和束町
わづかちょう 和束町 | |||
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国 | 日本 | ||
地方 | 近畿地方 | ||
都道府県 | 京都府 | ||
郡 | 相楽郡 | ||
市町村コード | 26365-6 | ||
法人番号 | 3000020263656 | ||
面積 |
64.93km2 | ||
総人口 |
3,102人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||
人口密度 | 47.8人/km2 | ||
隣接自治体 |
木津川市、 相楽郡笠置町、南山城村、 綴喜郡宇治田原町、井手町 滋賀県甲賀市 | ||
町の木 | スギ | ||
町の花 | 茶の花 | ||
町の鳥 | キジ | ||
和束町役場 | |||
町長 | 馬場正実 | ||
所在地 |
〒619-1295 京都府相楽郡和束町大字釜塚小字生水14番地2 北緯34度47分44.3秒 東経135度54分17.6秒 / 北緯34.795639度 東経135.904889度 | ||
外部リンク | 和束町ホームページ | ||
ウィキプロジェクト |
「人が輝き美緑(みりょく)あふれる郷 和束」を町の標語に掲げている。町の特産品は、お茶、松茸、トマト。
概要
- 京都府の南東側に位置する町であり、和束川沿いに市街地を形成している。
地理
自然
- 河川
-
- 南川
- 和束川
- 中村川
- 小瀬川
- 清水谷川
- 大淵川
- 小合谷川
- 山
-
- 湯谷山
- 鷲峰山
隣接する市町村
人口
平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、10.30%減の4,483人であり、増減率は府下26市町村中23位、36行政区域中33位。
和束町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
歴史
- 1954年(昭和29年)12月15日 - 相楽郡西和束村・中和束村・東和束村が合併し、和束町が誕生。
- 1956年(昭和31年) 3月31日 - 相楽郡湯船村を編入。
- 1970年(昭和45年)3月20日 - 町旗・町章を制定する[1][2]。
- 2013年(平成25年)10月4日 - 「日本で最も美しい村」連合への加盟が認定された。
行政
公共機関
- 和束郵便局
- 相楽中部消防組合相楽中部消防署和束出張所
- 木津警察署湯船駐在所
- 木津警察署和束派出所
-
和束郵便局
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相楽中部消防組合相楽中部消防署和束出張所
-
木津警察署和束派出所
教育
保育園
- 和束保育園
小・中学校
- 小学校
- 和束小学校
- 中学校
医療
- 和束町国民健康保険診療所
交通
相楽郡では唯一、町内を鉄道が通過していない。
道路
- 一般国道
- 主要地方道
バス路線
道の駅
京都府下で登録第1号であり、日本国内で道の駅登録の抹消第1号となった道の駅茶処 和束があった。
現在は町内の茶農家などが中心となって運営する和束茶カフェが、茶農家直売のお茶や、地元主婦グループが作るお茶を使った佃煮やスイーツなどを販売しながら、町内の見どころ案内などもしており、情報発信や観光の拠点としての役割を担っている[3]。
産業
茶の生産
- 和束茶生産の歴史
海住山寺の高僧、慈心上人が鎌倉時代に、茶の栽培に適した土地として、原山は鷲峰山の山麓に茶の種をまいたのが始まりとされる。 急峻な山間の地形と町の中心を流れる和束川、昼夜の寒暖差により朝霧が発生しやすく、旨みのある、香り高い煎茶が生まれ、鎌倉時代より続く高級煎茶の産地である。江戸時代には禁裏御領地となり、御所にも納められていた。[要出典]しかし、明治時代においては宇治や宇治田原の茶よりも品質は下位とみられており、「山間地域にある茶産地のひとつに過ぎなかった」と和束町のウェブサイトには記載されている[4]。明治後期には府下でトップの生産を誇る地域になったものの、依然として品質面では後塵を拝していた[5]。その後、施肥の改善や品評会への参加、製茶機械の導入などにより、品質の改善が図られた。
町じゅう至るところ、山の斜面に広がる茶畑、連綿と受け継がれてきたその生業の景観は、全国的にも珍しいもので、 「宇治茶の郷 和束の茶畑」が京都府景観資産登録地区の、第1号に認定され(2008年1月24日)[6]、 「茶源郷としての茶畑と瓦屋根の集落景観」と、「鎌倉時代から継承する茶文化」が評価され、2013年10月4日には和束町として「日本で最も美しい村連合」にも加盟している[7]。
- 生産量
古くは手摘みであったが、大正期にはさみ刈りが導入され、現在は二人刈りの機械刈りが主流である。 山の斜面が急峻なため、乗用型摘採機の導入はあまり進んでいない。機械刈りの導入とともに茶園の面積も拡大した。 和束で生産される大部分の茶は、茶問屋を通じて宇治茶として出回るため、「和束」の名は一般には広く知られていない。 しかし茶の生産量は京都府内でもっとも多く、煎茶についてはその47%を占める[8]。 近年は加工用抹茶の需要拡大により、碾茶の生産量が増加しており、全国トップクラスの生産量を誇る。
姉妹都市・提携都市
和束町には2015年現在、姉妹都市・提携都市は存在しない。
国内
- その他
美しい村づくり、ロゴマークの活用、サポーター会員制度、イベントの開催、広報活動を行っている地方自治体や地域の連合体に参加している。
文化
観光地
- 和束天満宮
- 撰原子安地蔵
- 和束茶カフェ - 平成20年に和束町の茶農家直売のお茶や、地元主婦グループのお茶を使った佃煮やスイーツを販売する和束茶カフェができ、和束茶や和束町の情報発信の場となっている[9]。
- 和束町の茶畑 - 京都府景観資産第1号
- 弥勒磨崖仏 (和束町) - 和束川北岸の花崗岩(高さ613cm、幅622cm)を掘り込んで作られている。
- 北山上鷲峯山金胎寺
- 正法寺 (和束町) - 安積親王の供養のために行基が建立した寺。
- 安積親王陵墓[10] - 安積親王は、聖武天皇の後継ぎであった親王。
- 坂尻1・2号墳 - 古墳後期のもの。1号墳は円墳で、茶畑の開発により墳丘の封土が削られ、横穴式石室の天井石が露出している。2号墳は1号墳のすぐ北にある。
祭・イベント
- 金胎寺大護摩法要(9月第1日曜日)
- お茶供養 護摩(同上)
- 和束天満宮大祭(10月)
- 鷲峯山金胎寺 紅葉祭り (11月23日の前後休日含む)
- 茶源郷まつり(11月頃 元産業祭、グリーンフェスタを経て現在に至る)
- 春を呼ぶ茶源郷からの灯り(2月頃)
その他
電話番号
市外局番は、0774(市内局番は20~99)となっている。
なお、NTT西日本では市内局番78と99(6000~6999)を和束町の一般加入電話に割り当てている。
脚注
- ^ 図典 日本の市町村章 p151
- ^ 和束町章条例
- ^ 和束町発行『和束のなりわひ』
- ^ 製茶品評会への挑戦(明治時代) - 和束町ウェブサイト(和束町茶業の歴史)
- ^ 生産量で圧倒するも、品質が及ばず(明治30年~昭和初期) - 和束町ウェブサイト(和束町茶業の歴史)
- ^ http://www.pref.kyoto.jp/toshi/sisan001.html 2015年7月3日閲覧
- ^ 和束町HP http://www.town.wazuka.lg.jp/contents_detail.php?frmId=1267 2015年7月3日閲覧
- ^ 平成26年度京都府茶業統計 http://www.pref.kyoto.jp/nosan/documents/h26_chagyoutoukei_1.pdf 2015年7月3日閲覧
- ^ 和束町発行『和束のなりわひ』
- ^ 和束町史 1995年 和束町町史編さん委員会 157頁