「鎌倉殿の13人」の版間の差分
→北条義時とその妻子: 該当するシーンがあったという記録が全くない |
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{{基礎情報 テレビ番組 |
{{基礎情報 テレビ番組 |
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| 番組名 = 鎌倉殿の13人<br/><small>''THE 13 LORDS OF THE SHOGUN''</small> |
| 番組名 = 鎌倉殿の13人<br/><small>''THE 13 LORDS OF THE SHOGUN''</small> |
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| 画像説明 = |
| 画像説明 = |
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| ジャンル = [[テレビドラマ]] |
| ジャンル = [[テレビドラマ]] |
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| 放送時間 = [[日曜日|日曜]] 20:00 - |
| 放送時間 = [[日曜日|日曜]](地上波)20:00 - 20:45|(BS)18:00 - 18:45 |
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| 放送分 = 45 |
| 放送分 = 45 |
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| 放送枠 = 大河ドラマ |
| 放送枠 = 大河ドラマ |
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| 放送期間 = [[2022年]][[1月9日]] - |
| 放送期間 = [[2022年]][[1月9日]] - [[12月18日]] |
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| 放送回数 = |
| 放送回数 = 48 |
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| 放送国 = {{JPN}} |
| 放送国 = {{JPN}} |
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| 制作 = [[日本放送協会]] |
| 制作 = [[日本放送協会]] |
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| 制作統括 = [[清水拓哉]]<br />[[尾崎裕和]] |
| 制作統括 = [[清水拓哉]]<br />[[尾崎裕和]] |
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| 監督 = |
| 監督 = |
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| 演出 = [[吉田照幸]]<br />[[末永創]]<br />[[保坂慶太]]<br />[[安藤大佑]]<br />[[中泉慧]] |
| 演出 = [[吉田照幸]]<br />[[末永創]]<br />[[保坂慶太]]<br />[[安藤大佑]]<br />[[中泉慧]]<br />[[小林直毅 (プロデューサー)|小林直毅]]<br />[[松本仁志 (プロデューサー)|松本仁志]] |
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| 原作 = |
| 原作 = |
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| 脚本 = [[三谷幸喜]] |
| 脚本 = [[三谷幸喜]] |
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| プロデューサー = [[大越大士]]<br />[[吉岡和彦]]<br />[[川口俊介]]<br />[[結城崇史]](VFX・DX担当) |
| プロデューサー = [[大越大士]]<br />[[吉岡和彦]]<br />[[川口俊介]]<br />[[結城崇史]](VFX・DX担当) |
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| 出演者 = [[小栗旬]]<br /><small>(以下五十音順<!--「[[プロジェクト:大河ドラマ#「Template:基礎情報_テレビ番組」の「出演者」欄のクレジット順]]」の |
| 出演者 = [[小栗旬]]<br /><small>(以下五十音順<!--「[[プロジェクト:大河ドラマ#「Template:基礎情報_テレビ番組」の「出演者」欄のクレジット順]]」内の『放送済みの作品の場合、総集編DVDのサイト(複数ある場合は少なくとも1か所)にクレジットされている人物』に基づく。主演以下は五十音順以外の順列不可。-->){{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://www.nhk-ep.com/s/products/detail/h53663AA-00-00-00|title=大河ドラマ 鎌倉殿の13人 総集編 DVD 全2枚|website=NHKスクエア|publisher=[[NHKエンタープライズ]]|accessdate=2023-10-05}}}}</small><br />[[青木崇高]]<br />[[浅野和之]]<br />[[新垣結衣]]<br />[[生田斗真]]<br />[[市原隼人]]<br />[[江口のりこ]]<br />[[大泉洋]]<br />[[尾上松也 (2代目)|尾上松也]]<br />[[柿澤勇人]]<br />[[片岡愛之助 (6代目)|片岡愛之助]]<br />[[金子大地]]<br />[[寛一郎]]<br />[[菊地凛子]]<br />[[國村隼]]<br />[[栗原英雄]]<br />[[小池栄子]]<br />[[小泉孝太郎]]<br />[[坂口健太郎]]<br />[[迫田孝也]]<br />[[佐藤浩市]]<br />[[佐藤二朗]]<br />[[シルビア・グラブ]]<br />[[鈴木京香]]<br />[[菅田将暉]]<br />[[瀬戸康史]]<br />[[田中泯]]<br />[[田中直樹 (お笑い芸人)|田中直樹]]<br />[[中川大志 (俳優)|中川大志]]<br />[[中村獅童 (2代目)|中村獅童]]<br />[[西田敏行]]<br />[[坂東彌十郎]]<br />[[堀田真由]]<br />[[堀内敬子]]<br />[[松平健]]<br />[[宮澤エマ]]<br />[[宮沢りえ]]<br />[[山寺宏一]]<br />[[山本耕史]] |
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| ナレーター = [[長澤まさみ]] |
| ナレーター = [[長澤まさみ]] |
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| 音声 = |
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| 外部リンク = https://www.nhk.or.jp/kamakura13/ |
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| 外部リンク名 = NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 |
| 外部リンク名 = NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 |
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| 特記事項 = |
| 特記事項 = 初回と最終回は15分拡大。 |
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| 時代設定 = [[平安時代]]末期 - [[鎌倉時代]] |
| 時代設定 = [[平安時代]]末期 - [[鎌倉時代]]初期 |
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| 前作 = [[青天を衝け]] |
| 前作 = [[青天を衝け]] |
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| 次作 = [[どうする家康]] |
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『'''鎌倉殿の13人'''』(かまくらどのの13にん)は、[[2022年]]([[令和]]4年)[[1月9日]]から放送され |
『'''鎌倉殿の13人'''』(かまくらどのの13にん)は、[[2022年]]([[令和]]4年)[[1月9日]]から[[12月18日]]まで放送された[[日本放送協会|NHK]][[大河ドラマ]]第61作{{Refnest|group="*"|name="nhk20200108"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200108083111/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=21781|title= |
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2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 三谷幸喜が贈る予測不能エンターテインメント! |website= NHKオンライン|publisher=NHK|date=2020-01-08|accessdate=2020-01-08}}}}。 |
2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 三谷幸喜が贈る予測不能エンターテインメント! |website= NHKオンライン|publisher=NHK|date=2020-01-08|accessdate=2020-01-08|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200108083111/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=21781|archivedate=2020-01-08}}}}。[[鎌倉幕府]]の二代[[執権]]となった[[北条義時]]を[[主人公]]に{{Refnest|group="*"|name="nhk20200108"}}、[[平安時代|平安]]末期から[[鎌倉時代|鎌倉]]初期を描く{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/article/20211216-SBAPVPBHABIOPJZJJ2QUBSKT4A/|title=次期大河「鎌倉殿の13人」ゆかりの地でPR過熱 埼玉|publisher=産経ニュース|date=2021-12-16|accessdate=2021-12-16}}}}。 |
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[[平安時代|平安]]末から[[鎌倉時代|鎌倉]]前期を舞台に{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.sankei.com/article/20211216-SBAPVPBHABIOPJZJJ2QUBSKT4A/|title=次期大河「鎌倉殿の13人」ゆかりの地でPR過熱 埼玉|publisher=産経ニュース|date=2021-12-16|accessdate=2021-12-16}}}}、歴史書『[[吾妻鏡]]』をベースとした{{Efn|脚本の三谷幸喜は「これが原作のつもりで書いている」とコメントしている{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=『吾妻鏡』 〜第3回より〜|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/special/history/azumakagami003.html|work=歴史|publisher=日本放送協会|date=2021-01-23|accessdate=2022-04-23}}}}。}}[[治承・寿永の乱|源平合戦]]と[[鎌倉幕府]]が誕生する過程で繰り広げられる権力の座を巡る駆け引きを、その勝利者で[[得宗|北条得宗家]]の祖となった[[北条義時]]を[[主人公]]として展開する{{Refnest|group="*"|name="nhk20200108"}}。[[ユーモア]]を交えた[[ホームドラマ]]のような描写とともに{{Refnest|group="*"|{{Cite news|url=https://mindra.jp/navigators/post/163|title=小栗旬インタビュー前編「ユーモアを交えた“北条家のホームドラマ”のよう」―初主演大河ドラマ『鎌倉殿の13人』開幕!|website=TVガイドみんなドラマ編集部|date=2022-01-08|accessdate=2022-03-13}}}}、徹底して無情で陰惨な[[粛清]]劇が描かれる{{Refnest|group="*"|{{Cite web |author=[[木俣冬]] |url=https://news.mynavi.jp/article/20220423-kamakura13/ |title=『鎌倉殿の13人』佐藤浩市、圧巻だった絶望の表情 小栗旬も多彩な表情で魅せる |website=[[マイナビニュース]] |publisher=[[マイナビ]] |date=2022-04-23 |accessdate=2022-04-25}}}}。タイトルの「13人」とは、[[源頼朝]]の死後に発足した集団指導体制である「[[十三人の合議制]]」を構成した[[御家人]]を指している{{Refnest|group="*"|{{Cite news|url=https://realsound.jp/movie/2020/01/post-482520.html|title=三谷幸喜「最高の大河ドラマにします」 『鎌倉殿の13人』小栗旬が“ダークーヒーロー”北条義時に|date=2019年11月8日|accessdate=2019年11月9日|work=Real Sound}}}}{{Efn|NHK大河ドラマにおいてタイトルに[[アラビア数字]](算用数字)を使うのは、この作品が初めてである{{Refnest|group="*"|{{Cite news|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202001090000032.html|title=三谷幸喜氏「鎌倉殿の13人」算用数字は大河史上初|newspaper=日刊スポーツ|date=2020-01-09|accessdate=2021-10-05}}}}。}}。 |
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== 制作 == |
== 制作 == |
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=== 放送開始まで === |
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[[2020年]](令和2年)[[1月8日]]に制作発表が行われ、過去に大河ドラマ『[[新選組!]]』『[[真田丸 (NHK大河ドラマ)|真田丸]]』を手がけた三谷が脚本を担当し、[[小栗旬]]が主演することが発表された{{Refnest|group="*"|name="nhk20200108"}}。小栗は大河ドラマ初主演。発表の際に三谷は[[2019年]]および[[2020年]]の作品に関し、出演者の不祥事による放送期間中の降板・代役立て・再撮影が続いたことに触れた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=三谷幸喜、出演者の不祥事をけん制 22年大河ドラマ脚本を担当「ぜひ、断ってください!」|url=https://www.oricon.co.jp/news/2152782/full/|website=ORICON NEWS|date=2020-01-08|accessdate=2021-08-24}}}}。 |
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[[2020年]](令和2年)[[1月8日]]に制作発表が行われ、[[三谷幸喜]]が脚本を担当し、[[小栗旬]]が主演することが発表された{{Refnest|group="*"|name="nhk20200108"}}。三谷が大河ドラマの脚本を担当するのは『[[新選組!]]』『[[真田丸 (NHK大河ドラマ)|真田丸]]』に続いて3回目であり、小栗は今作で8回目の大河ドラマ出演にして初主演であった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=小栗旬|NHK人物録 |url=https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009070625_00000&og= |website=NHK人物録 {{!}} NHKアーカイブス |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=NHK}}}}{{Efn|小栗がこれまで出演した大河ドラマは、[[徳川宗翰]]を演じた『[[八代将軍吉宗]]』(1995年)、[[石田佐吉]]を演じた『[[秀吉 (NHK大河ドラマ)|秀吉]]』(1996年)、[[細川忠利]]を演じた『[[葵 徳川三代]]』(2000年)、[[梶原景季]]を演じた『[[義経 (NHK大河ドラマ)|義経]]』(2005年)、[[石田三成]]を演じた『[[天地人 (NHK大河ドラマ)|天地人]]』(2010年)、[[吉田松陰]]を演じた『[[八重の桜]]』(2013年)、[[坂本龍馬]]を演じた『[[西郷どん (NHK大河ドラマ)|西郷どん]]』(2018年)の計7作品。}}。 |
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制作発表の際、今作の題材となる[[北条氏|北条家]]や[[十三人の合議制]]について三谷自らが解説を行った。また、2019年放送の『[[いだてん〜東京オリムピック噺〜]]』および2020年放送の『[[麒麟がくる]]』において出演者の不祥事による放送期間中の降板・代役立て・再撮影が続いたことに触れた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=三谷幸喜、出演者の不祥事をけん制 22年大河ドラマ脚本を担当「ぜひ、断ってください!」|url=https://www.oricon.co.jp/news/2152782/full/|website=ORICON NEWS|date=2020-01-08|accessdate=2021-08-24}}}}{{Efn|『いだてん〜東京オリムピック噺〜』では黒坂辛作を演じていた[[ピエール瀧]]が[[麻薬取締法]]違反の容疑で[[逮捕]]され第10回をもって降板したため、再編集や撮り直しが行われた。また、『麒麟がくる』でも[[帰蝶]]役にキャスティングされていた[[沢尻エリカ]]が麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたため、配役の変更措置がとられた。}}。 |
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同年11月16日から11月20日にかけて、主要な登場人物と出演者の発表が行われ{{Refnest|group="*"|name="nhk20201116"|{{Cite web|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/preview.html?i=26316|title=【第1弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|NHKオンライン|publisher=NHK|date=2020-11-13|accessdate=2020-11-16}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20201117"|{{Cite web|title= 【第2弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|url= https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439450.html|website= NHK ドラマ|date= 2020-11-17|accessdate= 2020-11-17|publisher= 日本放送協会}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20201118"|{{Cite web|title=【第3弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|url=https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439502.html|work=ドラマトピックス|website=NHKドラマ|publisher=日本放送協会|date=2020-11-18|accessdate=2020-11-18}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20201119"|{{Cite web|title=【第4弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|url=https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439587.html|work=ドラマトピックス|website=NHKドラマ|publisher=日本放送協会|date=2020-11-19|accessdate=2020-11-19}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20201120"|{{Cite web|title=【第5弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/preview.html?i=26316|work=ドラマトピックス|website=NHKドラマ|publisher=日本放送協会|date=2020-11-20|accessdate=2020-11-20}}}}、ドラマの公式Twitterには閣僚発表会見を模した形で三谷が出演者を発表する動画が配信された。このうち、[[伊東祐親]]役で発表されていた[[辻萬長]]は、[[2021年]](令和3年)7月16日に病気療養のため辞退し、代役を[[浅野和之]]が務めることが発表された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/452284.html|title=2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」出演者交代のお知らせ|website=NHKドラマトピックス|publisher=日本放送協会|date=2021-07-16|accessdate=2022-07-30}}|name="辻萬長"}}{{Efn|辻は2021年8月18日に死去した{{Refnest|group="*"|{{Cite news2|title=辻萬長さん腎盂がんで死去、77歳 7月には大河「鎌倉殿の13人」を降板|newspaper=Nikkan Sports|date=2021-08-23|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202108230000533.html|agency=日刊スポーツ新聞社|accessdate=2022-01-30}}}}。}}。 |
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今作の題材について、[[テレビプロデューサー|制作統括]]の清水拓哉は当初、[[源義経]]か[[北条早雲]]にしようと考え取材を始めていたが、以前から北条家に興味のあった三谷が「[[北条義時]]」を提案したことでこれに決定したという<ref group="*">{{Cite interview|和書|subject=清水拓哉|interviewer=山崎春奈|title=「源義経」案もあった?「この人、クレイジーだな…」三谷幸喜にプロデューサーが驚愕した日【鎌倉殿の13人】|date=2022-12-14|url=https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/kamakruradono-01/|journal=[[BuzzFeed Japan]]|accessdate=2023-2-4}}</ref>。その理由について三谷は「[[源頼朝]]が挙兵してから[[承久の乱]]までの40年以上にわたる時代を描こうとしたとき、全ての証言者になれる人物は義時くらいだった」と述べている{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【『鎌倉殿の13人』最終回】三谷幸喜が語るダークヒーローの“最期”「登場人物が死ぬ回は辛い。けれど悲劇を書く楽しさも感じた」 |url=https://bunshun.jp/articles/-/59417 |website=文春オンライン |access-date=2023-02-02 |first=黒瀬 |last=朋子}}}}。 |
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11月21日には考証を担当する専門家チームの陣容も発表されたが{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439720.html|title=2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」考証チームのご紹介|website=ドラマトピックス|publisher=NHK|date=2020-11-21|accessdate=2021-10-05|archiveurl=https://web.archive.org/web/20201121032142/https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439720.html|archivedate=2020-11-21}}}}、このうち[[呉座勇一]]は自身のTwitter上への不適切投稿を理由に、2021年3月23日に降板した{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|user=nhk_kamakura13|number=1374209284465131521|title=「鎌倉殿の13人」の時代考証を依頼していた歴史学者の呉座勇一氏より、自身のツイッター投稿の一部内容が不適切であった責任を取り、降板したいとの申し出がありました。番組制作サイドもその事実を確認し、降板していただくことにしました。|date=2021-03-23|accessdate=2021-10-05}}}}{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/03/23/kiji/20210323s00041000210000c.html|title=来年NHK大河「鎌倉殿の13人」時代考証・呉座勇一氏が降板 ツイッターに不適切投稿 自ら降板申し出|accessdate=2021-03-23|publisher=スポーツニッポン|date=2021-03-23}}}}。 |
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今作の表題を考案したのは制作統括の尾崎裕和であり{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【エランドール賞】『鎌倉殿の13人』タイトル発案はスタッフ 三谷幸喜から「ものすごく僕の作品っぽい」 |url=https://www.oricon.co.jp/news/2266368/full/ |website=ORICON NEWS |date=2023-02-02 |accessdate=2023-02-02}}}}、「[[鎌倉殿]]」とは源頼朝をはじめとする[[鎌倉将軍一覧|鎌倉幕府将軍]]を、「13人」とは頼朝死後に発足した集団指導体制「[[十三人の合議制]]」を指している{{Refnest|group="*"|{{Cite news|url=https://realsound.jp/movie/2020/01/post-482520.html|title=三谷幸喜「最高の大河ドラマにします」 『鎌倉殿の13人』小栗旬が“ダークーヒーロー”北条義時に|date=2019年11月8日|accessdate=2019年11月9日|work=Real Sound}}}}{{Efn|最終回では、頼朝死後の政変とその余波で落命した13人の政治家(梶原景時、阿野全成、比企能員、仁田忠常、源頼家、畠山重忠、稲毛重成、平賀朝雅、和田義盛、源仲章、源実朝、公暁、阿野時元)という意味も含まれていたことが明かされた。}}。NHK大河ドラマにおいてタイトルに[[アラビア数字]](算用数字)が使われたのは今作が初であった{{Refnest|{{Cite news|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202001090000032.html|title=三谷幸喜氏「鎌倉殿の13人」算用数字は大河史上初|newspaper=日刊スポーツ|date=2020-01-09|accessdate=2021-10-05}}|group="*"}}。 |
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本作では、[[Netflix]]などが導入している「[[嫌がらせ#リスペクト・トレーニング|リスペクト・トレーニング]]」というスタッフ・演者向けの[[ハラスメント]]防止講習が新たに取り入れられた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.asahi.com/articles/ASP7Z5F8DP7RUCVL03N.html|title=三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」 勝者を描く大河とは|publisher=[[朝日新聞|朝日新聞デジタル]]|date=2021-08-01|accessdate=2021-08-02}}}}。 |
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今作では、[[治承・寿永の乱|源平合戦]]と[[鎌倉幕府]]誕生の過程で繰り広げられる権力の座を巡る駆け引きを、[[ユーモア]]を交えた[[ホームドラマ]]のような描写とともに{{Refnest|group="*"|{{Cite news|url=https://mindra.jp/navigators/post/163|title=小栗旬インタビュー前編「ユーモアを交えた“北条家のホームドラマ”のよう」―初主演大河ドラマ『鎌倉殿の13人』開幕!|website=TVガイドみんなドラマ編集部|date=2022-01-08|accessdate=2022-03-13}}}}、徹底して無情で陰惨な[[粛清]]劇として描いた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|author=木俣冬|authorlink=木俣冬|url=https://news.mynavi.jp/article/20220423-kamakura13/ |title=『鎌倉殿の13人』佐藤浩市、圧巻だった絶望の表情 小栗旬も多彩な表情で魅せる |website=[[マイナビニュース]] |publisher=[[マイナビ]] |date=2022-04-23 |accessdate=2022-04-25}}}}。三谷は執筆にあたり、[[日本史]]を知らない海外の人が見ても楽しめる「[[神代]]の時代」のドラマを書くことを目標とし、歴史書『[[吾妻鏡]]』をベースに{{Efn|三谷は「これ(『吾妻鏡』)が原作のつもりで書いている」とコメントしている{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=『吾妻鏡』 〜第3回より〜|url=https://web.archive.org/web/20220123115607/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/special/history/azumakagami003.html|work=歴史|publisher=日本放送協会|date=2021-01-23|accessdate=2022-04-23}}}}。}}、特に『[[ゲーム・オブ・スローンズ]]』を手本とした<ref group="*">{{Cite interview|和書|subject=清水拓哉|date=2022-12-17|title=衝撃の「トキューサ」「オンベレブンビンバ」なんでそうなった?今だから話せる秘話【鎌倉殿の13人】|url=https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/kamakruradono-03/|journal=BuzzFeed Japan|accessdate=2023-2-4|interviewer=山崎春奈}}</ref>。また、物語の全体像は『[[ゴッドファーザー]]』、部分的に『[[アラビアのロレンス]]』『[[仁義なき戦い]]』などの影響を受けた{{Refnest|group="*"|name="nhk20201009"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20221009114543/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/special/interview/074.html|title=大河ドラマ 鎌倉殿の13人 特集SPECIAL 脚本・三谷幸喜さんインタビュー |website= NHK|publisher=NHK|date=2020-10-09|accessdate=2022-12-10}}}}{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|author=鈴木智彦|authorlink=鈴木智彦|title=『鎌倉殿の13人』は大河ドラマを変えた、『仁義なき戦い』がヤクザ映画を変えたように|url=https://www.news-postseven.com/archives/20221204_1818213.html?DETAIL|website=[[NEWSポストセブン]]|date=2022-12-04|accessdate=2022-12-10}}}}。 |
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2021年7月20日、番組ロゴが発表された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/452484.html|title=2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」静岡県内ロケレポート&番組ロゴ決定!|website=NHKドラマトピックス|publisher=[[日本放送協会|NHK]]|date=2021-07-20|accessdate=2021-07-20}}}}。 |
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2020年11月6日、公式[[Twitter]]が開設され、第一次出演者の発表日が予告された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=鎌倉殿の13人:公式ツイッター開設 三谷幸喜×小栗旬の22年大河 「1116~1120」と謎の数字 |url=https://mantan-web.jp/article/20201106dog00m200015000c.html |website=MANTANWEB(まんたんウェブ) |access-date=2023-01-23 |language=ja-JP}}}}。 |
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放送開始日は2022年1月9日で、初回は15分拡大{{Refnest|group="*"|name="nikkansports20211020"|{{Cite news|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202110200000478.html|title=NHK大河ドラマ「鎌倉殿-」放送開始日が22年1月9日 初回15分拡大|newspaper=日刊スポーツ|publisher=日刊スポーツ新聞社|date=2021-10-20|accessdate=2021-10-20}}}}。[[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス]]の影響で前々作『[[麒麟がくる]]』の終了が2月にずれこみ、前作『[[青天を衝け]]』の開始が遅れたが、本作から通常サイクルに戻る{{Refnest|group="*"|name="nikkansports20211020"}}。 |
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2020年11月16日から11月20日にかけて、第一次出演者発表が行われた{{Refnest|group="*"|name="nhk20201116"|{{Cite web|和書|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/preview.html?i=26316|title=【第1弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|NHKオンライン|publisher=NHK|date=2020-11-13|accessdate=2020-11-16|archiveurl=https://web.archive.org/web/20201113061506/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/preview.html?i=26316|archivedate=2020-11-13}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20201117"|{{Cite web|和書|title=【第2弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|url= https://web.archive.org/web/20201117074004/https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439450.html|website= NHK ドラマ|date= 2020-11-17|accessdate= 2020-11-17|publisher= 日本放送協会}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20201118"|{{Cite web|和書|title=【第3弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|url=https://web.archive.org/web/20201118074027/https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439502.html|work=ドラマトピックス|website=NHKドラマ|publisher=日本放送協会|date=2020-11-18|accessdate=2020-11-18}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20201119"|{{Cite web|和書|title=【第4弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|url=https://web.archive.org/web/20201119073452/https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439587.html|work=ドラマトピックス|website=NHKドラマ|publisher=日本放送協会|date=2020-11-19|accessdate=2020-11-19}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20201120"|{{Cite web|和書|title=【第5弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/preview.html?i=26316|work=ドラマトピックス|website=NHKドラマ|publisher=日本放送協会|date=2020-11-20|accessdate=2020-11-20|archiveurl=https://web.archive.org/web/20201113061506/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/preview.html?i=26316|archivedate=2020-11-13}}}}。その後、[[2021年]](令和3年)4月15日に第二次出演者発表が{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【第二次】2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定! 鎌倉殿の13人 |url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=28896 |website=NHK_PR |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=日本放送協会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210415033957/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=28896|archivedate=2021-04-15}}}}、同年4月27日から4月28日にかけて第三次出演者発表が{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【第三次】2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定! 鎌倉殿の13人 |url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=29042 |website=NHK_PR |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=日本放送協会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210427073624/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=29042|archivedate=2021-04-27}}}}、同年7月8日から7月9日にかけて第四次出演者発表が{{Refnest|group="*"|name="nhk20200709"|{{Cite web|和書|title=【第四次】2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定! 鎌倉殿の13人 |url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=30040 |website=NHK_PR |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=日本放送協会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210708093318/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=30040|archivedate=2021-07-08}}}}、2022年2月16日から2月17日にかけて第五次出演者発表が{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【第五次】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定! 鎌倉殿の13人 |url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=33188 |website=NHK_PR |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=日本放送協会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220216061404/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=33188|archivedate=2022-02-16}}}}、同年3月1日に第六次出演者発表が{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【第六次】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定! 鎌倉殿の13人 |url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=33271 |website=NHK_PR |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=日本放送協会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220301083627/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=33271|archivedate=2022-03-01}}}}、同年6月8日から6月10日にかけて第七次出演者発表が{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【第七次】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定! 鎌倉殿の13人 |url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=34525 |website=NHK_PR |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=日本放送協会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220608053717/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=34525|archivedate=2022-06-08}}}}、それぞれ行われた。出演者の発表方法は毎回手法を変えて行われ、第一次発表は[[大臣|閣僚]]発表会見を模した形で三谷が発表する方法を、第二次は発表の6日前に三谷が出演者の似顔絵を描いて役柄について説明する方法を取り、第三次・第四次では登場人物のセリフを先に公開してから発表した。第五次・第六次では出演者の[[宣材写真]]を背景にして発表し、特に第五次については出演者の音声コメントが公開され、出演者自身が音声にて配役を発表した。第七次では語りを担当する長澤まさみが発表を担った{{Refnest|group="*"|name="nhk20220608"|出演者の第七次発表は2022年6月8日。{{Cite web|和書|title=【第七次】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定!|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=34525|website=NHK_PR|publisher=日本放送協会|date=2022-06-08|accessdate=2022-06-08|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220608053717/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=34525|archivedate=2022-06-08}}}}。 |
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出演者の発表方法は毎回手法を変えている。第二次発表は三谷が似顔絵を描いて説明する方法を取り、第三次・第四次では登場人物のセリフを先に公開してから発表した。第五次・第六次では出演者の宣材写真を背景にして発表し、特に第五次については出演者の音声コメントが公開され、出演者自身が音声にて配役を発表した{{Refnest|group="*"|name="nhk20220216"|{{Cite web|title=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定!|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=33188|website=NHK_PR|publisher=日本放送協会|date=2022-02-16|accessdate=2022-02-17}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20220301"|{{Cite web|title=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定!|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=33271|website=NHK_PR|publisher=日本放送協会|date=2022-03-01|accessdate=2022-03-01}}}}。第七次では語りを担当する長澤まさみが発表を担った{{Refnest|group="*"|name="nhk20220608"|{{Cite web|title=【第七次】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定!|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=34525|website=NHK_PR|publisher=日本放送協会|date=2022-06-08|accessdate=2022-06-08}}}}。 |
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2020年11月21日、時代・風俗の考証を担当する専門家チームの陣容が発表された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439720.html|title=2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」考証チームのご紹介|website=ドラマトピックス|publisher=NHK|date=2020-11-21|accessdate=2021-10-05|archiveurl=https://web.archive.org/web/20201121032142/https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439720.html|archivedate=2020-11-21}}}}。 |
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第10回では一瞬ながらスタッフが映り込んでしまうミスがあり、後日番組公式ツイッターにて謝罪するとともに、土曜日の再放送では該当箇所を修正して放送した{{Refnest|group="*"|name="jcas20220318"|{{Cite web|title=NHK「鎌倉殿の13人」まさかのミスで謝罪、再放送で修正 平安時代なのに「カメラマン」映り込む|url=https://www.j-cast.com/2022/03/18433428.html?p=all|publisher=J-CASTニュース|date=2022-03-18|accessdate=2022-06-08}}}}。 |
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2021年3月23日、[[時代考証]]を務めていた[[呉座勇一]]が自身のTwitter上への不適切投稿を理由に降板した{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|user=nhk_kamakura13|number=1374209284465131521|title=「鎌倉殿の13人」の時代考証を依頼していた歴史学者の呉座勇一氏より、自身のツイッター投稿の一部内容が不適切であった責任を取り、降板したいとの申し出がありました。番組制作サイドもその事実を確認し、降板していただくことにしました。|date=2021-03-23|accessdate=2021-10-05}}}}{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/03/23/kiji/20210323s00041000210000c.html|title=来年NHK大河「鎌倉殿の13人」時代考証・呉座勇一氏が降板 ツイッターに不適切投稿 自ら降板申し出|accessdate=2021-03-23|publisher=スポーツニッポン|date=2021-03-23}}}}。 |
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オープニングがパワフルなこともあり、[[第104回全国高等学校野球選手権大会|2022年の夏の甲子園]]のアルプススタンドで応援ソングとして何度か演奏された。 |
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同年6月9日、撮影開始{{Refnest|group="*"|name="sponichi20221120"|{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/11/20/kiji/20221119s00041000588000c.html|title=「鎌倉殿の13人」小栗旬 眠れぬ撮了前日…救った三谷幸喜氏の“金言”最終回も「納得」完全燃焼の1年半|website=[[スポニチアネックス]]|publisher=日本放送協会|date=2022-03-01|accessdate=2022-03-01}}}}。それに伴い、本作ではスタッフおよび演者の[[ハラスメント]]防止のため、[[Netflix]]などが導入している「[[嫌がらせ#リスペクト・トレーニング|リスペクト・トレーニング]]」講習が取り入れられた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://www.asahi.com/articles/ASP7Z5F8DP7RUCVL03N.html|title=三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」 勝者を描く大河とは|publisher=[[朝日新聞|朝日新聞デジタル]]|date=2021-08-01|accessdate=2021-08-02}}}}。また、大河ドラマ異例の取り組みとしてインカメラ[[VFX]]の導入{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=『鎌倉殿の13人』でも注目のインカメラVFX、どう使う?〜Virtual Production Day 2022(2) |url=https://cgworld.jp/article/202204-vpd2022-02.html |website=CG・映像の専門情報サイト {{!}} CGWORLD.jp |access-date=2023-02-23 |language=ja}}}}、[[写真レンズ|単焦点レンズ]]の使用などが行われた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【鎌倉殿の13人 秘話1】清水CP語る異例の試み 危機感からカメラマン外部招聘 悩み抜いた史実と創作 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/12/kiji/20221212s00041000020000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-02-23 |language=ja}}}}。 |
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同年7月8日、音楽発表が第四次出演者発表と同時に行われた{{Refnest|group="*"|name="nhk20200709"}}。 |
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同年7月16日、[[伊東祐親]]役で発表されていた[[辻萬長]]が病気療養のため降板し、代役を[[浅野和之]]が務めることが発表された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20210716061347/https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/452284.html|title=2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」出演者交代のお知らせ|website=NHKドラマトピックス|publisher=日本放送協会|date=2021-07-16|accessdate=2022-07-30}}|name="辻萬長"}}{{Efn|辻は2021年8月18日に死去した{{Refnest|group="*"|{{Cite news2|title=辻萬長さん腎盂がんで死去、77歳 7月には大河「鎌倉殿の13人」を降板|newspaper=Nikkan Sports|date=2021-08-23|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202108230000533.html|agency=日刊スポーツ新聞社|accessdate=2022-01-30}}}}。辻が演じた映像の一部は、2022年10月9日放送の特番「『鎌倉殿の13人』応援感謝!ウラ話トークSP〜そしてクライマックスへ〜」内で公開された{{Refnest|group="*"|{{Cite news2|title=辻萬長さん息子が「鎌倉殿」の追悼に感謝 幻の祐親「見ることは無理と思っていた」|newspaper=デイリースポーツ|date=2022-10-10|url=https://www.daily.co.jp/gossip/2022/10/10/0015712993.shtml|agency=株式会社デイリースポーツ|accessdate=2022-10-14}}}}。}}。 |
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同年7月20日、番組ロゴが発表された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20210720051935/https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/452484.html|title=2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」静岡県内ロケレポート&番組ロゴ決定!|website=NHKドラマトピックス|publisher=[[日本放送協会|NHK]]|date=2021-07-20|accessdate=2021-07-20}}}}。 |
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同年12月1日、メインビジュアルの公開とともに公式ホームページが開設され{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=『鎌倉殿の13人』公式サイトがオープン ビジュアル撮影はレスリー・キー、3DCG地図監修にシブサワ・コウ |url=https://www.oricon.co.jp/news/2215892/full/ |website=ORICON NEWS |access-date=2023-01-23}}}}、翌2日には語りも発表された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=長澤まさみ、『鎌倉殿の13人』“語り”を担当 「嬉しい反面、責任重大だと思っています」 |url=https://realsound.jp/movie/2021/12/post-917226.html |website=Real Sound|リアルサウンド 映画部 |access-date=2023-01-23 |language=ja}}}}。 |
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=== 放送開始後 === |
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2022年1月9日、15分拡大{{Refnest|group="*"|name="nikkansports20211020"|{{Cite news|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202110200000478.html|title=NHK大河ドラマ「鎌倉殿-」放送開始日が22年1月9日 初回15分拡大|newspaper=日刊スポーツ|publisher=日刊スポーツ新聞社|date=2021-10-20|accessdate=2021-10-20}}}}で初回放送を開始。[[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス]]の影響で前々作『[[麒麟がくる]]』の終了が2月にずれ込んだため、前作『[[青天を衝け]]』の放送は通常より約1ヶ月遅れで開始されたが、当初の予定から話数が大幅に短縮された事で、本作からは通常サイクルに戻った{{Refnest|group="*"|name="nikkansports20211020"}}。 |
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今作の[[タイトルバック]]の尺は1分45秒(冒頭の語りも含めると2分10秒)で、例年より約1分の短縮となった{{Efn|前作『青天を衝け』のタイトルバックの尺は2分50秒、前々作『麒麟がくる』は2分42秒。}}。これに伴い、時代考証・プロデューサー陣・演出らスタッフの名前はタイトルバック明けやエンディングに流されることとなった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」異例のOPタイトルバックに2つの狙い 例年より尺を約1分短縮 スタッフ名は別出し - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/01/23/kiji/20220122s00041000645000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-24 |language=ja}}}}。 |
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今作より、[[台湾]]のインターネット[[ストリーミング]]大手であるKKTVと、[[IP放送|IPTV]]サービスを展開する[[中華電信]]MODがNHK大河ドラマの同時配信を開始した{{Refnest|group="*"|name="www.nippon.com/ja/20230220"|{{Cite web|和書|title=台湾で盛り上がる大河ドラマブーム!——「鎌倉殿の13人」の日台同時配信が視聴の在り方を変えた|ニッポンドットコム |url=https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g02252/# |website=www.nippon.com/ja/ |access-date=2023-02-20 |language=ja |last公益財団法人ニッポンドットコム}}}}。 |
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本放送の終了後、番組公式Twitterは、放送内容に関連した撮影直後のキャストの音声コメントを「#かまコメ」と題して公開した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」大泉洋“愚痴”17・5万回再生 撮影直後の音声コメント話題 番組ツイッター異例企画 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/01/30/kiji/20220129s00041000526000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-24 |language=ja}}}}。また、放送内容の元になった史実のエピソードを「#吾妻鏡」と題して紹介した<ref group="*">{{Cite news|和書 |title=<silent>Instagram100万人、Twitter50万人フォロワー突破、人気ドラマのファンを魅了する公式SNSの“恩返し” |newspaper=[[ザテレビジョン]] |date=2022-11-7 |url=https://thetv.jp/news/detail/1110387/p2/ |access-date=2023-2-4 |page=2}}</ref>。 |
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初回放送視聴率は視聴率17.3%(個人視聴率10.6%)で、いずれも好調であった『麒麟がくる』『青天を衝け』を下回った{{Refnest|group="*"|name="nikkan20220111"|{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202201090000701.html|title=NHK大河「鎌倉殿の13人」初回17・3% 平均世帯視聴率は同時間帯1位|website=[[スポーツ報知]]|date=2022-01-11|accessdate=2022-12-19}}}}。これは、過去2作と比較すると知名度の低い[[鎌倉時代]]を題材としたことも関係しているとされる。一方、初回総合視聴率は25.8%で、前作『青天を衝け』を下回ったものの、16年10月の調査開始以来、大河ドラマ初回[[タイムシフト視聴率|タイムシフト]]最高を更新した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」初回 総合視聴率は25・8% 「青天」から微減も録画は好調 大河初回最高を更新 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/01/18/kiji/20220118s00041000232000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-15 |language=ja}}}}。また、昨年よりスタートした「[[NHKプラス]]」での視聴ユニークブラウザ数は『青天を衝け』の2~3倍を記録した{{Refnest|group="*"|name="nikkan20220111"}}。 |
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同年3月13日に放送された第10回では、一瞬ながらスタッフが映り込んでしまうミスがあり、後日番組公式Twitterにて謝罪するとともに、土曜日の再放送では該当箇所を修正して放送した{{Refnest|group="*"|name="jcas20220318"|{{Cite web|和書|title=NHK「鎌倉殿の13人」まさかのミスで謝罪、再放送で修正 平安時代なのに「カメラマン」映り込む|url=https://www.j-cast.com/2022/03/18433428.html?p=all|publisher=J-CASTニュース|date=2022-03-18|accessdate=2022-06-08}}}}。 |
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同年5月8日に放送された第18回の[[壇ノ浦の戦い]]のシーンは、[[VFX]]シーンが水の表現に定評がある[[ウクライナ]]の製作会社に発注されていたが、[[2022年ロシアのウクライナ侵攻|戦争の影響]]により作業の続行が困難となり、急遽国内外の別クルーが加わって何とか仕上げられた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=(三谷幸喜のありふれた生活:1085)個性豊か「鎌倉殿の5人」|url=https://digital.asahi.com/articles/DA3S15292049.html|publisher=朝日新聞|date=2022-05-12|accessdate=2022-11-20}}}}。 |
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同年9月22日、10月9日は本編を休止し、代わりにトーク特番を放送することが発表された。また、最終回は12月18日に放送され、全話数は48回と決まったことも発表された。大河ドラマが全48話以上になるのは、2017年に放送された『[[おんな城主 直虎]]』の全50話以来、5年ぶりであった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」最終回は12・18に決定 大河5年ぶり全48話!10・9本編休止 感謝のトーク特番 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/09/22/kiji/20220922s00041000222000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-31 |language=ja}}}}{{Efn|『西郷どん』(2018年)は全47話、『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年)は全47話、『麒麟がくる』(2020年)は全44話、『青天を衝け』(2021年)は全41話。}}。 |
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同年10月25日、[[撮影|クランクアップ]]{{Refnest|group="*"|name="sponichi20221120"}}。約1年4か月にわたる撮影が終了した。 |
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同年12月18日に放送された最終回(第48回)冒頭では、翌2023年の大河ドラマ『[[どうする家康]]』に主演する[[松本潤]]が、同作さながらの[[徳川家康]]役で出演した{{Refnest|group="*"|name="sponichi20221218"|{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/18/kiji/20221218s00041000481000c.html|title=「鎌倉殿の13人」最終回 来年主演・松本潤が家康役でサプライズ登場!異例の大河デビュー 小栗旬の発案|website=[[スポニチアネックス]]|date=2022-12-18|accessdate=2022-12-18}}}}。翌年の大河主演がその役で前年の大河最終回に出演するという極めて異例な演出は、松本と親交の深い小栗のアイデアによって行われた{{Refnest|group="*"|name="sponichi20221218"|}}。本作で松本演じる家康が登場したことにより、大河ドラマでは4作連続で「徳川家康」が登場する異例の事態となった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【鎌倉殿の13人】怪挙?「徳川家康」が大河に4作連続登場へ |url=https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/248567 |website=東スポWEB |date=2022-12-19 |access-date=2023-03-05 |language=ja}}}}{{Efn|2020年の『麒麟がくる』([[風間俊介]])、2021年の『青天を衝け』([[北大路欣也]])、2022年の『鎌倉殿の13人』(松本潤)、2023年の『どうする家康』(松本潤)。}}。 |
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=== 放送終了後 === |
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2022年12月31日、通常はマスコミ関係者のみを招いた上で行われる当作品と次回作品の主人公(前述の松本潤)とのバトンタッチセレモニーが、史上初めて『[[第73回NHK紅白歌合戦|NHK紅白歌合戦]]』のステージで行われた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【紅白】義時・小栗旬→家康・松本潤「夢のよう」「誇り」大河主演バトンタッチ!頼朝・大泉洋と再会ハグ - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/31/kiji/20221231s00041000421000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-11 |language=ja}}}}。 |
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2023年2月7日、公式ホームページ、公式Twitter、公式[[Instagram]]の公開が、この日の午後6時をもって終了した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」公式ホームページ、SNSが2月7日で終了…「ロス」「寂しい」と惜しむ声(スポーツ報知) |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/2513d6a5341dc1ae7f9c9af3237b8989780cf89b |website=Yahoo!ニュース |access-date=2023-02-22 |language=ja}}}}。 |
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今作の全話平均視聴率は12.7%(個人視聴率7.6%、総合視聴率11.8%)で{{Refnest|group="*"|name="spohou20221219"|{{Cite web|和書|url=https://hochi.news/articles/20221219-OHT1T51051.html|title=NHK大河「鎌倉殿の13人」最終回視聴率14・8%…期間平均12・7%で「西郷どん」と並ぶ|website=[[スポーツ報知]]|date=2022-12-19|accessdate=2022-12-19}}}}、2022年に放映された連続ドラマの中ではほぼ2位の高さをキープした{{Refnest|group="*"|{{Cite web |title=2022 {{!}} バックナンバー {{!}} 過去の視聴率 {{!}} 週間高世帯視聴率番組 10. |url=https://www.videor.co.jp/tvrating/past_tvrating/backnumber/2022/ |website=ビデオリサーチ コーポレートサイト |access-date=2023-12-20 |language=ja |last=株式会社ビデオリサーチ}}}}。また、全話総合視聴率は20.2%で前年の『青天を衝け』を上回り{{Refnest|group="*"|name="mantan20221227"|{{Cite web|和書|url=https://mantan-web.jp/article/20221227dog00m200027000c.html|title=鎌倉殿の13人:総合視聴率20.2% NHKプラスは歴代大河ドラマ最多 NHKオンデマンドはすべてのドラマ最多|website=[[毎日新聞]]|date=2022-12-27|accessdate=2022-12-27}}}}、「[[NHKオンデマンド]]」ではこれまで配信された全てのドラマ作品の中で史上最多の平均視聴数を叩き出した{{Refnest|group="*"|name="mantan20221227"}}。[[スポニチ]]は最終話放送後、「若年層を中心に配信(の視聴率)は好調」だったとし、「大河最高傑作」の呼び声が高いと書き添えた{{Refnest|group="*"|name="sponichi20221219"|{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/19/kiji/20221219s00041000197000c.html|title=「鎌倉殿の13人」最終回14・8% M―1裏健闘!期間平均12・7%「青天」下回るもトレンド1位連発|website=[[スポニチアネックス]]|date=2022-12-19|accessdate=2022-12-19}}}}(全て関東地方・[[ビデオリサーチ]]調べ)。 |
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== あらすじ == |
== あらすじ == |
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=== 第一章(第1回 - 第13回) === |
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[[平安時代]]末期、都では[[伊勢平氏|平家]]が栄華を極め |
[[平安時代]]末期、都では[[伊勢平氏#正盛流|平家]]が栄華を極め、[[伊豆国|伊豆]]でも平家方の[[豪族]]・[[伊東氏|伊東家]]が権勢を誇っていた。伊豆の小豪族である[[北条氏|北条家]]の主・'''北条時政'''が[[大番役]]の務めを終えて京から帰還したある日、時政の次男・'''北条義時'''は[[流人]]・'''源頼朝'''を北条の館で匿っていることを兄・'''北条宗時'''から聞かされる。[[河内源氏|源氏]]の[[嫡流]]である頼朝は、父・[[源義朝]]が'''平清盛'''に敗れたことで伊豆に[[流罪]]となっていたが、監視役の'''伊東祐親'''が京にいる間にその娘・'''八重'''と密通していた。のちに帰還した祐親がこれに激怒すると頼朝は追われる身となり、祐親の次男・'''伊東祐清'''や宗時の手引きによって北条の館に逃げ込んでいたのである。平家の横暴に不満を募らせていた宗時はこれを利用し、頼朝を奉じて挙兵しようと考える。また、義時の姉・'''政子'''も頼朝に一目惚れする。一方、祐親は[[下人]]・'''善児'''に命じて頼朝と八重の子である'''千鶴丸'''を殺害したのち北条の館を包囲するが、[[相模国|相模]]の大豪族・'''大庭景親'''の仲裁によって北条と和解、北条家が頼朝を預かることに決まる。義時は頼朝の真意を掴みきれず不信感を募らせていたが、頼朝から「北条を後ろ盾として挙兵し、平家を打倒してこの世をあるべき姿に戻す」という本意を聞かされ、畏敬の念を抱く。 |
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京の都では、清盛が[[治天の君]]・'''後白河法皇'''を[[監禁|幽閉]]し、平家打倒を掲げた'''以仁王'''が'''源頼政'''とともに[[以仁王の挙兵|挙兵]]していた。政子を正室に迎え長女・'''大姫'''が誕生した頼朝のもとにも叔父・'''源行家'''によって以仁王の[[令旨]]が届けられるが、この反乱はすぐに鎮圧されて伊豆でも平家の勢力が強化される。京にいる'''三善康信'''の報告で自身に危険が迫っていると知った頼朝は、北条家の説得で平家打倒の兵を挙げることを誓う。義時の奔走で味方となる兵を集めた頼朝は、[[義親|舅]]である時政や'''三浦義澄'''ら周辺の豪族たちとともに挙兵して伊豆の[[目代]]・'''山木兼隆'''と[[後見|後見役]]・'''堤信遠'''を討ち取り、東国の政を行うことを宣言する。だが、続く戦いでは頼みの綱であった三浦勢が増水により合流できず、景親・祐親ら平家に与する大軍勢の挟撃に遭って惨敗を喫する。この戦いの最中、宗時は祐親の命を受けた善児の手によって殺害されるが、その直前に宗時から「坂東武者の世を作り、その頂上に北条が立つ」という真の志を告げられていた義時は、兄の死を知るとその遺志を引き継ぐことを決意する。 |
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[[安房国|安房]] |
敗走した頼朝は、[[安房国|安房]]へと逃れると坂東武者たちの前で再起することを宣言し、'''安達盛長'''を派遣して[[下総国|下総]]の豪族・'''千葉常胤'''を味方する。同じ頃、義時は[[上総国|上総]]の大豪族・'''上総広常'''の説得に当たり、広常は頼朝の強運と粘り強く説得する義時を気に入ったことで頼朝軍に合流する。勢いに乗った頼朝軍は[[武蔵国|武蔵]]の'''畠山重忠'''らを味方とし、[[甲斐源氏]]・'''武田信義'''の説得にも成功。3万の大軍勢とともに[[鎌倉]]に入って[[大倉御所]]を築き始める。一方、伊東の館は和田・畠山軍に攻められていた。義時は、祐親に降伏を促すとともに八重を救出する。しかし、このとき鎌倉には'''平維盛'''を[[総大将]]とする平家の大軍が迫っていた。同族である信義とともに[[富士川の戦い|富士川]]で平家軍と対峙した頼朝軍であったが平家軍は水鳥の羽音に驚いて敗走、そこに[[陸奥国|奥州]][[平泉]]から駆けつけた弟・'''源義経'''が合流する。勢いに乗る頼朝は景親を処刑し、平家と通じる[[常陸国|常陸]]の[[佐竹氏]]を討伐するなど坂東の勢力基盤を安定させる。この頃、これまでの功績を認められ江間の領地を拝領した義時は「江間小四郎」を名乗る。また、御所に入った頼朝は'''[[鎌倉殿]]'''を名乗り、頼朝に味方した坂東武者も'''[[御家人]]'''と呼ばれるようになる。 |
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京では清盛が病没し、息子・'''平宗盛'''がその跡を継ぐ。頼朝は鎌倉に集った弟たちの前で改めて平家を討つことを宣言するが、弟の1人である'''義円'''は、聡明さに嫉妬した義経の口車に乗って行家とともに[[尾張国|尾張]]へ向かい、[[墨俣川の戦い|墨俣川]]にて討ち死にする。一方、政子が2人目の子を妊娠すると、[[嫡男]]が欲しい頼朝は祐親・祐清父子に一度は[[恩赦]]を与えるが、祐親の命で殺害された千鶴丸の怨念が嫡男の誕生を阻むという弟・'''阿野全成'''の占いを信じ、景時に命じて伊東父子を暗殺する。このやり口に義時は徐々に頼朝への不信感を募らせていく。その後、政子は無事に嫡男・'''万寿'''('''源頼家''')を出産し[[乳母|乳母夫]]を'''比企能員'''が務めることに決まるが、政子の出世を妬む[[義親|継母]]・'''りく'''は懐妊中に頼朝が側女・'''亀'''と密通していたことを政子に伝えて[[後妻打ち]]を勧め、兄・'''牧宗親'''に後妻打ちを実行させる。これに激怒した頼朝は、計画に協力した義経と実行犯である宗親の二人に処罰を下す。同時期、[[信濃源氏]]・'''木曽義仲'''は[[北陸地方|北陸]]で勢力を拡大させつつあった。義時はこれを危惧した頼朝の命で'''源範頼'''らと[[信濃国|信濃]]へ向かい、義仲の子・'''源義高'''を人質として鎌倉へ送り届ける。その後、義時は幼い頃から一途に思い続けてきた八重と結ばれる。 |
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=== 第二章(第14回 - 第26回) === |
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[[倶利伽羅峠の戦い]]で平家軍に大勝し、頼朝より先に[[上洛]]を果たした義仲は、田舎者ゆえに'''後白河法皇'''と反りがあわず、やがて2人は対立する。これを好機と見た頼朝は、[[御家人]]たちに上洛を命じるが反発にあい、次第に頼朝と坂東武者たちとのずれが明らかとなっていく。京で義仲が'''平知康'''の軍勢を破り([[法住寺合戦]])、後白河法皇を幽閉した頃、鎌倉では常胤を中心とする坂東勢の謀反計画が発覚。事前に察知した義時は、頼朝の側近らと対策し、広常に協力を頼んで事態を収束させる。だが、頼朝は京からやって来た文官・'''大江広元'''と謀り、無実である広常を見せしめとして殺害し、坂東勢を恐怖で支配する。同時期、義時と八重の間には'''金剛'''('''北条泰時''')が誕生する。 |
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木曽義仲が[[倶利伽羅峠]]で平家軍に大勝すると、平宗盛は'''安徳天皇'''と[[三種の神器]]とともに都を落ち延びる。これにより、義仲は源頼朝より先に[[上洛]]を果たすが、田舎者ゆえに後白河法皇と反りがあわず、後白河が頼朝に[[東山道]]の支配権を認めると2人は対立する。これを好機と見た頼朝は、御家人たちに義仲追討を命じるが反発に遭い、次第に頼朝と坂東武者たちとのずれが明らかとなる。京で義仲が'''平知康'''を破り後白河を幽閉した頃、鎌倉では千葉常胤を中心とする坂東勢が、頼朝の嫡男・万寿を人質にして頼朝を御所から退去させる計画を進めていた。この謀反計画を察知した北条義時は、上総広常に協力を依頼し事態を収束させる。だが、頼朝は京から下ってきた文官・'''大江広元'''と謀って無実の広常を首謀者に仕立て上げ、御家人たちの前で見せしめとして殺害し鎌倉を恐怖で支配する。同時期、義時と八重の間には'''金剛'''('''北条泰時''')が誕生する。その後、義仲を討つため先発隊として出陣していた源義経は、兄・源範頼が率いる本軍と協力し、巧みな情報操作で義仲軍を撃破する。敗走した義仲は、[[妾|愛妾]]・'''巴御前'''を逃がした後に[[近江国|近江]]にて討ち取られる。勢いに乗る義経は西へ進み、後白河の協力や[[鉢伏山 (兵庫県神戸市)|鉢伏山]]からの奇襲によって平家軍との戦いにも勝利する。一方、頼朝は今後の憂いを取り除くため、大姫の[[許婚|許嫁]]となっていた源義高の殺害を義時に命じる。義時や政子は、義高を逃がそうと家族や御家人たちの協力を得て逃亡を手助けするが失敗。義高の死を知った大姫は心を閉ざし、政子は激怒する。義時は、政子の言葉を重くみた頼朝の命で義高を討った'''藤内光澄'''を処刑。さらに、義高を焚き付けて頼朝を討とうと画策した武田信義の嫡男・'''一条忠頼'''を粛清する。 |
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範頼の軍に属して出陣した義時は、九州へ渡って武功をあげる。また、嵐の中で[[屋島]]に渡り奇襲を成功させた義経は、天才的かつ掟破りな戦術により[[壇ノ浦]]にて平家を滅亡に追い込むが、源氏兄弟の分断を謀る後白河や、梶原景時の讒言によって鎌倉への帰還を許されず[[腰越]]に留め置かれる。義時は、義経との関係修復を望む頼朝の意を汲み頼朝・義経兄弟が対面できるよう奔走する。同時期、頼朝に敵意を持つ行家は、義経の正妻・'''里'''が愛妾の'''静御前'''を殺害するために仕向けた'''土佐坊昌俊'''による襲撃を鎌倉が送ってきたものであると吹聴して義経を焚き付け、それを信じた義経は頼朝追討の兵を挙げる。これに対し頼朝は、後白河に義経追討の[[院宣]]を出させ、義時と北条時政に上洛を命じる。その後、[[京都守護]]に任命された時政は、義時の力を借りて後白河に[[守護]]・[[地頭]]の全国設置を認めさせることに成功する。一方、[[朝敵]]となった義経一行は'''藤原秀衡'''が治める奥州平泉へ逃れるが、秀衡は義経の到着から1年も経たぬうちに死去する。頼朝の命で平泉を訪れた義時は、謀反の意思がない義経に静御前の産んだ男子が頼朝の命で殺されたことを伝えて挑発すると同時に、[[奥州藤原氏]]の新当主・'''藤原泰衡'''に対して藤原氏の滅亡をほのめかして脅迫することで、泰衡に義経追討を行わせる。義時と頼朝の計画を悟った義経は里と娘を殺害、泰衡軍に包囲される中で義時に遺言を託したのち従者の'''弁慶'''とともに討ち取られる。頼朝は義経を匿ったことを理由に大軍を率いて奥州へ[[奥州合戦|出兵]]、泰衡が'''河田次郎'''に討たれると奥州藤原氏は滅亡する。 |
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義仲を討つため出陣した義経は、兄・'''源範頼'''が率いる本軍と共に義仲軍を撃破([[宇治川の戦い]])。義仲は愛妾・'''巴御前'''を逃がした後、[[近江国]]で討ち取られる。勢いに乗った義経は、[[鉢伏山 (兵庫県神戸市)|鉢伏山]]からの奇襲によって平家軍との戦いにも勝利する([[一ノ谷の戦い]])。一方、頼朝は今後の憂いを取り除くため、大姫の[[許婚|許嫁]]となっていた義高の殺害を義時に命じる。義時や政子は義高を逃がそうとするが失敗し、義高が殺されたことで大姫は心を閉ざす。その後、義時も頼朝の意向を忠実に実行する側近として変化を遂げ、義高を討った'''藤内光澄'''を処刑。さらに、信義の嫡男・'''一条忠頼'''を謀反の罪で粛清する。 |
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政治的面で手を汚し続ける義時の家庭生活は平穏であったが、ある日、八重が川に取り残された孤児・'''鶴丸'''('''平盛綱''')を助けようとして事故死する。失意の義時は、頼朝の上洛に随行後に政から距離を置くが、政子の励ましを受けて政務に復帰する。一方、後白河と会談した頼朝は、全国の守護を請け負うことを認めさせ、後白河の崩御後には'''九条兼実'''の協力を得て[[征夷大将軍]]に任官する。また、次男・'''千幡'''('''源実朝''')が誕生すると乳母に義時の妹・'''実衣'''を選び、次期鎌倉殿となる万寿の披露目を兼ねた[[富士の巻狩り|巻狩り]]を実施する。しかし、その裏では頼朝に不満を持つ'''曽我十郎'''・'''曽我五郎'''が頼朝暗殺計画を企てていた。曽我兄弟は、父の仇である'''工藤祐経'''を殺害するためと偽って[[烏帽子親]]の時政から兵を借り、巻狩りの最中に頼朝の寝所を襲うが、頼朝は寝所を抜け出していたため頼朝の身代わりとして寝ていた祐経を誤って殺害してしまう。義時は、時政が兵を貸したことを不問とするため、この事件を「敵討ちを装った謀反」ではなく「謀反を装った敵討ち」として処理する。同時期、義時は巻狩りで仲を深めた比企一族の娘・'''比奈'''と再婚する。 |
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運の強さと天才的な戦の才により、[[屋島の戦い]]でも勝利を収めた義経は、[[壇ノ浦の戦い]]で平家をついに滅亡させる。だがその後、源氏兄弟の分断を謀る後白河法皇と頼朝との間で板挟みになり、鎌倉への帰還を許されず、兄弟の中で相互不信が募ってゆく。義時は源氏兄弟の関係修復に奔走するが、義経は叔父・'''源行家'''に焚き付けられて挙兵。頼朝が義経を討伐対象とすると、義時は時政と共に上洛し、後白河法皇に[[守護]]・[[地頭]]の全国設置を認めさせる。一方、義経は庇護者である'''藤原秀衡'''が治める奥州[[平泉]]へ逃れるも、秀衡はまもなく死去する。義時は頼朝の命で平泉を訪れ、謀反の意思がない義経に彼の愛妾・'''静御前'''の身に起きた悲劇を伝えて挑発、奥州藤原氏の新当主・'''藤原泰衡'''を義経追討に導くなど、関係者を言葉巧みに操る。義経は泰衡の兵を前に、正室の'''里'''と娘、従者の'''弁慶'''を道連れにし、義時に遺言を託して死去する。頼朝は続けて泰衡を追討し、奥州藤原氏を滅亡に追い込む。 |
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襲撃事件で天の意志を感じず死期が近いことを悟った頼朝は、鎌倉を守るために鎌倉殿を継ごうと動いた弟・範頼の行動を謀反とみなし、[[修禅寺|修善寺]]に幽閉する。また、[[朝廷 (日本)|朝廷]]との結び付きを強めるために大姫の入内を画策。これに対し、大姫は前に進むことを決めて頼朝や政子と共に上洛するが、'''丹後局'''との対面で都の恐ろしさを目の当たりにしたことで体調を崩し、死んで義高に会いたいと願いながら病死する。娘の死に焦り疑心暗鬼に陥った頼朝は、次女・'''三幡'''の入内計画を進める裏で、大姫が死んだのは範頼が[[呪い|呪詛]]したためだと粛清を命じる。範頼は梶原景時の家人となった善児によって修善寺で暗殺され、善児は彼とともに殺害した村人の遺児・'''トウ'''を弟子とする。一方、頼家には比企能員の娘・'''せつ'''との間に長男・'''一幡'''が誕生するが、頼朝が跡継ぎを決めずに落馬し昏睡状態に陥ると鎌倉は混乱。次期鎌倉殿に自身が乳母夫を務める頼家を推す能員と、娘婿である阿野全成を推す時政は対立を激化させる。義時は、頼朝死後の新しい政の形を定めるため奔走し、頼朝が死去すると政子に頼朝の[[御台所]]として次の鎌倉殿を決めるよう促す。その後、自身の役目は終わったと伊豆へ帰ろうとするが、政子に説得され鎌倉に留まることを決める。 |
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政治的面で手を汚し続ける義時の家庭生活は平穏であったが、ある日、八重は川で溺れた孤児の'''鶴丸'''を助けようとして事故死する。失意の義時は、頼朝の上洛に随行した後に政治から距離を置こうとするが、政子の励ましを受けて再び政務へ復帰する。一方、'''九条兼実'''の協力で[[征夷大将軍]]に任官した頼朝は、次男・'''千幡'''('''源実朝''')の[[乳母]]に義時の妹・'''実衣'''を選び、次代鎌倉殿となる'''万寿'''('''源頼家''')の披露目を兼ねて[[富士の巻狩り]]を実施する。その最中、'''曽我十郎・五郎'''兄弟による頼朝暗殺未遂が発生し、誤って'''工藤祐経'''が討たれると、義時はこれを「謀反を装った敵討ち」として処理する([[曽我兄弟の仇討ち]])。同時期、義時は比企一族の娘・'''比奈'''と再婚する。 |
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=== 第三章(第27回 - 第38回) === |
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曽我兄弟の襲撃で自身の死期が近いことを悟った頼朝は、自身の暗殺計画に関わっているとして弟・範頼を[[修禅寺|修善寺]]に幽閉する。次に、頼朝は[[朝廷]]との結び付きを強めるため、大姫の入内を画策するが、'''丹後局'''との対面で都の恐ろしさを知った大姫が体調を崩したことで計画は頓挫。2年後、大姫は死んで義高に会いたいと願いながら病死する。大姫の死に焦った頼朝は、続いて次女・'''三幡'''の入内計画を進め、大姫を呪詛したという無実の罪で範頼を粛清する。一方、頼家には比企の娘・'''せつ'''との間に長男の'''一幡'''が誕生する。そのような中で、頼朝が跡継ぎを決めずに落馬し昏睡状態に陥ると、御家人一同は混乱。頼朝が急死すると、北条家と比企家は次の鎌倉殿を巡って対立する。義時も頼朝が亡くなったことで伊豆へ帰ろうとするが、政子から頼朝の持仏観音を託されたことによって思いとどまる。 |
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政子の後押しで二代鎌倉殿となった源頼家は若年ながらも父を越えようと積極的に政を行い、'''北条時連'''('''北条時房''')や北条頼時(北条泰時)といった若い者たちを[[近習]]として登用する。しかし、代替わりによる訴訟の増加や正妻・'''つつじ'''と側女・せつの対立に嫌気が差し、政から逃げるように[[蹴鞠]]に没頭する。この現状を見た北条義時は、文官4人と梶原景時の計5人で頼家を補佐する政治体制を考案するが、北条時政と比企能員が味方となる御家人を引き入れたことで[[宿老]]は12人へと膨れ上がり、義時自身も政子の説得によって最終的に宿老の一人となる。これを知った頼家は、宿老たちに政の権限が奪われたとして反発し、6人の近習たちを重用して彼らに対抗させる。その直後、宿老の一人である'''中原親能'''が乳母夫を務めていた三幡の病死を機に出家して鎌倉を離れる。同時期、同じく宿老の景時は'''安達景盛'''の妻を奪おうとする頼家を諫めたことで逆恨みされ、'''三浦義村'''と'''結城朝光'''の仕掛けた策略によって御家人から[[弾劾|弾劾状]]が提出されたことで失脚する。これに対し景時は'''京'''での再起を謀るが、義時が頼家に報告したことで奥州[[外が浜|外ヶ浜]]へ流罪となる。景時は一幡を奪取して京へ上ろうとするが、義時の説得を受けて断念。義時に坂東武者の世を託して善児を譲り、駿河にて一族もろとも討ち取られる。さらに、宿老であった三浦義澄や安達盛長が相次いで病死すると合議制は崩壊する。その後、頼家とつつじとの間に次男・'''善哉'''('''公暁''')が誕生し乳母夫が義村に決まると、能員は娘・せつが産んだ一幡が嫡男であると強調。時政も、娘が乳母を務める千幡を次期鎌倉殿にしようと画策し、千幡の乳母夫かつ娘婿の阿野全成に頼家に対する呪詛を依頼する。一方、義時の助言を受けた頼家はせつとともに鎌倉をまとめていくことを決意。彼女との子である一幡を嫡男と定める。 |
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鎌倉では頼家が突然病に倒れ、呪詛を行った全成が謀反の罪で常陸へ流罪となる。これを好機と見た能員は、比企の所領を減らそうとする頼家を排除すると同時に北条家を弱体化させるため、全成を斬首に追い込むとともにその息子・'''頼全'''も京にて粛清させる。その直後に頼家が急な病で危篤状態となると義時は比企一族の粛清を決意し、能員が必ず拒むであろう案を提示して比企一族追討の[[大義名分|大儀名分]]を手に入れる。その後、時政と協力して北条の館へ呼び出した能員を、'''仁田忠常'''に命じて騙し討ちにする。また、比企の館を攻めて能員の妻・'''道'''や娘・せつを殺害し、比企一族を滅亡させる。全て計画通りに進めた北条家は千幡を次の鎌倉殿とする準備を進めるが、頼家が奇跡的に病から回復すると状況は一変。義父や妻が北条に滅ぼされたことを知った頼家は政子を責め、忠常と和田義盛に時政の首を取るよう命じる。一方、義時は比企の娘である比奈と離縁し、泰時が密かに匿っていた一幡をトウに殺害させる。さらに、北条家と頼家との間で板挟みとなった忠常が自害すると、頼家の鎌倉追放を決意。頼家は修善寺に幽閉され、三代鎌倉殿・源実朝が誕生する。 |
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=== 後編(第27回 - 最終回) === |
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2代目鎌倉殿となった源頼家は、若年ながらも父を越えようと積極的に政を行い、北条義時の弟・'''北条時連'''('''北条時房''')や息子・北条頼時(北条泰時)といった若い者たちを近習として登用する。しかし、代替わりによる訴訟の増加や正室・'''つつじ'''と側室・せつの対立に嫌気が差し、政から逃げるように[[蹴鞠]]に没頭する。この現状を見た義時は、頼家を補佐することを目的とした[[十三人の合議制]]を発足させ、自身も政子の説得によって宿老の一人となるが、これに反発した頼家は、御家人たちの意見を無視した政を行うようになる。そのような中で、[[宿老]]の一人である'''中原親能'''が、三幡の病死をきっかけに鎌倉を離れる。また、同じく宿老の'''梶原景時'''は'''三浦義村'''と'''結城朝光'''の仕掛けた策略により、66人の御家人からの[[弾劾|弾劾状]]が作成されたことで失脚する。義時は、景時から坂東武者の世を託された後、京へ向かう梶原一族を討ち取る([[梶原景時の変]])。さらに、宿老であった三浦義澄や'''安達盛長'''が相次いで病死すると、合議制は崩壊する。一方、義時からの助言を受けた頼家は、芯の強いせつとともに鎌倉をまとめていくことを決意し、一幡を嫡男と定める。 |
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時政が[[執権]][[別当]]となり新たな政治体制が確立した鎌倉に、幽閉中の頼家が'''後鳥羽上皇'''と通じて挙兵の準備を進めているという報がもたらされる。これを知った義時は頼家の殺害を決意するが、泰時は父に反発する。その後、義時は修善寺に善児とトウを派遣、頼家は善児を返り討ちにした後にトウにより討ち取られる。また、致命傷を負った善児も、親の仇としてトウに止めを刺される。同時期、時政はりくの助言により武蔵を手に入れようと画策し、武蔵の豪族で娘婿の畠山重忠と対立する。さらに、りくは後鳥羽の従妹・'''千世'''を実朝の正室と決め、息子・'''北条政範'''を使者として京へ向かわせる。しかし、上洛した政範は後鳥羽の側近・'''源仲章'''にそそのかされた'''平賀朝雅'''によって毒殺される。一方、義時は'''二階堂行政'''から縁談を進められて彼の孫娘・'''のえ'''を3人目の妻とするが、彼女には裏の顔があった。 |
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北条家と比企家の権力争いがさらに激化すると、'''比企能員'''は自身に反発する頼家を亡き者にすると同時に北条家の力を削ぐため、北条一族である阿野全成が頼家を[[呪詛]]するよう促す。この行為が露見すると、全成は謀反の罪により'''八田知家'''に討ち取られ、その息子・'''頼全'''も京にて粛清される。その直後、頼家が急な病によって危篤状態となると、義時は「鎌倉あっての北条」という考えのもと比企一族を滅ぼすことを決意。能員を騙して北条の館に呼び出した後、殺害する。また、比企の館を攻めて能員の妻・'''道'''や娘・せつを殺害し、千幡を次の鎌倉殿とする準備を進める。しかし、頼家が奇跡的に病から回復すると状況は一変。意識が戻った頼家は、義父・能員や妻・せつが北条の手によって滅ぼされたことを知ると激怒し、'''和田義盛'''と'''仁田忠常'''に時政の首を取るよう命じる。一方、義時は比企の娘である比奈と離縁。さらに、子供に対しても容赦しなかった頼朝に習い、泰時が匿っていた一幡を善児の弟子・'''トウ'''に殺害させる。その後、北条と鎌倉殿との間で板挟みとなった忠常が自害すると、北条家は頼家の鎌倉追放を決意。頼家は修善寺に幽閉となり、3代目鎌倉殿・源実朝が誕生する。同じ頃、三浦家に匿われていた善哉の前には'''比企尼'''が現れ、実朝や北条家に対する憎悪を植え付ける。 |
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千世が到着した鎌倉では、実朝との婚礼が華やかに行われる。しかし、実朝は自身の知らないところで事が進む現状に一人苦悩する。一方、息子を失い悲観に暮れるりくのもとを訪れた朝雅は、政範毒殺の真相に気づいた重忠の息子・'''畠山重保'''に全ての罪を被せ、畠山一族を討つよう進言する。朝雅の嘘を信じたりくが畠山討伐を望むと、時政は義時や時房の制止を無視してこれを承諾。重保は義村によって[[由比ヶ浜]]へ呼び出され、討ち取られる。その後、息子の死を知った重忠が[[二俣川]]に布陣すると、義時は追討軍の総大将に志願して戦を避けようとするが、武士の意地を通そうとする重忠との交渉は決裂。少数の軍で義時が率いる大軍と激闘を繰り広げた重忠は、義時と組み打ちののち[[愛甲季隆]]に討たれる。鎌倉に帰還した義時は、親友である重忠を無実の罪で死に追いやった時政の追放を広元とともに画策。畠山討伐の罪を全て娘婿・'''稲毛重成'''に被せて処刑することを時政に提案し、これを実行させることで時政に対する御家人たちの不満を増大させる。さらに、政子に恩賞の沙汰を行わせる新たな政治体制を発足させることで、時政から政の権限を奪う。 |
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義時や政子の行動に激怒したりくは義村を味方に引き入れ、実朝を出家させて朝雅を新たな鎌倉殿に据えようと計画。これに対し、時政は失敗すると分かりながらもりくを守るために協力する。一方、義村の密告によって全てを知った義時は、謀反を起こすまで時政を泳がせることで時政追討の大義名分を得ようと画策。実朝が連れ去られたことを確認すると、軍勢を率いて時政の館を取り囲む。しかし、りくの必死の懇願を聞いて駆けつけた政子によって館の包囲は解かれ、自害しようとしていた時政も'''八田知家'''に助け出される。その後、実朝や政子の助命嘆願や三善康信の配慮により、出家した時政はりくと共に伊豆へ流罪となる。これを機に時政に代わって幕府の政を取り仕切るようになった義時は、京の御家人に命じて全ての元凶である朝雅を追討する。だが、京で勝手に大軍勢を動かしたことに対し、後鳥羽は義時への怒りを露わにする。 |
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=== 最終章(第39回 - 最終回) === |
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束の間の平穏が訪れた鎌倉では、兄・北条宗時の遺志を実現しようとする北条義時が、守護の交代制を企てるなど鎌倉殿を差し置いて政治を運営するようになっていた。これに不満を募らせた御家人たちは和田義盛を担ぎ上げるようになり、義時はこの状況を苦々しく感じる。同時期、後鳥羽上皇の命を受けた源仲章は[[泉親衡]]と名乗って義時の殺害計画を企て、義盛の息子や甥を加担させて鎌倉に揺さぶりをかける。これを義盛追討の好機と見た義時は、和田一族に対して挑発行為を行い義盛の挙兵を促すが、義盛に信頼を寄せる実朝や戦を望まぬ政子の尽力によって一度は義盛と和解する。しかし、'''朝比奈義秀'''ら義盛の息子たちが父の居ぬ間に挙兵したことで戦が勃発。義時を討伐するため鎌倉の市街地で激戦を繰り広げた義盛は、実朝の説得によって降伏したところを義時と示し合わせた三浦勢によって騙し討ちにされる。これにより、義時は[[政所]]別当に加えて侍所別当も兼任するようになり、御家人の筆頭となる。一方、目の前で忠臣・義盛を殺された実朝は自らが積極的に政を行うことを決意し、後鳥羽の力を借りて安寧の世を築くことを宣言する。義時は、朝廷に接近しようとする実朝に危機感を覚える。 |
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鎌倉を源氏の元に取り戻そうとする実朝は北条泰時を側に置いて積極的に政を行い、義時はこれに対抗して執権を名乗る。同時期、京から帰還した仲章は宋の技術者・'''陳和卿'''を実朝に接近させ、唐船の建造を進言。実朝がこれを実行に移すと、後鳥羽は巨大な唐船の完成によって実朝の権威が高まることに期待する。この状況を見て鎌倉が朝廷に乗っ取られると考えた義時は、北条時房に船の設計図を書き換えさせることで造船計画を頓挫させる。しかし、この直後に実朝が、[[大御所]]になり新たな鎌倉殿を京から迎えることを宣言すると、政子が自身の預かり知らぬところで行動を起こしていたことに気づく。一方、修行先の京から戻り次期鎌倉殿になろうと息巻く公暁は、自身が就任するのが[[鶴岡八幡宮]]の別当と知って驚愕し、義時や公暁の乳母夫・義村も実朝の考えに反発する。これらの意見を抑えるために政子は時房を伴って上洛、後鳥羽の乳母・'''藤原兼子'''と会談して後鳥羽の皇子・[[頼仁親王]]を次期鎌倉殿として下向させることを約束させる。だが、三浦が這い上がる最後の好機を逃すまいとする義村は、北条家が頼家や一幡を殺して実朝を鎌倉殿に祭り上げたことを公暁に告げる。父と兄の死の真相を知った公暁は、実朝と義時の暗殺を決意する。 |
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実朝の[[右大臣]]拝賀式を控える鎌倉では、公暁と義村が義時と実朝の暗殺計画を進めていた。これを察知した義時は式の中止を進言するが、実朝から御所を京へ移す構想を聞かされると彼を見限ることを決める。さらに、北条家を追い落とすために頼家の死を調査する仲章から脅迫を受けると、彼の暗殺をトウに命令。自身は太刀持ちとして参加した拝賀式にて実朝を殺害した公暁を討ち取ろうと考える。その後、義時は予定通り拝賀式へ向かうが、トウが暗殺に失敗して捕縛されたことで仲章に決定的な証拠を握られ、太刀持ちの役目も取って代わられる。しかし、仲章はその直後に義時と誤解されて公暁に討たれ、天命を受け入れた実朝も抵抗せぬまま殺される。この一件で天に守られていると感じた義時は、鎌倉を自分一人で動かそうと動き出すが、そこに泰時が立ちはだかる。一方、義時の暗殺失敗に焦る義村は三浦館へ逃げ込んできた公暁を殺害、その首を差し出して他の御家人たちの前で義時に忠誠を誓う。 |
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鎌倉殿が不在となった鎌倉では、実衣が息子・'''阿野時元'''を鎌倉殿に据えようと画策。時元が災いの種になると考えた義時は、義村と組んで実衣を焚き付け、挙兵した時元を謀反人として自害に追い込む。また、実衣の首も刎ねようとするが、政子の説得によって沙汰は先延ばしとなる。同時期、のえも権力欲を露わにし、息子・'''北条政村'''を北条の跡取りにしようと画策する。一方、御家人たちの動揺を鎮めるために一刻も早く鎌倉殿を決めたいが自身の動かしやすい人物を下向させたい義時は、危険な鎌倉に親王を下向させたくないが北条の力は抑えたいと考える後鳥羽と政治的な駆け引きを行う。この後、義時は交渉が全く進展しない現状を打開するため、1千騎の兵とともに時房を上洛させて朝廷に脅しをかける。これに対し蹴鞠で勝負を挑んだ後鳥羽は、時房の技量を認めて親王の代わりとなる人物を鎌倉へ送ることを承諾。'''慈円'''が鎌倉を訪れ、2歳の'''三寅'''('''藤原頼経''')が[[摂家将軍]]として新たな鎌倉殿となることを報告する。これを聞いた政子は、三寅の後見となるため尼将軍を名乗り、その権限を利用して幽閉中の実衣を助け出す。 |
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京では後鳥羽が、すべて義時の思い通りになった現状に不満を募らせていた。そんな中、三寅が次期将軍と決まったことに腹を立てた'''源頼茂'''が京にて挙兵し、後鳥羽の怒りは頂点に達する。これにより鎌倉との戦を決意した後鳥羽は、下準備として内裏の再建費用を出すよう鎌倉に命じ、義時と御家人たちの分断を謀る。その後、後鳥羽は鎌倉の御家人たちに義時追討の院宣を発し、兄・義村の命で自身に接近してきた'''三浦胤義'''や、[[西面武士|西面の武士]]・'''藤原秀康'''に命じて義時追討の狼煙を上げる。一方、'''長沼宗政'''らの報告によって後鳥羽の院宣が御家人たちに発せられたことを知った義時は、頼朝の作った鎌倉を戦火に晒すことはできないと自身の首を朝廷に差し出そうとする。しかし、これまで私欲なく鎌倉を守り抜いてきた弟を死なせたくない政子は、御所に集結した御家人たちの前で演説を行い決起を促す。この演説によって結束を強めた御家人たちは、[[官軍]]と戦うことを決意。広元や康信の忠言によって京への派兵が決まると、泰時は17騎とともに先発隊として鎌倉を出陣し、叔父・時房や弟・'''北条朝時'''らが率いる大軍勢とともに官軍を撃破して入京する。この報を聞いた義時は戦後処理を開始、武士として初めて朝廷を裁き後鳥羽を[[隠岐諸島|隠岐島]]へ流罪と決める。 |
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人生最大の危機を脱した義時であったが、ある日突然昏倒し意識を失う。医師の診断で毒を盛られたと知った義時は、後妻・'''のえ'''が犯人であると確信、さらに義時が彼女を追及したところ毒の入手先が義村であることが発覚する。これを聞いた義時は、義村の本音を聞き出した上で、親友として息子・泰時への助力を託す。同時期、新しい世を作ろうと奔走する泰時は、学のない御家人たちでもわかる武士が守るべき定を作り始める。この定は後に[[御成敗式目]]として、鎌倉幕府の御家人に対する重要な規律となる。 |
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一方、義時の見舞いに訪れた政子は、義時と昔語りをする中で息子・頼家が義時の命によって殺害されたこと、先の戦で廃位させた後鳥羽の血を引く幼帝・[[仲恭天皇]]の命を奪おうとしているとを告げられ衝撃を受ける。直後に義時は発作を起こし、解毒薬を要求するが、政子は義時の目の前で解毒薬を捨ててしまう。政子は義時が泰時のために全ての怒りや呪いを背負おうとしていることを理解した上で、これ以上弟が手を汚さぬように考えたのだった。死を悟った義時は政子に後を託し、苦しみつつも静かに息を引き取るところで物語は幕を閉じる。 |
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== 登場人物 == |
== 登場人物 == |
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実在人物の歴史的事項については、当記事ではなく各人物の当該記事を参照のこと。 |
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{{内容過剰|date=2022年8月|Wikipedia:過剰な内容の整理/過剰な内容の整理|section=1}} |
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各登場人物の歴史的事項については当該記事を参照のこと。 |
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劇中では人名の呼称を「北条義時(ほうじょう '''の''' よしとき)」のように「[[名字|苗字]] + '''の''' + 名前」としている場合がある{{Efn|name="氏"|[[名字|苗字]]ではなく[[氏]]の場合、'''源'''・'''平'''・'''藤原'''と同じく氏と名前の間に「'''の'''」を入れて読む(例:三善康信〈みよし '''の''' やすのぶ〉)。劇中では「の」を入れているが、公式サイトやガイドブック等では入れない形となっている。}}。 |
劇中では人名の呼称を「北条義時(ほうじょう '''の''' よしとき)」のように「[[名字|苗字]] + '''の''' + 名前」としている場合がある{{Efn|name="氏"|[[名字|苗字]]ではなく[[氏]]の場合、'''源'''・'''平'''・'''藤原'''と同じく氏と名前の間に「'''の'''」を入れて読む(例:三善康信〈みよし '''の''' やすのぶ〉)。劇中では「の」を入れているが、公式サイトやガイドブック等では入れない形となっている。}}。 |
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★印は[[十三人の合議制|13人の合議制]]を構成する[[宿老]]([[御家人]])を示す。 |
★印は[[十三人の合議制|13人の合議制]]を構成する[[宿老]]([[御家人]])を示す。 |
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=== 北条家 === |
=== 主人公と北条家 === |
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==== 北条義時とその |
==== 北条義時とその家族 ==== |
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; [[北条義時]](ほうじょう よしとき)★ |
; [[北条義時]](ほうじょう よしとき)★ |
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: 演:[[小栗旬]] |
: 演:[[小栗旬]] |
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: 本 |
: 本作の[[主人公]]。 |
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: [[伊豆国|伊豆]]の[[豪族]]・北条時政の次男。母は伊東祐親の[[妻|先妻]]の娘{{Sfn|NHK出版・前|p=18}}。[[通称]]([[仮名 (通称)|仮名]])は'''小四郎'''(こしろう)。北条領に隣接する江間(えま)郷を拝領 |
: 二代[[執権]]。[[伊豆国|伊豆]]の[[豪族]]・北条時政の次男。母は伊東祐親の[[妻|先妻]]の娘{{Sfn|NHK出版・前|p=18}}。[[通称]]([[仮名 (通称)|仮名]])は'''小四郎'''(こしろう)。北条領に隣接する江間(えま)郷を拝領ののちは、'''江間小四郎義時'''を名乗る{{Efn|クレジット上は一貫して「北条義時」。}}。 |
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: 本来は生真面目かつ実直で、情に厚く家族や仲間思いな性格。交渉力に優れ、事務方として能力を発揮する。調整役として[[御家人]]たちと[[鎌倉殿]]の間を取り持つが、その一方で押しに弱く頼み事を断れない性分であるため揉め事に巻き込まれやすい。御家人たちや一族間の対立が起こると最後まで平和的解決策を探り、粛清を実行する際には思い悩んで度々涙を流す。また、粛清実行後にも後悔の念を抱き続け、妻・八重の死については自身が行ってきたことへの天罰であると語る。武芸は得意ではなかったが、畠山重忠と一騎打ちを演じるまでに成長する。恋愛は奥手で、のえの裏の顔を見破れないなど女性を見る目はない。また、三浦義村から教わった「女子(おなご)は大体[[キノコ|きのこ]]が好き」という女性観を生涯信じ{{Efn|最終回(第48回)より。自身を暗殺しようとした三浦義村への尋問の際、ついでとして「あれは嘘だ」と打ち明けられている。}}、息子・泰時にも伝授する。 |
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: 財政管理や御家人ちの間を取り持つなど事務作業に長ける。「鎌倉あっての北条」という考えのもと、鎌倉殿や政子を補佐する。 |
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: 戦を嫌い、政にも平家討伐にも関心の無い若者であったが、源頼朝と出会い真の志を打ち明けられて以降は「鎌倉あっての北条」という考えのもと彼を補佐する。当初は頼朝が行う粛清に異を唱えて抗い回避する道を探っていたが、次第に苦悩しつつも北条家や鎌倉を守るためとして頼朝の命を忠実に実行するようになる。頼朝が亡くなると伊豆へ戻ろうとするが、政子の説得を受けて頼朝の遺志を受け継ぐことを決意し、頼家や政子を支えるため特定の御家人に力が集中せぬよう行動する。そのような中で比企能員の横暴が目に余るようになると、悪い根を断ち切ることが自身の役目であるとし、自ら粛清を実行する。さらに、北条家を守るため頼家を幽閉したことが契機となり、次第に「坂東武者の世の頂点に北条が立つ」という兄・宗時の遺志を実現させようと思い至ると、実朝を差し置いて自らが政を運営すると同時に、長男・泰時のため今後の火種となりそうな御家人たちを次々と手にかける。鶴岡八幡宮での公暁の襲撃を回避して以降は「天に守られている」と自身を頼朝と重ね合わせるが、承久の乱で自身が討伐の対象になると、頼朝の築いた鎌倉を戦火から守るために自らの命を投げ打つことを覚悟し、非情な政策も躊躇なく行うようになる。 |
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: 恋愛については奥手であり、一度は八重に結婚を断られる。しかし、それでも諦めずに何度も八重のもとに会いに行ったため、のちに道から「むっつり」と評される。{{要出典範囲|時政と伯父・三浦義澄の戯言{{Efn|第1回放送より。}}である|date=2022年9月}}「女子(おなご)は大体茸(きのこ)が好き」という妙な女性観を信じており、八重に大量の茸を贈ったことがあるが断られている。また、長男・泰時にも同じ事を勧めている。 |
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: 頼朝に対しては畏敬の念を抱いており、頼朝からは「弟の一人」と評されるほど信頼されて彼の本音を聞くことができる数少ない者の1人となる。彼の恐ろしさを知りつつも常にその傍らで政治手腕を学んだため、後に義村や時政からは「頼朝に似てきた」と称される。 |
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: 妻・八重については幼い頃に好意を抱いて以降、長年に渡って一途に慕い続け、何度も彼女のもとへ通い続ける。想いが通じて夫婦となって以降は良好な関係を築き、苦悩する心情を吐露する。八重が不慮の事故で亡くなると政に距離を置くほど深く傷心し、その想いは死の間際まで続くこととなる。 |
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: 挙兵時には、米の量から兵数を割り出して頼朝に挙兵を決意させたり、味方になる者たちを集めたりと事務方で活躍する。[[石橋山の戦い]]で兄・宗時が亡くなると、「坂東武者の世の頂点に北条が立つ」という兄の遺志を引き継ぐ。その後、上総広常を味方に引き入れ、調整役として[[御家人]]たちと頼朝の間を取り持つ。また、武田信義との交渉にも成功する。伊東の館が頼朝軍に攻められると、伊東祐親を説得して八重を救出する。 |
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: 息子・泰時に対しては八重が亡くなった際に立派に育て上げることを誓い、彼の成人後は純粋であった自身のかつての姿や亡き妻・八重と重ね合わせて希望を見い出す。政や粛清が原因となり幾度となく対立するが、心の内では認めている。 |
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: [[鎌倉]]に[[大倉御所]]が完成すると、これまでの軍功を認められて江間の領地を拝領する。頼朝の浮気により勃発した[[後妻打ち]](うわなりうち)では、事態を収束させようと動くが失敗。頼朝に怒った時政は伊豆へ帰るが、自身は鎌倉に残る。頼朝に木曽義仲の動向を探るよう命じられると[[信濃国|信濃]]へ向かい、義仲から人質として源義高を託される。同じ頃、長年の思いが実り、八重と夫婦になる。 |
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: 姉・政子との姉弟仲はよく、その言動に振り回されることも多いが常に励まし支え合っている。後に政の方針を巡って対立するようになるが、生涯に渡って協力関係を貫く。 |
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: 御家人たちの謀反計画を知ると収束に奔走するが、頼朝が広常の粛清を決めると救済を諦める。同じ年、嫡男・金剛(後の泰時)が誕生する。頼朝から義高を殺すよう命じられると、義高を逃がそうとするが失敗。その後、北条を守るために藤内光澄や一条忠頼を誅殺する。 |
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: 承久の乱終結後、自身の態度や跡継ぎ問題に不満を抱いたのえと義村によって毒を盛られてしまい、病に伏す。以降も無理をして職務を続けるか、政子との対談中に口が滑って頼家の死の真相を話してしまい、直後に発作を起こして急死する。今際の際に解毒薬を求めるが断られ、自身を楽にしようとしているという姉の真意を悟り、後を託す。 |
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: 平家討伐では、源範頼軍に属して武功を挙げ([[葦屋浦の戦い]])、[[壇ノ浦の戦い]]では平家の滅亡を見届ける。頼朝と源義経の関係が悪化すると関係修復に奔走するが、対立が決定的となると義経を捕らえるため、時政と共に後白河法皇に日本全国に[[守護]]・[[地頭]]を設置することを認めさせる。藤原秀衡没後は頼朝の命で[[平泉]]へと向かい、謀反の意思がない義経に挙兵を促し、藤原泰衡を脅して義経追討に導く。 |
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: その後、頼朝が率いる[[奥州合戦]]や[[上洛]]に従う。八重の死により政務を離れるが、政子の励ましなどもあり復帰。[[富士の巻狩り]]で曽我兄弟が頼朝の寝所を襲撃し工藤祐経を殺害すると、時政が曽我兄弟に兵を与えたことを不問とするため、この事件を「敵討ちを装った謀反」ではなく「謀反を装った敵討ち」として処理する([[曾我兄弟の仇討ち|曽我兄弟の仇討ち]])。その後、比企家の娘・比奈を正式に妻として迎える。頼朝が昏睡状態に陥ると新しい政の形を定めるために奔走し、その死後は鎌倉を離れて伊豆へ帰ろうとするが、政子に説得されて思い止まる。その際、政子から頼朝の観音像を託される。 |
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: 源頼家が2代目鎌倉殿となると、文官4人と梶原景時で若い頼家を補佐する政治体制を発案する。しかし、時政と比企能員の権力争いによって[[宿老]]が12人となると、政子に説得されて自身も13人目の宿老となる([[十三人の合議制]])。 |
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: 景時が謹慎処分となり、京へ向かう意思を固めると、鎌倉を守るために頼家へ報告する。その後、流罪となった景時が一幡を人質に取ると、能員の要請でこれを説得。武士として戦場で死にたいという景時の想いを察し、頼時に追討軍を送るよう命じる。その際、景時から善児を譲り受ける。宿老が9人に減ったことや善哉(のちの公暁)の誕生で北条と比企の対立が一層激しくなると、間を取り持とうと奔走する。 |
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; [[八重姫 (伊東祐親の娘)|八重]](やえ) |
; [[八重姫 (伊東祐親の娘)|八重]](やえ) |
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: 演:[[新垣結衣]] |
: 演:[[新垣結衣]] |
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: 義時の最初の妻。伊東祐親と[[継室|後妻]]の娘{{Sfn|NHK出版・前|p=22}}であり、義時の叔母 |
: 義時の最初の妻。伊東祐親と[[継室|後妻]]の娘{{Sfn|NHK出版・前|p=22}}であり、義時の叔母。源頼朝の先妻。江間次郎の元妻。 |
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: 一途 |
: 一途かつ頑固で、いかなる境遇にあっても頼朝を想い続け、義時に想われてもそれを袖にし時に冷たい態度を取る。しかし、義時の長年にわたる思いを受け入れ夫婦となった後は、彼を一途に愛し、頼朝から秋波を送られても受け流す。義時との夫婦関係は非常に良好であり、政治面で手を汚す中で苦悩する義時を励まし支える。政子とは頼朝を巡り牽制し合っていたが、義時と結婚したのちは良好な関係を築く。 |
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: 物事を冷静に分析することができ、義時や頼朝に的確な助言を与える。行動力もあり、危険を顧みず思いのままに行動し時に周りを振り回す。また、非常に慈悲深く、息子・泰時{{Efn|史実では泰時生母は「阿波局」という御所の女房とされており、生没年や出自などの詳細は不詳。本作では歴史考証担当の[[坂井孝一]]による「阿波局と八重は同一人物」という仮説を採用している{{Sfn|坂井孝一|2021|pp=142–147, 149–153}}。}}とともに戦災[[孤児]]たちを育て、心を閉ざす大姫や、父を失った甥の一万(曽我十郎)・箱王(曽我五郎)兄弟も預かり面倒を見る{{Efn|第18回放送より。}}。このような性格により、義時から「阿弥陀如来」と評される。 |
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: 父・祐親が京の[[大番役]]のため留守の間、流人だった頼朝と通じ千鶴丸を産むが、別離の上、江間に嫁がされる。頼朝の挙兵の際には、伊東家側にいながらも頼朝側にも通じて奔走する。千鶴丸については、祐親から出家させたと聞かされていたが、[[伊豆山神社|伊豆山権現社]]を訪れた際に亡くなっていたことを知らされる。その後、頼朝に内通していることが発覚し、祐親によって館に閉じ込められる。 |
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: 義時の留守中に孤児の鶴丸が川の中洲に取り残される事件が発生、彼と亡き千鶴丸を重ね合わせて必死の思いで救出するが、近くにいた義村に鶴丸を託した直後、自身も川に流され死亡する。頼朝や政子、義村によって大規模な捜索活動が行われるも救出できなかった。この一件は義時に深い衝撃を与え、以後も彼の人生に大きな影響を与えることになる。 |
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: 頼朝軍が伊東の館を包囲すると義時に助けられ、捕らえられた祐親や伊東祐清と共に義兄・三浦義澄に保護される。その後、頼朝への思いが断ち切れず、頼朝のいる大倉御所に勤めるが、頼朝と亀との情事を目の当たりにして体調を崩す。 |
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: 頼朝によって祐親と祐清が殺されると、義時が領主となった江間郷に移される。江間の地に頼朝が訪ねてくると、伊東親子の殺害や後妻打ちを経て、それでも自分に接触してこようとする頼朝を完全に拒絶する。その後、義時の自分に対する一途で真っ直ぐな想いを受け入れ、夫婦となる。義時との結婚後は彼を一途に愛して、頼朝との関係は助言や親族としての付き合いのみとなり、頼朝から秋波を送られても相手にせず、恋愛関係にあった頃を「どうかしていました」と振り返っている。 |
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: 結婚後間もなく金剛を産むと、西国遠征のため留守にする義村の娘・初を、半ば押し付けられるような形であったが預かり育てる。それをきっかけに、度重なる戦災により増える[[孤児]](みなしご)たちの世話をすることに生きがいを見出し、心を閉ざす大姫や、父を失った甥の一万(曽我十郎)・箱王(曽我五郎)兄弟{{Efn|第18回放送より。}}も預かり面倒を見る。 |
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: 義時が不在の日、川遊びの最中に岩礁に取り残された鶴丸を発見し、その姿を千鶴丸と重ねて単身で川へ入る。鶴丸を助けたものの力尽きて流され、帰らぬ人となる。 |
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; [[姫の前|比奈]](ひな) |
; [[姫の前|比奈]](ひな) |
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: 演:[[堀田真由]] |
: 演:[[堀田真由]] |
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: 義時の2人目の妻。比企尼の孫娘。比企能員の姪。 |
: 義時の2人目の妻。比企尼の孫娘。比企能員の姪。 |
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: おしとやかかつ上品で、りくの嫌味も受け流す広い心を持つが、自身の容姿の良さを自覚しており、押しが強い。義時を一途に慕い続け、北条と比企が対立した際には北条の嫁としての立場を取るなど夫を献身的に支えるが、離縁させぬため[[起請文]]を書かせるなど想いが強すぎる面もある。一方で、比企家との関係も良好であるため、北条家との間で板挟みとなり思い悩む。義息・泰時とも良好な関係を築くが、「義母上(ははうえ)」と呼ばれることは嫌う。幼い頃の万寿(源頼家)が比企館で育ったため、頼家の性格をよく知る。北陸育ちであるため{{Efn|第23回放送より。}}、野生動物の生態に詳しい。 |
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: [[比企朝宗|父]]が[[北陸道]]の役人であったため北陸で育ち{{Efn|第23回放送より。}}、野生動物の生態に詳しい。また、幼い頃に万寿(頼家)と共に比企館で育ったため、彼の性格をよく知る。義時や金剛との仲は良好であり、北条と比企が対立した際には北条の嫁としての立場を取る。 |
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: 後に比企能員の変が起こると北条に情報を流すが、実家を裏切った罪悪感から離縁する。 |
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: 頼朝の[[側室|側女]](そばめ)となるため叔父・能員によって送り込まれるが、政子に阻まれて失敗。その後、政子の圧に屈した頼朝の指図で義時と娶されることとなるが、八重を忘れられない義時にも断られる。その際、義時に対して好意を抱く。富士の巻狩りでは、万寿が獲物を仕留められるよう策を練る義時に鹿の特性を教えて仲を深め、義時に想いを告げて正式に夫婦となる。それに際して、義時に[[起請文]]を書かせ、絶対に自分と離婚しないよう誓わせている。 |
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; [[伊賀の方|のえ]]{{Efn|史実には残っていない「のえ」の名は、伊賀の方の「伊賀」から連想した[[伊賀越え]]の「ごえ」の部分から三谷がとったという{{Efn|三谷幸喜の言葉 〜『鎌倉殿の13人』の作り方〜(2022年12月17日、NHK総合)より。}}。}} |
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: 義時が頼家の助けに入るべきか悩むと、頼家の性格を教えて助言する。また、景時が御家人たちと対立すると義時を心配し、鎌倉の今後を危惧する。 |
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; [[伊賀の方|のえ]] |
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: 演:[[菊地凛子]] |
: 演:[[菊地凛子]] |
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: 義時の3人目の妻。二階堂行政の孫。 |
: 義時の3人目の妻。二階堂行政の孫娘。 |
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: 裏表のある性格で、美男子や都人に弱く騙されやすい。表ではしとやかに振る舞い、理解ある女性を演じる一方、有力御家人の玉の輿に乗り、息子・政村に家督を継がせて贅沢な暮らしを送るという野心を持つ。裏では義時を辛気臭い男と称し、夫婦間での信頼関係も皆無であるため、義時からは「八重も比奈も、もう少しできた女子だった」と冷たく突き放される。また、泰時と義村には本性を見抜かれ、政子や実衣からも言動をたしなめられる。 |
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: やがて息子の政村の執権就任が叶わぬことを知り、義村から手に入れた毒で暗殺を図るも失敗。義時から問い詰められ、政村を執権にしたかったことや義時の自身に対する態度への不満を吐露、最後に義村が黒幕だと吐き捨てて鎌倉を去る。 |
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; [[北条泰時]](ほうじょう やすとき) |
; [[北条泰時]](ほうじょう やすとき) |
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: (金剛 → 北条頼時 → 北条泰時) |
: (金剛 → 北条頼時 → 北条泰時) |
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: 演:[[坂口健太郎]](幼少期:[[松澤禾蘭]] → [[森優理斗]]) |
: 演:[[坂口健太郎]](幼少期:[[松澤禾蘭]] → [[森優理斗]]) |
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: 義時の長男。母は八重。通称は'''太郎'''(たろう)。幼名は'''金剛'''(こんごう)。初名は'''頼時'''(よりとき)。 |
: のちの三代執権。義時の長男。母は八重。通称は'''太郎'''(たろう)。幼名は'''金剛'''(こんごう)。初名は'''頼時'''(よりとき)。父・義時が時政から執権を継ぐ以前は'''江間泰時'''と呼ばれる。 |
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: |
: 実直で私欲を持たず、八重に似て物怖じせず頑固。教養に優れ、幼い頃より[[貞観政要]]を読むが、和歌は苦手。弓の腕前に長け、畠山重忠を尊敬している。生真面目であるため冗談を真に受けることもあり、恋愛も父と同様に奥手。機転が利き、物事をよく観察して的確に分析・対処する一方で、空気を読まない言動をすることもあり、思い悩むと酒に逃げる。 作中で直接明言されることはないが、上総広常の生まれ変わりとされる{{Refnest|group="*"|{{Cite news |和書|title=「屈指の名言」巫女・大竹しのぶの言葉に、視聴者も涙【鎌倉殿】 |newspaper=Lmaga.jp |date=2022-09-13 |author=吉永美和子 |url=https://www.lmaga.jp/news/2022/09/515190/ |access-date=2022-09-16 |publisher=[[京阪神エルマガジン社]] }}}}。 |
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: 義時が源氏をないがしろにし、御家人を粛清することには公然と異を唱えるため、二代鎌倉殿・頼家や三代鎌倉殿・実朝からは北条との間に亀裂が生じたあとも信頼される。また、御家人たちとも友好な関係を保ち、時に頼られることもある。 |
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: 「[[金剛力士|金剛]]」とは[[仏教|仏法]]の守り神([[護法善神]])のことであり、源氏を守る意味を込めて頼朝により命名される。頼朝から万寿(源頼家)を支えるよう頼まれ、幼い頃から万寿の遊び相手となる。父・義時から、母・八重が亡くなる原因を作ってしまった鶴丸を恨んではならないと諭されると、孤児と揶揄われた鶴丸を守る。富士の巻狩りでは、狩りは初めてながら簡単に獲物を仕留める。 |
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: 義時とは度々衝突するが、反発しつつも信頼を深め、父を気遣い心配することもある。言動や仕草が義時の若い頃や母の八重を彷彿とさせることがしばしばあり、義時からは「かつての自分」として希望を託される。妻・初とは幼い頃からの付き合いで、生真面目さを度々指摘されつつも夫婦仲は良い。母が亡くなる原因を作った鶴丸とは、父・義時から恨んではならないと諭されてその言いつけを忠実に守り、長年に渡って良好な関係を保つ。 |
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: [[元服]]すると、[[烏帽子親]]である頼朝の一字をもらって「頼時」と名を改める。頼朝が落馬して亡くなったと聞くと、頼朝の着物の汚れ方から、頼朝は馬に振り落とされて落馬したのではなく、先に意識を失って落馬したと見抜く。頼家が2代目鎌倉殿となると[[近習]]の1人に選ばれるが、[[蹴鞠]](しゅうきく)を推奨する頼家の政治手法には苦言を呈する。頼家が景盛の妻を奪おうとすると、人の道に反するとして諌め、景時に相談する。流罪となった景時が京へ向かうと、義時に命じられて追討軍を送る。台風によって坂東で飢饉が発生すると、蹴鞠ばかりで対策を行わない頼家を諌めるが、逆に疎まれてしまう。その後、義時の命により、困窮した農民たちを救うために伊豆へ向かい、証文を破り捨てて事態を解決する。しかし、これを頼家に嫉妬され、褒美という名目で頼朝の一字を受け継いだ名から「泰時」に改名させられる。さらに、近習からも外されてしまう。 |
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; [[矢部禅尼|初]](はつ){{Efn|初のモデルとなった泰時の正室・矢部禅尼は、史実では建暦2年(1212年)以前に泰時と離別したと考えられているが、本作中では承久3年(1221年)に起こった承久の乱の後も離別していない。このような史実の変更のついて制作統括の清水拓哉は、「例年の大河より登場人物を減らしていて、分かりやすく仕上げた。(中略)役割を誰かにまとめたりして整理した。」と述べている{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【鎌倉殿の13人 秘話12】清水CP語る最終回 ネット解釈の多様性こそ北条義時の人生「一番会いたい」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/18/kiji/20221217s00041000365000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-04 |language=ja}}}}。}} |
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; [[矢部禅尼|初]](はつ) |
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: 演:[[福地桃子]]( |
: 演:[[福地桃子]](幼少期:[[久野楓名]] → [[遠藤みのん]]) |
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: 泰時の妻。義村の娘。 |
: 泰時の妻。三浦義村の娘。 |
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: 父・義村の気性を受け継いだ沈着冷静な現実主義者。観察眼に優れ、物事を客観的に判断して対処し、情勢を読む力もある。泰時や盛綱とは、共に八重に育てられたという間柄であるため仲が良い。泰時との夫婦仲は良好で、夫の生真面目さを受け止め、悩みの多い夫を常に気遣う。また、度々対立する義父と夫の間を互いの気持ちを代弁しながら取り持つ。 |
|||
: 母は[[産後の肥立ち]]が[[産褥|悪く]]、間もなく亡くなっている。義村らが西国遠征する際に八重のもとに預けられ、金剛とともに育てられる。成長後、父の勧めで泰時の妻となる。 |
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; [[北条朝時]](ほうじょう ともとき) |
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: 泰時や鶴丸とは、共に八重に育てられたという間柄であるため仲が良い。しかし泰時のことは「生真面目すぎて面白くない」と語り、泰時から送られた茸も突き返している。 |
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: 演:[[スーパーサイズ・ミー (お笑いトリオ)|西本たける]](少年期:[[髙橋悠悟]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0132148|title=「鎌倉殿の13人」瀬戸康史、トキューサ呼び定着 癒やしキャラとして人気|publisher=シネマトゥデイ|date=2022-09-04|accessdate=2022-09-04}}}}) |
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; [[北条朝時]](ほうじょう ともとき) / [[北条重時]](ほうじょう しげとき) |
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: 義時の次男。母は比奈。通称は'''次郎'''(じろう)。 |
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: 演:[[高橋悠悟|髙橋悠悟]](朝時){{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0132148|title=「鎌倉殿の13人」瀬戸康史、トキューサ呼び定着 癒やしキャラとして人気|publisher=シネマトゥデイ|date=2022-09-04|accessdate=2022-09-04}}}} / [[加藤斗真]](重時){{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=http://www.gurre-kids.com/news/2022/08/nhk13_3.html|title=加藤斗真 NHK総合「大河ドラマ 鎌倉殿の13人」出演|publisher=ギュラ・キッズ|date=2022-08-13|accessdate=2022-08-21}}}} |
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: 陽気でちゃっかりとした性格で、自覚はないが機転が利く。一方、無遠慮であり時に軽率な行動を取る。優秀な父・義時や異母兄・泰時に対して劣等感を抱き、自身を卑下している。義時には畏怖が勝るあまり「父を超える」という気概を持てないでいるが、泰時に対しては相談事を持ちかけるなど頼りにしている。女癖が悪く、「嫁に取る」という決まり文句でよもぎをはじめ何人もの女性と関係を持つ。父・義時の世代の御家人に最早敬意を払っておらず、承久の乱の際に、攻め方を経験不足としてたしなめる三浦義村に「じじい、うるせえんだよ」と野次るなどした。 |
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: 義時の次男と三男。母は比奈。 |
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; [[北条重時]](ほうじょう しげとき) |
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: 演:[[加藤斗真]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=http://www.gurre-kids.com/news/2022/08/nhk13_3.html|title=加藤斗真 NHK総合「大河ドラマ 鎌倉殿の13人」出演|publisher=ギュラ・キッズ|date=2022-08-13|accessdate=2022-08-21}}}} |
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==== 北条義時の両親とその縁者 ==== |
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: 義時の三男。母は比奈。 |
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; [[北条政村]](ほうじょう まさむら) |
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: 演:[[新原泰佑]] (幼少期:[[林蒼央]]→[[塩田宙]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://profile.himawari.net/view/2435|title=塩田宙|website=劇団ひまわり|publisher=劇団ひまわり|accessdate=2022-12-04}}}}) |
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: 義時の四男。母はのえ。烏帽子親は三浦義村。 |
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; [[北条時政]](ほうじょう ときまさ)★ |
; [[北条時政]](ほうじょう ときまさ)★ |
||
: 演:[[坂東彌十郎]] |
: 演:[[坂東彌十郎]] |
||
: 義時の父。通称は'''四郎'''(しろう)。りくからは「'''しい様'''」と呼ばれている。 |
: 初代執権。義時の父。頼朝の舅で、頼家や実朝の祖父。通称は'''四郎'''(しろう)。りくからは「'''しい様'''」、実朝からは「'''じじ様'''」、サツキからは「'''しいさん'''」と呼ばれている。 |
||
: 無骨な坂東武者で、武士として一度決めたら命に変えても守り抜くことを信条とする。情が深く、伊豆の所領、妻・りく、息子と娘を死に物狂いで守ることが天命であるとし、勝つためには時に卑怯な手を実行する。物怖じしない性格で、立場が上の者に対しても一切忖度はせず、後白河にも気に入られる。また、武芸に長ける。 |
|||
: 無骨な田舎侍であり、家族思いで武芸に長けるが、交渉下手で相手の口車に乗せられやすい。娘婿である源頼朝を宗時や義時ほど信用しているわけではなく、度々反論や足を引くような行為をしてしまう。義兄弟でもある三浦義澄とは悪友の仲である。 |
|||
: 一方で、楽観的かつお人好しな性格のために交渉下手で、相手の口車に乗せられやすく騙されることも多い。また、直情型のため挑発に乗りやすく、勢いに任せて後先考えずに行動しては、のちに後悔する。頭を使うことは得意とせず面倒くさがりであるため、時に役目を放棄する。野菜の育成に自信を持っている。昔から女子には苦労していないが女性の魅力に弱く、りくの言動にしばしば振り回される。 |
|||
: 祐親の娘で義時らの生母である最初の妻、北条時連(時房)らの生母である2人目の妻・鶴(つる{{Efn|第1回放送。3人目の妻を迎える北条時政の報告に対し、北条義時が「鶴義母上(つる ははうえ)が亡くなられてまだ間もない…」と返している。}}、演:[[吉田香織 (女優)|吉田香織]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://profile.himawari.net/view/1772|title=吉田香織|publisher=[[劇団ひまわり]]|accessdate=2022-08-07}}}}){{Efn|name="第1回回想"|第1回放送。回想シーンより。}}とも相次いで死別し、大番役のため京入りしていた時に見初めた公家の娘・りくを3人目の妻とする。 |
|||
: 頼朝に対しては、平家を坂東から追い出すための旗印に過ぎず、娘婿でも信用していない。三浦義澄とは悪友で、軽口を言い合う仲。 |
|||
: 息子・宗時から、伊東の館から逃げ出した頼朝を北条の館で匿っていることを告げられるとすぐに追い出そうとするが、頼朝と対面すると態度を変えて匿うことにする。その後、頼朝を追う祐親に館を包囲されると、武士として一度決めたら命に変えても守り抜くと頼朝の引き渡しを拒む。 |
|||
: 畠山重忠の乱をきっかけに義時や他の御家人と対立することになり、やがてりくの実朝を出家させて朝雅を新たな鎌倉殿に据える計画に渋々協力し、[[牧氏事件]]を起こす。義時に館を包囲されると自害を試みるも止められ降伏。実朝や政子の助命嘆願、三善康信の配慮により出家、りくと共に伊豆へ流罪となる。 |
|||
: 娘である政子が頼朝と結婚して大姫を産むと、舅として頼朝の挙兵に協力する。初戦は堤信遠を討ち取るが、[[石橋山の戦い]]では大庭景親の挑発に乗ってしまい、頼朝軍敗走の原因を作る。その後、頼朝から命じられ、義時と共に[[甲斐国|甲斐]]の武田信義のもとへ援軍要請に向かうが、一度は頼朝側から武田側に寝返ろうとする。また、[[安房国|安房]]へは頼朝を置いて真っ先に落ち延びる。宗時が亡くなったことを知らされると、義時に兄の思いを継ぐよう語りかける。 |
|||
: 以後は二度と義時と会うことなく、10年後に死去。晩年に泰時と盛綱から訪ねられた際には、りくは伊豆を去り侍女のサツキと二人きりで暮らしており、「今が一番幸せな気がする」と語っている。 |
|||
: 頼朝の命で再び甲斐へ向かうと、信義に出し抜かれて頼朝に激怒される。[[富士川の戦い]]では、義澄との殴り合いの喧嘩がきっかけで水鳥の群れが羽ばたき、それが結果的に源氏軍の勝利へと繋がる。その後、勝利した勢いで京に攻め上ろうとする頼朝に対し、坂東武者にとっては所領と一族が最も大切であることを説き、出陣を思いとどまらせる。 |
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; 鶴(つる){{Efn|第1回放送。3人目の妻を迎える北条時政の報告に対し、北条義時が「鶴義母上(つる ははうえ)が亡くなられてまだ間もない…」と返している。}} |
|||
: 後妻打ちによって義兄・牧宗親が辱めを受けただけでなく、頼朝が政子とりくに不遜な態度を取ると、激怒して伊豆へ帰る。しかし、上総広常の粛清が行われると、謀叛の疑いがかからぬよう鎌倉へ帰還し、北条が生き残る手立ては、これまで以上に源氏に取り入り付き従う以外にないと決意を新たにする。また、頼朝から義高や光澄を殺すよう命じられて悩む義時に対しても、北条家のために覚悟を決めるよう諭す。義仲並びに平家討伐に際しては、留守居役を命じられる。義経が平宗盛を護送して鎌倉へやってくると、頼朝の命で義経を[[腰越]]に留め置き、代わりに宗盛を鎌倉まで護送する。 |
|||
: 演:[[吉田香織 (女優)|吉田香織]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://profile.himawari.net/view/1772|title=吉田香織|publisher=[[劇団ひまわり]]|accessdate=2022-08-07}}}} |
|||
: 頼朝から、後白河法皇の力を借りて義経を捕らえるよう命じられると、京都守護となって法皇に謁見し、義時の力も借りて、全国に守護・地頭を設置することを法皇に認めさせる。その後、全く忖度しない姿勢を後白河法皇に気に入られるが、軽くあしらって鎌倉へ戻る。同時期、りくとの間に念願の男子(のちの北条政範)が誕生する。富士の巻狩りでは、頼朝の暗殺を企む曽我兄弟に、父の仇討つためと騙され、仁田忠常を含めた20人ほどの手勢を与えてしまう。しかし、義時の策により、兵を与えたことは不問となる。源範頼が謀反の疑いをかけられると、伊豆の領主として[[修善寺]]まで送り届ける。比企能員の娘が頼家の子・一幡を産むと、比企家の権力増大に嫉妬し、範頼を焚き付けたのが比企であるという噂を流す。また、頼朝が昏睡状態に陥ると、北条家の生き残りをかけて実衣の夫・阿野全成を次の鎌倉殿にするよう政子に頼む。しかし、頼朝の死後に政子が頼家を次の鎌倉殿と定めると、政子や義時に反発する。 |
|||
: 時政の2人目の妻。 |
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: 文官4人と梶原景時・比企能員が宿老となった政治体制の構想を知ると、自身も宿老に入れるよう義時に要求し、能員に対抗するため三浦義澄・和田義盛・足立遠元を宿老に勧誘する([[十三人の合議制]])。その際、三浦義村と畠山重忠も勧誘するが断られる。義澄が危篤状態になると三浦の館に駆けつけ、悪友の死に号泣する。その後、政子の口利きで遠江守に任じられて御家人筆頭となるが、能員が一幡を嫡男にしようと動くと、りくの案で娘婿である全成に頼家の呪詛を依頼する。 |
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; [[牧の方|りく]] |
; [[牧の方|りく]] |
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: 演:[[宮沢りえ]] |
: 演:[[宮沢りえ]] |
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: 時政の3人目の妻。義時の継母。 |
: 時政の3人目の妻。義時の継母。 |
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: [[公家]]の娘であるという矜持から自尊心や嫉妬心が強く、他者と自分の比較ばかりしている。京育ちのため権力内部の力学やからくりを知っており、その知識を活用して我欲のために他人を陥れる策を次々と巡らす。また、頼朝や義村を誘惑して情報を聞き出そうとするなど、したたかでもある。男好きであり、若い僧や立ち寄った村の男たちとすぐに親しくなる。坂東に来たことについては「下向した」と思っており、京の生活が忘れられず帰りたがる。しかし、次第に坂東の気風に馴染んで物言いも乱暴となり、北条に嫁いで良いことは1つもなかったと言いつつ嫁いだことを誇りに思っている。 |
|||
: [[公家]]の娘としての誇りが強く、義時ではなく自分が産んだ男子こそが北条家の跡継ぎに相応しいと思っている。 |
|||
: 牧氏事件の首謀者として流罪となった後は、伊豆の田舎暮らしに耐えられず京に帰還。以後は生死不明となっていたが、最終回で京を訪れた泰時や時房と対談、時房からは「あの人は変わらないですね」と評される。 |
|||
: 京入りしていた時政に見初められ、のちに伊豆に下向して妻となる。京に帰りたがっており、夫・時政の活躍がその最善の手段であると考え鼓舞する。 |
|||
: 頼朝が挙兵すると、政子らとともに寺女として伊豆山権現社に匿われる。政子たちと共に鎌倉へ入ると、時政に対する処遇や、政子との差が開くことに不満を抱く。頼朝が亀と逢瀬を重ねていることを知ると、頼朝と政子の関係をこじれさせるため、あえて政子にそのことをほのめかし、「後妻打ち」を耳打ちする。しかし、兄・宗親が頼朝から恥辱を受けると政子と共に頼朝に詰め寄り、時政と伊豆へ帰る。しかし、広常の粛清が行われると、時政に従って鎌倉へ戻る。御台所である政子に対しては、京で平家のような大きな力を持つため、頼朝との子を多く作るよう助言する。また、自身は北条の跡取りを産むことを宣言する。 |
|||
: 時政が頼朝から上洛を命じられると、嫌がる時政の尻を叩く。時政との間に待望の男子が生まれると、その祝いで北条一族が集まった際に、比企家が益々贔屓されていることへの不満を漏らし、畠山重忠や稲毛重成をけしかける。富士の巻狩りで頼朝が討たれたという報を受けると、取り乱す政子に対して冷静になるよう促す。また、政子が大姫の死で悲しみに打ちひしがれると、御台所として今以上に強くなるよう諭す。能員の娘が頼家の子・一幡を産むと、さらに比企の力が強くなることを恐れ、頼朝が昏睡状態に陥ると実衣の夫・全成を次の鎌倉殿にするよう時政をけしかける。しかし、政子が頼家を次の鎌倉殿と定めると、義時や政子に反発する。 |
|||
: 頼家が2代目鎌倉殿となり、文官4人と景時・能員が補佐する政治体制の構想を知ると、北条派の御家人たちを勧誘するよう時政に助言する。義村と義盛が景時排斥を求める連判状に時政の署名を求めた際には、景時を引きずり下ろすためにこれを承諾する。しかし、署名を連判状の端に書かせ、完成後に時政の名前のみを切り取ることで、北条家は生き残るよう策を講じる。能員が一幡を嫡男にしようと動くと、千幡を次の鎌倉殿とするため、全成に頼家の呪詛を行わせる。 |
|||
; [[牧宗親]](まき むねちか) |
|||
: 演:[[山崎一]] |
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: りくの兄。義時の義理の伯父。 |
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: 京の公家で、御台所となった政子に教育を施すため、りくの要請で鎌倉へ下向する。 |
|||
: 頼朝を懲らしめるためにりくが提案した「後妻打ち」を引き受ける。亀の屋敷を少しだけ壊すつもりだったが、屋敷を警備していた源義経らに手伝わせたところ、派手に破壊したうえに火をかけられたため大事となってしまう。激怒した頼朝によって、義経を煽動した罰として[[一髻|髻]](もとどり)を切られる恥辱を受ける。 |
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==== 北条義時の兄弟姉妹 ==== |
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; [[北条宗時]](ほうじょう むねとき) |
; [[北条宗時]](ほうじょう むねとき) |
||
: 演:[[片岡愛之助 (6代目)|片岡愛之助]] |
: 演:[[片岡愛之助 (6代目)|片岡愛之助]] |
||
: 時政の嫡男。義時の同母兄。通称は'''三郎'''(さぶろう)。 |
: 時政の嫡男。義時の同母兄。通称は'''三郎'''(さぶろう)。 |
||
: 正しいと思ったことにはひたすら突き進むが |
: 真っ直ぐで楽観的な性格のため、正しいと思ったことにはひたすら突き進むが根回しが足りず、事後処理は全て弟・義時に丸投げする。一方で、父と同様に武芸に長け、自身を「戦うために生まれてきた男」と称する。 |
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: |
: 石橋山の戦い後、頼朝が北条館に残した仏像を取りに向かう最中、善児に襲われ工藤茂光共々死亡する。北条館に向かう直前に義時だけに「源氏を担いで坂東の地から平家を追い出し、坂東武者の世を作る」「そしてその頂点に北条が立つ」という真の野望を語っており、その遺志は義時に引き継がれることになる。 |
||
: 平家の世に不満を持つ坂東の豪族を巻き込んで頼朝とともに挙兵すると、初戦では堤信遠らを討ち取るが、続く[[石橋山の戦い]]では大庭景親ら平家方の軍勢に大敗する。なんとか戦場から脱出すると、頼朝が北条館に残した観音像を取りに行くため義時らと別れる。鎧を取り換えるために戻る工藤茂光とともに伊豆の所領へ向かうが、目前にて伊東祐親の下人・善児の手に掛かり、茂光と共に非業の死を遂げる。 |
|||
: 別れの際、義時だけに「坂東武者の世の頂点に北条が立つ」という真の野望を語っており、その遺志は義時に引き継がれることになる。 |
|||
; [[北条時房]](ほうじょう ときふさ) |
; [[北条時房]](ほうじょう ときふさ) |
||
: (北条時連 → 北条時房) |
: (北条時連 → 北条時房) |
||
: 演:[[瀬戸康史]] |
|||
: 演:[[瀬戸康史]](幼年期:[[田中瑛央]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=http://www.himawari.net/media/117886.html|title=田中瑛央|publisher=劇団ひまわり|accessdate=2022-08-07}}}}{{出典無効|date=2022-09-04 |title=出典WEBサイトは出演の事実のみを公表しており、北条時房役かどうかを判別できないため。}}) |
|||
: 時政の三男。母は鶴。義時の異母弟。通称は'''五郎'''(ごろう)。初名は'''時連'''(ときつら)。 |
: 時政の三男。母は鶴。義時の異母弟。通称は'''五郎'''(ごろう)。初名は'''時連'''(ときつら)。りくに「'''トキューサ'''」と聞き間違えられ、時政・実衣・後鳥羽上皇からも同様に呼ばれる。 |
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: 童顔のため、頼家の近習衆の中では最年長であるにもかかわらず最年少と誤解される。人懐こい性格で「愛嬌がある」ことを自負しており、人当たりの良さから仲裁役を務めることも多い。また、子供好きで幼い朝時や重時の遊び相手も引き受ける。その一方で、義時に命じられると粛清や裏工作にも加担するなど現実主義的な一面もあり、目上の人物にも物怖じしない。孤立しがちな義時が唯一本心を語れる相手でもあり、義時の良き相談相手となる。手先は不器用だが突出した[[蹴鞠]]の才能を持ち、その実力は「鎌倉一の蹴鞠の名手」として京でも噂となるほどで、後鳥羽からも才能を認められる。実朝や善哉には、蹴鞠の心構えを教えている。 |
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: 餅を丸くこねることができないなど不器用な面がある一方で蹴鞠の才能は突出している。京で公家たちと渡り合うために蹴鞠の稽古を日々行っており、蹴鞠指南役の平知康からは、邪心が無く球筋が真っ直ぐであると誉められる。 |
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: [[願成就院]]の本堂が完成すると、時政や義時と共に伊豆へ向かう。富士の巻狩りでは、時政と共に御家人たちの寝所の手配を行い、頼朝が討たれたという報を受けると警護にあたる。頼朝が昏睡状態に陥ると、時政や義澄と共に[[垢離|水垢離]]を行う。また、八田知家が行う火葬場の建設を手伝う。 |
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: 頼家が2代目鎌倉殿となると、義時から頼まれて頼家の近習の1人に選ばれる。その後、蹴鞠の才能を見込まれて頼家に気に入られる。甥・頼時が頼家から疎まれると、義時と相談して頼時を伊豆へ向かわせる。また、自身は頼家の気持ちを理解してあげるという立ち位置で、頼家に従う。しかし、念仏僧を斬るよう命じるなど、頼家が度を越えた行動をした際には強く制止する。 |
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; [[北条政範]](ほうじょう まさのり) |
; [[北条政範]](ほうじょう まさのり) |
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: 演:[[中川翼]] |
: 演:[[中川翼]] |
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: 時政の四男。義時の異母弟 |
: 時政の四男。母はりく。義時と時房の異母弟。 |
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: 真っ直ぐで活発な若者。北条家の後継者として両親の期待を一心に受ける。しかし源実朝が千世を正室に迎える際の使者として上洛した際病にかかり、急死する。彼の死は両親に大きな衝撃を与え、牧氏事件の遠因となった。 |
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; 政子(まさこ) |
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: 時政の長女。義時の同母姉。[[#源頼朝とその関係者|源頼朝とその関係者]]を参照。 |
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; 実衣(みい) |
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: 時政の次女。義時の同母妹。[[#阿野全成とその関係者|阿野全成とその関係者]]を参照。 |
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; ちえ |
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: 時政の三女。義時の異母妹。母は鶴。時房の同母姉。[[#畠山家|畠山家]]を参照。 |
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; あき |
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: 時政の四女。義時の異母妹。母は鶴。時房の同母姉。[[#稲毛家|稲毛家]]を参照。 |
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; きく |
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: 演:[[八木莉可子]] |
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: 時政の五女。義時の異母妹。母はりく。政範の同母姉妹。平賀朝雅の妻。 |
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==== 家人・従者 ==== |
==== 北条家の親族・家人・従者 ==== |
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; [[牧宗親]](まき むねちか) |
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; 善児(ぜんじ) |
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: 演:[[山崎一]] |
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: 公家{{Sfn|東京ニュース通信社|p=77}}。りくの兄。義時の義理の伯父。 |
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: 都文化に通じていることから京のしきたりに厳しい。いけずな性格の持ち主で、妹・りくとともに他人の不幸を楽しんでいる節がある。責任転嫁する癖もあり、自身に害が及ぶと取り乱す。 |
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: 頼朝の浮気により政子が亀へのうわなり打ちを決意した際には、「家を形だけ壊す」との条件で実行役を引き受けるが、亀の家を警備していた義経の加担により家は全焼してしまう。事が大きくなったことで頼朝に呼び出され、髻を切られる屈辱を受ける。この一件により時政の怒りを買い、彼が伊豆に帰る原因となった。 |
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; [[伊賀光季]](いが みつすえ) |
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: 演:[[日笠圭]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=日笠圭|authorlink=日笠圭|title=NHK #大河ドラマ『#鎌倉殿の13人』 #小栗旬 さん演じる北条義時の義理の兄 京都守護職の #伊賀光季 役。|user=k_angie1|number=1602178759784030209|accessdate=2022-12-12}}}} |
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: のえの兄。義時の義兄。二階堂行政の孫。 |
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: 後に京都守護に就任するも、[[承久の乱]]の際に官軍によって屋敷を襲撃され、一族もろとも討ち死にする。 |
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; [[平盛綱 (三郎兵衛尉)|平盛綱]](たいら の もりつな) |
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: (鶴丸 → 平盛綱) |
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: 演:[[きづき]](少年期:[[佐藤遙灯]]) |
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: 泰時の従者。幼名は'''鶴丸'''(つるまる)。 |
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: 孤児だった頃は感情を全く表に出さず人付き合いも苦手だったが、北条家に引き取られて愛情を注がれた後は明朗快活で心優しい性格となる。泰時の補佐役として官僚的な業務をこなす一方、弓の腕前も見事であり、文武に優れる。 |
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: 泰時や初とは共に八重に育てられた間柄であり、仲が良い。特に、御家人筆頭の北条の血筋である泰時とは身分が大きく違うものの「太郎」と呼び捨て、[[タメ口]]でしゃべり合う仲である。そのため、泰時の身に危険が及ぶときには身を呈して守ろうとするなど、忠実に泰時に仕える。また、初と同じく父と子の間を取り持つ役割を見せることもある。泰時の異母弟・朝時には苦手意識を持っている。 |
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: 最終回で承久の乱に参加した際、宇治川での戦闘で左肩を射抜かれる重傷を負った挙句流され、死亡したかと思われたが奇跡的に生還。本人は「いつも誰かに見守られている」と評している。 |
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; 善児(ぜんじ){{Efn|オリジナルキャラクターである「善児」の名は、梶原善がキャスティングされるようにと願いを込めて三谷が名付けたという{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=特集 インタビュー |url=https://web.archive.org/web/20221009114543/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/special/interview/074.html |website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 |access-date=2023-01-31 |language=ja}}}}。}} |
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: 演:[[梶原善]] |
: 演:[[梶原善]] |
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: [[下人]]。 |
: 義時の[[下人]]。元は祐親・景時の家人。[[百姓]]の出身。トウからは「'''お師匠'''」と呼ばれている。 |
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: |
: 主からは[[刺客]]として用いられ、[[暗殺]]の実行だけでなく、殺害の手助けや[[スパイ|諜報]]活動も行う。気配を消して相手に接近し、俊敏な身のこなしと圧倒的な剣技で標的を仕留める。任務を実行中に感情を表に出すことは無く主命を粛々と実行する。元百性であるため畑仕事に精通し、一幡のために木材と縄でブランコを作成するなど手先も器用である。 |
||
: 前述の通り元は伊東祐親の家人であり、宗時や千鶴丸を手に掛けるが、後に祐親と共に囚われの身となり、梶原景時を通じた頼朝の命により祐親を暗殺。以降は景時の部下となって様々な任務を行うこととなる。源範頼を暗殺した際、口封じに殺害した百姓夫妻の娘であったトウを後継者とする。 |
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: 伊東家では祐清に命じられて、千鶴丸を川へ連れ出して溺死させる。頼朝が挙兵すると祐親の命を受け、それぞれの館に向かおうとしていた茂光と宗時を暗殺する。伊東の館が頼朝軍に包囲された際には、祐親から八重を殺す命を受けていたが、彼女を連れ出そうとした江間次郎を殺害した後、三浦義村と戦闘になって手傷を負う。伊東家の離散後は、畠山重忠の館に盗みに入ったところを捕まり、景時に拾われる。 |
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: 景時が京に攻め上る際、「置き土産」として義時に託され、義時の下人となる。[[比企能員の変]]の際に捕らえた一幡を預り、義時から暗殺を命じられるが、ともに時間を過ごす中で思いに変化が生じ、殺害命令を涙ながらに拒否し、トウが代わりに殺害した際には彼のために石の墓を作る。 |
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: 景時の命により旧主である祐親・祐清父子を暗殺すると、上総広常の誅殺にも加担する。また、静御前が男子を生んだ際には、その子を[[由比ヶ浜]]に沈める。義時が奥州へ向かった際には景時の命で行動を共にし、藤原頼衡を殺害する。富士の巻狩りに際しては、曽我兄弟が謀反を企てていることを景時に伝える。源範頼に大姫を呪詛した疑いがかけられると、景時の命で修善寺にて範頼と百姓夫妻を暗殺する。 |
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: 翌年、一幡の父・頼家への暗殺任務を任され修禅寺に乗り込み、彼と一騎討ちを演じるも、頼家が書いた「一幡」の文字をみて動揺し、その隙に反撃され致命傷を負う。トウが頼家を殺害した後その場からの逃走を図るも、後をつけてきたトウに刺される。今際の際に「ずっとこの時(復讐)を待っていた」と告げられ、どこか満足気にうなずきながらとどめを刺され、死亡する。 |
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: 景時が宿老となると、御家人たちの動向を監視し、結城朝光の発言を景時に報告する。景時が流罪となると、景時の命によって次の主を義時とする。年を取ったため、義時に2代目となるトウを紹介する。その際に義時から、景時からの褒美として、宗時を殺した際に奪った巾着袋を渡される。 |
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; トウ{{Efn|オリジナルキャラクターである「トウ」の名は、山本千尋からイメージした豆板醤の「とう」から付けられたという{{Efn|三谷幸喜の言葉 〜『鎌倉殿の13人』の作り方〜(2022年12月17日、NHK総合)より。}}。}} |
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; トウ |
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: 演:[[山本千尋]](少女期:[[高橋愛莉 (2012年生)|高橋愛莉]]) |
: 演:[[山本千尋]](少女期:[[高橋愛莉 (2012年生)|高橋愛莉]]) |
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: |
: 善児の弟子の刺客。伊豆修善寺の百姓・五藤太の娘。 |
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: 剣技に長じ、抜群の身体能力を持つ。善児同様、刺客や諜報活動の任務を任されているが、「主の命がなければ殺さない」という信念を持つ。暗殺率は善児に比べて低く、義時の命で後述のりくや仲章の暗殺を命じられた際は察知され、失敗している。任務中は感情を表に見せることはない、冷静な性格。容姿端麗であるため、りくへの暗殺未遂の際、近くにいて応戦した義村からは「俺の女になれ」と粉をかけられている。 |
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: 少女時代、源範頼と五藤太夫妻が殺害されるのを目撃する。その後、善児によって育てられ、彼の2代目として義時のために暗殺を実行する。 |
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: 比企能員の変で初めて戦に参加し、善児が暗殺を拒んだ一幡も代わりに手に掛ける。のちに頼家の暗殺任務を完遂した後、深手を負った善児も殺害し、両親の仇を討っている。 |
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; 鶴丸(つるまる) |
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: 後に仲章の暗殺任務を託された際、屋敷に侵入するも罠にかかり、捕縛される。しかし投獄中に実朝暗殺事件が発生し、その隙に自力で縄を解いて脱出。逃走中に北条政子の屋敷にたどり着き、刀で自決しようとする政子を発見し、「自ら死んではならない」と制止する。承久の乱後には政子からその礼として刺客を解任された上に「孤児に護身術を教える」という新たな任務を与えられ、第二の人生を送ることになった{{Efn|山本千尋によると、三谷幸喜からは当初「(トウは)死にます」と伝えられていたが、中盤でこのような結末に変更された<ref>{{Cite web |title=山本千尋:「鎌倉殿」トウは“生き残らない”はずだった 「こんな幸せな終わり方になるとは」 |url=https://mantan-web.jp/article/20221218dog00m200041000c.html |website=MANTANWEB(まんたんウェブ) |date=2022-12-18 |access-date=2024-10-26 |language=ja-JP}}</ref>。}}。 |
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: 演:[[きづき]](少年期:[[佐藤遙灯]]) |
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: 金剛の従者。 |
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: 頼時や、その妻・初とは、共に八重に育てられたという間柄であり、幼い頃から共に育っているため、とても仲が良い。 |
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: [[常陸国|常陸]]の[[百姓]]の子だったが[[飢饉]]で両親を失い、孤児として八田知家を通じて他の子供たちとともに義時の屋敷で八重に育てられる。川遊びで流されかけたところを助けた八重が亡くなるが、義時に「鶴丸を恨むな」と言い聞かされた金剛(北条泰時)との仲は良好である。 |
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: 成長後は従者として金剛に仕える。富士の巻狩りでも金剛の供をし、万寿が鹿を仕留めるための裏工作にも協力する。頼朝が昏睡状態に陥ると、頼時と共に知家が行う火葬場の建設を手伝う。頼時が困窮した農民たちを救うために伊豆へ向かった際にも供をしている。 |
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; くま |
; くま |
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: 演:[[田中なずな]] |
: 演:[[田中なずな]] |
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: りくの侍女。 |
: りくの侍女。 |
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; 曽我十郎(そが じゅうろう) / 曽我五郎(そが ごろう) |
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: 時政の家人。[[#伊東家とその関係者|伊東家とその関係者]]を参照。 |
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=== 源氏 === |
=== 源氏 === |
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==== |
==== 鎌倉殿とその妻子 ==== |
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; [[源頼朝]](みなもと の よりとも) |
; [[源頼朝]](みなもと の よりとも) |
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: 演:[[大泉洋]](少年期:[[生駒星汰]]{{Refnest|group="*"|{{Cite instagram|user=nhk_kamakuradono13|author=【公式】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|postid=CY23LYmuzUa/?|title=#生駒星汰 #源頼朝 #鎌倉殿の13人|date=2021-01-18|access-date=2022-01-19}}}}) |
: 演:[[大泉洋]]{{Efn|第23話の一部のシーンでのみ、体調不良で撮影を欠席した大泉に代わって義時役の小栗旬が代役を務めている{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=『鎌倉殿の13人』トークSPから感じた制作チームの絆 大泉洋の“代役”も明かされる |url=https://realsound.jp/movie/2022/10/post-1149597.html |website=Real Sound|リアルサウンド 映画部 |access-date=2023-03-20 |language=ja}}}}。}}(少年期:[[生駒星汰]]{{Refnest|group="*"|{{Cite instagram|user=nhk_kamakuradono13|author=【公式】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|postid=CY23LYmuzUa/?|title=#生駒星汰 #源頼朝 #鎌倉殿の13人|date=2021-01-18|access-date=2022-01-19}}}}) |
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: 初代[[鎌倉殿]]([[源氏将軍]])。[[源氏]]の棟梁。[[河内源氏]]の[[嫡流]]・[[源義朝]]の三男。時政の娘婿。かつての[[官職]]・[[兵衛府|右兵衛権佐]](うひょうえのごんのすけ)にちなんで「'''佐殿'''(すけどの)」、鎌倉入り後は「'''鎌倉殿'''(かまくらどの)」と称される。上総広常からは「'''[[兵衛府|武衛]]'''('''ぶえい''')」と呼ばれている。 |
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: [[源氏]]の棟梁。のちの[[鎌倉幕府]]初代[[征夷大将軍|将軍]]。 |
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: 政略眼に長け、平家を追討して「あるべき世」に戻すために挙兵する。苦労して育ったために他人に本心を見せず、猜疑心が強いため特定の兄弟や御家人に権力が集中しないよう腐心する。また、一度疑いを持ったの者に対しては身内であっても冷酷な態度を貫き、粛清や謀略を用いることを辞さない。しかし、義時や政子、安達盛長など、信頼している特定の人物には本心を明かす。 |
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: [[河内源氏]]の[[嫡流]]・[[源義朝]]の三男。かつての[[官職]]・[[兵衛府|右兵衛権佐]](うひょうえのごんのすけ)にちなんで「'''佐殿'''(すけどの)」、鎌倉入り後は「'''[[鎌倉殿]]'''(かまくらどの)」と称される。広常からは「'''[[兵衛府|武衛]]'''(ぶえい)」と呼ばれている。 |
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: 人身掌握に優れており、「嘘も誠心誠意つけば真になる」という考えから、その場に応じた人当たりのよい態度と嘘を用いて坂東武者たちの心を掴む。しかし、所領と一族を第一と考える無骨な坂東武者とは意識の違いから悶着を招くことも多い。 |
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: 政略眼に長け、平家を追討して「あるべき世」に戻すために挙兵するが、坂東武者(御家人)との意識の違いにより悶着を招くことも多い。苦労して育ったために猜疑心が強く、特定の兄弟や御家人に権力が集中しないよう腐心し、他人に本心を見せないが、義時には本心を明かす。度々訪れる命の危機を何度も回避する運の良さから、周りからは「天に守られている」と評されており、本人もそれを自覚している。観世音菩薩を信仰し、[[一髻|髻]]の中にも比企尼から託された小さな観音像を忍ばせている。 |
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: 武家の棟梁らしく武芸の鍛錬に励み、弓の腕前に優れる。一方で[[和歌]]を詠む才能もあり、武芸の才能は頼家に、和歌の才能は実朝にそれぞれ受け継がれている。 |
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: 女癖が悪く、八重、政子、亀、比奈を次々に気に入る。自身も女好きであることは認めており、息子・頼家にせつの他に好きな女性がいることを相談されると、「女好きは我が嫡男の証である」と頼家を褒める。特に最初の妻である八重への思いは強く、八重が川で流されたと聞いた際には、御家人たちを総動員して捜索にあたらせる。 |
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: 度々訪れる命の危機を何度も回避する運の良さを持ち、周りからは「天に守られている」と評される。信仰心に厚く、観世音菩薩を信仰して事あるごとに手を合わせ、[[一髻|髻]]の中にも比企尼から託された観音像を忍ばせている。 |
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: 父・義朝が[[平治の乱]]で敗れると、平清盛によって[[伊豆国|伊豆]]に流される。平家打倒の宿願のために監視役である伊東家を後ろ盾にしようと考え、伊東祐親が京の大番役で留守にしている間、その娘である八重と関係を持つ。その後、八重との間に千鶴丸をもうけるが、そのことに激怒した祐親に追われることとなり、伊東祐清と北条宗時の手によって北条の館に匿われる。そこで政子と知り合うと、今度は北条家を後ろ盾にしようと政子に近づく。また、戦を嫌い政にも関心のない義時を気に入り、義時にのみ挙兵する意思があることを明かす。その後、政子と結婚し、大姫をもうける。 |
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: 女癖が悪く、八重・政子・亀・比奈を次々に気に入る。息子・頼家からせつの他に好きな女性がいることを相談されると、「女好きは我が嫡男の証である」と頼家を褒める。 |
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: 三善康信からの書状や後白河法皇の院宣などといった様々な要因が重なり、宗時や義時、政子に説得されたことで挙兵すると、山木兼隆を討ち取り、伊豆において最初の政治行為を行う。その勢いで父・義朝が本拠とした鎌倉へ向かうが、[[石橋山の戦い]]で大庭軍と伊東軍の挟み撃ちにあい大敗する。洞窟に身を隠した際には敵に見つかりそうになるが、雷によって危機を脱し、その様子を見た梶原景時にも見逃される。その後、再起を図るために土肥実平が手配した船で[[安房国|安房]]へと渡る。 |
|||
: [[富士の巻狩り]]での暗殺未遂後、もはや自分に残されている時間はあまりないと痛感するようになり、同時に強い人間不信に駆られるようになり、範頼を殺害した他周囲の人物に対しても猜疑心を募らせて次第に精神のバランスを崩していく。 |
|||
: 安房で三浦軍と合流すると、再び立ち上がることを宣言する。安房を進軍した際に立ち寄った村で亀を気に入ると、関係を持つ。しかし、亀の夫が妻を取り戻しに来たことで長狭常伴の襲撃を免れ、またしても危機を脱する。また、この強運により、上総広常を味方に引き入れることにも成功する。広常が遅れて参陣してきた際には、棟梁としての威厳を見せつけて広常を感心させる。[[武蔵国|武蔵]]に入ると、降伏してきた者たちを許し、寛大さを見せつける。 |
|||
: だが相模川橋供養へ向かった際、巴や義時、りく、時政、政子らとの対話などを経て、「自分の運命を受け入れる」という結論に達する。橋供養から帰る道中、馬上で突然意識を喪って落馬、昏睡状態となりそのまま死去する。 |
|||
: 平家の追討軍が迫ると、自ら軍を率いて武田信義と合流する。信義とは互いに牽制し合うが、策略によって信義に出し抜かれる。その後、水鳥の羽音に驚いた平家軍が敗走([[富士川の戦い]])すると追撃を命じるが、坂東武者たちの反対にあって断念する。これにより、自分は流人時代から今までずっと一人だと傷心するが、そこに弟・源義経が現れると、感激のあまり涙を流す。 |
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: 関東の基盤を盤石にするため、平家と通じる[[佐竹氏|佐竹家]]を討伐する。[[鎌倉]]の[[大蔵御所]]に入ると、家人たちを集めて所領を与え、主従の契りを交わして坂東一帯に独自政権を作る。これを機に「鎌倉殿」と呼ばれるようになる。また、後継者となる男子が生まれなかった場合は、武人の才を見込んで義経に跡を継がせようとも考える。同時期、父の敵である平清盛が病死すると、兄弟や御家人たちの前で喜びを露わにする。 |
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: 政子が第二子を身籠ると三浦家に預けていた祐親を許すが、阿野全成の占い結果で考えを改め、景時に命じて祐親と祐清を暗殺する。その後、嫡男・万寿(源頼家)が誕生すると、北条家だけに力が集中しないよう比企一族の道を乳母とする。亀との関係は鎌倉入り後も続いており、政子の懐妊中も逢瀬を重ねる。しかし、このことが政子の知るところとなり、後妻打ちが起きてしまう。その際、宗親の髻を切るという処罰を下したため、激怒した時政が伊豆に帰ってしまい、御家人たちからの信用を失う。 |
|||
: 同じ源氏一族である木曽義仲が勢力を拡大していることに危機感を覚えると、弟・源範頼らを使者として信濃へ遣わし、義仲に人質を要求する。義仲の嫡男・源義高が鎌倉に下向すると、大姫の[[許嫁]]とする。義仲が入京すると、鎌倉から法皇に根回しをするが失敗する。しかし、義仲が京を離れて西国へ向かうと法皇に接近し、流罪を解かれて[[従五位|従五位下]]に復帰する。また、[[東海道]]・[[東山道]]の軍事支配権も認められる。その後、法皇から助けを求められるが、御家人の反発にあい、自身も奥州藤原氏に備えて鎌倉を離れることができないため、先鋒隊として義経を出陣させる。 |
|||
: 御家人たちの間で謀反の計画があることを知ると、大江広元と謀って謀反の罪を広常にかぶせ、景時に誅殺させる。これを機に、御家人たちを恐怖政治で統治すると、法皇から自身に対する追討の院宣が出されたため、範頼を総大将として本軍を出陣させる。範頼・義経軍が義仲を討つと、義時の忠誠心を試すために義高を討つよう命じる。その命を知った大姫や政子の必死の説得を受け、御家人たちに義高を殺さぬよう命じるが時すでに遅く、義高は藤内光澄に討ち取られる。その後、謀反を企てたとして信義の嫡男・一条忠頼を殺し、武田家の力を削ぐことに成功する。屋島の戦いで義経が勝ったという報告を受けると、義経が鎌倉殿の座を狙うのではないかと危機感を覚える。しかし、壇ノ浦の戦いで平家が滅びたという報告を聞くと、政子の前では義経を褒め、2人で涙を流して喜びを分かち合う。 |
|||
: 壇ノ浦から帰還した景時から義経についての讒言がなされると、義経に不信感を持ち、鎌倉入を拒否する。また、義経からの詫び状が代筆であったことに激怒するが、義経を信じようと考え、検非違使を辞めさせるために伊予守に推任したり、義朝の追善供養に義経を参加させようとしたりする。しかし、その想いが伝わることなく義経が挙兵すると、自ら軍勢を率いて出陣する。その後、時政に法皇の力を借りて義経を捕らえるよう命じ、日本全国に[[守護]]・[[地頭]]を設置する事を法皇に認めさせることに成功する。静御前が吉野で捕縛され、鎌倉にて男子を出産すると、その子を由比ヶ浜に沈める。義経が奥州へ入ったという知らせを聞くと、義経と藤原氏が手を組むことを恐れる。同時期、大姫の入内計画を進める。 |
|||
: 藤原秀衡が亡くなると、義経と同時に藤原氏も討伐しようと考え、藤原国衡・泰衡兄弟の仲を割いて泰衡に取り入り、直に手を下さず義経を殺してくるよう義時に命じる。泰衡によって義経の首が鎌倉に届けられると、首桶にすがりつき涙を流す。その後、勝手に義経を討ったことを理由に全国から兵を集め、自ら軍を率いて奥州藤原氏を滅ぼす。 |
|||
: 藤原氏の滅亡によって日本全てを手中に収めると、本格的に朝廷対策に乗り出す。大軍を率いて上洛すると、法皇の御所を訪ねて2人きりで対面し、法皇に全国の守護を請け負う権利を正式に承認させ、後鳥羽天皇の后として大姫を差し出す約束をする。法皇が亡くなると、御家人たちを従わせる肩書を得るため、自らを「[[大将軍]]」とするよう朝廷に要求し、[[征夷大将軍]]に任じられる。次男である千幡(のちの源実朝)が誕生すると、乳母を実衣と定める。 |
|||
: 富士の巻狩りでは、万寿こそが次の鎌倉殿と知らしめるため、万寿が鹿を仕留められるよう御家人たちに裏工作を依頼する。また、比奈に会うため工藤祐経を身代わりにして寝所を抜け出すが、これによって曽我十郎・五郎兄弟の襲撃から逃れる。その後、謀反が起きたことを知った御家人たちが挙兵することを恐れ、義時の提案を受け入れて謀反を敵討ちとして処理する。しかし、命は助かったが、今回は天の導きを感じなかったことから、この世での役目が残っていないのではないかと焦り始める。 |
|||
: 鎌倉へ戻ると、範頼が次の鎌倉殿になろうとしていたと知って激怒し、謀反の疑いがあるとして範頼を修善寺に幽閉する。その後、大姫の入内計画を再び進め、丹後局や土御門通親との連携を図るが、上洛してすぐに大姫が病となったため計画を延期する。2年後に大姫が亡くなると、すぐに次女・三幡の入内計画を進めるよう義時に命じる。また、大姫が死んだのは範頼が呪詛したためであるとし、景時に命じて範頼を暗殺する。 |
|||
: [[相模川]]の[[旧相模川橋脚|橋]]供養の数日前から不眠に陥り、全成から伝えられた不吉の予兆がすべて起こると怯える。範頼を焚き付けたのが比企能員であると聞くと、頼家の正妻を能員の娘・せつから、叔父である[[源為朝|鎮西八郎為朝]]の孫娘・つつじにしようと考える。その後、義時と政子に頼家を託し、自身は[[大御所]]になることを伝え、命の定めに抗うことをやめて好きに生きようと決意する。橋供養の帰りに突如として右半身の麻痺に襲われ落馬する。それから約1ヵ月間昏睡状態に陥った後、政子の眼前で一度だけ目を覚ますが、直後に息を引き取る。 |
|||
; 八重(やえ) |
|||
: 頼朝の先妻。[[#北条義時とその妻子|北条義時とその妻子]]を参照。 |
|||
; [[北条政子|政子]](まさこ) |
; [[北条政子|政子]](まさこ) |
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: 演:[[小池栄子]] |
: 演:[[小池栄子]] |
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: 頼朝の後妻。北条時政の長女。義時の同母姉。頼朝婚姻後は「'''御台所'''(みだいどころ)」、頼朝没後に[[出家|落飾]]して「'''尼御台'''(あまみだい)」と呼ばれる。実朝没後、次期鎌倉殿の後見となり「'''尼将軍'''(あましょうぐん)」と称する。将軍生母として[[従三位]]、後に[[従二位]]の官位を叙される。 |
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: 頼朝の後妻。北条時政の長女。義時の同母姉。 |
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: 前向きな性格で負けん気が強いが、[[雅|雅やかさ]]には目がない。北条が御家人の筆頭になることや、源氏と北条の血を引いた者が鎌倉殿となることへのこだわりは全く無く、無用な争いを嫌う。また、慈悲深く、家族に危機が迫ると自ら進んで政の世界に身を置く。他人の助言を聞き入れる柔軟性もある。為政者の妻となったことで、何気なく発した言葉の重みと影響力に戸惑うことがある。夫・頼朝とは衝突することもあるが夫婦仲は良く、頼朝も素直な感情を吐露する。頼家に十分な愛情を注げなかったことから、実朝が三代鎌倉殿に就任した後も助言や手助けを行うが、心のうちでは鎌倉殿を早々にやめて穏やかに生きてほしいと願う。そのため、実朝の乳母を務める妹・実衣とは、考え方の違いにより度々衝突する。弟・義時に対しては、政に関して頼ることが多く、頼朝が亡くなって以降は対立・牽制し合いながらも最後まで協力関係を貫く。八重とは義時と結婚後に良好な関係を築き、頼朝が義時に向かってわざと八重と過ごした日々の話をすると、頼朝を一喝する。御家人たちの不満や相談事に対して積極的に耳を傾けており、彼らからの信頼も厚い。 |
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: 前向きな性格で負けん気が強いが、[[雅|雅やかさ]]には目がない。一方で無用な争いを嫌う穏健派な発言が多く、為政者の妻となったことで、何気なく発した言葉の重みと影響力に戸惑うことがある。 |
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: 北条館に逃げ込んだ頼朝に膳を運んだ際、一目惚れする。頼朝の先妻・八重に対しては、頼朝との結婚にあたって挨拶に行き、諦めるように申し出る。その後、頼朝の妻となり、大姫をもうける。 |
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: 頼朝が挙兵に躊躇すると、義時らと共に頼朝を説得して挙兵を決意させる。挙兵後は[[伊豆山神社|伊豆山権現社]]に寺女として匿われるが気丈に振る舞い、頼朝が鎌倉に入ると合流して[[御台所]]となる。御台所の威厳を見せるため、頼朝のことが諦めきれない八重の希望を受け入れ、大倉御所の侍女とする。その後、比企の館で嫡男・万寿(頼家)を出産する。 |
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: 侍女頭・亀が頼朝の愛妾であることを知ると激怒し、りくに入れ知恵された「後妻打ち」をしかける。りくがわざと亀のことを教えてきたことには気づいており、りくを懲らしめようと後妻打ちの提案を受け入れたが、事態が想像以上に大きくなってしまったことに驚く。その後、亀とは和解するが、その際に身を引くことにした亀から、御台所に対する忠告を受ける。 |
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: 頼朝が義仲の嫡男・義高を大姫の許嫁にしようとすると反対するが、一目義高を見ると気に入り、頼朝と義仲の対立が決定的となると、大姫のために義高を守ることを決意する。頼朝に対する謀反が起こり、頼朝と御家人との間で溝が深まると、御家人の不平不満に耳を傾けるようになる。 |
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: 義仲が討たれ、義高が頼朝によって幽閉されると、義時らと協力して義高を御所から逃がし、伊豆山権現社へ匿ってもらえるよう手配する。また、義高の逃亡が露見すると、大姫と共に頼朝を説得し、義高を殺さないことを誓う起請文を書かせる。しかし、時すでに遅く、義高は藤内光澄に討ち取られる。怒りに任せて言った一言で後に光澄が処刑されると、御台所としての自分の立場の重さを痛感する。その後、心の傷ついた大姫を八重に預ける。 |
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: 頼朝と義経の仲が険悪になると、頼朝の本意を汲み取り、関係修復の手助けを義時や時政に頼む。また、頼朝の前で義経を想う舞を披露した静御前に女の覚悟を感じ、頼朝が挙兵した頃の自信と重ね合わせて、静御前を頼朝から庇う。 |
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: 八重とは義時と結婚後に良好な関係を築き、頼朝が義時に向かってわざと八重と過ごした日々の話をすると、頼朝を一喝する。また、八重が亡くなった後は御所に戻らない義時を心配し、変装して江間館へ向かい、昔話などをして励ます。 |
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: 頼朝が征夷大将軍に任じられると、頼朝と2人で喜びを分かち合う。同じ年、第四子となる千幡(実朝)を出産する。実衣から、頼朝が比企から送り込まれた比奈にぞっこんになっていることを聞くと、北条と比企の架け橋になることを期待し、比奈を義時と娶せようとする。富士の巻狩りにて万寿が鹿を仕留めたという報告を受けると、比企一族の前では当たり前のことだと言い放つが、裏では大姫と共に万寿を誉める。 |
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: 大姫が入内を決意すると、頼朝に従って上洛し、大姫と共に丹後局と対面する。しかし、丹後局からの叱責を受け、都の洗礼を受ける。その後、大姫が若くして亡くなると、悲しみに打ちひしがれる。頼朝が落馬する直前には頼家を託され、頼朝が昏睡状態に陥いると付きっ切りで看病をする。頼朝が亡くなると、跡継ぎを頼家と全成のどちらにするか決めるよう義時に頼まれ、一度は政への介入を拒むが、最終的には頼家を次の鎌倉殿と定める。しかし、この事で全成を押していた時政・りく・実衣から反発を受ける。その後、鎌倉を去ろうとする義時を思い止まらせ、頼朝の観音像を義時に託す。 |
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: [[出家|落飾]]して尼御台となると、頼家の正室・つつじに御台所としての心構えを説く。また、後に側室・せつから頼家について相談を受けると、頼家に対して素直な思いをぶつけるよう助言する。頼家を補佐する宿老が12人まで膨らむと、義時を13人目とする。頼朝に続いて次女・三幡が亡くなると深く悲しむ。頼家が景盛の妻を奪おうとし、それを拒んだ安達親子を誅殺するよう命じると、義時と共に頼家を諌める。景時が66人の御家人たちから訴えられると、私心では行動しない景時を評価していたことから、裁定に向かう景時を引き止める。 |
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; [[亀の前|亀]](かめ) |
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: 演:[[江口のりこ]] |
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: 頼朝の愛妾。安房の漁師の娘{{Sfn|NHK出版・前|p=44}}。 |
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: 頼朝の寵愛を受けるが出自に劣ることもあり、武家の娘である頼朝の先妻・八重や後妻・政子に対抗心を燃やす。 |
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: 安房では漁師の夫・権三がいたが、頼朝にはそれを伝えず召し出される。鎌倉入り後は政子の侍女頭を務める一方、内緒で頼朝と逢瀬を重ねる。素性を隠して侍女となった八重には、頼朝の寝室へ膳を運ばせ寵愛を見せつけて牽制する。 |
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: 頼朝から屋敷を与えられるが、亀の存在を知った政子に「後妻打ち」として屋敷を燃やされる。直前に三浦義村によって逃されたため難を逃れ、一時的に上総広常の屋敷に匿われる。その際、義村から接近されるとそれを受け入れ、広常には色目を使う。 |
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: のちに新たな邸宅を与えられ、政子の来訪を受ける。政子に頼朝から身を引くことを約束する一方、坂東の女から憧れられる御台所として恥ずかしくない教養を身につけるよう忠告する。 |
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; [[千鶴御前|千鶴丸]](せんつるまる) |
; [[千鶴御前|千鶴丸]](せんつるまる) |
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: 演:[[太田恵晴]] |
: 演:[[太田恵晴]] |
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: 頼朝 |
: 頼朝の長男。母は八重。頼家と実朝の異母兄。泰時の異父兄。 |
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: 祖父・伊東祐親が京の大番役のため留守の間、流人だった頼朝と祐親の娘・八重が密かに通じ生まれた子。頼朝が祐親の追手から逃れたため八重とともに館にいたが、平清盛に知られるのを恐れた祐親の命により、善児に川遊びとして連れ出され水に沈められる。 |
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: 亡骸は伊豆山権現社で丁重に葬られる。 |
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; [[大姫 (源頼朝の娘)|大姫]](おおひめ) |
; [[大姫 (源頼朝の娘)|大姫]](おおひめ) |
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: 演:[[南沙良]](幼少期:[[難波ありさ]] → [[落井実結子]]) |
: 演:[[南沙良]](幼少期:[[難波ありさ]] → [[落井実結子]]) |
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: 頼朝 |
: 頼朝の長女。母は政子。頼家と実朝の同母姉。 |
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: 本来は活発かつ無邪気で、優しい性格の持ち主。[[許嫁]]であった源義高に一目惚れすると良好な関係を築き、彼の助命のために自身の命を投げ出そうとするほど一途に愛する。彼が亡くなってからは傷心のあまり感情を失い、少しずつ笑顔を取り戻した後も[[心的外傷]]に悩まされる。その後は、[[源氏物語]]の登場人物・'''[[葵の上|葵]]'''(あおい)を名乗り、「元気になる[[魔術|おまじない]]」と称して[[虚空蔵菩薩]]([[如意宝珠]])の[[真言]]を唱えるようになるなど、「[[スピリチュアリティ|スピリチュアル]]女子」的な言動をするようになる{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|author=高堀冬彦|authorlink=高堀冬彦|url=https://www.dailyshincho.jp/article/2022/06191100/?all=1|title=〈鎌倉殿の13人〉気鬱に悩まされ、二十歳で病死 父・頼朝に翻弄され続けた「大姫」の実像とは|date=2022-06-19|website=[[デイリー新潮]]|publisher=新潮社|accessdate=2022-06-22}}}}。また、生を諦め死を意識した発言をする。 |
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: 北条館で生まれる。間もなく頼朝が挙兵すると、政子らとともに伊豆山権現社に匿われ、のちに鎌倉入りする。 |
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: 人質として鎌倉入りした義仲の嫡男・義高の[[許嫁]]となる。義仲が討たれ義高の命が危うくなると、頼朝の前で喉元に短刀を突きつけ義高の助命を懇願するが、願いは叶わず心を閉ざす。その後、八重のもとに預けられる。 |
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: のちに笑顔を取り戻すものの、蝉の抜け殻を見るとすぐに義高を思い出す[[心的外傷]]が蘇るようになる。その後、[[源氏物語]]の登場人物・'''[[葵の上|葵]]'''(あおい)を名乗り、「元気になる[[魔術|おまじない]]」と称して[[虚空蔵菩薩]]([[如意宝珠]])の[[真言]]を唱えるなど、「[[スピリチュアリティ|スピリチュアル]]女子」的な言動をするようになる{{Refnest|group="*"|{{Cite web|author=高堀冬彦|authorlink=高堀冬彦|url=https://www.dailyshincho.jp/article/2022/06191100/?all=1|title=〈鎌倉殿の13人〉気鬱に悩まされ、ニ十歳で病死 父・頼朝に翻弄され続けた「大姫」の実像とは|date=2022-06-19|website=[[デイリー新潮]]|publisher=新潮社|accessdate=2022-06-22}}}}。 |
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: その後も義高への想いを引きずり、一条高能との婚礼を断るが、自身の中にある義高の面影が薄れていることに不安を感じ、和田義盛のもとで暮らす巴御前に相談する。巴御前から励ましを受けると、後鳥羽天皇へ嫁ぐ決意をするが、上洛して丹後局と対面した際、政子ともども入内に対する見通しの甘さを徹底的に指摘されたため、その夜に失踪騒ぎを起こす。三浦義村に発見されるものの、雨の中を逃げていたために発熱し、鎌倉に戻って以降も床に伏す。「死ねば義高に会える」という考えに至ったことで体調が回復することのないまま、上洛の2年後に20歳の若さで世を去る。 |
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; [[三幡]](さんまん) |
; [[三幡]](さんまん) |
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: 演: |
: 演:[[東あさ美]](幼年期:[[太田結乃]]) |
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: 頼朝 |
: 頼朝の次女。母は政子。頼家の同母妹。実朝の同母姉。乳母夫は中原親能。 |
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: 姉・大姫が亡くなったことで入内計画を受け継ぐ。計画は着々と進行していたが、頼朝の死去から半年後に病死する。 |
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; [[源実朝]](みなもと の さねとも) |
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: (千幡 → 源実朝) |
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: 演:[[柿澤勇人]](嬰児期:[[吉川魁理]] → [[土橋蓮]]、少年期:[[水戸部巧芽]] → [[嶺岸煌桜]]) |
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: 頼朝と政子の次男。3代鎌倉幕府将軍。幼名は'''千幡'''(せんまん)。乳母は実衣。 |
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==== 源頼家とその関係者 ==== |
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; [[源頼家]](みなもと の よりいえ) |
; [[源頼家]](みなもと の よりいえ) |
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: (万寿 → 源頼家) |
: (万寿 → 源頼家) |
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: 演:[[金子大地]](幼少期:[[丸山蒼來]] → [[田代瑞希]] → [[藤原響]] → [[鳥越壮真]]) |
: 演:[[金子大地]](幼少期:[[丸山蒼來]] → [[田代瑞希]] → [[藤原響]] → [[鳥越壮真]]) |
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: 頼朝 |
: 二代鎌倉殿。頼朝の次男(嫡男)。母は政子。時政の孫。幼名は'''万寿'''(まんじゅ)。乳母夫は比企能員で、乳母は道。官職は[[征夷大将軍]]。 |
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: 聡明で誇り高く、頼朝の後継者としての気慨 |
: 聡明で誇り高く、母・政子の負けん気の強い面を受け継く。頼朝の後継者としての気慨を強く持ち、鎌倉殿という立場の重さと日々戦いつつ政務に意欲的に取り組む。自分の力で獲物を仕留めるために何度も狩りに行ったり、幼い頃から蹴鞠の練習を毎日行ったりするなど、根気強い一面もある。 |
||
: 一方で、困った時ほど助けを求められない性分であり、積極性が仇となって空回りすることも多い。また、血気盛んで自尊心が高く、嫉妬深い一面がある。さらに、御家人の妻を奪おうとするなど父・頼朝に似て女性関係にもだらしないため、度々問題行動を起こしては不要な諍いを招く。 |
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: 乳母の比企館で生まれる。体が弱く、生後しばらくは何度も生死を彷徨う。頼朝への謀反計画の際には、義盛によって連れ去られそうになるが、義時の説得や重忠の機転によって難を逃れる。 |
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: 泰時とは幼い頃からともに育ち信頼を寄せていたが、同時に劣等感や嫉妬心も抱いており、次第に政の方針をめぐり対立するようになる。御家人たちに対しては、幼い頃より猜疑心の強い父・頼朝の姿を見ていたことから全く信用しておらず、その本音を包み隠さず言い放っては御家人たちと衝突する。また、義時や梶原景時の意見には耳を傾けていたが、彼らが十三人の合議制を発足させたことを機に反発するようになる。一方で、比企一族の娘である側女・せつとは、当初は距離を置き冷淡な態度を取っていていたが、彼女から素直な思いを打ち明けられると思いを改め、せつとともに鎌倉をまとめていこうと決意する。 |
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: 富士の巻き狩りでは初陣を飾るが、なかなか獲物が仕留められず、最終的には御家人たちが行った裏工作で鹿を仕留める。その後、父・頼朝が討たれたという報を受けると、冷静に的確な指示を出して義時を感心させる。 |
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: 元服して「頼家」と名を改めると、大姫の入内を進める頼朝に従って上洛する。その後、比企家の娘・せつとの間に一幡をもうけるが、義村から紹介された加茂重長の娘・つつじを正室とするため頼朝に相談する。頼朝が昏睡状態に陥ると、現状を御家人たちに知らしめるよう義時に命じる。頼朝が亡くなり母・政子から次の鎌倉殿になるよう言われると、2代目「鎌倉殿」に就任する。 |
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: 御家人たちの前で父を越えることを宣言すると、景時の助言通り北条や比企を特別扱いせず、御家人たちの訴えを直に聞くこととする。京で通親の暗殺計画が露呈すると、時政や能員の意見を無視して暗殺を企てた御家人たちの処分を京で行わせる([[三左衛門事件]])。若い6人の御家人たちを近習とすると、康信に訴訟についての指南を命じ、将来上京した際に朝廷と渡り合うために蹴鞠を推奨する。しかし、代替わりによって多くの訴えが届くと政務を投げ出し、正室・つつじと側室・せつが対立すると嫌気が差して蹴鞠に没頭する。さらに、十三人の合議制が発足し、宿老の中に信頼していた義時や景時がいることを知ると、6人の近習を重用して13人の御家人たちと対立させる。その後、父にも側室がいたという理由で景盛の妻を奪おうとし、これを拒んだ安達親子に死罪を命じる。この行動を政子や義時から諌められたことにより、御家人たちからの信頼を失う。 |
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: 義盛から景時排斥を求める連判状が出されると、署名した66人の御家人たちを収めるために景時を謹慎処分とする。しかし、謹慎中の景時が京へ向かうつもりであるという報告を受けると、謀反の疑いありとして景時を奥州の外ヶ浜へ流罪とする。その後、宿老が9人まで減ると、これを機に自分の好きなように政を進めようとする。しかし、能員の反発にあい、己の家のことのみを考えて行動する御家人たちに苛立つ。新熊野社の僧の所領争いについて重忠が裁きを求めると、絵図の中央に線を引き、今後は所領問題について全て自分が処断することを能員の前で宣言する。 |
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: 正室・つつじが善哉を産むと、せつの後ろにいる比企家を煩わしく思い、善哉の元にのみ通うようになる。また、台風の影響によって飢饉が発生すると、政務から逃げて蹴鞠を行い、これを頼時から諌められると反発する。その後、伊豆で頼時が農民たちから慕われると嫉妬し、褒美と称して泰時に改名させる。さらに、5人の近習に念仏僧の死罪を命じ、時連から諌められる。そのような周りの誰もが信じられぬ状況の中で、せつから自分を支えたいという強い思いを伝えられると、せつの強さに心を動かされる。 |
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: その後、征夷大将軍に任じられ、父を越えるには人を信じることから始めるようにとの助言を義時から受けると、芯の強いせつと共に鎌倉をまとめていくことを決意し、一幡を嫡男と決定する。 |
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; [[辻殿|つつじ]] |
; [[辻殿|つつじ]] |
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: 演:[[北香那]] |
: 演:[[北香那]] |
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: 頼家の[[正室|正妻]]。[[足助重長|賀茂重長]]の娘。母は頼朝の叔父・[[源為朝|鎮西八郎為朝]]の娘。 |
: 頼家の[[正室|正妻]]。[[足助重長|賀茂重長]]の娘。母は頼朝の叔父・[[源為朝|鎮西八郎為朝]]の娘。 |
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: 暗君の妻として謂れなき汚名を着させられ、日蔭者として目立たないように生きている。そのような中で、善哉(公暁)の成長だけを楽しみにしており、頼家の分まで生きてほしいと願う。 |
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: 頼家が自分の意志で結婚相手として選んだ女性であり、義村を介して、為朝の孫娘という血筋が評価され正妻となる。 |
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; [[若狭局|せつ]] |
; [[若狭局|せつ]] |
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: 演:[[山谷花純]] |
: 演:[[山谷花純]] |
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: 頼家の[[側室|側女]](そばめ)。比企能員 |
: 頼家の[[側室|側女]](そばめ)。比企能員の娘。母は道。 |
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: |
: 芯が強く、息子・一幡にも深い愛情を注ぐ。頼家の跡継ぎに関しては、一幡と善哉のどちらがなっても良いと考えており、ただ頼家に振り向いてほしいと願う。 |
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: 正妻になる予定だったが、つつじの登場により側女とされる。そのため、つつじに対抗意識を持つが、比企家の権力増大が目的ではなく、ただ頼家に振り向いてほしいと願う。頼家が、ゆうやつつじの元にのみ通うと心を痛め、その事を比奈に相談する。その後、比奈の提案で政子から助言を得ると、頼家を支えたいという素直な思いを頼家にぶつけたことで信頼を得て、頼家は一幡を嫡男に決定する。 |
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; [[公暁|善哉]](ぜんざい) |
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: 演:[[長尾翼]](嬰児期:[[米丸玲央]] → [[中野晃太朗]]) |
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: 頼家とつつじの息子。後の'''公暁'''(こうぎょう)。乳母夫は三浦義村。 |
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; [[一幡]](いちまん) |
; [[一幡]](いちまん) |
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: 演:[[相澤壮太]](幼 |
: 演:[[相澤壮太]](幼年期:[[佐野仁音]] → [[白井悠人]]) |
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: 頼家 |
: 頼家の長男。母はせつ。 |
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: 無邪気で活発な性格であり、その無垢な心ゆえに暗殺者・善児の心をも動かす。 |
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; [[公暁]](こうぎょう) |
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: (善哉 → 公暁) |
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: 演:[[寛一郎]](幼少期:[[米丸玲央]] → [[中野晃太朗]] → [[長尾翼]] → [[高平凛人]]) |
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: 頼家の次男。母はつつじ。幼名は'''善哉'''(ぜんざい)。乳母夫は三浦義村。 |
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: 頭が切れ剣の腕も立つが気性が荒い。千日参篭を途中で中断して何度もやり直すなど思慮の浅い面があり、騙されやすい。頼家の子として生まれながら武士の名を持たないことに劣等感を持ち、自身の名を歴史に刻みたいと願う。また、鎌倉殿の座を密かに狙う。 |
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; [[源実朝]](みなもと の さねとも) |
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: (千幡 → 源実朝) |
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: 演:[[柿澤勇人]](幼少期:[[吉川魁理]] → [[土橋蓮]] → [[水戸部巧芽]] → [[嶺岸煌桜]]) |
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: 三代鎌倉殿。頼朝の三男。母は政子。時政の孫。幼名は'''千幡'''(せんまん)。乳母夫は阿野全成で、乳母は実衣。官職は[[征夷大将軍]]、[[近衛府|右近衛権中将]]、[[大納言|権大納言]]と順調に昇進し続け、ついに[[正二位]][[右大臣]]兼[[近衛大将|左大将]]にまで至り、「'''鎌倉右大臣'''(かまくらうだいじん)」と称せられる。和田義盛からは「'''[[近衛府|羽林]]'''('''うりん''')」と呼ばれる。 |
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: 軒の雨だれを一晩中眺めているような感性の持ち主で、あまり胸の内を人には話さない内向的な性格。無用な争いを好まず、雅を愛する心は母・政子の気性を受け継いでいる。和歌の才能は父・頼朝譲りで、三善康信や源仲章から手ほどきを受け、[[藤原定家]]からの添削も受ける。政子が自身のために書き写した和歌集を発見した際には、本能的に頼朝の詠んだ歌を気に入る。一方で、弓や馬の稽古などは真面目に取り組んでいるものの、少々不得手である。気遣いができ、意志が強く度胸もあることから御家人たちに慕われ、時政から「頼朝を超える鎌倉殿」、和田義盛から「理想の鎌倉殿」と評される。 |
|||
: 義盛とは、将軍就任直後に息抜きにと連れていかれた和田の館で鹿汁を囲んで以来、親しく付き合うようになる。その後、たびたび義盛邸を訪れては、政務から離れた和やかな時間を過ごす。泰時に対しては[[同性愛|同性愛者]]としての恋愛感情を持ち、自身の思いを何度も和歌にする。また、泰時と強い信頼関係を築いている平盛綱には嫉妬心を露にする。自身の[[性的指向]]については誰にも言えずに苦悩しており、妻・千世とも会話を避ける日々が続いていたが、自身との間に子ができず苦悩する彼女の様子に心を痛め、悩みを告白した後は良好な夫婦関係を築く{{Refnest|group="*"|{{Cite interview |和書|subject=柿澤勇人 |year=2022 |interviewer=[[木俣冬]] |title=『鎌倉殿』は三代鎌倉殿・実朝と彼のXデーをどう描くかを推理する9のポイント――源実朝役・柿澤勇人インタビュー【『鎌倉殿の13人』不定期連載第9回】 |url=https://tvbros.jp/kamakura13/2022/10/16/55489/ |work=[[テレビブロス|TV Bros. web]] |publisher=[[東京ニュース通信社]] |access-date=2022-11-02}}}}。 |
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; [[西八条禅尼|千世]](ちよ) |
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: 演:[[加藤小夏]] |
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: 実朝の[[正室]]。[[大納言|権大納言]]・[[坊門信清]]の娘。後鳥羽上皇の従妹。 |
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: 高貴な出自の姫君らしく優雅な物腰で、温和かつ気丈な性格の持ち主。当初は実朝と心が通じ合わず寂しさを感じていたが、彼が抱える秘密を明かされると全て受け入れ、良好な夫婦関係を築いて夫を支える。 |
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==== |
==== 鎌倉殿の従者・側近・側女 ==== |
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; [[安達盛長]](あだち もりなが)★ |
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; [[源義経]](みなもと の よしつね) |
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: 演:[[ |
: 演:[[野添義弘]] |
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: 頼朝の |
: 頼朝の従者。[[丹後内侍|妻]]は頼朝の[[乳母]]・比企尼の娘{{Sfn|NHK出版・前|p=60}}。通称は'''藤九郎'''(とうくろう)。 |
||
: 心優しく忠義心が強い。また、観察眼に優れ、状況判断力も高い。押しに弱い面がある一方で、ならぬと思ったことには毅然と諫止することもあり、強硬な頼朝の姿勢と坂東武士との間に隙間風が生じてしまうことを常に心配している。職務熱心ではあるが名誉や官位には興味が無く、生涯無位無官で通す。涙もろいため、感激したり悔しさを感じたりした際に度々涙を流す。 |
|||
: 源氏としての誇りが強く、坂東武者と同列に扱われるのを嫌う。戦に勝つためにはあらゆる手を使い、斬新な戦術を繰り出すが、時には卑怯な手段も厭わない。一方で母性愛に飢えており、義姉・政子に甘える一面もある。政子に元気な子が生まれるよう願ったり、義高にセミの抜け殻を渡したりするなど優しさも備えている。平宗盛を京へ護送した際には、自分の境遇と重ね合わせ、囚人であるにもかかわらず宗時と息子・清宗の対面を許す。 |
|||
: 源氏の家人として忠節を尽くしており、頼朝が本心を明かせる数少ない人物の1人。常に頼朝と行動を共にし、頼朝が八重や亀に会いに行く際も供をする。義時との関係性は深く、義時が八重にふられ号泣した際には抱きしめて励ます。 |
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: 幼いころに父・義朝が[[平治の乱]]で敗れたため、京の[[鞍馬寺]]に預けられる{{Sfn|NHK出版・前|p=40}}。のちに寺を出て、奥州の覇者・秀衡の庇護を受ける{{Sfn|NHK出版・前|p=40}}。頼朝が鎌倉入りするころに参上し、頼朝を感動させている。 |
|||
; [[安達景盛]](あだち かげもり) |
|||
: しかし、兄である義円に嘘の情報を吹き込んで陥れたり、亀の前事件の際には亀の館を破壊したりと、度々問題を起こして頼朝らを悩ませる。また、謹慎中の身であるにも関わらず、義時に頼んで信濃行きの使者に入れてもらうが、出立の前夜に能員に紹介された里と一夜を共にしてしまい、使者の役目を放棄するという失態を犯す。 |
|||
: (弥九郎 → 安達景盛) |
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: その一方で戦の才能は突出しており、平家および義仲討伐(西国遠征)に際しては先発隊の大将を務める。[[宇治川の戦い]]では寡兵の偽情報を流して義仲を破る。[[一ノ谷の戦い]]では、後白河法皇と謀って平家軍を油断させ、さらに平家本陣の背後にある[[鉢伏山]]から奇襲して勝利を治める([[一ノ谷の戦い#逆落しの場所の論争|鵯越の逆落とし]])。その功により、後白河法皇から[[検非違使]]に任じられる。その後、[[屋島の戦い]]でも嵐の中の奇襲で勝利し、[[壇ノ浦の戦い]]では禁じ手だった[[船員|船頭]]を狙い撃ちして平家を滅ぼす。しかし、追い詰められた平家の女性たちが安徳天皇と[[三種の神器]]を道連れに入水し、神器の[[天叢雲剣|宝剣]]が紛失するという事態を引き起こしてしまう。平家が滅亡したことで戦う相手がいなくなると、自身について「私は、戦場でしか役に立たぬ」と卑下する。 |
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: 演:[[新名基浩]](少年期:[[渡部澪音]]) |
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: 京へ戻ると後白河法皇からは不手際を不問とされるが、頼朝からは景時の讒言によって不信感を持たれる。頼朝に自身の口で弁明しようと、後白河法皇に検非違使の返上を申し入れるが拒否され、罪人・宗盛を鎌倉に輸送する名目で鎌倉へ向かうことを許されるが、このことが頼朝に不信感を募らせる。さらに、頼朝の命で鎌倉近郊の腰越で留め置かれると[[腰越状]]をしたためるが、これが宗盛の代筆であったため、頼朝との溝はさらに深まる。その後、頼朝が推挙した[[伊予国|伊予]][[国司|守]]に任じられても検非違使を返官できなかったこと、鎌倉で行われる父・義朝の供養へ出席しなかったことで、頼朝との対立は決定的となる。京の宿舎が昌俊に襲われると、行家に頼朝の仕業であるとそそのかされ頼朝追討の挙兵をするが、兵が集まらず、法皇からも見捨てられる。 |
|||
: 盛長の嫡男。比企尼の孫。幼名は'''弥九郎'''(やくろう)。 |
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: その後、九州へ逃れて再起を図ろうとするが、嵐によって渡航できずに断念し、奥州藤原氏のもとへ逃れる。秀衡が亡くなると、[[衣川 (岩手県)|衣川]]のほとりにある[[衣川館|館]]で里や娘と静かに暮らしていたが、鎌倉からやってきた義時から静御前の悲劇を聞かされて挙兵を決意する。 |
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: 恰幅が良い。幼い頃は思慮が浅く悪さをしていたが、成長後は鎌倉殿に臆せず意見する忠臣となる。 |
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: 義時の圧力を受けた泰衡に館を攻められると、里と娘を手に掛ける。また、義時を館へ呼び寄せ、義時の計略を全て見破った上で、平泉を守るために死ぬことを選ぶ。その際、義時に鎌倉攻略の策を披露し、それを景時に伝えるよう頼む。のちに首は鎌倉へ届けられ、頼朝と無言の再会をする。 |
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; ゆう |
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; [[郷御前|里]](さと) |
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: 演:[[ |
: 演:[[大部恵理子]] |
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: 景盛の妻。 |
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: 義経の正妻。比企尼の孫娘。比企能員の姪。 |
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; [[小笠原長経]](おがさわら ながつね) |
|||
: 源氏との繋がりを強めるため、能員により白羽の矢が立てられる。信濃行き前日に比企館に招かれた義経に見初められ、一夜を共にする。義経の西国遠征中に夫婦となるが、頼朝と義経の関係が悪化すると、義経と同様に鎌倉へ入ることが許されなくなる。また、京にて愛妾・静御前の存在を知り、さらに静御前が義経の子を宿していることを聞くと、静御前を殺害するために義経の宿所を昌俊に襲撃させる。 |
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: 演:[[西村成忠]] |
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: 義経が挙兵に失敗し頼朝から追われる身となると、ともに奥州藤原氏のもとへ逃れ、義経との間に女児(演:[[泉谷星奈]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|user=theatreacademy|number=1526861231902306309|title=【泉谷星奈】|date=2022-05-18|accessdate=2022-06-05}}}})を儲ける。しかし、泰衡の軍勢が迫ると、京の襲撃の真相を告白し、激昂した義経に刺殺される。その後、娘も義経によって殺される。 |
|||
: 頼家の側近。通称は'''弥太郎'''(やたろう)。 |
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; [[静御前]](しずかごぜん) |
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; [[中野能成]](なかの よしなり) |
|||
: 演:[[石橋静河]] |
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: 演:[[歩夢 (俳優)|歩夢]] |
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: 義経の愛妾。都随一の[[白拍子]]。義経からは「'''静'''(しずか)」と呼ばれている。[[京言葉]]を話す。 |
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: 頼家の側近。通称は'''五郎'''(ごろう)。 |
|||
: 気丈で誇り高く、特に舞については譲れないプライドを持っている。義経に誘われて川釣りに付き合うなどアクティブな面も持つ。 |
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; [[亀の前|亀]](かめ) |
|||
: 後白河法皇の命で、検非違使に任官される前祝いとして舞を披露したことをきっかけに、義経と知り合う。里の知らぬ間に逢瀬を重ね、義経の子を身籠る。里が京へ来ると対立し、そのことで昌俊の襲撃にあう。 |
|||
: 演:[[江口のりこ]] |
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: 義経が挙兵に失敗して頼朝から追われる身となると、義経と別れて[[吉野]]へ逃れるが、時政の軍に捕らえられて鎌倉へ移送される。義経と別れる際、自身との関係は話さぬよう釘を刺されていたため素性を隠していたが、里の叔母・道に挑発されたことで名を明かす。のちに[[鶴岡八幡宮]]で舞を披露すると、頼朝の前で義経を慕う詩を披露し、政子に「女の覚悟」と言わしめる。 |
|||
: 頼朝の愛妾。安房の漁師の娘{{Sfn|NHK出版・前|p=44}}。 |
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: のちに男児を産むが、頼朝の命で[[由比ヶ浜]]に沈められたことで鎌倉から姿を消す。その後の消息は不明だが、平泉を訪れた義時は義経に、[[青墓宿]]で静御前に似た人を見かけたという噂を伝えている。 |
|||
: 頼朝の寵愛を受けるが出自に劣ることもあり、武家の娘である頼朝の先妻・八重や後妻・政子に対抗心を燃やす。その一方で、頼朝に相応しい女になるため文筆を学ぶなど、努力家な一面も持つ。 |
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; [[武蔵坊弁慶|弁慶]](べんけい) |
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; よもぎ |
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: 演:[[佳久創]] |
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: 演:[[ほな・いこか|さとうほなみ]] |
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: 義経の従者。元は[[比叡山]][[延暦寺]]の僧{{Sfn|NHK出版・前|p=48}}。義経からは「'''武蔵坊'''(むさしぼう)」と呼ばれている。 |
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: 大倉御所に仕える[[女房]]。 |
|||
: 常に義経に付き従っているが、気まぐれな義経に振り回されることも多い。亀の前事件の際には、義経に命じられて亀の館を破壊している。義仲並びに平家追討の際にも義経に従い、宇治川の戦い、一ノ谷の戦い、壇ノ浦の戦いにも参戦する。昌俊が義経を襲撃した際には、義経の窮地を救う。 |
|||
: 声が大きいことから、実朝の側室候補になる。 |
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: 義経が平泉へ逃れた際にも最後まで仕えており、泰衡の軍勢が迫った際には着物の下に木の鎧を着込み、一人きりで果敢に戦う。 |
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==== 源頼朝の兄弟とその関係者 ==== |
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; [[源範頼]](みなもと の のりより) |
|||
: 演:[[迫田孝也]] |
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: 源義朝の六男。母は[[遊女]]。頼朝の異母弟。全成の異母兄。[[遠江国|遠江]]蒲御厨で生まれ育ったため、「'''蒲冠者'''(かばのかじゃ)」「'''蒲殿'''(かばどの)」と呼ばれる。また、義村からは「くそ真面目の蒲」と呼ばれる。 |
|||
: 生真面目で穏やかな性格であり、義経から母の出自を揶揄された際も受け流す。また、人を全く疑わない。野心はなく、頼朝を愚直に補佐する。義経の失態を自分がしたことにするなど、兄弟想いの一面も持つ。城攻めでは兵糧攻めを提案するなど堅実的な戦術で戦に臨み、剣の腕も立つ。兵糧が無くなった際には自ら魚を釣ろうとしたり、頼朝に不満を持つ御家人たちの悩みを聞いたりするなど、身分の上下に関わらず御家人たちに接する。 |
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; [[阿野全成]](あの ぜんじょう) |
; [[阿野全成]](あの ぜんじょう) |
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: 演:[[新納慎也]] |
: 演:[[新納慎也]] |
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: 源義朝の七男。頼朝の異母弟。源 |
: 源義朝の七男。母は[[常盤御前|常盤]]。頼朝と範頼の異母弟。時政の娘婿。千幡(源実朝)の乳母夫。[[醍醐寺]]にて修行していたことから「'''醍醐禅師'''(だいごぜんじ)」と称する{{Efn|第7回放送。初登場時の紹介より。}}。剛毅な性格から「'''悪禅師'''」と呼ばれたこともある{{Sfn|NHK出版・前|p=46}}。 |
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: [[陰陽道|陰陽の術]]に長け{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=阿野全成|url=https://web.archive.org/web/20220213122214/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/ano-zenjo.html|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|accessdate=2022-03-20}}}}、占い結果を元に助言を与えたり呪詛を行ったりすることで頼朝の政治運営を支えるが、結果は半分しか当たらず妖術も失敗することが多い。兄弟思いで人を恨むことはせず争いも好まないが、占いの結果には忠実に従い結果によっては頼朝に粛清を提案する。押しに弱く、断りきれず厄介事に巻き込まれることもある。北条家との関係は良好で、実衣との夫婦仲も良く、頼朝に愛人がいることも実衣に教える。また、出世欲はないが妻のために危険を犯すこともある。 |
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: 平治の乱後、京の[[醍醐寺]]に預けられ出家する。剛毅な性格から「悪禅師」と呼ばれたこともある{{Sfn|NHK出版・前|p=46}}。石橋山の戦いの後、伊豆山権現に匿われていた政子たちのもとに仁田忠常とともに現れる。 |
|||
; [[阿波局 (北条時政の娘)|実衣]](みい){{Efn|史実には残っていない「実衣」の名は、斜に構える皮肉屋なキャラクターから「[[ムーミン]]」シリーズに登場する[[ちびのミイ|ミイ]]の名から三谷がとったという{{Refnest|group="*"|{{Cite news2|title=『鎌倉殿の13人』いよいよ最終回…「三谷脚本」は史実とどう折りあったか 時代考証に聞く<上>|newspaper=読売新聞|date=2022-12-15|url=https://www.yomiuri.co.jp/column/japanesehistory/20221212-OYT8T50105/4/|agency=読売新聞|accessdate=2022-12-15}}}}。}} |
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: 頼朝と合流すると、[[陰陽道|陰陽の術]]に長け{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=阿野全成|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/ano-zenjo.html|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|accessdate=2022-03-20}}}}、占いを得意としていることから、新御所の建設場所や政子の鎌倉入りの日などを占って頼朝を補佐する。頼朝が亀と会うために政子の鎌倉入りの日を一日ずらそうとした際には、庚寅に屋移しすると親子の縁が薄く主は不慮の死を遂げると忠告する。政子に子ができると、男子を産むためには千鶴丸の成仏が必要だとして、頼朝に祐親を殺すよう示唆する。しかし、祐親の暗殺後に行った占いでは、祐親を殺しても実行犯(善児)を殺さなければ千鶴丸は成仏せず、万寿の寿命は短いという結果を出す。 |
|||
: 実衣とは鎌倉入り後に相思相愛となり、やがて夫婦となる。夫婦仲は良く、頼朝に愛人がいることも実衣に教える。 |
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: 頼朝から秀衡に対する調伏を任されると文覚と対立する。また、頼朝への謀反計画の際には義村に捕らえられそうになるが、事前に察知して逃げ延びる。大姫の許嫁である義高が頼朝に殺されそうになると、頼朝に扮して見張りを遠ざけるなどの手助けをする。頼朝と義経の仲が不和になると、関係修復のために勝長寿院で行われる義朝の供養へ義経を呼ぶことを提案する。八重が川で流された際には、政子から頼まれて祈祷を行う。頼朝に二人目の男子である千幡が誕生すると、乳母夫になるのは「吉」という占い結果が出たため、乳母夫を引き受ける。その際、自身の占いは半分しか当たらないことを実衣に明かす。 |
|||
: 頼朝が昏睡状態に陥ると、時政とりくから次の鎌倉殿になるよう説得されてそれを承諾するが、最終的には頼家が鎌倉殿となる。その後、実衣との間に距離ができてしまう。時政とりくから、千幡を次の鎌倉殿とするために頼家の呪詛を依頼されると、実衣を喜ばせようとこれを承諾する。しかし、役目の重さと日々戦う頼家の姿を見たことで呪詛を取り止め、一連の出来事を正直に実衣に告げたことで、夫婦関係も修復される。 |
|||
: しかし、頼家が病に伏せったのと同時期に、未回収であった呪詛人形が発見されたことで能員から疑いをかけられる。その後、屋敷から呪詛道具が見つかったため、頼家から常陸に流罪を命じられる。その後、頼家に領地を召し上げられた能員から「実衣の命が危ない」という偽情報をから流され、再び頼家の呪詛を行うようそそのかされるが、発覚して死罪となる。庭に引き出されると、呪文を唱えて嵐を呼び起こした後、八田知家によって討ち取られる。 |
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; [[阿波局 (北条時政の娘)|実衣]](みい) |
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: 演:[[宮澤エマ]] |
: 演:[[宮澤エマ]] |
||
: 全成の妻。北条時政の次女。義時の同母妹。千幡(源実朝)の乳母。 |
: 全成の妻。北条時政の次女。義時の同母妹。千幡(源実朝)の乳母。 |
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: 周りに翻弄される家族を興味津々に観察する一方、口が軽く内緒事が苦手 |
: 周りに翻弄される家族を興味津々に観察する一方、口が軽く内緒事が苦手で秘密をすぐに話してしまうため、姉弟たちからは重要な話を教えてもらえずに事後報告されることが多い。また、正直者であるがゆえに、場の空気を乱す発言をすることもある。美男子に弱く、騙されやすい。姉・政子に対しては劣等感を抱いている。千幡の乳母となってからは権力欲を露わにし、度々争い事に巻き込まれる。実朝(千幡)には、武士の手本となり、正しい政を行える鎌倉殿になってほしいと考えているため、考え方の異なる政子の介入を嫌い、政や実朝の教育方針で度々衝突する。 |
||
: 頼朝が挙兵すると、姉・政子や継母・りくと共に伊豆山権現に匿われる。その後、鎌倉入りして全成と夫婦になる。夫・全成から、政子の懐妊中に頼朝が亀と逢瀬を重ねていることを聞くと、範頼にそのことを話し、亀の前事件のきっかけを作る。大姫の許嫁である義高が頼朝に殺されそうになると、政子や義時と協力して御所からの脱出を手助けする。 |
|||
: 頼朝の次男・千幡が誕生すると、その乳母となる。富士の巻き狩りにて頼朝と頼家が討たれたという報が鎌倉にもたらされると、頼朝の跡を継ぐのは自身が乳母となっている千幡であると喜び、権力欲を露にする。さらに、頼朝が昏睡状態に陥ったことで全成が次の鎌倉殿の候補となると、御台所になることに歓喜する。しかし、政子が頼家を次の鎌倉殿と定めると、敵意を露にする。 |
|||
: その後、何かで政子を越えたいと琵琶を始め、重忠から紹介された朝光に琵琶の手解きを受ける。琵琶の稽古中、朝光から景時に謹慎を命じられたことを相談されると、義時に朝光を助けるよう求める。これがきっかけとなり、景時排斥を求める連判状が作成される。景時失脚し、朝光が姿を消した後も全成とは疎遠であったが、全成から正直な思いを聞き、関係修復に至る。しかし、呪詛の発覚によって全成は捕らえられ、自身も政子の館で匿われる。これにより、頼朝の死去から疎遠となっていた政子と和解するが、全成は常陸に流罪となった後、比企の陰謀によって死罪となる。 |
|||
; [[阿野頼全|頼全]](らいぜん) |
; [[阿野頼全|頼全]](らいぜん) |
||
: 演:[[小林櫂人]] |
: 演:[[小林櫂人]] |
||
: 全成と実衣の長男。 |
: 全成と実衣の長男。 |
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: 京の寺で修行しており、「百壇大威徳法の業」を行う旨を手紙に記して母の実衣に送っている。 |
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: 修行中に源仲章率いる西国の御家人に襲われ、殺される。 |
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; [[阿野時元]](あの ときもと) |
; [[阿野時元]](あの ときもと) |
||
: 演:[[松平将馬]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|user=theatreacademy|author=テアトルアカデミー|number=1555126868294397952|title=【松平将馬】|date=2022-08-04|accessdate=2022-08-05}}}} |
: 演:[[森優作]](少年期:[[松平将馬]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|user=theatreacademy|author=テアトルアカデミー|number=1555126868294397952|title=【松平将馬】|date=2022-08-04|accessdate=2022-08-05}}}}) |
||
: 全成と実衣の次男。 |
: 全成と実衣の次男。実朝とは乳兄弟。 |
||
: 同じ源氏の一族であり、乳母子として実朝とともに育った身でありながら、鎌倉殿とその側近という扱いの差に不満がある。腹に一物持っているが、それを一切顔には出さない。 |
|||
; 全成と実衣の長女 |
|||
; 阿野全成と実衣の長女 |
|||
: 演:[[永野ほの波]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|user=theatreacademy|author=テアトルアカデミー|number=1555127023492034561|title=【永野ほの波】|date=2022-08-04|accessdate=2022-08-05}}}} |
: 演:[[永野ほの波]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|user=theatreacademy|author=テアトルアカデミー|number=1555127023492034561|title=【永野ほの波】|date=2022-08-04|accessdate=2022-08-05}}}} |
||
; [[義円]](ぎえん) |
|||
: 演:[[成河]] |
|||
: 源義朝の八男。母は常盤。頼朝と範頼の異母弟。全成の同母弟。幼名は'''乙若'''(おとわか)。 |
|||
: 文武両道に秀で、弓矢の名手だけでなく[[孫子 (書物)|孫子の兵法]]にも通じる。さらに、[[和歌]]にも精通している。素直で真っ直ぐな性格であるゆえ、協力を求められれば断れず、他人を疑うことなく嘘も信じてしまう。 |
|||
; [[源義経]](みなもと の よしつね) |
|||
: 演:[[菅田将暉]] |
|||
: 源義朝の九男。母は常盤。頼朝と範頼の異母弟。全成と義円の同母弟。通称は'''九郎'''(くろう)。静御前や弁慶からは「'''御曹司'''(おんぞうし)」と呼ばれている。 |
|||
: 源氏としての誇りが強く、頼朝から命じられた馬引きも断るなど、坂東武者と同列に扱われるのを嫌う。また、自身の思い通りにならないとすぐに暴走してしまう。嫉妬心も強く、たとえ兄弟であっても対抗意識を燃やす。さらに、思ったことをそのまま口にしてしまい、軋轢を生むことも多々あるため、度々問題を起こして頼朝や義時を悩ませる。一方で、母性愛に飢えており、義姉・政子に甘える一面もある。さらに、優しさを見せ、慈悲深い行動に出ることもあるため、義時に「羨ましいほどに真っ直ぐすぎた」と評される。一度会った人物の顔は忘れず、数年ぶりに再会した小平太にも覚えていることを示唆する発言をする。 |
|||
: 戦の才能は突出しており、誰も考えつかぬ斬新な戦術を繰り出す。しかし、戦に勝つためにはあらゆる手を使うため、時には卑怯な手段も厭わない。梶原景時とは戦術を巡って対立するが、自身のことを一番理解してくれる人物と評価する。時政からは「平家を滅ぼすためだけに生まれてきた」と評される。 |
|||
; [[郷御前|里]](さと) |
|||
: 演:[[三浦透子]] |
|||
: 義経の正妻。比企尼の孫娘。比企能員の姪。 |
|||
: 誇り高く嫉妬深い。義経に対して強烈な独占欲を持つため静御前に対抗意識を燃やし、手段を選ばず義経を振り向かせようとする。 |
|||
; [[静御前]](しずかごぜん) |
|||
: 演:[[石橋静河]] |
|||
: 義経の愛妾。都随一の[[白拍子]]。義経からは「'''静'''(しずか)」と呼ばれている。 |
|||
: 気丈で誇り高く、舞については譲れない矜持を持っている。義経に誘われて川釣りに付き合うなど活動的な面も持つ。[[京言葉]]を話す。 |
|||
; [[武蔵坊弁慶|弁慶]](べんけい) |
|||
: 演:[[佳久創]] |
|||
: 義経の従者。元は[[比叡山]][[延暦寺]]の僧。義経からは「'''武蔵坊'''(むさしぼう)」と呼ばれる。 |
|||
: 豪快な性格で、義経を敬愛しており常に側に付き従う。主人の命に忠実であり、従者たちのまとめ役を務めるが、気まぐれな義経に振り回されることも多い。 |
|||
: 恰幅の良い体付きが故に目立ちやすく、義時からも「貴方がいるから義経の居場所が分かってしまうのだ」と突っ込まれる。 |
|||
; 従者 |
|||
: 演:[[福田航也]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=福田航也|user=koutasosososo|number=1495517971778732036|title=1日過ぎてしまいましたがw|date=2022-02-21|accessdate=2022-10-23}}}}、[[藤本康平]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=藤本康平|user=konpeF_1130|number=1495325933468749826|title=大河ドラマ『鎌倉殿の13人』|date=2022-02-20|accessdate=2022-10-23}}}}、[[中村匡志]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=中村匡志|user=tds_nkmr|number=1497797301326135296|title=先週よりNHK大河ドラマ|date=2022-02-27|accessdate=2022-10-23}}}}、[[幕雄仁]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=幕雄仁|user=BakuYujin|number=1495311111952158721|title=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|date=2022-02-20|accessdate=2022-10-23}}}}、[[東景一朗]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=東景一朗|user=Zu9Kei|number=1495244543129952258|title=大河ドラマ『鎌倉殿の13人』|date=2022-02-20|accessdate=2022-10-23}}}} |
|||
: 義経の従者。 |
|||
==== |
==== その他の源氏一門とその関係者 ==== |
||
; [[源義仲|木曽義仲]](きそ よしなか) |
; [[源義仲|木曽義仲]](きそ よしなか) |
||
: 演:[[青木崇高]] |
: 演:[[青木崇高]] |
||
: [[信濃源氏]]の棟梁。 |
: [[信濃源氏]]の棟梁。源頼朝らの従兄弟。 |
||
: 義を重んじるため無意味な戦を嫌 |
: 気さくかつ無骨で真っ直ぐな人物。自身の信じる正義や誠のもとに行動し、それに反する行動は一切行わない。また、身分の差を気にせず、誰に対しても平等に接する。武勇に優れ、敵の罠を見破るなど知略もあるが、義を重んじるため無意味な戦を嫌い、同じ源氏である頼朝とは戦を避けようとする。田舎侍ゆえ都のしきたりには無知であり、そのことで貴族たちからの信を失う。巴御前には頭が上がらない。 |
||
: 叔父である行家が訪ねてくると、これを庇護する。頼朝の使者である範頼が信濃へやってくると、平家と通じていない証として人質を差し出すよう要求される。義時から人質は行家ではどうかと提案されるが、自分を頼ってきた者を差し出せば誠に反するとして、嫡男・義高を鎌倉へ人質に出す。のちに[[倶利伽羅峠]]で平家方を破り([[倶利伽羅峠の戦い]])、勢いに乗じて京に入り後白河法皇と謁見する。法皇から平家が持ち去った[[三種の神器]]を奪還するよう院旨を受けるが、その意味が理解できずに公家たちを呆れさせる。また都に攻め上った際に、途中から加わった兵たちが京で略奪行為を行ったため、民衆たちからの評判も落としてしまう。 |
|||
: 頼朝が鎌倉から動かないため、法皇から単独で平家を滅ぼすよう命じられる。[[備中国|備中]]で平家軍相手に苦戦している中、法皇から頼朝へ[[信濃国|信濃]]を含む[[東山道]]の支配権を任されたのを知り、抗議のため都に戻ったことで法皇から謀反の疑いをかけられる。[[法住寺 (京都市)|院御所]]を襲撃して法皇を幽閉し([[法住寺合戦]])、源範頼・義経兄弟を大将とする討伐軍を迎え撃つが、義経の計略にはまり[[宇治川の戦い]]で敗れる。その後、誰もいない院御所{{Efn|第16回放送。後白河法皇らは院御所を脱出しておらず、裏手に隠れている。}}にて最後の[[上奏]]を行い、北陸を目指すために[[近江国|近江]]へ向かうが、国境で範頼軍に行く手を阻まれる。最期まで頼朝のことを信じ、嫡男・義高へ頼朝に反旗を翻さないよう諭す手紙を巴御前に託すと、死に場所を探している最中に額を矢で射抜かれ討ち死にする。 |
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; [[源義高 (清水冠者)|源義高]](みなもと の よしたか) |
; [[源義高 (清水冠者)|源義高]](みなもと の よしたか) |
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: 演:[[市川染五郎 (8代目)|市川染五郎]] |
: 演:[[市川染五郎 (8代目)|市川染五郎]] |
||
: 義仲の嫡男。「'''清水冠者'''(しみずのかじゃ)」「'''冠者殿'''(かじゃどの)」と呼ばれる。 |
: 義仲の嫡男。「'''清水冠者'''(しみずのかじゃ)」「'''冠者殿'''(かじゃどの)」と呼ばれる。 |
||
: 眉目秀麗かつ清廉潔白であり、父・義仲を尊敬している。[[セミ|蝉]]の抜け殻を大量に集める趣味がある。 |
: 眉目秀麗かつ清廉潔白であり、父・義仲を尊敬している。父親譲りの気さくな人柄から、大姫や政子だけでなく、坂東武者とも打ち解ける。[[セミ|蝉]]の抜け殻を大量に集める変わった趣味がある。 |
||
: 頼朝への不戦の証に、人質として鎌倉へ送られる。頼朝の命で大姫の[[許嫁]]となると、幼い大姫だけでなく、婚約に反対していた政子にも気に入られる。また、気さくな人柄から坂東武者とも打ち解ける。一方で、頼朝失脚を目論む反頼朝派からの新たな棟梁への誘いは断り、頼朝の嫡男である万寿が義盛に連れ去られそうになると万寿を守る。 |
|||
: のちに義仲が討たれると、頼朝から危険視され幽閉される。盟約を反故にした頼朝と彼を止めなかった義時を恨み、自身の処刑を望むが、義仲からの文で改心し、逃亡を決意する。政子らの手筈で伊豆山権現社へと逃亡することになるが、義時を信じきれないため途中の[[名越 (鎌倉市)|名越]]の寺を単身抜け出す。故郷・信濃へ向かおうとしていたところ、光澄に見つかり討たれる。 |
|||
; 巴御前(ともえごぜん) |
|||
: 義仲の[[妾|愛妾]]。[[#三浦家とその関係者|三浦家とその関係者]]を参照。 |
|||
; [[今井兼平]](いまい かねひら) |
; [[今井兼平]](いまい かねひら) |
||
: 演:[[町田悠宇]] |
: 演:[[町田悠宇]] |
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: 義仲の家人。巴の兄{{Refnest|group="*"|name="今井兼平"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/imai-kanehira.html|title=今井兼平|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-04-17}}}}。母は義仲の乳母{{Refnest|group="*"|name="今井兼平"}}。 |
: 義仲の家人。巴の兄{{Refnest|group="*"|name="今井兼平"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220328163051/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/imai-kanehira.html|title=今井兼平|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-04-17}}}}。母は義仲の乳母{{Refnest|group="*"|name="今井兼平"}}。 |
||
: |
: 義仲への忠義心に溢れ、彼が衰亡に向かう中でも最期まで従い続ける。 |
||
; [[海野幸氏]](うんの ゆきうじ) |
; [[海野幸氏]](うんの ゆきうじ) |
||
: 演:[[加部亜門]] |
: 演:[[加部亜門]] |
||
: 義高の従者。 |
: 義高の従者。 |
||
: 主君のためなら自身の命が危険に晒されることも厭わない忠義者。 |
|||
: 人質として鎌倉入りする義高に同行する。義高が幽閉されると、志願して義高を逃がすための替え玉となる。 |
|||
==== その他の源氏 ==== |
|||
; [[源範頼]](みなもと の のりより) |
|||
: 演:[[迫田孝也]] |
|||
: 源義朝の六男。頼朝の異母弟。義経の異母兄。母は[[遊女]]であり、義経から母の出自を揶揄される。「'''蒲冠者殿'''(かばのかじゃどの)」「'''蒲殿'''(かばどの)」と呼ばれる。 |
|||
: [[遠江国|遠江]]蒲御厨に生まれ{{Sfn|NHK出版・前|p=47}}、平治の乱後に[[貴族#日本|貴族]]の[[官人]]・[[藤原範季]]に引き取られている{{Sfn|NHK出版・前|p=47}}。頼朝の元へは、道に迷ったことで義経や全成に遅れて参上する。 |
|||
: 野心はなく、頼朝を愚直に補佐する。生真面目な性格で、頼朝に愛人がいることを実衣から聞いた際には、頼朝を諌めるよう時政に伝える。頼朝から義仲の動向を探るために信濃へ向かうよう命じられた際には、出立前夜に能員から常を紹介されるが、信濃行きに支障が出るからと断っている。また、剣の腕も立ち、頼朝に反発する御家人たちが攻めてきた際には政子や万寿を守る。 |
|||
: 平家および義仲討伐に際しては本軍の総大将を務め、義経の戦略を全面的に支持する。義仲追討では勢多に進軍して入京した後、北陸に逃亡をはかった義仲を近江で待ち構えて討ち取る。一ノ谷の戦いでは義経の策に乗り、生田口を正面から攻めて知盛軍と激戦を繰り広げる。その後、長門において船団集めと兵糧不足に苦戦するが、豊後の水軍を味方につけると九州へ渡って筑前へ攻め込み、平家軍の退路を遮断する。壇ノ浦の戦いでは陸地に布陣し、平家の退路を塞ぐ。平家軍が三種の神器とともに入水すると、それを懸命に探す。頼朝の上洛に際しては、頼朝に不満を持つ坂東武者をまとめ上げ、頼朝と坂東武者の間を取り持つ。 |
|||
: 富士の巻狩りにおいて頼朝が暗殺されたという情報が鎌倉にもたらされると、能員に説得され、鎌倉を守るために次の鎌倉殿になることを決意する。しかし、それが鎌倉に戻った頼朝の耳に入り、謀反の疑いをかけられる。その後、頼朝に対して身の潔白を証明しようと[[起請文]]をしたためるが、御家人に等しい立場にありながら「源」という姓を使って署名していることを広元に咎められたために弁明する気力を失う。 |
|||
: 比企尼の助命嘆願によって命は助けられると、修善寺に幽閉される。しかし、大姫が亡くなると、頼朝に大姫を呪い殺したとの疑いをかけられ、景時の命を受けた善児によって誅殺される。 |
|||
; [[義円]](ぎえん) |
|||
: 演:[[成河]] |
|||
: 源義朝の八男。頼朝の異母弟。義経の同母兄。幼名は'''乙若'''(おとわか)。 |
|||
: [[孫子 (書物)|孫子の兵法]]に通じ弓矢の名手だけでなく、[[和歌]]にも精通している。 |
|||
: 平治の乱後、[[近江国|近江]]の[[園城寺]]に預けられ出家する。のちに後白河法皇の皇子・[[円恵法親王]]の[[四等官#日本の四等官制|判官]]を務める{{Sfn|NHK出版・前|p=48}}。 |
|||
: 兄弟では最後に頼朝の元へ参上する。頼朝から平家との戦を前に何をすべきかと問われると、孫子の教えを説いて頼朝から感心される。また、紀貫之の詠んだ歌を披露し、政子からも頼りにされる。 |
|||
: 鎌倉に叔父である行家が訪ねてくると、京で世話をしてもらった恩から平家討伐の誘いを断りきれず、弟・義経に相談する。しかし、義経にそそのかされ、頼朝への手紙を義経に託して行家と共に西上する。その後、頼朝に認めてもらおうと功を焦ってしまい、[[墨俣川の戦い]]において[[平盛綱 (高橋左衛門尉)|平盛綱]]に討ち取られる{{Sfn|NHK出版・前|p=48}}<!--放送内に於いてナレーションにより平盛綱の名が呼ばれていたことを確認。-->。 |
|||
; [[源行家]](みなもと の ゆきいえ) |
|||
: 演:[[杉本哲太]] |
|||
: 頼朝や義仲らの叔父。頼朝の祖父・[[源為義]]の十男{{Sfn|NHK出版・前|p=42}}。通称は'''十郎'''(じゅうろう)。 |
|||
: プライドが高く、頼朝の家人になることを嫌う。また、自身の野望達成のために甥である頼朝・義仲・義経らを利用するが、味方とした者は争いに必ず敗れる「[[死神]]」のような人物である{{Efn|name="第19回放送ナレーション"|第19回放送。ナレーションより。}}。 |
|||
: 平治の乱では兄・義朝とともに戦うが敗れ、[[熊野]]へ逃れている{{Sfn|NHK出版・前|p=42}}。のちに[[暲子内親王|八条院]]より[[蔵人]]を任じられ'''行家'''と改名する。 |
|||
: 以仁王による平家討伐の[[令旨]]を携えて全国を行脚し、頼朝ら源氏一門に決起を迫る。 |
|||
: 頼政が自害すると逃亡して姿を消し、頼朝が勢力を拡大すると再び頼朝のもとを訪れて平家追討を促す。義時から飢饉を理由に出兵を断られると、頼朝の兄弟たちに声をかけ、甥・義円と共に尾張へ向かう。しかし、墨俣川の戦いで惨敗し、義円を戦死させてしまう。 |
|||
: その後、再度鎌倉を訪れて頼朝に所領を要求し、無下に断られると義仲の[[食客]]となる。義仲とともに平家軍を蹴散らし入京すると、頼朝を第一の功とした後白河法皇に対し、義仲と共に抗議する。しかし、義仲と後白河法皇との仲が険悪となるにつれ義仲と距離を置き始め、後白河法皇に接近する。義仲の立場が危うくなると密かにその元を去る。 |
|||
: 平家滅亡後、頼朝との仲が険悪となった義経に近付き、頼朝が土佐坊昌俊に義経の襲撃を命じたという嘘の情報を流して頼朝討伐の挙兵をそそのかす。しかし、義経の分が悪くなるとその元を去る。のちに鎌倉方に捕らえられ、首をはねられる{{Efn|name="第19回放送ナレーション"}}。 |
|||
; [[源頼政]](みなもと の よりまさ) |
|||
: 演:[[品川徹]] |
|||
: [[摂津源氏]]の長老。[[公卿]]。伊豆の[[知行国|知行国主]]{{Refnest|group="*"|name="第4回あらすじ"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/04.html|title=第4回「矢のゆくえ」|work=あらすじ|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-04-17}}}}。 |
|||
: 源氏では初の[[従三位]]に叙せられ公卿昇進を果たすとともに、清盛とも良好な関係を築いている{{Refnest|group="*"|name="第4回あらすじ"}}。 |
|||
: [[以仁王の挙兵]]に際して平家側として討伐軍を率いるが、王に呼応しており寝返る。激怒した清盛が差し向けた追討軍に敗れ、[[宇治郡|宇治]]の[[平等院]]にて自害する。 |
|||
; [[武田信義]](たけだ のぶよし) |
; [[武田信義]](たけだ のぶよし) |
||
: 演:[[八嶋智人]] |
: 演:[[八嶋智人]] |
||
: [[甲斐源氏]]の棟梁。 |
: [[甲斐源氏]]の棟梁。 |
||
: 源氏の棟梁を |
: 矜持が高く、強い野心を持つ。そのため、源氏の棟梁を巡って頼朝や義仲への対抗心を顕わにし、頼朝とは互いに牽制し合う。また、狡猾な策謀家で、相手を出し抜くためなら卑怯な手を使うことを厭わず、自ら手を下さずに相手を追い落とそうと謀略を巡らす。 |
||
: 頼朝と時を同じくして平家討伐の兵を挙げる。頼朝の使者である時政と義時が援軍を要請するために訪ねてくると一度は断り、逆に時政を懐柔しようとする。しかし、平家の大軍が京を出発したことを知ると、再び使者としてやってきた時政と義時に援軍の要請を承諾する旨を伝える。 |
|||
: [[富士川の戦い]]に先立って、[[駿河国|駿河]]の目代・[[橘遠茂]]を討ち取るなど功績を挙げる([[鉢田の戦い]])。頼朝軍と合流すると、頼朝を出し抜くために酒宴を開き、両軍で決めた合戦の期日を破って勝手に出陣する。しかし、平家軍は水鳥の羽音に驚いて勝手に敗走する。義仲が勢力を拡大すると、頼朝に対抗するために娘を義仲の嫡男・義高に嫁がせようとするが失敗する{{Efn|第13回放送より。}}。すると、鎌倉を訪ね、頼朝に義仲を討たせようとする。 |
|||
: 一ノ谷の戦いでは後詰めとして頼朝軍に貢献するが、後白河法皇からの恩賞が一向に出ないため鎌倉に赴く。その際、幽閉中の義高に接触し、打倒頼朝を掲げともに立とうと誘うが、義高には拒否される。謀反を企てたとして嫡男・忠頼が誅殺されると、頼朝に忠誠を誓う[[起請文]]を書かされるが、これは甲斐源氏が御家人と同等の立場に転落することを意味しており、義時には鎌倉方の面々の異常性を訴え、恨み節を吐露する。 |
|||
; [[一条忠頼]](いちじょう ただより) |
; [[一条忠頼]](いちじょう ただより) |
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: 演:[[前原滉]] |
: 演:[[前原滉]] |
||
: 信義の嫡男。 |
: 信義の嫡男。 |
||
: 野心が強く、父とともに練り上げた策略を実行する。一方で、短慮な点も見られる。 |
|||
: 父とともに、幽閉されている義高の元を訪れ味方になるように唆すが断られる。2度目の接触で義高の逃亡が発覚し、義高が討ち取られる原因となる。のちに鎌倉御所に参上したところ、義高を煽り謀反を企てたとする咎により頼朝の面前で仁田忠常に誅殺される。 |
|||
; [[源行家]](みなもと の ゆきいえ) |
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: 演:[[杉本哲太]] |
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: 頼朝の祖父・[[源為義]]の十男{{Sfn|NHK出版・前|p=42}}。頼朝や義仲らの叔父。通称は'''十郎'''(じゅうろう)。 |
|||
: 矜持が高く、頼朝の家人になることを嫌う。世渡り上手で自身の野望達成のためには嘘をつくことも辞さず、甥である頼朝・義仲・義経らを利用する。しかし、身の危険を感じると味方をすぐに見捨てる。戦の才は無く、味方とした者は争いに必ず敗れるという「[[死神]]」のような人物{{Efn|name="第19回放送ナレーション"|第19回放送。ナレーションより。}}。 |
|||
; [[源頼政]](みなもと の よりまさ) |
|||
: 演:[[品川徹]] |
|||
: [[摂津源氏]]の長老。[[公卿]]。伊豆の[[知行国|知行国主]]{{Refnest|group="*"|name="第4回あらすじ"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220123115302/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/04.html|title=第4回「矢のゆくえ」|work=あらすじ|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-04-17}}}}。 |
|||
: 真っ先に平家打倒に立ち上がる行動力を持つが、感情を全く表に出さず口数も少ないため、頼朝からは人がついてこず挙兵は失敗すると判断される。 |
|||
; [[源頼茂]](みなもと の よりもち) |
|||
: 演:[[井上ミョンジュ]] |
|||
: 頼政の孫。 |
|||
: 血気盛んかつ野心家で、激昂すると歯止めが効かない。 |
|||
; [[平賀朝雅]](ひらが ともまさ) |
; [[平賀朝雅]](ひらが ともまさ) |
||
: 演:[[山中崇]] |
: 演:[[山中崇]] |
||
: 時政とりくの娘婿。 |
: 北条時政とりくの娘婿。比企尼の孫。官職は[[武蔵国司|武蔵守]]。 |
||
: 源氏の血筋を引く人物{{Efn|平賀氏は甲斐源氏[[武田氏]]と同じ[[源義光]]を祖にもつ一族で、朝雅は義光の曾孫にあたる。}}であり、そのことを誇りに思っている。世渡り上手で処世術に長け、立身出世に意欲を燃やす野心家。しかし、小心な保身家でもあり、その人物の程度を見切った後鳥羽上皇に手駒として利用される。義母・りくには野菊を送るなどして取り入り、気に入られる。 |
|||
; きく |
|||
: 演:[[八木莉可子]] |
|||
: 朝雅の妻。北条時政の五女。母はりく。北条政範の同母姉。 |
|||
=== 坂東武者・御家人 === |
=== 坂東武者・御家人とその関係者 === |
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==== 伊 |
==== 伊豆 ==== |
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; [[伊東祐親]](いとう すけちか) |
; [[伊東祐親]](いとう すけちか) |
||
: 演:[[浅野和之]] |
: 演:[[浅野和之]] |
||
: 伊豆東海岸の豪族・[[伊東氏|伊東家]]の惣領。北条義時の母方の祖父。娘が時政・義澄・祐経(のちに[[土肥遠平]]{{Sfn|NHK出版・前|p=70}})に嫁いでおり、娘婿や孫たちからは「'''爺様'''(じさま)」と呼ばれている。 |
: 伊豆東海岸の豪族・[[伊東氏|伊東家]]の惣領。北条義時の母方の祖父。娘が北条時政・三浦義澄・工藤祐経(のちに[[土肥遠平]]{{Sfn|NHK出版・前|p=70}})に嫁いでおり、娘婿や孫たちからは「'''爺様'''(じさま)」と呼ばれている。 |
||
: 一族思い |
: 一族思いであり、娘の八重を非常に大事に思っている。一方で、敵対すると血を分けた身内でも容赦はしない。平家と敵対するのを何よりも恐れる。 |
||
: 平治の乱で敗れた流人・頼朝を領内で監視していたが、京の大番役で留守の間に娘・八重が頼朝と関係を持ち、外孫である千鶴丸を産んだため激怒する。清盛に知られるのを恐れ、雑色・善児を放ち千鶴丸を暗殺するものの、頼朝には娘婿・時政の領内へ逃げられる。景親の仲裁で頼朝を北条家への引き渡すことを認めるものの、頼朝の挙兵に北条家が追随したため親族同士で敵対することになる。 |
|||
: 石橋山の戦いでは、頼朝軍を大庭軍と挟み撃ちにして敗走させるなどはじめは優勢だったが、次第に追い詰められる。伊東の館を攻められると[[自害]]しようとするが、外孫・義時に説得されて投降する。その後、政子や義時が頼朝を説得したことによって三浦家に預けられる。頼朝からの恩赦により死罪は免れ、その礼のために鎌倉の大倉御所へ出立しようとした矢先、景時の下人に転じていた善児に暗殺される。 |
|||
; 八重(やえ) |
|||
: 祐親の娘。[[#北条義時とその妻子|北条義時とその妻子]]を参照。 |
|||
; [[河津祐泰]](かわづ すけやす) |
; [[河津祐泰]](かわづ すけやす) |
||
: 演:[[山口祥行]] |
: 演:[[山口祥行]] |
||
: 祐親の長男。八重の長兄。 |
: 祐親の長男。八重の長兄。 |
||
; [[曾我祐成|曽我十郎]](そが じゅうろう) |
|||
: [[河津町|河津郷]]を本拠とする{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/kawadu-sukeyasu.html|title=河津祐泰|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-02-18}}}}。祐親らとともに北条館から戻るところを祐経に襲われる。その後、祐親を狙った祐経によって誤って殺される。 |
|||
; [[伊東祐清]](いとう すけきよ) |
|||
: 演:[[竹財輝之助]] |
|||
: 祐親の次男。八重の次兄。通称は'''九郎'''(くろう)。 |
|||
: 妹思いの性格であり、祐親が激怒し源頼朝を追討を命じた際は、八重が悲しむ姿を見たくないと、宗時と協力して内密に頼朝を北条館へ逃がす{{Sfn|NHK出版・前|p=73}}。しかし、父の命には逆らえず、善児に命じて千鶴丸を殺害する。 |
|||
: 頼朝が挙兵すると、親戚である北条家や親友の宗時と敵対することに苦悩する。宗時が討たれた際には、その首に手を合わせている。伊東家が劣勢になると、援軍を呼ぶため[[賀茂郡#郡域|鯉名]]から舟で脱出しようとするが、頼朝方に捕らえられる。その後、義時と義村に八重の危機を伝える。 |
|||
: 祐親と同様、三浦に預けられ死罪を免れるが、善児に暗殺される。 |
|||
; [[工藤祐経]](くどう すけつね) |
|||
: 演:[[坪倉由幸]] |
|||
: 伊豆の豪族。 |
|||
: 坂東武者には珍しい文化人肌で、歌舞音曲に通じた風流人でもあり、後にその気質が都育ちの頼朝に気に入られ寵臣となる。 |
|||
: 元は伊東家の[[嫡流]]。幼少期に[[工藤祐継|父]]が他界したため、義理の叔父である祐親が[[後見人|後見役]]となっている{{Sfn|NHK出版・前|p=74}}。のちに祐親の娘(演:[[島侑子]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=http://campuscinema.net/talentpage/shima|title=島侑子|publisher=[[キャンパスシネマ]]|accessdate=2022-08-07}}}}){{Efn|name="第1回回想"}}と結婚したが、祐親に所領を奪われ妻と離縁させられる。 |
|||
: 頼朝が北条館に逃げ込んだ際には家人となり、見張り役としてあてがわれる。頼朝の密命による祐親襲撃に失敗し{{Efn|第2回放送より。}}たが、その後も頼朝には目をかけられており、祐親が亡くなると旧領を取り戻している{{Efn|第17回放送。工藤祐経の台詞より。}}。江間館を訪れ義時と八重に再会するが、八重に怪訝な顔をされる。また、曽我兄弟には父の敵として憎まれており、石を投げつけられている。大倉御所にて忠頼の粛清に立ち会うと、鎌倉は恐ろしい所だと義時に告げて去る。 |
|||
: しかし、その後も頼朝に引き立てられ、静御前が鶴岡八幡宮で舞を舞った際には鼓を打っている。また、頼朝が上洛した際もこれに従う。 |
|||
: 巻狩りの計画についての話し合いの際には、富士山麓で行うことを提案し、巻狩りの最中には頼朝の願いに応えるため比奈の居所を義時に尋ねる。比奈のもとへ出かけた頼朝の身代わりに寝所で寝ていたところを、押し入ってきた五郎に頼朝と勘違いされて殺される。 |
|||
; [[曾我祐成|曽我十郎]](そが じゅうろう){{Anchors|曽我十郎・五郎}} |
|||
: (一万 → 曽我十郎) |
: (一万 → 曽我十郎) |
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: 演:[[田邊和也]](少年期:[[大藤瑛史]]) |
: 演:[[田邊和也]](少年期:[[大藤瑛史]]) |
||
: 祐泰の長男。時政の[[家人]]。幼名は'''一万'''(いちまん)。[[諱#日本|諱]]は'''祐成'''(すけなり){{Efn|name="第22回"|第22回放送。曽我十郎・五郎の台詞より。}}。 |
: 祐泰の長男。北条時政の[[家人]]。幼名は'''一万'''(いちまん)。[[諱#日本|諱]]は'''祐成'''(すけなり){{Efn|name="第22回"|第22回放送。曽我十郎・五郎の台詞より。}}。 |
||
: 剛腕で武勇に秀で、仁田忠常とも互角に渡り合う。また、状況を冷静に判断し、的確に対応する。兄弟仲は良く、常に弟・五郎と共に行動する。 |
|||
: 幼少期は弟とともに戦災孤児として八重に世話をされており、義時と八重のもとを訪れた祐経に対し、弟と共に「人殺し」と罵倒し石を投げつける。 |
|||
: 御家人にしてもらおうと、時政とともに頼朝のもとへ訪れるが断られたため、源氏だけが隆盛を極める現状に不満を持ち、頼朝を討つため弟と立ち上がる。同じく頼朝に不満を持つ義実と結託し、能員にも協力を仰ぐ。また、単なる仇討ちであると時政を騙して北条方の兵を借りるが、その中に居合わせた忠常に行動を怪しまれると、弟を先に行かせて忠常と対峙し、討ち取られる。 |
|||
; [[曾我時致|曽我五郎]](そが ごろう) |
; [[曾我時致|曽我五郎]](そが ごろう) |
||
: (箱王 → 曽我五郎) |
: (箱王 → 曽我五郎) |
||
: 演:[[田中俊介]](少年期:[[加賀谷光輝]]) |
: 演:[[田中俊介]](少年期:[[加賀谷光輝]]) |
||
: 祐泰の次男。時政の家人。幼名は'''箱王'''(はこおう)。諱は'''時致'''(ときむね){{Efn|name="第22回"}}。 |
: 祐泰の次男。時政の家人。幼名は'''箱王'''(はこおう)。諱は'''時致'''(ときむね){{Efn|name="第22回"}}。 |
||
: |
: 血気盛んな直情型で、話すときに唾を飛ばしてしまう性分である。 |
||
; [[伊東祐清]](いとう すけきよ) |
|||
: 兄と共に頼朝を討つため立ち上がるが、頼朝と間違えて祐経を殺してしまう。景時に捕らえられると頼朝存命を告げられ、その後頼朝と対面する。頼朝の前で、あくまで狙ったのは頼朝であると強く主張したが、実際に殺した祐経は父の仇でもあったため、義時の提案を飲んだ頼朝によってこれを仇討ちと看做され、斬罪に処される。 |
|||
: 演:[[竹財輝之助]] |
|||
: 祐親の次男。八重の次兄。通称は'''九郎'''(くろう)。 |
|||
: 妹思いで真面目な性格。時に空気を読まず、言わなくても良い発言をする。宗時と仲が良く、敵味方に別れた際には戦いたくないと漏らす。 |
|||
; [[江馬次郎|江間次郎]](えま じろう) |
; [[江馬次郎|江間次郎]](えま じろう) |
||
: 演:[[芹澤興人]] |
: 演:[[芹澤興人]] |
||
: 祐親の |
: 祐親の家人。八重の再婚相手。 |
||
: 寡黙かつ物静かであり、主である祐親に従順である。妻となった八重を気遣い、[[三嶋大社|三島明神]]の祭りに誘うなど、夫として認めてもらおうと奮闘する。しかし、その思いは届かず、別れてもなお頼朝を想う八重の言動にしばしば振り回される。 |
|||
: 北条領とは[[狩野川]]の対岸に位置する江間郷を所領とし{{Sfn|東京ニュース通信社|p=78}}、北条館を望む小高い丘の上に館を構える。寡黙かつ物静かであり、祐親に従順である。 |
|||
; [[工藤祐経]](くどう すけつね) |
|||
: 主の娘である八重と夫婦になるが夫と思われることはなく、別れてもなお頼朝を想う八重の言動にしばしば振り回される。伊東の館を攻められたら八重を殺すよう祐親から命を受けていたが、悩んだ末に館から逃がそうとする。しかし、同じ命を受けていた善児に刺し殺される。 |
|||
: 演:[[坪倉由幸]] |
|||
: 伊豆の豪族。元は伊東家の[[嫡流]]。 |
|||
: 坂東武者には珍しい文化人肌で、歌舞音曲に通じた風流人。のちに、その気質が都育ちの頼朝に気に入られ、寵臣となる。武芸についてはからきしであり、襲撃や粛清に何度も失敗する。また、気が弱く図に乗りやすい。 |
|||
; [[仁田忠常]](にった ただつね) |
|||
: 演:[[高岸宏行]] |
|||
: 伊豆の武士。北条家とは所領が近い{{Sfn|NHK出版・前|p=62}}{{Sfn|東京ニュース通信社|p=72}}。 |
|||
: 気が優しく真面目な忠義者であり、穏やかな笑顔を浮かべていることが多い。また、剛腕で武勇に秀でるため、もっぱら最前線での際どい任務を受け持つ。一方で、素直かつ実直な性格故に駆け引きや腹芸は苦手とし、深く思い悩むこともある。北条家とは親しい間柄で非常に信頼されており、伝令や警護など重要な任務を託されることが多い。 |
|||
; [[工藤茂光]](くどう もちみつ) |
|||
: 演:[[米本学仁]] |
|||
: 伊豆の武士。 |
|||
: 北条家とは所領が近く、義時らと仲が良い{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220119062210/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/kudo-mochimitu.html|title=工藤茂光|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-02-20}}}}。非常に恰幅が良く、頼朝から太り過ぎと心配される。 |
|||
; [[藤内光澄]](とうない みつずみ) |
|||
: 演:[[長尾卓磨]] |
|||
: 伊豆の武士。 |
|||
: 大きな手柄を上げるため、頼朝の命を忠実に実行する。 |
|||
==== |
==== 相模 ==== |
||
; [[三浦義村]](みうら よしむら) |
|||
: 演:[[山本耕史]] |
|||
: 三浦義澄の[[嫡男]]。義時の従弟で盟友。通称は'''平六'''(へいろく)。善哉(公暁)の乳母夫。官職は[[兵衛府|右兵衛尉]]。 |
|||
: 沈着冷静かつ頭脳明晰な知恵者だが、正論を皮肉交じりに語ることが多い現実主義者。基本的には情に流されず損得勘定で行動しており、時に冷徹で非情な判断を下すことも厭わない。その一方で女好きで、頼朝の先妻・八重や愛妾・亀、公家の娘である時政の後妻・りく、さらにはりくの暗殺を試みたトウにまで粉をかける。特に頼朝の元交際相手に対しては、彼女らと付き合うことで「頼朝を超える」ことができるという、義時には理解しがたい考えを持っている。義時が後妻としてのえを娶ると、会った瞬間にのえの裏の顔を見抜く。武勇にも優れており、身体能力も高い。肉体を入念に鍛え上げており、筋骨隆々の肉体美をしばしば披露している。嘘をつくときに衿を触る癖がある{{Sfn|NHK出版・完|p=111}}。父・義澄からは全幅の信頼を寄せられ、相談相手になることも多々ある。頼朝については当初から快く思っておらず、義時には事あるごとに頼朝を裏切るよう助言する。実朝が三代鎌倉殿に就任すると、処世の術を授ける。 |
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: 義時とは幼い頃からの付き合いであり、良き相談相手となる。しかし、心の内では頭の良さや見栄え、剣の腕前など、子供の頃から全てにおいて義時に勝っていると考えている。そんな義時が執権に就任し、自身は一介の御家人に甘んじているため、義時を越えようと執権の座を狙う。 |
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; [[三浦義澄]](みうら よしずみ)★ |
; [[三浦義澄]](みうら よしずみ)★ |
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: 演:[[佐藤B作]] |
: 演:[[佐藤B作]] |
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: [[相模国|相模]][[三浦郡]]の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。[[三浦氏|三浦家]]の惣領・[[三浦義明]]の次男{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。妻(演:[[中尾文子 (女優)|中尾文子]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://profile.himawari.net/view/1575|title=中尾文子|publisher=劇団ひまわり|accessdate=2022-08-07}}}}) |
: [[相模国|相模]][[三浦郡]]の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。[[三浦氏|三浦家]]の惣領・[[三浦義明]]の次男{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。妻(演:[[中尾文子 (女優)|中尾文子]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://profile.himawari.net/view/1575|title=中尾文子|publisher=劇団ひまわり|accessdate=2022-08-07}}}})は伊東祐親の娘。通称は'''次郎'''(じろう)。和田義盛からは「'''叔父御'''」(おじご)と呼ばれている。 |
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: 陽気な |
: 陽気で権力欲は持たない。義理堅く、正々堂々と戦うことを心情とし、卑怯な手を嫌う。また、心優しく仲間思いで、敵方となった相手をも心配する。頭を使うことは不得意で、決断を迫られた際には切れ者の嫡男・義村に常に相談する。 |
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: 義兄弟でもある北条時政とは悪友で気心が知れた仲であり、時政からの頼み事は断れない。また、時政の行いを正すため叱責することもあり、時には殴り合いの喧嘩をすることもある{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。 |
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: [[杉本義宗|兄]]の死により三浦家の家督を継いでいる{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。源頼朝の挙兵に際しては北条家と同調するが、石橋山の戦いでは[[酒匂川]]の増水に阻まれ合流できず、水が引くのを待つもやむなく引き返す。しかし、平家方となった甥・重忠の軍と鉢合わせし、戦闘となる{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。さらに、本拠地である[[衣笠城]]が陥落し父・義明が戦死すると([[衣笠城合戦]])、海路で安房へ逃れる。のちに頼朝らと合流し鎌倉入りする。 |
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; [[三浦光村|駒若丸]](こまわかまる) |
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: 富士川の戦いでは、夜更けに富士川のほとりで時政と殴り合いの喧嘩をしたことで水鳥の群れが羽ばたき、図らずも勝利へとつながる。頼朝の西国遠征には反対し、坂東の地盤固めを主張する。のちに頼朝の失脚を狙う謀議に巻き込まれ、三浦家の親族でもある北条家は見逃すという条件で反頼朝派に加わる。 |
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: 演:[[込江大牙]] |
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: 平家討伐の際には、初めは後詰めを任され、後に義経軍に加わる。頼朝が義経追討の兵を挙げようとすると、戦の強い義経とは戦いたくないと出兵を断る。頼朝の上洛にも随行するが、出費はかさむが所領は増えず、頼朝とその身内だけが良い思いをする現状に不満を持ち、酒宴では範頼側に参加する。その後、頼朝の2度目の上洛にも従う。頼朝が昏睡状態に陥ると、時政や時連と共に水垢離を行う。 |
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: 義村の息子。のちの'''三浦光村'''。 |
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: 頼家が2代目鎌倉殿となり、[[十三人の合議制]]の選考が行われると、北条派閥として加わるよう時政から頼まれ、当初は渋ったものの義村の説得を受けて引き受ける。 |
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; [[三浦胤義]](みうら たねよし) |
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: 景時が討ち取られた3日後に病で危篤状態となる。時政が三浦の館に到着すると、一緒にあの世へいこうと時政を誘うが突き飛ばされ、その直後に息を引き取る。 |
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: 演:[[岸田タツヤ]] |
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; [[三浦義村]](みうら よしむら) |
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: 義澄の息子。義村の末弟。 |
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: 演:[[山本耕史]] |
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: 義澄譲りの裏表が無いまっすぐな気性の持ち主。現実主義者である兄・義村に対し違和感を持っているが、兄の考えを見抜いており、常に義村の命に従って行動する。 |
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: 義澄の[[嫡男]]。義時の従弟で盟友。通称は'''平六'''(へいろく)。 |
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; [[岡崎義実]](おかざき よしざね) |
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: 沈着冷静かつ頭脳明晰な知恵者だが、正論を皮肉交じりに語ることが多いリアリスト。その性格から義澄や義時から全幅の信頼を寄せられ、相談相手になることも多々ある。基本的には情に流されず損得勘定で行動しており、時に冷徹で非情な判断を下すことも厭わない。その一方で女好きで、頼朝の先妻・八重や愛妾・亀、公家の娘である時政の後妻・りくに粉をかけている。特に頼朝の元交際相手に対しては、彼女らと付き合うことで「頼朝を超える」ことができるという、義時には理解しがたい考えを持っている。 |
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: 演:[[たかお鷹]] |
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: 頼朝については当初から快く思っておらず、頼朝が北条の館に匿われていることを知ると、そのことを父・義澄に伝えて景親に祐親と時政の仲裁を頼むが、義時には頼朝の首をはねて平家に渡すよう告げる。 |
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: 義澄の叔父。三浦義明の弟。通称は'''平四郎'''(へいしろう)。 |
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: 頼朝が挙兵すると同調するが、石橋山の戦いの際に酒匂川が増水すると、頼朝軍を見捨てて引き返すよう父・義澄に進言する。しかし、三浦に引き返す最中で畠山軍と遭遇し戦闘になる。安房で頼朝たちと合流すると、頼朝の首を大庭に差し出すよう義時に告げる。頼朝が安房を進軍すると警護につき、頼朝を襲撃した常伴を討ち取る。 |
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: 高齢ながらも血気盛んで、坂東武者の誇りが高い。忠義心厚く、義朝から受けた恩を長年忘れず、[[扇ガ谷|亀谷]](かめがやつ)に義朝の菩提を弔う祠を建立し守っている。同じく老将の土肥実平や佐々木秀義、千葉常胤らと馬が合う。「御家人は頼朝の駒ではない」という考えを持ち、度々頼朝に対して謀反を企てる。 |
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: 頼朝が鎌倉に入るとそれに従い、その後も義時の良き相談相手となる。亀の前事件の際には義時に頼まれて亀を広常の館に避難させる。また、義時が義仲のもとへ使者として向かった際にはこれに付き添う。頼朝への謀反計画には父の意向に従って参加し、全成を押さえる任務を任されるが失敗する。その後、広常の誅殺が決まると、助けに向かおうとする義時を引き止める。頼朝が義高を討つよう命じると、娘・初を八重に預けたことで義時に借りがあることから、一度は義時らに協力して義高脱走の手助けをする。しかし、義時や政子に会っていたことを義澄から問い詰められると、義高を捕らえようとする。 |
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: 平家討伐では、初めは後詰めを任され、後に範頼軍に加わる。長門において船団集めに苦戦すると、義時から豊後の緒方氏を味方につけるよう提案され、説得の末に緒方氏を味方に引き入れることに成功する。その後、壇ノ浦の戦いにも参戦する。義経が挙兵した際には、義経には兵が集まらないため戦わずして負けると分析する。頼朝の上洛に随行すると、範頼側の酒宴に向かった義澄に対し、自身は頼朝側に参加する。大姫の入内計画が進むと、時政が帝の外曾祖父となることで北条と三浦の差がさらに開くことを不満に思う。その後、屋敷から抜け出した大姫を発見すると、相談に乗るふりをして言葉巧みに入内をやめるよう誘導する。 |
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: 義澄と[[足助重長|加茂重長]]が若い頃に共に戦った仲であったことから、重長の娘・つつじと頼家との間を取り持つ。頼朝が昏睡状態に陥ると義時から頼まれ、つつじが頼家との間に男子を産んだ場合はその乳母を三浦一族から出すことを引き受ける。 |
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: 頼家が2代目鎌倉殿となり、十三人の合議制の選考が行われると、三浦家から2人出すのは角が立つと考えて勧誘を断り、代わりに義盛を推薦する。合議が本格的に始まると、景時失脚の計画を立て、朝光に協力を持ちかける。その後、朝光が景時から謹慎処分を命じられた後に死罪となると、義時からの相談を受ける形で景時排斥を求める連判状を作成し、計画通りに景時を失脚させることに成功する。つつじが頼家の次男・善哉を産むと、約束通り乳母夫となる。また、娘・初を頼時に嫁がせる。 |
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; 初(はつ) |
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: 義村の娘。泰時の妻。[[#北条義時とその妻子|北条義時とその妻子]]を参照。 |
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; [[和田義盛]](わだ よしもり)★ |
; [[和田義盛]](わだ よしもり)★ |
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: 演:[[横田栄司]] |
: 演:[[横田栄司]] |
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: 義澄の甥。義村の従兄。通称は'''小太郎'''(こたろう)。 |
: 相模の豪族。三浦家の庶流・[[和田氏|和田家]]の惣領。三浦義澄の甥。義村の従兄。通称は'''小太郎'''(こたろう)。 |
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: 髭を蓄えた |
: 髭を蓄えた、血気盛んな荒武者。弓の名手である{{Sfn|NHK出版・前|p=58}}など武芸に秀でるが、戦い方は単純で頭を働かせることが苦手。平家に対して闘志をむき出しにする一方で、源氏や鎌倉幕府の内紛に関わることには難色を示す。御家人たちから慕われ仲間意識が強いため、坂東武者同士の争いへの加担は躊躇する。敵に対しても誠意をもって接しており、姑息な手段を用いることを嫌う。軍陣で小鳥を捕まえ喜んだり、戦功を絵入りで報告するなどお茶目な面も持つ。事あるごとに相撲で勝敗を決めようとし、誠意や覚悟を見せるため眉毛を剃ろうとする。大の風呂嫌い。 |
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: 巴御前を気に入って側女にするが、喧嘩になると投げ飛ばされるなど、頭が上がらない。普段は義時、三浦義村、畠山重忠と行動を共にすることが多く、義時とは一対一で酒を酌み交わすなど親しく付き合う。重忠に対しては、平家方として敵対したのち頼朝に下ったことを恨んでいたが、のちに盟友となる。実朝とは、屋敷に招いて鹿汁を振る舞ったことで親しい間柄となり、「羽林」という官職であることを知ると親しみを込めて「'''ウリン'''」と呼ぶようになる。実朝から信頼され「鎌倉一の忠臣」と評される。 |
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: 頼朝の挙兵では叔父・義澄らとともに戦に参加する。平家方に敵と思われていなかったにも関わらず、義村が止めるのも聞かずに先制攻撃をしかける。また、戦を避けようとしていた重忠の軍に誤って攻撃を仕掛けてしまい、のちに重忠から攻撃を受ける。安房へ逃れると頼朝に「侍大将」になりたい旨を直訴し、義時とともに広常を説得して味方にする功績を挙げる。頼朝が鎌倉へ入ると、約束通り「[[侍所別当]]」に任じられる。 |
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: その後、平家方として敵対したのち頼朝に下った重忠を恨み、重忠と先陣を争いつつ伊東の館を二人で攻撃する。富士川の戦いや金砂城の戦いにも参加するが頼朝の西国遠征には反対し、頼朝の失脚を狙う反頼朝派の謀議に参加する。その際、頼朝に情報を流していた景時を捕らえる。また、鶴岡八幡宮にいる万寿を連れ去る役目を任されるが、単純な性格を重忠に利用され、万寿奪取の役目を放棄する。 |
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: 義仲追討の際には、範頼が総大将を務める本軍に加わり、北陸に逃れようとする義仲を近江で待ち構える。その際、巴御前の勇猛果敢な戦いぶりに惚れ込んで鎌倉へ連れ帰り、後に側室とする。一ノ谷の戦いでは、範頼軍に属して生田口を正面から攻める。一度鎌倉へ戻ると、巴御前のためにと義高を逃がすための作戦に協力する。範頼軍に属して再び鎌倉を出陣すると、長門において兵糧不足に苦しめられたため、範頼に鎌倉への撤退を提案する。壇ノ浦の戦いでは、入水する平家軍に手を合わせる。頼朝が義経追討を宣言すると出兵を断るが、重忠が出陣を支持すると意見を変える。 |
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: 奥州攻めに従軍すると、頼朝から河田次郎を斬罪に処するよう命じられる。また、他の御家人たちと義経を偲び、頼朝に対して義経の讒言を行った景時を嫌う。その後、頼朝の上洛や富士の巻き狩りにも参加する。頼朝が落馬して亡くなったと聞くと、武士の棟梁として情けないと言い放つ。 |
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: 頼家が2代目鎌倉殿となると、景時と侍所別当の座を巡って対立する。[[十三人の合議制]]のメンバー選考の際には、りくの言葉を受けて二つ返事で引き受ける。その際、重忠の勧誘には難色を示す。義時から朝光死罪についての相談を受けると、景時に対する長年の不信感から、景時排斥を求める連判状の作成に積極的に参加し、66人の御家人たちから署名を集めることに成功する。また、頼家に連判状を渡すことをためらった広元に詰め寄り、すぐに渡すよう迫る。景時が失脚すると、侍所別当の座に返り咲く。 |
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; [[巴御前]](ともえごぜん) |
; [[巴御前]](ともえごぜん) |
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: 演:[[秋元才加]] |
: 演:[[秋元才加]] |
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: 義盛の側女。元は木曽義仲の[[妾|愛妾]]。 |
: 義盛の側女。元は木曽義仲の[[妾|愛妾]]。 |
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: 武勇に優れる女武者。一本眉が特徴。義仲とは幼馴染であり、男女の絆を超え、一生を捧げて仕える決意を持って |
: 武勇に優れる女武者。一本眉が特徴だが、義盛のもとで過ごすようになって以降は容姿を整える。義仲とは幼馴染であり、男女の絆を超え、一生を捧げて仕える決意を持つ。義盛の側女となってからは、鹿の顔真似をするなどお茶目な姿も見せるようになる。義盛との関係は良好であるが、喧嘩になると義盛を投げ飛ばすなど、その強さは健在である。 |
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; [[朝比奈義秀]](あさひな よしひで) |
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: 兄・今井兼平とともに各所を転戦する。宇治川の戦いで敗れると義仲と運命を共にしようとするが断られ、義高への文を託され落ち延びる。のちに和田義盛に捕らえられ、鎌倉へ移送される。 |
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: 演:[[栄信]] |
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: 義高へ文を渡し、死を覚悟していた義高に再び生きる決意を促す。その後も義盛の元で暮らし、彼の想いを受け入れるようになる。大姫が義高の話を聞こうと訪ねてきた際には、大姫を励まし未来へ進むよう促す。また、頼朝が和田屋敷を訪れた際には、義仲を討ったことについて頼朝から謝罪を受ける。 |
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: 義盛の三男。通称は'''三郎'''(さぶろう)。 |
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; [[岡崎義実]](おかざき よしざね) |
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: 父に似て血気盛んな荒武者で、武勇に優れる。鮫の刃を装飾とした首飾りを付けている。 |
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: 演:[[たかお鷹]] |
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; [[和田義直]](わだ よしなお) |
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: 義澄の叔父。三浦義明の弟。通称は'''平四郎'''(へいしろう)。 |
|||
: 演:[[内藤正記]] |
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: 高齢ながらも血気盛んで、坂東武者の誇りが高い。同じく老将の実平や秀義、常胤らと馬が合う。 |
|||
: 義盛の四男。通称は'''四郎'''(しろう)。 |
|||
: 頼朝の挙兵では甥・義澄らとともに戦に参加する。石橋山の戦いで[[佐奈田義忠|息子]]を亡くし{{Efn|第15回放送。岡崎義実の台詞より。}}、衣笠城が陥落すると義澄らとともに安房へ逃れる。義澄らとともに鎌倉へ入ると、義朝ゆかりの地・[[扇ヶ谷|亀谷]](かめがやつ)に新御所を建てるよう頼朝に上申するものの断られる。 |
|||
: 血気盛んで好戦的であるため早とちりをし、大戦のきっかけを作る。 |
|||
: 頼朝の西国遠征に反対し、「御家人は頼朝の駒ではない」という考えから、反頼朝派の謀議に参加する。計画が失敗した際には、政子の前で本音を語り、涙を見せた。奥州攻めに従軍して勝利を収めると、他の御家人たちと義経を偲ぶ。頼朝の上洛にも随行するが、頼朝とその身内だけが良い思いをする現状に不満を持つ。 |
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; [[和田義重]](わだ よししげ) |
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: その後、曽我兄弟の養父・[[曾我祐信|曽我祐信]]と幼馴染であった縁から、曽我兄弟の頼朝暗殺計画に協力する。暗殺計画が失敗すると、頼朝の挙兵にいち早く参加した功績を考慮されて死罪は免れ、出家して鎌倉を去る。のちに、梶原景時を排斥する連判状に署名する{{Refnest|group="*"|name="連判状"|{{Cite tweet|user=nhk_kamakura13|number=1551184924555857920|title=#吾妻鏡 正治元年(1199)10月28日条|date=2022-07-24|accessdate=2022-09-02}}}}。 |
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: 演:[[林雄大]] |
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: 義盛の五男。通称は'''五郎'''(ごろう)。 |
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: 好戦的かつ直情型であるため、大戦のきっかけを作る。 |
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; [[和田胤長]](わだ たねなが) |
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: 演:[[細川岳]] |
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: 義盛の甥。通称は'''平太'''(へいた)。 |
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: 血気盛んで思慮が浅いため、騙されやすく口車に乗せられやすい。 |
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; [[荒鵑|胤長の娘]] |
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: 演:[[吉田舞香]] |
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; 家人 |
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: 演:[[鎌倉智士]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=鎌倉智士|user=SatoshiKamakura|number=1584493437226651648|title=第6回由比ガ浜・小坪坂合戦で #和田義盛 とともに戦った唯一の髭面|date=2022-10-24|accessdate=2022-10-30}}}}、[[志賀野晋平]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=株式会社エムケイプロ|user=mpro7777|number=1581677078675849216|title=NHK大河ドラマ【鎌倉殿の13人】に《志賀野晋平》くん、出演させて頂きました|date=2022-10-17|accessdate=2022-10-23}}}} |
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: 和田家に仕える家人。 |
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; [[梶原景時]](かじわら かげとき)★ |
|||
: 演:[[中村獅童 (2代目)|中村獅童]] |
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: 相模[[鎌倉郡]]の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=68}}。通称は'''平三'''(へいぞう)。 |
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: 冷静かつ冷酷で、感情を表に出さない。私情を挟まず、任務を粛々とこなす。武勇と戦術に長けており、戦場では冷静に状況を判断し行動する。一方で、型式の整った戦況報告書を書くことができ、和歌を詠むなどの教養も持ち合わせる。「刀は斬り手によって名刀にも鈍(なまくら)にもなる」として、見込んだ者を主と仰いで付き従う。職務熱心ではあるが名誉や官位には興味が無く、生涯無位無官で通す。神仏を信じており、他人の運命だけでなく、自身の運命を天に占わせる癖がある。頼朝に対しては、出会った当初から天に守られていると感じて崇拝する。義経については、その才能に嫉妬しながらも天に選ばれた者であると認め合っており、その死後も度々回想している。 |
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; [[梶原景季]](かじわら かげすえ) |
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: 演:[[柾木玲弥]] |
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: 景時の嫡男。 |
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: 父のことを気にかけ、任務を補佐しつつ心配する。 |
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; [[大庭景親]](おおば かげちか) |
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: 演:[[國村隼]] |
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: 相模の豪族。「'''相模の奉行'''」と称する。 |
|||
: 忠誠心に厚く、清盛に恩を感じ心服している。武勇に優れるが、若干短絡的な面が見られる。平家の権勢を笠に着ている面はあるものの、堤信遠のように暴慢ではないため坂東武者からは頼りにされ、時に仲裁役を務める。また、死の間際にあっても気高くあり、取り乱すことも無い。のちに時政や義澄からは「悪い奴ではなかった」と評される。 |
|||
; [[山内首藤経俊]](やまのうちすどう つねとし) |
|||
: 演:[[山口馬木也]] |
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: 相模の豪族。[[山内尼|母]]は頼朝の乳母{{Sfn|NHK出版・前|p=74}}。通称は'''瀧口三郎'''。 |
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: 楽観的かつ打算的で口が軽い。自主性がなく長いものに巻かれやすいため、幼い頃にともに過ごした頼朝をも平気で裏切る。また、生に対する執着心が強く往生際が悪い。 |
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; [[土肥実平]](どい さねひら) |
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: 演:[[阿南健治]] |
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: 相模土肥郷の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=59}}。通称は'''次郎'''(じろう)。 |
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: [[湯河原町|湯河原]]の温泉郷に館を構える{{Sfn|NHK出版・前|p=59}}。「みんな仲良く」が口癖で、仲間思いのため坂東武者同士の争いを嫌い、度々仲裁を行う。また、情に厚く自身を頼る頼朝からの協力要請を断れず、強い忠義心からどんな状況にあっても頼朝に従い続ける。また、正直者ゆえ嘘をつくことができず、押しにも弱い。 |
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; [[佐々木秀義]](ささき ひでよし) |
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: 演:[[康すおん]]{{Efn|name="康すおん"|二役。}} |
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: 元は[[近江国|近江]]の豪族。頼朝の祖父・[[源為義]]の娘婿。 |
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: 歯がほとんど抜け、発言内容は不明瞭である。穏やかに見えるが齢68歳ながら血気盛んで、同じ老将である岡崎義実や土肥実平と馬が合う。 |
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; [[佐々木定綱]](ささき さだつな)、[[佐々木経高]](ささき つねたか)、[[佐々木盛綱]](ささき もりつな)、[[佐々木高綱]](ささき たかつな) |
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: 演:[[木全隆浩]](定綱)、[[江澤大樹]](経高)、[[増田和也 (俳優)|増田和也]](盛綱)、[[見寺剛]](高綱) |
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: 秀義の息子たち。 |
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==== 武蔵 ==== |
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; [[比企尼]](ひきのあま) |
; [[比企尼]](ひきのあま) |
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: 演:[[草笛光子]] |
: 演:[[草笛光子]] |
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: [[武蔵国|武蔵]][[比企郡]]の代官・[[比企掃部允]]の妻{{Sfn|NHK出版・前|p=64}}。常・里・比奈・安達景盛・平賀朝雅の祖母。[[丹後内侍|長女]]は安達盛長、[[河越尼|次女]]は[[河越重頼]]、[[比企尼の三女|三女]]は伊東祐清に嫁いでいる{{Sfn|NHK出版・前|p=64}}。源頼朝の[[乳母]]。 |
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: 大らかな性格で、道から小言を意に介さず頼朝を長年支援するなど、慈愛に満ちている。しかし、激昂すると執念深い。頼朝に意見することのできる数少ない人物であり、時に頼朝の頬を叩くこともある。 |
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: 平治の乱により頼朝が伊豆へ配流となると、夫とともに武蔵の所領に下向する{{Sfn|NHK出版・前|p=64}}。その後も長年にわたり頼朝に資金の援助を続けており、道から小言を言われるも意に介さない。頼朝が鎌倉へ入ると御所を訪れ再会する。 |
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: 範頼が謀反の疑いをかけられた際には、娘婿である盛長の要請を受け、孫娘が妻になっている範頼の助命嘆願を行い、昔と変わってしまった頼朝を叱責した。頼朝が落馬する直前には、久しぶりに頼朝と対面する。 |
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; [[比企能員]](ひき よしかず)★ |
; [[比企能員]](ひき よしかず)★ |
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: 演:[[佐藤二朗]] |
: 演:[[佐藤二朗]] |
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: 武蔵比企郡の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=52}}。叔母である比企尼の養子。通称は'''藤四郎'''(とうしろう)。 |
: 武蔵比企郡の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=52}}。叔母である比企尼の養子。万寿(源頼家)の乳母夫であり、一幡の祖父。通称は'''藤四郎'''(とうしろう)。 |
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: 飄々としているが、目先の損得に流されやすいところがあり、脅しにもすぐに屈する。臆病かつ決断力に欠けるため、思い切りの無さから二の足を踏むことが多く、重要な場面で勝機を逃す。その性格に加えて坂東育ちではないため、実力者ながら他の坂東武者たちからは尊敬されていない。道からは苦言を呈されることもあるが夫婦関係は良く、二人三脚で比企家の立場を押し上げる。武士の頂に立ち京へのぼるという強い権力欲を内に秘め、命の危険を回避し野望を達成するためには嘘や裏切り、殺害、買収、仲間を見捨てるといった卑怯で汚い手を実行することも辞さない。北条を伊豆の小物と考えて対抗意識を燃やすが、義時については「北条の割には出来が良い」と評価する。 |
|||
: 飄々としているが目先の損得に流されやすいところがあり、道から苦言を呈されることもある。 |
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: 頼朝の挙兵の際には静観していたが、勢いが増し鎌倉に入ると急接近する。頼朝と政子の嫡男・万寿(のちの源頼家)が産まれると、その乳母夫(めのと)となる。亀の前事件で北条時政が伊豆へ帰ると、北条家に取って代わるために源氏との繋がりを強めようとし、比企尼の孫娘である常と里を範頼と義経に接近させる。 |
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: 頼朝に対する謀反計画を知ると、頼朝側について御家人たちの偵察に向かうが、自身の身に危険が迫るとすぐに寝返る。さらに、義時から広常が味方であることを知らされると再び頼朝側につく。 |
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: 義仲追討の際には後詰めを任されるが、一ノ谷の戦いで源氏軍が勝利すると頼朝に出陣を願い出る。その後、義経との婚姻が決まった里も連れて京へ向かい、義経軍に加わる。奥州攻めでは総大将の一人に選ばれる。また、この頃には比企尼の孫娘を範頼に嫁がせることに成功する。しかし、時政が後白河法皇に気に入られると、対抗意識を燃やす。頼朝の上洛に際して御家人たちの不満が高まっていることを知ると、身内である範頼が次の鎌倉殿になれば比企一族は安泰だと考え始める。頼朝の次男・千幡の乳母に北条の娘である実衣が選ばれると、道の考えで姪に当たる比奈を頼朝の側女にしようと考えるが、政子に阻まれて失敗する。 |
|||
: 富士の巻狩りに際しては、曽我兄弟と義実に頼朝暗殺計画への協力を求められる。初めは加担することを断るが、時政が関わっていることを知ると考えを巡らし、暗殺計画が失敗すればその計画に関わった北条家は潰れ、もし頼朝の暗殺計画が成功したとしても自分たちが乳母を務める万寿が次の鎌倉殿となるため、計画を口外しないようにする。巻き狩りが始まると、獲物が仕留められない万寿のため、時政や義時に裏工作を依頼する。巻き狩りの最中に頼朝だけでなく万寿までもが討たれたという報が鎌倉にもたらされると、比企一族の存亡のために範頼を次の鎌倉殿にしようと考え、範頼を焚き付ける。しかし、頼朝が生きて鎌倉へ戻ると病と称して館に引きこもり、助けを求める範頼との面会を拒否する。 |
|||
: 娘のせつが頼家の子・一幡を産むと、頼朝が生きているうちに頼家を次の鎌倉殿とし、さらに一幡をその後継者と定めるよう文官たちに詰め寄る。また、頼朝が昏睡状態に陥ると、頼家の世が来ることを喜ぶ。しかし、2代目鎌倉殿となった頼家がせつを側室にし、比企の後ろ楯を断ると激怒する。 |
|||
: 文官4人と景時が主導する政治体制の構想を知ると、自身も入れるよう義時に要求し、時政が宿老となると、盛長と知家を比企派閥として勧誘する([[十三人の合議制]])。さらに、文官4人を取り込むため、接待宴会を行う。義村と義盛から景時排斥を求める連判状への署名を求められると、時政に続いて2番目に署名する。その後、流罪となった景時が京へ向かう際の人質として一幡を比企の館から連れ去ろうとすると、義時に説得を要請する。宿老が9人となると、これを機に自身が頼家を動かそうと考えるが、頼家からの反発にあう。また、頼家の正室・つつじが善哉を産むと、つつじの産んだ男子を嫡男にするという頼朝の意向は文書に残っていないとして、嫡男を一幡にするよう義時に迫る。 |
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; 道(みち) |
; 道(みち) |
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: 演:[[堀内敬子]] |
: 演:[[堀内敬子]] |
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: 能員の妻。万寿(源頼家)の乳母。 |
: 能員の妻。万寿(源頼家)の乳母。 |
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: 世情に敏感で、勢いのあるものに乗りたがる。一方で厄介事に関わる事を露骨に嫌がる |
: 世情に敏感で、勢いのあるものに乗りたがる。一方で、厄介事に関わる事を露骨に嫌がる。一族への思いが強く、夫と二人三脚で比企家の立場を押し上げる。また、娘・せつや乳母を務める万寿に対して愛情を持って接し、同じ一族である比奈や里のことも気に掛けている。 |
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: 平家隆盛の中、頼朝に協力しようとする義母・比企尼に異を唱え、頼朝の挙兵の際には呼応しないよう夫・能員に釘を刺す。しかし、流れが変わると源氏に取り入るよう能員をけしかける。万寿が産まれると、その乳母となる。 |
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: 静御前が捕縛されて鎌倉に移送されてくると、里の叔母という立場から彼女を挑発する。頼朝の次男・千幡の乳母に実衣が選ばれると、能員の姪・比奈を頼朝の側女にしようと考えるが、政子に阻まれて失敗する。富士の巻き狩りにて頼朝と万寿が討たれたという報が鎌倉にもたらされると、比企一族の娘を妻に持つ範頼を次の鎌倉殿にするよう能員を焚き付ける。その後、頼朝が生きて鎌倉へ戻ると、範頼に会おうとする能員を引き留める。 |
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: 頼家が2代目鎌倉殿となると、頼家がせつを側室にし、比企の後ろ楯を断ったことに激怒する。また、文官4人と景時・能員が宿老となった政治体制に時政が入ると、比企派閥の御家人たちを勧誘するよう能員に助言する。 |
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; [[比企時員]](ひき ときかず) |
; [[比企時員]](ひき ときかず) |
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: 演:[[成田瑛基]] |
: 演:[[成田瑛基]] |
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: 能員と道の息子。通称は'''弥四郎'''(やしろう)。 |
: 能員と道の息子。通称は'''弥四郎'''(やしろう)。 |
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: 両親と同じく比企一族の繁栄のために行動し、血気盛んで暴力を用いることも厭わない。頼家に取り入るため、彼の悪政にも意見せず粛々と命を実行する。 |
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: 頼家の近習の一人に選ばれる。頼家に命じられ、蹴鞠の稽古や町の掃除、迷い犬の飼い主探しを行う。頼家の命で念仏僧を捕らえると、袈裟を剥ぎ取って鎌倉から追い出す。 |
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: 阿野全成の謀反疑惑の際には、実衣を引き渡すことを先頭に立って要求する。 |
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; [[比企三郎|比企宗朝]](ひき むねとも) |
; [[比企三郎|比企宗朝]](ひき むねとも) |
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: 演:[[KAITO (俳優)|Kaito]] |
: 演:[[KAITO (俳優)|Kaito]] |
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: |
: 能員と道の息子。通称は'''三郎'''(さぶろう)。 |
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: 頼家の近習の一人に選ばれる。頼家に命じられ、時員と行動を共にする。 |
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; 常(つね) |
; 常(つね) |
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: 演:[[渡邉梨香子]] |
: 演:[[渡邉梨香子]] |
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: 比企尼の孫娘。能員の姪。 |
: 比企尼の孫娘。能員の姪。 |
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: 源氏との繋がりを強めるため、里とともに能員により白羽の矢が立てられる。信濃行き前日に比企館を訪れた範頼にあてがわれるが、断られる。 |
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; 里(さと) |
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: 比企尼の孫娘。能員の姪。[[#源義経とその関係者|源義経とその関係者]]を参照。 |
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; 比奈(ひな) |
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: 比企尼の孫娘。能員の姪。[[#北条義時とその妻子|北条義時とその妻子]]を参照。 |
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; せつ |
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: 能員と道の娘。[[#源頼家とその関係者|源頼家とその関係者]]を参照。 |
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==== 安達家 ==== |
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; [[安達盛長]](あだち もりなが)★ |
|||
: 演:[[野添義弘]] |
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: 頼朝の従者。[[丹後内侍|妻]]は頼朝の[[乳母]]・比企尼の娘{{Sfn|NHK出版・前|p=60}}。通称は'''藤九郎'''(とうくろう)。 |
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: 頼朝が本心を明かせる家人の一人。流人時代から頼朝に仕えており、頼朝が八重や亀に会いに行く際も供をする。押しに弱い面がある一方で、ならぬと思ったことには毅然と諫止することもあり、強硬な頼朝の姿勢と坂東武士との間に隙間風が生じてしまうことを常に心配している。義時とも関係性は深く、義時が八重にふられた際には抱きしめて励ます。 |
|||
: 頼朝が挙兵する際には、山内首頭経俊を味方に引き入れようとするが断られる。石橋山の戦いでは、敗走後も頼朝に常に付き従い、安房へ渡ると千葉常胤を味方に引き入れることに成功する。その後、富士川の戦いや金砂城の戦いにも参戦する。これまでの功績により「軍功特に大なり」と評されると、その文言を見て嬉し泣きする。 |
|||
: 謀反計画を立てた御家人の処罰に関しては、温情をかけるよう頼朝に進言する。また、義時らが源義高を逃がそうとした際には、機転を利かせて脱出の手助けをする。義時が八重を亡くし政務から離れると、皆が義時の帰りを待っていると伝える。富士の巻狩りの際には、時政や義時に動かぬ鹿を用意するよう頼む。頼朝が比奈に会いに行こうとすると、御台所の許可が必要であると頼朝を制す。その後、源範頼が頼朝から謀反の疑いをかけられること、義母である比企尼に助けを求める。 |
|||
: 頼朝が落馬した際もその傍らに在り、昏睡状態に陥った頼朝を大倉御所まで運ぶ。また、頼朝が亡くなると、その遺骨を[[持仏堂]]に納骨する役を務める。その後出家し、頼朝の菩提を弔いながら余生を過ごすつもりでいたが、妻が比企の娘であることで比企能員からの強引な勧誘を受け、困惑しつつも[[十三人の合議制]]の一員となる。頼家が息子・景盛の妻を奪おうとすると、処罰を受けることも厭わず頼家を諌める。そのため、頼家から親子共々死罪を命じられるが、政子や義時の仲裁によって命を救われる。 |
|||
: その後、病を患い自身の余命を悟ると、[[白旗神社 (鎌倉市・法華堂跡)|頼朝の墓]]の傍に自分の骨を埋めてほしいと義時に頼み、静かに息を引き取る。 |
|||
; [[安達景盛]](あだち かげもり) |
|||
: (弥九郎 → 安達景盛) |
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: 演:[[新名基浩]](少年期:[[渡部澪音]]) |
|||
: 盛長の嫡男。幼名は'''弥九郎'''(やくろう)。 |
|||
: 鶴丸が孤児であることをからかったため、金剛(北条泰時)と喧嘩になり殴られる。 |
|||
: 2代目鎌倉殿となった頼家に妻を奪われそうになると、父・盛長と共に頼家と対面して抗議する。そのため、頼家から親子共々死罪を命じられるが、政子と義時によって救われる。のちには梶原景時の排斥連判状に署名する{{Refnest|group="*"|name="連判状"}}。 |
|||
; ゆう |
|||
: 演:[[大部恵理子]] |
|||
: 景盛の妻。 |
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: 頼家に気に入られ、夫に隠れて頼家と関係を持つ。 |
|||
==== 梶原家 ==== |
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; [[梶原景時]](かじわら かげとき)★ |
|||
: 演:[[中村獅童 (2代目)|中村獅童]] |
|||
: 相模[[鎌倉郡]]の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=68}}。通称は'''平三'''(へいぞう)。 |
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: 無骨な坂東武者が多い中、冷静に状況を判断する現実主義者。和歌を詠むなどの教養も持ち合わせる、文武両道の武人。 |
|||
: 石橋山の戦いでは平家方として戦い、景親や経俊らとともに頼朝を追い詰める。しかし、山中に隠れていた頼朝を発見した際、頼朝は天に守られていると感じて見逃す。のちに頼朝が勢いを盛り返すと、景親らと袂を分かつ。義時とは敵方の交渉役として広常の館で知り合い、義時の仲介で頼朝の家人となる。 |
|||
: 以降は侍所の所司となり、頼朝の命で諜報活動を行う。反頼朝派がいることを突き止めるとその会合に潜り込むが、義盛らに内偵を気付かれて捕まる。のちに解放されると頼朝から寝返りを疑われたため、大倉御所にて広常を誅殺する。その際、広常に[[すごろく#盤双六|双六]]を提案し、勝負の結果で広常を殺すかどうかを占う。この出来事により他の御家人たちとの間に溝ができる。 |
|||
: 西国遠征の際には範頼率いる本隊の軍奉行(いくさぶぎょう)を務める。義経とは、鉢伏山からの奇襲や[[逆櫓論争]]など、戦術を巡って対立するものの、彼の判断には理解を示しており、[[一ノ谷の戦い]]における義経の戦いぶりを「[[八幡神#神仏習合|八幡大菩薩]]の化身」と評価する。屋島の戦いでは、嵐の中船で出陣する義経を止めず、無事に屋島へ辿り着けるか否かで義経が神に選ばれた男かどうかを占う。壇ノ浦の戦いでは、頼朝から総大将に任命されるが、義経が大将となれるよう芝居を打つ。 |
|||
: 平家が滅亡すると、天に選ばれたものは二人もいらないと考え、頼朝に義経についての讒言を行う。義経が討ち取られた後、義経が考案した鎌倉攻撃の策を知ると、その内容に感心する。また、奥州攻めで勝利を収めると、義経を陥れた自分は愚か者として名を残すと義時に語る。 |
|||
: 善児から曽我兄弟による謀反の情報を得ると、その計画に時政が関わっている事を極秘で義時に伝える。その後、富士の巻き狩りで曽我兄弟が祐経を殺すと、頼朝の寝所を襲った五郎を捕らえて斬首する。大姫が病で亡くなると、範頼を殺すよう頼朝からの命じられ、その役目を善児に任せる。 |
|||
: 頼朝から頼家を託されると、政子から次の鎌倉殿になるよう言われた際には一度断るよう頼家に助言する。これを機に頼家からの信頼を得ると、政治体制や[[三左衛門事件]]の処罰についての助言も行う。しかし、義盛とは侍所別当の座を巡って対立する。義時から、文官4人と自身で訴訟を請け負う政治体制を提案されると、これを承諾して頼家を説得するが、最終的にメンバーが13人となったことで頼家からの信頼を失う([[十三人の合議制]])。合議が本格的に始まると、好を重んじて便宜を図る宿老たちを叱責する。また、朝光に謀反の疑いありとして、謹慎処分を命じる。頼家が景盛の妻を奪おうとしていることを頼時から聞くと、事態を収束させるために政子を呼ぶが、このことで頼家から恨みを買う。 |
|||
: その後、人妻略奪未遂で頼家が御家人たちの信用を失ったため、朝光を見せしめとして死罪にしようとするが、逆に66人の御家人たちから自身の排斥を求める連判状が出される。これにより頼家から謹慎を命じられると、後鳥羽上皇から京へ来るよう誘いを受けるが、このことを義時に教えたことで、頼家から奥州の外ヶ浜への流罪を命じられる。 |
|||
: このままでは終わりたくないと、京へ向かう際の人質として一幡を比企の館から連れ出そうとするが、義時に説得されて断念。義時に坂東武者の世を作ることを再確認させ、善児を譲り渡す。その後、流罪先の外ヶ浜へ向かうとして館を発つが、武士として戦場で死ぬために京へ向かう動きを見せ、駿河国で義時の放った追手に一族もろとも討ち取られた。 |
|||
: 義時に善児を託した際、善児のこれまでの働きに対する褒美として、善児が宗時を殺した際に奪った巾着袋を義時に渡しており、自分の死後での善児の命運も天に占わせた。 |
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; [[梶原景季]](かじわら かげすえ) |
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: 演:[[柾木玲弥]] |
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: 景時の嫡男。 |
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: 広常誅殺を命じられた父を心配しながらもこれに協力し、誅殺の際には父に刀を手渡す。 |
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: 父が謀反の罪で奥州へ流罪となると、一幡を人質にするため父と共に比企の館へ向かう。その後、京を目指して進軍し、駿河国で親子共々追っ手に討ち取られる。 |
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==== 畠山家 ==== |
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; [[畠山重忠]](はたけやま しげただ) |
; [[畠山重忠]](はたけやま しげただ) |
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: 演:[[中川大志 (俳優)|中川大志]] |
: 演:[[中川大志 (俳優)|中川大志]] |
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: [[武蔵国|武蔵]]の豪族。通称は'''次郎'''(じろう)。 |
: [[武蔵国|武蔵]]の豪族。名門・[[秩父平氏]]の嫡流。時政の娘婿。通称は'''次郎'''(じろう)。 |
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: 武勇と教養に優れ、清廉潔白な人柄から「坂東武士の鑑」と評され |
: 武勇と教養に優れ、清廉潔白な人柄から「坂東武士の鑑」と評される。自身の見栄えの良さについては自覚している。基本的には無益な殺生は好まないが、覚悟を決めると苛烈な戦闘をも辞さない剛毅さを持つ。見た目に反して腕力は強く、激怒して打ち付けた床を凹ませるほどの力を持つ。その一方で、[[銅拍子]]の腕前も一流であり、三浦義村が音曲を侮る発言をした際には憤りを露わにする。義経を裏切った藤原泰衡が滅びると「神罰」と発言するなど信心深い。頼朝と坂東武者たちとの間を取り持つ義時を、陰に陽に手助けする。義時・義村・和田義盛と行動を共にすることが多く、度々相談を持ち掛けられる。 |
||
: 義時や義村らと仲が良かったが、[[畠山重能|父]]が平家との繋がりが深いこともあり、頼朝の挙兵に際しては心ならずも北条家や三浦家と敵対する。三浦軍と鉢合わせすると、坂東武者同士での争いを回避しようと兵を引くが、義盛の勘違いから戦闘が始まり敗走する。その後、三浦の本拠地である衣笠城を陥落させるが、頼朝方が優勢になると鎌倉入り前に降伏する。 |
|||
: 他者・自身共に認める見栄えの良い風貌の持ち主で、頼朝に仕えた当初は、若く見た目が良いことを理由に優遇され、広常らに嫉妬される。とりわけ義盛には強い反発心・対抗心を持たれており、伊東の館を攻めた際には頼朝によって義盛と競わせられる。また、御家人たちの謀反騒動の際は、義盛の性格を逆手に取り、義盛の行動を制御する。 |
|||
: 義仲追討の際には義経軍に属し、宇治川の戦いでは先陣争いが行われている間に川を渡って武功を上げる。一ノ谷の戦いでは、義経と共に鉢伏山から奇襲を行い源氏軍の勝利に貢献する。一度鎌倉へ戻ると、義時に頼まれて義高を逃がすための作戦に協力。壇ノ浦の戦いでは、船頭を射殺そうとする義経を制止する。 |
|||
: 頼朝が義経追討の兵を上げようとすると、初めは出兵に難色を示すが、困っている義時の様子を見かねて出兵を宣言する。静御前が鶴岡八幡宮で舞を舞った際には、銅拍子を打って伴奏を務める。頼朝の上洛に随行すると、頼朝の上洛に不満を持つ御家人たちが範頼の元に集まっていることを義時に教える。富士の巻き狩りでは、義父・時政に頼まれて頼朝の寝所を警護し、頼朝を殺しにやって来た五郎や北条の兵と戦闘になる。 |
|||
: 頼家が2代目鎌倉殿となり、宿老が選考された際には、妻が北条家であるという理由からりくの勧誘を受けるが、同じく武蔵に領地を持つ能員に牽制されたため断る。これにより、りくとの間に確執が生まれる。また、時政が御家人たちを勧誘していることを義時に伝えると共に、頼家の政治に疑問を呈す。 |
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; ちえ |
; ちえ |
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: 演:[[福田愛依]] |
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: 演:[[福田愛依]](幼少期:{{要出典|[[英茉]]|date=2022年9月}}{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.smile-monkey.com/talent/ema/|title=英茉|publisher=[[スマイルモンキー]]|accessdate=2022-08-07}}}}{{出典無効|date=2022-09-04|title=出典WEBサイトは「義時の妹」という肩書のみを公表しており、ちえ役かどうかを判別できないため。}} → {{要出典|[[阿部久令亜]]|date=2022年9月}}) |
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: 重忠の妻。北条時政の三女。義時の異母妹。 |
: 重忠の妻。北条時政の三女。義時の異母妹。 |
||
: 重忠の妻であることに誇りを持ち、夫婦関係も良好で、重忠から信頼される。 |
|||
; [[畠山重保]](はたけやま しげやす) |
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==== 稲毛家 ==== |
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: 演:[[杉田雷麟]] |
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: 重忠とちえの息子。時政の外孫。義時の甥。 |
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: 父に似て清廉潔白。真っ直ぐな性格で信念を貫き、立場が上の者や多勢に無勢であっても立ち向かう。 |
|||
; 家人 |
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: 演:[[高味翔一郎]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=高味翔一郎|user=TakamiShoichiro|number=1568933504427360256|title=本日放送された鎌倉殿の13人の35話「苦い盃」に家人役として出演しておりました。|date=2022-09-11|accessdate=2022-10-23}}}}{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=高味翔一郎|user=TakamiShoichiro|number=1571467779290853376|title=先週に引き続き、本日放送されました鎌倉殿の13人第36回『武士の鑑』にも家人役として出演しておりました。|date=2022-09-18|accessdate=2022-10-23}}}} |
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: 畠山家の家人。 |
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; [[足立遠元]](あだち とおもと)★ |
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: 演:[[大野泰広]] |
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: 武蔵の豪族。 |
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: 几帳面で文筆の才能に長ける。自分の意見を持たず、他人の言動に流されやすい。自己評価は高いが、周囲からの評価がそれほどでもない事を残念に思っている。当初、政子のもとへ突然現れたため、その場に居合わせた実衣から「一番得体が知れない」と評される。 |
|||
; [[稲毛重成]](いなげ しげなり) |
; [[稲毛重成]](いなげ しげなり) |
||
: 演:[[村上誠基]] |
: 演:[[村上誠基]] |
||
: 武蔵の豪族。 |
: 武蔵の豪族。秩父平氏の一門で、畠山重忠の従兄弟。時政の娘婿。 |
||
: 北条の婿の中では影が薄いが、あきとの夫婦仲は |
: 北条の婿の中では影が薄いが、あきとの夫婦仲は良好である。気は弱いが、多少の野心を持つ。 |
||
; [[稲毛女房|あき]] |
; [[稲毛女房|あき]] |
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: 演:[[尾碕真花]] |
|||
: 演:[[尾碕真花]](幼少期:{{要出典|[[平賀紗奈]]|date=2022年9月}}{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=http://www.gurre-kids.com/news/2022/01/nhk13.html|title=平賀紗奈 NHK総合「大河ドラマ 鎌倉殿の13人」第1回 出演|publisher=[[ギュラ・キッズ]]|accessdate=2022-08-07}}}}{{出典無効|date=2022-09-04 |title=出典WEBサイトは「義時の妹」という肩書のみを公表しており、あき役かどうかを判別できないため。}}) → {{要出典|[[田中乃愛]]|date=2022年9月}}{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://ykagent.jp/talent/detail.html?id=244|title=田中 乃愛|publisher=[[ワイケーエージェント]]|accessdate=2022-08-07}}}}{{出典無効|date=2022-09-04 |title=出典WEBサイトは「義時の妹」という肩書のみを公表しており、あき役かどうかを判別できないため。}}) |
|||
: 重成の妻。北条時政の四女。義時の異母妹。 |
: 重成の妻。北条時政の四女。義時の異母妹。 |
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: |
: 体が弱く控えめな性格だが、重成との夫婦仲は良い。 |
||
==== |
==== 上総・下総・安房 ==== |
||
; [[佐々木秀義]](ささき ひでよし) |
|||
: 演:[[康すおん]]{{Efn|name="康すおん"|二役。}} |
|||
: 元は[[近江国|近江]]の豪族。頼朝の祖父・[[源為義]]の娘婿。 |
|||
: 歯がほとんど抜け、発言内容は不明瞭である。同じ老将である岡崎義実や土肥実平と馬が合う。 |
|||
: 平治の乱では頼朝の父である義兄・源義朝に従い戦うが敗れ、坂東へ逃れる。頼朝の挙兵には齢68歳ながら参陣し、息子らとともに山木兼隆がいる館を襲撃する。その後、石橋山の戦いで敗れ安房へ逃れた頼朝らと合流する。 |
|||
: 頼朝没後、2代目鎌倉殿となった源頼家を補佐する宿老選考の際に時政がその名を挙げるも、三浦義村によってすでに亡くなっていることが伝えられる。 |
|||
; [[佐々木定綱]](ささき さだつな) / [[佐々木経高]](ささき つねたか) / [[佐々木盛綱]](ささき もりつな) / [[佐々木高綱]](ささき たかつな) |
|||
: 演:[[木全隆浩]](定綱) / [[江澤大樹]](経高) / [[増田和也 (俳優)|増田和也]](盛綱) / [[見寺剛]](高綱) |
|||
: 秀義の息子たち。 |
|||
: 次男・経高が山木館に火矢を射掛けたことが、4年7か月におよぶ源平合戦の始まりとなる。 |
|||
; 医者 |
|||
: 演:康すおん{{Efn|name="康すおん"}} |
|||
: 秀義の孫。 |
|||
==== その他の坂東武者・御家人 ==== |
|||
===== 伊豆国 ===== |
|||
; [[仁田忠常]](にった ただつね) |
|||
: 演:[[高岸宏行]] |
|||
: 伊豆の豪族。北条家とは所領が近い{{Sfn|NHK出版・前|p=62}}{{Sfn|東京ニュース通信社|p=72}}。 |
|||
: 坂東武者では珍しく、気が優しく真面目な忠義者であり、穏やかな笑顔を浮かべていることが多い。剛腕で武勇に秀でているが、実直な性格から駆け引きや腹芸は苦手としており、もっぱら最前線での際どい任務を受け持つ。 |
|||
: 頼朝の挙兵に際しては北条家と同調する。石橋山の戦いに参戦すると、頼朝軍の大敗を伊豆山権現にいる政子たちに伝える。伊東の兵から逃れるために北条館へ立ち寄った際には、宗時が届けるはずだった観音像を見つけ、これを義時に届ける。その後、頼朝が生きていることを政子たちに伝えるために再び伊豆山権現へ向かい、僧兵に襲われた政子を助ける。頼朝が鎌倉入りすると、伊豆山権現社に匿われていた政子たちを鎌倉まで護衛する。 |
|||
: 頼朝が義高を討つよう命じると、義時らと共に義高の逃亡を手助けする。また、一条忠頼誅殺の際には、祐経に代わり忠頼を斬る。八重が川で流されたと聞くと捜索に参加し、八重が亡くなったことを政子に伝えると泣き崩れる。その後は、残された孤児たちの世話に奮闘する義時の手助けをする。富士の巻狩りの際には、時政の命で曽我兄弟の仇討ちに協力するが、彼らの言動がおかしいことに気づいて十郎と戦闘になり、これを討ち取る。 |
|||
: 頼家が2代目鎌倉殿となると、頼家の政について結城朝光と語り合う。 |
|||
; [[工藤茂光]](くどう もちみつ) |
|||
: 演:[[米本学仁]] |
|||
: 伊豆の豪族。北条家とは所領が近く、義時らと仲が良い{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/kudo-mochimitu.html|title=工藤茂光|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-02-20}}}}。 |
|||
: 非常に恰幅が良く、頼朝から太り過ぎと心配される。 |
|||
: 石橋山の合戦の敗戦後、鎧を取り換えるため、北条館に向かう宗時とともに自身の所領に戻ろうとするが、目前で善児の手に掛かって討たれる。 |
|||
; [[藤内光澄]](とうない みつずみ) |
|||
: 演:[[長尾卓磨]] |
|||
: 伊豆の武士。 |
|||
: 頼朝の命で逃亡した義高の首級を挙げるが、殺害から生け捕りに変更するという新たな指示と行き違いになったため、政子の怒りを買う。褒美を得るどころか捕縛され、新たな指示を知らなかったことを考慮されず、義時の立会いのもと斬首される。首は[[境川 (東京都・神奈川県)|片瀬川]]に晒される。 |
|||
===== 相模国・武蔵国 ===== |
|||
; [[大庭景親]](おおば かげちか) |
|||
: 演:[[國村隼]] |
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: 相模の豪族。 |
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: 「'''相模の奉行'''」と称し、平家を後ろ盾として北条家はおろか伊東家や三浦家をも凌ぐ勢力を持つ。平治の乱では頼朝の父・義朝に味方したが敗れ、清盛の温情に助けられてからは平家方に与している。 |
|||
: 清盛に心服しており、篤い忠誠心の持ち主。平家の権勢を笠に着ている面はあるが堤信遠のように暴慢ではなかったので、時政や義澄からは「悪い奴ではなかったが」とのちに評されている。 |
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: 伊東館を逃れ北条館に逃げ込んだ頼朝の引き渡しに端を発した祐親と時政の小競り合いでは、両者の仲介役を務める。 |
|||
: 頼朝が挙兵すると、石橋山の戦いで時政を挑発して撃破し、経俊や景時らとともに頼朝を追い詰めるが取り逃がす。のちに頼朝が力を盛り返し鎌倉へ入ると景時に見限られ、経俊とともに捕らえられる。 |
|||
: 広常に対して頼朝を生かしたことを後悔しないよう警告した後、即座に広常に斬首される。首は木の枝から吊るす形で晒された。 |
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; [[土肥実平]](どい さねひら) |
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: 演:[[阿南健治]] |
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: 相模土肥郷の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=59}}。通称は'''次郎'''(じろう)。 |
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: [[湯河原町|湯河原]]の温泉郷に館を構える{{Sfn|NHK出版・前|p=59}}。「みんな仲良く」が口癖で、坂東武者同士の争いを嫌う。 |
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: 義時に頼まれ、頼朝の挙兵にいち早く呼応する。頼朝が石橋山の戦いで敗れ、方々を彷徨った際も頼朝の側を片時も離れず、所領で手配した小舟で[[真鶴岬]]から安房へ脱出させる。頼朝らとともに鎌倉入りすると、平家討伐を急ぐ頼朝に坂東の地固めを主張する。その後は、富士川の戦いや金砂城の戦いに従軍する。 |
|||
: 頼朝が義仲の討伐を決めると反頼朝派の謀議に参加するが、頼朝に弓引くことにためらい、体調不良を理由に離脱する。義時に謀議について問い詰められると、謀反の計画があることをほのめかす。 |
|||
: 範頼・義経軍が義仲軍を破って入京すると、義経と共に後白河法皇に謁見する。その後、一ノ谷の戦いにも参戦。頼朝が義経追討を宣言すると、戦の強い義経とは戦いたくないと一度は出兵を断る。義経が平泉で討たれるとその死を偲ぶ。頼朝が上洛した際も随行するが、頼朝に対する不満から範頼側の酒宴に参加する。 |
|||
: 十三人の合議制の選考の際には、自分の名前が挙がらない事を嘆き、義時に慰められる。景時排斥を求める連判状が作成されると、署名を行う御家人たちを諌め、坂東武者同士が対立する現状を嘆く。 |
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; [[山内首藤経俊]](やまのうちすどう つねとし) |
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: 演:[[山口馬木也]] |
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: 相模の豪族。[[山内尼|母]]は頼朝の乳母{{Sfn|NHK出版・前|p=74}}。通称は'''瀧口三郎'''。 |
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: 平治の乱で[[山内首藤俊通|父]]と[[山内首藤俊綱|兄]]が戦死し、家督を継いでいる{{Sfn|NHK出版・前|p=74}}。楽観的で自主性がなく、長いものに巻かれやすい。 |
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: 祐親の追手から[[富士山]]麓に逃れた頼朝と再会し、頼朝の挙兵に参加することを約束する。しかし、いざ挙兵するとそれを反故にするどころか頼朝の使者である盛長に悪態をつき、頼朝挙兵の情報を景親に伝える。その後、平家方として頼朝に弓を引くが、石橋山の戦いで頼朝を取り逃したため形勢は逆転し、景親とともに捕らえられる。見苦しく弁明するが、母が頼朝に嘆願したことで放免となる。 |
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; [[足立遠元]](あだち とおもと)★ |
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: 演:[[大野泰広]] |
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: 武蔵の豪族。 |
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: 自分の意見を持たず、他人の言動に流されやすい。 |
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: 文筆の才能に長け、頼朝から大倉御所の差配を任される。政子のもとへ突然現れたため、その場に居合わせた実衣から「一番得体のしれない」と評される。のちに大姫の遊び相手にもなる。頼朝が昏睡状態に陥ると、御家人たちに頼朝の容態を伝える役目を任される。 |
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: [[十三人の合議制]]の選考の際には、北条派閥として宿老となる。 |
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===== 房総半島 ===== |
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; [[上総広常]](かずさ ひろつね) |
; [[上総広常]](かずさ ひろつね) |
||
: 演:[[佐藤浩市]] |
: 演:[[佐藤浩市]] |
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: [[上総国|上総]]の豪族。通称は'''介八郎'''(すけのはちろう)。「'''上総介'''(かずさのすけ)」と呼ばれることが多い。 |
: [[上総国|上総]]の豪族。通称は'''介八郎'''(すけのはちろう)。「'''上総介'''(かずさのすけ)」と呼ばれることが多い。 |
||
: 2万騎と称される大兵力を持つため、自尊心が高い。若い頃は「'''坂東の暴れ馬'''」の異名を取るほどの荒くれ者。中年になって行動が慎重になり、千葉常胤から「小さく収まった」と言われるが、時折往年の荒い気性を見せる事がある。その一方で、義時から身柄を預かった亀の色目を苦手とするなど、女性に対しては自律的な面を持つ。若い頃から戦に明け暮れ学が浅いため、上京を見越して書や文字の練習をしている。 |
|||
: 頼朝を「佐殿」と呼ぶことを嫌がり、義村に入れ知恵され「佐」の唐名を「仲間」への呼びかけと誤解したまま「武衛」と呼ぶ。 |
|||
: 頼朝に対しては、他の御家人たちと同じく尊大な態度を取ることがあり、「佐殿」と尊称で呼ぶことを嫌がる。そのため、学がないことを義村に利用され、本来は「佐」の唐名である「武衛」を、唐での「仲間」への呼びかけと入れ知恵されると、誤解したまま頼朝を「'''ブエイ'''」と呼び続ける。義時からは度々相談事を持ちかけられ、自身も義時には心を開く。 |
|||
: 義時からは頼りにされており、度々相談事を持ちかけられる。また、広常も義時に心を開き、書や文字に拙いため上京を見越して練習していることを義時だけに明かしている。 |
|||
: 2万騎と称される大兵力を持つ。自尊心が高く、頼朝と平家を値踏みしたうえで、頼朝の運を見定め頼朝方につく。その際、頼朝の陣にあえて遅参し、頼朝の出方次第ではこれを討たんと目論むが、それを見抜いた頼朝に一喝されたことで臣従する。これにより坂東における源氏方と平家方の力関係の差は決定的となったため、鎌倉入り後には御家人の筆頭となる。 |
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: 金砂城の戦いでは、身勝手な振る舞いをする義経を諌め、交渉の使者として金砂城へ向かうが、挑発されたことで義政を切り捨てる。 |
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: 義仲討伐に反発する御家人たちが頼朝に対して謀反を起こそうとすると、義時から頼まれて謀叛軍の中に入り込み、計画を不発に終わらせる。しかし、これは広常を警戒した広元と頼朝の謀略であり、蜂起鎮圧後に謀反の首謀者とされ、頼朝の命を受けた景時の手によって「誅殺」の名目で粛清される。粛清は他の御家人たちの面前で行われ、見せしめとして利用された。しかし、粛清後には頼朝の大願成就と東国の泰平を願う広常の願文が見つかる。 |
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: 死後、その膨大な所領や財産は他の御家人たちに分け与えられたことから、以降は頼朝の思惑通りに、不忠の名目で御家人が誅されれば、その家の財産が手に入るという欲と警戒と恐怖が御家人たちの間に生まれ、鎌倉殿への忠誠心と、「鎌倉」としての組織が固まることになった。 |
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; [[千葉常胤]](ちば つねたね) |
; [[千葉常胤]](ちば つねたね) |
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: 演:[[岡本信人]] |
: 演:[[岡本信人]] |
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: [[下総国|下総]]の豪族。上総広常の[[はとこ|又従兄弟]]{{Sfn|NHK出版・前|p=61}}。 |
: [[下総国|下総]]の豪族。上総広常の[[はとこ|又従兄弟]]{{Sfn|NHK出版・前|p=61}}。 |
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: 坂東の重鎮で{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=千葉常胤|work=登場人物|url=https://web.archive.org/web/20220216062523/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/chiba-tsunetane.html|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|accessdate=2022-03-20}}}}、岡崎義実と同様に老齢ながら血気盛んな坂東武者。頼朝の父・義朝の郎党であった事を誇りとし、栄えある戦さに出られる事を誉れと考える根っからの戦人。頼朝からは、「父も同然」と称されるなど頼られている。酒を飲むと同じことを繰り返す癖があり、義経が亡くなると「九郎殿は強かった」と何度も発言している。 |
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: 岡崎義実と同様に、老齢ながら血気盛んな坂東武者。頼朝の父[[源義朝|義朝]]の郎党であった事を誇りとし、栄えある戦さに出られる事を誉れと考える、根っからの戦人。 |
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: 頼朝が安房へ逃れると、齢60歳過ぎにして下総の目代を討ち取り、その首級を手土産にいち早く味方につく。その際、感激した頼朝から「父も同然」と称される。 |
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: 頼朝の鎌倉入り後は、富士川の戦いや金砂城の戦いに従軍する。義経が頼朝の馬引きを断るとこれを志願するが、見栄えを理由に断られる。頼朝の西国遠征には反対し、反頼朝派を先導して頼朝を御所から退去させる計画を立てる。頼朝側に計画がばれると責任を取って自害しようとするが、義時らに説得され断念。兵を退くことを条件に許される。 |
|||
: 平家討伐や奥州攻めにも従軍して勝利を収める。しかし、頼朝が上洛した際には、頼朝とその身内だけが良い思いをする現状に不満を持つ。 |
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: 十三人の合議制の選考の際には、候補者の一人として名前が挙がるが、老年であるため外される。景時排斥を求める連判状に署名すると、戦に発展する可能性がある現状を喜ぶ。 |
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; [[安西景益]](あんざい かげます) |
; [[安西景益]](あんざい かげます) |
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: 演:[[猪野学]] |
: 演:[[猪野学]] |
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: [[安房国|安房]]の豪族。頼朝とは幼馴染{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220206122102/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/anzai-kagemasu.html|title=安西景益|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-02-06}}}}。 |
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: [[安房国|安房]]の豪族。 |
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: 幼馴染の縁を忘れず、頼朝の危機に手を差し伸べる忠義者。 |
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: 頼朝とは幼馴染であり{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/anzai-kagemasu.html|title=安西景益|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-02-06}}}}、石橋山の戦いで敗れて安房へ逃れた頼朝を支援する。また、頼朝が亀を気に入ると、盛長に亀の素性を教える。 |
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; [[長狭常伴]](ながさ つねとも) |
; [[長狭常伴]](ながさ つねとも) |
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: 演:[[黒澤光司]] |
: 演:[[黒澤光司]] |
||
: 安房の豪族。通称は'''六郎'''(ろくろう)。 |
: 安房の豪族。通称は'''六郎'''(ろくろう)。 |
||
: 平家方に与しており、景親から情報を得て頼朝の宿舎を襲撃するが、漁師・権三らと乱闘になった隙を突かれて義村に討ち取られる。 |
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==== 常陸・下野 ==== |
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; [[佐竹義政]](さたけ よしまさ) |
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: 演:[[平田広明]] |
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: [[常陸国|常陸]]の豪族。 |
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: 甲斐源氏と先祖が同じ[[佐竹氏|常陸源氏]]でありながら、平家方に与している{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/satake-yoshimasa.html|title=佐竹義政|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-21}}}}。 |
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: 頼朝が派遣した佐竹討伐軍の一員である広常と[[西金砂山|金砂城]]の門前にて交渉するが、挑発の言葉を口にしたため斬られる([[金砂城の戦い]])。 |
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; [[八田知家]](はった ともいえ)★ |
; [[八田知家]](はった ともいえ)★ |
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: 演:[[市原隼人]] |
: 演:[[市原隼人]] |
||
: 常陸の豪族。 |
: 常陸の豪族。 |
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: 常に着物の胸元をはだけさせた格好をしており、鍛え上げた胸筋を覗かせている{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title = NHK大河「鎌倉殿の13人」八田知家(市原隼人)、見た目はセクシーも女性見る目なし?視聴者「完全に買い被り」(1/2ページ)|url=https://www.iza.ne.jp/article/20220905-5YWEOSLJ4FETJGMTGOGQ2VJJSQ/|website=イザ!|accessdate=2022-10-18}}}}。若々しく精悍な風貌だが三善康信と同世代で、御家人の中でも年長格である{{Efn|第42話「夢のゆくえ」にて、三善康信から「まだお若いではないか」と言われたのち、「若く見えるが…、実は、あなた(三善康信)とそう変わらない」と返答している。}}。「俺は俺」という考えから、頼朝や比企能員など自分より高位の人物にも媚びたりせず、あくまでも自分の思いを通す、誇り高き一匹狼的な存在。基本的には寡黙で他人とも不必要な関わりは持たない。しかし、任された仕事に黙々と取り組む職人気質の持ち主であるため、要所要所で重要な役割を担う機会も多い。また、情に厚い面もある。土木作業や大工仕事に長け、政子からも棚の修繕を依頼される。女性を見る目はなく、義時からのえとの婚姻について相談された際には、彼女の裏の顔を全く見抜くことができず、婚姻を後押しする。 |
|||
: 他人とは不必要な関わりは持たず、任された仕事に黙々と取り組む職人気質の持ち主。「俺は俺」という考えから、頼朝や比企能員など自分より高位の存在の人物にも媚びたりはせず、あくまでも自分の思いを通す誇り高き一匹狼的な存在。 |
|||
; [[佐竹義政]](さたけ よしまさ) |
|||
: 頼朝に道路修繕を命じられると、自らも現場で働く。八重が孤児を世話していることを知り、義時に孤児・鶴丸を引き渡す。 |
|||
: 演:[[平田広明]] |
|||
: 富士の巻狩りでは、なかなか獲物を射止められない万寿(頼家)のために鹿の仕掛けを作り、かつ万寿が矢を外すと草葉の陰からそれを射止める。頼朝が昏睡状態に陥ると、京の上級貴族たちと同じ火葬を行うため、火葬場を建設する。 |
|||
: [[常陸国|常陸]]の豪族。 |
|||
: [[十三人の合議制]]のメンバー選考の際には、能員から金品を受け取り宿老の一人となるが、比企派閥に属することは断り独断で行動する。合議の際も、北条と比企のどちらの味方になるわけでもなく、淡々と事実のみを語る。 |
|||
: 血気盛んで血の気が多く、毒舌。上総広常とは昔から仲が悪く、顔を合わせるとすぐに口論となる。 |
|||
; [[小山朝政]](おやま ともまさ) |
; [[小山朝政]](おやま ともまさ) |
||
: 演:[[中村敦 (俳優)|中村敦]] |
: 演:[[中村敦 (俳優)|中村敦]] |
||
: [[下野国|下野]]の豪族 |
: [[下野国|下野]]の豪族・[[小山政光]]の長男。[[寒河尼|義母]]は頼朝の乳母{{Efn|第12回放送。初登場時の紹介より。}}。 |
||
: 頼朝 |
: 出自の良さから頼朝に優遇され、上総広常から嫉妬される。 |
||
; [[長沼宗政]](ながぬま むねまさ) |
|||
: 演:[[清水伸]] |
|||
: 小山政光の次男。結城朝光の異母兄。 |
|||
: 熱血漢で激高しやすく、しばしば暴言を吐く。また、直情型かつ短慮であるため、騙されやすく利用されやすい。兄貴分の八田知家とともに行動することが多く、知家の引退後は三浦義村と行動を共にする。 |
|||
; [[結城朝光]](ゆうき ともみつ) |
; [[結城朝光]](ゆうき ともみつ) |
||
: 演:[[高橋侃]] |
: 演:[[高橋侃]] |
||
: |
: 小山政光の三男。母は[[寒河尼]]。頼朝の烏帽子子。通称は'''七郎'''(しちろう)。 |
||
: 容姿端麗で、琵琶の名手。謀略を用いる策略家であり、自身の容姿を駆使して実衣を誑かすが、非情にはなりきれない。 |
|||
: 琵琶の名手であり、畠山重忠の紹介で実衣に琵琶を教える。三浦義村から梶原景時失脚の計画を持ちかけられるとこれを承諾し、実衣を利用する。 |
|||
: 頼家の政について仁田忠常と語る中で「忠臣は二君に仕えず」と発言し、景時から死罪を命じられるが、66人の御家人たちが景時排斥を求める連判状に署名したことで死罪を免れ、計画通り景時を失脚させる。義村から報酬を受けとると身を隠す。 |
|||
===== その他 ===== |
|||
; [[小笠原長経]](おがさわら ながつね) |
|||
: 演:[[西村成忠]] |
|||
: 頼家の側近。通称は'''弥太郎'''(やたろう)。 |
|||
: 頼家の近習の一人に選ばれる。頼家に命じられ、蹴鞠の稽古や町の掃除、迷い犬の飼い主探しを行う。頼家の命で念仏僧を捕らえると、袈裟を剥ぎ取って鎌倉から追い出す。 |
|||
; [[中野能成]](なかの よしなり) |
|||
: 演:[[歩夢 (俳優)|歩夢]] |
|||
: 頼家の側近。通称は'''五郎'''(ごろう)。 |
|||
: 頼家の近習の一人に選ばれる。頼家に命じられ、蹴鞠の稽古や町の掃除、迷い犬の飼い主探しを行う。頼家の命で念仏僧を捕らえると、袈裟を剥ぎ取って鎌倉から追い出す。 |
|||
=== 鎌倉の文官 === |
=== 鎌倉の文官 === |
||
; [[三善康信]](みよし やすのぶ{{Efn|name="氏"}})★ |
; [[三善康信]](みよし やすのぶ{{Efn|name="氏"}})★ |
||
: 演:[[小林隆]] |
: 演:[[小林隆]] |
||
: 下級公家。[[太政官]]の[[書記]]。母は源頼朝の乳母の妹{{Sfn|NHK出版・後|p=64}}。 |
: 下級公家。[[太政官]]の[[書記]]。母は源頼朝の乳母の妹{{Sfn|NHK出版・後|p=64}}。法名は'''善信'''(ぜんしん){{Efn|第35回放送。三善康信の台詞より。}}。 |
||
: 実務能力が高く |
: 心優しく温厚で、仲裁が得意。責任感や正義感が強く、違和感を感じたことに対しては臆せず苦言を呈する。また、後進の育成にも尽力する。長らく京にいた経験から朝廷の内情に詳しく、的確な助言を与える。争い事を嫌い、涙もろく情に厚いため、罪を犯した者を庇ったり減刑を望む発言をすることが度々ある。実務能力が高く忠実に仕事をこなす一方で、慌てもので早とちりや早計な判断をすることがある。さらに押しに弱く、物事を頼まれると断れない。政子の依頼で実朝の歌道の指南役となるが、源仲章からは馬鹿にされている。 |
||
: 流人となった頼朝に月に一度書状を送り、都や朝廷の情勢を伝える。以仁王の挙兵の際には、「平家が以仁王の令旨を受け取った全ての源氏を追討しようとしている」という誤った内容の書状を送り、頼朝の挙兵のきっかけを作る。鎌倉入りした頼朝からの要請により、広元・親能・行政を側近に推挙する。その後、平家が都落ちや義仲軍の狼藉についても頼朝に知らせる。 |
|||
: のちに鎌倉に下向し、[[問注所]]の[[執事]]となる。静御前が捕縛されて鎌倉に移送されてくると、取り調べを行う。富士の巻き狩りの最中に頼朝と頼家が討たれたという報を受けると、鎌倉殿の座に就こうとする範頼を支持し、朝廷へ使者を送る。しかし、この早計な行動によって範頼は頼朝から謀反の疑いをかけられる。頼朝が昏睡状態に陥ると、頼朝の臨終出家を執り行う。 |
|||
: 頼家が2代目鎌倉殿となると、頼家の近習たちに訴訟についての指南をする。その後、[[十三人の合議制]]の宿老となる。 |
|||
; [[大江広元]](おおえ ひろもと{{Efn|name="氏"}})★ |
; [[大江広元]](おおえ ひろもと{{Efn|name="氏"}})★ |
||
: 演:[[栗原英雄]] |
: 演:[[栗原英雄]] |
||
: 幕府の政策を担う官僚。元は[[朝廷]]に仕える下級公家。官職は[[安芸国|安芸]][[国司|介]](あきのすけ){{Efn|name="文官官職"|第12回放送。初登場時の紹介より。}}。 |
: 幕府の政策を担う官僚。元は[[朝廷 (日本)|朝廷]]に仕える下級公家。官職は[[安芸国|安芸]][[国司|介]](あきのすけ){{Efn|name="文官官職"|第12回放送。初登場時の紹介より。}}。 |
||
: 頭脳明晰 |
: 頭脳明晰かつ冷静な性格。観察眼に優れ、坂東武者とは違った立場で動向を観察・分析する。また、感情に流されず、「最も頼りになる者は、最も恐ろしい」という考えのもと、時に顔色一つ変えず非情な決断を下す。意思が強いため、比企氏から接待を受けた際にも酒や食事に一切手を着けず頑なに拒む。その一方で、これまで鎌倉に貢献してきた梶原景時に対する讒言の報告を躊躇するなど、情に厚い一面もある。文官ながら武芸にも秀でる。 |
||
: 頼朝の存命時は、知恵袋として度々助言や進言を行い、頼朝を支える。その頃から義時のことを頼りになる人物と評価しており、義時が執権に就任して以降も幾度となく助言を与える。また、政子には特別な感情を抱いており、政子が迷い悩んだ際にも助言や後押しをする。御家人に対しては、坂東の勇者のおかげで都落ちと嘲笑った公家たちの鼻を明かすことができたと感謝する。 |
|||
: 頼朝の要請で康信の推挙により鎌倉に下向し{{Sfn|NHK出版・前|p=107}}、頼朝から鎌倉に足りないものは何か見極めるよう頼まれる。頼朝が義仲の勢力拡大を懸念すると、義仲の真偽を確かめるために信濃へ軍勢を送り、人質を出すよう義仲に迫ることを提案する。御家人たちの謀反計画を知ると、これを利用して広常を排除しようと考え、義時を利用して広常をわざと謀反計画に加担させ、その罪を広常一人にかぶせて誅殺する。 |
|||
: [[公文所]]が設置されると、その別当となる。頼朝と義経の仲が険悪になると、検非違使である義経が鎌倉へ帰れるようにするため、義経を受領にして検非違使の任を解かせるという策を考案する。その後、頼朝の上洛にも随行する。 |
|||
: 富士の巻き狩りの最中に頼朝と頼家が討たれたという報を受けると、真偽を確かめるのが先であると、鎌倉殿の座に就こうとする範頼を制止する。その後、頼朝が鎌倉に戻ると、範頼が次の鎌倉殿になろうとしていたことを伝える。範頼が頼朝に対して起請文をしたためると、御家人に等しい立場にありながら「源」の姓を使用していることを咎める。頼朝が昏睡状態に陥ると、頼朝逝去の前に駆け込みで頼家の日本国総守護任命を願い出る。 |
|||
: 頼家が2代目鎌倉殿となると、当初は義時から提案された政治体制に難色を示すが、義時の考えを聞くと賛同し、[[十三人の合議制]]の宿老となる。義盛から景時排斥を求める連判状が出されると、景時が罪に問われるのは不憫だと考え、頼家に渡すことを拒む。しかし、義盛に一喝されたことで最終的に提出する。 |
|||
; [[中原親能]](なかはら ちかよし{{Efn|name="氏"}})★ |
; [[中原親能]](なかはら ちかよし{{Efn|name="氏"}})★ |
||
: 演:[[川島潤哉]] |
: 演:[[川島潤哉]] |
||
: 頼朝を支える官僚。官職は[[斎院]][[次官]](さいいんのすけ){{Efn|name="文官官職"}}。 |
: 頼朝を支える官僚。官職は[[斎院]][[次官]](さいいんのすけ){{Efn|name="文官官職"}}。 |
||
: 鎌倉の文官として実直に政務をこなし、朝廷と鎌倉の繋ぎ役を務める。しかし、心の内では鎌倉を恐ろしい場所と考えている。乳母夫を務める三幡の死をうけて涙を流すなど、情に厚い面もある。 |
|||
: 頼朝からの要請で鎌倉へ下向し、主に外交を担当する。 |
|||
: 頼朝の使者として度々上洛し、義経が後白河法皇へ拝謁した際にも同道。義経の検非違使任官については、鎌倉殿の任官推挙が無いことを進言する。頼朝が昏睡状態に陥ると、頼家を次の鎌倉殿とするため、朝廷との橋渡しを行う。 |
|||
: [[三左衛門事件]]が起こると頼家の命で京へ向かい、暗殺を企てた御家人たちを処罰する。[[十三人の合議制]]の宿老となると、書記を務める。 |
|||
: 頼朝の次女・三幡が若くして亡くなると、乳母夫を務めていたことから深く悲しみ、出家して帰洛する。 |
|||
; [[二階堂行政]](にかいどう ゆきまさ)★ |
; [[二階堂行政]](にかいどう ゆきまさ)★ |
||
: (藤原行政 → 二階堂行政) |
: (藤原行政 → 二階堂行政) |
||
: 演:[[野仲イサオ]] |
: 演:[[野仲イサオ]] |
||
: 頼朝を支える官僚。[[本姓]]は'''藤原行政'''(ふじわら の ゆきまさ)。官職は[[主計寮|主計]][[寮 (律令制)|允]](かずえのじょう){{Efn|name="文官官職"}}。 |
: 頼朝を支える官僚。[[本姓]]は'''藤原行政'''(ふじわら の ゆきまさ)。官職は[[主計寮|主計]][[寮 (律令制)|允]](かずえのじょう){{Efn|name="文官官職"}}。 |
||
: 口数が少なく、表情一つ変えずに黙々と政務をこなす。秩序や法に厳しく、時に皆を一喝し、厳しい沙汰を進言することも多い。しかし、外孫娘・のえと義時との縁談を進めた頃から、徐々に権勢欲を見せるようになる。 |
|||
: 頼朝からの要請で鎌倉へ下向し、政所で財務を担当する。口数が少なく、表情も変えずに黙々と政務をこなす。 |
|||
: [[十三人の合議制]]の宿老となると、評議を進行する。 |
|||
=== 平家 === |
=== 平家 === |
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==== 平家一門 ==== |
==== 平家一門 ==== |
||
; [[平清盛]](たいら の きよもり) |
; [[平清盛]](たいら の きよもり) |
||
: 演:[[松平健]]{{Efn|松平は1979年放送の大河ドラマ『[[草燃える]]』において、本作の主人公である北条義時役を演じた{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}。また、1992年放送の[[TBS大型時代劇スペシャル]]『[[平清盛 (1992年のテレビドラマ)|平清盛]]』([[TBSテレビ|TBS]])では本作と同役で主演を務めている{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-28140|title=平清盛 - ドラマ詳細データ -|work=|website=[[テレビドラマデータベース]]|publisher=キューズ・クリエイティブ|accessdate=2022-02-13}}}}。}} |
: 演:[[松平健]]{{Efn|松平は1979年放送の大河ドラマ『[[草燃える]]』において、本作の主人公である北条義時役を演じた{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}。また、1992年放送の[[TBS大型時代劇スペシャル]]『[[平清盛 (1992年のテレビドラマ)|平清盛]]』([[TBSテレビ|TBS]])では本作と同役で主演を務めている{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-28140|title=平清盛 - ドラマ詳細データ -|work=|website=[[テレビドラマデータベース]]|publisher=キューズ・クリエイティブ|accessdate=2022-02-13}}}}。}} |
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: [[伊勢平氏|平家]]の棟梁。武士として初めて[[太政大臣]]とな |
: [[伊勢平氏|平家]]の棟梁。武士として初めて[[太政大臣]]となったことで{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}「'''平[[相国]]'''(へいしょうこく)」、出家しているため「'''清盛入道'''」と称される。法名は「'''浄海'''」{{Efn|第10回放送。平清盛から藤原秀衡宛の手紙より。}}。 |
||
: 豪胆かつ狡猾で、感情の起伏が激しく執念深い。戦の才だけでなく、政治感覚にも優れる。戦経験が豊富なことから時勢の変化に敏感であり、当初は頼朝の挙兵を気にも留めていなかったが、反乱が大規模になると次々と対応策を打つ。 |
|||
: 平治の乱に勝利した後、敵将・[[源義朝]]の長男・[[源義平|義平]]以外の子息は助命し、頼朝は伊豆へ配流、あとは寺へ入れている{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}。その後は[[平氏政権]]を樹立し、[[大輪田泊]]の交易([[日宋貿易]])で莫大な富を手に入れ、朝廷とのつながりで一族を要職に就かせるなど、絶大な力を誇る。 |
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: 後白河法皇とは蜜月の仲だったが、[[鹿ケ谷の陰謀]]が露見したことで{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}[[福原京|福原]]に幽閉し、外孫である安徳天皇を即位させる([[治承三年の政変]])。 |
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: [[以仁王の挙兵]]はすぐに鎮圧し、頼朝の挙兵は気にも留めていなかったが、反乱が大規模になると次々と対応策を打つ。王の挙兵に協力した近江の[[園城寺]]や奈良の[[東大寺]]を焼き討ちにするが病に倒れ、京の[[六波羅]]にある[[平盛国]]の館で二位尼や宗盛らに看取られて65年の生涯を閉じる。臨終の際、頼朝の首を自身の墓前に供えるよう宗盛に言い遺しており、これが平家滅亡へと繋がることになる。 |
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; [[平時子|二位尼]](にいのあま) |
; [[平時子|二位尼]](にいのあま) |
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: 演:[[大谷恭子 (女優)|大谷恭子]] |
: 演:[[大谷恭子 (女優)|大谷恭子]] |
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: 清盛の妻。宗盛の母。 |
: 清盛の妻。宗盛の母。 |
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: 清盛の臨終の際には宗盛とともに立ち会っている{{Efn|第11回放送より。}}。 |
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: [[壇ノ浦の戦い]]で平家軍が追い詰められると、[[三種の神器]]のひとつである[[天叢雲剣|宝剣]]を抱いて入水する。 |
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; [[平宗盛]](たいら の むねもり) |
; [[平宗盛]](たいら の むねもり) |
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: 演:[[小泉孝太郎]] |
: 演:[[小泉孝太郎]] |
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: 平清盛の三男{{Sfn|NHK出版・前|p=96}}で後継者{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/taira-munemori.html|title=平宗盛|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-21}}}}。 |
: 平清盛の三男{{Sfn|NHK出版・前|p=96}}で後継者{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220116113831/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/taira-munemori.html|title=平宗盛|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-21}}}}。母は二位尼。 |
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: 父清盛に比べて線が細く、武将としての剛毅さに欠ける。 |
: 父・清盛に比べて線が細く、武将としての剛毅さに欠ける。愚鈍ではないが現状認識が甘く、しばしば後手を踏む。戦の才はあまりなく、定石で戦いに挑む。また、政治的駆け引きは得意ではなく、相手を信じすぎてしまうため敵の罠にはまることもある。一方で、心優しく家族思いである。亡き兄に対しては、敬意を持ちつつも劣等感を感じている。 |
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: 清盛が頼朝を死罪にせず伊豆へ配流にしたことを気する。頼朝の挙兵を侮って対応が遅れ、鎮圧どころか規模を拡大させると清盛を激怒させる。清盛が死ぬと後継者として平家を守ろうとするが、義仲軍が京に迫ると安徳天皇と三種の神器を擁して都落ちする。その際、後白河法皇も連れて行こうとするが、逃げられる。 |
|||
: その後、[[一ノ谷の戦い]]で義経の奇襲によって破れると四国の屋島に渡る。しかし、続く[[屋島の戦い]]でも義経軍に敗れ、壇ノ浦の戦いで遂に平家を滅亡させてしまう。自身は壇ノ浦で入水するも失敗して捕らえられる。 |
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: 検非違使である義経に連れられて鎌倉に赴き、御簾越しの頼朝と対面する。その後、鎌倉内に入れない義経に対し、頼朝宛の[[腰越状|書状]]の代筆を申し出る。義経の取り計らいにより、本来罪人同士で会うことのできない嫡男・清宗と対面する。 |
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; [[平維盛]](たいら の これもり) |
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: 演:[[濱正悟]] |
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: 清盛の[[嫡孫]]{{Sfn|NHK出版・前|p=98}}。清盛の嫡男・[[平重盛]]の嫡男{{Sfn|NHK出版・前|p=98}}。官職は[[近衛少将|少将]]{{Efn|第10回放送。劇中の台詞より。}}。 |
|||
: 容姿端麗で「[[光源氏]]の再来」と称される{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/taira-koremori.html|title=平維盛|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-21}}}}。 |
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: 頼朝追討軍の総大将として大軍を率い鎌倉へ遠征するが、[[富士川の戦い]]で水鳥の羽音に総崩れとなり惨敗する。 |
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; [[平知盛]](たいら の とももり) |
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: 演:[[岩男海史]] |
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: 宗盛の同母弟。 |
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: 一ノ谷の戦いでは主力を率い、範頼軍と対峙する。 |
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; [[平清宗]](たいら の きよむね) |
; [[平清宗]](たいら の きよむね) |
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: 演:[[島田裕仁]] |
: 演:[[島田裕仁]] |
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: 宗盛の嫡男。 |
: 宗盛の嫡男。 |
||
: 父を慕う一族思いの若武者。 |
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: 壇ノ浦の戦いで父・宗盛とともに捕らえられる。義経の取り計らいにより、罪人同士で本来会うことのできない父と腰越で対面する。 |
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; [[平知盛]](たいら の とももり) |
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: 演:[[岩男海史]] |
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: 清盛の四男。宗盛の同母弟。 |
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; [[平維盛]](たいら の これもり) |
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: 演:[[濱正悟]] |
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: 清盛の[[嫡孫]]{{Sfn|NHK出版・前|p=98}}。清盛の嫡男・[[平重盛]]の嫡男{{Sfn|NHK出版・前|p=98}}。官職は[[近衛少将|少将]]{{Efn|第10回放送。劇中の台詞より。}}。 |
|||
: 容姿端麗で「[[光源氏]]の再来」と称される{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220227181653/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/taira-koremori.html|title=平維盛|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-21}}}}。戦には不慣れで、不測の事態への対応が遅い。 |
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==== 伊豆の官僚 ==== |
==== 伊豆の官僚 ==== |
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: 演:[[吉見一豊]] |
: 演:[[吉見一豊]] |
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: 伊豆の[[国司|権守]]。山木兼隆の[[後見人|後見役]]。 |
: 伊豆の[[国司|権守]]。山木兼隆の[[後見人|後見役]]。 |
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: 平清盛から権守に任命されたことを笠に着て |
: 傲慢で態度が大きく、攻撃的で意地が悪い。坂東武者を見下し、平清盛から権守に任命されたことを笠に着て義時たちに様々な嫌がらせを行う。 |
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: 頼朝の挙兵の際には兼隆とともに標的となり、堤館に乗り込んだ時政・宗時・義時に討ち取られる。 |
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; [[山木兼隆]](やまき かねたか) |
; [[山木兼隆]](やまき かねたか) |
||
: 演:[[木原勝利]] |
: 演:[[木原勝利]] |
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: 伊豆の[[目代]]。本姓は'''平兼隆'''(たいら の かねたか)。 |
: 伊豆の[[目代]]。本姓は'''平兼隆'''(たいら の かねたか)。 |
||
: 信遠と同様、平家の威光を笠に着て坂東武者を見下し嘲笑う。また、時に軽口を叩く。 |
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: 以仁王の挙兵の後に、清盛の義弟・[[平時忠]]が伊豆の[[知行国|知行国主]]となったことから目代に任じられる。 |
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: 頼朝の挙兵では最初の標的となり、[[三嶋大社|三島明神]]の[[例祭|大祭]]当日に山木館にいたところを討ち取られる。 |
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; [[中原知親]](なかはら ともちか{{Efn|name="氏"}}) |
; [[中原知親]](なかはら ともちか{{Efn|name="氏"}}) |
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: 演:[[森本武晴]] |
: 演:[[森本武晴]] |
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: 伊豆の目代。[[下田市|下田]]を治める。山木兼隆の縁者。 |
: 伊豆の目代。[[下田市|下田]]を治める。山木兼隆の縁者。 |
||
: 顔が長く{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/nakahara-tomochika.html|title=中原知親|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-02-06}}}}、義時や宗時から「馬面」と揶揄される。 |
: 顔が長く{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220130122544/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/nakahara-tomochika.html|title=中原知親|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-02-06}}}}、義時や宗時から「馬面」と揶揄される。民衆たちからの評判は悪い。 |
||
: 兼隆と信遠を討ち取った坂東武者への[[恩賞|論功行賞]]のため、頼朝により領地を召し上げられる。 |
|||
=== 奥州藤原氏 === |
|||
; [[藤原秀衡]](ふじわら の ひでひら) |
|||
: 演:[[田中泯]] |
|||
: 三代[[奥州藤原氏]]当主。官職は[[鎮守府将軍]]{{Efn|第10回放送。平清盛から藤原秀衡宛の手紙の宛名より。}}。「'''[[奥羽|奥州]]の覇者'''」と称される{{Sfn|NHK出版・前|p=90}}。源義経からは「'''御館'''(みたち)」と呼ばれている。 |
|||
: 老獪な策士で、源氏と平家が争うと両者に味方する意思を見せるなど政治的駆け引きに優れる。また、状況判断力にも優れ、自身が不利になる場合は義経への協力も拒むなど冷徹かつ慎重である。さらに、自らの手で鎌倉を攻め落とすという野心を内に秘める。一方で、情が厚い面も持ち合わせており、義経の才を認め実子のように養育する他、平家を滅ぼした義経を日本一の英雄と褒め称える。 |
|||
; とく |
|||
: 演:[[天野眞由美]] |
|||
: 秀衡の正妻。のちに国衡の妻。泰衡の母。 |
|||
; [[藤原国衡]](ふじわら の くにひら) |
|||
: 演:[[平山祐介]] |
|||
: 秀衡の長男。泰衡の異母兄{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220306121436/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/fuziwara-kunihira.html|title=藤原国衡|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-20}}}}。 |
|||
: 好戦的な熱血漢。弟・泰衡とは仲が悪く、秀衡の遺言で義理の親子となっても衝突を繰り返している。一方、それ以外の人物には友好的であり、義経の畑仕事を手伝ったり鎌倉からやってきた義時とも言葉を交わす。 |
|||
; [[藤原泰衡]](ふじわら の やすひら) |
|||
: 演:[[山本浩司 (俳優)|山本浩司]] |
|||
: 秀衡の次男で後継者{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220306121434/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/fuziwara-yasuhira.html|title=藤原泰衡|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-20}}}}。母は秀衡の正妻・とく。 |
|||
: 臆病で慎重な性格であるため兄・国衡とは仲が悪く、秀衡の遺言によって義理の親子となっても度々衝突する。また、小心者で芯が弱いため脅しに屈しやすい。 |
|||
; [[藤原頼衡]](ふじわら の よりひら) |
|||
: 演:[[川並淳一]] |
|||
: 秀衡の六男。泰衡の異母弟。 |
|||
: 脅しに屈さぬ強い意志を持ち、兄を守るため命を張る忠臣。 |
|||
; [[河田次郎]](かわだ じろう) |
|||
: 演:[[小林博]] |
|||
: 泰衡の家人。 |
|||
: 自分本位かつ不義理で、命が危うくなると主君を裏切る。 |
|||
=== 朝廷 === |
=== 朝廷 === |
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850行目: | 748行目: | ||
; [[後白河天皇|後白河法皇]](ごしらかわほうおう) |
; [[後白河天皇|後白河法皇]](ごしらかわほうおう) |
||
: 演:[[西田敏行]]{{Efn|西田は1972年放送の大河ドラマ『[[新・平家物語 (NHK大河ドラマ)|新・平家物語]]』において、本作の主人公である北条義時役を演じている{{Sfn|NHK出版・前|p=100}}。}} |
: 演:[[西田敏行]]{{Efn|西田は1972年放送の大河ドラマ『[[新・平家物語 (NHK大河ドラマ)|新・平家物語]]』において、本作の主人公である北条義時役を演じている{{Sfn|NHK出版・前|p=100}}。}} |
||
: [[治天の君]]。「'''日本一の大天狗'''(ひのもといちのおおてんぐ)」と称される{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/gosirakawa-hoo.html|title=後白河法皇|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-01-30}}}}。 |
: [[治天の君]]。「'''日本一の大天狗'''(ひのもといちのおおてんぐ)」と称される{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220107121147/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/gosirakawa-hoo.html|title=後白河法皇|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-01-30}}}}。 |
||
: 狡猾な策士であり、直轄軍を持たない中で自らの威光を保つため、源氏と平家、頼朝・義仲・義経を様々な手段を用いて操り、戦わせて翻弄する。しかし、自身の立場が危うくなると怯え、責任転嫁する。朝廷の権力を守ることを使命としているが、そんな中でも乱世を楽しむ。信心深く[[東大寺盧舎那仏像|大仏]]の再建に尽力し、[[開眼法要|開眼]]を自らの手で行うなど行動力も持ち合わせる。[[今様]]を好み、自身で歌うこともある。また、相手を騙すために医学の知識も身につける。 |
|||
: 直轄軍を持たずに自らの威光を保つため、源氏と平家、頼朝・義仲・義経を操り戦わせ翻弄する。 |
|||
: 清盛とは表向きでは良好な関係を演じるが心の内では毛嫌いしており、頼朝の夢枕に度々現れては平家打倒の発破を掛ける。 |
|||
: 天皇在任時に[[保元の乱]]で兄・[[崇徳上皇]]方を破り、権力を強化する{{Sfn|NHK出版・前|p=100}}。[[二条天皇]]へ譲位後、[[院政]]を開始する{{Sfn|NHK出版・前|p=100}}。清盛とは蜜月の仲であったが、間を取り持っていた清盛の義妹・[[平滋子|建春門院]](演:[[一木香乃]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://acalino.jp/tokyo_talent/kanoichiki/|title=一木香乃|website=あかりのプロダクション|publisher=Acalino production|accessdate=2022-01-10}}}})が死去すると関係が悪化し{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/03.html|title=第3回「挙兵は慎重に」|work=あらすじ|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-20}}}}、鹿ケ谷の陰謀が発覚すると福原に幽閉される([[治承三年の政変]])。その頃から頼朝の夢枕にたびたび現れ発破を掛ける。 |
|||
: 頼朝については平家討伐の駒として利用するが、権力を増大させると潰そうと企む。また、頼朝の理想とする世については「薄っぺらい」と一蹴する。 |
|||
: 富士川の戦いで平家軍が大敗すると大いに喜ぶ。清盛自身が頼朝の討伐に動き出すと文覚を呼び寄せ、清盛を呪い殺すよう命じる。清盛が亡くなり宗盛に政権を返上されると、頼朝追討の院宣を平家に与える。 |
|||
: 坂東武者については見下しており、義仲の田舎者ぶりに呆れ返る。一方で、真っ直ぐな性格により自身の命に忠実に従う義経や、自身に忖度しない時政のことは気に入り、自身の手駒にしようとする。 |
|||
: 義仲の軍が京に迫ると、都を落ち伸びようとする平家から逃れる。義仲が入京すると、義仲と行家に平家追討と三種の神器の奪還を命じるが、京のしきたりに無知な義仲に失望する。その後、神器が無い中で後鳥羽天皇を即位させる。義仲と行家に西国への出陣を命じると頼朝と接近。頼朝を従五位下に復帰させ、東海道・東山道の軍事支配権も認める。これに怒った義仲が京へ戻ると頼朝に助けを求める。義経の軍が京に迫ると、義仲に法住寺殿を襲撃されて再び幽閉されたため、頼朝追討の院宣を義仲に下す。 |
|||
: 範頼・義経の軍によって義仲が討たれると、入京してきた義経と対面。その際、義経を大いに気に入る。その後、一ノ谷の戦いで平家軍を破った恩賞として義経を検非違使に任じ、任官の前祝いとして静御前を遣わす。義経が壇ノ浦の戦いで平家を滅ぼすと、安徳天皇と三種の神器を奪還できなかったことを不問に処す。また、頼朝と義経を対立させようと考え、義経を京へ留め置こうとする。義経が鎌倉へ帰るために検非違使を返上しようとすると認めず、罪人である宗盛を鎌倉に護送するという名目での鎌倉行きを許す。 |
|||
: その後、頼朝が義経を伊予守に推任すると検非違使と兼任させ、義経が義朝の追善供養に参加するために鎌倉へ帰ろうとすると、仮病を使ってこれを阻止する。頼朝と義経の対立が決定的となると、義経に頼朝追討の宣旨を与えるが、義経が姿をくらまし頼朝軍が京へ迫っていると、義経追討の宣旨を頼朝に与える。上洛した時政と義時にこれらの行為を問い詰められると、日本全国に守護・地頭を設置することを容認する。その際、頼朝の伝言を受けた義時から「日本一の大天狗」と罵倒された。時政については、自分に対して全く忖度しない姿勢を気に入り、京に残って欲しいと頼むが断られる。 |
|||
: 頼朝が上洛の意思を示すと、未だに頼朝が怒っているのではないかと怯え、平家や義仲、義経を滅ぼしたことを後悔する。また、その苛立ちを知康にぶつけて京から追放する。頼朝が上洛すると、御所にて二人きりで対面。頼朝を牽制しながらも、頼朝が全国の守護を請け負うことを正式に承認し、後鳥羽天皇の后として大姫を迎えることを約束する。 |
|||
: 頼朝との対面からしばらくして死の床に伏すと、後鳥羽天皇に遺言を託して亡くなる。 |
|||
; [[安徳天皇]](あんとくてんのう) |
|||
: (安徳帝 → 安徳天皇) |
|||
: 演:[[相澤智咲]](嬰児期:[[伊藤光之丞]]) |
|||
: 後白河法皇の第七皇子・[[高倉天皇]]の第一皇子。母は清盛の娘・[[平徳子|建礼門院]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/14chotei.html|title=第14回 朝廷・平家|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-05-08}}}}。 |
|||
: 清盛の[[外孫]]でもあり、清盛により法皇が幽閉されると3歳で天皇に即位する。 |
|||
: 義仲率いる討伐軍が都に迫ると、宗盛によって[[三種の神器]]とともに都落ちする。一ノ谷、屋島へと逃れ、壇ノ浦の戦いで平家軍が追い詰められると、[[按察使局伊勢|女官]]に抱かれて入水する。 |
|||
; [[後鳥羽天皇|後鳥羽上皇]](ごとばじょうこう) |
|||
:(後鳥羽天皇→後鳥羽上皇) |
|||
: 演:[[尾上松也 (2代目)|尾上松也]](幼少期:[[尾上凛]]、少年期:[[菊井りひと]]) |
|||
: 後白河法皇の孫。[[高倉天皇|高倉上皇]]の第四皇子{{Refnest|group="*"|name="第15回あらすじ"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/15.html|title=第15回「足固めの儀式」|work=あらすじ|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-05-08}}}}。安徳天皇の異母弟。 |
|||
: 兄・安徳天皇が平家とともに都落ちすると、三種の神器が無いまま4歳で天皇に即位する{{Refnest|group="*"|name="第15回あらすじ"}}。 |
|||
: 後白河法皇から遺言を受けると、朝廷を守り抜くことを決意。その後、19歳にして第一皇子([[土御門天皇]])に譲位し、[[治天の君]]として[[院政]]を開始する。 |
|||
: 頼朝死去の報を受けると、頼朝の死因は飲水の病による落馬と推理する。通親から鎌倉で景時が謹慎処分となったことを伝えられると、景時に京へ来るようにとの書状を送って鎌倉を揺さぶる。 |
|||
; [[以仁王]](もちひとおう) |
; [[以仁王]](もちひとおう) |
||
: 演:[[木村昴]] |
: 演:[[木村昴]] |
||
: 後白河法皇の第三皇子。 |
: 後白河法皇の第三皇子。 |
||
: 血気盛んかつ優れた行動力により、平家打倒に立ち上がる。 |
|||
: 清盛により法皇が幽閉されると、打倒平家と法皇の奪還を試みて諸国に挙兵の令旨を送る。しかし、それを清盛に知られて挙兵するも敗れ、[[奈良]]に逃れる途中で討たれる([[以仁王の挙兵]])。 |
|||
; [[安徳天皇]](あんとくてんのう) |
|||
: 演:[[相澤智咲]](幼年期:[[伊藤光之丞]]) |
|||
: 後白河法皇の第七皇子・[[高倉天皇]]の第一皇子。母は清盛の娘・[[平徳子|建礼門院]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220403221549/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/14chotei.html|title=第14回 朝廷・平家|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-05-08}}}}。 |
|||
; [[後鳥羽天皇|後鳥羽上皇]](ごとばじょうこう) |
|||
:(後鳥羽天皇 → 後鳥羽上皇) |
|||
: 演:[[尾上松也 (2代目)|尾上松也]](幼少期:[[尾上凛]] → [[菊井りひと]]) |
|||
: 高倉天皇の第四皇子{{Refnest|group="*"|name="第15回あらすじ"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220410115041/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/15.html|title=第15回「足固めの儀式」|work=あらすじ|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-05-08}}}}。安徳天皇の異母弟。後白河法皇の孫。 |
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: 祖父・後白河の才能と気性を受け継ぎ、後白河の「守り抜かれよ」という遺言を実行ために朝廷の権力増大に心を燃やすが、そんな中でも乱世を楽しむ。政治感覚に優れ、自身の意向を飲ませるため駆け引きを行う。権謀術数に長け、謀略を一種の遊戯と捉えて遊びを楽しむように様々な策を練り、仲章や朝雅を利用しながら鎌倉に揺さぶりをかける。また、洞察力と情報解析力に優れ、京にいながら鎌倉の状況を手に取るように理解する。多芸多才の趣味人でもあり、刀・弓・蹴鞠・[[似絵]]など、常に何らかの趣味を楽しむ。 |
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: 坂東武者のことは見下しており、特に北条家を毛嫌いする。義時については田舎者でありながら自分の頭越しに行動を起こすことに激怒し、不倶戴天の宿敵と見做す。しかし、慈円からは「思考が義時と似ている」と称される。一方で、蹴鞠という共通の趣味を持ち、その腕前も優れる時房のことは非常に気に入り、頼りとしている。 |
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: 自身に忠節を尽くす実朝については、北条家に対抗するための駒と考えており、後白河と同様、実朝の夢枕に現れ発破を掛ける。 |
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==== 朝廷の女性 ==== |
==== 朝廷の女性 ==== |
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: 演:[[鈴木京香]] |
: 演:[[鈴木京香]] |
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: 後白河法皇の寵妃。 |
: 後白河法皇の寵妃。 |
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: 政治感覚に優れ、単に寵妃というだけでなく後白河に有益な策を授けるなど策謀を巡らすことで側近的役割を果たし権勢を持つ。上洛した政子たちを「東夷(あずまえびす)」と呼んで牽制するなど、坂東の者たちに朝廷の実力者としての凄みを見せつける。しかし、政子に対しては、大きな力を持つ人物の側に仕えた「似た者同士」と感じており、迷いを持つ政子に助言を与えるなど、厳しさの中にも愛のある発言をする。 |
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: 法皇の側近・[[平業房]]と結婚するが、法皇の幽閉で夫が伊豆に配流となり処刑される{{Sfn|NHK出版・前|p=102}}。のちに法皇の寵愛を得て、[[覲子内親王|皇女]]を産む{{Sfn|NHK出版・前|p=102}}。 |
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: 政治感覚に優れ、単に寵妃というだけでなく法皇の秘書的役割を果たし、権勢を持つ。義仲が法皇に会うため法住寺殿に乗り込んでくると、これを追い返す。義経が鎌倉へ帰るために検非違使の返上を申し入れた際には、義経が戻ってこないことを心配する法皇に対して策を授ける。 |
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: 法皇崩御後も、土御門通親と組んでその権勢を維持する。後鳥羽天皇への入内についての相談に来た政子・大姫親子を恫喝するなど、朝廷の実力者としての凄みを見せつける。 |
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; [[藤原兼子]](ふじわら の かねこ) |
; [[藤原兼子]](ふじわら の かねこ) |
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: 演:[[シルビア・グラブ]] |
: 演:[[シルビア・グラブ]] |
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: 後鳥羽上皇の乳母。 |
: 後鳥羽上皇の乳母。通称は'''卿二位'''(きょうのにい)。 |
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: 常に後鳥羽の傍らにあり、側近として院政を支える。相談相手を務め時に献策もする参謀的な存在で、状況判断力に優れ、咄嗟の機転も利く。交渉力に長けており高い政治手腕を持つが、自身に有益な情報を提示されると心を乱す。基本的に後鳥羽に対して忠実であるが、彼の安全と権威を守るためならあえて意向に逆らい、抑えつける事もある。強気で誇り高く、武士を終始見下し敵視している。その一方で、政子のことは会談の折に気に入り、「東大寺の大仏様のよう」と称する。 |
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==== 公家 ==== |
==== 公家・武士とその一族 ==== |
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; [[平知康]](たいら の ともやす) |
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: 演:[[矢柴俊博]] |
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: 後白河法皇の側近。[[壱岐国|壱岐守]]・[[平朝親]]の子{{Sfn|NHK出版・前|p=105}}。 |
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: [[鼓]]の名手で「'''鼓判官'''(つづみのほうがん)」と呼ばれる。[[マナー|作法]]や[[習慣|しきたり]]に疎い田舎侍を毛嫌いしている。 |
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: 院御所に乗り込んだ義仲を阻止しようとした際には、渾名である「鼓判官」を揶揄され殴られる。また、義仲が法住寺殿を襲撃すると、防戦の指揮を執るが大敗する([[法住寺合戦]])。義仲が義経に追討されると、義経の篭絡を図る法皇を手伝う。義経を敗退させた頼朝が勢力を増大させると、この状況に苛立った法皇に八つ当たりされた挙句、責任を押し付けられて都から追放される。 |
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: その後、鎌倉に流れ着いて頼家らの蹴鞠指南役となるが、頼家が蹴鞠に逃げることをやめるとお役御免となる。その際、頼家から投げられた鞠を取ろうとして井戸へ落ちるが、頼家や義時、全成によって助けられる。のちに時連(時房)には教えることが無いことを伝え、改名を進言する。この時、全成が拾い忘れた頼家呪詛の人形を見つけ、鎌倉を去る。 |
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; [[九条兼実]](くじょう かねざね) |
; [[九条兼実]](くじょう かねざね) |
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: 演:[[田中直樹 (お笑い芸人)|田中直樹]] |
: 演:[[田中直樹 (お笑い芸人)|田中直樹]] |
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: [[摂家|摂関家]]の実力者。 |
: [[摂家|摂関家]]の実力者。[[関白]]。 |
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: 意志が強く、違和感を感じたことに対しては相手が皇族であっても暗に苦言を呈する。[[マナー|作法]]や[[習慣|しきたり]]に疎い田舎侍を下に見ている。頼朝とは協力関係にあるが、牽制し合う。 |
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: 義仲が後白河法皇へ謁見した際には、義仲の無知ぶりを嘲笑う。 |
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: 頼朝・義経兄弟への対応に関して後白河法皇に振り回され、義経の検非違使と国司の兼任や、義経追討の宣旨発布に際しては、法皇への抵抗を言葉の中に滲ませる。 |
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: 上洛した頼朝と対面すると、自身の[[九条任子|娘]]が後鳥羽天皇入内していることを伝え、大姫入内を画策する頼朝を牽制する。 |
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: その後、朝廷の内部に於いて、勢力を強める通親と力関係が逆転し、当初予定されていた頼朝と陳和卿との対面を拒絶される。 |
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; [[慈円]](じえん) |
; [[慈円]](じえん) |
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: 演:[[山寺宏一]] |
: 演:[[山寺宏一]] |
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: |
: 兼実の弟。後鳥羽上皇に仕える僧侶。後鳥羽からは「'''慈円僧正'''(じえんそうじょう)」と呼ばれる。 |
||
: 学識豊かで弁が立ち、特に談判を得意とする。後鳥羽の顧問として活躍する一方で、鎌倉とも友好関係を保とうとする。人の本質を見抜くことが得意で、義時と対面する以前から後鳥羽と思考が似ていることを見抜く。また、夢のお告げをよく見ては後鳥羽に伝える。親譲りの大きな鼻の持ち主で、後鳥羽から鼻を極端に強調した自筆の似絵を渡された際は憤慨して破り捨てる。兄・兼実との仲は深く、事後を託される。 |
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; [[藤原頼経|三寅]](みとら) |
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: 演:[[中村龍太郎]](幼少期:[[越田一央織]]) |
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: 四代鎌倉殿([[摂家将軍]])。兼実の曾孫。頼朝の妹の曾孫でもある。のちの'''藤原頼経'''。 |
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: 活発な幼子。母親代わりの政子にとても懐いている。 |
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; [[平知康]](たいら の ともやす) |
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: 演:[[矢柴俊博]] |
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: 後白河法皇の側近。[[壱岐国|壱岐守]]・[[平朝親]]の子{{Sfn|NHK出版・前|p=105}}。[[鼓]]の名手で「'''鼓判官'''(つづみのほうがん)」と呼ばれる。 |
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: 立場を追われても何度となく立ち上がる不屈の精神の持ち主。[[マナー|作法]]や[[習慣|しきたり]]に疎い田舎侍を毛嫌いし、見下している。一方で、実力や才能がある者に対しては身分関係なく評価し、自分が認めた者には的確な助言を行う。鼓だけでなく蹴鞠にも優れており、頼家や時房に指導する。戦闘能力は低く、戦には弱い。 |
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; [[源通親|土御門通親]](つちみかど みちちか) |
; [[源通親|土御門通親]](つちみかど みちちか) |
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: 演:[[関智一]] |
: 演:[[関智一]] |
||
: 朝廷の実力者。 |
: 朝廷の実力者。[[中納言]]。 |
||
: 知謀に長けており、後鳥羽とともに策を用いて鎌倉に揺さぶりをかける。また、情報収集力も高い。梶原景時とは以前から交流を持っている。 |
|||
: 知謀に長けており、兼実の追い落としに成功する。後鳥羽天皇に自分の[[源在子|娘]]を入内させ、その娘が産んだ皇子を[[土御門天皇]]として即位させる。以降、後鳥羽上皇の後見役にして天皇の外祖父として絶大な権勢を振う。 |
|||
: 高能ゆかりの御家人たちが自身の暗殺を企てていることを知ると、これに対処する([[三左衛門事件]])。鎌倉で景時が謹慎処分となると、かねてから景時と好を通じていたとして、上皇に景時の登用を推薦する。 |
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; [[一条高能]](いちじょう たかよし) |
; [[一条高能]](いちじょう たかよし) |
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: 演:[[木戸邑弥]] |
: 演:[[木戸邑弥]] |
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: [[一条家 (中御門流)|一条家]]の嫡男。頼朝の甥。 |
: [[一条家 (中御門流)|一条家]]の嫡男。頼朝の甥。 |
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: 大姫の入内計画が一時潰えると、京で勢力を伸ばしていたこともあり、新たな嫁ぎ先として頼朝により鎌倉に呼ばれる。しかし、大姫が既に亡くなった義高を未だに許嫁と思っていることに呆れ、帰洛する。 |
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; [[源仲章]](みなもと の なかあきら) |
; [[源仲章]](みなもと の なかあきら) |
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: 演:[[生田斗真]] |
: 演:[[生田斗真]] |
||
: 後鳥羽上皇の側近。 |
: 後鳥羽上皇の側近。在京の御家人。 |
||
: 容姿端麗かつ学識豊かで風姿に優れる。特に和歌の際に秀で、実朝に[[藤原定家]]を紹介する。人の懐に入るのが得意で、特に女性を誑かす。また、弁舌の才を駆使して裏で御家人たちを手玉に取り、意のままに操って鎌倉に揺さぶりをかける。しかし、いざとなれば表立って迅速に対応するなど行動力もある。情報収集力と分析力にも秀で、謀略を巡らすのみならず問題にも素早く対処する。世渡り上手で、京と鎌倉を自由に行き来し後鳥羽の策の実行役として暗躍する一方、実朝の指南役となり信頼を得る。野心家であるため後鳥羽の手先である事には満足しておらず、[[宮将軍|親王将軍]]の補佐役として鎌倉の実権を握るという野望達成のため、義時の座を虎視眈々と狙う。 |
|||
: 西国の御家人を率い、修行中だった阿野全成の息子・頼全の誅殺に立ち会う。 |
|||
; [[藤原秀康]](ふじわら の ひでやす) |
|||
: 演:[[星智也]] |
|||
=== 奥州藤原氏 === |
|||
: 後鳥羽上皇の側近。[[西面武士]]の指揮官。 |
|||
; [[藤原秀衡]](ふじわら の ひでひら) |
|||
: 顔に向こう傷のある魁偉な風貌をしている。自信家であり、後鳥羽から気に入られる。一方で、策士として事前に綿密な計画を立て根回しを行うなど、慎重な一面もある。武芸に長けており、強弓の使い手。 |
|||
: 演:[[田中泯]] |
|||
: [[奥州藤原氏]]第3代当主。源義経からは「'''御館'''(みたち)」と呼ばれている。官職は[[鎮守府将軍]]{{Efn|第10回放送。平清盛から藤原秀衡宛の手紙の宛名より。}}。 |
|||
: [[平泉]]を拠点に[[陸奥国|陸奥]]と[[出羽国|出羽]]を支配して平家と並ぶ勢力を誇り、「'''[[奥羽|奥州]]の覇者'''」と称される{{Sfn|NHK出版・前|p=90}}。京から来た源氏の御曹司である義経を庇護、養育する{{Sfn|NHK出版・前|p=90}}。 |
|||
: 源氏と平家が争うと中立の立場を取る。義経が挙兵した際には時期尚早として協力を拒む。しかし、頼朝から追われた義経が平泉へ戻ると快く迎え入れ、日本一の英雄となった義経を褒め称える。 |
|||
: 間もなくして死の床に伏すと、泰衡を新たな御館と定め、国衡と泰衡の対立を避けるために正妻・とくを国衡の妻とするよう命じる。また、義経を[[大将軍]]とし、藤原氏が義経の下で力を合わせるよう言い残す。その後、自らの手で鎌倉を攻め落とせなかったことを後悔しながら亡くなる。義経が死期を悟ると、霊となってその前に姿を現す。 |
|||
; とく |
|||
: 演:[[天野眞由美]] |
|||
: 秀衡の正妻。泰衡の母。 |
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: 秀衡の遺言により、義理の長男・国衡の妻となる。 |
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; [[藤原国衡]](ふじわら の くにひら) |
|||
: 演:[[平山祐介]] |
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: 秀衡の長男。藤原泰衡の異母兄{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/fuziwara-kunihira.html|title=藤原国衡|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-20}}}} |
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: 好戦的な性格であるため弟の泰衡とは仲が悪く、度々衝突する。一方で、義経には協力的である。 |
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: 父・秀衡が亡くなると、その遺言により秀衡の正妻・とくを妻とし、泰衡の義父となる。義時が平泉を訪れると、秀衡の遺言に従って義経の引き渡しを拒み、義時の挑発で挙兵を決意した義経に同調する。 |
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; [[藤原泰衡]](ふじわら の やすひら) |
|||
: 演:[[山本浩司 (俳優)|山本浩司]] |
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: 秀衡の次男で後継者{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/fuziwara-yasuhira.html|title=藤原泰衡|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-20}}}}。 |
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: 兄・国衡とは仲が悪く、義理の親子となっても度々衝突する。 |
|||
: 父・秀衡が亡くなると、その遺言により新たな御館となる。義時が平泉を訪れると、当初は秀衡の遺言に従って義経の引き渡しを拒む。しかし、義経が挙兵の動きを見せると動揺し、目の前で弟・頼衡を殺されると義時の恫喝に屈する。その後、自ら兵を率いて義経の館を襲撃し、義経の首を鎌倉に届ける。 |
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: 勝手に義経を討ったという理由で頼朝率いる大軍に攻められると、逃亡中に家人・河田次郎に討ち取られる。 |
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; [[藤原頼衡]](ふじわら の よりひら) |
|||
: 演:[[川並淳一]] |
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: 秀衡の六男。泰衡の異母弟。 |
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: 平泉に来た義時の動きを不審に思い、刀を抜いて真意を尋ねたところを善児に殺される。 |
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; [[河田次郎]](かわだ じろう) |
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: 演:[[小林博]] |
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: 泰衡の家人。 |
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: 頼朝軍が迫ると泰衡を裏切って殺し、その首を献上し降伏する。しかし、頼朝から主を裏切ったことを非難され、その場で斬首を命じられる。 |
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=== 文化人 === |
=== 文化人 === |
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; [[文覚]](もんがく) |
; [[文覚]](もんがく) |
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: 演:[[市川猿之助 (4代目)|市川猿之助]] |
: 演:[[市川猿之助 (4代目)|市川猿之助]] |
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: [[神護寺]]の[[僧]]。 |
: [[神護寺]]の[[比丘|僧侶]]。 |
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: |
: 怪しげで汚らしい見た目の怪人物。灰汁が強く、僧であるにも関わらず強欲。また、強引で押し付けがましい。何度追い返されても諦めない不屈の精神を持ち、死んだ後に怨霊となるほど執念深い。口八丁手八丁の策士でもあり、頭の回転が早く機転も利くため、物事に臨機応変に対応する。虚言癖があり、権力者に誰とも知れぬ[[髑髏]]を「源義朝の[[髑髏|しゃれこうべ]]」と吹聴する。平家を毛嫌いし、諸国をめぐりながら平家打倒を説いて回る。 |
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: 平清盛を呪詛により死去させたことから、後白河法皇の覚えめでたく神護寺の僧となる。呪詛が京で評判となり、頼朝から藤原秀衡の呪詛を依頼されて鎌倉へ下ってくる。しかし、秀衡呪詛の効果はなく、役目を怠ったとして阿野全成に取って代わられたため、反頼朝派の謀議に加わる。その際、「足固めの儀式」という架空の儀式をでっち上げ、万寿(源頼家)や政子を[[鶴岡八幡宮]]に呼び寄せる。 |
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: [[勝長寿院]]での義朝供養の際には、再び義朝のものと称する髑髏を持って頼朝のもとに参上し、頼朝が認めれば義朝の髑髏となるのだと力説し、ついにこれを認めさせる。 |
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: 頼朝の死後、京にて土御門通親の暗殺を企てた罪で捕縛される。鎌倉への引き渡しを朝廷に訴えるが叶わず、[[佐渡国|佐渡]]へ配流となる([[三左衛門事件]])。 |
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; [[覚淵|文陽房覚淵]](もんようぼう かくえん) |
; [[覚淵|文陽房覚淵]](もんようぼう かくえん) |
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: 演:[[諏訪太朗]] |
: 演:[[諏訪太朗]] |
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: [[伊豆山神社|伊豆山権現社]]の長。 |
: [[伊豆山神社|伊豆山権現社]]の長。 |
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: |
: あまり感情を表に見せないが、政子たちを匿ったり、千鶴丸の死を八重に伝えることを躊躇したりするなど、心優しく慈悲深い。 |
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; [[土佐坊昌俊]](とさのぼう しょうしゅん) |
; [[土佐坊昌俊]](とさのぼう しょうしゅん) |
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: 演:[[村上和成]] |
: 演:[[村上和成]] |
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: 僧兵。元は興福寺の僧。 |
: 僧兵。元は[[興福寺]]の僧侶。 |
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: 剛腕で武芸に長け、弁慶や義経と互角に渡り合う。強い野心を持ち、報酬のためなら手段を選ばない。 |
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: 里に依頼され、京にある義経の宿舎を襲撃する。 |
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; 若い僧侶 |
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: 演:[[坂東駿 (俳優)|坂東駿]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=坂東駿|user=Shun91_Official|number=1495363823309508611|title=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|date=2022-02-20|accessdate=2022-10-23}}}} |
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: 伊豆山権現社の僧侶。 |
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; 住職 |
; 住職 |
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: 演:[[緒方賢一]] |
: 演:[[緒方賢一]] |
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: [[願成就院]]の住職。 |
: [[願成就院]]の住職。 |
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; 僧侶 |
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: 運慶の作った本尊を見に来た時政・義時・時連(時房)を迎え入れる。 |
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: 演:[[野崎亨類]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=野崎亨類|user=torunozaki|number=1593952249491120128|title=【出演情報】|date=2022-11-19|accessdate=2022-11-27}}}} |
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: 公暁の門弟。 |
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==== 仏師・技師・医師 ==== |
==== 仏師・技師・医師 ==== |
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: 演:[[相島一之]] |
: 演:[[相島一之]] |
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: [[仏師]]。[[奈良]]の仏師・[[康慶]]の息子{{Sfn|NHK出版・後|p=77}}。 |
: [[仏師]]。[[奈良]]の仏師・[[康慶]]の息子{{Sfn|NHK出版・後|p=77}}。 |
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: 誰に対しても |
: 身分が高いものにも忖度せず、誰に対しても軽口を叩く気さくな性格。身分に関係なく依頼者と製作者の関係以上の深入りをしない。それでいて関わった人物の風貌や人柄を鋭く観察し、その本質を的確に見抜くなど洞察力に長ける。仏師としての腕は一流で、飲酒を好むが仏の前では酒を飲まないという揺るがぬ信念を持つ。義時が執権となった頃には、弟子たちによる工房制作で数多くの依頼をこなす{{Efn|第44回放送。運慶の台詞より。}}。 |
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: 粛清を実行する中で徐々に冷酷になっていく義時に興味を示しており、いつか彼のために仏像を造りたいという思いを抱く。 |
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: 時政に依頼され、願成就院の本尊・[[阿弥陀如来]]像を製作し、この完成披露の場で義時と出会う。 |
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; [[陳和卿]](ちん なけい) |
; [[陳和卿]](ちん なけい) |
||
: 演:[[テイ龍進]] |
: 演:[[テイ龍進]] |
||
: [[南宋|宋]]の技術者。 |
: [[南宋|宋]]の技術者。 |
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: 強者に迎合し、権力者の懐に入るのが得意。信を得るためなら嘘を付くことも辞さない。宋の高い技術力を持つ一方で、図面の間違いに気づかぬなど抜けている面もある。 |
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: [[東大寺]]の再建供養式典の際、頼朝が神仏から見放されているとして面会を拒否する。 |
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; 医者 |
; 医者 |
||
: 演:[[春海四方]] |
: 演:[[春海四方]] |
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: 頼朝の[[御典医|典医]]。 |
: 頼朝の[[御典医|典医]]。 |
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; 医者 |
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: 落馬して意識不明となった頼朝を診察する。 |
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: 演:[[黒板七郎]] |
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: 京の医者。 |
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; 医者 |
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: 演:康すおん{{Efn|name="康すおん"}} |
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: 佐々木秀義の孫{{efn|秀義の孫には[[佐々木善住]]という医師がいたとされるが{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|author=近藤正高|url=https://kaigo-postseven.com/113708|title=『鎌倉殿の13人』31話 比企能員(佐藤二朗)最期の悪あがき「守るものが…守るものが違ったのよ」|website=介護ポストセブン|publisher=[[小学館]]|date=2022-08-20|accessdate=2022-09-07}}}}<ref>{{Cite Kotobank|word=佐々木善住|encyclopedia=デジタル版日本人名大辞典+Plus|accessdate=2022-12-28}}</ref>、『[[日本医譜]]』では佐々木善住は秀義11世孫の[[室町時代]]の人物とされており、配役上は明言されていない。}}。 |
|||
: 飄々としているが医者としての腕は確かであり、重病を患った頼家や実朝を回復させる。また、毒に関する知識も身につけている。 |
|||
=== 市井の人物 === |
=== 市井の人物 === |
||
; [[歩き巫女]](あるきみこ) |
|||
: 演:[[大竹しのぶ]] |
|||
: 鎌倉に住む[[巫女]]。 |
|||
: 気迫ある物腰の怪しげな白髪の老婆。あちこちで[[テント|天幕]]を張り、その中で[[占い]]やまじないをしながら暮らす。占いの精度は百発百中で、未来を見通し予言する。また、出会った瞬間にその人の本質を見抜き、的確な助言を与える。一方で、肘が顎に付くか尋ねるなどお茶目な一面も持つ。 |
|||
: しかし、後年は[[認知症]]の症状が見られ、朝時は「天命に逆らうな」という言葉のみを繰り返すようになったと語っている。 |
|||
; サツキ |
|||
: 演:[[磯山さやか]] |
|||
: 伊豆の女性。 |
|||
: 若くて可愛く、気立てがよい{{Efn|第48回放送。泰時の台詞より。}}。明るくて面倒見が良く、一人で暮らす高齢の時政を世話する。時政との関係は良好で、泰時からは「祖父のことをとても気遣ってくれた」と評される。 |
|||
; 権三(ごんぞう) |
; 権三(ごんぞう) |
||
: 演:[[カミナリ (お笑いコンビ)|竹内まなぶ]] |
: 演:[[カミナリ (お笑いコンビ)|竹内まなぶ]] |
||
: 安房の漁師。亀の夫。 |
: 安房の漁師。亀の夫。 |
||
: 血の気が多く、激怒すると暴力行為も辞さない。 |
|||
: 頼朝から妻を取り返すため宿舎を襲撃するも、そこで長狭常伴と鉢合わせて乱闘となる{{Efn|第7回放送。警護をしていた三浦義村が亀から「(敵の大将を討つ)ついでにうちの人(権三)も討ち取って」とけしかけられる場面があり、以降に権三は未登場となっている。}}。 |
|||
; 野武士 |
|||
: 演:[[慈五郎]] |
|||
: 弓の腕には相当な自信を持っており、獲物を譲らぬ頑固さを見せる。 |
|||
; 藤平太(とうへいた) |
; 藤平太(とうへいた) |
||
: 演:[[大津尋葵]] |
: 演:[[大津尋葵]] |
||
: 相模[[腰越]]の村人。 |
: 相模[[腰越]]の村人。 |
||
: 腰越にて奥州から来た義経一行と出会い、[[サトイモ|里芋]]煮を振る舞う。 |
|||
: のちに、鎌倉入りできず腰越に留め置かれた義経と再会し、返礼として荷車一杯の里芋を与えられる。 |
|||
; 小六(ころく) |
; 小六(ころく) |
||
: 演:[[中村大輝]] |
: 演:[[中村大輝]] |
||
: [[摂津国|摂津]]の狩人。 |
: [[摂津国|摂津]]の狩人。 |
||
: 一の谷周辺の地形に詳しく、義経一行の案内役を務める。 |
|||
: [[須磨区|一ノ谷]]に進軍するため山中を偵察していた義経らに、[[一ノ谷の戦い#逆落しの場所の論争|鵯越]]や[[鉢伏山 (兵庫県神戸市)|鉢伏山]]周辺の案内をする。 |
|||
; 五藤太(ごとうた) |
; 五藤太(ごとうた) |
||
: 演:[[藤田健彦]] |
: 演:[[藤田健彦]] |
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: |
: 修善寺の農民。トウの父。 |
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: 幽閉の身である範頼を、妻とともに気に掛ける広い心を持つ。 |
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: 妻(演:[[山田里奈]])と共に農業に勤しむが、源範頼暗殺の巻き添えとなり、善児に妻ともども殺害される。 |
|||
; 五藤太の妻 |
|||
; 野武士 |
|||
: 演:[[ |
: 演:[[山田里奈]] |
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: 修善寺の農民。トウの母。 |
|||
: 奥州から鎌倉へ向かう義経一行と遭遇する野武士。 |
|||
: 獲物を巡って口論となり、義経に射殺される。 |
|||
; 代官 |
; 代官 |
||
: 演:[[沖田裕樹]] |
: 演:[[沖田裕樹]] |
||
: 伊豆の代官。 |
: 伊豆の代官。 |
||
: [[証文]]を掲げ、百姓らに貸した米を返すよう迫る。 |
|||
; 百姓 |
; 百姓 |
||
: 演:[[田村泰二郎]] |
: 演:[[田村泰二郎]]、[[比佐仁]] |
||
: 伊豆の百姓。 |
: 伊豆の百姓。 |
||
; ウメ |
|||
: 領地を訪れた頼時(泰時)に、借りた米が[[凶作]]で返せないことを訴える。 |
|||
: 演:[[石川萌香]] |
|||
: 鎌倉の百姓。 |
|||
: 心優しく、坂東の女性として政子に憧れを抱いている。 |
|||
; 百姓 |
|||
: 演:[[細川唯]]、[[関塚まいこ]]、[[南一恵]]、[[西岡野人]]、[[高橋克明]] |
|||
: 鎌倉の百姓。 |
|||
: 政子のことを慕っており、息子を亡くした政子を励まし気遣うなど心優しい。 |
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=== 登場 |
=== 特別登場 === |
||
; 侍女 |
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<!--役名の五十音順。--> |
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: 演:[[長澤まさみ]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=鎌倉殿の13人:長澤まさみがサプライズ登場 本編で“顔出し”ナレ 「やっぱキレイ」「めっちゃキレイ」とSNS沸く|url=https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/celebrity/%E9%8E%8C%E5%80%89%E6%AE%BF%E3%81%AE13%E4%BA%BA-%E9%95%B7%E6%BE%A4%E3%81%BE%E3%81%95%E3%81%BF%E3%81%8C%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BA%E7%99%BB%E5%A0%B4-%E6%9C%AC%E7%B7%A8%E3%81%A7-%E9%A1%94%E5%87%BA%E3%81%97-%E3%83%8A%E3%83%AC-%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%82%AD%E3%83%AC%E3%82%A4-%E3%82%81%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%AD%E3%83%AC%E3%82%A4-%E3%81%A8sns%E6%B2%B8%E3%81%8F/ar-AA131fYC|publisher=MANTANWEB|date=2022-10-16|accessdate=2022-10-16}}}} |
|||
; [[公暁]](こうぎょう) |
|||
: 大倉御所に仕える[[侍女]]{{Efn|第39回放送。クレジットは「語り」のままである。}}。第39回放送で登場。 |
|||
: 演:[[寛一郎]]{{Refnest|group="*"|name="nhk20220301"}} |
|||
; [[ |
; [[徳川家康]](とくがわ いえやす) |
||
: 演:[[松本潤]] |
|||
: 演:[[加藤小夏]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/chiyo.html|title=千世|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-09-04}}}} |
|||
: 「[[吾妻鏡]]」の愛読者。のちの[[江戸幕府]]初代[[征夷大将軍]]。次作の大河ドラマ『[[どうする家康]]』の主人公であり、最終回の冒頭で登場。 |
|||
; [[畠山重保]](はたけやま しげやす) |
|||
: 演:[[杉田雷麟]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/hatakeyama-shigeyasu.html|title=畠山重保|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-09-04}}}} |
|||
; [[三浦胤義]](みうら たねよし) |
|||
: 演:[[岸田タツヤ]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://pid.nhk.or.jp/event/PPG0352302/|title=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」スペシャルトークin横須賀|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-08-25}}}} |
|||
== スタッフ == |
== スタッフ == |
||
* [[脚本|作]]:[[三谷幸喜]] |
* [[脚本|作]]:[[三谷幸喜]] |
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* 脚本協力:[[古沢良太]](最終回) |
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* [[劇伴|音楽]]:[[エバン・コール]] |
* [[劇伴|音楽]]:[[エバン・コール]] |
||
* [[ナレーション|語り]]:[[長澤まさみ]] |
* [[ナレーション|語り]]:[[長澤まさみ]]{{Efn|第39回放送の冒頭、大倉御所にて義時とすれ違う侍女として登場し、視聴者に語り掛ける演出となった。}} |
||
* [[主題歌|テーマ音楽]][[演奏]]:[[NHK交響楽団]] |
* [[主題歌|テーマ音楽]][[演奏]]:[[NHK交響楽団]] |
||
* テーマ音楽[[指揮 (音楽)|指揮]]:[[下野竜也]] |
* テーマ音楽[[指揮 (音楽)|指揮]]:[[下野竜也]] |
||
* 演奏:ブダペストスコアリング/ミラクル・バス<!-- 演奏者は音楽ユニットとしての「ブダペストスコアリング/ミラクル・バス」 --><ref>{{Cite tweet|user=HUNBASSADOR|number=1486972314025529344|title=オルネル=バーリン・アンナ 駐日ハンガリー大使|date=2022-01-28|accessdate=2024-03-23}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://jpnhun.seesaa.net/archives/202201-1.html|title=NHKテレビドラマ「鎌倉殿13人」のテーマ音楽を演奏するブダペストスコアリング/ミラクル・バスについて|date=2022-01-25|website=日本ハンガリー友好協会公式ブログ|accessdate=2024-03-23|archiveurl=https://web.archive.org/web/20240323051153/https://jpnhun.seesaa.net/archives/202201-1.html|archivedate=2024-03-23|url-status=live}}</ref><ref>[https://www.budapestscoring.com/ Budapest Scoring • A world-class orchestra right at your fingertips]</ref> |
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* 演奏:ブダペストスコアリング / [[ミラクル・バス]] |
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* [[タイトルバック]]:[[高野善政]] |
* [[タイトルバック]]:[[高野善政]]、島田初哉 |
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* 題字:佐藤亜沙美 |
* 題字:佐藤亜沙美 |
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* メインビジュアル:[[レスリー・キー]]、吉良進太郎 |
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* 3D地図監修:[[シブサワ・コウ]] |
* 3D地図監修:[[シブサワ・コウ]] |
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{{Div col|3}} |
{{Div col|3}} |
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* [[時代考証]]:[[坂井孝一]] |
* [[時代考証]]:[[坂井孝一]]、長村祥知、木下竜馬 |
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* [[風俗]]考証:[[佐多芳彦]] |
* [[風俗]]考証:[[佐多芳彦]] |
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* [[公家]]文化考証:海上貴彦 |
* [[公家]]文化考証:海上貴彦 |
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1,058行目: | 941行目: | ||
* [[書道]]指導:金敷駸房 |
* [[書道]]指導:金敷駸房 |
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* [[すごろく|双六]]指導:伊藤拓馬 |
* [[すごろく|双六]]指導:伊藤拓馬 |
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* [[蹴鞠]]指導:高野健次 |
* [[蹴鞠]]指導:高野健次、山本隆史 |
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* 飾りひも指導:多田牧子 |
* 飾りひも指導:多田牧子 |
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* [[鳴弦]]指導:小池義明 |
* [[鳴弦]]指導:小池義明 |
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1,064行目: | 947行目: | ||
* [[シンバル|銅拍子]]指導:住田福十郎 |
* [[シンバル|銅拍子]]指導:住田福十郎 |
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* [[鼓]]指導:望月佐太寿郎 |
* [[鼓]]指導:望月佐太寿郎 |
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* [[洲浜紋|州浜台]]指導:井関宗脩 |
* [[華道]]・[[洲浜紋|州浜台]]指導:井関宗脩 |
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* [[囲碁]]指導:[[田尻悠人]] |
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* 仏像修復指導:明珍素也 |
* 仏像修復指導:明珍素也 |
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* [[中国語]]指導:凌慶成 |
* [[中国語]]指導:凌慶成 |
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{{Div col end}} |
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* ビジュアルディレクター:[[神田創]] |
* ビジュアルディレクター:[[神田創]]、[[戸田義久]] |
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* [[VFX]]プロデューサー:[[結城崇史]] |
* [[VFX]]プロデューサー:[[結城崇史]] |
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* VFXスーパーバイザー:[[進威志]] |
* VFXスーパーバイザー:[[進威志]]、田中貴志 |
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* ビジュアルスーパーバイザー:大谷直哉 |
* ビジュアルスーパーバイザー:大谷直哉 |
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* [[特殊メイク]]:[[江川悦子]] |
* [[特殊メイク]]:[[江川悦子]] |
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* 撮影協力:[[静岡県]][[伊豆の国市]] |
* 撮影協力:[[静岡県]][[伊豆の国市]]、[[裾野市]]、[[富士宮市]]、[[沼津市]]、[[神奈川県]][[相模原市]]、[[岩手県]][[奥州市]]、[[不二聖心女子学院中学校・高等学校|不二聖心女子学院]] |
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* [[テレビプロデューサー|制作統括]]:清水拓哉 |
* [[テレビプロデューサー|制作統括]]:清水拓哉、尾崎裕和 |
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* プロデューサー:長谷知記 |
* プロデューサー:長谷知記、大越大士、橋本万葉、吉岡和彦、川口俊介、結城崇史 |
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* [[ディレクター|演出]]:[[吉田照幸]] |
* [[ディレクター|演出]]:[[吉田照幸]]、末永創、保坂慶太、[[安藤大佑]]、中泉慧、小林直毅、松本仁志 |
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* [[音声多重放送|副音声]]解説:[[宗方脩]] |
* [[音声多重放送|副音声]]解説:[[宗方脩]] |
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1,083行目: | 967行目: | ||
* [[ギター#アコースティック・ギター|ギター]]演奏:[[ポール・ギルバート]](第1回 - 第14回) |
* [[ギター#アコースティック・ギター|ギター]]演奏:[[ポール・ギルバート]](第1回 - 第14回) |
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* [[ピアノ]]演奏:[[フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ|フランチェスコ・トリスターノ]](第15回 - 第26回) |
* [[ピアノ]]演奏:[[フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ|フランチェスコ・トリスターノ]](第15回 - 第26回) |
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* [[テルミン]]演奏:[[竹内正実]](第27回 - ) |
* [[テルミン]]演奏:[[竹内正実]](第27回 - 第38回) |
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* [[ボーカル|ヴォーカル]]:[[tea (シンガーソングライター)|tea]](第27回 - ) |
* [[ボーカル|ヴォーカル]]:[[tea (シンガーソングライター)|tea]](第27回 - 第38回) |
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* [[クラリネット]]演奏:[[コハーン・イシュトヴァーン|コハーン]](第39回 - 第48回) |
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== 放送 == |
== 放送 == |
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=== 放送時間 === |
=== 放送時間 === |
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* [[NHK BS4K]]:毎週日曜 |
* [[NHK BS4K]]:毎週日曜 18時 - 18時45分 |
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* [[NHK BSプレミアム]]:毎週日曜 18時 - 18時45分 |
* [[NHK BSプレミアム]]:毎週日曜 18時 - 18時45分 |
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* [[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]:毎週日曜 20時 - 20時45分 |
* [[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]:毎週日曜 20時 - 20時45分 |
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* (再放送)総合テレビ:毎週土曜 13時5分 - 13時50 |
* (再放送)総合テレビ:毎週土曜 13時5分 - 13時50分 |
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総合テレビでの放送分は[[NHKプラス]]で同時配信され、放送後7日間は見逃し視聴が可能。 |
総合テレビでの放送分は[[NHKプラス]]で同時配信され、放送後7日間は見逃し視聴が可能。 |
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=== 放送日程 === |
=== 放送日程 === |
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* 初回は15分拡大。 |
* 初回と最終回は15分拡大。 |
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* 第18回は本編の放送時間を45分に拡大(「紀行」コーナーを別日時で放送 |
* 第18回は本編の放送時間を45分に拡大(「紀行」コーナーを別日時で放送{{efn|第18回の紀行は、「いよいよ壇ノ浦へ!『鎌倉殿の13人』紀行(18)」として放送された。}}{{Refnest|group="*"|{{Cite news|title=鎌倉殿の13人:平家滅亡「壇ノ浦の戦い」回は“紀行なし”「たっぷり楽しんで」 「相当な規模」の大海戦に&義経の八艘飛びも|newspaper=[[MANTANWEB]]|date=2022-04-22|url=https://mantan-web.jp/article/20220422dog00m200049000c.html|accessdate=2022-04-23|publisher=[[MANTANWEB|MANTAN]]}}}}{{Refnest|group="*"|{{Cite news|title=「鎌倉殿の13人」壇ノ浦の戦い「紀行」“異例の予習放送”日時決定 計4回!5・8第18話は本編45分|newspaper=スポニチ Sponichi Annex|date=2022-05-02|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/05/02/kiji/20220502s00041000173000c.html|accessdate=2022-05-03|publisher=[[スポーツニッポン]]}}}}。BS4Kでは放送時間を46分に拡大し、「紀行」コーナーも同時放送{{Refnest|group="*"|name="18回BS4K"|{{Cite web|和書|title=鎌倉殿の13人 (18)「壇ノ浦で舞った男」NHKクロニクル NHKアーカイブス|url=https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A202205081800001304400|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-12-13}}}}{{Refnest|group="*"|name="18回紀行BS4K"|{{Cite web|和書|title=鎌倉殿の13人紀行 (18)「山口県下関市」NHKクロニクル NHKアーカイブス|url=https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A202205081844301304400|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-12-13}}}}。)。 |
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* 第48回は本編の放送時間を59分に拡大(第18回と同様に「紀行」コーナーを別日時で放送{{efn|最終回の紀行は、「『鎌倉殿の13人』紀行 最終回特別編」として放送された。}}<ref group="*">{{Cite news|和書 |title=どれほど衝撃のラストなのか…… 「鎌倉殿の13人」最終回、定番の“紀行”入らずネットで驚き |newspaper=[[ねとらぼ]] |date=2022-12-12 |author=ケンゾー |url=https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2212/12/news160.html |access-date=2023-2-4 |page=1}}</ref>)。 |
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{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small" |
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small" |
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!放送回!!放送日!!サブタイトル!!演出!!紀行!!地上波視聴率 |
!放送回!!放送日!!サブタイトル!!演出!!紀行!!地上波視聴率 |
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|第{{0}}1回||style="text-align:right"|{{0}}1月{{0}}9日||大いなる小競り合い||rowspan=2|吉田照幸||[[鶴岡八幡宮]]([[神奈川県]][[鎌倉市]])<br />[[北条氏邸・円成寺跡|史跡 北条氏邸跡]]([[静岡県]][[伊豆の国市]])||17.3%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
|第{{0}}1回||style="text-align:right"|{{0}}1月{{0}}9日||大いなる小競り合い||rowspan=2|吉田照幸||[[鶴岡八幡宮]]([[神奈川県]][[鎌倉市]])<br />[[北条氏邸・円成寺跡|史跡 北条氏邸跡]]([[静岡県]][[伊豆の国市]])||{{color|red|17.3%}}{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第{{0}}2回||style="text-align:right"|{{0}}1月16日||佐殿の腹||[[音無神社]](静岡県[[伊東市]])<br />[[蛭ヶ島公園]](静岡県伊豆の国市)||14.7%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
|第{{0}}2回||style="text-align:right"|{{0}}1月16日||佐殿の腹||[[音無神社]](静岡県[[伊東市]])<br />[[蛭ヶ島公園]](静岡県伊豆の国市)||14.7%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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1,167行目: | 1,054行目: | ||
|第33回||style="text-align:right"|{{0}}8月28日||修善寺||末永創||源頼家の墓(静岡県伊豆市)||10.2%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
|第33回||style="text-align:right"|{{0}}8月28日||修善寺||末永創||源頼家の墓(静岡県伊豆市)||10.2%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第34回||style="text-align:right"|{{0}}9月{{0}}4日||理想の結婚||中泉慧||[[頂法寺|六角堂(頂法寺)]](京都府京都市)<br />小野城跡(三重県[[亀山市]])||11.9%{{Refnest|group="*"|name="視聴率" |
|第34回||style="text-align:right"|{{0}}9月{{0}}4日||理想の結婚||中泉慧||[[頂法寺|六角堂(頂法寺)]](京都府京都市)<br />小野城跡(三重県[[亀山市]])||11.9%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第35回||style="text-align:right"|{{0}}9月11日||苦い盃|||||| |
|第35回||style="text-align:right"|{{0}}9月11日||苦い盃||保坂慶太||畠山重忠公史跡公園(埼玉県[[深谷市]])<br />[[菅谷館]]跡(埼玉県[[嵐山町]])||11.2%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第36回||style="text-align:right"|{{0}}9月18日||武士の鑑||末永創||畠山重忠公碑(神奈川県横浜市)||12.4%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第37回||style="text-align:right"|{{0}}9月25日||オンベレブンビンバ||小林直毅||[[円覚寺]](神奈川県鎌倉市)||12.6%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第38回||style="text-align:right"|10月{{0}}2日||時を継ぐ者||吉田照幸||[[願成就院]](静岡県伊豆の国市)||11.7%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第39回||style="text-align:right"|10月16日||穏やかな一日||保坂慶太||十国峠・源実朝の歌碑(静岡県熱海市)<br />鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)||12.0%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第40回||style="text-align:right"|10月23日||罠と罠||中泉慧||光念寺(神奈川県[[三浦市]])<br />正行院(神奈川県横須賀市)||11.3%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第41回||style="text-align:right"|10月30日||義盛、お前に罪はない||吉田照幸||[[和田塚]](神奈川県鎌倉市)<br />[[善栄寺]](神奈川県小田原市)||11.3%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第42回||style="text-align:right"|11月{{0}}6日||夢のゆくえ||末永創|| [[船玉神社 (藤沢市)|船玉神社]](神奈川県[[藤沢市]])<br />実朝歌碑(神奈川県鎌倉市)||11.3%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第43回||style="text-align:right"|11月13日||資格と死角||吉田照幸<br />松本仁志||[[明王院 (鎌倉市)|明王院]](神奈川県鎌倉市)||11.5%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第44回||style="text-align:right"|11月20日||審判の日||保坂慶太||[[覚園寺]](神奈川県鎌倉市)||11.0%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第45回||style="text-align:right"|11月27日||八幡宮の階段||安藤大佑||鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)<br />[[金剛寺 (秦野市)#文化財|源実朝公御首塚]](神奈川県[[秦野市]])||{{color|blue|{{0}}6.2%}}{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}{{Efn|裏番組の[[2022 FIFAワールドカップ]][[2022 FIFAワールドカップ日本代表|日本対コスタリカ戦]]([[テレビ朝日]])が世帯視聴率42.9%をマークした{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}}} |
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|第46回||style="text-align:right"|12月{{0}}4日||将軍になった女||末永創||[[多摩川浅間神社]]([[東京都]][[大田区]])<br />[[雲林寺 (横浜市)|雲林寺]](神奈川県横浜市)<br />[[安養院 (鎌倉市)|安養院]](神奈川県鎌倉市)||11.3%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|第47回||style="text-align:right"|12月11日||ある朝敵、ある演説||吉田照幸<br />谷口尊洋||[[聖福寺 (福岡市)|聖福寺]]([[福岡県]][[福岡市]])<br />[[名超寺]](滋賀県[[長浜市]])||11.9%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}} |
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|- |
|||
|最終回||style="text-align:right"|12月18日||報いの時||吉田照幸||[[北条小町邸跡]](神奈川県鎌倉市)<br/>[[白旗神社 (鎌倉市西御門)|北条義時の墓]](神奈川県鎌倉市)||14.8%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"|{{Cite news|title=NHK大河「鎌倉殿の13人」最終回視聴率14・8%…期間平均12・7%で「西郷どん」と並ぶ|newspaper=[[スポーツ報知]]|date=2022-12-19|url=https://hochi.news/articles/20221219-OHT1T51051.html?page=1 |accessdate=2022-12-19|publisher=[[報知新聞社]]}}}} |
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!colspan="6"|平均視聴率 12.7%([[視聴率]]は[[ビデオリサーチ]]調べ、[[関東地方|関東地区]]・世帯・リアルタイム) |
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|} |
|} |
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* [[視聴率]]はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。 |
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=== 放送時間変更・休止 === |
=== 放送時間変更・休止 === |
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* [[7月10日]] - [[第26回参議院議員通常選挙]]投開票日に伴い、総合テレビにて『[[選挙特別番組#2022年参議院議員通常選挙|参院選開票速報2022]]』放送のため、休止{{Refnest|group="*"|{{Cite web |
* [[7月10日]] - [[第26回参議院議員通常選挙]]投開票日に伴い、総合テレビにて『[[選挙特別番組#2022年参議院議員通常選挙|参院選開票速報2022]]』放送のため、休止{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/06/22/kiji/20220622s00041000316000c.html |title=7・10大河「鎌倉殿の13人」第27話は放送休止 参院選開票速報に伴い |access-date=2022-06-22 |date=2022-06-22 |website=スポーツニッポン}}}}。7月16日の再放送枠は第26回をリピートで再放送{{Refnest|group="*"|name=ikkyo|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220629041338/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=34752|title=一挙再放送&関連番組集中編成のお知らせ|access-date=2022-09-17 |date=2022-07-15 |website=NHK}}}}。 |
||
* [[10月9日]] - スペシャルトーク番組放送のため、休止{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」トークスペシャル番組 放送決定!|url=https://web.archive.org/web/20220922040545/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=35717|website=NHKPR|publisher=日本放送協会|date=2022-09-22|accessdate=2022-09-23}}}}。 |
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* 11月20日 - 福岡県のみ、総合テレビにて[[2022年福岡市長選挙]]の開票速報特番を放送のため、20時15分 - 21時00分に繰り下げ。 |
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==== 総合テレビ・再放送枠における放送休止など ==== |
==== 総合テレビ・再放送枠における放送休止など ==== |
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1,182行目: | 1,098行目: | ||
==== 再放送枠以外での再放送 ==== |
==== 再放送枠以外での再放送 ==== |
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* 1月23日(日曜日)の13時05分 - 14時50分に総合テレビで初回と第2回を連続再放送。 |
* 1月23日(日曜日)の13時05分 - 14時50分に総合テレビで初回と第2回を連続再放送。 |
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* 「深夜のイッキ見!」編成の一環として、2月17日(16日深夜)と18日(17日深夜)に総合テレビで第1回から第6回までを集中再放送。 |
* 「[[ミッドナイトチャンネル]]・深夜のイッキ見!」編成の一環としての[[キャッチアップ放送]]として、2月17日(16日深夜)と18日(17日深夜)に総合テレビで第1回から第6回までを集中再放送。また7月10日分の放送休止に合わせて、7月16日(15日深夜)から18日(17日深夜)に総合テレビで第18回から第25回までを一挙再放送{{Refnest|group="*"|name=ikkyo}}。これらの再放送はNHKプラスで同時配信され、放送後7日間は見逃し視聴が可能であった。 |
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これらの再放送はNHKプラスで同時配信され、放送後7日間は見逃し視聴が可能となる。 |
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=== ダイジェスト === |
=== ダイジェスト === |
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1か月分の放送をダイジェストにした「20分でわかる!『鎌倉殿の13人』」を放送。ナレーターは[[木村昴]]。放送内容は前後編に分けてNHKの公式YouTubeでも公開。 |
1か月分の放送をダイジェストにした「20分でわかる!『鎌倉殿の13人』」を放送。ナレーターは[[木村昴]]。放送内容は前後編に分けてNHKの公式YouTubeでも公開。 |
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また、各回のダイジェストの初回放送時はそれまでの放送分も合わせて放送され |
また、各回のダイジェストの初回放送時はそれまでの放送分も合わせて放送された。これらの放送はNHKプラスで同時配信され、放送後7日間は見逃し視聴が可能であった。 |
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{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small" |
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small" |
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!放送回!!初回放送日!!放送時間!!本編回 |
!放送回!!初回放送日!!放送時間!!本編回 |
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!{{0}}4月ダイジェスト |
!{{0}}4月ダイジェスト |
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|{{0}}5月{{0}}2日(1日深夜)||{{0}}2時55分 - {{0}}3時16分||第13回 - 第17回 |
|{{0}}5月{{0}}2日(1日深夜)||{{0}}2時55分 - {{0}}3時16分||第13回 - 第17回 |
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=== 総集編 === |
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2022年12月29日に総合で、12月31日と1月2日にBS4Kで放送(4部構成)。 |
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{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small" |
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!放送回!!放送時間(総合)!!放送時間(BS4K)!!放送時間(BS4K)!!本編回 |
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!第一章 |
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|13時05分 - 14時15分||23時45分 - {{0}}0時55分||{{0}}8時00分 - {{0}}9時10分||第{{0}}1回 - 第13回 |
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|- |
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!第二章 |
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|14時15分 - 15時20分||{{0}}0時55分 - {{0}}2時00分||{{0}}9時10分 - 10時15分||第14回 - 第23回 |
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|- |
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!第三章 |
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|15時25分 - 16時31分||{{0}}2時00分 - {{0}}3時06分||10時15分 - 11時21分||第24回 - 第36回 |
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|- |
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!最終章 |
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|16時31分 - 17時40分||{{0}}3時06分 - {{0}}4時15分||11時21分 - 12時30分||第37回 - 第48回 |
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|} |
|} |
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=== 関連番組 === |
=== 関連番組 === |
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* [[ラジオ深夜便]] 〜もっと、鎌倉殿の13人〜 |
* [[ラジオ深夜便]] 〜もっと、鎌倉殿の13人〜([[NHKラジオ第1放送|NHKラジオ第1]]・[[NHK-FM放送|NHK-FM]]) |
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* 鎌倉殿サミット2022 〜源頼朝 死をめぐるミステリー 日本史上の大転換点〜(2022年1月2日、NHK BSプレミアム・NHK |
* 鎌倉殿サミット2022 〜源頼朝 死をめぐるミステリー 日本史上の大転換点〜(2022年1月2日、[[NHK BSプレミアム]]・[[NHK BS4K]]) |
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* [[チコちゃんに叱られる!]] 新春拡大版スペシャル! 鎌倉殿の13人が見たい!(2022年1月2日、NHK総合) |
* [[チコちゃんに叱られる!]] 新春拡大版スペシャル! 鎌倉殿の13人が見たい!(2022年1月2日、[[NHK総合テレビジョン|NHK総合]]) - ゲスト出演は菅田将暉、中川大志、佐藤浩市。 |
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* 北条ファミリーが語る!『鎌倉殿の13人』放送直前SP(2022年1月3日、NHK総合) |
* 北条ファミリーが語る!『鎌倉殿の13人』放送直前SP(2022年1月3日、NHK総合) |
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* [[あなたが主役 50ボイス|50ボイス]]「鎌倉殿の13人」(2022年1月3日、NHK総合) |
* [[あなたが主役 50ボイス|50ボイス]]「鎌倉殿の13人」(2022年1月3日、NHK総合) - 司会は小池栄子。 |
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* [[英雄たちの選択]](NHK BSプレミアム) |
* [[英雄たちの選択]](NHK BSプレミアム) |
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** 北条義時・チーム鎌倉の逆襲(2022年1月5日) |
** 北条義時・チーム鎌倉の逆襲(2022年1月5日) |
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** 頼朝暗殺未遂!? 曽我兄弟敵討ち事件の深層(2022年6月8日) |
** 頼朝暗殺未遂!? 曽我兄弟敵討ち事件の深層(2022年6月8日) |
||
** 鎌倉殿暗殺!源実朝 禁断の政治構想(2022年10月5日) |
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* [[歴史探偵]](NHK総合) - 所長(司会)は佐藤二朗。 |
* [[歴史探偵]](NHK総合) - 所長(司会)は佐藤二朗。 |
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** 「武士の都・鎌倉 |
** 「武士の都・鎌倉」(2022年1月12日) |
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** 「ヒーロー 源義経」(2022年4月27日) - ゲスト出演は迫田孝也。 |
** 「ヒーロー 源義経」(2022年4月27日) - ゲスト出演は迫田孝也。 |
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** 「源平合戦 壇の浦の戦い」(2022年5月4日) |
** 「源平合戦 壇の浦の戦い」(2022年5月4日) |
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** 「北条政子」(2022年6月15日) - VTR出演は小池栄子。 |
** 「北条政子」(2022年6月15日) - VTR出演は小池栄子。 |
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** 「鎌倉バトルロイヤル」(2022年7月20日) - ゲスト出演は山本耕史。 |
** 「鎌倉バトルロイヤル」(2022年7月20日) - ゲスト出演は山本耕史。 |
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** 「3代将軍 源実朝」(2022年10月12日) - ゲスト出演は柿澤勇人。 |
|||
* [[日本人のおなまえ]]「山本耕史&中川大志も初耳!『鎌倉殿の13人』SP」(2022年1月27日、NHK総合)<ref group="*">[https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=32913 山本耕史&中川大志も初耳!源氏・平氏の誕生秘話] NHK PR、2022年1月24日配信、1月27日閲覧</ref> |
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** 「後鳥羽上皇と承久の乱」(2022年11月2日) |
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* [[土曜スタジオパーク]](NHK総合) |
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** 「鎌倉殿の13人」特集 - 小栗旬(2022年1月15日) |
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** 「鎌倉殿の13人」特集 - 坂東彌十郎(2022年2月26日) |
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** 「鎌倉殿の13人」特集 - 佐藤浩市(2022年4月16日) |
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** 「鎌倉殿の13人」壇ノ浦直前SP - 菅田将暉(2022年1月15日) |
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** 「鎌倉殿の13人」特集 - 小池栄子(2022年8月27日) |
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** 「鎌倉殿の13人」特集in京都 - 山本耕史(2022年12月3日) |
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** 「グレーテルのかまど」「鎌倉殿の13人」特集 - 瀬戸康史(2022年12月17日) |
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* [[ロコだけが知っている]]「大河"鎌倉殿の13人"SP!静岡伊豆の国市&東京板橋の魅力」(2022年1月19日、NHK総合)- ゲスト出演は坂東彌十郎と小池栄子。 |
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* [[日本人のおなまえ]]「山本耕史&中川大志も初耳!『鎌倉殿の13人』SP」(2022年1月27日、NHK総合)<ref group="*">[https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=32913 山本耕史&中川大志も初耳!源氏・平氏の誕生秘話] NHK PR、2022年1月24日配信、1月27日閲覧</ref>- ゲスト出演は山本耕史と中川大志。 |
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* 鎌倉DAYS(2022年1月29日、NHK総合)<ref group="*">[https://www.nhk.jp/p/ts/PV4MJ6R56R/ 鎌倉DAYS - NHK]</ref> |
* 鎌倉DAYS(2022年1月29日、NHK総合)<ref group="*">[https://www.nhk.jp/p/ts/PV4MJ6R56R/ 鎌倉DAYS - NHK]</ref> |
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** 「鎌倉LOVEの13人」※全4部(① 9:30-10:00、② 10:50-10:55、③ 11:22-11:24、④ 11:49-11:54) |
** 「鎌倉LOVEの13人」※全4部(① 9:30-10:00、② 10:50-10:55、③ 11:22-11:24、④ 11:49-11:54)- ゲスト出演は坂東彌十郎、宮澤エマ、坪倉由幸。 |
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** 「走れ!鎌倉」(11:24-11:49) |
** 「走れ!鎌倉」(11:24-11:49)- ゲスト出演は山本耕史。 |
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* [[チャリダー★|チャリダー★快汗!サイクルクリニック]] "鎌倉殿の13人"スペシャル(2022年1月29日、[[NHK BS1]])<ref group="*">[https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=32940 大河ドラマ出演中の山本耕史が“鎌倉”を自転車旅!] NHK PR、2022年1月26日配信、1月27日閲覧</ref> |
* [[チャリダー★|チャリダー★快汗!サイクルクリニック]] "鎌倉殿の13人"スペシャル(2022年1月29日、[[NHK BS1]])<ref group="*">[https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=32940 大河ドラマ出演中の山本耕史が“鎌倉”を自転車旅!] NHK PR、2022年1月26日配信、1月27日閲覧</ref>- ゲスト出演は山本耕史。 |
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* 体感!「鎌倉殿の13人」の世界~鎌倉・伊豆~(2022年3月3日、NHK BSプレミアム)- ゲスト出演は山本耕史、ナレーションは高岸宏行。 |
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* [[たっぷり関東NHK]]「食べる!鎌倉"文学"」(2022年1月30日、NHK総合〈[[NHK放送センター|関東1都6県]]〉)<ref group="*">[https://www.nhk.jp/p/ts/2JZ38W6V9Y/episode/te/88YV9539ZW/ たっぷり関東NHK「食べる!鎌倉“文学”」 - たっぷり関東NHK] NHKオンライン</ref> |
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* [[沼にハマってきいてみた]]「鎌倉幕府沼 大河ドラマとコラボ!」(2022年3月9日、[[NHK教育テレビジョン|Eテレ]])- ゲスト出演は高岸宏行。 |
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* [[義経のスマホ]](2022年5月24日 - 6月3日) |
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* 決戦!源平の戦い(2022年4月9日、NHK BSプレミアム・NHK BS4K)- ゲスト出演は秋元才加。 |
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* [[にっぽんの芸能|新・にっぽんの芸能]]「坂東彌十郎と見る「鎌倉殿」と歌舞伎」(2022年5月27日、[[NHK教育テレビジョン|Eテレ]]) |
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* [[プロフェッショナル 仕事の流儀]]「小栗旬スペシャル」(2022年5月3日、NHK総合) |
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* [[義経のスマホ]](2022年5月24日 - 6月3日、NHK総合) |
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* [[にっぽんの芸能|新・にっぽんの芸能]](Eテレ) |
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** 坂東彌十郎と見る「鎌倉殿」と歌舞伎(2022年5月27日)- ゲスト出演は坂東彌十郎。 |
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** 鎌倉ゆかりの芸能スペシャル「賤の苧環」IN鶴岡八幡宮(2022年10月28日)- ゲスト出演は坂井孝一。 |
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* [[100カメ]]「鎌倉殿の13人」(2022年6月14日、NHK総合)<ref group="*">[https://www.nhk.jp/p/100cam/ts/QP8MPNM1GL/schedule/ 放送予定 - 100カメ - NHK] 2022年6月12日閲覧。</ref> |
* [[100カメ]]「鎌倉殿の13人」(2022年6月14日、NHK総合)<ref group="*">[https://www.nhk.jp/p/100cam/ts/QP8MPNM1GL/schedule/ 放送予定 - 100カメ - NHK] 2022年6月12日閲覧。</ref> |
||
* [[美の壺]]「いざ鎌倉 武士たちの美意識」(2022年7月22日、NHK BSプレミアム・NHK BS4K) |
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* 「鎌倉殿の13人」応援感謝!ウラ話トークSP〜そしてクライマックスへ〜(2022年10月9日、NHK総合) |
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** ディープバージョン(2022年10月17日、NHK総合) - 60分拡大版。 |
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* [[先人たちの底力 知恵泉]](NHK総合) |
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** 「イノベーション! 誕生 御成敗式目 北条泰時」(2022年11月22日) - ゲスト出演は坂東彌十郎。 |
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* ドラマの裏側×SDGs(2022年12月4日、NHK総合) |
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* 鎌倉殿の13人 〜オープニング13の秘密〜(2022年12月11日、NHK総合)- 出演はエバン・コール、当番組制作スタッフ。 |
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* 三谷幸喜の言葉 〜『鎌倉殿の13人』の作り方〜(2022年12月17日、NHK総合)- 出演は三谷幸喜、ナレーションは山寺宏一。 |
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* グランドフィナーレ〜『鎌倉殿』の最後の一日(2022年12月27日、NHK総合) |
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* 小栗旬×松本潤 今だからこそ、大河について話そう(2023年2月12日、NHK総合) |
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== 受賞・反響 == |
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=== 受賞 === |
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* 2022年10月11日、「第七十回[[菊池寛賞]]」が発表され、三谷幸喜が受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「菊池寛賞」に「鎌倉殿の13人」三谷幸喜氏、プロ転向の羽生結弦氏ら フィギュア界からの受賞は5年ぶり - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/10/11/kiji/20221011s00041000389000c.html?amp=1 |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-02-02 |language=ja}}}}。 |
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* 同年11月28日、[[イー・ガーディアン]]が主催する「[[SNS流行語大賞]]2022」が発表され、テレビ・映画部門での部門賞を『鎌倉殿の13人』が受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=SNS流行語、2022年大賞はちいかわ構文「〇〇ってコト!?」 |url=https://resemom.jp/article/2022/11/30/69721.html |website=リセマム |access-date=2023-02-02 |language=ja}}}}。 |
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* 同年11月30日、「[[GQ JAPAN|GQ]] メン・オブ・ザ・イヤー2022」が発表され、メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・アクター賞を大泉洋が(他作品での活動も合わせて)受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=大泉洋「日本中を敵に回したようで」メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・アクター賞に「頼朝」喜ぶ - 芸能 : 日刊スポーツ|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202211300001037.html |website=nikkansports.com|access-date=2022-12-08|language=ja}}}}。 |
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* 同年12月5日、「[[Yahoo!検索大賞|Yahoo!検索大賞]]2022」が発表され、作品カテゴリー・ドラマ部門で、『鎌倉殿の13人』が1位となった{{Refnest|group="*"|{{Cite news|和書 |title=鎌倉殿の13人:「Yahoo!検索大賞」ドラマ部門1位 脚本の三谷幸喜、豪華俳優陣に注目集まり検索数上昇 |newspaper=[[MANTANWEB]] |date=2022-12-5 |url=https://mantan-web.jp/article/20221204dog00m200044000c.html |access-date=2023-2-4}}}}。 |
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*2023年1月20日、「2022年12月度[[ギャラクシー賞]]月間賞」が発表され、『鎌倉殿の13人』が受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」ギャラクシー賞月間賞 大河3年ぶり受賞!義時ら「輝きをもって丁寧に描かれ、見応え」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/01/20/kiji/20230119s00041000362000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-20 |language=ja}}}}{{Efn|大河ドラマのギャラクシー賞月間賞は「[[いだてん〜東京オリムピック噺〜|いだてん~東京オリムピック噺~]]」以来3年ぶり}}。 |
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*同年2月2日、「2022年[[エランドール賞]]」の授賞式が行われ、特別賞を「『鎌倉殿の13人』制作チーム」が、新人賞を中川大志が(他作品での活動も合わせて)受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【エランドール賞】『鎌倉殿の13人』山本耕史、“三浦義村”は「猟奇的な役」 共演の佐藤浩市から刺激も |url=https://www.oricon.co.jp/news/2266393/full/ |website=ORICON NEWS |access-date=2023-02-02}}}}。 |
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*同年2月16日、「第13回[[ロケーションジャパン]]大賞」の授賞式が行われ、『鎌倉殿の13人』と[[静岡県]][[伊豆の国市]]が準グランプリを受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」&静岡・伊豆の国市「ロケーションジャパン大賞」準グランプリ!経済波及効果は16億円 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/02/16/kiji/20230215s00041000626000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-02-16 |language=ja}}}}{{Efn|グランプリは映画「[[とんび (小説)|とんび]]」と[[岡山県]]。}}。 |
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*同年2月22日、「第114回[[ザテレビジョンドラマアカデミー賞]]」が発表され、最優秀作品賞を『鎌倉殿の13人』が、脚本賞を三谷幸喜が受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=受賞結果総評 {{!}} 第114回ドラマアカデミー賞 |url=https://thetv.jp/feature/drama-academy/114/awards/ |website=WEBザテレビジョン |access-date=2023-02-22 |language=ja}}}}。 |
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*同年3月17日、「第74回[[日本放送協会]]放送文化賞」が発表され、三谷幸喜が受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=NHK放送文化賞・三谷幸喜さん、辞退相談も「説得されて翻りました。『鎌倉殿の13人』に関わった皆さん、おめでとう」:中日スポーツ・東京中日スポーツ |url=https://www.chunichi.co.jp/article/655219 |website=中日スポーツ・東京中日スポーツ |access-date=2023-03-17 |language=ja}}}}。 |
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*同年4月1日、「第31回[[橋田賞]]」が発表され、橋田賞を小池栄子が受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「第31回橋田賞」に小池栄子と長澤まさみ 目黒蓮は橋田新人賞を受賞 |url=https://www.sanspo.com/article/20230331-X4VKMQHD2RNC7CECLIWVZEN764/ |website=サンスポ |date=2023-03-31 |access-date=2023-04-05 |language=ja |first=SANKEI DIGITAL |last=INC}}}}。 |
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*同年4月4日、「第41回[[向田邦子賞]]」が発表され、三谷幸喜が受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【イベントレポート】「鎌倉殿の13人」の三谷幸喜、向田邦子賞をありがたく受賞「人間がダメになってもいいや」 |url=https://natalie.mu/eiga/news/519522 |website=映画ナタリー |access-date=2023-04-04 |language=ja |first=Natasha |last=Inc}}}}{{Efn|大河ドラマで同賞の受賞は初{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=第41回向田邦子賞に三谷幸喜氏 大河ドラマで同賞受賞は初(スポニチアネックス) |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/84cc0e4f747885a991148eee912928df8d084ed3 |website=Yahoo!ニュース |access-date=2023-04-07 |language=ja}}}} |
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。}}。5月23日に行われた贈賞式には、三谷氏を祝福するため、29人のキャスト陣が集結した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「豪華すぎる同窓会…」『鎌倉殿の13人』キャスト再集結にファン涙「写真だけで泣ける」 |url=https://www.oricon.co.jp/news/2280177/full/ |website=ORICON NEWS |date=2023-05-24 |access-date=2023-06-06}}}}{{Efn|出席したのは、小栗、相島、浅野、新垣、生田、大泉、柿澤、梶原、菊地、きづき、草笛、栗原、小池、坂口、佐藤浩市、佐藤B作、菅田、瀬戸、中川、新納、西本、野添、福地、堀田、堀内、南、宮澤エマ、山本耕史、山本千尋の29名と作曲家のエバン・コール。また、西田からはメッセージが寄せられた。}}。 |
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*同年4月28日、「第60回ギャラクシー賞」が発表され、テレビ部門の個人賞を長澤まさみが(他作品での活動も合わせて)受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=長澤まさみ「第60回ギャラクシー賞」個人賞 『エルピス』好演&『鎌倉殿の13人』ナレに評価 |url=https://www.oricon.co.jp/news/2277208/full/ |website=ORICON NEWS |access-date=2023-04-28}}}}。 |
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*同年7月13日、「第15回[[伊丹十三賞]]」が発表され、三谷幸喜が受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=伊丹十三賞に三谷幸喜さん 「独自の境地を切り開いた予測不能の才能に対して」受賞理由 - 芸能 : 日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202307130000254.html |website=nikkansports.com |access-date=2023-07-13 |language=ja |last=共同通信社}}}}。 |
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* 同年10月14日、「第50回[[伊藤熹朔]]賞」の受賞式が行われ、ドラマ部門の協会賞を『鎌倉殿の13人』「第18回 壇ノ浦で舞った男」が受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書 |title=大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が第50回 伊藤熹朔賞 協会賞を受賞しました {{!}} 株式会社NHKアート |url=https://www.nhk-art.co.jp/news/%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%80%8E%E9%8E%8C%E5%80%89%E6%AE%BF%E3%81%AE13%E4%BA%BA%E3%80%8F%E3%81%8C%E7%AC%AC50%E5%9B%9E-%E4%BC%8A%E8%97%A4%E7%86%B9%E6%9C%94%E8%B3%9E-%E5%8D%94/#:~:text=%E5%BC%8A%E7%A4%BE%E3%81%8C%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E7%BE%8E%E8%A1%93%E5%88%B6%E4%BD%9C,%E8%B3%9E%E3%82%92%E5%8F%97%E8%B3%9E%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82 |website=NHK ART,inc. |access-date=2024-04-28 |language=ja}}}}。 |
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*同年10月24日、「[[国際ドラマフェスティバル in TOKYO|東京ドラマアフォード]]2023」が発表され、作品賞・連続ドラマ部門の優秀賞を『鎌倉殿の13人』が、個人賞の主演男優賞を小栗旬が受賞した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【東京ドラマアウォード】小栗旬『鎌倉殿の13人』で主演男優賞「いろんなことをチャレンジできた」 |url=https://www.oricon.co.jp/news/2299794/full/ |website=ORICON NEWS |date=2023-10-24 |access-date=2023-10-24}}}}。 |
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=== 反響 === |
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* 2022年1月9日の初回放送当日に行われたトーク&[[パブリックビューイング]]イベント「グランド・プレミアin伊豆の国」の観覧には1万2000通を超える応募があり、倍率は約40倍となった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」初回PV“大河史上最大規模”40倍の激戦!フォロワー13万人超“鎌倉殿の13万人” - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/01/09/kiji/20220109s00041000364000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-15 |language=ja}}}}。 |
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* 第1回の[[NHK BSプレミアム|BSプレミアム]]の放送をうけ、[[Twitter]]では「#鎌倉殿の13人」の[[ハッシュタグ|タグ]]を使用したツイートが[[Twitterトレンド]]世界1位となり{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」初回世界トレンド1位!総合テレビ本放送前に早くも注目度高く|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/01/09/kiji/20220109s00041000473000c.html|date=2022-01-09|website=スポニチAnnex|accessdate=2022-10-18|ref=harv}}}}、その後も36話まで21話連続でトレンド世界1位となった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=『鎌倉殿の13人』の視聴者注目度第36回「武士の鑑」で最も注目された場面は?(1/2ページ)|url=https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2209/22/news178.html|date=2022-09-22|author =ITmedia|website=ITmediaビジネスオンライン|accessdate=2022-10-18|ref=harv}}}}。最終的に、48回中42回で世界トレンド1位を獲得した{{Refnest|group="*"|name="sponichi20221219"}}。また、12月29日に放送された総集編でも、「#鎌倉殿の13人総集編」がトレンド1位となった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=<鎌倉殿の13人>「#鎌倉殿の13人総集編」トレンド1位に 4章仕立て、4時間半一挙振り返り(MANTANWEB) |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/6466d0cc1aa4a1e86fc00e48396f513603c63c2c |website=Yahoo!ニュース |access-date=2023-03-20 |language=ja}}}}。 |
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* 今作では、出演者がドラマについて語るトークショーが各地で積極的に開かれ、最終的には全国19の都道府県、51会場でトークショーが行われた{{Refnest|group="*"|name="日本放送協会20230320|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」のトークショー オンライン配信やテレビ放送で視聴可能に |url=https://www.nhk.or.jp/css-blog/100/479659.html |website=みなさまの声にお応えしています |access-date=2023-03-20 |language=ja |last=日本放送協会}}}}。 |
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* 主演を務める小栗は、当時流行中であった[[新型コロナウイルス]]の感染を予防するため撮影時に着用していたマスクに様々なメッセージを書いており、その内容が話題となった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title = 小栗旬毎撮影マスクにメッセージ、自宅近くに稽古場建築…「鎌倉殿の13人」撮影の裏側|url = https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/05/03/kiji/20220503s00041000677000c.html|date = 2022-05-03|website = スポニチAnnex|accessdate = 2022-11-20|ref=harv}}}}。中でも、ドラマの展開を踏まえた「全部大泉のせい」はSNS上でも話題となり、[[イー・ガーディアン]]が主催する「[[SNS流行語大賞]]2022」にノミネートされた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=イー・ガーディアン、「SNS流行語大賞2022」ノミネートワード発表!漫画やテレビドラマ等30ワード |url=https://markezine.jp/article/detail/40597 |website=MarkeZine |date=2022-11-16 |accessdate=2022-11-20}}}}。 |
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* 2022年10月9日に放送された今作の特別番組「『鎌倉殿の13人』応援感謝!ウラ話トークSP~そしてクライマックスへ~」では、放送終了後にSNS上で「ノーカット版を放送して欲しい」という声が多数あがったため、同月17日に60分版の「ウラ話トークSPディープバージョン」が[[NHK総合テレビジョン|NHK総合]]で放送された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」トーク特番60分拡大版放送 大河ファン「NHKありがとう!」「大泉洋さんのフル版はありませんか?!」 |url=https://www.iza.ne.jp/article/20221014-ICPLIEUBXNHYFPXKG7VZMFLZMI/ |website=イザ! |date=2022-10-14 |access-date=2023-03-20 |language=ja |first=SANKEI DIGITAL |last=INC}}}}。 |
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* 同年12月7日に[[NHKホール]]で行われたファンミーティングの観覧には4万通を超える応募があり、倍率は31倍となった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」ファンミ“真面目”坂口健太郎“妻”に怒られっぱなし「桃子ちゃんは面白い人だと…」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/16/kiji/20221212s00041000232000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-20 |language=ja}}}}。そのため、オンラインでの観覧が再度募集され、イベント当日は2万5000人がオンライン配信で参加した{{Refnest|group="*"|name="日本放送協会20230320}}。オンライン配信では一時繋がりにくい状態となり、NHKが視聴者に謝罪した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/07/kiji/20221207s00041000481000c.html|title=「鎌倉殿の13人」ファンミーティング オンライン配信が「つながりにくい状態」|website=[[スポニチアネックス]]|date=2022-12-07|accessdate=2022-12-19}}}}。 |
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* 2022年12月18日の最終回当日に行われたトーク&パブリックビューイングイベント「グランドフィナーレ」の観覧には約7万通の応募があり、134倍の倍率を突破した1030人が参加した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」倍率134倍PV会場、衝撃ラストに静寂のち大拍手、最後は「ブラボー!」坂口は“涙” - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/18/kiji/20221218s00041000455000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-11 |language=ja}}}}。 |
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*2023年1月10日、[[鶴岡八幡宮]]境内に開設された「大河ドラマ館」の来場者が、31万5011人にのぼったと発表された<ref group="*">{{Cite news|和書 |title=「鎌倉殿」大河ドラマ館閉館 来場者31万5千人 |newspaper=[[神奈川新聞]] |date=2023-1-10 |url=https://www.kanaloco.jp/news/life/article-961598.html |access-date=2023-2-4}}</ref>。また、同年1月15日、韮山時代劇場に開設された「大河ドラマ館」の来場者が、目標の10万人を大幅に上回る19万5838人だったことが発表された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿」大河ドラマ館が閉館 来場者数19万人超え 伊豆の国|あなたの静岡新聞 |url=https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1178675.html |website=www.at-s.com |access-date=2023-01-15 |language=ja |last=静岡新聞社}}}}。同年2月22日には[[伊豆の国市]]が、大河ドラマ館の設置による市内への経済波及効果が16億1千万円だったとの試算を発表した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=経済波及効果16億円 伊豆の国「鎌倉殿の13人」大河ドラマ館 試算を発表|あなたの静岡新聞 |url=https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1197871.html |website=www.at-s.com |access-date=2023-02-23 |language=ja |last=静岡新聞社}}}}。 |
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*同時配信が開始されたKKTVと[[中華電信]]MODで大きな人気を獲得し、KKTVが毎年発表する「Kドラマ大賞」の視聴者投票で2位を獲得した。また、日本ドラマファンのコミュニティーで影響力がある12人のKOL(Key Opinion Leader / インフルエンサー)が選ぶ2022年最優秀作品に選出され、小栗旬が主演男優賞を、三谷幸喜が最優秀脚本賞を受賞。監督も最優秀監督賞の2位に輝いた{{Refnest|group="*"|name="www.nippon.com/ja/20230220"}}。 |
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== ドラマ舞台地の誘致運動・反応 == |
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* 2022年1月9日の初回放送当日は、18時から19時の[[NHK BSプレミアム|BSプレミアム]]・[[4K 8Kテレビ放送|BS4K]]での先行放送に併せて、ドラマの中心となる北条一族始まりの地・[[伊豆の国市]]の長岡総合会館(アクシスかつらぎ)にて、主要出演者6人(小栗、大泉、小池、片岡、坂東、宮澤)をゲストに、第1回を見ながらトークを繰り広げる[[パブリックビューイング]]イベント「グランド・プレミアin伊豆の国」が開催された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」グランド・プレミアin伊豆の国 観覧参加者大募集! |url=http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/456426.html |website=ドラマトピックス |access-date=2023-01-15 |language=ja |last=日本放送協会}}}}。この模様は[[沼津市|沼津]]、[[三島市|三島]]、[[伊豆市|伊豆]]、[[函南町|函南]]の4市町にもオンラインで同時生中継され、沼津には新納、三島には野添、伊豆には米本、函南には高岸が現地ゲストとして出席した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」初回放送、東部4市町にサテライト会場|あなたの静岡新聞 |url=https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/996067.html |website=www.at-s.com |access-date=2023-01-15 |language=ja |last=静岡新聞社}}}}。5カ所でのパブリックビューイングは、過去の大河ドラマで最大規模であった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=伊豆の国で鎌倉殿の13人パブリックビューイング 小栗旬さんが地元住民向けにコメントも |url=https://izu.keizai.biz/headline/1382/ |website=沼津経済新聞 |access-date=2023-01-15}}}}。 |
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* [[伊豆箱根鉄道]]の[[伊豆箱根鉄道駿豆線|駿豆線]]では、本作をPRするラッピングが施された[[伊豆箱根鉄道3000系電車|3000系電車]]3009編成(3両)の運行が、2022年1月9日より開始された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=伊豆箱根鉄道駿豆線に「鎌倉殿の13人」のラッピング車|url=https://railf.jp/news/2022/01/16/185556.html|work=railf.jp(鉄道ファン)|publisher=交友社|date=2022-01-16|accessdate=2022-05-16}}}}。 |
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* 本作の放映に合わせ、北条家ゆかりの地に大河ドラマ館が開設された。 |
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** 北条家の拠点であった伊豆の国市[[韮山町|韮山]]に「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」が、韮山文化センター韮山時代劇場を改修して2022年1月15日から2023年1月15日まで開設された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館|url=https://izunokuni-taigadramakan.jp/|website=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」伊豆の国市推進協議会|date=2021-10-30|accessdate=2022-01-05}}}}。 |
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** [[鎌倉市]][[鶴岡八幡宮]]の[[神奈川県立近代美術館#鎌倉館の概要と返還|鎌倉文華館鶴岡ミュージアム]]内に「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」が併設され、2022年3月1日から2023年1月9日まで開設された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=鎌倉殿の13人 大河ドラマ館|url=https://taiga-kamakura.jp/|website= 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会|date=2021-10-30|accessdate=2022-01-05}}}}。 |
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* 2022年2月23日、[[鎌倉市]]の[[鎌倉芸術館]]にて「鎌倉殿の13人 スペシャルコンサート」が開催された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」を彩る音楽 エバン・コールさん 日本との出会いとは? {{!}} NHK |url=https://web.archive.org/web/20220724075256/https://www.nhk.or.jp/shutoken/yokohama/article/002/51/ |website=NHK首都圏ナビ |access-date=2023-02-04 |language=ja |last=日本放送協会}}}}。 |
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* この年の[[第94回選抜高等学校野球大会|選抜高校野球]]や[[第104回全国高等学校野球選手権大会|夏の甲子園]]では、地元伊豆の[[日本大学三島高等学校・中学校|日大三島]]や[[大阪桐蔭中学校・高等学校|大阪桐蔭]]がドラマのメインテーマを応援歌としてアルプススタンドで演奏した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=センバツ「鎌倉殿の13人」メインテーマ 甲子園初演奏!地元・静岡の日大三島ブラバン - スポニチ Sponichi Annex 野球 |url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/03/21/kiji/20220321s00001002260000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-15 |language=ja}}}}{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【甲子園】大阪桐蔭吹奏楽部の“神応援”が攻撃後押し 「鎌倉殿」楽曲披露→海老根優大が同点弾 - 高校野球夏の甲子園 : 日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/202208100000147.html |website=nikkansports.com |access-date=2023-01-15 |language=ja}}}}。 |
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* [[NHK横浜放送局]]では、2022年前期の連続テレビ小説『[[ちむどんどん]]』とコラボのポスターなどが展開された{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|user=nhk_yokohama|author=NHK横浜|number=1511560689944612870|title=連続テレビ小説 #ちむどんどん 放送開始|date=2022-04-06|accessdate=2023-01-16}}}}。 |
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* 2022年8月16日、静岡県三島市の「三嶋大祭り」で行われた「頼朝公旗挙げ行列」に、大泉、野添、迫田、高岸の4人が今作と同じ衣装・甲冑姿で参加した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=大泉洋 頼朝行列の沿道熱狂に感無量「小栗旬に見せてあげたいなあと」 三嶋大祭りで頼朝役再び - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/08/16/kiji/20220816s00041000448000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-20 |language=ja}}}}。 |
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* 同年10月23日、[[長野県]][[上田市]]で行われた「木曽義仲挙兵武者行列」に、青木、木村、町田が今作と同じ衣装・甲冑姿で参加した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿」義仲役・青木崇高さん、「地元」上田に登場…木村昴さんらと武者行列に参加 |url=https://www.yomiuri.co.jp/culture/tv/20221025-OYT1T50313/ |website=読売新聞オンライン |date=2022-10-26 |access-date=2023-03-20 |language=ja}}}}。 |
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* 同年12月18日の最終回当日は、18時から19時のBSプレミアム・BS4Kでの先行放送に併せて、鎌倉市の[[鎌倉女子大学]]岩瀬キャンパス松本講堂で、主要出演者6人(小栗、小池、坂口、宮澤エマ、宮沢りえ、山本)をゲストに、最終回を見ながらトークを繰り広げるパブリックビューイングイベント「グランドフィナーレ」が開催された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」グランドフィナーレを開催します! |url=https://www.pref.kanagawa.jp/docs/b6m/prs/taigagrandfinale.html |website=神奈川県 |access-date=2023-01-11 |language=ja |last=神奈川県}}}}。この模様は[[NHK札幌放送局|NHK札幌]]、[[NHK名古屋放送局|名古屋]]、[[NHK京都放送局|京都]]、[[NHK大分放送局|大分]]の全国4放送局のスタジオにもオンラインで同時生中継され、うち札幌には金子と山本、京都には栗原が現地ゲストとしてそれぞれパブリックビューイング前のイベントに出席した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=『鎌倉殿の13人』グランドフィナーレ [サテライト会場]観覧募集のお知らせ - NHK |url=https://www.nhk.jp/g/blog/6n90wj8t346/ |website=NHKドラマ |access-date=2023-01-11 |language=ja}}}}。これらの様子は編集された上で、12月27日午後10時55分より放送された。 |
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{{Gallery|width = 280px |
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|鎌倉大河ドラマ館.jpg|大河ドラマ館(鎌倉文華館鶴岡ミュージアム) |
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|鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館.jpg|伊豆の国 大河ドラマ館 |
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|Izuhakone-Series3000-3009 Kamakuradono13.jpg|伊豆箱根鉄道3000系ラッピング車両 |
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== 関連商品 == |
== 関連商品 == |
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1,234行目: | 1,251行目: | ||
* 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラックVol.1(2022年2月9日発売、SMJ、EAN:4547366540970) |
* 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラックVol.1(2022年2月9日発売、SMJ、EAN:4547366540970) |
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* 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラックVol.2(2022年7月6日発売、SMJ、EAN:4547366562835) |
* 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラックVol.2(2022年7月6日発売、SMJ、EAN:4547366562835) |
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* 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラックVol.3(2022年11月9日発売、SMJ、EAN:4547366581911) |
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* 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラックThe Best(2022年12月21日発売、SMJ、EAN:4547366587166) |
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* 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラック完全盤(2022年12月21日発売、SMJ、EAN:4547366587173) |
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=== 書籍 === |
=== 書籍 === |
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1,240行目: | 1,260行目: | ||
:** 前編(2021年12月25日発売、{{ISBN2|978-4-14-923389-5}}) |
:** 前編(2021年12月25日発売、{{ISBN2|978-4-14-923389-5}}) |
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:** 後編(2022年5月27日発売、{{ISBN2|978-4-14-923390-1}}) |
:** 後編(2022年5月27日発売、{{ISBN2|978-4-14-923390-1}}) |
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:** 完結編(2022年10月7日発売 |
:** 完結編(2022年10月7日発売、{{ISBN2|978-4-14-923391-8}}) |
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:* NHK大河ドラマ歴史ハンドブック 鎌倉殿の13人 北条義時とその時代(NHK出版、2021年11月30日発売、{{ISBN2|978-4-14-911053-0}}) |
:* NHK大河ドラマ歴史ハンドブック 鎌倉殿の13人 北条義時とその時代(NHK出版、2021年11月30日発売、{{ISBN2|978-4-14-911053-0}}) |
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: <!-- この「:」はエラー防止用です。[[Help:箇条書き]]参照 --> |
: <!-- この「:」はエラー防止用です。[[Help:箇条書き]]参照 --> |
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; ガイドブック |
; ガイドブック |
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:* 『鎌倉殿の13人 |
:* 『NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」』[[週刊TVガイド|TVガイド]]MOOK([[東京ニュース通信社]]) |
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:** THE BOOK(2021年12月25日発売、{{ISBN2|978-4-86-701350-2}}) |
:** THE BOOK(2021年12月25日発売、{{ISBN2|978-4-86-701350-2}}) |
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:** THE BOOK 2(2022年5月27日発売、{{ISBN2|978-4-86-701435-6}}) |
:** THE BOOK 2(2022年5月27日発売、{{ISBN2|978-4-86-701435-6}}) |
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:* 『NHK2022年 |
:* 『NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」メモリアルブック』TVガイドMOOK(東京ニュース通信社、2022年12月12日発売、{{ISBN2|978-4-86-701530-8}}) |
||
:* 『NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」THE MAKING』(東京ニュース通信社、2023年4月3日発売、{{ISBN2|978-4-86-701608-4}}) |
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:* 『NHK2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」』NIKKO MOOK([[産経新聞出版]]) |
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:** 完全読本(2021年12月25日発売、{{ISBN2|978-4-81-915266-2}}) |
:** 完全読本(2021年12月25日発売、{{ISBN2|978-4-81-915266-2}}) |
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:** 続・完全読本(2022年5月27日発売、{{ISBN2|978-4-81-915279-2}}) |
:** 続・完全読本(2022年5月27日発売、{{ISBN2|978-4-81-915279-2}}) |
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:* 『NHK大河ドラマ [[るるぶ]]鎌倉殿の13人』([[JTBパブリッシング]]、2021年12月25日発売、{{ISBN2|978-4-53-314752-4}}) |
:* 『NHK大河ドラマ [[るるぶ]]鎌倉殿の13人』([[JTBパブリッシング]]、2021年12月25日発売、{{ISBN2|978-4-53-314752-4}}) |
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:* 『大河ドラマ 鎌倉殿の13人 北条義時とその時代 |
:* 『大河ドラマ 鎌倉殿の13人』TJMOOK([[宝島社]]) |
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:** 北条義時とその時代(2021年12月25日発売、{{ISBN2|978-4-29-902089-5}}) |
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:** 北条義時、立つ!(2022年6月27日発売、{{ISBN2|978-4-29-903061-0}}) |
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; ノベライズ |
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=== 楽譜 ===--> |
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=== 楽譜 === |
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:* 『大河ドラマ「鎌倉殿の13人」メインテーマ ピアノ・ソロ譜』NHK出版オリジナル楽譜シリーズ(2022年1月28日発売、{{ISBN2|978-4-14-055414-2}}) |
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=== DVD/BD === |
=== DVD/BD === |
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* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 第壱集 BOX(第1回 - 第11回、2022年7月22日発売) |
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 第壱集 BOX(第1回 - 第11回、2022年7月22日発売) |
||
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 第弐集 |
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 第弐集 BOX(第12回 - 第22回、2022年11月25日発売) |
||
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 第参集 |
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 第参集 BOX(第23回 - 第33回、2023年1月27日発売) |
||
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 第四集 |
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 第四集 BOX(第34回 - 第48回、2023年3月24日発売) |
||
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」総集編 (発売 |
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」総集編 (第一章 - 第四章、2023年5月26日発売) |
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== ドラマ舞台地の誘致運動・反応 == |
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放映に合わせ、ゆかりの地に大河ドラマ館が開設された。 |
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* 北条家の拠点であった[[伊豆の国市]][[韮山町|韮山]]に「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」が、韮山文化センター韮山時代劇場を改修して2022年1月15日から2023年1月15日まで開設予定{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館|url=https://izunokuni-taigadramakan.jp/|website=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」伊豆の国市推進協議会|date=2021-10-30|accessdate=2022-01-05}}}}。 |
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* [[鎌倉市]][[鶴岡八幡宮]]の[[神奈川県立近代美術館#鎌倉館の概要と返還|鎌倉文華館鶴岡ミュージアム]]内に「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」が併設され、2022年3月1日から2023年1月9日まで開設予定{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=鎌倉殿の13人 大河ドラマ館|url=https://taiga-kamakura.jp/|website= 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会|date=2021-10-30|accessdate=2022-01-05}}}}。 |
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[[伊豆箱根鉄道]]では、[[伊豆箱根鉄道駿豆線|駿豆線]]の[[伊豆箱根鉄道3000系電車|3000系電車]]3009編成(3両)に本作をPRするラッピングを施し、2022年1月9日より運行している{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=伊豆箱根鉄道駿豆線に「鎌倉殿の13人」のラッピング車|url=https://railf.jp/news/2022/01/16/185556.html|work=railf.jp(鉄道ファン)|publisher=交友社|date=2022-01-16|accessdate=2022-05-16}}}}。 |
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|鎌倉大河ドラマ館.jpg|大河ドラマ館(鎌倉文華館鶴岡ミュージアム) |
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|Izuhakone-Series3000-3009 Kamakuradono13.jpg|伊豆箱根鉄道3000系ラッピング車両 |
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== 脚注 == |
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=== 注釈 === |
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=== 出典 === |
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=== 参考文献 === |
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* {{Cite book|和書|title=鎌倉殿の13人 前編|series=NHK大河ドラマ・ガイド|publisher=NHK出版|date=2021-12-25|year=2021|isbn=978-4-14-923389-5|ref={{SfnRef|NHK出版・前}}}} |
* {{Cite book|和書|title=鎌倉殿の13人 前編|series=NHK大河ドラマ・ガイド|publisher=NHK出版|date=2021-12-25|year=2021|isbn=978-4-14-923389-5|ref={{SfnRef|NHK出版・前}}}} |
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* {{Cite book|和書|title=鎌倉殿の13人 後編|series=NHK大河ドラマ・ガイド|publisher=NHK出版|date=2022-05-27|year=2022|isbn=978-4-14-923390-1|ref={{SfnRef|NHK出版・後}}}} |
* {{Cite book|和書|title=鎌倉殿の13人 後編|series=NHK大河ドラマ・ガイド|publisher=NHK出版|date=2022-05-27|year=2022|isbn=978-4-14-923390-1|ref={{SfnRef|NHK出版・後}}}} |
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* {{Cite book|和書|title=鎌倉殿の13人 完結編|series=NHK大河ドラマ・ガイド|publisher=NHK出版|date=2022-10-07|year=2022|isbn=978-4-14-923391-8|ref={{SfnRef|NHK出版・完}}}} |
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* {{Cite book|和書|title=NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」THE BOOK|number=94号|publisher=東京ニュース通信社|date=2021-12-25|year=2021|isbn=978-4-86701-350-2|ref={{SfnRef|東京ニュース通信社}}}} |
* {{Cite book|和書|title=NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」THE BOOK|number=94号|publisher=東京ニュース通信社|date=2021-12-25|year=2021|isbn=978-4-86701-350-2|ref={{SfnRef|東京ニュース通信社}}}} |
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== 関連項目 == |
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* [[鎌倉殿]] |
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* [[十三人の合議制]] |
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* [[吾妻鏡]] |
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* [[鎌倉大日記]] |
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* [[玉葉]] |
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* [[愚管抄]] |
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* [[百錬抄]] |
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* [[平家物語]] |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [https://www.nhk.or.jp/kamakura13/ NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 公式HP] |
* [https://web.archive.org/web/20230202164952/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/ NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 公式HP]([[ウェブアーカイブ]] 2023年2月現在、元サイト公開終了) |
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* [https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=21781 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」三谷幸喜が贈る予測不能エンターテインメント! |NHK_PR|NHKオンライン] |
* [https://web.archive.org/web/20230128070902/http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=21781 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」三谷幸喜が贈る予測不能エンターテインメント! |NHK_PR|NHKオンライン](2020.1、ウェブアーカイブ) |
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* {{NHK放送史|D0009051379_00000| |
* {{NHK放送史|D0009051379_00000|鎌倉殿の13人〈第61作〉}} |
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* {{NHK放送史|D0009051381_00000|鎌倉殿サミット2022 「源頼朝 死をめぐるミステリー 日本史上の大転換点」}} |
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* [https:// |
* [https://www.nhk.or.jp/archives/bangumi/special/taiga/detail/d_061.html 大河ドラマ 鎌倉殿の13人]- NHK大河60 |
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* [https://www.nhk-ondemand.jp/program/P202100272200000/ NHKオンデマンド 鎌倉殿の13人](2023.8、[[NHKオンデマンド]]) |
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* {{Twitter|nhk_kamakura13|2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」}} |
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* {{Twitter|nhk_kamakura13|2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」}}(アカウント削除済み) |
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* {{Instagram|nhk_kamakuradono13|【公式】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」}}(アカウント削除済み) |
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鎌倉殿の13人 THE 13 LORDS OF THE SHOGUN | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
脚本 | 三谷幸喜 |
演出 |
吉田照幸 末永創 保坂慶太 安藤大佑 中泉慧 小林直毅 松本仁志 |
出演者 |
小栗旬 (以下五十音順)[* 1] 青木崇高 浅野和之 新垣結衣 生田斗真 市原隼人 江口のりこ 大泉洋 尾上松也 柿澤勇人 片岡愛之助 金子大地 寛一郎 菊地凛子 國村隼 栗原英雄 小池栄子 小泉孝太郎 坂口健太郎 迫田孝也 佐藤浩市 佐藤二朗 シルビア・グラブ 鈴木京香 菅田将暉 瀬戸康史 田中泯 田中直樹 中川大志 中村獅童 西田敏行 坂東彌十郎 堀田真由 堀内敬子 松平健 宮澤エマ 宮沢りえ 山寺宏一 山本耕史 |
ナレーター | 長澤まさみ |
音楽 | エバン・コール |
時代設定 | 平安時代末期 - 鎌倉時代初期 |
製作 | |
制作統括 |
清水拓哉 尾崎裕和 |
プロデューサー |
大越大士 吉岡和彦 川口俊介 結城崇史(VFX・DX担当) |
制作 | 日本放送協会 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2022年1月9日 - 12月18日 |
放送時間 | 日曜(地上波)20:00 - 20:45 |
放送枠 | 大河ドラマ |
放送分 | 45分 |
回数 | 48 |
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 | |
番組年表 | |
前作 | 青天を衝け |
次作 | どうする家康 |
特記事項: 初回と最終回は15分拡大。 |
『鎌倉殿の13人』(かまくらどのの13にん)は、2022年(令和4年)1月9日から12月18日まで放送されたNHK大河ドラマ第61作[* 2]。鎌倉幕府の二代執権となった北条義時を主人公に[* 2]、平安末期から鎌倉初期を描く[* 3]。
制作
[編集]放送開始まで
[編集]2020年(令和2年)1月8日に制作発表が行われ、三谷幸喜が脚本を担当し、小栗旬が主演することが発表された[* 2]。三谷が大河ドラマの脚本を担当するのは『新選組!』『真田丸』に続いて3回目であり、小栗は今作で8回目の大河ドラマ出演にして初主演であった[* 4][注釈 1]。
制作発表の際、今作の題材となる北条家や十三人の合議制について三谷自らが解説を行った。また、2019年放送の『いだてん〜東京オリムピック噺〜』および2020年放送の『麒麟がくる』において出演者の不祥事による放送期間中の降板・代役立て・再撮影が続いたことに触れた[* 5][注釈 2]。
今作の題材について、制作統括の清水拓哉は当初、源義経か北条早雲にしようと考え取材を始めていたが、以前から北条家に興味のあった三谷が「北条義時」を提案したことでこれに決定したという[* 6]。その理由について三谷は「源頼朝が挙兵してから承久の乱までの40年以上にわたる時代を描こうとしたとき、全ての証言者になれる人物は義時くらいだった」と述べている[* 7]。
今作の表題を考案したのは制作統括の尾崎裕和であり[* 8]、「鎌倉殿」とは源頼朝をはじめとする鎌倉幕府将軍を、「13人」とは頼朝死後に発足した集団指導体制「十三人の合議制」を指している[* 9][注釈 3]。NHK大河ドラマにおいてタイトルにアラビア数字(算用数字)が使われたのは今作が初であった[* 10]。
今作では、源平合戦と鎌倉幕府誕生の過程で繰り広げられる権力の座を巡る駆け引きを、ユーモアを交えたホームドラマのような描写とともに[* 11]、徹底して無情で陰惨な粛清劇として描いた[* 12]。三谷は執筆にあたり、日本史を知らない海外の人が見ても楽しめる「神代の時代」のドラマを書くことを目標とし、歴史書『吾妻鏡』をベースに[注釈 4]、特に『ゲーム・オブ・スローンズ』を手本とした[* 14]。また、物語の全体像は『ゴッドファーザー』、部分的に『アラビアのロレンス』『仁義なき戦い』などの影響を受けた[* 15][* 16]。
2020年11月6日、公式Twitterが開設され、第一次出演者の発表日が予告された[* 17]。
2020年11月16日から11月20日にかけて、第一次出演者発表が行われた[* 18][* 19][* 20][* 21][* 22]。その後、2021年(令和3年)4月15日に第二次出演者発表が[* 23]、同年4月27日から4月28日にかけて第三次出演者発表が[* 24]、同年7月8日から7月9日にかけて第四次出演者発表が[* 25]、2022年2月16日から2月17日にかけて第五次出演者発表が[* 26]、同年3月1日に第六次出演者発表が[* 27]、同年6月8日から6月10日にかけて第七次出演者発表が[* 28]、それぞれ行われた。出演者の発表方法は毎回手法を変えて行われ、第一次発表は閣僚発表会見を模した形で三谷が発表する方法を、第二次は発表の6日前に三谷が出演者の似顔絵を描いて役柄について説明する方法を取り、第三次・第四次では登場人物のセリフを先に公開してから発表した。第五次・第六次では出演者の宣材写真を背景にして発表し、特に第五次については出演者の音声コメントが公開され、出演者自身が音声にて配役を発表した。第七次では語りを担当する長澤まさみが発表を担った[* 29]。
2020年11月21日、時代・風俗の考証を担当する専門家チームの陣容が発表された[* 30]。
2021年3月23日、時代考証を務めていた呉座勇一が自身のTwitter上への不適切投稿を理由に降板した[* 31][* 32]。
同年6月9日、撮影開始[* 33]。それに伴い、本作ではスタッフおよび演者のハラスメント防止のため、Netflixなどが導入している「リスペクト・トレーニング」講習が取り入れられた[* 34]。また、大河ドラマ異例の取り組みとしてインカメラVFXの導入[* 35]、単焦点レンズの使用などが行われた[* 36]。
同年7月8日、音楽発表が第四次出演者発表と同時に行われた[* 25]。
同年7月16日、伊東祐親役で発表されていた辻萬長が病気療養のため降板し、代役を浅野和之が務めることが発表された[* 37][注釈 5]。
同年7月20日、番組ロゴが発表された[* 40]。
同年12月1日、メインビジュアルの公開とともに公式ホームページが開設され[* 41]、翌2日には語りも発表された[* 42]。
放送開始後
[編集]2022年1月9日、15分拡大[* 43]で初回放送を開始。新型コロナウイルスの影響で前々作『麒麟がくる』の終了が2月にずれ込んだため、前作『青天を衝け』の放送は通常より約1ヶ月遅れで開始されたが、当初の予定から話数が大幅に短縮された事で、本作からは通常サイクルに戻った[* 43]。
今作のタイトルバックの尺は1分45秒(冒頭の語りも含めると2分10秒)で、例年より約1分の短縮となった[注釈 6]。これに伴い、時代考証・プロデューサー陣・演出らスタッフの名前はタイトルバック明けやエンディングに流されることとなった[* 44]。
今作より、台湾のインターネットストリーミング大手であるKKTVと、IPTVサービスを展開する中華電信MODがNHK大河ドラマの同時配信を開始した[* 45]。
本放送の終了後、番組公式Twitterは、放送内容に関連した撮影直後のキャストの音声コメントを「#かまコメ」と題して公開した[* 46]。また、放送内容の元になった史実のエピソードを「#吾妻鏡」と題して紹介した[* 47]。
初回放送視聴率は視聴率17.3%(個人視聴率10.6%)で、いずれも好調であった『麒麟がくる』『青天を衝け』を下回った[* 48]。これは、過去2作と比較すると知名度の低い鎌倉時代を題材としたことも関係しているとされる。一方、初回総合視聴率は25.8%で、前作『青天を衝け』を下回ったものの、16年10月の調査開始以来、大河ドラマ初回タイムシフト最高を更新した[* 49]。また、昨年よりスタートした「NHKプラス」での視聴ユニークブラウザ数は『青天を衝け』の2~3倍を記録した[* 48]。
同年3月13日に放送された第10回では、一瞬ながらスタッフが映り込んでしまうミスがあり、後日番組公式Twitterにて謝罪するとともに、土曜日の再放送では該当箇所を修正して放送した[* 50]。
同年5月8日に放送された第18回の壇ノ浦の戦いのシーンは、VFXシーンが水の表現に定評があるウクライナの製作会社に発注されていたが、戦争の影響により作業の続行が困難となり、急遽国内外の別クルーが加わって何とか仕上げられた[* 51]。
同年9月22日、10月9日は本編を休止し、代わりにトーク特番を放送することが発表された。また、最終回は12月18日に放送され、全話数は48回と決まったことも発表された。大河ドラマが全48話以上になるのは、2017年に放送された『おんな城主 直虎』の全50話以来、5年ぶりであった[* 52][注釈 7]。
同年10月25日、クランクアップ[* 33]。約1年4か月にわたる撮影が終了した。
同年12月18日に放送された最終回(第48回)冒頭では、翌2023年の大河ドラマ『どうする家康』に主演する松本潤が、同作さながらの徳川家康役で出演した[* 53]。翌年の大河主演がその役で前年の大河最終回に出演するという極めて異例な演出は、松本と親交の深い小栗のアイデアによって行われた[* 53]。本作で松本演じる家康が登場したことにより、大河ドラマでは4作連続で「徳川家康」が登場する異例の事態となった[* 54][注釈 8]。
放送終了後
[編集]2022年12月31日、通常はマスコミ関係者のみを招いた上で行われる当作品と次回作品の主人公(前述の松本潤)とのバトンタッチセレモニーが、史上初めて『NHK紅白歌合戦』のステージで行われた[* 55]。
2023年2月7日、公式ホームページ、公式Twitter、公式Instagramの公開が、この日の午後6時をもって終了した[* 56]。
今作の全話平均視聴率は12.7%(個人視聴率7.6%、総合視聴率11.8%)で[* 57]、2022年に放映された連続ドラマの中ではほぼ2位の高さをキープした[* 58]。また、全話総合視聴率は20.2%で前年の『青天を衝け』を上回り[* 59]、「NHKオンデマンド」ではこれまで配信された全てのドラマ作品の中で史上最多の平均視聴数を叩き出した[* 59]。スポニチは最終話放送後、「若年層を中心に配信(の視聴率)は好調」だったとし、「大河最高傑作」の呼び声が高いと書き添えた[* 60](全て関東地方・ビデオリサーチ調べ)。
あらすじ
[編集]第一章(第1回 - 第13回)
[編集]平安時代末期、都では平家が栄華を極め、伊豆でも平家方の豪族・伊東家が権勢を誇っていた。伊豆の小豪族である北条家の主・北条時政が大番役の務めを終えて京から帰還したある日、時政の次男・北条義時は流人・源頼朝を北条の館で匿っていることを兄・北条宗時から聞かされる。源氏の嫡流である頼朝は、父・源義朝が平清盛に敗れたことで伊豆に流罪となっていたが、監視役の伊東祐親が京にいる間にその娘・八重と密通していた。のちに帰還した祐親がこれに激怒すると頼朝は追われる身となり、祐親の次男・伊東祐清や宗時の手引きによって北条の館に逃げ込んでいたのである。平家の横暴に不満を募らせていた宗時はこれを利用し、頼朝を奉じて挙兵しようと考える。また、義時の姉・政子も頼朝に一目惚れする。一方、祐親は下人・善児に命じて頼朝と八重の子である千鶴丸を殺害したのち北条の館を包囲するが、相模の大豪族・大庭景親の仲裁によって北条と和解、北条家が頼朝を預かることに決まる。義時は頼朝の真意を掴みきれず不信感を募らせていたが、頼朝から「北条を後ろ盾として挙兵し、平家を打倒してこの世をあるべき姿に戻す」という本意を聞かされ、畏敬の念を抱く。
京の都では、清盛が治天の君・後白河法皇を幽閉し、平家打倒を掲げた以仁王が源頼政とともに挙兵していた。政子を正室に迎え長女・大姫が誕生した頼朝のもとにも叔父・源行家によって以仁王の令旨が届けられるが、この反乱はすぐに鎮圧されて伊豆でも平家の勢力が強化される。京にいる三善康信の報告で自身に危険が迫っていると知った頼朝は、北条家の説得で平家打倒の兵を挙げることを誓う。義時の奔走で味方となる兵を集めた頼朝は、舅である時政や三浦義澄ら周辺の豪族たちとともに挙兵して伊豆の目代・山木兼隆と後見役・堤信遠を討ち取り、東国の政を行うことを宣言する。だが、続く戦いでは頼みの綱であった三浦勢が増水により合流できず、景親・祐親ら平家に与する大軍勢の挟撃に遭って惨敗を喫する。この戦いの最中、宗時は祐親の命を受けた善児の手によって殺害されるが、その直前に宗時から「坂東武者の世を作り、その頂上に北条が立つ」という真の志を告げられていた義時は、兄の死を知るとその遺志を引き継ぐことを決意する。
敗走した頼朝は、安房へと逃れると坂東武者たちの前で再起することを宣言し、安達盛長を派遣して下総の豪族・千葉常胤を味方する。同じ頃、義時は上総の大豪族・上総広常の説得に当たり、広常は頼朝の強運と粘り強く説得する義時を気に入ったことで頼朝軍に合流する。勢いに乗った頼朝軍は武蔵の畠山重忠らを味方とし、甲斐源氏・武田信義の説得にも成功。3万の大軍勢とともに鎌倉に入って大倉御所を築き始める。一方、伊東の館は和田・畠山軍に攻められていた。義時は、祐親に降伏を促すとともに八重を救出する。しかし、このとき鎌倉には平維盛を総大将とする平家の大軍が迫っていた。同族である信義とともに富士川で平家軍と対峙した頼朝軍であったが平家軍は水鳥の羽音に驚いて敗走、そこに奥州平泉から駆けつけた弟・源義経が合流する。勢いに乗る頼朝は景親を処刑し、平家と通じる常陸の佐竹氏を討伐するなど坂東の勢力基盤を安定させる。この頃、これまでの功績を認められ江間の領地を拝領した義時は「江間小四郎」を名乗る。また、御所に入った頼朝は鎌倉殿を名乗り、頼朝に味方した坂東武者も御家人と呼ばれるようになる。
京では清盛が病没し、息子・平宗盛がその跡を継ぐ。頼朝は鎌倉に集った弟たちの前で改めて平家を討つことを宣言するが、弟の1人である義円は、聡明さに嫉妬した義経の口車に乗って行家とともに尾張へ向かい、墨俣川にて討ち死にする。一方、政子が2人目の子を妊娠すると、嫡男が欲しい頼朝は祐親・祐清父子に一度は恩赦を与えるが、祐親の命で殺害された千鶴丸の怨念が嫡男の誕生を阻むという弟・阿野全成の占いを信じ、景時に命じて伊東父子を暗殺する。このやり口に義時は徐々に頼朝への不信感を募らせていく。その後、政子は無事に嫡男・万寿(源頼家)を出産し乳母夫を比企能員が務めることに決まるが、政子の出世を妬む継母・りくは懐妊中に頼朝が側女・亀と密通していたことを政子に伝えて後妻打ちを勧め、兄・牧宗親に後妻打ちを実行させる。これに激怒した頼朝は、計画に協力した義経と実行犯である宗親の二人に処罰を下す。同時期、信濃源氏・木曽義仲は北陸で勢力を拡大させつつあった。義時はこれを危惧した頼朝の命で源範頼らと信濃へ向かい、義仲の子・源義高を人質として鎌倉へ送り届ける。その後、義時は幼い頃から一途に思い続けてきた八重と結ばれる。
第二章(第14回 - 第26回)
[編集]木曽義仲が倶利伽羅峠で平家軍に大勝すると、平宗盛は安徳天皇と三種の神器とともに都を落ち延びる。これにより、義仲は源頼朝より先に上洛を果たすが、田舎者ゆえに後白河法皇と反りがあわず、後白河が頼朝に東山道の支配権を認めると2人は対立する。これを好機と見た頼朝は、御家人たちに義仲追討を命じるが反発に遭い、次第に頼朝と坂東武者たちとのずれが明らかとなる。京で義仲が平知康を破り後白河を幽閉した頃、鎌倉では千葉常胤を中心とする坂東勢が、頼朝の嫡男・万寿を人質にして頼朝を御所から退去させる計画を進めていた。この謀反計画を察知した北条義時は、上総広常に協力を依頼し事態を収束させる。だが、頼朝は京から下ってきた文官・大江広元と謀って無実の広常を首謀者に仕立て上げ、御家人たちの前で見せしめとして殺害し鎌倉を恐怖で支配する。同時期、義時と八重の間には金剛(北条泰時)が誕生する。その後、義仲を討つため先発隊として出陣していた源義経は、兄・源範頼が率いる本軍と協力し、巧みな情報操作で義仲軍を撃破する。敗走した義仲は、愛妾・巴御前を逃がした後に近江にて討ち取られる。勢いに乗る義経は西へ進み、後白河の協力や鉢伏山からの奇襲によって平家軍との戦いにも勝利する。一方、頼朝は今後の憂いを取り除くため、大姫の許嫁となっていた源義高の殺害を義時に命じる。義時や政子は、義高を逃がそうと家族や御家人たちの協力を得て逃亡を手助けするが失敗。義高の死を知った大姫は心を閉ざし、政子は激怒する。義時は、政子の言葉を重くみた頼朝の命で義高を討った藤内光澄を処刑。さらに、義高を焚き付けて頼朝を討とうと画策した武田信義の嫡男・一条忠頼を粛清する。
範頼の軍に属して出陣した義時は、九州へ渡って武功をあげる。また、嵐の中で屋島に渡り奇襲を成功させた義経は、天才的かつ掟破りな戦術により壇ノ浦にて平家を滅亡に追い込むが、源氏兄弟の分断を謀る後白河や、梶原景時の讒言によって鎌倉への帰還を許されず腰越に留め置かれる。義時は、義経との関係修復を望む頼朝の意を汲み頼朝・義経兄弟が対面できるよう奔走する。同時期、頼朝に敵意を持つ行家は、義経の正妻・里が愛妾の静御前を殺害するために仕向けた土佐坊昌俊による襲撃を鎌倉が送ってきたものであると吹聴して義経を焚き付け、それを信じた義経は頼朝追討の兵を挙げる。これに対し頼朝は、後白河に義経追討の院宣を出させ、義時と北条時政に上洛を命じる。その後、京都守護に任命された時政は、義時の力を借りて後白河に守護・地頭の全国設置を認めさせることに成功する。一方、朝敵となった義経一行は藤原秀衡が治める奥州平泉へ逃れるが、秀衡は義経の到着から1年も経たぬうちに死去する。頼朝の命で平泉を訪れた義時は、謀反の意思がない義経に静御前の産んだ男子が頼朝の命で殺されたことを伝えて挑発すると同時に、奥州藤原氏の新当主・藤原泰衡に対して藤原氏の滅亡をほのめかして脅迫することで、泰衡に義経追討を行わせる。義時と頼朝の計画を悟った義経は里と娘を殺害、泰衡軍に包囲される中で義時に遺言を託したのち従者の弁慶とともに討ち取られる。頼朝は義経を匿ったことを理由に大軍を率いて奥州へ出兵、泰衡が河田次郎に討たれると奥州藤原氏は滅亡する。
政治的面で手を汚し続ける義時の家庭生活は平穏であったが、ある日、八重が川に取り残された孤児・鶴丸(平盛綱)を助けようとして事故死する。失意の義時は、頼朝の上洛に随行後に政から距離を置くが、政子の励ましを受けて政務に復帰する。一方、後白河と会談した頼朝は、全国の守護を請け負うことを認めさせ、後白河の崩御後には九条兼実の協力を得て征夷大将軍に任官する。また、次男・千幡(源実朝)が誕生すると乳母に義時の妹・実衣を選び、次期鎌倉殿となる万寿の披露目を兼ねた巻狩りを実施する。しかし、その裏では頼朝に不満を持つ曽我十郎・曽我五郎が頼朝暗殺計画を企てていた。曽我兄弟は、父の仇である工藤祐経を殺害するためと偽って烏帽子親の時政から兵を借り、巻狩りの最中に頼朝の寝所を襲うが、頼朝は寝所を抜け出していたため頼朝の身代わりとして寝ていた祐経を誤って殺害してしまう。義時は、時政が兵を貸したことを不問とするため、この事件を「敵討ちを装った謀反」ではなく「謀反を装った敵討ち」として処理する。同時期、義時は巻狩りで仲を深めた比企一族の娘・比奈と再婚する。
襲撃事件で天の意志を感じず死期が近いことを悟った頼朝は、鎌倉を守るために鎌倉殿を継ごうと動いた弟・範頼の行動を謀反とみなし、修善寺に幽閉する。また、朝廷との結び付きを強めるために大姫の入内を画策。これに対し、大姫は前に進むことを決めて頼朝や政子と共に上洛するが、丹後局との対面で都の恐ろしさを目の当たりにしたことで体調を崩し、死んで義高に会いたいと願いながら病死する。娘の死に焦り疑心暗鬼に陥った頼朝は、次女・三幡の入内計画を進める裏で、大姫が死んだのは範頼が呪詛したためだと粛清を命じる。範頼は梶原景時の家人となった善児によって修善寺で暗殺され、善児は彼とともに殺害した村人の遺児・トウを弟子とする。一方、頼家には比企能員の娘・せつとの間に長男・一幡が誕生するが、頼朝が跡継ぎを決めずに落馬し昏睡状態に陥ると鎌倉は混乱。次期鎌倉殿に自身が乳母夫を務める頼家を推す能員と、娘婿である阿野全成を推す時政は対立を激化させる。義時は、頼朝死後の新しい政の形を定めるため奔走し、頼朝が死去すると政子に頼朝の御台所として次の鎌倉殿を決めるよう促す。その後、自身の役目は終わったと伊豆へ帰ろうとするが、政子に説得され鎌倉に留まることを決める。
第三章(第27回 - 第38回)
[編集]政子の後押しで二代鎌倉殿となった源頼家は若年ながらも父を越えようと積極的に政を行い、北条時連(北条時房)や北条頼時(北条泰時)といった若い者たちを近習として登用する。しかし、代替わりによる訴訟の増加や正妻・つつじと側女・せつの対立に嫌気が差し、政から逃げるように蹴鞠に没頭する。この現状を見た北条義時は、文官4人と梶原景時の計5人で頼家を補佐する政治体制を考案するが、北条時政と比企能員が味方となる御家人を引き入れたことで宿老は12人へと膨れ上がり、義時自身も政子の説得によって最終的に宿老の一人となる。これを知った頼家は、宿老たちに政の権限が奪われたとして反発し、6人の近習たちを重用して彼らに対抗させる。その直後、宿老の一人である中原親能が乳母夫を務めていた三幡の病死を機に出家して鎌倉を離れる。同時期、同じく宿老の景時は安達景盛の妻を奪おうとする頼家を諫めたことで逆恨みされ、三浦義村と結城朝光の仕掛けた策略によって御家人から弾劾状が提出されたことで失脚する。これに対し景時は京での再起を謀るが、義時が頼家に報告したことで奥州外ヶ浜へ流罪となる。景時は一幡を奪取して京へ上ろうとするが、義時の説得を受けて断念。義時に坂東武者の世を託して善児を譲り、駿河にて一族もろとも討ち取られる。さらに、宿老であった三浦義澄や安達盛長が相次いで病死すると合議制は崩壊する。その後、頼家とつつじとの間に次男・善哉(公暁)が誕生し乳母夫が義村に決まると、能員は娘・せつが産んだ一幡が嫡男であると強調。時政も、娘が乳母を務める千幡を次期鎌倉殿にしようと画策し、千幡の乳母夫かつ娘婿の阿野全成に頼家に対する呪詛を依頼する。一方、義時の助言を受けた頼家はせつとともに鎌倉をまとめていくことを決意。彼女との子である一幡を嫡男と定める。
鎌倉では頼家が突然病に倒れ、呪詛を行った全成が謀反の罪で常陸へ流罪となる。これを好機と見た能員は、比企の所領を減らそうとする頼家を排除すると同時に北条家を弱体化させるため、全成を斬首に追い込むとともにその息子・頼全も京にて粛清させる。その直後に頼家が急な病で危篤状態となると義時は比企一族の粛清を決意し、能員が必ず拒むであろう案を提示して比企一族追討の大儀名分を手に入れる。その後、時政と協力して北条の館へ呼び出した能員を、仁田忠常に命じて騙し討ちにする。また、比企の館を攻めて能員の妻・道や娘・せつを殺害し、比企一族を滅亡させる。全て計画通りに進めた北条家は千幡を次の鎌倉殿とする準備を進めるが、頼家が奇跡的に病から回復すると状況は一変。義父や妻が北条に滅ぼされたことを知った頼家は政子を責め、忠常と和田義盛に時政の首を取るよう命じる。一方、義時は比企の娘である比奈と離縁し、泰時が密かに匿っていた一幡をトウに殺害させる。さらに、北条家と頼家との間で板挟みとなった忠常が自害すると、頼家の鎌倉追放を決意。頼家は修善寺に幽閉され、三代鎌倉殿・源実朝が誕生する。
時政が執権別当となり新たな政治体制が確立した鎌倉に、幽閉中の頼家が後鳥羽上皇と通じて挙兵の準備を進めているという報がもたらされる。これを知った義時は頼家の殺害を決意するが、泰時は父に反発する。その後、義時は修善寺に善児とトウを派遣、頼家は善児を返り討ちにした後にトウにより討ち取られる。また、致命傷を負った善児も、親の仇としてトウに止めを刺される。同時期、時政はりくの助言により武蔵を手に入れようと画策し、武蔵の豪族で娘婿の畠山重忠と対立する。さらに、りくは後鳥羽の従妹・千世を実朝の正室と決め、息子・北条政範を使者として京へ向かわせる。しかし、上洛した政範は後鳥羽の側近・源仲章にそそのかされた平賀朝雅によって毒殺される。一方、義時は二階堂行政から縁談を進められて彼の孫娘・のえを3人目の妻とするが、彼女には裏の顔があった。
千世が到着した鎌倉では、実朝との婚礼が華やかに行われる。しかし、実朝は自身の知らないところで事が進む現状に一人苦悩する。一方、息子を失い悲観に暮れるりくのもとを訪れた朝雅は、政範毒殺の真相に気づいた重忠の息子・畠山重保に全ての罪を被せ、畠山一族を討つよう進言する。朝雅の嘘を信じたりくが畠山討伐を望むと、時政は義時や時房の制止を無視してこれを承諾。重保は義村によって由比ヶ浜へ呼び出され、討ち取られる。その後、息子の死を知った重忠が二俣川に布陣すると、義時は追討軍の総大将に志願して戦を避けようとするが、武士の意地を通そうとする重忠との交渉は決裂。少数の軍で義時が率いる大軍と激闘を繰り広げた重忠は、義時と組み打ちののち愛甲季隆に討たれる。鎌倉に帰還した義時は、親友である重忠を無実の罪で死に追いやった時政の追放を広元とともに画策。畠山討伐の罪を全て娘婿・稲毛重成に被せて処刑することを時政に提案し、これを実行させることで時政に対する御家人たちの不満を増大させる。さらに、政子に恩賞の沙汰を行わせる新たな政治体制を発足させることで、時政から政の権限を奪う。
義時や政子の行動に激怒したりくは義村を味方に引き入れ、実朝を出家させて朝雅を新たな鎌倉殿に据えようと計画。これに対し、時政は失敗すると分かりながらもりくを守るために協力する。一方、義村の密告によって全てを知った義時は、謀反を起こすまで時政を泳がせることで時政追討の大義名分を得ようと画策。実朝が連れ去られたことを確認すると、軍勢を率いて時政の館を取り囲む。しかし、りくの必死の懇願を聞いて駆けつけた政子によって館の包囲は解かれ、自害しようとしていた時政も八田知家に助け出される。その後、実朝や政子の助命嘆願や三善康信の配慮により、出家した時政はりくと共に伊豆へ流罪となる。これを機に時政に代わって幕府の政を取り仕切るようになった義時は、京の御家人に命じて全ての元凶である朝雅を追討する。だが、京で勝手に大軍勢を動かしたことに対し、後鳥羽は義時への怒りを露わにする。
最終章(第39回 - 最終回)
[編集]束の間の平穏が訪れた鎌倉では、兄・北条宗時の遺志を実現しようとする北条義時が、守護の交代制を企てるなど鎌倉殿を差し置いて政治を運営するようになっていた。これに不満を募らせた御家人たちは和田義盛を担ぎ上げるようになり、義時はこの状況を苦々しく感じる。同時期、後鳥羽上皇の命を受けた源仲章は泉親衡と名乗って義時の殺害計画を企て、義盛の息子や甥を加担させて鎌倉に揺さぶりをかける。これを義盛追討の好機と見た義時は、和田一族に対して挑発行為を行い義盛の挙兵を促すが、義盛に信頼を寄せる実朝や戦を望まぬ政子の尽力によって一度は義盛と和解する。しかし、朝比奈義秀ら義盛の息子たちが父の居ぬ間に挙兵したことで戦が勃発。義時を討伐するため鎌倉の市街地で激戦を繰り広げた義盛は、実朝の説得によって降伏したところを義時と示し合わせた三浦勢によって騙し討ちにされる。これにより、義時は政所別当に加えて侍所別当も兼任するようになり、御家人の筆頭となる。一方、目の前で忠臣・義盛を殺された実朝は自らが積極的に政を行うことを決意し、後鳥羽の力を借りて安寧の世を築くことを宣言する。義時は、朝廷に接近しようとする実朝に危機感を覚える。
鎌倉を源氏の元に取り戻そうとする実朝は北条泰時を側に置いて積極的に政を行い、義時はこれに対抗して執権を名乗る。同時期、京から帰還した仲章は宋の技術者・陳和卿を実朝に接近させ、唐船の建造を進言。実朝がこれを実行に移すと、後鳥羽は巨大な唐船の完成によって実朝の権威が高まることに期待する。この状況を見て鎌倉が朝廷に乗っ取られると考えた義時は、北条時房に船の設計図を書き換えさせることで造船計画を頓挫させる。しかし、この直後に実朝が、大御所になり新たな鎌倉殿を京から迎えることを宣言すると、政子が自身の預かり知らぬところで行動を起こしていたことに気づく。一方、修行先の京から戻り次期鎌倉殿になろうと息巻く公暁は、自身が就任するのが鶴岡八幡宮の別当と知って驚愕し、義時や公暁の乳母夫・義村も実朝の考えに反発する。これらの意見を抑えるために政子は時房を伴って上洛、後鳥羽の乳母・藤原兼子と会談して後鳥羽の皇子・頼仁親王を次期鎌倉殿として下向させることを約束させる。だが、三浦が這い上がる最後の好機を逃すまいとする義村は、北条家が頼家や一幡を殺して実朝を鎌倉殿に祭り上げたことを公暁に告げる。父と兄の死の真相を知った公暁は、実朝と義時の暗殺を決意する。
実朝の右大臣拝賀式を控える鎌倉では、公暁と義村が義時と実朝の暗殺計画を進めていた。これを察知した義時は式の中止を進言するが、実朝から御所を京へ移す構想を聞かされると彼を見限ることを決める。さらに、北条家を追い落とすために頼家の死を調査する仲章から脅迫を受けると、彼の暗殺をトウに命令。自身は太刀持ちとして参加した拝賀式にて実朝を殺害した公暁を討ち取ろうと考える。その後、義時は予定通り拝賀式へ向かうが、トウが暗殺に失敗して捕縛されたことで仲章に決定的な証拠を握られ、太刀持ちの役目も取って代わられる。しかし、仲章はその直後に義時と誤解されて公暁に討たれ、天命を受け入れた実朝も抵抗せぬまま殺される。この一件で天に守られていると感じた義時は、鎌倉を自分一人で動かそうと動き出すが、そこに泰時が立ちはだかる。一方、義時の暗殺失敗に焦る義村は三浦館へ逃げ込んできた公暁を殺害、その首を差し出して他の御家人たちの前で義時に忠誠を誓う。
鎌倉殿が不在となった鎌倉では、実衣が息子・阿野時元を鎌倉殿に据えようと画策。時元が災いの種になると考えた義時は、義村と組んで実衣を焚き付け、挙兵した時元を謀反人として自害に追い込む。また、実衣の首も刎ねようとするが、政子の説得によって沙汰は先延ばしとなる。同時期、のえも権力欲を露わにし、息子・北条政村を北条の跡取りにしようと画策する。一方、御家人たちの動揺を鎮めるために一刻も早く鎌倉殿を決めたいが自身の動かしやすい人物を下向させたい義時は、危険な鎌倉に親王を下向させたくないが北条の力は抑えたいと考える後鳥羽と政治的な駆け引きを行う。この後、義時は交渉が全く進展しない現状を打開するため、1千騎の兵とともに時房を上洛させて朝廷に脅しをかける。これに対し蹴鞠で勝負を挑んだ後鳥羽は、時房の技量を認めて親王の代わりとなる人物を鎌倉へ送ることを承諾。慈円が鎌倉を訪れ、2歳の三寅(藤原頼経)が摂家将軍として新たな鎌倉殿となることを報告する。これを聞いた政子は、三寅の後見となるため尼将軍を名乗り、その権限を利用して幽閉中の実衣を助け出す。
京では後鳥羽が、すべて義時の思い通りになった現状に不満を募らせていた。そんな中、三寅が次期将軍と決まったことに腹を立てた源頼茂が京にて挙兵し、後鳥羽の怒りは頂点に達する。これにより鎌倉との戦を決意した後鳥羽は、下準備として内裏の再建費用を出すよう鎌倉に命じ、義時と御家人たちの分断を謀る。その後、後鳥羽は鎌倉の御家人たちに義時追討の院宣を発し、兄・義村の命で自身に接近してきた三浦胤義や、西面の武士・藤原秀康に命じて義時追討の狼煙を上げる。一方、長沼宗政らの報告によって後鳥羽の院宣が御家人たちに発せられたことを知った義時は、頼朝の作った鎌倉を戦火に晒すことはできないと自身の首を朝廷に差し出そうとする。しかし、これまで私欲なく鎌倉を守り抜いてきた弟を死なせたくない政子は、御所に集結した御家人たちの前で演説を行い決起を促す。この演説によって結束を強めた御家人たちは、官軍と戦うことを決意。広元や康信の忠言によって京への派兵が決まると、泰時は17騎とともに先発隊として鎌倉を出陣し、叔父・時房や弟・北条朝時らが率いる大軍勢とともに官軍を撃破して入京する。この報を聞いた義時は戦後処理を開始、武士として初めて朝廷を裁き後鳥羽を隠岐島へ流罪と決める。
人生最大の危機を脱した義時であったが、ある日突然昏倒し意識を失う。医師の診断で毒を盛られたと知った義時は、後妻・のえが犯人であると確信、さらに義時が彼女を追及したところ毒の入手先が義村であることが発覚する。これを聞いた義時は、義村の本音を聞き出した上で、親友として息子・泰時への助力を託す。同時期、新しい世を作ろうと奔走する泰時は、学のない御家人たちでもわかる武士が守るべき定を作り始める。この定は後に御成敗式目として、鎌倉幕府の御家人に対する重要な規律となる。
一方、義時の見舞いに訪れた政子は、義時と昔語りをする中で息子・頼家が義時の命によって殺害されたこと、先の戦で廃位させた後鳥羽の血を引く幼帝・仲恭天皇の命を奪おうとしているとを告げられ衝撃を受ける。直後に義時は発作を起こし、解毒薬を要求するが、政子は義時の目の前で解毒薬を捨ててしまう。政子は義時が泰時のために全ての怒りや呪いを背負おうとしていることを理解した上で、これ以上弟が手を汚さぬように考えたのだった。死を悟った義時は政子に後を託し、苦しみつつも静かに息を引き取るところで物語は幕を閉じる。
登場人物
[編集]実在人物の歴史的事項については、当記事ではなく各人物の当該記事を参照のこと。
劇中では人名の呼称を「北条義時(ほうじょう の よしとき)」のように「苗字 + の + 名前」としている場合がある[注釈 9]。
主人公と北条家
[編集]北条義時とその家族
[編集]- 北条義時(ほうじょう よしとき)★
- 演:小栗旬
- 本作の主人公。
- 二代執権。伊豆の豪族・北条時政の次男。母は伊東祐親の先妻の娘[1]。通称(仮名)は小四郎(こしろう)。北条領に隣接する江間(えま)郷を拝領ののちは、江間小四郎義時を名乗る[注釈 10]。
- 本来は生真面目かつ実直で、情に厚く家族や仲間思いな性格。交渉力に優れ、事務方として能力を発揮する。調整役として御家人たちと鎌倉殿の間を取り持つが、その一方で押しに弱く頼み事を断れない性分であるため揉め事に巻き込まれやすい。御家人たちや一族間の対立が起こると最後まで平和的解決策を探り、粛清を実行する際には思い悩んで度々涙を流す。また、粛清実行後にも後悔の念を抱き続け、妻・八重の死については自身が行ってきたことへの天罰であると語る。武芸は得意ではなかったが、畠山重忠と一騎打ちを演じるまでに成長する。恋愛は奥手で、のえの裏の顔を見破れないなど女性を見る目はない。また、三浦義村から教わった「女子(おなご)は大体きのこが好き」という女性観を生涯信じ[注釈 11]、息子・泰時にも伝授する。
- 戦を嫌い、政にも平家討伐にも関心の無い若者であったが、源頼朝と出会い真の志を打ち明けられて以降は「鎌倉あっての北条」という考えのもと彼を補佐する。当初は頼朝が行う粛清に異を唱えて抗い回避する道を探っていたが、次第に苦悩しつつも北条家や鎌倉を守るためとして頼朝の命を忠実に実行するようになる。頼朝が亡くなると伊豆へ戻ろうとするが、政子の説得を受けて頼朝の遺志を受け継ぐことを決意し、頼家や政子を支えるため特定の御家人に力が集中せぬよう行動する。そのような中で比企能員の横暴が目に余るようになると、悪い根を断ち切ることが自身の役目であるとし、自ら粛清を実行する。さらに、北条家を守るため頼家を幽閉したことが契機となり、次第に「坂東武者の世の頂点に北条が立つ」という兄・宗時の遺志を実現させようと思い至ると、実朝を差し置いて自らが政を運営すると同時に、長男・泰時のため今後の火種となりそうな御家人たちを次々と手にかける。鶴岡八幡宮での公暁の襲撃を回避して以降は「天に守られている」と自身を頼朝と重ね合わせるが、承久の乱で自身が討伐の対象になると、頼朝の築いた鎌倉を戦火から守るために自らの命を投げ打つことを覚悟し、非情な政策も躊躇なく行うようになる。
- 頼朝に対しては畏敬の念を抱いており、頼朝からは「弟の一人」と評されるほど信頼されて彼の本音を聞くことができる数少ない者の1人となる。彼の恐ろしさを知りつつも常にその傍らで政治手腕を学んだため、後に義村や時政からは「頼朝に似てきた」と称される。
- 妻・八重については幼い頃に好意を抱いて以降、長年に渡って一途に慕い続け、何度も彼女のもとへ通い続ける。想いが通じて夫婦となって以降は良好な関係を築き、苦悩する心情を吐露する。八重が不慮の事故で亡くなると政に距離を置くほど深く傷心し、その想いは死の間際まで続くこととなる。
- 息子・泰時に対しては八重が亡くなった際に立派に育て上げることを誓い、彼の成人後は純粋であった自身のかつての姿や亡き妻・八重と重ね合わせて希望を見い出す。政や粛清が原因となり幾度となく対立するが、心の内では認めている。
- 姉・政子との姉弟仲はよく、その言動に振り回されることも多いが常に励まし支え合っている。後に政の方針を巡って対立するようになるが、生涯に渡って協力関係を貫く。
- 承久の乱終結後、自身の態度や跡継ぎ問題に不満を抱いたのえと義村によって毒を盛られてしまい、病に伏す。以降も無理をして職務を続けるか、政子との対談中に口が滑って頼家の死の真相を話してしまい、直後に発作を起こして急死する。今際の際に解毒薬を求めるが断られ、自身を楽にしようとしているという姉の真意を悟り、後を託す。
- 八重(やえ)
- 演:新垣結衣
- 義時の最初の妻。伊東祐親と後妻の娘[2]であり、義時の叔母。源頼朝の先妻。江間次郎の元妻。
- 一途かつ頑固で、いかなる境遇にあっても頼朝を想い続け、義時に想われてもそれを袖にし時に冷たい態度を取る。しかし、義時の長年にわたる思いを受け入れ夫婦となった後は、彼を一途に愛し、頼朝から秋波を送られても受け流す。義時との夫婦関係は非常に良好であり、政治面で手を汚す中で苦悩する義時を励まし支える。政子とは頼朝を巡り牽制し合っていたが、義時と結婚したのちは良好な関係を築く。
- 物事を冷静に分析することができ、義時や頼朝に的確な助言を与える。行動力もあり、危険を顧みず思いのままに行動し時に周りを振り回す。また、非常に慈悲深く、息子・泰時[注釈 12]とともに戦災孤児たちを育て、心を閉ざす大姫や、父を失った甥の一万(曽我十郎)・箱王(曽我五郎)兄弟も預かり面倒を見る[注釈 13]。このような性格により、義時から「阿弥陀如来」と評される。
- 義時の留守中に孤児の鶴丸が川の中洲に取り残される事件が発生、彼と亡き千鶴丸を重ね合わせて必死の思いで救出するが、近くにいた義村に鶴丸を託した直後、自身も川に流され死亡する。頼朝や政子、義村によって大規模な捜索活動が行われるも救出できなかった。この一件は義時に深い衝撃を与え、以後も彼の人生に大きな影響を与えることになる。
- 比奈(ひな)
- 演:堀田真由
- 義時の2人目の妻。比企尼の孫娘。比企能員の姪。
- おしとやかかつ上品で、りくの嫌味も受け流す広い心を持つが、自身の容姿の良さを自覚しており、押しが強い。義時を一途に慕い続け、北条と比企が対立した際には北条の嫁としての立場を取るなど夫を献身的に支えるが、離縁させぬため起請文を書かせるなど想いが強すぎる面もある。一方で、比企家との関係も良好であるため、北条家との間で板挟みとなり思い悩む。義息・泰時とも良好な関係を築くが、「義母上(ははうえ)」と呼ばれることは嫌う。幼い頃の万寿(源頼家)が比企館で育ったため、頼家の性格をよく知る。北陸育ちであるため[注釈 14]、野生動物の生態に詳しい。
- 後に比企能員の変が起こると北条に情報を流すが、実家を裏切った罪悪感から離縁する。
- のえ[注釈 16]
- 演:菊地凛子
- 義時の3人目の妻。二階堂行政の孫娘。
- 裏表のある性格で、美男子や都人に弱く騙されやすい。表ではしとやかに振る舞い、理解ある女性を演じる一方、有力御家人の玉の輿に乗り、息子・政村に家督を継がせて贅沢な暮らしを送るという野心を持つ。裏では義時を辛気臭い男と称し、夫婦間での信頼関係も皆無であるため、義時からは「八重も比奈も、もう少しできた女子だった」と冷たく突き放される。また、泰時と義村には本性を見抜かれ、政子や実衣からも言動をたしなめられる。
- やがて息子の政村の執権就任が叶わぬことを知り、義村から手に入れた毒で暗殺を図るも失敗。義時から問い詰められ、政村を執権にしたかったことや義時の自身に対する態度への不満を吐露、最後に義村が黒幕だと吐き捨てて鎌倉を去る。
- 北条泰時(ほうじょう やすとき)
- (金剛 → 北条頼時 → 北条泰時)
- 演:坂口健太郎(幼少期:松澤禾蘭 → 森優理斗)
- のちの三代執権。義時の長男。母は八重。通称は太郎(たろう)。幼名は金剛(こんごう)。初名は頼時(よりとき)。父・義時が時政から執権を継ぐ以前は江間泰時と呼ばれる。
- 実直で私欲を持たず、八重に似て物怖じせず頑固。教養に優れ、幼い頃より貞観政要を読むが、和歌は苦手。弓の腕前に長け、畠山重忠を尊敬している。生真面目であるため冗談を真に受けることもあり、恋愛も父と同様に奥手。機転が利き、物事をよく観察して的確に分析・対処する一方で、空気を読まない言動をすることもあり、思い悩むと酒に逃げる。 作中で直接明言されることはないが、上総広常の生まれ変わりとされる[* 61]。
- 義時が源氏をないがしろにし、御家人を粛清することには公然と異を唱えるため、二代鎌倉殿・頼家や三代鎌倉殿・実朝からは北条との間に亀裂が生じたあとも信頼される。また、御家人たちとも友好な関係を保ち、時に頼られることもある。
- 義時とは度々衝突するが、反発しつつも信頼を深め、父を気遣い心配することもある。言動や仕草が義時の若い頃や母の八重を彷彿とさせることがしばしばあり、義時からは「かつての自分」として希望を託される。妻・初とは幼い頃からの付き合いで、生真面目さを度々指摘されつつも夫婦仲は良い。母が亡くなる原因を作った鶴丸とは、父・義時から恨んではならないと諭されてその言いつけを忠実に守り、長年に渡って良好な関係を保つ。
- 初(はつ)[注釈 17]
- 演:福地桃子(幼少期:久野楓名 → 遠藤みのん)
- 泰時の妻。三浦義村の娘。
- 父・義村の気性を受け継いだ沈着冷静な現実主義者。観察眼に優れ、物事を客観的に判断して対処し、情勢を読む力もある。泰時や盛綱とは、共に八重に育てられたという間柄であるため仲が良い。泰時との夫婦仲は良好で、夫の生真面目さを受け止め、悩みの多い夫を常に気遣う。また、度々対立する義父と夫の間を互いの気持ちを代弁しながら取り持つ。
- 北条朝時(ほうじょう ともとき)
- 演:西本たける(少年期:髙橋悠悟[* 63])
- 義時の次男。母は比奈。通称は次郎(じろう)。
- 陽気でちゃっかりとした性格で、自覚はないが機転が利く。一方、無遠慮であり時に軽率な行動を取る。優秀な父・義時や異母兄・泰時に対して劣等感を抱き、自身を卑下している。義時には畏怖が勝るあまり「父を超える」という気概を持てないでいるが、泰時に対しては相談事を持ちかけるなど頼りにしている。女癖が悪く、「嫁に取る」という決まり文句でよもぎをはじめ何人もの女性と関係を持つ。父・義時の世代の御家人に最早敬意を払っておらず、承久の乱の際に、攻め方を経験不足としてたしなめる三浦義村に「じじい、うるせえんだよ」と野次るなどした。
- 北条重時(ほうじょう しげとき)
- 演:加藤斗真[* 64]
- 義時の三男。母は比奈。
- 北条政村(ほうじょう まさむら)
- 演:新原泰佑 (幼少期:林蒼央→塩田宙[* 65])
- 義時の四男。母はのえ。烏帽子親は三浦義村。
- 北条時政(ほうじょう ときまさ)★
- 演:坂東彌十郎
- 初代執権。義時の父。頼朝の舅で、頼家や実朝の祖父。通称は四郎(しろう)。りくからは「しい様」、実朝からは「じじ様」、サツキからは「しいさん」と呼ばれている。
- 無骨な坂東武者で、武士として一度決めたら命に変えても守り抜くことを信条とする。情が深く、伊豆の所領、妻・りく、息子と娘を死に物狂いで守ることが天命であるとし、勝つためには時に卑怯な手を実行する。物怖じしない性格で、立場が上の者に対しても一切忖度はせず、後白河にも気に入られる。また、武芸に長ける。
- 一方で、楽観的かつお人好しな性格のために交渉下手で、相手の口車に乗せられやすく騙されることも多い。また、直情型のため挑発に乗りやすく、勢いに任せて後先考えずに行動しては、のちに後悔する。頭を使うことは得意とせず面倒くさがりであるため、時に役目を放棄する。野菜の育成に自信を持っている。昔から女子には苦労していないが女性の魅力に弱く、りくの言動にしばしば振り回される。
- 頼朝に対しては、平家を坂東から追い出すための旗印に過ぎず、娘婿でも信用していない。三浦義澄とは悪友で、軽口を言い合う仲。
- 畠山重忠の乱をきっかけに義時や他の御家人と対立することになり、やがてりくの実朝を出家させて朝雅を新たな鎌倉殿に据える計画に渋々協力し、牧氏事件を起こす。義時に館を包囲されると自害を試みるも止められ降伏。実朝や政子の助命嘆願、三善康信の配慮により出家、りくと共に伊豆へ流罪となる。
- 以後は二度と義時と会うことなく、10年後に死去。晩年に泰時と盛綱から訪ねられた際には、りくは伊豆を去り侍女のサツキと二人きりで暮らしており、「今が一番幸せな気がする」と語っている。
- 鶴(つる)[注釈 18]
- 演:吉田香織[* 66]
- 時政の2人目の妻。
- りく
- 演:宮沢りえ
- 時政の3人目の妻。義時の継母。
- 公家の娘であるという矜持から自尊心や嫉妬心が強く、他者と自分の比較ばかりしている。京育ちのため権力内部の力学やからくりを知っており、その知識を活用して我欲のために他人を陥れる策を次々と巡らす。また、頼朝や義村を誘惑して情報を聞き出そうとするなど、したたかでもある。男好きであり、若い僧や立ち寄った村の男たちとすぐに親しくなる。坂東に来たことについては「下向した」と思っており、京の生活が忘れられず帰りたがる。しかし、次第に坂東の気風に馴染んで物言いも乱暴となり、北条に嫁いで良いことは1つもなかったと言いつつ嫁いだことを誇りに思っている。
- 牧氏事件の首謀者として流罪となった後は、伊豆の田舎暮らしに耐えられず京に帰還。以後は生死不明となっていたが、最終回で京を訪れた泰時や時房と対談、時房からは「あの人は変わらないですね」と評される。
- 北条宗時(ほうじょう むねとき)
- 演:片岡愛之助
- 時政の嫡男。義時の同母兄。通称は三郎(さぶろう)。
- 真っ直ぐで楽観的な性格のため、正しいと思ったことにはひたすら突き進むが根回しが足りず、事後処理は全て弟・義時に丸投げする。一方で、父と同様に武芸に長け、自身を「戦うために生まれてきた男」と称する。
- 石橋山の戦い後、頼朝が北条館に残した仏像を取りに向かう最中、善児に襲われ工藤茂光共々死亡する。北条館に向かう直前に義時だけに「源氏を担いで坂東の地から平家を追い出し、坂東武者の世を作る」「そしてその頂点に北条が立つ」という真の野望を語っており、その遺志は義時に引き継がれることになる。
- 北条時房(ほうじょう ときふさ)
- (北条時連 → 北条時房)
- 演:瀬戸康史
- 時政の三男。母は鶴。義時の異母弟。通称は五郎(ごろう)。初名は時連(ときつら)。りくに「トキューサ」と聞き間違えられ、時政・実衣・後鳥羽上皇からも同様に呼ばれる。
- 童顔のため、頼家の近習衆の中では最年長であるにもかかわらず最年少と誤解される。人懐こい性格で「愛嬌がある」ことを自負しており、人当たりの良さから仲裁役を務めることも多い。また、子供好きで幼い朝時や重時の遊び相手も引き受ける。その一方で、義時に命じられると粛清や裏工作にも加担するなど現実主義的な一面もあり、目上の人物にも物怖じしない。孤立しがちな義時が唯一本心を語れる相手でもあり、義時の良き相談相手となる。手先は不器用だが突出した蹴鞠の才能を持ち、その実力は「鎌倉一の蹴鞠の名手」として京でも噂となるほどで、後鳥羽からも才能を認められる。実朝や善哉には、蹴鞠の心構えを教えている。
- 北条政範(ほうじょう まさのり)
- 演:中川翼
- 時政の四男。母はりく。義時と時房の異母弟。
- 真っ直ぐで活発な若者。北条家の後継者として両親の期待を一心に受ける。しかし源実朝が千世を正室に迎える際の使者として上洛した際病にかかり、急死する。彼の死は両親に大きな衝撃を与え、牧氏事件の遠因となった。
北条家の親族・家人・従者
[編集]- 牧宗親(まき むねちか)
- 演:山崎一
- 公家[4]。りくの兄。義時の義理の伯父。
- 都文化に通じていることから京のしきたりに厳しい。いけずな性格の持ち主で、妹・りくとともに他人の不幸を楽しんでいる節がある。責任転嫁する癖もあり、自身に害が及ぶと取り乱す。
- 頼朝の浮気により政子が亀へのうわなり打ちを決意した際には、「家を形だけ壊す」との条件で実行役を引き受けるが、亀の家を警備していた義経の加担により家は全焼してしまう。事が大きくなったことで頼朝に呼び出され、髻を切られる屈辱を受ける。この一件により時政の怒りを買い、彼が伊豆に帰る原因となった。
- 伊賀光季(いが みつすえ)
- 演:日笠圭[* 67]
- のえの兄。義時の義兄。二階堂行政の孫。
- 後に京都守護に就任するも、承久の乱の際に官軍によって屋敷を襲撃され、一族もろとも討ち死にする。
- 平盛綱(たいら の もりつな)
- (鶴丸 → 平盛綱)
- 演:きづき(少年期:佐藤遙灯)
- 泰時の従者。幼名は鶴丸(つるまる)。
- 孤児だった頃は感情を全く表に出さず人付き合いも苦手だったが、北条家に引き取られて愛情を注がれた後は明朗快活で心優しい性格となる。泰時の補佐役として官僚的な業務をこなす一方、弓の腕前も見事であり、文武に優れる。
- 泰時や初とは共に八重に育てられた間柄であり、仲が良い。特に、御家人筆頭の北条の血筋である泰時とは身分が大きく違うものの「太郎」と呼び捨て、タメ口でしゃべり合う仲である。そのため、泰時の身に危険が及ぶときには身を呈して守ろうとするなど、忠実に泰時に仕える。また、初と同じく父と子の間を取り持つ役割を見せることもある。泰時の異母弟・朝時には苦手意識を持っている。
- 最終回で承久の乱に参加した際、宇治川での戦闘で左肩を射抜かれる重傷を負った挙句流され、死亡したかと思われたが奇跡的に生還。本人は「いつも誰かに見守られている」と評している。
- 善児(ぜんじ)[注釈 19]
- 演:梶原善
- 義時の下人。元は祐親・景時の家人。百姓の出身。トウからは「お師匠」と呼ばれている。
- 主からは刺客として用いられ、暗殺の実行だけでなく、殺害の手助けや諜報活動も行う。気配を消して相手に接近し、俊敏な身のこなしと圧倒的な剣技で標的を仕留める。任務を実行中に感情を表に出すことは無く主命を粛々と実行する。元百性であるため畑仕事に精通し、一幡のために木材と縄でブランコを作成するなど手先も器用である。
- 前述の通り元は伊東祐親の家人であり、宗時や千鶴丸を手に掛けるが、後に祐親と共に囚われの身となり、梶原景時を通じた頼朝の命により祐親を暗殺。以降は景時の部下となって様々な任務を行うこととなる。源範頼を暗殺した際、口封じに殺害した百姓夫妻の娘であったトウを後継者とする。
- 景時が京に攻め上る際、「置き土産」として義時に託され、義時の下人となる。比企能員の変の際に捕らえた一幡を預り、義時から暗殺を命じられるが、ともに時間を過ごす中で思いに変化が生じ、殺害命令を涙ながらに拒否し、トウが代わりに殺害した際には彼のために石の墓を作る。
- 翌年、一幡の父・頼家への暗殺任務を任され修禅寺に乗り込み、彼と一騎討ちを演じるも、頼家が書いた「一幡」の文字をみて動揺し、その隙に反撃され致命傷を負う。トウが頼家を殺害した後その場からの逃走を図るも、後をつけてきたトウに刺される。今際の際に「ずっとこの時(復讐)を待っていた」と告げられ、どこか満足気にうなずきながらとどめを刺され、死亡する。
- トウ[注釈 21]
- 演:山本千尋(少女期:高橋愛莉)
- 善児の弟子の刺客。伊豆修善寺の百姓・五藤太の娘。
- 剣技に長じ、抜群の身体能力を持つ。善児同様、刺客や諜報活動の任務を任されているが、「主の命がなければ殺さない」という信念を持つ。暗殺率は善児に比べて低く、義時の命で後述のりくや仲章の暗殺を命じられた際は察知され、失敗している。任務中は感情を表に見せることはない、冷静な性格。容姿端麗であるため、りくへの暗殺未遂の際、近くにいて応戦した義村からは「俺の女になれ」と粉をかけられている。
- 比企能員の変で初めて戦に参加し、善児が暗殺を拒んだ一幡も代わりに手に掛ける。のちに頼家の暗殺任務を完遂した後、深手を負った善児も殺害し、両親の仇を討っている。
- 後に仲章の暗殺任務を託された際、屋敷に侵入するも罠にかかり、捕縛される。しかし投獄中に実朝暗殺事件が発生し、その隙に自力で縄を解いて脱出。逃走中に北条政子の屋敷にたどり着き、刀で自決しようとする政子を発見し、「自ら死んではならない」と制止する。承久の乱後には政子からその礼として刺客を解任された上に「孤児に護身術を教える」という新たな任務を与えられ、第二の人生を送ることになった[注釈 22]。
- くま
- 演:田中なずな
- りくの侍女。
源氏
[編集]鎌倉殿とその妻子
[編集]- 源頼朝(みなもと の よりとも)
- 演:大泉洋[注釈 23](少年期:生駒星汰[* 70])
- 初代鎌倉殿(源氏将軍)。源氏の棟梁。河内源氏の嫡流・源義朝の三男。時政の娘婿。かつての官職・右兵衛権佐(うひょうえのごんのすけ)にちなんで「佐殿(すけどの)」、鎌倉入り後は「鎌倉殿(かまくらどの)」と称される。上総広常からは「武衛(ぶえい)」と呼ばれている。
- 政略眼に長け、平家を追討して「あるべき世」に戻すために挙兵する。苦労して育ったために他人に本心を見せず、猜疑心が強いため特定の兄弟や御家人に権力が集中しないよう腐心する。また、一度疑いを持ったの者に対しては身内であっても冷酷な態度を貫き、粛清や謀略を用いることを辞さない。しかし、義時や政子、安達盛長など、信頼している特定の人物には本心を明かす。
- 人身掌握に優れており、「嘘も誠心誠意つけば真になる」という考えから、その場に応じた人当たりのよい態度と嘘を用いて坂東武者たちの心を掴む。しかし、所領と一族を第一と考える無骨な坂東武者とは意識の違いから悶着を招くことも多い。
- 武家の棟梁らしく武芸の鍛錬に励み、弓の腕前に優れる。一方で和歌を詠む才能もあり、武芸の才能は頼家に、和歌の才能は実朝にそれぞれ受け継がれている。
- 度々訪れる命の危機を何度も回避する運の良さを持ち、周りからは「天に守られている」と評される。信仰心に厚く、観世音菩薩を信仰して事あるごとに手を合わせ、髻の中にも比企尼から託された観音像を忍ばせている。
- 女癖が悪く、八重・政子・亀・比奈を次々に気に入る。息子・頼家からせつの他に好きな女性がいることを相談されると、「女好きは我が嫡男の証である」と頼家を褒める。
- 富士の巻狩りでの暗殺未遂後、もはや自分に残されている時間はあまりないと痛感するようになり、同時に強い人間不信に駆られるようになり、範頼を殺害した他周囲の人物に対しても猜疑心を募らせて次第に精神のバランスを崩していく。
- だが相模川橋供養へ向かった際、巴や義時、りく、時政、政子らとの対話などを経て、「自分の運命を受け入れる」という結論に達する。橋供養から帰る道中、馬上で突然意識を喪って落馬、昏睡状態となりそのまま死去する。
- 政子(まさこ)
- 演:小池栄子
- 頼朝の後妻。北条時政の長女。義時の同母姉。頼朝婚姻後は「御台所(みだいどころ)」、頼朝没後に落飾して「尼御台(あまみだい)」と呼ばれる。実朝没後、次期鎌倉殿の後見となり「尼将軍(あましょうぐん)」と称する。将軍生母として従三位、後に従二位の官位を叙される。
- 前向きな性格で負けん気が強いが、雅やかさには目がない。北条が御家人の筆頭になることや、源氏と北条の血を引いた者が鎌倉殿となることへのこだわりは全く無く、無用な争いを嫌う。また、慈悲深く、家族に危機が迫ると自ら進んで政の世界に身を置く。他人の助言を聞き入れる柔軟性もある。為政者の妻となったことで、何気なく発した言葉の重みと影響力に戸惑うことがある。夫・頼朝とは衝突することもあるが夫婦仲は良く、頼朝も素直な感情を吐露する。頼家に十分な愛情を注げなかったことから、実朝が三代鎌倉殿に就任した後も助言や手助けを行うが、心のうちでは鎌倉殿を早々にやめて穏やかに生きてほしいと願う。そのため、実朝の乳母を務める妹・実衣とは、考え方の違いにより度々衝突する。弟・義時に対しては、政に関して頼ることが多く、頼朝が亡くなって以降は対立・牽制し合いながらも最後まで協力関係を貫く。八重とは義時と結婚後に良好な関係を築き、頼朝が義時に向かってわざと八重と過ごした日々の話をすると、頼朝を一喝する。御家人たちの不満や相談事に対して積極的に耳を傾けており、彼らからの信頼も厚い。
- 千鶴丸(せんつるまる)
- 演:太田恵晴
- 頼朝の長男。母は八重。頼家と実朝の異母兄。泰時の異父兄。
- 大姫(おおひめ)
- 演:南沙良(幼少期:難波ありさ → 落井実結子)
- 頼朝の長女。母は政子。頼家と実朝の同母姉。
- 本来は活発かつ無邪気で、優しい性格の持ち主。許嫁であった源義高に一目惚れすると良好な関係を築き、彼の助命のために自身の命を投げ出そうとするほど一途に愛する。彼が亡くなってからは傷心のあまり感情を失い、少しずつ笑顔を取り戻した後も心的外傷に悩まされる。その後は、源氏物語の登場人物・葵(あおい)を名乗り、「元気になるおまじない」と称して虚空蔵菩薩(如意宝珠)の真言を唱えるようになるなど、「スピリチュアル女子」的な言動をするようになる[* 71]。また、生を諦め死を意識した発言をする。
- 三幡(さんまん)
- 演:東あさ美(幼年期:太田結乃)
- 頼朝の次女。母は政子。頼家の同母妹。実朝の同母姉。乳母夫は中原親能。
- 源頼家(みなもと の よりいえ)
- (万寿 → 源頼家)
- 演:金子大地(幼少期:丸山蒼來 → 田代瑞希 → 藤原響 → 鳥越壮真)
- 二代鎌倉殿。頼朝の次男(嫡男)。母は政子。時政の孫。幼名は万寿(まんじゅ)。乳母夫は比企能員で、乳母は道。官職は征夷大将軍。
- 聡明で誇り高く、母・政子の負けん気の強い面を受け継く。頼朝の後継者としての気慨を強く持ち、鎌倉殿という立場の重さと日々戦いつつ政務に意欲的に取り組む。自分の力で獲物を仕留めるために何度も狩りに行ったり、幼い頃から蹴鞠の練習を毎日行ったりするなど、根気強い一面もある。
- 一方で、困った時ほど助けを求められない性分であり、積極性が仇となって空回りすることも多い。また、血気盛んで自尊心が高く、嫉妬深い一面がある。さらに、御家人の妻を奪おうとするなど父・頼朝に似て女性関係にもだらしないため、度々問題行動を起こしては不要な諍いを招く。
- 泰時とは幼い頃からともに育ち信頼を寄せていたが、同時に劣等感や嫉妬心も抱いており、次第に政の方針をめぐり対立するようになる。御家人たちに対しては、幼い頃より猜疑心の強い父・頼朝の姿を見ていたことから全く信用しておらず、その本音を包み隠さず言い放っては御家人たちと衝突する。また、義時や梶原景時の意見には耳を傾けていたが、彼らが十三人の合議制を発足させたことを機に反発するようになる。一方で、比企一族の娘である側女・せつとは、当初は距離を置き冷淡な態度を取っていていたが、彼女から素直な思いを打ち明けられると思いを改め、せつとともに鎌倉をまとめていこうと決意する。
- つつじ
- 演:北香那
- 頼家の正妻。賀茂重長の娘。母は頼朝の叔父・鎮西八郎為朝の娘。
- 暗君の妻として謂れなき汚名を着させられ、日蔭者として目立たないように生きている。そのような中で、善哉(公暁)の成長だけを楽しみにしており、頼家の分まで生きてほしいと願う。
- せつ
- 演:山谷花純
- 頼家の側女(そばめ)。比企能員の娘。母は道。
- 芯が強く、息子・一幡にも深い愛情を注ぐ。頼家の跡継ぎに関しては、一幡と善哉のどちらがなっても良いと考えており、ただ頼家に振り向いてほしいと願う。
- 一幡(いちまん)
- 演:相澤壮太(幼年期:佐野仁音 → 白井悠人)
- 頼家の長男。母はせつ。
- 無邪気で活発な性格であり、その無垢な心ゆえに暗殺者・善児の心をも動かす。
- 公暁(こうぎょう)
- (善哉 → 公暁)
- 演:寛一郎(幼少期:米丸玲央 → 中野晃太朗 → 長尾翼 → 高平凛人)
- 頼家の次男。母はつつじ。幼名は善哉(ぜんざい)。乳母夫は三浦義村。
- 頭が切れ剣の腕も立つが気性が荒い。千日参篭を途中で中断して何度もやり直すなど思慮の浅い面があり、騙されやすい。頼家の子として生まれながら武士の名を持たないことに劣等感を持ち、自身の名を歴史に刻みたいと願う。また、鎌倉殿の座を密かに狙う。
- 源実朝(みなもと の さねとも)
- (千幡 → 源実朝)
- 演:柿澤勇人(幼少期:吉川魁理 → 土橋蓮 → 水戸部巧芽 → 嶺岸煌桜)
- 三代鎌倉殿。頼朝の三男。母は政子。時政の孫。幼名は千幡(せんまん)。乳母夫は阿野全成で、乳母は実衣。官職は征夷大将軍、右近衛権中将、権大納言と順調に昇進し続け、ついに正二位右大臣兼左大将にまで至り、「鎌倉右大臣(かまくらうだいじん)」と称せられる。和田義盛からは「羽林(うりん)」と呼ばれる。
- 軒の雨だれを一晩中眺めているような感性の持ち主で、あまり胸の内を人には話さない内向的な性格。無用な争いを好まず、雅を愛する心は母・政子の気性を受け継いでいる。和歌の才能は父・頼朝譲りで、三善康信や源仲章から手ほどきを受け、藤原定家からの添削も受ける。政子が自身のために書き写した和歌集を発見した際には、本能的に頼朝の詠んだ歌を気に入る。一方で、弓や馬の稽古などは真面目に取り組んでいるものの、少々不得手である。気遣いができ、意志が強く度胸もあることから御家人たちに慕われ、時政から「頼朝を超える鎌倉殿」、和田義盛から「理想の鎌倉殿」と評される。
- 義盛とは、将軍就任直後に息抜きにと連れていかれた和田の館で鹿汁を囲んで以来、親しく付き合うようになる。その後、たびたび義盛邸を訪れては、政務から離れた和やかな時間を過ごす。泰時に対しては同性愛者としての恋愛感情を持ち、自身の思いを何度も和歌にする。また、泰時と強い信頼関係を築いている平盛綱には嫉妬心を露にする。自身の性的指向については誰にも言えずに苦悩しており、妻・千世とも会話を避ける日々が続いていたが、自身との間に子ができず苦悩する彼女の様子に心を痛め、悩みを告白した後は良好な夫婦関係を築く[* 72]。
- 千世(ちよ)
- 演:加藤小夏
- 実朝の正室。権大納言・坊門信清の娘。後鳥羽上皇の従妹。
- 高貴な出自の姫君らしく優雅な物腰で、温和かつ気丈な性格の持ち主。当初は実朝と心が通じ合わず寂しさを感じていたが、彼が抱える秘密を明かされると全て受け入れ、良好な夫婦関係を築いて夫を支える。
鎌倉殿の従者・側近・側女
[編集]- 安達盛長(あだち もりなが)★
- 演:野添義弘
- 頼朝の従者。妻は頼朝の乳母・比企尼の娘[6]。通称は藤九郎(とうくろう)。
- 心優しく忠義心が強い。また、観察眼に優れ、状況判断力も高い。押しに弱い面がある一方で、ならぬと思ったことには毅然と諫止することもあり、強硬な頼朝の姿勢と坂東武士との間に隙間風が生じてしまうことを常に心配している。職務熱心ではあるが名誉や官位には興味が無く、生涯無位無官で通す。涙もろいため、感激したり悔しさを感じたりした際に度々涙を流す。
- 源氏の家人として忠節を尽くしており、頼朝が本心を明かせる数少ない人物の1人。常に頼朝と行動を共にし、頼朝が八重や亀に会いに行く際も供をする。義時との関係性は深く、義時が八重にふられ号泣した際には抱きしめて励ます。
- 安達景盛(あだち かげもり)
- (弥九郎 → 安達景盛)
- 演:新名基浩(少年期:渡部澪音)
- 盛長の嫡男。比企尼の孫。幼名は弥九郎(やくろう)。
- 恰幅が良い。幼い頃は思慮が浅く悪さをしていたが、成長後は鎌倉殿に臆せず意見する忠臣となる。
- ゆう
- 演:大部恵理子
- 景盛の妻。
- 小笠原長経(おがさわら ながつね)
- 演:西村成忠
- 頼家の側近。通称は弥太郎(やたろう)。
- 中野能成(なかの よしなり)
- 演:歩夢
- 頼家の側近。通称は五郎(ごろう)。
- 亀(かめ)
- 演:江口のりこ
- 頼朝の愛妾。安房の漁師の娘[7]。
- 頼朝の寵愛を受けるが出自に劣ることもあり、武家の娘である頼朝の先妻・八重や後妻・政子に対抗心を燃やす。その一方で、頼朝に相応しい女になるため文筆を学ぶなど、努力家な一面も持つ。
- よもぎ
- 演:さとうほなみ
- 大倉御所に仕える女房。
- 声が大きいことから、実朝の側室候補になる。
源頼朝の兄弟とその関係者
[編集]- 源範頼(みなもと の のりより)
- 演:迫田孝也
- 源義朝の六男。母は遊女。頼朝の異母弟。全成の異母兄。遠江蒲御厨で生まれ育ったため、「蒲冠者(かばのかじゃ)」「蒲殿(かばどの)」と呼ばれる。また、義村からは「くそ真面目の蒲」と呼ばれる。
- 生真面目で穏やかな性格であり、義経から母の出自を揶揄された際も受け流す。また、人を全く疑わない。野心はなく、頼朝を愚直に補佐する。義経の失態を自分がしたことにするなど、兄弟想いの一面も持つ。城攻めでは兵糧攻めを提案するなど堅実的な戦術で戦に臨み、剣の腕も立つ。兵糧が無くなった際には自ら魚を釣ろうとしたり、頼朝に不満を持つ御家人たちの悩みを聞いたりするなど、身分の上下に関わらず御家人たちに接する。
- 阿野全成(あの ぜんじょう)
- 演:新納慎也
- 源義朝の七男。母は常盤。頼朝と範頼の異母弟。時政の娘婿。千幡(源実朝)の乳母夫。醍醐寺にて修行していたことから「醍醐禅師(だいごぜんじ)」と称する[注釈 24]。剛毅な性格から「悪禅師」と呼ばれたこともある[8]。
- 陰陽の術に長け[* 73]、占い結果を元に助言を与えたり呪詛を行ったりすることで頼朝の政治運営を支えるが、結果は半分しか当たらず妖術も失敗することが多い。兄弟思いで人を恨むことはせず争いも好まないが、占いの結果には忠実に従い結果によっては頼朝に粛清を提案する。押しに弱く、断りきれず厄介事に巻き込まれることもある。北条家との関係は良好で、実衣との夫婦仲も良く、頼朝に愛人がいることも実衣に教える。また、出世欲はないが妻のために危険を犯すこともある。
- 実衣(みい)[注釈 25]
- 演:宮澤エマ
- 全成の妻。北条時政の次女。義時の同母妹。千幡(源実朝)の乳母。
- 周りに翻弄される家族を興味津々に観察する一方、口が軽く内緒事が苦手で秘密をすぐに話してしまうため、姉弟たちからは重要な話を教えてもらえずに事後報告されることが多い。また、正直者であるがゆえに、場の空気を乱す発言をすることもある。美男子に弱く、騙されやすい。姉・政子に対しては劣等感を抱いている。千幡の乳母となってからは権力欲を露わにし、度々争い事に巻き込まれる。実朝(千幡)には、武士の手本となり、正しい政を行える鎌倉殿になってほしいと考えているため、考え方の異なる政子の介入を嫌い、政や実朝の教育方針で度々衝突する。
- 頼全(らいぜん)
- 演:小林櫂人
- 全成と実衣の長男。
- 阿野時元(あの ときもと)
- 演:森優作(少年期:松平将馬[* 75])
- 全成と実衣の次男。実朝とは乳兄弟。
- 同じ源氏の一族であり、乳母子として実朝とともに育った身でありながら、鎌倉殿とその側近という扱いの差に不満がある。腹に一物持っているが、それを一切顔には出さない。
- 阿野全成と実衣の長女
- 演:永野ほの波[* 76]
- 義円(ぎえん)
- 演:成河
- 源義朝の八男。母は常盤。頼朝と範頼の異母弟。全成の同母弟。幼名は乙若(おとわか)。
- 文武両道に秀で、弓矢の名手だけでなく孫子の兵法にも通じる。さらに、和歌にも精通している。素直で真っ直ぐな性格であるゆえ、協力を求められれば断れず、他人を疑うことなく嘘も信じてしまう。
- 源義経(みなもと の よしつね)
- 演:菅田将暉
- 源義朝の九男。母は常盤。頼朝と範頼の異母弟。全成と義円の同母弟。通称は九郎(くろう)。静御前や弁慶からは「御曹司(おんぞうし)」と呼ばれている。
- 源氏としての誇りが強く、頼朝から命じられた馬引きも断るなど、坂東武者と同列に扱われるのを嫌う。また、自身の思い通りにならないとすぐに暴走してしまう。嫉妬心も強く、たとえ兄弟であっても対抗意識を燃やす。さらに、思ったことをそのまま口にしてしまい、軋轢を生むことも多々あるため、度々問題を起こして頼朝や義時を悩ませる。一方で、母性愛に飢えており、義姉・政子に甘える一面もある。さらに、優しさを見せ、慈悲深い行動に出ることもあるため、義時に「羨ましいほどに真っ直ぐすぎた」と評される。一度会った人物の顔は忘れず、数年ぶりに再会した小平太にも覚えていることを示唆する発言をする。
- 戦の才能は突出しており、誰も考えつかぬ斬新な戦術を繰り出す。しかし、戦に勝つためにはあらゆる手を使うため、時には卑怯な手段も厭わない。梶原景時とは戦術を巡って対立するが、自身のことを一番理解してくれる人物と評価する。時政からは「平家を滅ぼすためだけに生まれてきた」と評される。
- 里(さと)
- 演:三浦透子
- 義経の正妻。比企尼の孫娘。比企能員の姪。
- 誇り高く嫉妬深い。義経に対して強烈な独占欲を持つため静御前に対抗意識を燃やし、手段を選ばず義経を振り向かせようとする。
- 静御前(しずかごぜん)
- 演:石橋静河
- 義経の愛妾。都随一の白拍子。義経からは「静(しずか)」と呼ばれている。
- 気丈で誇り高く、舞については譲れない矜持を持っている。義経に誘われて川釣りに付き合うなど活動的な面も持つ。京言葉を話す。
- 弁慶(べんけい)
- 演:佳久創
- 義経の従者。元は比叡山延暦寺の僧。義経からは「武蔵坊(むさしぼう)」と呼ばれる。
- 豪快な性格で、義経を敬愛しており常に側に付き従う。主人の命に忠実であり、従者たちのまとめ役を務めるが、気まぐれな義経に振り回されることも多い。
- 恰幅の良い体付きが故に目立ちやすく、義時からも「貴方がいるから義経の居場所が分かってしまうのだ」と突っ込まれる。
- 従者
- 演:福田航也[* 77]、藤本康平[* 78]、中村匡志[* 79]、幕雄仁[* 80]、東景一朗[* 81]
- 義経の従者。
その他の源氏一門とその関係者
[編集]- 木曽義仲(きそ よしなか)
- 演:青木崇高
- 信濃源氏の棟梁。源頼朝らの従兄弟。
- 気さくかつ無骨で真っ直ぐな人物。自身の信じる正義や誠のもとに行動し、それに反する行動は一切行わない。また、身分の差を気にせず、誰に対しても平等に接する。武勇に優れ、敵の罠を見破るなど知略もあるが、義を重んじるため無意味な戦を嫌い、同じ源氏である頼朝とは戦を避けようとする。田舎侍ゆえ都のしきたりには無知であり、そのことで貴族たちからの信を失う。巴御前には頭が上がらない。
- 源義高(みなもと の よしたか)
- 演:市川染五郎
- 義仲の嫡男。「清水冠者(しみずのかじゃ)」「冠者殿(かじゃどの)」と呼ばれる。
- 眉目秀麗かつ清廉潔白であり、父・義仲を尊敬している。父親譲りの気さくな人柄から、大姫や政子だけでなく、坂東武者とも打ち解ける。蝉の抜け殻を大量に集める変わった趣味がある。
- 今井兼平(いまい かねひら)
- 演:町田悠宇
- 義仲の家人。巴の兄[* 82]。母は義仲の乳母[* 82]。
- 義仲への忠義心に溢れ、彼が衰亡に向かう中でも最期まで従い続ける。
- 海野幸氏(うんの ゆきうじ)
- 演:加部亜門
- 義高の従者。
- 主君のためなら自身の命が危険に晒されることも厭わない忠義者。
- 武田信義(たけだ のぶよし)
- 演:八嶋智人
- 甲斐源氏の棟梁。
- 矜持が高く、強い野心を持つ。そのため、源氏の棟梁を巡って頼朝や義仲への対抗心を顕わにし、頼朝とは互いに牽制し合う。また、狡猾な策謀家で、相手を出し抜くためなら卑怯な手を使うことを厭わず、自ら手を下さずに相手を追い落とそうと謀略を巡らす。
- 一条忠頼(いちじょう ただより)
- 演:前原滉
- 信義の嫡男。
- 野心が強く、父とともに練り上げた策略を実行する。一方で、短慮な点も見られる。
- 源行家(みなもと の ゆきいえ)
- 演:杉本哲太
- 頼朝の祖父・源為義の十男[9]。頼朝や義仲らの叔父。通称は十郎(じゅうろう)。
- 矜持が高く、頼朝の家人になることを嫌う。世渡り上手で自身の野望達成のためには嘘をつくことも辞さず、甥である頼朝・義仲・義経らを利用する。しかし、身の危険を感じると味方をすぐに見捨てる。戦の才は無く、味方とした者は争いに必ず敗れるという「死神」のような人物[注釈 26]。
- 源頼政(みなもと の よりまさ)
- 演:品川徹
- 摂津源氏の長老。公卿。伊豆の知行国主[* 83]。
- 真っ先に平家打倒に立ち上がる行動力を持つが、感情を全く表に出さず口数も少ないため、頼朝からは人がついてこず挙兵は失敗すると判断される。
- 源頼茂(みなもと の よりもち)
- 演:井上ミョンジュ
- 頼政の孫。
- 血気盛んかつ野心家で、激昂すると歯止めが効かない。
- 平賀朝雅(ひらが ともまさ)
- 演:山中崇
- 北条時政とりくの娘婿。比企尼の孫。官職は武蔵守。
- 源氏の血筋を引く人物[注釈 27]であり、そのことを誇りに思っている。世渡り上手で処世術に長け、立身出世に意欲を燃やす野心家。しかし、小心な保身家でもあり、その人物の程度を見切った後鳥羽上皇に手駒として利用される。義母・りくには野菊を送るなどして取り入り、気に入られる。
- きく
- 演:八木莉可子
- 朝雅の妻。北条時政の五女。母はりく。北条政範の同母姉。
坂東武者・御家人とその関係者
[編集]伊豆
[編集]- 伊東祐親(いとう すけちか)
- 演:浅野和之
- 伊豆東海岸の豪族・伊東家の惣領。北条義時の母方の祖父。娘が北条時政・三浦義澄・工藤祐経(のちに土肥遠平[10])に嫁いでおり、娘婿や孫たちからは「爺様(じさま)」と呼ばれている。
- 一族思いであり、娘の八重を非常に大事に思っている。一方で、敵対すると血を分けた身内でも容赦はしない。平家と敵対するのを何よりも恐れる。
- 河津祐泰(かわづ すけやす)
- 演:山口祥行
- 祐親の長男。八重の長兄。
- 曽我十郎(そが じゅうろう)
- (一万 → 曽我十郎)
- 演:田邊和也(少年期:大藤瑛史)
- 祐泰の長男。北条時政の家人。幼名は一万(いちまん)。諱は祐成(すけなり)[注釈 28]。
- 剛腕で武勇に秀で、仁田忠常とも互角に渡り合う。また、状況を冷静に判断し、的確に対応する。兄弟仲は良く、常に弟・五郎と共に行動する。
- 曽我五郎(そが ごろう)
- (箱王 → 曽我五郎)
- 演:田中俊介(少年期:加賀谷光輝)
- 祐泰の次男。時政の家人。幼名は箱王(はこおう)。諱は時致(ときむね)[注釈 28]。
- 血気盛んな直情型で、話すときに唾を飛ばしてしまう性分である。
- 伊東祐清(いとう すけきよ)
- 演:竹財輝之助
- 祐親の次男。八重の次兄。通称は九郎(くろう)。
- 妹思いで真面目な性格。時に空気を読まず、言わなくても良い発言をする。宗時と仲が良く、敵味方に別れた際には戦いたくないと漏らす。
- 江間次郎(えま じろう)
- 演:芹澤興人
- 祐親の家人。八重の再婚相手。
- 寡黙かつ物静かであり、主である祐親に従順である。妻となった八重を気遣い、三島明神の祭りに誘うなど、夫として認めてもらおうと奮闘する。しかし、その思いは届かず、別れてもなお頼朝を想う八重の言動にしばしば振り回される。
- 工藤祐経(くどう すけつね)
- 演:坪倉由幸
- 伊豆の豪族。元は伊東家の嫡流。
- 坂東武者には珍しい文化人肌で、歌舞音曲に通じた風流人。のちに、その気質が都育ちの頼朝に気に入られ、寵臣となる。武芸についてはからきしであり、襲撃や粛清に何度も失敗する。また、気が弱く図に乗りやすい。
- 仁田忠常(にった ただつね)
- 演:高岸宏行
- 伊豆の武士。北条家とは所領が近い[11][12]。
- 気が優しく真面目な忠義者であり、穏やかな笑顔を浮かべていることが多い。また、剛腕で武勇に秀でるため、もっぱら最前線での際どい任務を受け持つ。一方で、素直かつ実直な性格故に駆け引きや腹芸は苦手とし、深く思い悩むこともある。北条家とは親しい間柄で非常に信頼されており、伝令や警護など重要な任務を託されることが多い。
- 工藤茂光(くどう もちみつ)
- 演:米本学仁
- 伊豆の武士。
- 北条家とは所領が近く、義時らと仲が良い[* 84]。非常に恰幅が良く、頼朝から太り過ぎと心配される。
- 藤内光澄(とうない みつずみ)
- 演:長尾卓磨
- 伊豆の武士。
- 大きな手柄を上げるため、頼朝の命を忠実に実行する。
相模
[編集]- 三浦義村(みうら よしむら)
- 演:山本耕史
- 三浦義澄の嫡男。義時の従弟で盟友。通称は平六(へいろく)。善哉(公暁)の乳母夫。官職は右兵衛尉。
- 沈着冷静かつ頭脳明晰な知恵者だが、正論を皮肉交じりに語ることが多い現実主義者。基本的には情に流されず損得勘定で行動しており、時に冷徹で非情な判断を下すことも厭わない。その一方で女好きで、頼朝の先妻・八重や愛妾・亀、公家の娘である時政の後妻・りく、さらにはりくの暗殺を試みたトウにまで粉をかける。特に頼朝の元交際相手に対しては、彼女らと付き合うことで「頼朝を超える」ことができるという、義時には理解しがたい考えを持っている。義時が後妻としてのえを娶ると、会った瞬間にのえの裏の顔を見抜く。武勇にも優れており、身体能力も高い。肉体を入念に鍛え上げており、筋骨隆々の肉体美をしばしば披露している。嘘をつくときに衿を触る癖がある[13]。父・義澄からは全幅の信頼を寄せられ、相談相手になることも多々ある。頼朝については当初から快く思っておらず、義時には事あるごとに頼朝を裏切るよう助言する。実朝が三代鎌倉殿に就任すると、処世の術を授ける。
- 義時とは幼い頃からの付き合いであり、良き相談相手となる。しかし、心の内では頭の良さや見栄え、剣の腕前など、子供の頃から全てにおいて義時に勝っていると考えている。そんな義時が執権に就任し、自身は一介の御家人に甘んじているため、義時を越えようと執権の座を狙う。
- 三浦義澄(みうら よしずみ)★
- 演:佐藤B作
- 相模三浦郡の豪族[14]。三浦家の惣領・三浦義明の次男[14]。妻(演:中尾文子[* 85])は伊東祐親の娘。通称は次郎(じろう)。和田義盛からは「叔父御」(おじご)と呼ばれている。
- 陽気で権力欲は持たない。義理堅く、正々堂々と戦うことを心情とし、卑怯な手を嫌う。また、心優しく仲間思いで、敵方となった相手をも心配する。頭を使うことは不得意で、決断を迫られた際には切れ者の嫡男・義村に常に相談する。
- 義兄弟でもある北条時政とは悪友で気心が知れた仲であり、時政からの頼み事は断れない。また、時政の行いを正すため叱責することもあり、時には殴り合いの喧嘩をすることもある[14]。
- 駒若丸(こまわかまる)
- 演:込江大牙
- 義村の息子。のちの三浦光村。
- 三浦胤義(みうら たねよし)
- 演:岸田タツヤ
- 義澄の息子。義村の末弟。
- 義澄譲りの裏表が無いまっすぐな気性の持ち主。現実主義者である兄・義村に対し違和感を持っているが、兄の考えを見抜いており、常に義村の命に従って行動する。
- 岡崎義実(おかざき よしざね)
- 演:たかお鷹
- 義澄の叔父。三浦義明の弟。通称は平四郎(へいしろう)。
- 高齢ながらも血気盛んで、坂東武者の誇りが高い。忠義心厚く、義朝から受けた恩を長年忘れず、亀谷(かめがやつ)に義朝の菩提を弔う祠を建立し守っている。同じく老将の土肥実平や佐々木秀義、千葉常胤らと馬が合う。「御家人は頼朝の駒ではない」という考えを持ち、度々頼朝に対して謀反を企てる。
- 和田義盛(わだ よしもり)★
- 演:横田栄司
- 相模の豪族。三浦家の庶流・和田家の惣領。三浦義澄の甥。義村の従兄。通称は小太郎(こたろう)。
- 髭を蓄えた、血気盛んな荒武者。弓の名手である[15]など武芸に秀でるが、戦い方は単純で頭を働かせることが苦手。平家に対して闘志をむき出しにする一方で、源氏や鎌倉幕府の内紛に関わることには難色を示す。御家人たちから慕われ仲間意識が強いため、坂東武者同士の争いへの加担は躊躇する。敵に対しても誠意をもって接しており、姑息な手段を用いることを嫌う。軍陣で小鳥を捕まえ喜んだり、戦功を絵入りで報告するなどお茶目な面も持つ。事あるごとに相撲で勝敗を決めようとし、誠意や覚悟を見せるため眉毛を剃ろうとする。大の風呂嫌い。
- 巴御前を気に入って側女にするが、喧嘩になると投げ飛ばされるなど、頭が上がらない。普段は義時、三浦義村、畠山重忠と行動を共にすることが多く、義時とは一対一で酒を酌み交わすなど親しく付き合う。重忠に対しては、平家方として敵対したのち頼朝に下ったことを恨んでいたが、のちに盟友となる。実朝とは、屋敷に招いて鹿汁を振る舞ったことで親しい間柄となり、「羽林」という官職であることを知ると親しみを込めて「ウリン」と呼ぶようになる。実朝から信頼され「鎌倉一の忠臣」と評される。
- 巴御前(ともえごぜん)
- 演:秋元才加
- 義盛の側女。元は木曽義仲の愛妾。
- 武勇に優れる女武者。一本眉が特徴だが、義盛のもとで過ごすようになって以降は容姿を整える。義仲とは幼馴染であり、男女の絆を超え、一生を捧げて仕える決意を持つ。義盛の側女となってからは、鹿の顔真似をするなどお茶目な姿も見せるようになる。義盛との関係は良好であるが、喧嘩になると義盛を投げ飛ばすなど、その強さは健在である。
- 朝比奈義秀(あさひな よしひで)
- 演:栄信
- 義盛の三男。通称は三郎(さぶろう)。
- 父に似て血気盛んな荒武者で、武勇に優れる。鮫の刃を装飾とした首飾りを付けている。
- 和田義直(わだ よしなお)
- 演:内藤正記
- 義盛の四男。通称は四郎(しろう)。
- 血気盛んで好戦的であるため早とちりをし、大戦のきっかけを作る。
- 和田義重(わだ よししげ)
- 演:林雄大
- 義盛の五男。通称は五郎(ごろう)。
- 好戦的かつ直情型であるため、大戦のきっかけを作る。
- 和田胤長(わだ たねなが)
- 演:細川岳
- 義盛の甥。通称は平太(へいた)。
- 血気盛んで思慮が浅いため、騙されやすく口車に乗せられやすい。
- 胤長の娘
- 演:吉田舞香
- 家人
- 演:鎌倉智士[* 86]、志賀野晋平[* 87]
- 和田家に仕える家人。
- 梶原景時(かじわら かげとき)★
- 演:中村獅童
- 相模鎌倉郡の豪族[16]。通称は平三(へいぞう)。
- 冷静かつ冷酷で、感情を表に出さない。私情を挟まず、任務を粛々とこなす。武勇と戦術に長けており、戦場では冷静に状況を判断し行動する。一方で、型式の整った戦況報告書を書くことができ、和歌を詠むなどの教養も持ち合わせる。「刀は斬り手によって名刀にも鈍(なまくら)にもなる」として、見込んだ者を主と仰いで付き従う。職務熱心ではあるが名誉や官位には興味が無く、生涯無位無官で通す。神仏を信じており、他人の運命だけでなく、自身の運命を天に占わせる癖がある。頼朝に対しては、出会った当初から天に守られていると感じて崇拝する。義経については、その才能に嫉妬しながらも天に選ばれた者であると認め合っており、その死後も度々回想している。
- 梶原景季(かじわら かげすえ)
- 演:柾木玲弥
- 景時の嫡男。
- 父のことを気にかけ、任務を補佐しつつ心配する。
- 大庭景親(おおば かげちか)
- 演:國村隼
- 相模の豪族。「相模の奉行」と称する。
- 忠誠心に厚く、清盛に恩を感じ心服している。武勇に優れるが、若干短絡的な面が見られる。平家の権勢を笠に着ている面はあるものの、堤信遠のように暴慢ではないため坂東武者からは頼りにされ、時に仲裁役を務める。また、死の間際にあっても気高くあり、取り乱すことも無い。のちに時政や義澄からは「悪い奴ではなかった」と評される。
- 山内首藤経俊(やまのうちすどう つねとし)
- 演:山口馬木也
- 相模の豪族。母は頼朝の乳母[17]。通称は瀧口三郎。
- 楽観的かつ打算的で口が軽い。自主性がなく長いものに巻かれやすいため、幼い頃にともに過ごした頼朝をも平気で裏切る。また、生に対する執着心が強く往生際が悪い。
- 土肥実平(どい さねひら)
- 演:阿南健治
- 相模土肥郷の豪族[18]。通称は次郎(じろう)。
- 湯河原の温泉郷に館を構える[18]。「みんな仲良く」が口癖で、仲間思いのため坂東武者同士の争いを嫌い、度々仲裁を行う。また、情に厚く自身を頼る頼朝からの協力要請を断れず、強い忠義心からどんな状況にあっても頼朝に従い続ける。また、正直者ゆえ嘘をつくことができず、押しにも弱い。
- 佐々木秀義(ささき ひでよし)
- 演:康すおん[注釈 29]
- 元は近江の豪族。頼朝の祖父・源為義の娘婿。
- 歯がほとんど抜け、発言内容は不明瞭である。穏やかに見えるが齢68歳ながら血気盛んで、同じ老将である岡崎義実や土肥実平と馬が合う。
- 佐々木定綱(ささき さだつな)、佐々木経高(ささき つねたか)、佐々木盛綱(ささき もりつな)、佐々木高綱(ささき たかつな)
- 演:木全隆浩(定綱)、江澤大樹(経高)、増田和也(盛綱)、見寺剛(高綱)
- 秀義の息子たち。
武蔵
[編集]- 比企尼(ひきのあま)
- 演:草笛光子
- 武蔵比企郡の代官・比企掃部允の妻[19]。常・里・比奈・安達景盛・平賀朝雅の祖母。長女は安達盛長、次女は河越重頼、三女は伊東祐清に嫁いでいる[19]。源頼朝の乳母。
- 大らかな性格で、道から小言を意に介さず頼朝を長年支援するなど、慈愛に満ちている。しかし、激昂すると執念深い。頼朝に意見することのできる数少ない人物であり、時に頼朝の頬を叩くこともある。
- 比企能員(ひき よしかず)★
- 演:佐藤二朗
- 武蔵比企郡の豪族[20]。叔母である比企尼の養子。万寿(源頼家)の乳母夫であり、一幡の祖父。通称は藤四郎(とうしろう)。
- 飄々としているが、目先の損得に流されやすいところがあり、脅しにもすぐに屈する。臆病かつ決断力に欠けるため、思い切りの無さから二の足を踏むことが多く、重要な場面で勝機を逃す。その性格に加えて坂東育ちではないため、実力者ながら他の坂東武者たちからは尊敬されていない。道からは苦言を呈されることもあるが夫婦関係は良く、二人三脚で比企家の立場を押し上げる。武士の頂に立ち京へのぼるという強い権力欲を内に秘め、命の危険を回避し野望を達成するためには嘘や裏切り、殺害、買収、仲間を見捨てるといった卑怯で汚い手を実行することも辞さない。北条を伊豆の小物と考えて対抗意識を燃やすが、義時については「北条の割には出来が良い」と評価する。
- 道(みち)
- 演:堀内敬子
- 能員の妻。万寿(源頼家)の乳母。
- 世情に敏感で、勢いのあるものに乗りたがる。一方で、厄介事に関わる事を露骨に嫌がる。一族への思いが強く、夫と二人三脚で比企家の立場を押し上げる。また、娘・せつや乳母を務める万寿に対して愛情を持って接し、同じ一族である比奈や里のことも気に掛けている。
- 比企時員(ひき ときかず)
- 演:成田瑛基
- 能員と道の息子。通称は弥四郎(やしろう)。
- 両親と同じく比企一族の繁栄のために行動し、血気盛んで暴力を用いることも厭わない。頼家に取り入るため、彼の悪政にも意見せず粛々と命を実行する。
- 比企宗朝(ひき むねとも)
- 演:Kaito
- 能員と道の息子。通称は三郎(さぶろう)。
- 常(つね)
- 演:渡邉梨香子
- 比企尼の孫娘。能員の姪。
- 畠山重忠(はたけやま しげただ)
- 演:中川大志
- 武蔵の豪族。名門・秩父平氏の嫡流。時政の娘婿。通称は次郎(じろう)。
- 武勇と教養に優れ、清廉潔白な人柄から「坂東武士の鑑」と評される。自身の見栄えの良さについては自覚している。基本的には無益な殺生は好まないが、覚悟を決めると苛烈な戦闘をも辞さない剛毅さを持つ。見た目に反して腕力は強く、激怒して打ち付けた床を凹ませるほどの力を持つ。その一方で、銅拍子の腕前も一流であり、三浦義村が音曲を侮る発言をした際には憤りを露わにする。義経を裏切った藤原泰衡が滅びると「神罰」と発言するなど信心深い。頼朝と坂東武者たちとの間を取り持つ義時を、陰に陽に手助けする。義時・義村・和田義盛と行動を共にすることが多く、度々相談を持ち掛けられる。
- ちえ
- 演:福田愛依
- 重忠の妻。北条時政の三女。義時の異母妹。
- 重忠の妻であることに誇りを持ち、夫婦関係も良好で、重忠から信頼される。
- 畠山重保(はたけやま しげやす)
- 演:杉田雷麟
- 重忠とちえの息子。時政の外孫。義時の甥。
- 父に似て清廉潔白。真っ直ぐな性格で信念を貫き、立場が上の者や多勢に無勢であっても立ち向かう。
- 家人
- 演:高味翔一郎[* 88][* 89]
- 畠山家の家人。
- 足立遠元(あだち とおもと)★
- 演:大野泰広
- 武蔵の豪族。
- 几帳面で文筆の才能に長ける。自分の意見を持たず、他人の言動に流されやすい。自己評価は高いが、周囲からの評価がそれほどでもない事を残念に思っている。当初、政子のもとへ突然現れたため、その場に居合わせた実衣から「一番得体が知れない」と評される。
- 稲毛重成(いなげ しげなり)
- 演:村上誠基
- 武蔵の豪族。秩父平氏の一門で、畠山重忠の従兄弟。時政の娘婿。
- 北条の婿の中では影が薄いが、あきとの夫婦仲は良好である。気は弱いが、多少の野心を持つ。
- あき
- 演:尾碕真花
- 重成の妻。北条時政の四女。義時の異母妹。
- 体が弱く控えめな性格だが、重成との夫婦仲は良い。
上総・下総・安房
[編集]- 上総広常(かずさ ひろつね)
- 演:佐藤浩市
- 上総の豪族。通称は介八郎(すけのはちろう)。「上総介(かずさのすけ)」と呼ばれることが多い。
- 2万騎と称される大兵力を持つため、自尊心が高い。若い頃は「坂東の暴れ馬」の異名を取るほどの荒くれ者。中年になって行動が慎重になり、千葉常胤から「小さく収まった」と言われるが、時折往年の荒い気性を見せる事がある。その一方で、義時から身柄を預かった亀の色目を苦手とするなど、女性に対しては自律的な面を持つ。若い頃から戦に明け暮れ学が浅いため、上京を見越して書や文字の練習をしている。
- 頼朝に対しては、他の御家人たちと同じく尊大な態度を取ることがあり、「佐殿」と尊称で呼ぶことを嫌がる。そのため、学がないことを義村に利用され、本来は「佐」の唐名である「武衛」を、唐での「仲間」への呼びかけと入れ知恵されると、誤解したまま頼朝を「ブエイ」と呼び続ける。義時からは度々相談事を持ちかけられ、自身も義時には心を開く。
- 千葉常胤(ちば つねたね)
- 演:岡本信人
- 下総の豪族。上総広常の又従兄弟[21]。
- 坂東の重鎮で[* 90]、岡崎義実と同様に老齢ながら血気盛んな坂東武者。頼朝の父・義朝の郎党であった事を誇りとし、栄えある戦さに出られる事を誉れと考える根っからの戦人。頼朝からは、「父も同然」と称されるなど頼られている。酒を飲むと同じことを繰り返す癖があり、義経が亡くなると「九郎殿は強かった」と何度も発言している。
- 安西景益(あんざい かげます)
- 演:猪野学
- 安房の豪族。頼朝とは幼馴染[* 91]。
- 幼馴染の縁を忘れず、頼朝の危機に手を差し伸べる忠義者。
- 長狭常伴(ながさ つねとも)
- 演:黒澤光司
- 安房の豪族。通称は六郎(ろくろう)。
常陸・下野
[編集]- 八田知家(はった ともいえ)★
- 演:市原隼人
- 常陸の豪族。
- 常に着物の胸元をはだけさせた格好をしており、鍛え上げた胸筋を覗かせている[* 92]。若々しく精悍な風貌だが三善康信と同世代で、御家人の中でも年長格である[注釈 30]。「俺は俺」という考えから、頼朝や比企能員など自分より高位の人物にも媚びたりせず、あくまでも自分の思いを通す、誇り高き一匹狼的な存在。基本的には寡黙で他人とも不必要な関わりは持たない。しかし、任された仕事に黙々と取り組む職人気質の持ち主であるため、要所要所で重要な役割を担う機会も多い。また、情に厚い面もある。土木作業や大工仕事に長け、政子からも棚の修繕を依頼される。女性を見る目はなく、義時からのえとの婚姻について相談された際には、彼女の裏の顔を全く見抜くことができず、婚姻を後押しする。
- 佐竹義政(さたけ よしまさ)
- 演:平田広明
- 常陸の豪族。
- 血気盛んで血の気が多く、毒舌。上総広常とは昔から仲が悪く、顔を合わせるとすぐに口論となる。
- 小山朝政(おやま ともまさ)
- 演:中村敦
- 下野の豪族・小山政光の長男。義母は頼朝の乳母[注釈 31]。
- 出自の良さから頼朝に優遇され、上総広常から嫉妬される。
- 長沼宗政(ながぬま むねまさ)
- 演:清水伸
- 小山政光の次男。結城朝光の異母兄。
- 熱血漢で激高しやすく、しばしば暴言を吐く。また、直情型かつ短慮であるため、騙されやすく利用されやすい。兄貴分の八田知家とともに行動することが多く、知家の引退後は三浦義村と行動を共にする。
- 結城朝光(ゆうき ともみつ)
- 演:高橋侃
- 小山政光の三男。母は寒河尼。頼朝の烏帽子子。通称は七郎(しちろう)。
- 容姿端麗で、琵琶の名手。謀略を用いる策略家であり、自身の容姿を駆使して実衣を誑かすが、非情にはなりきれない。
鎌倉の文官
[編集]- 三善康信(みよし やすのぶ[注釈 9])★
- 演:小林隆
- 下級公家。太政官の書記。母は源頼朝の乳母の妹[22]。法名は善信(ぜんしん)[注釈 32]。
- 心優しく温厚で、仲裁が得意。責任感や正義感が強く、違和感を感じたことに対しては臆せず苦言を呈する。また、後進の育成にも尽力する。長らく京にいた経験から朝廷の内情に詳しく、的確な助言を与える。争い事を嫌い、涙もろく情に厚いため、罪を犯した者を庇ったり減刑を望む発言をすることが度々ある。実務能力が高く忠実に仕事をこなす一方で、慌てもので早とちりや早計な判断をすることがある。さらに押しに弱く、物事を頼まれると断れない。政子の依頼で実朝の歌道の指南役となるが、源仲章からは馬鹿にされている。
- 大江広元(おおえ ひろもと[注釈 9])★
- 演:栗原英雄
- 幕府の政策を担う官僚。元は朝廷に仕える下級公家。官職は安芸介(あきのすけ)[注釈 33]。
- 頭脳明晰かつ冷静な性格。観察眼に優れ、坂東武者とは違った立場で動向を観察・分析する。また、感情に流されず、「最も頼りになる者は、最も恐ろしい」という考えのもと、時に顔色一つ変えず非情な決断を下す。意思が強いため、比企氏から接待を受けた際にも酒や食事に一切手を着けず頑なに拒む。その一方で、これまで鎌倉に貢献してきた梶原景時に対する讒言の報告を躊躇するなど、情に厚い一面もある。文官ながら武芸にも秀でる。
- 頼朝の存命時は、知恵袋として度々助言や進言を行い、頼朝を支える。その頃から義時のことを頼りになる人物と評価しており、義時が執権に就任して以降も幾度となく助言を与える。また、政子には特別な感情を抱いており、政子が迷い悩んだ際にも助言や後押しをする。御家人に対しては、坂東の勇者のおかげで都落ちと嘲笑った公家たちの鼻を明かすことができたと感謝する。
- 中原親能(なかはら ちかよし[注釈 9])★
- 演:川島潤哉
- 頼朝を支える官僚。官職は斎院次官(さいいんのすけ)[注釈 33]。
- 鎌倉の文官として実直に政務をこなし、朝廷と鎌倉の繋ぎ役を務める。しかし、心の内では鎌倉を恐ろしい場所と考えている。乳母夫を務める三幡の死をうけて涙を流すなど、情に厚い面もある。
- 二階堂行政(にかいどう ゆきまさ)★
- (藤原行政 → 二階堂行政)
- 演:野仲イサオ
- 頼朝を支える官僚。本姓は藤原行政(ふじわら の ゆきまさ)。官職は主計允(かずえのじょう)[注釈 33]。
- 口数が少なく、表情一つ変えずに黙々と政務をこなす。秩序や法に厳しく、時に皆を一喝し、厳しい沙汰を進言することも多い。しかし、外孫娘・のえと義時との縁談を進めた頃から、徐々に権勢欲を見せるようになる。
平家
[編集]平家一門
[編集]- 平清盛(たいら の きよもり)
- 演:松平健[注釈 34]
- 平家の棟梁。武士として初めて太政大臣となったことで[23]「平相国(へいしょうこく)」、出家しているため「清盛入道」と称される。法名は「浄海」[注釈 35]。
- 豪胆かつ狡猾で、感情の起伏が激しく執念深い。戦の才だけでなく、政治感覚にも優れる。戦経験が豊富なことから時勢の変化に敏感であり、当初は頼朝の挙兵を気にも留めていなかったが、反乱が大規模になると次々と対応策を打つ。
- 二位尼(にいのあま)
- 演:大谷恭子
- 清盛の妻。宗盛の母。
- 平宗盛(たいら の むねもり)
- 演:小泉孝太郎
- 平清盛の三男[24]で後継者[* 94]。母は二位尼。
- 父・清盛に比べて線が細く、武将としての剛毅さに欠ける。愚鈍ではないが現状認識が甘く、しばしば後手を踏む。戦の才はあまりなく、定石で戦いに挑む。また、政治的駆け引きは得意ではなく、相手を信じすぎてしまうため敵の罠にはまることもある。一方で、心優しく家族思いである。亡き兄に対しては、敬意を持ちつつも劣等感を感じている。
- 平清宗(たいら の きよむね)
- 演:島田裕仁
- 宗盛の嫡男。
- 父を慕う一族思いの若武者。
- 平知盛(たいら の とももり)
- 演:岩男海史
- 清盛の四男。宗盛の同母弟。
- 平維盛(たいら の これもり)
- 演:濱正悟
- 清盛の嫡孫[25]。清盛の嫡男・平重盛の嫡男[25]。官職は少将[注釈 36]。
- 容姿端麗で「光源氏の再来」と称される[* 95]。戦には不慣れで、不測の事態への対応が遅い。
伊豆の官僚
[編集]- 堤信遠(つつみ のぶとお)
- 演:吉見一豊
- 伊豆の権守。山木兼隆の後見役。
- 傲慢で態度が大きく、攻撃的で意地が悪い。坂東武者を見下し、平清盛から権守に任命されたことを笠に着て義時たちに様々な嫌がらせを行う。
- 山木兼隆(やまき かねたか)
- 演:木原勝利
- 伊豆の目代。本姓は平兼隆(たいら の かねたか)。
- 信遠と同様、平家の威光を笠に着て坂東武者を見下し嘲笑う。また、時に軽口を叩く。
- 中原知親(なかはら ともちか[注釈 9])
- 演:森本武晴
- 伊豆の目代。下田を治める。山木兼隆の縁者。
- 顔が長く[* 96]、義時や宗時から「馬面」と揶揄される。民衆たちからの評判は悪い。
奥州藤原氏
[編集]- 藤原秀衡(ふじわら の ひでひら)
- 演:田中泯
- 三代奥州藤原氏当主。官職は鎮守府将軍[注釈 37]。「奥州の覇者」と称される[26]。源義経からは「御館(みたち)」と呼ばれている。
- 老獪な策士で、源氏と平家が争うと両者に味方する意思を見せるなど政治的駆け引きに優れる。また、状況判断力にも優れ、自身が不利になる場合は義経への協力も拒むなど冷徹かつ慎重である。さらに、自らの手で鎌倉を攻め落とすという野心を内に秘める。一方で、情が厚い面も持ち合わせており、義経の才を認め実子のように養育する他、平家を滅ぼした義経を日本一の英雄と褒め称える。
- とく
- 演:天野眞由美
- 秀衡の正妻。のちに国衡の妻。泰衡の母。
- 藤原国衡(ふじわら の くにひら)
- 演:平山祐介
- 秀衡の長男。泰衡の異母兄[* 97]。
- 好戦的な熱血漢。弟・泰衡とは仲が悪く、秀衡の遺言で義理の親子となっても衝突を繰り返している。一方、それ以外の人物には友好的であり、義経の畑仕事を手伝ったり鎌倉からやってきた義時とも言葉を交わす。
- 藤原泰衡(ふじわら の やすひら)
- 演:山本浩司
- 秀衡の次男で後継者[* 98]。母は秀衡の正妻・とく。
- 臆病で慎重な性格であるため兄・国衡とは仲が悪く、秀衡の遺言によって義理の親子となっても度々衝突する。また、小心者で芯が弱いため脅しに屈しやすい。
- 藤原頼衡(ふじわら の よりひら)
- 演:川並淳一
- 秀衡の六男。泰衡の異母弟。
- 脅しに屈さぬ強い意志を持ち、兄を守るため命を張る忠臣。
- 河田次郎(かわだ じろう)
- 演:小林博
- 泰衡の家人。
- 自分本位かつ不義理で、命が危うくなると主君を裏切る。
朝廷
[編集]天皇・皇族
[編集]- 後白河法皇(ごしらかわほうおう)
- 演:西田敏行[注釈 38]
- 治天の君。「日本一の大天狗(ひのもといちのおおてんぐ)」と称される[* 99]。
- 狡猾な策士であり、直轄軍を持たない中で自らの威光を保つため、源氏と平家、頼朝・義仲・義経を様々な手段を用いて操り、戦わせて翻弄する。しかし、自身の立場が危うくなると怯え、責任転嫁する。朝廷の権力を守ることを使命としているが、そんな中でも乱世を楽しむ。信心深く大仏の再建に尽力し、開眼を自らの手で行うなど行動力も持ち合わせる。今様を好み、自身で歌うこともある。また、相手を騙すために医学の知識も身につける。
- 清盛とは表向きでは良好な関係を演じるが心の内では毛嫌いしており、頼朝の夢枕に度々現れては平家打倒の発破を掛ける。
- 頼朝については平家討伐の駒として利用するが、権力を増大させると潰そうと企む。また、頼朝の理想とする世については「薄っぺらい」と一蹴する。
- 坂東武者については見下しており、義仲の田舎者ぶりに呆れ返る。一方で、真っ直ぐな性格により自身の命に忠実に従う義経や、自身に忖度しない時政のことは気に入り、自身の手駒にしようとする。
- 以仁王(もちひとおう)
- 演:木村昴
- 後白河法皇の第三皇子。
- 血気盛んかつ優れた行動力により、平家打倒に立ち上がる。
- 安徳天皇(あんとくてんのう)
- 演:相澤智咲(幼年期:伊藤光之丞)
- 後白河法皇の第七皇子・高倉天皇の第一皇子。母は清盛の娘・建礼門院[* 100]。
- 後鳥羽上皇(ごとばじょうこう)
- (後鳥羽天皇 → 後鳥羽上皇)
- 演:尾上松也(幼少期:尾上凛 → 菊井りひと)
- 高倉天皇の第四皇子[* 101]。安徳天皇の異母弟。後白河法皇の孫。
- 祖父・後白河の才能と気性を受け継ぎ、後白河の「守り抜かれよ」という遺言を実行ために朝廷の権力増大に心を燃やすが、そんな中でも乱世を楽しむ。政治感覚に優れ、自身の意向を飲ませるため駆け引きを行う。権謀術数に長け、謀略を一種の遊戯と捉えて遊びを楽しむように様々な策を練り、仲章や朝雅を利用しながら鎌倉に揺さぶりをかける。また、洞察力と情報解析力に優れ、京にいながら鎌倉の状況を手に取るように理解する。多芸多才の趣味人でもあり、刀・弓・蹴鞠・似絵など、常に何らかの趣味を楽しむ。
- 坂東武者のことは見下しており、特に北条家を毛嫌いする。義時については田舎者でありながら自分の頭越しに行動を起こすことに激怒し、不倶戴天の宿敵と見做す。しかし、慈円からは「思考が義時と似ている」と称される。一方で、蹴鞠という共通の趣味を持ち、その腕前も優れる時房のことは非常に気に入り、頼りとしている。
- 自身に忠節を尽くす実朝については、北条家に対抗するための駒と考えており、後白河と同様、実朝の夢枕に現れ発破を掛ける。
朝廷の女性
[編集]- 丹後局(たんごのつぼね)
- 演:鈴木京香
- 後白河法皇の寵妃。
- 政治感覚に優れ、単に寵妃というだけでなく後白河に有益な策を授けるなど策謀を巡らすことで側近的役割を果たし権勢を持つ。上洛した政子たちを「東夷(あずまえびす)」と呼んで牽制するなど、坂東の者たちに朝廷の実力者としての凄みを見せつける。しかし、政子に対しては、大きな力を持つ人物の側に仕えた「似た者同士」と感じており、迷いを持つ政子に助言を与えるなど、厳しさの中にも愛のある発言をする。
- 藤原兼子(ふじわら の かねこ)
- 演:シルビア・グラブ
- 後鳥羽上皇の乳母。通称は卿二位(きょうのにい)。
- 常に後鳥羽の傍らにあり、側近として院政を支える。相談相手を務め時に献策もする参謀的な存在で、状況判断力に優れ、咄嗟の機転も利く。交渉力に長けており高い政治手腕を持つが、自身に有益な情報を提示されると心を乱す。基本的に後鳥羽に対して忠実であるが、彼の安全と権威を守るためならあえて意向に逆らい、抑えつける事もある。強気で誇り高く、武士を終始見下し敵視している。その一方で、政子のことは会談の折に気に入り、「東大寺の大仏様のよう」と称する。
公家・武士とその一族
[編集]- 九条兼実(くじょう かねざね)
- 演:田中直樹
- 摂関家の実力者。関白。
- 意志が強く、違和感を感じたことに対しては相手が皇族であっても暗に苦言を呈する。作法やしきたりに疎い田舎侍を下に見ている。頼朝とは協力関係にあるが、牽制し合う。
- 慈円(じえん)
- 演:山寺宏一
- 兼実の弟。後鳥羽上皇に仕える僧侶。後鳥羽からは「慈円僧正(じえんそうじょう)」と呼ばれる。
- 学識豊かで弁が立ち、特に談判を得意とする。後鳥羽の顧問として活躍する一方で、鎌倉とも友好関係を保とうとする。人の本質を見抜くことが得意で、義時と対面する以前から後鳥羽と思考が似ていることを見抜く。また、夢のお告げをよく見ては後鳥羽に伝える。親譲りの大きな鼻の持ち主で、後鳥羽から鼻を極端に強調した自筆の似絵を渡された際は憤慨して破り捨てる。兄・兼実との仲は深く、事後を託される。
- 三寅(みとら)
- 演:中村龍太郎(幼少期:越田一央織)
- 四代鎌倉殿(摂家将軍)。兼実の曾孫。頼朝の妹の曾孫でもある。のちの藤原頼経。
- 活発な幼子。母親代わりの政子にとても懐いている。
- 平知康(たいら の ともやす)
- 演:矢柴俊博
- 後白河法皇の側近。壱岐守・平朝親の子[28]。鼓の名手で「鼓判官(つづみのほうがん)」と呼ばれる。
- 立場を追われても何度となく立ち上がる不屈の精神の持ち主。作法やしきたりに疎い田舎侍を毛嫌いし、見下している。一方で、実力や才能がある者に対しては身分関係なく評価し、自分が認めた者には的確な助言を行う。鼓だけでなく蹴鞠にも優れており、頼家や時房に指導する。戦闘能力は低く、戦には弱い。
- 土御門通親(つちみかど みちちか)
- 演:関智一
- 朝廷の実力者。中納言。
- 知謀に長けており、後鳥羽とともに策を用いて鎌倉に揺さぶりをかける。また、情報収集力も高い。梶原景時とは以前から交流を持っている。
- 一条高能(いちじょう たかよし)
- 演:木戸邑弥
- 一条家の嫡男。頼朝の甥。
- 源仲章(みなもと の なかあきら)
- 演:生田斗真
- 後鳥羽上皇の側近。在京の御家人。
- 容姿端麗かつ学識豊かで風姿に優れる。特に和歌の際に秀で、実朝に藤原定家を紹介する。人の懐に入るのが得意で、特に女性を誑かす。また、弁舌の才を駆使して裏で御家人たちを手玉に取り、意のままに操って鎌倉に揺さぶりをかける。しかし、いざとなれば表立って迅速に対応するなど行動力もある。情報収集力と分析力にも秀で、謀略を巡らすのみならず問題にも素早く対処する。世渡り上手で、京と鎌倉を自由に行き来し後鳥羽の策の実行役として暗躍する一方、実朝の指南役となり信頼を得る。野心家であるため後鳥羽の手先である事には満足しておらず、親王将軍の補佐役として鎌倉の実権を握るという野望達成のため、義時の座を虎視眈々と狙う。
- 藤原秀康(ふじわら の ひでやす)
- 演:星智也
- 後鳥羽上皇の側近。西面武士の指揮官。
- 顔に向こう傷のある魁偉な風貌をしている。自信家であり、後鳥羽から気に入られる。一方で、策士として事前に綿密な計画を立て根回しを行うなど、慎重な一面もある。武芸に長けており、強弓の使い手。
文化人
[編集]僧侶
[編集]- 文覚(もんがく)
- 演:市川猿之助
- 神護寺の僧侶。
- 怪しげで汚らしい見た目の怪人物。灰汁が強く、僧であるにも関わらず強欲。また、強引で押し付けがましい。何度追い返されても諦めない不屈の精神を持ち、死んだ後に怨霊となるほど執念深い。口八丁手八丁の策士でもあり、頭の回転が早く機転も利くため、物事に臨機応変に対応する。虚言癖があり、権力者に誰とも知れぬ髑髏を「源義朝のしゃれこうべ」と吹聴する。平家を毛嫌いし、諸国をめぐりながら平家打倒を説いて回る。
- 文陽房覚淵(もんようぼう かくえん)
- 演:諏訪太朗
- 伊豆山権現社の長。
- あまり感情を表に見せないが、政子たちを匿ったり、千鶴丸の死を八重に伝えることを躊躇したりするなど、心優しく慈悲深い。
- 土佐坊昌俊(とさのぼう しょうしゅん)
- 演:村上和成
- 僧兵。元は興福寺の僧侶。
- 剛腕で武芸に長け、弁慶や義経と互角に渡り合う。強い野心を持ち、報酬のためなら手段を選ばない。
- 若い僧侶
- 演:坂東駿[* 102]
- 伊豆山権現社の僧侶。
- 住職
- 演:緒方賢一
- 願成就院の住職。
- 僧侶
- 演:野崎亨類[* 103]
- 公暁の門弟。
仏師・技師・医師
[編集]- 運慶(うんけい)
- 演:相島一之
- 仏師。奈良の仏師・康慶の息子[29]。
- 身分が高いものにも忖度せず、誰に対しても軽口を叩く気さくな性格。身分に関係なく依頼者と製作者の関係以上の深入りをしない。それでいて関わった人物の風貌や人柄を鋭く観察し、その本質を的確に見抜くなど洞察力に長ける。仏師としての腕は一流で、飲酒を好むが仏の前では酒を飲まないという揺るがぬ信念を持つ。義時が執権となった頃には、弟子たちによる工房制作で数多くの依頼をこなす[注釈 39]。
- 粛清を実行する中で徐々に冷酷になっていく義時に興味を示しており、いつか彼のために仏像を造りたいという思いを抱く。
- 陳和卿(ちん なけい)
- 演:テイ龍進
- 宋の技術者。
- 強者に迎合し、権力者の懐に入るのが得意。信を得るためなら嘘を付くことも辞さない。宋の高い技術力を持つ一方で、図面の間違いに気づかぬなど抜けている面もある。
- 医者
- 演:春海四方
- 頼朝の典医。
- 医者
- 演:黒板七郎
- 京の医者。
- 医者
- 演:康すおん[注釈 29]
- 佐々木秀義の孫[注釈 40]。
- 飄々としているが医者としての腕は確かであり、重病を患った頼家や実朝を回復させる。また、毒に関する知識も身につけている。
市井の人物
[編集]- 歩き巫女(あるきみこ)
- 演:大竹しのぶ
- 鎌倉に住む巫女。
- 気迫ある物腰の怪しげな白髪の老婆。あちこちで天幕を張り、その中で占いやまじないをしながら暮らす。占いの精度は百発百中で、未来を見通し予言する。また、出会った瞬間にその人の本質を見抜き、的確な助言を与える。一方で、肘が顎に付くか尋ねるなどお茶目な一面も持つ。
- しかし、後年は認知症の症状が見られ、朝時は「天命に逆らうな」という言葉のみを繰り返すようになったと語っている。
- サツキ
- 演:磯山さやか
- 伊豆の女性。
- 若くて可愛く、気立てがよい[注釈 41]。明るくて面倒見が良く、一人で暮らす高齢の時政を世話する。時政との関係は良好で、泰時からは「祖父のことをとても気遣ってくれた」と評される。
- 権三(ごんぞう)
- 演:竹内まなぶ
- 安房の漁師。亀の夫。
- 血の気が多く、激怒すると暴力行為も辞さない。
- 野武士
- 演:慈五郎
- 弓の腕には相当な自信を持っており、獲物を譲らぬ頑固さを見せる。
- 藤平太(とうへいた)
- 演:大津尋葵
- 相模腰越の村人。
- 小六(ころく)
- 演:中村大輝
- 摂津の狩人。
- 一の谷周辺の地形に詳しく、義経一行の案内役を務める。
- 五藤太(ごとうた)
- 演:藤田健彦
- 修善寺の農民。トウの父。
- 幽閉の身である範頼を、妻とともに気に掛ける広い心を持つ。
- 五藤太の妻
- 演:山田里奈
- 修善寺の農民。トウの母。
- 代官
- 演:沖田裕樹
- 伊豆の代官。
- 百姓
- 演:田村泰二郎、比佐仁
- 伊豆の百姓。
- ウメ
- 演:石川萌香
- 鎌倉の百姓。
- 心優しく、坂東の女性として政子に憧れを抱いている。
- 百姓
- 演:細川唯、関塚まいこ、南一恵、西岡野人、高橋克明
- 鎌倉の百姓。
- 政子のことを慕っており、息子を亡くした政子を励まし気遣うなど心優しい。
特別登場
[編集]- 侍女
- 演:長澤まさみ[* 105]
- 大倉御所に仕える侍女[注釈 42]。第39回放送で登場。
- 徳川家康(とくがわ いえやす)
- 演:松本潤
- 「吾妻鏡」の愛読者。のちの江戸幕府初代征夷大将軍。次作の大河ドラマ『どうする家康』の主人公であり、最終回の冒頭で登場。
スタッフ
[編集]- 作:三谷幸喜
- 脚本協力:古沢良太(最終回)
- 音楽:エバン・コール
- 語り:長澤まさみ[注釈 43]
- テーマ音楽演奏:NHK交響楽団
- テーマ音楽指揮:下野竜也
- 演奏:ブダペストスコアリング/ミラクル・バス[31][32][33]
- タイトルバック:高野善政、島田初哉
- 題字:佐藤亜沙美
- メインビジュアル:レスリー・キー、吉良進太郎
- 3D地図監修:シブサワ・コウ
- 時代考証:坂井孝一、長村祥知、木下竜馬
- 風俗考証:佐多芳彦
- 公家文化考証:海上貴彦
- 中世軍事考証:西股総生
- 建築考証:三浦正幸
- 衣裳考証:小泉寛明
- 仏教美術考証:塩澤寛樹
- 和歌考証:渡部泰明
- 医事考証:若尾みき
- 時代考証補:坂井武尊
- 所作指導:橘芳慧
- 殺陣武術指導:辻井啓伺
- 馬術指導:田中光法
- 芸能考証・指導:友吉鶴心
- 仏事指導:張堂興昭
- 京ことば指導:井上裕季子
- 書道指導:金敷駸房
- 双六指導:伊藤拓馬
- 蹴鞠指導:高野健次、山本隆史
- 飾りひも指導:多田牧子
- 鳴弦指導:小池義明
- 操船指導:千葉清次郎
- 銅拍子指導:住田福十郎
- 鼓指導:望月佐太寿郎
- 華道・州浜台指導:井関宗脩
- 囲碁指導:田尻悠人
- 仏像修復指導:明珍素也
- 中国語指導:凌慶成
- ビジュアルディレクター:神田創、戸田義久
- VFXプロデューサー:結城崇史
- VFXスーパーバイザー:進威志、田中貴志
- ビジュアルスーパーバイザー:大谷直哉
- 特殊メイク:江川悦子
- 撮影協力:静岡県伊豆の国市、裾野市、富士宮市、沼津市、神奈川県相模原市、岩手県奥州市、不二聖心女子学院
- 制作統括:清水拓哉、尾崎裕和
- プロデューサー:長谷知記、大越大士、橋本万葉、吉岡和彦、川口俊介、結城崇史
- 演出:吉田照幸、末永創、保坂慶太、安藤大佑、中泉慧、小林直毅、松本仁志
- 副音声解説:宗方脩
鎌倉殿の13人紀行
[編集]- 語り:糸井羊司
- ギター演奏:ポール・ギルバート(第1回 - 第14回)
- ピアノ演奏:フランチェスコ・トリスターノ(第15回 - 第26回)
- テルミン演奏:竹内正実(第27回 - 第38回)
- ヴォーカル:tea(第27回 - 第38回)
- クラリネット演奏:コハーン(第39回 - 第48回)
放送
[編集]放送時間
[編集]- NHK BS4K:毎週日曜 18時 - 18時45分
- NHK BSプレミアム:毎週日曜 18時 - 18時45分
- 総合テレビ:毎週日曜 20時 - 20時45分
- (再放送)総合テレビ:毎週土曜 13時5分 - 13時50分
総合テレビでの放送分はNHKプラスで同時配信され、放送後7日間は見逃し視聴が可能。
放送日程
[編集]- 初回と最終回は15分拡大。
- 第18回は本編の放送時間を45分に拡大(「紀行」コーナーを別日時で放送[注釈 44][* 106][* 107]。BS4Kでは放送時間を46分に拡大し、「紀行」コーナーも同時放送[* 108][* 109]。)。
- 第48回は本編の放送時間を59分に拡大(第18回と同様に「紀行」コーナーを別日時で放送[注釈 45][* 110])。
放送回 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 紀行 | 地上波視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
第 | 1回1月 9日 | 大いなる小競り合い | 吉田照幸 | 鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市) 史跡 北条氏邸跡(静岡県伊豆の国市) |
17.3%[* 111] |
第 | 2回1月16日 | 佐殿の腹 | 音無神社(静岡県伊東市) 蛭ヶ島公園(静岡県伊豆の国市) |
14.7%[* 111] | |
第 | 3回1月23日 | 挙兵は慎重に | 末永創 | 総本山園城寺(滋賀県大津市) | 16.2%[* 111] |
第 | 4回1月30日 | 矢のゆくえ | 三嶋大社(静岡県三島市) 香山寺(静岡県伊豆の国市) |
15.4%[* 111] | |
第 | 5回2月 6日 | 兄との約束 | 吉田照幸 | 石橋山古戦場(神奈川県小田原市) 伊豆山神社(静岡県熱海市) |
13.4%[* 111] |
第 | 6回2月13日 | 悪い知らせ | 保坂慶太 | しとどの窟(神奈川県湯河原町) 源頼朝船出の浜(神奈川県真鶴町) |
13.7%[* 111] |
第 | 7回2月20日 | 敵か、あるいは | 末永創 | 玉前神社(千葉県一宮町) 千葉神社(千葉県千葉市) |
14.4%[* 111] |
第 | 8回2月27日 | いざ、鎌倉 | 吉田照幸 | 寿福寺(神奈川県鎌倉市) | 13.7%[* 111] |
第 | 9回3月 6日 | 決戦前夜 | 保坂慶太 | 横割八幡宮(静岡県富士市) 八幡神社(静岡県清水町) |
14.0%[* 111] |
第10回 | 3月13日 | 根拠なき自信 | 安藤大佑 | 西金砂神社(茨城県常陸太田市) | 13.6%[* 111] |
第11回 | 3月20日 | 許されざる嘘 | 吉田照幸 | 三十三間堂(京都府京都市) | 13.5%[* 111] |
第12回 | 3月27日 | 亀の前事件 | 末永創 | 正法寺(埼玉県東松山市) 妙本寺(神奈川県鎌倉市) |
13.1%[* 111] |
第13回 | 4月 3日 | 幼なじみの絆 | 吉田照幸 | 豆塚神社(静岡県伊豆の国市) 最誓寺(静岡県伊東市) |
12.9%[* 111] |
第14回 | 4月10日 | 都の義仲 | 安藤大佑 | 俱利伽羅古戦場(富山県小矢部市) 俱利伽羅神社(石川県津幡町) |
12.1%[* 111] |
第15回 | 4月17日 | 足固めの儀式 | 保坂慶太 | 十二所果樹園(神奈川県鎌倉市) 上総介塔(神奈川県横浜市) |
12.9%[* 111] |
第16回 | 4月24日 | 伝説の幕開け | 末永創 | 義仲寺(滋賀県大津市) | 12.9%[* 111] |
第17回 | 5月 1日 | 助命と宿命 | 吉田照幸 | 清水八幡宮(埼玉県狭山市) 常楽寺(神奈川県鎌倉市) |
12.5%[* 111] |
第18回 | 5月 8日 | 壇ノ浦で舞った男 | 赤間神宮(山口県下関市) | 12.7%[* 111] | |
第19回 | 5月15日 | 果たせぬ凱旋 | 安藤大佑 | 若宮八幡宮(京都府京都市) 吉野山(奈良県吉野町) |
13.2%[* 111] |
第20回 | 5月22日 | 帰ってきた義経 | 保坂慶太 | 高館義経堂(岩手県平泉町) 接待館遺跡(岩手県奥州市) |
12.8%[* 111] |
第21回 | 5月29日 | 仏の眼差し | 末永創 | 願成就院(静岡県伊豆の国市) | 13.2%[* 111] |
第22回 | 6月 5日 | 義時の生きる道 | 中泉慧 | 東大寺(奈良県奈良市) 法住寺(京都府京都市) |
12.9%[* 111] |
第23回 | 6月12日 | 狩りと獲物 | 吉田照幸 | 頼朝の井戸の森(静岡県裾野市) 曽我の隠れ岩(静岡県富士宮市) |
13.3%[* 111] |
第24回 | 6月19日 | 変わらぬ人 | 安藤大佑 | 源範頼の墓(静岡県伊豆市) | 12.0%[* 111] |
第25回 | 6月26日 | 天が望んだ男 | 吉田照幸 | 旧相模川橋脚(神奈川県茅ヶ崎市) | 12.2%[* 111] |
第26回 | 7月 3日 | 悲しむ前に | 保坂慶太 | 源頼朝の墓(神奈川県鎌倉市) | 12.9%[* 111] |
第27回 | 7月17日 | 鎌倉殿と十三人 | 末永創 | 永福寺跡(神奈川県鎌倉市) | 11.7%[* 111] |
第28回 | 7月24日 | 名刀の主 | 安藤大佑 | 梶原景時館址(神奈川県寒川町) 清見寺(静岡県静岡市) 建長寺(神奈川県鎌倉市) |
12.9%[* 111] |
第29回 | 7月31日 | ままならぬ玉 | 中泉慧 | 三浦義澄の墓(神奈川県横須賀市) | 11.9%[* 111] |
第30回 | 8月 7日 | 全成の確率 | 吉田照幸 | 大六天の森(栃木県益子町) 大泉寺(静岡県沼津市) |
11.4%[* 111] |
第31回 | 8月14日 | 諦めの悪い男 | 保坂慶太 | 妙本寺(神奈川県鎌倉市) | 12.1%[* 111] |
第32回 | 8月21日 | 災いの種 | 吉田照幸 | 極楽寺(神奈川県鎌倉市) | 11.8%[* 111] |
第33回 | 8月28日 | 修善寺 | 末永創 | 源頼家の墓(静岡県伊豆市) | 10.2%[* 111] |
第34回 | 9月 4日 | 理想の結婚 | 中泉慧 | 六角堂(頂法寺)(京都府京都市) 小野城跡(三重県亀山市) |
11.9%[* 111] |
第35回 | 9月11日 | 苦い盃 | 保坂慶太 | 畠山重忠公史跡公園(埼玉県深谷市) 菅谷館跡(埼玉県嵐山町) |
11.2%[* 111] |
第36回 | 9月18日 | 武士の鑑 | 末永創 | 畠山重忠公碑(神奈川県横浜市) | 12.4%[* 111] |
第37回 | 9月25日 | オンベレブンビンバ | 小林直毅 | 円覚寺(神奈川県鎌倉市) | 12.6%[* 111] |
第38回 | 10月 | 2日時を継ぐ者 | 吉田照幸 | 願成就院(静岡県伊豆の国市) | 11.7%[* 111] |
第39回 | 10月16日 | 穏やかな一日 | 保坂慶太 | 十国峠・源実朝の歌碑(静岡県熱海市) 鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市) |
12.0%[* 111] |
第40回 | 10月23日 | 罠と罠 | 中泉慧 | 光念寺(神奈川県三浦市) 正行院(神奈川県横須賀市) |
11.3%[* 111] |
第41回 | 10月30日 | 義盛、お前に罪はない | 吉田照幸 | 和田塚(神奈川県鎌倉市) 善栄寺(神奈川県小田原市) |
11.3%[* 111] |
第42回 | 11月 | 6日夢のゆくえ | 末永創 | 船玉神社(神奈川県藤沢市) 実朝歌碑(神奈川県鎌倉市) |
11.3%[* 111] |
第43回 | 11月13日 | 資格と死角 | 吉田照幸 松本仁志 |
明王院(神奈川県鎌倉市) | 11.5%[* 111] |
第44回 | 11月20日 | 審判の日 | 保坂慶太 | 覚園寺(神奈川県鎌倉市) | 11.0%[* 111] |
第45回 | 11月27日 | 八幡宮の階段 | 安藤大佑 | 鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市) 源実朝公御首塚(神奈川県秦野市) |
6.2%[* 111][注釈 46] |
第46回 | 12月 | 4日将軍になった女 | 末永創 | 多摩川浅間神社(東京都大田区) 雲林寺(神奈川県横浜市) 安養院(神奈川県鎌倉市) |
11.3%[* 111] |
第47回 | 12月11日 | ある朝敵、ある演説 | 吉田照幸 谷口尊洋 |
聖福寺(福岡県福岡市) 名超寺(滋賀県長浜市) |
11.9%[* 111] |
最終回 | 12月18日 | 報いの時 | 吉田照幸 | 北条小町邸跡(神奈川県鎌倉市) 北条義時の墓(神奈川県鎌倉市) |
14.8%[* 111] |
平均視聴率 12.7%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム) |
放送時間変更・休止
[編集]- 7月10日 - 第26回参議院議員通常選挙投開票日に伴い、総合テレビにて『参院選開票速報2022』放送のため、休止[* 112]。7月16日の再放送枠は第26回をリピートで再放送[* 113]。
- 10月9日 - スペシャルトーク番組放送のため、休止[* 114]。
- 11月20日 - 福岡県のみ、総合テレビにて2022年福岡市長選挙の開票速報特番を放送のため、20時15分 - 21時00分に繰り下げ。
総合テレビ・再放送枠における放送休止など
[編集]- 2月5日(第4回) - 「スノーボード・女子スロープスタイル予選」放送のため、14時10分 - 14時55分に繰り下げ。
- 7月9日(第26回) - 「連続テレビ小説・ちむどんどん」の第65話の延期[注釈 47]とそれによる7月4日~8日放送分のウィークリーダイジェストの10分繰り下げのため、13時15分 - 14時に繰り下げ。
再放送枠以外での再放送
[編集]- 1月23日(日曜日)の13時05分 - 14時50分に総合テレビで初回と第2回を連続再放送。
- 「ミッドナイトチャンネル・深夜のイッキ見!」編成の一環としてのキャッチアップ放送として、2月17日(16日深夜)と18日(17日深夜)に総合テレビで第1回から第6回までを集中再放送。また7月10日分の放送休止に合わせて、7月16日(15日深夜)から18日(17日深夜)に総合テレビで第18回から第25回までを一挙再放送[* 113]。これらの再放送はNHKプラスで同時配信され、放送後7日間は見逃し視聴が可能であった。
ダイジェスト
[編集]1か月分の放送をダイジェストにした「20分でわかる!『鎌倉殿の13人』」を放送。ナレーターは木村昴。放送内容は前後編に分けてNHKの公式YouTubeでも公開。
また、各回のダイジェストの初回放送時はそれまでの放送分も合わせて放送された。これらの放送はNHKプラスで同時配信され、放送後7日間は見逃し視聴が可能であった。
放送回 | 初回放送日 | 放送時間 | 本編回 |
---|---|---|---|
1月ダイジェスト | 2月 6日(5日深夜) | 1時31分 - 1時51分 | 第 | 1回 - 第 4回
2月ダイジェスト | 3月 5日(4日深夜) | 2時45分 - 3時 5分 | 第 | 5回 - 第 8回
3月ダイジェスト | 4月 3日(2日深夜) | 0時10分 - 0時30分 | 第 | 9回 - 第12回
4月ダイジェスト | 5月 2日(1日深夜) | 2時55分 - 3時16分 | 第13回 - 第17回 |
総集編
[編集]2022年12月29日に総合で、12月31日と1月2日にBS4Kで放送(4部構成)。
放送回 | 放送時間(総合) | 放送時間(BS4K) | 放送時間(BS4K) | 本編回 |
---|---|---|---|---|
第一章 | 13時05分 - 14時15分 | 23時45分 - | 0時55分8時00分 - 9時10分 | 第 | 1回 - 第13回
第二章 | 14時15分 - 15時20分 | 0時55分 - 2時00分 | 9時10分 - 10時15分 | 第14回 - 第23回 |
第三章 | 15時25分 - 16時31分 | 2時00分 - 3時06分 | 10時15分 - 11時21分 | 第24回 - 第36回 |
最終章 | 16時31分 - 17時40分 | 3時06分 - 4時15分 | 11時21分 - 12時30分 | 第37回 - 第48回 |
関連番組
[編集]- ラジオ深夜便 〜もっと、鎌倉殿の13人〜(NHKラジオ第1・NHK-FM)
- 鎌倉殿サミット2022 〜源頼朝 死をめぐるミステリー 日本史上の大転換点〜(2022年1月2日、NHK BSプレミアム・NHK BS4K)
- チコちゃんに叱られる! 新春拡大版スペシャル! 鎌倉殿の13人が見たい!(2022年1月2日、NHK総合) - ゲスト出演は菅田将暉、中川大志、佐藤浩市。
- 北条ファミリーが語る!『鎌倉殿の13人』放送直前SP(2022年1月3日、NHK総合)
- 50ボイス「鎌倉殿の13人」(2022年1月3日、NHK総合) - 司会は小池栄子。
- 英雄たちの選択(NHK BSプレミアム)
- 北条義時・チーム鎌倉の逆襲(2022年1月5日)
- 頼朝暗殺未遂!? 曽我兄弟敵討ち事件の深層(2022年6月8日)
- 鎌倉殿暗殺!源実朝 禁断の政治構想(2022年10月5日)
- 歴史探偵(NHK総合) - 所長(司会)は佐藤二朗。
- 「武士の都・鎌倉」(2022年1月12日)
- 「ヒーロー 源義経」(2022年4月27日) - ゲスト出演は迫田孝也。
- 「源平合戦 壇の浦の戦い」(2022年5月4日)
- 「北条政子」(2022年6月15日) - VTR出演は小池栄子。
- 「鎌倉バトルロイヤル」(2022年7月20日) - ゲスト出演は山本耕史。
- 「3代将軍 源実朝」(2022年10月12日) - ゲスト出演は柿澤勇人。
- 「後鳥羽上皇と承久の乱」(2022年11月2日)
- 土曜スタジオパーク(NHK総合)
- 「鎌倉殿の13人」特集 - 小栗旬(2022年1月15日)
- 「鎌倉殿の13人」特集 - 坂東彌十郎(2022年2月26日)
- 「鎌倉殿の13人」特集 - 佐藤浩市(2022年4月16日)
- 「鎌倉殿の13人」壇ノ浦直前SP - 菅田将暉(2022年1月15日)
- 「鎌倉殿の13人」特集 - 小池栄子(2022年8月27日)
- 「鎌倉殿の13人」特集in京都 - 山本耕史(2022年12月3日)
- 「グレーテルのかまど」「鎌倉殿の13人」特集 - 瀬戸康史(2022年12月17日)
- ロコだけが知っている「大河"鎌倉殿の13人"SP!静岡伊豆の国市&東京板橋の魅力」(2022年1月19日、NHK総合)- ゲスト出演は坂東彌十郎と小池栄子。
- 日本人のおなまえ「山本耕史&中川大志も初耳!『鎌倉殿の13人』SP」(2022年1月27日、NHK総合)[* 115]- ゲスト出演は山本耕史と中川大志。
- 鎌倉DAYS(2022年1月29日、NHK総合)[* 116]
- 「鎌倉LOVEの13人」※全4部(① 9:30-10:00、② 10:50-10:55、③ 11:22-11:24、④ 11:49-11:54)- ゲスト出演は坂東彌十郎、宮澤エマ、坪倉由幸。
- 「走れ!鎌倉」(11:24-11:49)- ゲスト出演は山本耕史。
- チャリダー★快汗!サイクルクリニック "鎌倉殿の13人"スペシャル(2022年1月29日、NHK BS1)[* 117]- ゲスト出演は山本耕史。
- 体感!「鎌倉殿の13人」の世界~鎌倉・伊豆~(2022年3月3日、NHK BSプレミアム)- ゲスト出演は山本耕史、ナレーションは高岸宏行。
- 沼にハマってきいてみた「鎌倉幕府沼 大河ドラマとコラボ!」(2022年3月9日、Eテレ)- ゲスト出演は高岸宏行。
- 決戦!源平の戦い(2022年4月9日、NHK BSプレミアム・NHK BS4K)- ゲスト出演は秋元才加。
- プロフェッショナル 仕事の流儀「小栗旬スペシャル」(2022年5月3日、NHK総合)
- 義経のスマホ(2022年5月24日 - 6月3日、NHK総合)
- 新・にっぽんの芸能(Eテレ)
- 坂東彌十郎と見る「鎌倉殿」と歌舞伎(2022年5月27日)- ゲスト出演は坂東彌十郎。
- 鎌倉ゆかりの芸能スペシャル「賤の苧環」IN鶴岡八幡宮(2022年10月28日)- ゲスト出演は坂井孝一。
- 100カメ「鎌倉殿の13人」(2022年6月14日、NHK総合)[* 118]
- 美の壺「いざ鎌倉 武士たちの美意識」(2022年7月22日、NHK BSプレミアム・NHK BS4K)
- 「鎌倉殿の13人」応援感謝!ウラ話トークSP〜そしてクライマックスへ〜(2022年10月9日、NHK総合)
- ディープバージョン(2022年10月17日、NHK総合) - 60分拡大版。
- 先人たちの底力 知恵泉(NHK総合)
- 「イノベーション! 誕生 御成敗式目 北条泰時」(2022年11月22日) - ゲスト出演は坂東彌十郎。
- ドラマの裏側×SDGs(2022年12月4日、NHK総合)
- 鎌倉殿の13人 〜オープニング13の秘密〜(2022年12月11日、NHK総合)- 出演はエバン・コール、当番組制作スタッフ。
- 三谷幸喜の言葉 〜『鎌倉殿の13人』の作り方〜(2022年12月17日、NHK総合)- 出演は三谷幸喜、ナレーションは山寺宏一。
- グランドフィナーレ〜『鎌倉殿』の最後の一日(2022年12月27日、NHK総合)
- 小栗旬×松本潤 今だからこそ、大河について話そう(2023年2月12日、NHK総合)
受賞・反響
[編集]受賞
[編集]- 同年11月28日、イー・ガーディアンが主催する「SNS流行語大賞2022」が発表され、テレビ・映画部門での部門賞を『鎌倉殿の13人』が受賞した[* 120]。
- 同年11月30日、「GQ メン・オブ・ザ・イヤー2022」が発表され、メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・アクター賞を大泉洋が(他作品での活動も合わせて)受賞した[* 121]。
- 同年12月5日、「Yahoo!検索大賞2022」が発表され、作品カテゴリー・ドラマ部門で、『鎌倉殿の13人』が1位となった[* 122]。
- 2023年1月20日、「2022年12月度ギャラクシー賞月間賞」が発表され、『鎌倉殿の13人』が受賞した[* 123][注釈 48]。
- 同年2月2日、「2022年エランドール賞」の授賞式が行われ、特別賞を「『鎌倉殿の13人』制作チーム」が、新人賞を中川大志が(他作品での活動も合わせて)受賞した[* 124]。
- 同年2月16日、「第13回ロケーションジャパン大賞」の授賞式が行われ、『鎌倉殿の13人』と静岡県伊豆の国市が準グランプリを受賞した[* 125][注釈 49]。
- 同年2月22日、「第114回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」が発表され、最優秀作品賞を『鎌倉殿の13人』が、脚本賞を三谷幸喜が受賞した[* 126]。
- 同年3月17日、「第74回日本放送協会放送文化賞」が発表され、三谷幸喜が受賞した[* 127]。
- 同年4月1日、「第31回橋田賞」が発表され、橋田賞を小池栄子が受賞した[* 128]。
- 同年4月4日、「第41回向田邦子賞」が発表され、三谷幸喜が受賞した[* 129][注釈 50]。5月23日に行われた贈賞式には、三谷氏を祝福するため、29人のキャスト陣が集結した[* 131][注釈 51]。
- 同年4月28日、「第60回ギャラクシー賞」が発表され、テレビ部門の個人賞を長澤まさみが(他作品での活動も合わせて)受賞した[* 132]。
- 同年7月13日、「第15回伊丹十三賞」が発表され、三谷幸喜が受賞した[* 133]。
- 同年10月14日、「第50回伊藤熹朔賞」の受賞式が行われ、ドラマ部門の協会賞を『鎌倉殿の13人』「第18回 壇ノ浦で舞った男」が受賞した[* 134]。
- 同年10月24日、「東京ドラマアフォード2023」が発表され、作品賞・連続ドラマ部門の優秀賞を『鎌倉殿の13人』が、個人賞の主演男優賞を小栗旬が受賞した[* 135]。
反響
[編集]- 2022年1月9日の初回放送当日に行われたトーク&パブリックビューイングイベント「グランド・プレミアin伊豆の国」の観覧には1万2000通を超える応募があり、倍率は約40倍となった[* 136]。
- 第1回のBSプレミアムの放送をうけ、Twitterでは「#鎌倉殿の13人」のタグを使用したツイートがTwitterトレンド世界1位となり[* 137]、その後も36話まで21話連続でトレンド世界1位となった[* 138]。最終的に、48回中42回で世界トレンド1位を獲得した[* 60]。また、12月29日に放送された総集編でも、「#鎌倉殿の13人総集編」がトレンド1位となった[* 139]。
- 今作では、出演者がドラマについて語るトークショーが各地で積極的に開かれ、最終的には全国19の都道府県、51会場でトークショーが行われた[* 140]。
- 主演を務める小栗は、当時流行中であった新型コロナウイルスの感染を予防するため撮影時に着用していたマスクに様々なメッセージを書いており、その内容が話題となった[* 141]。中でも、ドラマの展開を踏まえた「全部大泉のせい」はSNS上でも話題となり、イー・ガーディアンが主催する「SNS流行語大賞2022」にノミネートされた[* 142]。
- 2022年10月9日に放送された今作の特別番組「『鎌倉殿の13人』応援感謝!ウラ話トークSP~そしてクライマックスへ~」では、放送終了後にSNS上で「ノーカット版を放送して欲しい」という声が多数あがったため、同月17日に60分版の「ウラ話トークSPディープバージョン」がNHK総合で放送された[* 143]。
- 同年12月7日にNHKホールで行われたファンミーティングの観覧には4万通を超える応募があり、倍率は31倍となった[* 144]。そのため、オンラインでの観覧が再度募集され、イベント当日は2万5000人がオンライン配信で参加した[* 140]。オンライン配信では一時繋がりにくい状態となり、NHKが視聴者に謝罪した[* 145]。
- 2022年12月18日の最終回当日に行われたトーク&パブリックビューイングイベント「グランドフィナーレ」の観覧には約7万通の応募があり、134倍の倍率を突破した1030人が参加した[* 146]。
- 2023年1月10日、鶴岡八幡宮境内に開設された「大河ドラマ館」の来場者が、31万5011人にのぼったと発表された[* 147]。また、同年1月15日、韮山時代劇場に開設された「大河ドラマ館」の来場者が、目標の10万人を大幅に上回る19万5838人だったことが発表された[* 148]。同年2月22日には伊豆の国市が、大河ドラマ館の設置による市内への経済波及効果が16億1千万円だったとの試算を発表した[* 149]。
- 同時配信が開始されたKKTVと中華電信MODで大きな人気を獲得し、KKTVが毎年発表する「Kドラマ大賞」の視聴者投票で2位を獲得した。また、日本ドラマファンのコミュニティーで影響力がある12人のKOL(Key Opinion Leader / インフルエンサー)が選ぶ2022年最優秀作品に選出され、小栗旬が主演男優賞を、三谷幸喜が最優秀脚本賞を受賞。監督も最優秀監督賞の2位に輝いた[* 45]。
ドラマ舞台地の誘致運動・反応
[編集]- 2022年1月9日の初回放送当日は、18時から19時のBSプレミアム・BS4Kでの先行放送に併せて、ドラマの中心となる北条一族始まりの地・伊豆の国市の長岡総合会館(アクシスかつらぎ)にて、主要出演者6人(小栗、大泉、小池、片岡、坂東、宮澤)をゲストに、第1回を見ながらトークを繰り広げるパブリックビューイングイベント「グランド・プレミアin伊豆の国」が開催された[* 150]。この模様は沼津、三島、伊豆、函南の4市町にもオンラインで同時生中継され、沼津には新納、三島には野添、伊豆には米本、函南には高岸が現地ゲストとして出席した[* 151]。5カ所でのパブリックビューイングは、過去の大河ドラマで最大規模であった[* 152]。
- 本作の放映に合わせ、北条家ゆかりの地に大河ドラマ館が開設された。
- 2022年8月16日、静岡県三島市の「三嶋大祭り」で行われた「頼朝公旗挙げ行列」に、大泉、野添、迫田、高岸の4人が今作と同じ衣装・甲冑姿で参加した[* 160]。
- 同年12月18日の最終回当日は、18時から19時のBSプレミアム・BS4Kでの先行放送に併せて、鎌倉市の鎌倉女子大学岩瀬キャンパス松本講堂で、主要出演者6人(小栗、小池、坂口、宮澤エマ、宮沢りえ、山本)をゲストに、最終回を見ながらトークを繰り広げるパブリックビューイングイベント「グランドフィナーレ」が開催された[* 162]。この模様はNHK札幌、名古屋、京都、大分の全国4放送局のスタジオにもオンラインで同時生中継され、うち札幌には金子と山本、京都には栗原が現地ゲストとしてそれぞれパブリックビューイング前のイベントに出席した[* 163]。これらの様子は編集された上で、12月27日午後10時55分より放送された。
関連商品
[編集]サウンドトラック
[編集]- 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラックVol.1(2022年2月9日発売、SMJ、EAN:4547366540970)
- 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラックVol.2(2022年7月6日発売、SMJ、EAN:4547366562835)
- 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラックVol.3(2022年11月9日発売、SMJ、EAN:4547366581911)
- 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラックThe Best(2022年12月21日発売、SMJ、EAN:4547366587166)
- 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラック完全盤(2022年12月21日発売、SMJ、EAN:4547366587173)
書籍
[編集]- 公式ガイドブック
-
- NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人(NHK出版)
- 前編(2021年12月25日発売、ISBN 978-4-14-923389-5)
- 後編(2022年5月27日発売、ISBN 978-4-14-923390-1)
- 完結編(2022年10月7日発売、ISBN 978-4-14-923391-8)
- NHK大河ドラマ歴史ハンドブック 鎌倉殿の13人 北条義時とその時代(NHK出版、2021年11月30日発売、ISBN 978-4-14-911053-0)
- NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人(NHK出版)
- ガイドブック
-
- 『NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」』TVガイドMOOK(東京ニュース通信社)
- THE BOOK(2021年12月25日発売、ISBN 978-4-86-701350-2)
- THE BOOK 2(2022年5月27日発売、ISBN 978-4-86-701435-6)
- 『NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」メモリアルブック』TVガイドMOOK(東京ニュース通信社、2022年12月12日発売、ISBN 978-4-86-701530-8)
- 『NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」THE MAKING』(東京ニュース通信社、2023年4月3日発売、ISBN 978-4-86-701608-4)
- 『NHK2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」』NIKKO MOOK(産経新聞出版)
- 完全読本(2021年12月25日発売、ISBN 978-4-81-915266-2)
- 続・完全読本(2022年5月27日発売、ISBN 978-4-81-915279-2)
- 『NHK大河ドラマ るるぶ鎌倉殿の13人』(JTBパブリッシング、2021年12月25日発売、ISBN 978-4-53-314752-4)
- 『大河ドラマ 鎌倉殿の13人』TJMOOK(宝島社)
- 北条義時とその時代(2021年12月25日発売、ISBN 978-4-29-902089-5)
- 北条義時、立つ!(2022年6月27日発売、ISBN 978-4-29-903061-0)
- 『NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」』TVガイドMOOK(東京ニュース通信社)
楽譜
[編集]- 『大河ドラマ「鎌倉殿の13人」メインテーマ ピアノ・ソロ譜』NHK出版オリジナル楽譜シリーズ(2022年1月28日発売、ISBN 978-4-14-055414-2)
DVD/BD
[編集]- NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 第壱集 BOX(第1回 - 第11回、2022年7月22日発売)
- NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 第弐集 BOX(第12回 - 第22回、2022年11月25日発売)
- NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 第参集 BOX(第23回 - 第33回、2023年1月27日発売)
- NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 第四集 BOX(第34回 - 第48回、2023年3月24日発売)
- NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」総集編 (第一章 - 第四章、2023年5月26日発売)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 小栗がこれまで出演した大河ドラマは、徳川宗翰を演じた『八代将軍吉宗』(1995年)、石田佐吉を演じた『秀吉』(1996年)、細川忠利を演じた『葵 徳川三代』(2000年)、梶原景季を演じた『義経』(2005年)、石田三成を演じた『天地人』(2010年)、吉田松陰を演じた『八重の桜』(2013年)、坂本龍馬を演じた『西郷どん』(2018年)の計7作品。
- ^ 『いだてん〜東京オリムピック噺〜』では黒坂辛作を演じていたピエール瀧が麻薬取締法違反の容疑で逮捕され第10回をもって降板したため、再編集や撮り直しが行われた。また、『麒麟がくる』でも帰蝶役にキャスティングされていた沢尻エリカが麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたため、配役の変更措置がとられた。
- ^ 最終回では、頼朝死後の政変とその余波で落命した13人の政治家(梶原景時、阿野全成、比企能員、仁田忠常、源頼家、畠山重忠、稲毛重成、平賀朝雅、和田義盛、源仲章、源実朝、公暁、阿野時元)という意味も含まれていたことが明かされた。
- ^ 三谷は「これ(『吾妻鏡』)が原作のつもりで書いている」とコメントしている[* 13]。
- ^ 辻は2021年8月18日に死去した[* 38]。辻が演じた映像の一部は、2022年10月9日放送の特番「『鎌倉殿の13人』応援感謝!ウラ話トークSP〜そしてクライマックスへ〜」内で公開された[* 39]。
- ^ 前作『青天を衝け』のタイトルバックの尺は2分50秒、前々作『麒麟がくる』は2分42秒。
- ^ 『西郷どん』(2018年)は全47話、『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年)は全47話、『麒麟がくる』(2020年)は全44話、『青天を衝け』(2021年)は全41話。
- ^ 2020年の『麒麟がくる』(風間俊介)、2021年の『青天を衝け』(北大路欣也)、2022年の『鎌倉殿の13人』(松本潤)、2023年の『どうする家康』(松本潤)。
- ^ a b c d e 苗字ではなく氏の場合、源・平・藤原と同じく氏と名前の間に「の」を入れて読む(例:三善康信〈みよし の やすのぶ〉)。劇中では「の」を入れているが、公式サイトやガイドブック等では入れない形となっている。
- ^ クレジット上は一貫して「北条義時」。
- ^ 最終回(第48回)より。自身を暗殺しようとした三浦義村への尋問の際、ついでとして「あれは嘘だ」と打ち明けられている。
- ^ 史実では泰時生母は「阿波局」という御所の女房とされており、生没年や出自などの詳細は不詳。本作では歴史考証担当の坂井孝一による「阿波局と八重は同一人物」という仮説を採用している[3]。
- ^ 第18回放送より。
- ^ 第23回放送より。
- ^ 三谷幸喜の言葉 〜『鎌倉殿の13人』の作り方〜(2022年12月17日、NHK総合)より。
- ^ 史実には残っていない「のえ」の名は、伊賀の方の「伊賀」から連想した伊賀越えの「ごえ」の部分から三谷がとったという[注釈 15]。
- ^ 初のモデルとなった泰時の正室・矢部禅尼は、史実では建暦2年(1212年)以前に泰時と離別したと考えられているが、本作中では承久3年(1221年)に起こった承久の乱の後も離別していない。このような史実の変更のついて制作統括の清水拓哉は、「例年の大河より登場人物を減らしていて、分かりやすく仕上げた。(中略)役割を誰かにまとめたりして整理した。」と述べている[* 62]。
- ^ 第1回放送。3人目の妻を迎える北条時政の報告に対し、北条義時が「鶴義母上(つる ははうえ)が亡くなられてまだ間もない…」と返している。
- ^ オリジナルキャラクターである「善児」の名は、梶原善がキャスティングされるようにと願いを込めて三谷が名付けたという[* 68]。
- ^ 三谷幸喜の言葉 〜『鎌倉殿の13人』の作り方〜(2022年12月17日、NHK総合)より。
- ^ オリジナルキャラクターである「トウ」の名は、山本千尋からイメージした豆板醤の「とう」から付けられたという[注釈 20]。
- ^ 山本千尋によると、三谷幸喜からは当初「(トウは)死にます」と伝えられていたが、中盤でこのような結末に変更された[5]。
- ^ 第23話の一部のシーンでのみ、体調不良で撮影を欠席した大泉に代わって義時役の小栗旬が代役を務めている[* 69]。
- ^ 第7回放送。初登場時の紹介より。
- ^ 史実には残っていない「実衣」の名は、斜に構える皮肉屋なキャラクターから「ムーミン」シリーズに登場するミイの名から三谷がとったという[* 74]。
- ^ 第19回放送。ナレーションより。
- ^ 平賀氏は甲斐源氏武田氏と同じ源義光を祖にもつ一族で、朝雅は義光の曾孫にあたる。
- ^ a b 第22回放送。曽我十郎・五郎の台詞より。
- ^ a b 二役。
- ^ 第42話「夢のゆくえ」にて、三善康信から「まだお若いではないか」と言われたのち、「若く見えるが…、実は、あなた(三善康信)とそう変わらない」と返答している。
- ^ 第12回放送。初登場時の紹介より。
- ^ 第35回放送。三善康信の台詞より。
- ^ a b c 第12回放送。初登場時の紹介より。
- ^ 松平は1979年放送の大河ドラマ『草燃える』において、本作の主人公である北条義時役を演じた[23]。また、1992年放送のTBS大型時代劇スペシャル『平清盛』(TBS)では本作と同役で主演を務めている[23][* 93]。
- ^ 第10回放送。平清盛から藤原秀衡宛の手紙より。
- ^ 第10回放送。劇中の台詞より。
- ^ 第10回放送。平清盛から藤原秀衡宛の手紙の宛名より。
- ^ 西田は1972年放送の大河ドラマ『新・平家物語』において、本作の主人公である北条義時役を演じている[27]。
- ^ 第44回放送。運慶の台詞より。
- ^ 秀義の孫には佐々木善住という医師がいたとされるが[* 104][30]、『日本医譜』では佐々木善住は秀義11世孫の室町時代の人物とされており、配役上は明言されていない。
- ^ 第48回放送。泰時の台詞より。
- ^ 第39回放送。クレジットは「語り」のままである。
- ^ 第39回放送の冒頭、大倉御所にて義時とすれ違う侍女として登場し、視聴者に語り掛ける演出となった。
- ^ 第18回の紀行は、「いよいよ壇ノ浦へ!『鎌倉殿の13人』紀行(18)」として放送された。
- ^ 最終回の紀行は、「『鎌倉殿の13人』紀行 最終回特別編」として放送された。
- ^ 裏番組の2022 FIFAワールドカップ日本対コスタリカ戦(テレビ朝日)が世帯視聴率42.9%をマークした[* 111]
- ^ 前日の安倍晋三銃撃事件に伴う特設ニュースに伴う休止。
- ^ 大河ドラマのギャラクシー賞月間賞は「いだてん~東京オリムピック噺~」以来3年ぶり
- ^ グランプリは映画「とんび」と岡山県。
- ^ 大河ドラマで同賞の受賞は初[* 130] 。
- ^ 出席したのは、小栗、相島、浅野、新垣、生田、大泉、柿澤、梶原、菊地、きづき、草笛、栗原、小池、坂口、佐藤浩市、佐藤B作、菅田、瀬戸、中川、新納、西本、野添、福地、堀田、堀内、南、宮澤エマ、山本耕史、山本千尋の29名と作曲家のエバン・コール。また、西田からはメッセージが寄せられた。
出典
[編集]書籍
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参考文献
[編集]- 『鎌倉殿の13人 前編』NHK出版〈NHK大河ドラマ・ガイド〉、2021年12月25日。ISBN 978-4-14-923389-5。
- 『鎌倉殿の13人 後編』NHK出版〈NHK大河ドラマ・ガイド〉、2022年5月27日。ISBN 978-4-14-923390-1。
- 『鎌倉殿の13人 完結編』NHK出版〈NHK大河ドラマ・ガイド〉、2022年10月7日。ISBN 978-4-14-923391-8。
- 『NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」THE BOOK』94号、東京ニュース通信社、2021年12月25日。ISBN 978-4-86701-350-2。
外部リンク
[編集]- NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 公式HP(ウェブアーカイブ 2023年2月現在、元サイト公開終了)
- 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」三谷幸喜が贈る予測不能エンターテインメント! |NHK_PR|NHKオンライン(2020.1、ウェブアーカイブ)
- 鎌倉殿の13人〈第61作〉 - NHK放送史
- 鎌倉殿サミット2022 「源頼朝 死をめぐるミステリー 日本史上の大転換点」 - NHK放送史
- 体感!「鎌倉殿の13人」の世界〜鎌倉・伊豆〜 - NHK放送史
- 大河ドラマ 鎌倉殿の13人- NHK大河60
- NHKオンデマンド 鎌倉殿の13人(2023.8、NHKオンデマンド)
- 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) - X(旧Twitter)(アカウント削除済み)
- 【公式】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakuradono13) - Instagram(アカウント削除済み)
- Kamakuradono no 13-nin - IMDb
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