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国道137号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
富士吉田甲府線から転送)
一般国道
国道137号標識
国道137号
地図
地図
総延長 35.6 km
実延長 34.2 km
現道 30.6 km
制定年 1953年昭和28年)
起点 山梨県富士吉田市
上宿交差点(北緯35度28分30.24秒 東経138度47分30.73秒 / 北緯35.4750667度 東経138.7918694度 / 35.4750667; 138.7918694 (上宿交差点)
終点 山梨県笛吹市
長塚交差点(北緯35度38分37.03秒 東経138度38分58.00秒 / 北緯35.6436194度 東経138.6494444度 / 35.6436194; 138.6494444 (長塚交差点)
接続する
主な道路
記法
国道138号標識 国道138号
国道139号標識 国道139号
国道300号標識 国道300号
国道413号標識 国道413号
国道20号標識 国道20号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
国道137号 起点
山梨県富士吉田市 上宿交差点付近

国道137号(こくどう137ごう)は、山梨県富士吉田市から笛吹市に至る一般国道である。

概要

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国道20号(重複区間)との分岐
山梨県笛吹市 坪井交差点付近

山梨県の南に位置する富士吉田市を起点に、山梨県の富士北麓地域と甲府都市圏を連絡し、笛吹市一宮町で国道20号と重複した後、終点の笛吹市に至る路線で、「御坂みち」の愛称が付されている[1]

路線データ

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一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

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1919年大正8年)に制定された旧道路法により、県道甲府吉田線として認定されたのが起源である[要出典]1925年(大正14年)に山梨県知事により自動車交通の増大に対応し、未整備の笹子峠越えに代えて御坂峠越えとする新国道8号線計画が県会に提出され[要出典]昭和天皇即位(御大典)記念事業として可決された[5]1929年昭和4年)には国道8号の経由地に河口村(現在の富士河口湖町河口)が追加され、現在の国道139号・137号を経由するルートとなった[要出典]。事業は、民政党浜口内閣が成立し、緊縮財政方針を受けた新知事が着任すると一時棚上げされた[要出典]。しかし、金解禁後の昭和恐慌により失業者が増大していたことから、道路事業は産業振興と失業対策事業としても求められ[5]、国庫補助の条件であった東京府失業者の半数雇用[5]には県会において政友会派の反対もあったが[要出典]1930年(昭和5年)10月に着工、856万円の総工費と延べ36万人の労働力をかけて1931年(昭和6年)5月に貫通し、同年11月に峠越え区間が開通した[5]

太平洋戦争を挟み、1952年(昭和27年)に制定された現在の道路法による国道指定が1953年(昭和28年)に実施された[6]。旧道路法で指定された国道8号は幹線道路としての不備もあったため、笹子峠越えのルートが一級国道20号となり、河口村経由のルートは、二級国道137号富士吉田甲府線および二級国道139号の一部となった。1965年(昭和40年)に国道の一級・二級の区別がなくなり、一般国道137号となって現在に至る。

御坂峠を通過する山梨県道708号富士河口湖笛吹線は、新御坂隧道が無料開放されるまでは本路線の現道であった。御坂峠にある御坂隧道の富士河口湖町側にある天下茶屋太宰治井伏鱒二が宿泊したとして石が建立されている[7]

年表

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路線状況

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山宮トンネル。道路わきの国道標識には、道路愛称名「御坂みち」の表記がある。
(山梨県南都留郡富士河口湖町河口)

バイパス

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河口II期バイパス
河口II期バイパス(かわぐちにきバイパス)は、南都留郡富士河口湖町河口の山梨県道21号河口湖精進線交点付近から新西川橋付近に至る延長3.2 kmのバイパス道路である[9]1991年平成3年)に事業着手し[10]2010年(平成22年)12月16日に全線で供用を開始した[11]。起点側から終点側の順に、追坂トンネル、谷抜トンネル、山宮トンネルの3つのトンネルがある[9]
新御坂隧道
新御坂隧道(しんみさかずいどう)は、南都留郡富士河口湖町河口から笛吹市藤野木に至る全長2,778 mのトンネルである[12]1967年昭和42年)4月7日に御坂峠越え区間のバイパスとして新御坂トンネル有料道路が開通した[12][13]1994年(平成6年)11月20日に新御坂トンネルが無料開放されたのに伴い、それまでの御坂隧道による峠越え区間は山梨県道708号富士河口湖笛吹線へと移管された。
2012年(平成24年)12月に発生した笹子トンネル天井板落下事故により中央自動車道笹子トンネルと同様の天井板を設置しているトンネルの緊急点検が行われ[14]ボルトのゆるみや脱落が確認されたため応急補修を実施した[13][15]。その後、2014年5月26日から同年6月20日まで、両端の旧道分岐点間を全面通行止めにして、天井板の撤去工事が行われることとなった[16]
吉田河口湖バイパス
吉田河口湖バイパス(よしだかわぐちこバイパス)は、富士河口湖町河口から富士吉田市旭に至る約2.8 kmのバイパス道路である[8]。そのうち「新倉河口湖トンネル」が約2,476 mとなっている[8]

重複区間

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  • 国道139号(富士吉田市上吉田・上宿交差点 - 金鳥居交差点)
  • 国道20号(笛吹市一宮町坪井 - 笛吹市石和町四日市場・長塚交差点(終点))

地理

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国道139号との分岐
山梨県富士吉田市

通過する自治体

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交差する道路

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  • 御坂峠:富士河口湖町 - 笛吹市(現道は新御坂隧道、県道に降格した旧道は御坂隧道で通過)

ギャラリー

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脚注

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注釈

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  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ a b 2004年10月12日に5町1村が合併して笛吹市発足。
  3. ^ 2003年11月15日に1町2村が合併して南都留郡富士河口湖町発足。
  4. ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在

出典

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  1. ^ 山梨全域道路愛称名対象路線及び愛称名” (PDF). 山梨県道路管理課. 2024年11月25日閲覧。
  2. ^ a b 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年9月24日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月8日閲覧。
  4. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年9月24日閲覧。
  5. ^ a b c d 「富嶽百景」の御坂峠を貫く、新旧2本のトンネル” (PDF). やまなし歴史探訪「時を今につなぐあの日」. 山梨県広聴広報課. 2013年1月12日閲覧。
  6. ^ a b ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
  7. ^ 天下茶屋の歴史”. 天下茶屋. 2013年1月12日閲覧。
  8. ^ a b c 小田切敏雄(2015年3月28日). “吉田河口湖バイパス:開通 観光シーズン渋滞解消へ”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  9. ^ a b 国道137号河口Ⅱ期バイパス案内図” (PDF). 山梨県県土整備部道路整備課. 2013年1月12日閲覧。[リンク切れ]
  10. ^ 平成22年9月定例会第4号 (2010年9月30日) 会議録検索システム”. 山梨県議会. 2013年1月12日閲覧。
  11. ^ 国道137号河口Ⅱ期バイパスの供用開始について”. 山梨県県土整備部道路整備課. 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月12日閲覧。
  12. ^ a b 新御坂トンネル”. 山梨県県土整備部新環状・西関東道路建設事務所. 2013年1月12日閲覧。
  13. ^ a b 新御坂トンネルと愛宕トンネルの点検結果” (PDF). 山梨県県土整備部道路管理課 (2012年12月17日). 2013年1月12日閲覧。
  14. ^ トンネル天井板の緊急点検結果について”. 国土交通省 (2012年12月17日). 2012年12月20日閲覧。
  15. ^ 中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故を受けた緊急点検結果” (PDF). 国土交通省 (2013年1月17日). 2012年12月12日閲覧。
  16. ^ 一般国道137号新御坂トンネル全面通行止解除のお知らせ”. 山梨県県土整備部道路管理課 (2014年6月23日). 2014年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月29日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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