フジグラン緑井
フジグラン緑井(フジグランみどりい)は、広島県広島市安佐南区に所在する、フジ・リテイリングが展開するショッピングセンターを核とする、複合商業施設(居住棟・ショッピングセンター・シネマコンプレックス)である。
この項目では、建物所有者の『緑井まちづくり株式会社』や、居住棟『緑井スカイステージ』についても扱う。
概要
[編集]緑井駅前再開発事業で建設した建物を『緑井まちづくり株式会社』が取得。フジ・リテイリングなどが入居する商業棟と、住居棟『緑井スカイステージ』で構成されている。
建物の所有者の『緑井まちづくり株式会社』の出資率は、地権者が60%。その他、広島市・地元の金融機関・町内会などが出資している。『緑井まちづくり株式会社』は、隣接している住居棟『緑井スカイステージ』も所有。周辺の循環バス事業や、立体駐車場を活用した緑井駅のパークアンドライドに100台分の駐車場提供も行っている[1]。
2000年(平成12年)3月4日に再開発ビルの管理会社を設立した時点や[2]、再開発工事の着手時点までは商業棟にはマイカルが出店し、「緑井サティ」になる予定だったが[3]、2001年(平成13年)にマイカルが経営破たんした影響を受け、2003年(平成15年)にフジに変更され[4]、2004年(平成16年)10月2日に「フジグラン緑井」として開業した[5][6]。
パークアンドライドは、月額料金15,000円の利用料金で月額10,000円分フジの商品券で還付される事で、事実上月額5,000円で利用する事が出来る[7]。
『緑井まちづくり株式会社』関連以外の近隣施設は、コジマ×ビックカメラ広島インター緑井店がペデストリアンデッキで連絡されている。またペデストリアンデッキは、住居棟『緑井スカイステージ』や緑井駅とも連絡している。かつては天満屋広島緑井店も隣接地にて営業しており、コジマ同様にペデストリアンデッキで連絡されていた(フジに譲渡されることとなり2022年(令和4年)6月30日に閉店した)。
2019年(令和元年)6月にフジグラン緑井は店舗塔屋・サイン・立看板等を新ロゴに刷新した。
2022年(令和4年)10月4日、受水槽内で遺体が発見される事件が発生し、翌5日から無期限(実際の休業は同月7日まで)の臨時休業を行う[8]。
商業棟
[編集]フジグラン緑井 Fuji GRAND MIDORII | |
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ロゴ変更前 | |
店舗概要 | |
所在地 | 広島県広島市安佐南区緑井一丁目5番2号 |
座標 | 北緯34度27分58.6秒 東経132度28分34.3秒 / 北緯34.466278度 東経132.476194度座標: 北緯34度27分58.6秒 東経132度28分34.3秒 / 北緯34.466278度 東経132.476194度 |
開業日 | 2004年(平成16年)10月2日[5][6] |
正式名称 | フジグラン緑井[5][6] |
施設所有者 | 緑井まちづくり株式会社 |
施設管理者 | フジ・リテイリング |
敷地面積 | 19,914 m² |
延床面積 | 85,559 m² |
中核店舗 |
食品館 衣料・くらしの品フロア |
営業時間 |
食品館09:00~22:00 衣料・くらしの品フロア09:00~21:00(1階の衣料・くらしの品フロアは22:00まで) |
駐車台数 | 1,700台 |
最寄駅 | 緑井駅 |
最寄IC | 広島IC |
FUJI |
1階及び2階はフジ・リテイリングが出店(1階 食品館(旧 グランヴェスタ緑井店)、2階 衣料・くらしの品フロア(旧 グランフジ緑井店)。3階にはシネマコンプレックスのTOHOシネマズ緑井および、スポーツクラブのルネサンスなどが入居している。
4階および5階には、地域交流の場の緑井ギャラリー『passage』を『緑井まちづくり株式会社』が運営。4階以上は立体駐車場にしている[1]。
現時点では、フジグラン店舗では採用例の少ない、新ロゴの看板を使用している店舗である(ただし一部除く)。
館内
[編集]- B1階 : 地下駐車場
- 1階 : 食品館、衣料・くらしの品フロア
- 2階 : 衣料・くらしの品フロア、フードコート
- 3階 : 衣料・くらしの品フロア、グルメアヴェニュー緑井
- 3階 : TOHOシネマズ緑井、ルネサンス
- 4階・5階 : 緑井ギャラリー『passage』、立体駐車場
- 6階・7階・8階 : 立体駐車場
- R階 : 屋上駐車場
売上高
[編集]フジから発表されている『平成20年2月期』から『平成22年2月期』の売上データである。『平成23年2月期』以降(2011年(平成23年)4月発表分)は店舗別のデータは公表されていない。なお、売上額の単位は百万円である。
期 | 売上額 | フジ全体での 売上順位 |
広島県内での 売上順位 |
前年比 | 出典 |
平成20年2月期 | 9,781 | 6位 | 3位 (広島・神辺に次いで) |
104.8% | 平成20年2月期 決算・参考資料 (PDF) |
平成21年2月期 | 9,739 | 4位 | 3位 (神辺・広島次いで) |
99.5% | 平成21年2月期 決算・参考資料 (PDF) |
平成22年2月期 | 8,815 | 7位 | 3位 (神辺・東広島に次いで) |
非公表 | 平成22年2月期 決算・参考資料 (PDF) |
TOHOシネマズ緑井
[編集]TOHOシネマズ 緑井 TOHO CINEMAS MIDORII | |
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情報 | |
正式名称 | TOHOシネマズ緑井 |
完成 | 2004年 |
開館 | 2004年10月1日 |
開館公演 |
アイ,ロボット ヴァン・ヘルシング ヴィレッジ ガーフィールド トゥー・ブラザーズ テイキング・ライブス デカレンジャー・仮面ライダー剣2本立 NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE バイオハザードII アポカリプス ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 LOVERS[9] |
収容人員 | (8館合計)1,360+19(車椅子席)人 |
設備 | ドルビーデジタルサラウンドEX、DTS、THX(スクリーン2のみ) |
用途 | 映画上映 |
運営 | TOHOシネマズ株式会社 |
所在地 |
〒731-0103 広島市安佐南区緑井1-5-2 フジグラン緑井3階 |
アクセス | 該当項目参照 |
外部リンク | TOHOシネマズ緑井 |
TOHOシネマズ緑井は、フジグラン緑井3階にあるTOHOシネマズ株式会社が経営・運営しているシネマコンプレックス(2008年2月29日までは東宝関西興行株式会社の経営・運営であった)。フジグラン緑井開業に先駆けて、『近未来の魅体験シアター 誕生。』のキャッチコピーで2004年(平成16年)10月1日に開業した[注 1][10]。8スクリーンあり、一番入場人数が多い『SCREEN 2』が422人収容。8スクリーン合計1,360+19(車椅子席)人収容できる。
館内はバリアフリー構造を採用。スタジアム方式の劇場になっている。『SCREEN 2』は、音響効果THXに広島県で初めて対応。2011年現在で広島県内唯一の対応になっている。
広島県内のTOHOシネマズはここのみである[注 2]。
シアター名 | 一般座席数 | 車いす席数 | スクリーン サイズ |
備考 |
SCREEN 1 | 116席 | 2席 | 3.5×8.4m | |
SCREEN 2 | 422席 | 4席 | 5.9×14.1m | THX対応 |
SCREEN 3 | 231席 | 3席 | 4.4×10.5m | |
SCREEN 4 | 94席 | 2席 | 2.4×5.7m | |
SCREEN 5 | 133席 | 2席 | 3.2×7.7m | |
SCREEN 6 | 104席 | 2席 | 2.4×5.8m | |
SCREEN 7 | 130席 | 2席 | 3.8×9.1m | |
SCREEN 8 | 130席 | 2席 | 3.8×9.1m | |
合計座席数 | 1,360席 | 19席 |
居住棟
[編集]緑井スカイステージ | |
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施設情報 | |
所在地 | 広島市安佐南区緑井1-5-1 |
状態 | 完成 |
建設期間 | 2001年4月 - 2003年3月 |
用途 | 居住 |
地上高 | |
屋上 | 91.06m |
各種諸元 | |
階数 | 地上28階地下1階 |
延床面積 | 21,571 m² |
関連企業 | |
設計 | アール・アイ・エー |
施工 | フジタ |
所有者 | 緑井まちづくり株式会社 |
緑井スカイステージ(みどりいスカイステージ)は、広島県広島市安佐南区に所在する、超高層ビル(居住目的)。
広島県住宅供給公社により建築された。分譲用区画79戸・賃貸用区画27戸・権利者用区画11戸の計117戸分整備されている。下層階には商業施設が整備され、3階には、クリニックフロア(内科・歯科・婦人科)を整備している。
アクセス
[編集]緑井駅前再開発事業で出来た施設のため、駅とはペデストリアンデッキで連絡。元々の緑井地区の立地条件より広島インターチェンジや祇園新道終点とも連絡している。
商業棟内に、1600台分の無料駐車場を整備している。また、近隣にある天満屋緑井店やコジマ×ビックカメラ広島インター緑井店と提携して、合計2500台分の無料駐車場を確保している。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 緑井まちづくり 社長メッセージ 会社のご案内
- ^ “広島・緑井駅開発ビル管理会社3月4日設立2003年春の開業をめざす 核はマイカルに決定済み”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2000年4月13日)
- ^ “広島市の緑井駅前再開発はマイカルの商業棟と住宅棟で12月着工し03年3月完成 広島県広島市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2000年11月27日)
- ^ “広島市安佐南区 緑井再開発にフジが出店「フジグラン緑井(仮称)」平成16年秋オープン予定”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2003年9月1日)
- ^ a b c “フジ、「フジグラン緑井」開業 広島市北部の拠点店舗に”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2004年10月15日)
- ^ a b c “フジグラン緑井 10月2日(土)オープン 広島県広島市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2004年10月21日)
- ^ 緑井まちづくり 地元還元事業 パーク&ライド事業 会員募集
- ^ フジグラン緑井、受水槽に遺体 臨時休業、営業再開は未定 中国新聞社2022/10/5
- ^ 中国新聞 2004年10月1日朝刊 12ページ 『シネマガイド』
- ^ 中国新聞 2004年10月1日朝刊 21ページ 全面広告