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KAIDO-峠の伝説-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
KAIDO-峠の伝説-
ジャンル レースゲーム
対応機種 PlayStation 2
開発元 元気
発売元 元気
人数 1~2人
メディア DVD-ROM
発売日 2005年7月28日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
デバイス DUALSHOCK 2
GT FORCE
GT FORCE Pro
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KAIDO-峠の伝説-』(かいどう とうげのでんせつ)は、元気株式会社が2005年7月28日に発売したPlayStation 2用レースゲームである。

概要

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街道バトルシリーズの最新作であり、『街道バトル2 CHAIN REACTION』の続編である。

登場車種は前作より大幅に増え、コースも前作の全7コースから全19コースに増加した。ラリージャパン開催を意識し、シリーズ初の全面グラベルコース「北海道」が収録されているほか、夜フェイズに於いては各峠の一部区間がグラベルとなる(日によってランダム)。

首都高バトルシリーズでおなじみのボス軍団「THIRTEEN DEVILS」も登場する[注釈 1]

あらすじ

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かつて街道には、その神業で伝説を築き上げたEMOTIONAL KINGと呼ばれる走り屋がいた。しかし、阿蘇コースでのバトルを最後に姿を見せなくなったという。

そんな中、新たに現れたのはABSOLUTE EMPERORMIRACLES SUMMITと呼ばれる2大巨頭。彼らはカテゴリーレース出身の正統派のプロドライバーであり、現在の街道ではこの2人が最高のテクニックを持つ存在とされていた。

そこに、首都高で伝説を築いたチームTHIRTEEN DEVILSが街道制圧を目論んで動き出したとの噂が流れる。それに呼応するかのようにして、首都高勢力の流入阻止と街道の保護を前面に掲げた精鋭チームが結成されるが…

ゲームモード

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コンクエスト
日本全国の峠を転戦して走りを磨き、走り屋の頂点に立つことを目指す本作のメインモード。
昼・夜の2つのフェイズで構成されており、昼フェイズではレーサーとしてカテゴリーレースに参戦してマシンのチューン資金を稼ぎ、夜フェイズでは峠に集うライバルたちを相手にバトルを行う。
時間経過の概念は存在せず、フェイズの切り替えはプレイヤーが行う。
レコードチャレンジ
ライバルなしの単走で、記録の限界にチャレンジするモード。TAアタック、CAアタック、ジムカーナアタックの3種類があり、ゴーストの有無・天候・走行ルートなどを設定できる。
レコードチャレンジでは、最初から全ての日本車のノーマルカー(チューニング可能な車種)、全てのチューニングパーツ、北海道を除く全てのロングコースが選択できる。使用できない車種やコースは、アタック終了時に支給されるRP(レコードポイント)を集める事で解禁される。
レコードツアー
ロングコースの峠を順番に転戦していく、ツアー形式のモード。各コースの着順ごとに規定ポイントを入手でき、全11コースを走り終わったあとの合計ポイントを競う。ここで使用するマシンは4クラスに分けられており、その中から1台をチョイスする。レコードツアーはラリーを非常に意識した内容になっており、使用可能なマシンはラリーに出場している車種やスーパー1600・WRCベース車両が中心に選ばれている。またどのコースにも必ず工事区間(未舗装)が設けられており、走りに関してもラリー的要素が求められる。レース自体はTAアタックを踏襲した内容で、壁に衝突するとペナルティタイムが加算されるシステム。
ヴァーサスモード
画面を上下に2分割し、プレイヤー同士でバトルすることが可能なモード。バトル方法は3種類用意されている。なお、画面レイアウトの都合上、プレイ視点は主観視点のみに固定されている。
スピードキング
先にゴールしたほうが勝ち。
SPキング
SPバトルで勝負を決めるバトル。生身の人間相手に行うため、より緊張感のある対戦となる。
CAキング
CAポイントの合計値を相手と競うバトル。ライバル車には当たり判定があるので邪魔することも可能。
リプレイシアター
コンクエストと、レコードチャレンジのTAアタックとCAアタックでセーブした走りのリプレイを閲覧できるモード。各リプレイデータには、走りの映像だけではなく記録した日時と容量、使用車種やコースの名前、天候、時間帯なども一緒に記録される。

カテゴリーレース

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本作では、プレイヤーはプロレーサーとして扱われているため、新車購入・チューニングなどの費用は昼フェイズのカテゴリーレースで入手する事になる(ライバルとのバトルでも資金稼ぎは可能だが、効率は大きく劣る)。カテゴリーレースにはレベルが設定されており、プレイヤーのレベルが低いと参戦できない。レベルを上げるにはレースに優勝し「C-EXP」を入手する必要がある。前作までのような参加制限は無く、フェイズを切り替えない限りは任意のレースに何度でも出走可能。

ノーマルレース
カテゴリーレースの基本となる種目で、TAカップ・CAカップ・TACカップの3つがある。設定上は「パドックにいる5人のライバルとの勝負」となっており、全てのレースには1位から6位までのレコードタイムが設定されている。各レコードを上回るとそれに応じた賞金が、優勝するとさらにC-EXPが入手できる。
アドバンスレース
日付や天候など、特定の条件がそろうと開催される種目。出場車種に規定を設けているのが特徴(4WD限定・NA限定など)。内容はノーマルレースに準ずるが、優勝するとC-EXPに加え「プライズ」という記念品を入手できる。
マスターレース
アドバンスレースと同じく日付や天候など、特定の条件がそろうと開催され車種に規定がある種目(ハチロク限定・ロータリー限定など、一部レースは制限なし)。優勝するとアドバンスレースとは違いパーツや車が入手できる。
ジムカーナ
パイロンの置かれたフラットなコースで、指示どおりのルートを走る種目。TAアタック・CAアタックに挑戦できる。10種類のコースがあり、C-EXPに関係なく最初から全てのコースに挑戦することが可能(ただしC-EXPも入手できない)。
CAアタックではコース全体が判定区間となり、ドリフトを維持している間は常にCAポイントが加算される。また、クラッシュ等でポイントを剥奪される事もなく、通常のCAアタックと比べクリアが容易になっている。

登場車種

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☆はスペシャルユーズド[注釈 2]で出現する車種。

ASL
DAIHATSU
Honda
MAZDA
MITSUBISHI
NISSAN
SUBARU
SUZUKI
TOYOTA
ALFA ROMEO
AUDI
FIAT
GEMBALLA
OPEL
PEUGEOT
RENAULT
VOLKSWAGEN
SPECIAL

スペック表記はなく、OTHER以外のセッティングも不可。ただし、SILEIGHTYとONEVIAのみ通常車種と同等のチューニングが可能。

RIVAL CAR

一部の特殊なライバルが搭乗するマシン。特別なチューニングやドレスアップが施されており、吸気方式や駆動方式の変更にまで及んでいるものも存在する。ディーラーに並ぶ事はなく、そのライバルを仲間にする以外にこちらが使用する方法はない。

ステージ

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太字は今作で追加されたコース。 前作のコースに加え、全長の短いショートコースが8種類追加された。

ロングコース

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4種類のコースが追加されたが、第一いろは坂が削除された(ゲーム内ではメンテナンスのため閉鎖という設定)。ステージのSLASHER(各コースのボス)を倒すと、次のステージの峠が走行可能となる。

ショートコース

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晴れの日の昼フェイズのみ走行できる特殊なコース。悪天候時および夜間は閉鎖される。カテゴリーレースでは使われない。

前作からの変更点

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  • NA(自然吸気)車へのボルトオンターボチューニングが可能となった。
  • 今作ではエンジンパーツ・ターボ系パーツが架空メーカー5社から提供されている。組み合わせによっては「MODERATE」「CRITICAL」の評価が与えられ、チューニングの効果が増大する。
  • ボディデザインにアートファクトリー・グラフィックス監修によるカッティングシート方式を採用し、よりオリジナリティあふれるマシンを作れるようになった。ただし、一部の車種はボディカラー変更の際に不具合が発生したり[注釈 11]、自動車メーカーのステッカーが貼れなくなる。
  • 前作では同じスポンサーのステッカーをボディの何箇所にでも貼ることができたが、今作では1つのスポンサーにつき1箇所となった。また、スポンサーからのパーツ供給も廃止された。
  • カーディーラーやパーツショップ、パドックでエンカウントバトルを申し込んでくるライバルが登場。
  • 新たに「真ライバル」が登場。ステージ1クリア時の勝率に基づいて、3名の中から1名が選定される。
    • 一戦限りで終わる通常のライバルとは異なり、プレイヤーにメールを送信したり、プレイヤーの行動に呼応してバトルを挑んだりしてくる。
  • ライバルに勝利すると稀に「仲間」になることがある。仲間になるとコンクエストで車を借りられるようになり、バトルや一部のカテゴリーレースで使用することができるが、あくまでも借り物なのでセッティングやパーツ交換は不可能。
  • 前作ではSPECIAL以外のノーマルカーにおいて、外国車全般や日本車の一部車種にはエアロパーツが用意されていなかったが、本作ではノーマルカーであれば日本車・外国車を問わず、全ての車にエアロパーツを装着できるようになった。
  • SLASHER戦までに負け続けていくと対戦相手の難易度が下がる初心者救済システムが導入された。ただし所持金(上限あり)・ガレージ内の車を引き継いで2周目をスタートできるADVANCED NEW GAMEを実行すると、初心者救済システムは適用されない。

脚注

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注釈

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  1. ^ この作品では峠に乗り込んできたという設定。迅帝は前々作の『街道バトル 〜日光・榛名・六甲・箱根〜』にも登場している。
  2. ^ 中古車ディーラーの7台目にランダムで出現する。いずれもコンディションは新車の状態となっている。
  3. ^ 本作に収録されているモデルは、前期型(丸目)の2ドア車である。ゲーム内ではDB8と表記されているが、これは4ドア車の型式であり異なる。
  4. ^ ゲーム内のディーラーでは372PSと誤表記されているが、実際の馬力は272PSである。購入すると実馬力に修正される。
  5. ^ ゲーム内ではターボチャージャー車として扱われる。
  6. ^ 156ワゴンのクロスオーバーSUVタイプ。日本には未導入。
  7. ^ 2005年のラリージャパンに参戦したチーム群馬三菱(TGM)のマシン。参考リンク
  8. ^ 2000年のフランス国内選手権を制したブガルスキーのマシンがモデル。
  9. ^ 2000年のWRCに出場したマシンがモデル。
  10. ^ 実際は上り専用の道路だが、ゲーム内では下りも走行する。
  11. ^ カラーバリエーションに一つでもツートンカラーがある車の場合、カスタムカラーでペイントすると下半分がペイントされない(デフォルトのカラーのまま)。

出典

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関連項目

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