「富山地方鉄道」の版間の差分
→スカイバス富山: 今秋もスカイバス運行開始しました |
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2020年9月27日 (日) 09:08時点における版
富山地方鉄道本社(地鉄ビル) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | 地鉄、富山地鉄 |
本社所在地 |
日本 〒930-8636 富山県富山市桜町一丁目1番36号 北緯36度41分58.1秒 東経137度12分56.9秒 / 北緯36.699472度 東経137.215806度座標: 北緯36度41分58.1秒 東経137度12分56.9秒 / 北緯36.699472度 東経137.215806度 |
設立 |
1930年2月11日 (富山電気鉄道株式会社)[1][2] |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 5230001002133 |
事業内容 | 旅客鉄道事業、自動車事業、不動産事業 ほか |
代表者 | 辻川徹(代表取締役社長) |
資本金 |
15億5771万7000円 (2019年3月期)[2] |
発行済株式総数 |
3115万4344株 (2019年3月31日現在)[2] |
売上高 |
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営業利益 |
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経常利益 |
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純利益 |
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純資産 |
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総資産 |
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従業員数 |
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決算期 | 毎年3月31日 |
主要株主 | (2019年3月31日現在)[2] |
主要子会社 | |
関係する人物 | 佐伯宗義 |
外部リンク | https://www.chitetsu.co.jp/ |
特記事項:1943年1月1日、富山地方鉄道株式会社に社名変更[1][2] |
富山地方鉄道株式会社(とやまちほうてつどう、英: TOYAMACHIHO RAILROAD CO.,LTD.[2][注 1])は、富山県富山市に本社をおき、同市から富山県東部を基盤とする中規模私鉄である。通称は地鉄(ちてつ、英称:Chitetsu)ないしは富山地鉄。
富山地方鉄道を中心に富山地鉄グループ(地鉄グループ)を形成している。本項では、これについても合わせて述べる。
歴史
1943年1月1日に「陸上交通事業調整法」に基づき、1930年設立の富山電気鉄道を母体に富山県内のすべての私営・公営の鉄軌道・バス会社を合併して発足した。このような経緯より富山県なども資本参加しており、形式的には第三セクターである。ただし一般的には第三セクター鉄道には分類されない。合併に参加した鉄道会社は以下の6社である。なお、駅名は現在のものである。
- 富山電気鉄道(本線 電鉄富山 - 電鉄黒部間・立山線 寺田 - 岩峅寺間)
- 加越鉄道(加越線)
- 富山県営鉄道(上滝線、立山線 岩峅寺 - 立山間)
- 黒部鉄道(本線 電鉄黒部 - 宇奈月温泉間)
- 越中鉄道(射水線)
- 富山市営軌道(富山軌道線)
それ以前に、富山電気鉄道は以下の3社を合併している。
- 立山鉄道(立山線 五百石 - 岩峅寺間)
- 富南鉄道(不二越線)
- 富岩鉄道(富岩線)
なお、路線の大部分が岐阜県に存在し、起点からごく一部の区間が富山県内であった三井鉱山の軌道(通称・神岡軌道)は統合から除外された。
また、バス事業者は事前に運輸通信省通達により、上記各社が兼営していた路線を除いて下記の4社に集約されていたものを、1946年10月10日富山地方鉄道が一括譲受して統合を完了した(なお、戦時中から経営傘下化は行われていた)。[3]
- 富山合同乗合(富山地区、1944年4月に経営傘下に入る)
- 高岡合同自動車(高岡地区、1943年9月に経営傘下に入る)
- 下新川乗合自動車(新川地区、1944年4月に経営傘下に入る)
- 全礪乗合自動車(砺波地区)
この発展過程では、富山電気鉄道の経営者で後に富山地方鉄道会長となった佐伯宗義が大きな働きを行っている。富山電気鉄道は富山県下を「一市街地化」するという構想の下に設立されたものであり、結果的には戦時統合という形でそれがほぼ実現することになった。
富山地方鉄道発足直後の1943年6月1日、富岩線が買収・国有化され鉄道省富山港線となった。
1950年に、加越能三国(富山県・石川県)を結ぶ鉄道を作る計画を遂行するために加越能鉄道を設立し、富山県西部の鉄軌道・バス事業を譲渡した。後に新線計画は中止。加越能鉄道は2002年に鉄軌道事業から撤退し、2012年に加越能バスに社名変更した。
航空事業では、全日空富山地区総代理店として業務を受託、子会社の富山地鉄サービスで実際のハンドリングを行っている。
2000年代中期頃から新規納入された路線バス車両、軌道線車両およびワンマン改造が実施された鉄道車両の運賃表示器には北陸地方では初めて、視認性に優れた液晶ディスプレイに表示する方式が採用された。鉄道車両については後に撤去され、一般的なデジタル方式のものに換装されている。
2010年3月14日より、軌道線にIC乗車カード「ecomyca(えこまいか)」が導入され、同時に富山ライトレールの「passca(パスカ)」とも相互利用を開始した。なお同カードは2011年3月5日よりバス路線にも拡大導入され、2012年3月17日から、鉄道線でも利用可能になった[4]。
2019年2月9日より富山軌道線の各停留場[5] に、翌3月16日より鉄道線の各駅にナンバリングを導入した[5]。各路線ごとに色分けし、軌道線はC01から、鉄道線はT01から始まる番号を振り分ける[6]。
2020年2月22日には、同年3月21日に予定されている富山駅南北接続事業完成に先立って、かつて富山地方鉄道の富岩線であった富山港線を運営する富山ライトレールを吸収合併した[7][8][9][10]。
鉄道・バスの運賃・時刻表は外部リンクの公式サイトを参照のこと。
鉄・軌道事業
路線
現有路線の総延長距離は2020年2月22日現在、108.3 km。富山地方鉄道発足時は100kmを超える路線網を持ち、1965年には日本全国の地方中小私鉄2位の規模である総延長139km(鉄道128.3 km、軌道10.7 km)の営業キロ数を有していた[11] ものの、その後は路線の譲渡や廃止により100kmを下回っていた。2009年12月23日に富山軌道線を環状線化する0.9kmの新線(富山都心線)が開業し、再び保有路線が100kmを超えた。
現有路線
鉄道線
鉄道線は以下の路線からなる。詳細は各項目を参照。
- 本線 (電鉄富山駅 - 宇奈月温泉駅 53.3 km)
- 立山線 (寺田駅 - 立山駅 24.2 km)
- 不二越線 (稲荷町駅 - 南富山駅 3.3 km)
- 上滝線 (南富山駅 - 岩峅寺駅 12.4 km)
- 富山港線 (奥田中学校前駅 - 岩瀬浜駅 6.5 km)
このうち富山港線は後述する軌道線との直通運転を行っており、路面電車型の車両によって運用されている(軌道線区間を含む総距離は7.6 km)。その他の鉄道線の運転系統は、おおむね以下の4系統となっている。
- 本線
- 電鉄富山駅 - 宇奈月温泉駅 53.3 km
- 立山線
- 電鉄富山駅 - 寺田駅 - 岩峅寺駅 20.0 km
- 電鉄富山駅 - 寺田駅 - 立山駅 34.0 km
- 不二越・上滝線
- 電鉄富山駅 - 南富山駅 - 岩峅寺駅 17.3 km
2010年度の各路線の輸送密度は以下のとおり。
- 本線 2,217人
- 立山線 729人
- 不二越・上滝線 968人
軌道線
運転系統によって「市内電車」または「環状線」と呼称される。また、(*)を付けた線区は富山市が軌道整備事業者として線路を保有している。
譲渡・廃止路線
加越能鉄道への譲渡路線が多くあるが、一度にまとめてではなく、徐々に譲渡されている。
- 鉄道線
-
- 石田線 - 1940年廃止。
- 上市支線 - 1943年廃止。
- 富岩線 - 1943年に鉄道省へ譲渡(戦時買収)され富山港線となり、その後国鉄、JR西日本、富山ライトレールを経て2020年2月より富山地方鉄道の路線に復帰[8][9]。なお、現在の富山港線のうち旧富岩線区間を引き継いでいるのは奥田中学校前 - 岩瀬浜間のみであり、それ以外の区間は2006年までに廃止されている。
- 加越線 - 1950年に加越能鉄道へ譲渡(1972年廃止)。
- 射水線 - 1966年に新湊(現・六渡寺) - 越ノ潟間を加越能鉄道へ譲渡(2002年から万葉線)。残区間は1980年廃止。
- 黒部支線 - 1969年廃止。
- 笹津線 - 1975年廃止。
- 軌道線
未成線
施設・設備
鉄道線には大正時代から昭和時代初期に建てられたモダンな木造駅舎が多く現存しており、岩峅寺駅など、映画のロケに使用された駅もある。
1971年1月1日に当時の日本では珍しかった定期券用の自動改札機を電鉄富山駅に導入していたが、経済性に乏しく修理保守に問題があることから1981年4月に撤去された[12]。2012年3月17日に同社発行のICカード「ecomyca」が鉄道線で供用開始したことに伴い、有人駅である電鉄富山、稲荷町、東新庄、越中荏原、越中舟橋、寺田、上市、中滑川、電鉄魚津、新魚津、電鉄黒部、宇奈月温泉、五百石、岩峅寺、立山、南富山、上滝の17駅にICカード専用の改札機が導入された[4][13]。機能はあいの風とやま鉄道などに導入されている簡易IC改札機と同一であるが、形状は自動改札機から扉を取り除いたものにやや近い。なお、無人駅および前述の有人17駅でも無人時間帯においては車内のICリーダーでの精算となる。新黒部駅は一部時間帯にアテンダントが駐在するものの、公式には無人駅扱いのため改札機は設置されていない。
2008年9月に同社本線中加積駅で、同駅を出発直後の列車が脱線する事故が発生。事故原因について、運輸安全委員会は翌2009年4月24日に、同駅構内の線路の枕木が腐ったまま放置され、また、犬釘が折れたまま放置していたためなどとして、同社の保守管理の杜撰さを指摘した[14][15]。
列車
普通列車・急行列車のほか、電鉄富山駅 - 宇奈月温泉駅に特急「うなづき」、電鉄黒部駅 - 宇奈月温泉駅に特急「くろべ」、宇奈月温泉駅 - 寺田駅 - 立山駅に「アルペン特急」、電鉄富山駅 - 立山駅間には下りのみであるが快速急行列車が走る。特急列車に乗車の際は特急料金が必要となる。このほか観光列車として「アルプスエキスプレス」「ダブルデッカーエキスプレス」が運転されている。観光列車は一部車両が指定席となっており、特急のほか普通列車にも運用される。また、冬季はチラシや新聞に電鉄富山駅 - 宇奈月温泉駅の間で一部の列車で普通運賃が無料になる券がある。詳しくは各路線・列車記事を参照。
過去、国鉄時代(1970年 - 1983年)には大阪駅発の急行「立山」や名古屋(名鉄名古屋駅)方面からの特急「北アルプス」などが、JRとなってからも(1990年 - 1999年)大阪方面から特急「スーパー雷鳥」や「サンダーバード」などが、国鉄 (JR) 富山駅から地鉄線に乗り入れる定期運用もあった。なお、非営業車では以後もJR西日本の軌道検測車(キヤ141系)が入線している。
車両
富山地方鉄道の車両形式番号は鉄道線の電動車(モハ)の場合、5桁のうち上3桁が電動機出力をPS(馬力)で表示し、下2桁が形式番号を表示するという他社では見られない独特の付番方法が採られている(「鉄道の車両番号」も参照)。このため、電動機を持たない制御車(クハ)および付随車(サハ)は形式番号のみで、百位の数字は制御車が1、付随車が2となっている[注 2]。なお、軌道線の車両では電動車の形式記号は「デ」、4桁のうち上2桁が電動機出力になっている。電動車の「モハ」と「デ」の区別は、元々は鉄道線・軌道線でなく架線電圧1500V用をモハ、600V用をデとしたものである。岩峅寺 - 立山間・電鉄黒部 - 宇奈月温泉間の長い急勾配区間での電動機の負担を軽減させるため、ほとんどの編成がオール電動車となっている。
現有車両
鉄道線
- 17480形(元東急8590系)
- 16010形(元西武5000系・一部は「アルプスエキスプレス」用)
- 10030形(元京阪3000系・一部は「ダブルデッカーエキスプレス」用)
- 14760形
- クハ170形
- デキ12021
- DL形 (除雪用のディーゼル機関車、国鉄のラッセル式除雪用モーターカーTMC100BSと同形機)
- DL10形 (小型のロータリー/ラッセル除雪ディーゼル機関車)
- DL13形 (除雪用のディーゼル機関車、国鉄のロータリー/ラッセル式除雪用モーターカーMCR-4Aと同形機)
- ホキ80形
軌道線・富山港線
7000形・8000形は富山港線へ乗り入れない。
-
7000形(レトロ電車)
-
8000形
-
9000形
-
T100形
-
TLR0600形
過去の保有車両
鉄道線
- 14710形
- 14750形
- 14790形(登場当時は14770形)
- 14780形
- 10020形
- 14720形
- デキ6500形・デキ8100形
- デキ8000形
- デキ14730形
- デキ19040形
- モハ7540形・モハ10040形(元富山電気鉄道モハ500形)
- 1936年(昭和11年)日本車輌製、18m級2扉の大型車。両運転台車で前面は緩くカーブした半流線形だった。モハ501・502は1949年(昭和24年)の一斉改番でモハ7540形モハ7541・7542となり、モハ503は1939年(昭和14年)にモーターを75kW×4に交換し出力を増強、1949年(昭和24年)の一斉改番でモハ10040形モハ10043となった。モハ7540形は1980年(昭和55年)に、モハ10040形は1981年(昭和56年)に廃車された。
- クハ1010形→モハ7510形
- 1948年(昭和23年)、日本鉄道自動車製で1形式1両。1949年(昭和24年)に電装されてモハ7510形となり、1969年(昭和44年)に廃車された。
- モハ7520形(元富山電気鉄道モハ200形)
- 1931年(昭和6年)、日本車輌製の15m級中型車でモハ201 - モハ203・モハ205・モハ206の5両(モハ204は欠番)があった。1969年(昭和44年)〜1971年(昭和46年)に廃車された。
- クハ120形(元富山電気鉄道モハ100形・モハニ110形・クハ1000形)
- 富山電気鉄道開業時からのグループで、モハ100形は12m級小型車。モハニ110形は荷物室合造車で1938年(昭和13年)に荷物室を撤去し電装解除、クハ109に改番した。富山電鉄系の車両でも小型の部類に入るが、これは区間列車向けを企図していたため。1957年(昭和32年)に車体を17m級に延長している。
- モハ7530形(元富山電気鉄道モハ210形・モハ220形)
- 1941年(昭和16年)、日本車輌製の16m級中型車。モハ210形とモハ220形で搭載する電動機が異なっていた。両運転台で片側の前面は貫通式、非貫通側の前面はごく緩い後退角を持つ3枚窓の平面だった。
- モニ6570形(元富山電気鉄道モハ300形・モニ310形)
- 元は光明電気鉄道が1928年の開業時に製造した16m級木造車で、同社の経営破綻で1935〜36年に富山電気鉄道に売却されたものがそのまま合併後の富山地方鉄道に引き継がれた。モハ2両、モニ1両があったが、1949年(昭和24年)に富山市の日本海ドックで簡易鋼体化改造されて全車に荷物室が設置され、以降はモニ6570形と総称された。機関車代用や荷物電車として使用され、1969年(昭和44年)に廃車された。なお、この荷物室と客室の仕切りは着脱自在で、荷物室部分には折り畳み収納の可能なロングシートの座席と網棚が設けられており、客室としても使えるようになっていた。
- モハ10050形(元富山県営鉄道デニハ5形・デハ6形)
- 富山県営鉄道が発注し、1937年(昭和12年)に運用を開始したクロスシート車、汽車会社製のデニハ5形、日本車輛製のデハ6形[16] で、1949年(昭和24年)の一斉改番で10050形モハ10055・10056となった。共に17m級車でモハ10055が3扉、モハ10056が2扉だった。後にロングシート化されており、1980年(昭和55年)に廃車された。
- モハ8060形(元富山県営鉄道デニハ4形)
- 1927年(昭和2年)、日立製作所製。一段下降窓で窓位置が高く、合併に参加した鉄道からの引き継ぎ車で最も古典的なスタイルだった。
- モハ8020形・クハ110形(元富山県営鉄道デハ1形)
- 1927年(昭和2年)、日本車輌製。
- モハ8040形・モハ13140形(元黒部鉄道デ31形)
- 1916年(大正5年)製の木造車を1951年(昭和26年)に鋼体化改造した車両。重厚なスタイルで、立山線で使用された。
- モハ12510形(元黒部鉄道デ51形)
- 1937年(昭和12年)川崎車輌製の両運転台車で2両あった。運転台の車掌台側のスペースを車掌が扱う荷物置き場にしており、このため車掌台側の乗務員扉は幅800mmと大きく取られていた。1980年(昭和55年)に廃車された。
- クハ90形
- 1962年(昭和37年)富士重工業製の制御車で2両あった。国鉄72系電車の近代化改造車に似たノーシルノーヘッダーで切妻前面3枚窓のスタイル、戸袋窓なしの両開き3扉構造が特徴。台車は近鉄名古屋線の1435mm改軌(1959年)で発生した中古品の日本車輛D16。戦前製手動加速制御電動車と組んでのラッシュ時増結用に用いられたが、元名鉄の14710形の大量導入で在来型電動車の廃車が進んだため運用しにくくなり、車齢9年で1971年(昭和46年)に廃車された。
- クハ100形(元越中鉄道デハ100形)
- 1930年(昭和5年)、日本車輌製。射水線の前身・越中鉄道からの引き継ぎ車で2両あった。射水線の低床化で本線に転属、1951年(昭和26年)に電装解除、1963年(昭和38年)に片運化され、1968年(昭和43年)に廃車された。
- クハ130形(元越中鉄道デハ1形)
- 越中鉄道からの引き継ぎ車で2両あった(軌道線の項目も参照)。1923年(大正12年)日本車輌製の木造ボギー電車で、後に鋼体化された。
- クハ140形(登場当時はハフ11形)
- 1944年(昭和19年)、新潟鉄工所製で2両あった。元は工場の工員輸送用の客車で1946年(昭和21年)に購入、制御車化した。国鉄モハ63系に似た切妻前面3枚窓で前面幕板部にヘッドライトをつけており、ノーシルノーヘッダーのスタイルが特徴。台車はクハ145がTR23系、クハ146がTR10系と2両で異なっていた。
- クハ150形(2代目・元富岩鉄道セミボ30形)
- 元は富岩鉄道開業時に用意された木造の2軸車2両(モハ10形10・11、元名古屋鉄道)。富岩線の戦時買収の際も富山地方鉄道に残留した。この2両を接合して富岩線用半鋼製ボギー車へ改造する工事が日本鉄道自動車で行われセミボ30形となり、1944年の合併で富山地方鉄道モハ30形モハ30へ改称、その後電装解除・制御車化されクハ150形クハ151となった。
- クハ160形
- 1948年(昭和23年)に射水線用モハ1201・クハ1301として登場、射水線の低床化で本線に転属。1949年(昭和24年)の一斉改番でモハ1201→デハ12053、クハ1301→クハ151(初代)に改番、さらにデハ12053は1951年(昭和26年)に電装解除されてクハ151ともどもクハ161・162(2代目・初代は14750形の制御車)に改番した。1956年(昭和31年)に片運化や制御装置などの換装を行って14750形専属の増結用車両となり、1980年(昭和55年)に廃車された。
-
14720形
軌道線
- 3530形(末期は事業用車として使用されていた)
- デ5000形
- デ5010形 - 射水線・笹津線用(市内線にも乗り入れ実績あり)
- ボ1形
- 富岩線の戦時買収で一旦鉄道省所属となった後、1948年(昭和23年)に富山地方鉄道に譲渡され、後に除雪用に転用された。
- デハ1形
- 越中鉄道からの引き継ぎ車でデハ1 - 3・5(4は欠番)の4両があり、上記のボ1形に酷似したスタイル。木造車だったが後に鋼体化され、デハ1→デハ7511、デハ2・5→クハ131・132(車体延長)、デハ3→モハ9401となった。
- デ3510形・デ2510形
- 3530形とほぼ同様のスタイルの戦災復旧車で、電動機の出力の違いで区分されていた。1947年(昭和22年)から1949年(昭和24年)にかけて製造された半鋼製車でドア間窓が7枚と3530形よりも1枚多く、側面の腰板は木板の短冊張りだった。
車両数の変遷
年 | 14790形 | モハ14780形 クハ180形 |
14760形 | 14750形 | 14720形 | モハ14710形 クハ10形 |
10020形 | クハ170形 | 10030形 | 16010形 | 17480形 | 計(冷房車) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1982- 1986 |
2 | 6 | 14 | 4 | 2 | 14 | 6 | 5 | 53(15) | |||
1987 | 2 | 6 | 14 | 4 | 2 | 14 | 6 | 5 | 53(18) | |||
1988 | 2 | 6 | 14 | 4 | 2 | 14 | 6 | 5 | 53(21) | |||
1989 | 2 | 6 | 14 | 4 | 2 | 14 | 6 | 5 | 53(25) | |||
1990 | 2 | 6 | 14 | 4 | 2 | 14 | 6 | 5 | 53(25) | |||
1991 | 2 | 6 | 14 | 2 | 2 | 14 | 6 | 5 | 2 | 53(27) | ||
1992 | 2 | 6 | 14 | 2 | 2 | 6 | 6 | 5 | 12 | 55(40) | ||
1993 | 2 | 6 | 14 | 2 | 2 | 2 | 6 | 5 | 14 | 53(45) | ||
1994 | 2 | 6 | 14 | 2 | 2 | 6 | 5 | 16 | 53(47) | |||
1995 | 2 | 6 | 14 | 2 | 6 | 5 | 16 | 51(47) | ||||
1996 | 1 | 6 | 14 | 2 | 6 | 5 | 16 | 3 | 53(50) | |||
1997- 1999 |
2 | 14 | 2 | 6 | 5 | 16 | 6 | 51(51) | ||||
2000- 2004 |
14 | 2 | 6 | 5 | 16 | 6 | 49(49) | |||||
2005- 2010 |
14 | 2 | 4 | 5 | 16 | 6 | 47(47) | |||||
2011 | 14 | 2 | 4 | 5 | 16 | 5 | 46(46) | |||||
2016 | 14 | 1 | 2 | 1 | 17 | 5 | 4 | 44(44) |
- 1982・83年は1月1日現在、84年以降は4月1日現在
- 『私鉄車両編成表』各年版、ジェー・アール・アール
バス事業
富山県東部のほぼ全域で路線バスを運行するほか、貸切バス事業も行っている。なお、1965年当時の路線バスの営業キロ数は1128.4kmであった[11]。
高速・特急バス
富山 - 東京線
富山県氷見市・富山市と東京都豊島区・渋谷区を結ぶ高速バス路線。加越能バス・西武バスと共同運行。
名古屋 - 金沢線同様に北陸の都市間高速バスの草分け的存在で、2012年12月に開業25周年を迎えた。昼行便と夜行便が設定されている。かつては基本的にワンマン運行で、降雪や凍結を伴う冬期はツーマン運行だったが、2012年4月の関越自動車道高速バス居眠り運転事故に伴う安全規制の見直しもあり、通年で夜行便はツーマン運行となった。2017年5月15日、従来西武バスと加越能バスが運行してきた東京 - 高岡・氷見線と統合し、一部の便は氷見・高岡地区発着となった[17]。
- 運行経路
- 運行回数
-
- 1日4往復(昼行便3往復、夜行便1往復)。このほか金曜 - 日曜・祝日や繁忙期に定期増発便を1往復運行(夜行便のみ)。氷見営業所 - 富山駅前間、池袋駅東口 - バスタ新宿間は一部の便のみ運行。
- 路線沿革
-
- 1987年(昭和62年)12月23日 - 1日2往復(昼・夜各1)で運行開始。
- 1988年(昭和63年)7月20日 - 北陸自動車道の全線開通にともない経路変更。
- 1988年(昭和63年)8月8日 - 昼行便を1往復増便。1日3往復となる。
- 2004年(平成16年)10月 - 新潟県中越地震の影響で関越自動車道が通行止めのため一時期上信越自動車道を迂回運行、後にこのルートが正式ルートとなる。
- 2006年(平成18年)4月21日 - 使用車両を原則3列シート車に変更、運行経路を関越自動車道から上信越自動車道に変更。同時に昼行便を1往復増便し1日4往復となる。富山駅前での乗降客向けにパーク&ライドサービスを開始。
- 2007年(平成19年)8月1日 - サンシャインプリンスホテル乗り入れ廃止。
- 2010年(平成22年)4月24日 - 魚津バス停を新設。魚津インターチェンジ内に新設されるバス停が完成するまでの約8か月間は魚津市総合体育館前にバス停を設置していた。
- 2010年(平成22年)12月10日 - 魚津インターチェンジ内に新設のバス停が供用開始。
- 2016年(平成28年)4月4日 - 新宿での乗り場を新宿駅西口(西武バスのりば)からバスタ新宿に変更。
- 2017年(平成29年)5月15日 - 西武バス・加越能バス運行の東京 - 高岡・氷見線と統合、併せて停留所の新設を実施[17]。
- 2019年(令和元年)6月21日 - 運賃改定[18][19][20]。
- 2020年(令和2年)4月11日 - 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、この日より当面の間全便運休[21]。
富山 - 大阪線
阪急バスと共同運行。
富山 - 名古屋線
名鉄バスと共同運行。
金沢・富山 - 山形・仙台線
石川県金沢市から富山県富山市を経由して、山形県山形市と宮城県仙台市との間を結ぶ夜行高速バス路線。北陸鉄道と共同運行。
- 運行経路
- 路線沿革
- 使用車両
-
- 独立3列シート・トイレ付き車両を使用する。
富山 - 新潟線
富山県富山市と新潟県新潟市を結ぶ高速バス路線。新潟交通と共同運行。1日4往復で両社それぞれ2往復ずつ担当。
- 路線沿革
- 使用車両
-
- 原則として化粧室付き4列シート定員40名車両で運行。
富山 - 金沢線
富山県富山市と石川県金沢市を結ぶ高速バス路線。北鉄金沢バスと共同運行。
2004年3月6日運行開始。開業にあたって、JR北陸本線と直接競合することや、かつて運行された高速バス「金沢 - 高岡線」(2020年現在は経路を変えて運行中)の失敗から、需要への懸念も少なくなかった。かつての「金沢 - 高岡線」は加越能鉄道と北陸鉄道の相互乗り入れで1991年12月から1995年3月まで運行されたが、週末や祝日のみの運行だったことに加え、高岡駅 - 瑞穂町 - 福岡駅 - 石動駅 - 小矢部IC - (北陸道) - 金沢東IC - 橋場町 - 武蔵ヶ辻 - 金沢駅という、昔の「金高急行線」を焼き直したものとはいえ誤ったルート設定が致命傷となった。晩年には観光バスタイプではなく一般路線車を繰り出していた。
しかし、富山市中心部・郊外と金沢市の片町・香林坊など中心繁華街が乗り換えなしでダイレクトで結ばれたこと、2014年4月1日現在片道930円という格安運賃、2時間ごとに1本という運行間隔が奏効し、開業当初から好評を博している。
- 路線沿革
- 使用車両
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- 地鉄が三菱ふそう・エアロエース、北鉄金沢バスが日野・セレガで運行する。ともにコンセントを備えている(増発・代車などによりコンセントなしの車両も使用される)。
- その他
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- 10枚綴り回数券(7,700円)が発売されている。
富山 - 平湯温泉線
富山県富山市と岐阜県高山市の平湯温泉を結ぶ特急バス路線。濃飛乗合自動車と共同運行。高速道路を経由しないため高速バスではなく特急バスとされており、予約不要。富山駅前 - 猪谷間のみの乗車はできない。他の高速路線と異なり、地鉄担当便では中型観光タイプの車両のほか、9人乗りの小型車両が用いられる。この小型車はタクシーと同様の普通二種免許で運転可能なことから、他業種からの転職者や事務担当社員を活用し、運行に必要な乗務員の確保を目的に導入された[29]。
もとは路線バスの[ 30 ] 神岡行。路線車で県境を越えて岐阜県まで足を伸ばす富山地鉄最長の一般路線だった。当時から濃飛バスとの共同運行が行われており、特に濃飛担当便は当時から中型観光タイプの車で富山県内では停車する停留所を絞る「特急」バスとして運行されていた。2005年7月10日、高速バスに準ずる現在の形態での運行を開始。2008年4月1日にはいったん全便が高山行に変更となる。平湯温泉方面へは代替として、途中の濃飛バス神岡営業所から奥飛騨温泉郷方面への路線バスに接続する形をとった。2010年4月より、富山 - 高山線の一部便の行先を変更することで、かつて実施されていた奥飛騨温泉郷方面へのバスの直通を復活させた。前述の神岡営業所からは高山方面への路線バスが接続する。2012年4月1日に、富山 - 高山線については廃止し、富山 - 神岡間と富山 - 平湯温泉間の運行となった[30]。 2020年4月1日に、富山 - 平湯温泉間2往復(地鉄・濃飛各1往復)運行となった。
- 運行経路
富山 - 城端線
砺波以南のJR城端線沿線から富山市内への通勤・通学需要に特化した高速バスである(定期券設定あり)。
平日朝は富山駅前方向のみ4本運転、平日夕は城端方向のみ4本運転(土休日は2本)。
- 運行経路
富山 - 高山線
富山県富山市と岐阜県高山市の高山駅前を結ぶ高速バス路線。1日6往復で、そのうち富山地方鉄道が4往復(うち1往復は白川郷止)濃飛乗合自動車が2往復担当する共同運行。以前富山 - 高山間を神岡経由の一般道を利用し結んでいた特急バスの復活ではなく、この路線は北陸自動車道、東海北陸自動車道を利用し、途中白川郷を経由する高速バスである。
- 運行経路
-
- 富山駅前 - (富山空港 -) 白川郷 - 高山濃飛バスセンター
- 路線沿革
富山きときと空港 - 高山線
濃飛乗合自動車と共同運行。
高速・特急バス廃止路線
富山 - 長野線
富山県富山市と長野県長野市を結んでいた高速バス路線。1日2往復で子会社の富山地鉄北斗バスと長電バスの共同運行。
- 運行経路
富山 - 仙台線
富山県高岡市と宮城県仙台市との間を結んでいた夜行高速バス路線。宮城交通と共同運行。
- 運行経路
-
- 高岡駅前 - 小杉 - 富山大学前 - 富山駅前 - 総曲輪 - 滑川 - 魚津 - 黒部 ⇔ 山形県庁前 - 仙台駅前 - 仙台駅東口
- 路線沿革
-
- 2008年(平成20年)4月25日 - 富山地方鉄道の1社運行で運行開始。
- 2009年(平成21年)4月24日 - この日より宮城交通が運行に参加。
- 2010年(平成22年)12月10日 - 魚津での乗降取り扱いを開始。
- 2011年(平成23年)3月11日 - この日発生した東日本大震災のため、同月20日まで運休。運行が再開された同月21日以降も、宮城交通側の体制が整わないため、富山地方鉄道による隔日運行。
- 2011年(平成23年)4月8日 - この日の仙台出発便(富山出発便は翌4月9日)から宮城交通が運行を再開。毎日運行に戻る[34]。
- 2011年(平成23年)8月1日 - 運行起点を富山から高岡に変更および小杉・富山大学前・山形県庁前に停留所を追加。
- 2017年(平成29年)3月31日 - 「金沢・富山 - 山形・仙台線」(前述)運行開始に伴い廃止[22]。
- 使用車両
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- 独立3列シート・トイレ付き車両を使用していた。
路線バス
路線バス網は2005年4月1日の合併前の富山市の市域のほぼ全体をカバーしており、一部の路線は旧市域の外へも伸びている。そのネットワークは富山駅正面口(南口)を中心としている。車体側面及び後部には平仮名で「せ」や「と」といった一文字が書かれているが、これは車両の所属する営業所を示したもので、前者は西部自動車営業所(同市牛島本町)、後者は東部自動車営業所(同市双代町)を指す。ほかに黒部自動車営業所「く」、八尾自動車営業所「や」がある。現在富山市の両営業所は統合し、東部が名前を改める形で富山自動車営業所となっているが、現在も車体の表記は変わっていない。だが中には旧西部自動車営業所に設けられたバス子会社、富山地鉄北斗バス(設立時の社名は富山地鉄中央バス)の所属となった車両もあり、それらは営業所表記を外されている。
系統番号のある路線
各路線には2桁または1桁の系統番号が付されており、行き先が富山駅から見て八方位のいずれに位置するかにより番号の十の位が決まる。一の位は今の系統システムが導入された際に路線の長い順等で決められたが、現在は路線の改廃が進んでいるため新規路線には廃止で欠番となった番号が充てられている。
以下に各番台の分類について述べる。各番台の直後の括弧内の色は方向幕のカラーリングを表している。なお以下の各路線には富山地鉄北斗バスの路線も含まれ、「富山駅前」という表現は特に断りのない限り富山駅正面口のことを指す。また、経由地の並び順は原則として富山駅前から郊外方向となっているが、逆順となっている路線は郊外から市街地へ向かう上り便のみの運行である。
23、31、67系統は、他の路線の運行が終了した平日23時に富山駅前発の「スターライトバス」(深夜料金不要)を運行している路線である。
90系統八幡経由四方線の派生系統で、富山駅前 - 石坂間のルートが異なる。他の富山駅前 - 赤十字病院間を結ぶ系統と異なり、富山駅北口を経由しない。かつて存在した赤十字病院を発着点とする他の系統に倣い、1桁の系統番号が割り振られた。
- 10番台(黄色地に黒)
- [ 10 ]:富山駅前 - 富山大学前 - 呉羽 - 富山短期大学前 - 小杉 - 大門口 - 高岡駅前
- [ 10 ]:富山駅前 - 富山大学前 - 呉羽 - 富山短期大学前 - 小杉駅前
- [ 11 ]:富山駅前 - 富山大学前 - 小杉 - 作道 - 姫野 - 新湊車庫前(平日朝上り1便は、富山短期大学経由)
- [ 14 ]:富山駅前 - 富山大学前 - 布目 - 四方口 - 練合 - 新港東口(富山地鉄北斗バス担当)
- [14]:富山駅前-(中略)-四方口-四方神明町
- [ 15 ]:北代循環 富山駅前 - 富山大学前 - 北代 - 石坂 - 富山駅前 - 音羽町 - 中央病院
- [ 16 ]:富大附属病院循環 富山駅前 - 富山大学前 - 金屋口 - ファミリーパーク - 富大附属病院 - 朝日(午前下り・午後上り)、富山駅前 - 富山大学前 - 金屋口 - 朝日 - 富大附属病院 - ファミリーパーク(午前上り・午後下り)
- [ 19 ]:富山駅前 - 富山大学前 - 呉羽山公園 - 追分口 - 呉羽 - 富山短期大学
富山駅前ロータリーの3番乗り場より出て、富山大学前を経由し西に向かう路線。ただし19系統の一部にルートの異なる(石坂・追分経由)便がある。15系統は経路途中より、9系統(音羽町を経由していた廃止路線の番号)を掲示する場合がある。
- 20番台(橙色地に黒)
※速星二区止まりは[27]
- [ 29 ]:萩の島循環 富山駅前 - 有沢 - ファボーレ前 - 蔵島 - 熊野 - 富山駅前
富山駅前ロータリーの6番乗り場より出て、有沢を経由し南西に向かう路線。21系統は冬季に全便が山田行政センター折り返しとなる。 系統番号設定なしの片道運行で、ファボーレ-金屋-富山大学前-富山駅前の便がある。ファボーレのバス停は、施設北側駐車場内に設置
- 30番台(緑地に白抜き)
- [ 31 ]:41号線経由笹津・猪谷線 赤十字病院 - 富山県美術館 - 富山駅前 - 富山市民病院前 - 最勝寺 - 上大久保 - 笹津 - 猪谷
- [ 32 ]:赤十字病院 - 富山県美術館 - 富山駅前 - 市民病院前 - 最勝寺 - 上大久保 - 笹津 - 笹津春日温泉
- [ 36 ]:富山駅前-市民病院前-富山空港前-中坪口-総合運動公園-富山県広域消防防災センター
- [ 36 ]:富山駅前-(中略)-富山空港前-とやま健康パーク前-総合運動公園-富山県広域消防防災センター
- [ 36 ]:富山駅前-(中略)-中坪口-吉倉- 成子 - 八尾鏡町
- [ 38 ]:赤十字病院 - 富山県美術館 - 富山駅前 - 市民病院前 - 最勝寺 - 上大久保 - 大沢野中学校口 - 坂本二区
- [ 39 ]:富山駅前 - 市民病院前 - 西上袋 - 最勝寺 - 安養寺 - 新保企業団地
※片道運行 富山駅前ロータリーの5・6番乗り場より出て、市民病院前を経由し南に向かう路線。31、32、38系統の日中の便は赤十字病院始発で運行され、富山県美術館や環水公園を経由し富山駅前に至る(52・67系統は同区間でルートが異なる)。
- 40番台(白地に緑)
- [ 40 ]:富山駅前 - 市民病院口 - 上袋 - 若竹町 - 上大久保 - 笹津
- [ 41 ]:富山駅前 - 市民病院口 - 上袋 - 若竹町 - 宮保 - 辰尾団地
- [ 43 ]:富山駅前 - 市民病院口 - 下堀 - 開発駅前 - 福沢口 - 富山国際大学
- [ 44 ]:富山駅前 - 市民病院口 - 下堀 - 月岡団地 - 福沢口 - 福沢
- [ 45 ]:富山駅前 - 市民病院口 - 下堀 - 月岡団地 - 月岡小学校前 - 月岡西緑町
- [ 46 ]:興人団地 - 富山駅前 - 市民病院口 - 朝菜町駅前 - 堀 - 国立高専前
- [ 47 ]:興人団地 - 富山駅前 - 市民病院口 - 下堀 - 堀 - 国立高専前
富山駅前ロータリーの5番乗り場より出て、市民病院口を経由し南に向かう路線。市民病院前停留所が富山市民病院から西に数百m外れた国道沿いにあるのに対し、市民病院口停留所は病院北側の正門前にある。なお、41・43・46系統の一部の便は市民病院構内まで乗り入れる。また、月岡西緑町停留所ではデマンドバス方式を導入している。同停留所発着の45系統以外に、パソコンや停留所の端末で予約をすることで、43・44系統にも乗車可能である。
- 50番台(白地に茶色)
富山駅前ロータリーの6番乗り場より出て、大泉駅前を経由し南東へ向かう路線。
- 60番台(黒地に白抜き)
- [ 60 ]:富山駅前 - 石金 - 町村 - 大島 - 日置 - 五百石駅前
- [ 61 ]:高原西口 - 不二越12丁目 - 石金 - 富山駅前
- [ 62 ]:富山駅前 - 石金 - 中央病院
- [ 64 ]:富山駅前 - 石金 - 不二越正門前 - 高原西口 - 山室荒屋 - 流杉病院
- [ 65 ]:富山駅前 - 石金 - 高原西口 - 太田 - 城村 - 富山斎場前
- [ 66 ]:富山駅前 - 石金 - 高原西口 - 太田 - 城村 - 大場
- [ 67 ]:藤の木循環 富山駅前 - 石金 - 町村 - 藤の木小学校前 - 町村 - 富山駅前
富山駅前8番乗り場より出て、石金を経由し南東へ向かう路線。62系統は80・90番台の路線が東部営業所に入出庫する際の路線。65系統は終点が斎場前という珍しい路線であり、大半の便が大場経由で「65・66系統」として運行される。
- 70番台(荒町経由は白地に青、西町経由は青地に白抜き)
- [ 71 ]:富山駅前 - 荒町 - 新庄新町 - 水橋口 - 中滑川 - 滑川駅前
- [ 72 ]:富山駅前 - 荒町 - 新庄新町 - 針原新町 - 水橋口 - 水橋東部団地
- [ 73 ]:荏原循環 富山駅前 - 西町 - 新庄新町 - 荏原 - 新庄新町 - 富山駅前
- [ 76 ]:富山駅前 - 西町 - 新庄新町 - 上飯野団地 - 済生会病院 - 東高校前
- [ 77 ]:富山駅前 - 西町 - 新庄新町 - 向新庄口 - 針原新町 - 針原、ケアハウスとやま前 - 宮成口 - 向新庄口 - 新庄新町 - 荒町 - 富山駅前
- [ 78 ]:富山駅前 - 西町 - 新庄新町 - 向新庄口 - 運転教育センター - 済生会病院
- [ 79 ]:富山駅前 -(78系統と同一経路)- 済生会病院 - 水橋東部団地
富山駅前ロータリーの4番乗り場より出て、新庄新町を経由し東・北東へ向かう路線。78系統には一部ケアハウスとやま前を経由する便がある。
- 80番台(白地に橙色)
- [ 81 ]:中央病院 - 富山駅前 - 下赤江 - 豊若町 - 済生会病院 - 県リハビリセンター
- [ 82 ]:東高校前 - 豊若町 - 下赤江 - 稲荷元町 - 荒町 - 富山駅前
※片道運行
- [ 84 ]:犬島・米田すずかけ台線(循環) 中央病院 - 富山駅前 - 下赤江 - 犬島四丁目 - 豊若町 - 中央病院
※朝に豊田本町1丁目始発、夜に豊若町終着便あり
- [ 88 ]:46、47系統の上り便
富山駅前ロータリーの4・7番乗り場より出て、下赤江または湊入船町を経由し北東・北・北西へ向かう路線。富山ライトレールの開業に伴い廃止となった並行路線の浜黒崎東口線、蓮町・四方線も80番台に属した。
- 90番台(白地に黒)
富山駅前ロータリーの7番乗り場より出て、畑中を経由し北西へ向かう路線。90・91系統には一部ルートの異なる便がある。94系統は経路途中まで、9系統(音羽町を経由していた廃止路線の番号)を掲示する場合がある。
系統番号のない路線
- 富山空港線
- →詳細は「富山空港連絡バス § 富山駅・富山市中心部発着便」を参照
- 富山空港へは富山駅前ロータリー6番乗り場より直行便・各停便の2種類がほぼ半々の割合で発着する。直行便は2012年に東京空港交通より転籍した専用車両で運行される。各停便については36系統参照。
- 国際大付属高校線
-
- 八尾駅-国立富山病院口-速星-イノベーションパーク-国際大付属高校
- 杉原中学校前-萩の島-速星-(中略)-国際大付属高校
- 本郷町五区-南富山駅前-富山市民病院口-旅篭町-富山大学前-呉羽-国際大付属高校
- 大沢野行政センター前-最勝寺-富山市民病院前-総曲輪-富山大学前-(中略)-国際大付属高校
- 米田すずかけ台-岩瀬浜駅前-草島-四方口-布目-八町口-国際大付属高校
- 新高岡駅-井口本江-大門総合会館前-小杉駅前-国際大付属高校
- 富山市郊外の路線
- 富山駅以外を発着する富山市および周辺市町村の路線バスはほとんどが公営バス・コミュニティバスになったが、以下の系統が地鉄バスの路線として残っている。
- フィーダーバス
- 富山港線の蓮町(馬場記念公園前)駅・岩瀬浜駅に接続するフィーダーバス2路線を運行している。
- 2006年4月の富山港線の移管開業に合わせて、富山市が試験的に運行を開始した。2007年4月から本格運行となり、運行主体が富山ライトレールに移管された。なお、実際の運行は一貫して、富山地方鉄道に委託されていた。2020年2月に富山ライトレールを吸収合併し、運行主体も富山地方鉄道となった。
- 黒部営業所の路線
- 上記同様、富山県東部の各市町村でも移管・廃線が進んでいるが、電鉄魚津駅・電鉄黒部駅を発着する以下の系統が存在する。2011年10月1日より運行社会実験として一部路線のルート変更が行われている。
- 市内周遊ぐるっとBUS
- →詳細は「ぐるっとBUS」を参照
- 富山ぶりかにバス
- 富山駅から射水市・氷見市を結ぶ観光路線バス。北陸新幹線開業に先立って2013年10月5日に実証運行を開始[35]、運行時期によっては富山空港発着便も設定された[36]。基本的に観光バスタイプの車両で運行されるが、予約の少ない日は小型車両で運行されることがある。ぶりかにバス専用のフリーきっぷが設定されていて、指定店舗での買い物優待を受けることができる。終点のひみ番屋街では加越能バス「わくライナー」(高岡 - 和倉温泉)に乗り継ぐことができる。
スカイバス富山
世界で最も美しい湾クラブに加盟する富山湾の魅力を発信する取り組みの一つとして、2018年10月12日から10月16日に日の丸自動車興業よりオープントップバス「スカイバス東京」のネオプラン・スカイライナーを借り入れ、射水市の新湊きっときと市場 - 新湊大橋を往復するコースで運行された[37]。このコースは2019年10月13日から22日にも再度運行され、2020年は10月22日から25日の運行を予定している。
2019年には5月23日に富山県内で開催された日台観光サミットの開幕に併せて5月22日より6月30日まで富山市内を周回する定期観光バスとして運行され[38]、8月9日から9月3日、10月9日から31日(射水コース運行および富山マラソン開催に伴う運休期間あり)にも再度運行された。2020年は9月18日から11月1日の運行を予定している[39]。 このほか下記のような期間限定コースが運行された。
- 夕涼みスカイバス:7月1日より8月5日まで平日の夕方に富山市内を周回。募集型企画旅行扱いで運行された[40]。
- ハイウェイ☆スカイバス:7月8日から7月25日の平日日中に富山市内のショッピングモール「フューチャーシティ・ファボーレ」を基点に北陸自動車道の富山西インターチェンジ - 富山インターチェンジを経由する周回コースだった[41]。
- スカイバスde富山新港花火大会:7月28日に開催された富山新港花火大会に併せて富山駅北口から新湊大橋経由で海王丸パークまで往復した[42]。
- スカイバスdeしんきろうロード:7月29日から8月2日の日中に魚津市の魚津水族館を基点に富山県道2号魚津生地入善線「しんきろうロード」を走行した[43]。
運行受託
コミュニティバス
- 現在の受託路線(2020年時点)
- いずれも富山市内の路線。
スクールバス
2016年度より富山国際大学付属高等学校のスクールバスを運行。専ら生徒の登下校に合わせたダイヤだが、学校以外の各停留所間の運賃も設定されており、学校関係者以外の利用を排除しているわけではない。富山市、射水市、高岡市の各地域を起点として運行。
車両
一般路線車
以前はUDトラックス(旧:日産ディーゼル工業)・三菱・日野の3社体制だった。日野の大型車「ブルーリボン」および1980年代に導入された中型車「レインボー」については富士重工業がボディーを架装していて、前者は1996年式まで採用された。2008年にいすゞ自動車製が導入され、現在は4社体制となっている[48]。
1997年までは原則新車のみ導入してきたが、1998年以降は大手事業者からの中古車も導入されている。1998年から2000年にかけては高速バスの共同運行相手の西武バスや京阪バスから大量に導入していたが、最近は廃車などで少なくなっている。なお、西武バスからの譲渡車については2010年より再び導入されている。
2004年以降は神戸市営バス・大阪市営バス・姫路市営バス・高槻市営バス・横浜市営バスなどからも導入していたが、2010年後半以降は一部を除き神奈川中央交通からの中古車が大量に導入されている。2008年には、姫路市営バスからいすゞ・エルガミオノンステップが移籍してきたこのため、富山地鉄では久々にいすゞ路線車が登場した。子会社の富山地鉄中央バスにも1台導入されたほか、同時に日産ディーゼル・RMノンステップ1台も増備されている。なお、2007年より統合車種である日野・レインボーIIノンステップも増備されているが、ヘッドライトが2灯式になっているため外観での区別は可能である。
大型車のサイズは10.2mクラスが多いが、1990年代には10.7m車も導入されている。西武バスからの中古車では10.7m車中心に導入され、かつては11m車も活躍していた。中型車は1980年代後半より黒部自動車営業所を中心に導入され、90年代以降は富山地区にも大型車と平行して本格的に増備された。
1997年ごろまで東部・黒部両自動車営業所が三菱車、西部自動車営業所が日野車、八尾自動車営業所が日産ディーゼル車に統一されていたが、中古車の導入や勤務ローテーションの変更などにより崩れている。
低床型バスは1997年より積極的に導入している。同年より三菱ふそう・エアロスターワンステップ3台、1999年には日野・レインボーワンステップ2台を増備した。2000年よりノンステップバスの導入が開始され、2010年現在、子会社の富山地鉄中央バスを含みコミュニティバスを除くと41台を保有している。また、2006年の新車より液晶パネル式運賃表(レシップ製)を採用している。
1996年に導入された新車より採用されているカラーは都営バスのカラー[注 4](ノンステップバス導入以前のもの)を前後逆にしたものである。また、それ以前に1972年から1995年まで採用されていた白と水色のストライプ調の塗装も、日野・ブルーリボンのカタログ車両のカラーリングを参考にしており、それがほぼそのまま採用されていた[49]。
2009年2月に新規納入された大型ノンステップバス2台(日産ディーゼル・スペースランナーRA 八尾自動車営業所所属)が富山イメージリーダーバス(以下、TILB)と称して立山の新雪と若い樹木をイメージした、白地に黄緑色の円が描かれた新しいデザインで登場している[49]。2010年3月にも前者およびUDトラックスからのOEM車種である三菱ふそう・エアロスター-S(AA系)がそれぞれ1台ずつ、2011年3月には三菱ふそうからのOEM車種であるUDトラックス・スペースランナーA(AP系)が導入されたが、2012年以降は三菱ふそう・エアロスターを増備している。先述のTILBに加え通常カラーの車両も導入されているほか、八尾自動車営業所に続き富山自動車営業所にもTILBが導入されるようになった。
路線バスの方向幕は系統によってそれぞれの塗り分けがなされているためか、LED式の方向幕を装備した車両は導入されていなかったが、2012年度の新車より採用された。ただし、高速バスには2004年の新車より採用している。また、子会社の加越能鉄道では1999年に導入された新車よりLED式方向幕を採用している。
高速路線車
長らく日産ディーゼルに統一されていたが、2008年以降は日野・セレガや2012年以降からは三菱ふそう・エアロエースも導入されている。
貸切車
いすゞを除く3メーカーを保有しており、日産ディーゼルを中心とした構成となっている。また、1985年にネオプラン・スカイライナーを富山地鉄観光と各1台[50]、1992年から1999年にかけてボルボ・アステローペも大量に保有していたが2012年3月をもって全廃となった。子会社の富山観光バスではいすゞ車も保有していて、2008年には新型ガーラSHDも導入している。
三菱車は1992年式まで呉羽自動車製ボディーで導入されていた。エアロバスKとキュービックスタイルのサンシャインデッカーも活躍していたが、全車引退している。子会社の加越能鉄道でもエアロバスKやキュービックスタイルのサンシャインデッカーを導入していたが、後者は富山地鉄とほぼ同じ頃に全車引退している。
日産ディーゼル車は長年、富士重工業または西日本車体工業製ボディーで導入されていた。車種はスペースアローをメインに同ショートタイプおよびスペースウイングを導入している。特に、2003年に富士重工がバス事業撤退のときに高速路線車とともに最終生産分を導入している。2009年には三菱ふそうからのOEM車種であるスペースアローA・同ショートタイプが導入されている。同時に三菱ふそう・エアロエース1台も導入され、外観での区別は困難であるが、ステアリングのマークで区別できる。
貸切バスの塗装はブラウンとオレンジの帯が配されたカラーリングが、若干の意匠変更がありながらも、1982年から採用され続けてきた。車両側面のロゴは当初「TOYAMA CHITETSU KANKO」になっていたが、1993年の新車より子会社の加越能鉄道と同じ筆記体表記となるとともにラインの細部が変更された。さらに、1997年の新車より大文字の「TOYAMA」のロゴに変更され現在の新グループ共通カラーにも採用されている。
2008年4月にグループ会社の加越能鉄道、富山観光バスと共に貸切バス受注部門を統合したことを契機に、同時期に新規納入された貸切バス(車両は三菱ふそう・エアロクイーン2台)からは、白色と桃色を基調とした新グループ共通カラーが採用された[51]。車両後部のロゴも「富山地鉄観光」から「TOYAMA」に変更されている。このような塗装変更は約28年ぶりである。同時に富山(旧東部)自動車営業所内に富山地鉄グループ観光バスセンターが設けられた。
今後、既存の車両も順次塗り替えを進め、2011年をめどにすべての車両の塗り替えを完了させる予定である。なお、高速バス車両はこれまでの塗装を引き続き採用している。
このほか、「富山ぶりかにバス」や「ぐるっとBUS」などで運用されるトヨタ・ハイエースを保有する[52]。
企画乗車券
2020年3月21日現在。詳細は、公式サイトの「乗車券一覧(鉄道・バス)」を参照。
自社で発売する乗車券
- 鉄道線・市内電車1日フリーきっぷ
- 地鉄電車全線(富山軌道線も含む)が1日乗り放題になる乗車券で、乗車期間によって夏季(4月1日から11月30日まで)と冬季(12月1日から3月31日まで)の2種類がある(販売価格が期間により異なる)。これとは別に地鉄電車が2日間乗り放題になる鉄道線・市内電車2日フリーきっぷもある。このフリーきっぷには自由席特急料金も販売価格に含まれる。
- 地鉄観光列車フリーきっぷ
- 富山地方鉄道が運行する観光列車の乗車を目的にした乗車券。富山軌道線・富山港線全線と本線の電鉄富山駅 - 上市駅間、立山線の寺田駅 - 岩峅寺駅間、不二越・上滝線の稲荷町駅 - 岩峅寺駅間が1日乗り放題になる。自由席特急料金が販売価格に含まれる。
- 富山軌道線が1日乗り放題になるフリーきっぷ
- 富山軌道線・富山港線と富山駅前からのバス280円区間が乗り放題になる市内電車・バス1日ふりーきっぷがある。2020年3月20日までは市内電車・バス1日ふりーきっぷでは富山港線は利用不可で、富山港線も乗り放題になる富山まちなか岩瀬1日ふりーきっぷが別途発売されていた[53]。またこれら以外にも、富山軌道線・富山港線全線が1日乗り放題で、ます寿し(8分の1切れ)・富山名物の和菓子(一部)と交換できるクーポン2枚が付いたぐるっとグルメぐりクーポン、クーポン5枚が付いたぐるっとグルメぐりクーポンプラスも販売されている。
- 年末年始ふりーきっぷ
- →「年末年始ふり〜きっぷ」を参照
- 富山地方鉄道・アルペンルート5日間フリー乗車券
- 地鉄電車全線と立山黒部アルペンルートの立山駅 - 黒部湖駅間が5日間乗り放題になる乗車券で、立山黒部アルペンルートの運行期間に限って販売される。
- くろワンきっぷ[54]
- 黒部市内区間の利用促進を目的とした乗車券で、2007年から毎年春期と秋期に発売されている[55]。1枚500円(大人)で、実施期間の土日祝日1日に限り黒部市内の電鉄石田駅 - 宇奈月温泉駅間と市内を走る一部の路線バスが乗り放題になる(利用できる路線バスは実施時期によって変動あり)。なお、2016年の秋期から実施日以外の平日のみ[56]、電鉄黒部駅と宇奈月温泉駅などで前売り販売される方式に変更している。
他社が販売する乗車券
- アルペンきっぷ[57]
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)[58] と東海旅客鉄道(JR東海)[59] が販売する乗車券で、いずれも立山黒部アルペンルートの運行期間に限って販売される。発売箇所・経由路線・販売価格に違いはあるが、利用開始日から8日間乗り放題となる(ゴールデンウィーク・お盆期間は利用不可)。富山地方鉄道での適用区間は、アルペンルートの一部となっている電鉄富山駅 - 寺田駅 - 立山駅の区間が対象となる。
富山地鉄グループ
富山地方鉄道を中心とした富山地鉄グループ(地鉄グループ)各社で、『おでかけ』『遊ぶ・楽しむ』『暮らしと安心』『泊まる』『グルメ・ショッピング』の5領域において交通事業やレジャー・観光事業、不動産事業などを網羅している。
以下を除き、全て富山地方鉄道の連結子会社である。
おでかけ
- 鉄道・市内電車・バス - 富山地方鉄道
- タクシー - 富山地鉄タクシー
遊ぶ・楽しむ
- 貸切バス - 富山地鉄グループ(富山地方鉄道・加越能バス・富山地鉄北斗バス)
- 国内旅行・海外旅行 - 富山地鉄サービス・加越能バス
- 航空旅行 - 富山地鉄サービス(ANA富山地区総代理店)
- 立山黒部アルペンルート - 立山黒部貫光
- 黒部峡谷 - 黒部観光開発(黒薙温泉)
- ボウリング - 富山地方鉄道(富山地鉄ゴールデンボウル)
- スポーツクラブ - 加越能バス(スポーツドーム・エアーズ)
暮らしと安心
- 不動産販売・賃貸 - 富山地方鉄道
- 生命保険・損害保険 - 富山地鉄サービス・加越能バス・金沢ファミリー
- 車検・車両整備 - 富山地鉄自動車整備・加越能自動車整備
- 建設・建築 - 富山地鉄建設
- 広告代理店 - 富山地鉄サービス
泊まる
グルメ・ショッピング
脚注
注釈
出典
- ^ a b “企業情報 - 沿革”. 富山地方鉄道. 2020年3月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 富山地方鉄道株式会社 (26 June 2019). 第136期(平成30年4月1日 - 平成31年3月31日)有価証券報告書 (Report).
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が空白で指定されています。 (説明) - ^ 『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』178ページより。
- ^ a b "ICカード「ecomyca」(えこまいか)の鉄道線でのサービス開始について" (PDF) (Press release). 富山地方鉄道. 24 February 2012. 2012年3月22日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2016年2月6日閲覧。
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は無視されます。 (説明) - ^ a b “富山地鉄が駅・停留場ナンバリングを導入…鉄道線はT、軌道線はCの頭文字 2-3月”. レスポンス. イード (2019年2月18日). 2019年3月16日閲覧。
- ^ 『路線別に色分け 富山地鉄ナンバリング』北日本新聞 2019年2月9日33面
- ^ “富山ライトレール、2月22日に富山地鉄が吸収合併”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2020年2月21日) 2020年2月23日閲覧。
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- ^ “ライトレールを吸収し富山地鉄 合併初日を迎える”. NNNニュース (日テレニュース24) (NNN). (2020年2月22日). オリジナルの2020年2月25日時点におけるアーカイブ。
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- ^ 富山地鉄31年ぶり 自動改札機復活へ 17日からICカード導入[リンク切れ] - 中日新聞、2012年3月1日
- ^ “富山地方鉄道株式会社 本線中加積駅構内 列車脱線事故” (PDF). 運輸安全委員会 (2009年4月24日). 2019年5月28日閲覧。
- ^ 「枕木腐りクギ折れて脱線?…富山地方鉄道、ずさん管理」読売新聞 2009年4月24日
- ^ 大山町の歴史編集委員会 「大山町の歴史」p534 大山町 1990年
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- ^ 一部のフリーきっぷのデザインが新しくなります - 富山地鉄の鉄道アテンダント日誌、2020年3月18日
- ^ くろワンきっぷ(黒部ワンコイン フリー切符)
- ^ “「くろワン」で黒部満喫 地鉄電車500円乗り放題”. 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ(北日本新聞). (2016年3月13日) 2018年10月8日閲覧。
- ^ “500円で一日乗り放題 黒部市の地鉄電車やバス”. 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ(北日本新聞). (2016年9月30日) 2018年10月8日閲覧。
- ^ 立山黒部アルペンルート アルペンきっぷ
- ^ "「立山黒部アルペンきっぷ」の発売について" (Press release). 西日本旅客鉄道. 13 March 2019. 2019年8月11日閲覧。
- ^ 立山黒部アルペンきっぷ - 東海旅客鉄道
参考文献
関連項目
- ecomyca
- RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ - 富山地方鉄道を舞台とした作品で、2011年に公開された。
- ビバ!クイズ - 北日本放送のクイズ番組。富山地方鉄道が長年「地鉄グループ各社」のクレジットで協賛していた。
- 宇奈月温泉事件
- 名鉄グループ - 1960年代に名古屋鉄道が資本参加を持ち掛け、中古車の譲渡や特急「北アルプス号」の乗り入れなどで接近し名鉄グループへの取り込みを画策していたことがあった。
- ひたちなか海浜鉄道 - 富山地鉄出身者が社長を務める。
外部リンク
- 富山地方鉄道株式会社
- 富山地方鉄道株式会社 - YouTubeチャンネル