)
- ふたつの黒い雨(2005)
音楽
以上はいずれも広島港を舞台としている
- 広島之恋
広島市出身の有名人
歴史上の人物
政治・経済・軍事
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学術・文化・芸術
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芸能・マスコミ
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スポーツ
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ゆかりの人物
- 谷川和穂 (元防衛庁長官・法相)
- 平賀譲(造船工学者)
- 青山圭秀(インド哲学研究者)
- 橋川文三(文芸評論家)
- 榮久庵憲司(インダストリアルデザイナー)
- 范文雀(女優)
- 宍戸留美(声優)
- 吉田拓郎(ミュージシャン、鹿児島県出身)
発行物
- 1949年8月6日に広島平和記念都市建設記念の額面8円の切手が発行された。
- 2003年3月20日に世界遺産シリーズ切手として原爆ドームおよび平和切手コンクール入賞作の80円切手10種が発行された。
- 2005年4月22日にふるさと切手で「平和記念公園50周年」の50円切手2種が発行された。
関連項目
- 広島市への原子爆弾投下
- 北広島市
- グラウンド・ゼロ
- 長崎市
- 小倉市(北九州市)
- 広島藩
- 広島都市圏
- 広島抗争
- マルセル・ジュノー
- 広島市町名・地区一覧
- 広島平和記念都市建設法
- 広島市議会
- 広島・長崎オリンピック構想
その他
広島市の市外局番は以下の通りとなっている。
- 佐伯区のうち湯来町下の一部:0826(加計MA。市内局番は20~39) - 安芸太田町・北広島町(旧芸北町)と同一MA
- 佐伯区のうち杉並台・湯来町(下の一部を除く):0829(廿日市MA。市内局番は20、30~40、44~59、70~89) - 廿日市市と同一MA
- 上記以外の区域:082(広島MA。市内局番は200~299、500~599、800~909、921~929、941~943、960~969、990~999) - 府中町・海田町・熊野町・坂町と同一MA
同一市外局番であっても、下記の区域の相互通話はそれぞれMAが異なるため、市外局番が必要である。
- 082:広島MAと東広島MA(東広島市(黒瀬・黒瀬町・安芸津町を除く)。市内局番は400~409、420~439、490~499)
- 0826:加計MAと千代田MA(北広島町(旧芸北町を除く)。市内局番は60~89)と安芸吉田MA(安芸高田市。市内局番は40~59)
脚注
外部リンク
- 行政
- 観光