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「広島県」の版間の差分

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* [[2012年]](平成24年): サンフレッチェ広島が年間初優勝
* [[2012年]](平成24年): サンフレッチェ広島が年間初優勝
* [[2014年]](平成26年)[[8月20日]]:[[平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害]]が起こる
* [[2014年]](平成26年)[[8月20日]]:[[平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害]]が起こる
* [[2016年]](平成28年)[[4月10日]]:G7首脳会合[[伊勢志摩サミット]]の開催に合わせ、G7外相会合が広島市で行われた。翌日11日には、[[広島宣言]]が取りまとめられ、発表された[http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%ef%bd%87%ef%bc%97%e5%a4%96%e7%9b%b8%e4%bc%9a%e5%90%88%e3%80%8c%e5%ba%83%e5%b3%b6%e5%ae%a3%e8%a8%80%e3%80%8d%e3%81%be%e3%81%a8%e3%82%81-%e5%85%b1%e5%90%8c%e5%a3%b0%e6%98%8e%e7%99%ba%e8%a1%a8%e3%81%97%e9%96%89%e5%b9%95/ar-BBrBacD?ocid=spartanntp]


== 人口 ==
== 人口 ==

2016年4月11日 (月) 09:04時点における版

ひろしまけん ウィキデータを編集
広島県
広島県の旗
広島県旗
日本の旗 日本
地方 中国地方山陽地方
団体コード 34000-6
ISO 3166-2:JP JP-34
面積 8,478.16km2
総人口 2,716,482[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 320人/km2
隣接都道府県

鳥取県島根県岡山県山口県、※愛媛県、※香川県

愛媛県、香川県とは海上で隣接
県の木 モミジ
県の花 モミジ
県の鳥 アビ
県の魚
県の歌
カキ
未制定[1][注釈 1]
広島県庁
知事 湯崎英彦
法人番号 7000020340006 ウィキデータを編集
所在地 730-8511
広島県広島市中区基町10番52号
北緯34度23分47.3秒 東経132度27分35.1秒 / 北緯34.396472度 東経132.459750度 / 34.396472; 132.459750 (広島県)座標: 北緯34度23分47.3秒 東経132度27分35.1秒 / 北緯34.396472度 東経132.459750度 / 34.396472; 132.459750 (広島県)
広島県庁
外部リンク 広島県
広島県の位置

広島県行政区画図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町

ウィキポータル 日本の都道府県/広島県
ウィキプロジェクト

広島県(ひろしまけん)は、日本中国地方に位置する都道府県の一つ。瀬戸内海に面する。県庁所在地広島市

概要

広島都市圏備後都市圏を中心に工業自動車産業)・商業が盛んである。県庁所在地広島市中国・四国地方最大の都市であり、政令指定都市に指定されている。一方で海・山の豊富な自然にも恵まれ、農業漁業も盛んである。このため「日本国の縮図」とも呼ばれる。

旧国制に倣い、大まかに広島市を中心とする県西部を「安芸」、県東部で岡山県と隣接している福山市を中心とする県東部を「備後」と呼び、現在でも方言・文化の点で一部違いを見せる(方言については広島弁備後弁を参照のこと)。ただし近年の広島県の施策では、有する都市機能と生活圏などから、広島圏域(県西部)、備後圏域(県東部)、備北圏域(県北東部)の3つに分ける場合も多い。

第二次世界大戦において世界で初めて核兵器による攻撃を受けた広島市を抱えることから、国際的に知名度が高い。また安芸の宮島原爆ドームの2つのユネスコ世界遺産を有しており、日本国外からの観光客も多い。

地理・地域

地形

瀬戸内海沿岸部に向かって、中国山地と平行に高地から低地へ階段状の地形を形成している点が特徴で、平野部は河川流域と河口付近のみに限られる[2]花崗岩類と花崗岩風化産物であるマサ(真砂)が広域に分布し、表土の下に広がるマサ土の層は最大数十mの厚さに達する[2]。しかしそのためか土石流危険渓流、急傾斜地崩壊の危険箇所も多く、指定箇所数は全国一位となっている[2]

  • 河川

広島県内には太田川水系と江の川水系の2大水系の他、瀬戸内沿岸部に東から、高梁川芦田川沼田川黒瀬川八幡川小瀬川などがある。太田川流域はほぼ県西部(安芸)に相当し、江の川流域は県北東部(備北)である。県東部(備後)は芦田川、沼田川水系などとなっている。

  • 山野

広島市や福山市など埋め立てによる平野部があるが、山がちの地形であり、内陸部に三次盆地西条盆地などがある。

  • 島嶼部

瀬戸内海には大小併せて約140のを有す。

  • 島嶼部を含め山がちの地形のため棚田の数では日本で群を抜いた1位である。
  • 隣接都道府県: 陸上では東から岡山県 - 鳥取県 - 島根県 - 山口県、海上で愛媛県 - 香川県と接している(但し鳶小島、瓢箪島(ひょうたん島)が愛媛県との県境を跨いでいる)。但し鳥取県との県境は北東部の僅か4km程しかない。

広袤(こうぼう)

節内の全座標を示した地図 - OSM
節内の全座標を出力 - KML

国土地理院地理情報によると広島県の東西南北それぞれの端は以下の位置で、東西の長さは131.62km、南北の長さは118.79kmである。また、国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調によると、広島県の面積は8478.16平方キロメートルである[3]

北端
北緯35度6分20秒 東経132度53分18秒 / 北緯35.10556度 東経132.88833度 / 35.10556; 132.88833 (広島県最北端)
重心
北緯34度36分2秒 東経132度47分6秒 / 北緯34.60056度 東経132.78500度 / 34.60056; 132.78500 (広島県重心)
西端
北緯34度30分5秒 東経132度2分11秒 / 北緯34.50139度 東経132.03639度 / 34.50139; 132.03639 (広島県最西端)
中心点
北緯34度34分12.5秒 東経132度45分13秒 / 北緯34.570139度 東経132.75361度 / 34.570139; 132.75361 (広島県中心点)
東端
北緯34度18分54秒 東経133度28分15秒 / 北緯34.31500度 東経133.47083度 / 34.31500; 133.47083 (広島県最東端)

南端
北緯34度2分5秒 東経132度29分7秒 / 北緯34.03472度 東経132.48528度 / 34.03472; 132.48528 (広島県最南端)

気候

北部の豪雪地帯日本海側気候、それ以外の地域は瀬戸内海式気候に分類される。広島市などでは雨が少ないといわれている瀬戸内の中では雨量は多いものの、全国平均と比較すると少ない。

気候は複雑で、冬は広島市など安芸地域においては北西の季節風の影響で曇りや雨・雪の日も少なくなく、山沿いを中心に時には積雪することもある。一方、備後地域の沿岸部では冬でも晴天日数が比較的多い。降雪量は瀬戸内海沿岸では少ないが、広島県北部の中国山地の山沿いでは多くなる。また、夏は沿岸の都市部や内陸の盆地などで猛暑日になる日も少なくない。

一方、内陸部では緯度の割には冬の冷え込みは厳しく、特に中国山地の山沿いは、北広島町の東八幡原(標高774m)で観測された−28.0°C(1977年(昭和52年)2月19日)を筆頭に、庄原市の高野地区の−26.0°C(1977年(昭和52年)2月19日)など−20°C以下[4]まで下がることもあるほどの厳寒地である。

広島県内各地の平年値(統計期間:1971年 - 2000年、出典:気象庁・気象統計情報
平年値
(月単位)
南部(瀬戸内海島嶼部) 南部(瀬戸内海沿岸部) 中部(瀬戸内海側内陸部)
呉市
呉市蒲刈
呉市豊町
久比
尾道市
生口島
広島 竹原 福山 大竹 府中
世羅
平均
気温
(°C)
最暖月 26.6
(8月)
27.0
(8月)
27.9
(8月)
27.2
(8月)
26.1
(8月)
27.2
(8月)
27.2
(8月)
26.2
(8月)
24.7
(8月)
最寒月 5.4
(1月,2月)
5.1
(2月)
5.3
(1月)
5.7
(1月)
5.3
(2月)
4.1
(1月)
4.7
(1月)
3.2
(1月)
1.3
(1月)
降水量
(mm)
最多月 233.7
(6月)
186.3
(6月)
258.1
(6月)
248.9
(6月)
217.1
(6月)
191.3
(6月)
291.5
(6月)
221.2
(6月)
222.2
(7月)
最少月 32.8
(12月)
26.6
(12月)
34.8
(12月)
31.8
(12月)
25.5
(12月)
25.7
(12月)
34.7
(12月)
26.9
(12月)
35.3
(12月)
平年値
(月単位)
中部(瀬戸内海側内陸部) 北部(中国山地・吉備高原)
三原市
本郷
東広島 安佐北区
三入
廿日市
廿日市津田
神石高原
油木
庄原 三次 庄原市
高野
北広島
大朝
安芸太田
加計
平均
気温
(°C)
最暖月 25.3
(8月)
26.9
(8月)
24.2
(8月)
22.9
(8月)
24.4
(8月)
25.2
(8月)
22.6
(8月)
23.4
(8月)
24.9
(8月)
最寒月 2.0
(1月)
3.7
(1月)
1.3
(1月)
0.0
(1月)
0.9
(1月)
1.7
(1月)
−0.8
(1,2月)
0.4
(1月)
1.8
(1月)
降水量
(mm)
最多月 251.5
(7月)
288.9
(7月)
339.9
(6月)
226.8
(7月)
243.0
(7月)
255.9
(7月)
285.9
(7月)
283.5
(7月)
290.8
(7月)
最少月 32.7
(12月)
44.0
(12月)
45.1
(12月)
33.6
(12月)
52.5
(12月)
51.5
(12月)
110.1
(12月)
85.2
(12月)
87.6
(12月)

自然公園

国立公園
瀬戸内海国立公園
国定公園
比婆道後帝釈国定公園西中国山地国定公園
県立自然公園
南原峡県立自然公園、山野峡県立自然公園、三倉岳県立自然公園竹林寺用倉山県立自然公園仏通寺御調八幡宮県立自然公園神之瀬峡県立自然公園

自治体

県下には14市5郡9町があり、それらは県庁によって1つの大都市周辺地域および7つの広域市町村圏の計8つの広域行政圏に区分されている。ただし、この広域行政圏は実際の都市圏の枠組みとは異なる。県内には広島市を中心とする広島都市圏、福山市を中心とする備後都市圏が存在し、それぞれ広域行政圏や県境を越えて広がっている。

以下、広域行政圏ごとに市町村を記載し、人口を付記する(2005年(平成17年)国勢調査人口)。

広島 1,271,974人
広島西 145,811人
呉 280,945人
芸北 62,185人
広島中央 224,316人
尾三 273,289人
福山・府中 545,795人
備北 102,447人

越県合併の模索

岡山県笠岡市(旧茂平村)

1963年(昭和38年)(昭和38年岡山県笠岡市に編入されていた城見村の旧茂平村1889年(明治22年)他2村と共に城見村設立)が岡山県笠岡市より分離、福山市への編入を模索していた。

旧茂平村地区は、当時より地理的(地区が隣接する)、社会的(多くの住民の親戚等が福山市に居住および福山市出身の住民が多い)等により福山市との結び付きが強い地域であった。1963年(昭和38年)岡山県の日生町福浦が強い住民運動により兵庫県赤穂市に合併されたことに刺激を受けた住民が大規模な合併運動を開始(以前より幾度か合併案はあった)。当時広島県議会議員中川弘(のち福山市長に就任)の賛同の下、福山市議会議員数人の賛同も得た。また、城見村内で旧茂平村地区とと同じ境遇の旧用之江村地区も福山市との合併に賛同し共同で運動を始めた。その後、旧茂平村地区は旧用之江村地区と共同で福山市に合併嘆願書を提出した。

福山市に合併嘆願書が提出されると、岡山県議会、笠岡市議会からの反対運動が起こった。また翌年(1964年(昭和39年))岡山県の知事に地元出身の加藤武徳が就任すると、知事も合併運動に反対し騒動は終結した。

愛媛県(越智郡上島諸島)

平成の大合併の際、愛媛県越智郡上島諸島弓削町生名村岩城村魚島村が愛媛県より分離し、広島県因島市との合併を模索していた。

  • 愛媛県越智郡の上島諸島は、古来より因島市を中心とした文化圏に含まれている。
  • 各島を結ぶ航路も因島を中心に運行されている。
  • 因島市の日立造船因島工場を中心として多くの島民が因島市に勤務している。

などの理由により、4町村が広島県の因島市との越県合併を検討。4島のうち最も広島県に近い生名村は昭和30年代にも広島県への併合を模索したことがあった。しかし島だけではなく、大きな漁域を失うことを恐れた越智郡や今治市の漁師が大規模な海上デモ活動を行った。また愛媛県、越智郡も反対し決行されなかった経緯がある。生名村は、因島までの距離が300mと近い。また、村営の渡船が1日50往復近く運行されており、因島市のベッドタウン的な立場であった。

2000年(平成12年)5月5市町村の間で連携交流協議会を設置するも、両県市町村間での調整が難航した。結局、愛媛県側4町村で上島町を設立、合併案は事実上凍結された。

なお2012年現在、上島町は橋やフェリーなどで愛媛県に接続されておらず、車両で四国に上陸するためには一旦広島県側を経由しなければならない状態になっている[注釈 2]

土砂災害危険箇所

国土交通省の平成10年および平成14年の報告では、広島県にはがけ崩れ土石流による土砂災害危険箇所が31,987箇所あり、これは都道府県の中で最多である。2位以下は、島根県(22,296)、山口県(22,248)、兵庫県(20,748)、大分県(19,640)、和歌山県(18,487)、高知県(18,112)、愛知県(17,783)となっている。危険箇所の少ない地域は、沖縄県(1,032)、山形県(3,771)、東京都(3,786)、青森県(4,005)などで全国に525,307箇所ある[5]。上位3県が広島、島根、山口と中国地方西部となっておりこれは山がちな地形であるため住宅地が山の裾野まで迫り、さらには山腹まで宅地開発されていることと、花崗岩が風化したまさ土による地質の脆弱さによるものである[6]

歴史

県名の由来

県名は県庁所在地である広島市に由来する。その広島の由来は、1589年(天正17年)からの毛利輝元による広島城築城の際に、1591年(天正19年)命名されたものである。大江広元(毛利氏の祖)以来、毛利氏は「元」の通字以外、「広」も諱に使用する字の一つとしていた。毛利元就の時代には、完全に臣従したもの(吉川元春、天野元貞、出羽元祐など)には、「元」を一字書出として与えたが、そうでない国人衆(平賀広相、阿曽沼広秀など)には、明白に傘下に組み入れられたと示す「元」の字を避け、「広」の字を与えたとされる。この慣習は毛利輝元にも引き継がれ(吉川広家山内広通益田広兼など)、毛利氏(特に輝元)の与える「広」は重要な意味合いを持った。従って「広島」は、この「広」とこの地の豪族であり、普請奉行であった福島元長の「島」を併せたとする説が有力である。また他に、デルタのため「広い島」からきたという説もある。

原始・古代

旧石器時代から人々が居住していたと考えられ、広島大学東広島市)には約2万7千年前に遡る西ガガラ遺跡がある[注釈 3]倉橋島呉市倉橋町)の鹿島沖からナウマンゾウの化石などが引き上げられている。

甲立古墳や石槌山古墳群などの古墳もあり、飛鳥時代後期には備後国に寺町廃寺(三次市)などの寺院が建立された。

中世

謀神と称される戦国時代最高の「知将」であり、中国地方の覇者毛利元就

近世

江戸時代の藩については備後国の福山藩、安芸国の広島藩広島新田藩。また備後の家老浅野家の広島藩の支城三原城が置かれた。

近・現代

明治・大正

昭和

平成

人口

広島県市町村人口増減率分布図(2005年度と2010年度国勢調査から算出)
広島県(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 2,436,135人
1975年(昭和50年) 2,646,324人
1980年(昭和55年) 2,739,161人
1985年(昭和60年) 2,819,200人
1990年(平成2年) 2,849,847人
1995年(平成7年) 2,881,748人
2000年(平成12年) 2,878,915人
2005年(平成17年) 2,876,642人
2010年(平成22年) 2,860,750人
2015年(平成27年) 2,843,990人
2020年(令和2年) 2,799,702人
総務省統計局 国勢調査より

政治・行政

歴代知事

公選知事(1947年(昭和22年) - )のみを示した。これ以前の官選知事については広島県知事一覧を参照のこと。

県庁の変遷

財政

平成19年度

  • 財政力指数 0.59
    • Iグループ(財政力指数0.5以上、1.0未満)17自治体中9位

平成18年度

  • 財政力指数 0.54
    • Iグループ(財政力指数0.5以上、1.0未満)16自治体中10位
  • 標準財政規模 5309億円
  • 一般会計歳入 9814億円
  • 一般会計歳出 9767億円
  • 経常収支比率 91.5%(都道府県平均92.6%)
  • 実質収支比率 0.5
  • 実質公債費比率 15.6%(都道府県平均14.7)
  • 人口一人当たり地方債現在高 64万2081円(普通会計分のみ。都道府県平均62万2416円)
  • 人口100,000人当たり職員数 1,083.17人(都道府県平均1,173.11人)
    • 平成17年度から平成21年度までの5年間で概ね1割、2,800人程度の削減を目標に人員削減に取り組んでいる
  • 人口一人当たり人件費・物件費等決算額 11万4872円(都道府県平均12万4759円)
    • 人件費抑制・内部管理経費の削減などにより、前年と比較して2,556円ほど削減している 今後も財政健全化の方向でいく
  • ラスパイレス指数 100.2(都道府県平均99.6)
  • 平均職員給与(普通会計分) 給料451万3691円 職員手当 84万9782円 期末・勤勉手当 192万2761円
    • 平均職員給与(年額) 728万6234円

地方債残高

  • 1普通会計分の地方債現在高 1兆8411億円
  • 2上記以外の特別会計分の地方債現在高 2854億円
    • その他に第3セクター等に対する債務保証等に係る債務残高がある(団体数40)

普通会計分と特別会計分の地方債合計 2兆1265億円

平成17年度

  • 財政力指数 0.48
    • IIグループ(財政力指数0.4以上、0.5未満)8自治体中3位

平成16年度

  • 財政力指数 0.46
    • IIグループ(財政力指数0.4以上、0.5未満)10自治体中7位

国際交流

広島県は1984年(昭和59年)9月17日中華人民共和国四川省と、1997年(平成9年)5月30日にアメリカ合衆国ハワイ州と友好提携を締結し、交流を行っている。また、大韓民国慶尚南道との交流も行われている。

経済・産業

戦時中の日本陸軍海軍の主要拠点が置かれた広島県は、海軍工廠を始め多くの軍需施設が置かれ、戦後もそれらに携わった技術者・職人らによって技術が継承されモノ作りが盛んである。自動車産業造船、そしてのちに加わった鉄鋼業を中心に、瀬戸内工業地域の中核として発展、1994年(平成6年)までは工業出荷額で、中四国・九州の西日本17県でトップを維持したが、バブル景気の崩壊でこうした重厚長産業は大きく影響を受け、三社の自動車メーカーの工場などを誘致した福岡県に製造品出荷額等で抜かれた。

しかし2004年(平成16年)頃の景気の回復、および中国特需でこれらの業種は空前の好景気を記録、2004年(平成16年)の製造業出荷額は、6.3%増の7兆4153億円、製造品出荷額等は5.7%増の計21兆7468億円と、10年ぶりに福岡県を抜き関西より西でトップに返り咲いた。また重厚長産業に偏重した反省から、半導体製造のエルピーダメモリ日東電工などIT・デジタル関連機器メーカーを積極的に誘致し対応を図っている。

明治以降、広島市に大本営が置かれてから今日までの、広島市を中心としたエリアのドラスティックな歴史が、同じく明治以降の日本の歴史とシンクロされるため、近年経済誌でよく特集を組まれている。県東部の備後地方は常石造船に代表される造船業、昭和30年代に立地したJFEスチール西日本製鉄所福山地区を中心とした鉄鋼業、シャープ福山工場などのIC・半導体産業、古くからの地場産業である繊維産業が集積している。

県内に本社を置く主要企業

広島県発祥の主要企業

他府県に拠点を移した企業。

建築業
金融業
製造業
小売業
その他

現在消滅した広島県の主要企業

生活・交通

警察

広島県警察本部の管轄にあり、以下の28警察署が置かれている。

交通

空港

鉄道路線

※ 2009(平成21)年3月14日のダイヤ改正で寝台特急「はやぶさ」「富士」が廃止され、以降は通常ダイヤにおいて広島県内の在来線では特急・急行の旅客列車は1本も走っていない(2013年9月現在、JRの路線がある46都道府県では奈良県もこれに該当する。また寝台特急「北斗星」の定期運用廃止により2015年3月14日以降は宮城県、栃木県も該当する)

道路

国道
県道
高速道路

医療・福祉

災害拠点病院
保育所

教育

専修学校
特別支援学校
高等学校
中学校
小学校
幼稚園

変革

すでに退職した世代から団塊の世代にかけて、日教組系教職員の組織力が強かった。部落解放同盟広島県連と連携するなど、競争原理よりも平等に重きが置かれていた(例・総合選抜制の入試など)。しかしその是正を掲げて、文部科学省から教育長が順次派遣され、上意下達式の変革がなされた(2007年(平成19年)4月から二十数年ぶりに生え抜きの教育長が就任した)。2005年度入試から全県で学区の壁がなくなり、受験競争が激化している。

小学校では「100ます計算」に象徴されるように、基礎基本の定着が一層図られるようになった。小学5年生と中学2年生において共通学力テストが実施され、その結果は、各学校ホームページで公開されている。なお、元々被爆県として平和教育が盛んであった関係で、式典における国旗掲揚、国歌斉唱の取り扱いについて、現場に意見の差が残る。処分の適否が司法の場に預けられているところである。

選択と集中

中学などで学校選択制が始まるとともに、公立中高一貫校が複数スタートした。競争原理が予算面にまで影響するようであれば、納税者の理解が得られるかどうかが未知数である。

マスメディア

新聞社

地方紙
全国紙

放送局

テレビ局・ラジオ局兼営
テレビ局
ラジオ局
コミュニティFM放送局
備考
  • 山がちな広島県の地形を反映して、テレビラジオとも多数の中継局を擁している。そのためか広島県内の民間テレビ放送局4社はいずれも放送開始時及び放送終了時にチャンネル紹介は全くしていない。また、広島エフエム放送の中継局数は13局と日本にある都道府県域民間エフエム放送局53社中最多である。このため、5局目民放TV局や2局目民放FM局の新設は電波環境の上で困難をきたしている。
  • 民放AMラジオ局RCC中国放送のみであるが、福山市周辺では近隣のMBS毎日放送、ABC朝日放送ラジオ大阪、RSK山陽放送や、その中でも瀬戸内海沿岸ではRNC西日本放送も、また広島市や大竹市周辺ではKRY山口放送や、その中でも瀬戸内海沿岸ではJRT四国放送、RNB南海放送、OBS大分放送RKB毎日放送、KBC九州朝日放送も、島根鳥取越境周辺ではBSS山陰放送が、それぞれ聴取可能である。夜間になると東京・名古屋などの放送局(ニッポン放送TBSラジオ東海ラジオNHK東京第一同第二など)も聴取できる。ただし、CBCラジオ文化放送についてはそれぞれ朝鮮中央放送(海州局)、KBS第3との混信がありほぼ聴取は不可能である。
  • 地上デジタルテレビジョン放送2006年(平成18年)10月に広島市域沿岸部で放送開始(親局の電波塔は広島市安芸区矢野町絵下山にある広島デジタルテレビジョン放送局(5局共同))。放送開始当初のカバー率は46%と低かったが、その後翌年4月に福山で放送開始し、2007年度中には県内の主要市町村ので放送が開始されている。2009年(平成21年)12月の時点でカバー率は95%となっている。
  • 県西部のごく一部でTXN系列局のTVQ九州放送が直接受信が可能である。
  • 民放FM局は県域局の広島エフエム放送の他、福山市周辺をカバーする中国地方で初めてのコミュニティ放送局として開局した、エフエムふくやまの他、広島市、尾道市、廿日市市、東広島市にコミュニティFM局がある(2011年(平成23年)10月現在)。また、地域によっては大阪・兵庫・岡山・山口・香川・愛媛・大分各地区のFM放送が受信できる。
  • 地上デジタル放送のリモコンキーIDはリモコンキーIDの記事を参照。TBS系列のRCCが3であることとTXN系ならびに独立UHF局がない以外は関東広域圏と同じ(HTV(NTV系)は4、HOME(EX系)は5、TSS(CX系)が8)。
ケーブルテレビ局

文化・スポーツ

方言

広島県内の方言は中国方言に分類されるが、県の東西で違いがある。

  • 広島弁 - 広島県全体の方言を指すこともあるが、一般には広島市を中心とした旧安芸国にあたる県西部の方言(安芸弁)を指す。山口弁石見弁と同じカテゴリー(西中国方言)に分類される。
  • 備後弁 - 福山市や尾道市を中心とした旧備後国にあたる県東部の方言。福山弁など。岡山弁と同じカテゴリー(東山陽方言)に分類される。

食文化

郷土料理

伝統工芸

経済産業大臣指定伝統的工芸品
伝統工芸品

特産品

音楽楽団

スポーツ

2020年夏季オリンピック誘致関係
当初は広島市長崎市共催での五輪開催を提案するも国際オリンピック委員会が共催不可とする判断から長崎市が招致断念。その後広島市単独で招致を目指したが、ヒロシマ五輪反対派が広島市長に当選したことや東日本大震災後の世相から広島市も招致を断念した。

観光

厳島神社、大鳥居(ユネスコ世界遺産)
原爆ドーム(ユネスコ世界遺産)
千光寺下から望む尾道水道
医王寺境内から望む鞆の浦

県の施設に関しては文頭に「★」を入れている。

史跡・旧跡

名所

祭事・イベント

広島三大祭り
  • とうかさん(6月第1金曜日から3日間)(広島市・慈善院圓隆寺)
  • 住吉祭(7月26日、広島市・住吉神社)
  • 胡子講(11月17日~11月20日)(広島市・胡子神社)
広島三大祭り以外

観光スポット・テーマパーク

博物館・美術館等

展示施設

多目的ホール

便宜上1000人以上収容施設を記載している。

文化財建造物

世界遺産
国宝
  • 厳島神社 - 本社本殿・幣殿・拝殿、本社祓殿、摂社客神社本殿・幣殿・拝殿、摂社客神社祓殿、廻廊(東廻廊)、廻廊(西廻廊)
  • 向上寺(尾道市瀬戸田町) - 三重塔
  • 浄土寺(尾道市) - 多宝塔、本堂
  • 不動院(広島市) - 金堂
  • 明王院(福山市) - 五重塔、本堂
重要伝統的建造物群保存地区

広島県を舞台とした作品

原爆関係については広島原爆をテーマとした作品も参照のこと。

文学作品

(古典)

(原爆関係)

(その他)

映画

漫画・アニメーション・ゲーム

広島・呉
福山・尾三
北部

音楽作品

広島県出身の人物

脚注

注釈

  1. ^ なおスポーツ関係に用途が限定されるが、1994年に県スポーツ賛歌(体育歌)として「虹の輝き」が制作されている。
  2. ^ 快速船は愛媛県今治市への寄港がある。
  3. ^ 住居跡5棟が確認されている。それは径4m未満で柱10本程度の簡単な住居である。炉跡や熱を受けた礫群が残っていることから、火を使う調理を行っていたことが分かる。

出典

  1. ^ 【あなたの声 聞かせてください】 NHK広島放送局 (NHK広島 2013年2月1日)
  2. ^ a b c 広島県の地形・地盤ジオテック
  3. ^ 全国都道府県市区町村別面積調 国土地理院 2013年11月28日閲覧
  4. ^ 観測所気象年報(77年)、広島県気象月報(77年2月)
  5. ^ 国土交通省・砂防情報室 「都道府県別土砂災害危険箇所」
  6. ^ 朝日新聞 「土砂災害の恐れ最多3県は中国地方 広島・島根・山口」

関連項目

外部リンク

行政
観光
先代
広島藩
岡山県の一部
(旧小田県のうち備後国
行政区の変遷
1871年 -
次代
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